JP4129354B2 - テンプレート登録方法及びその装置と欠陥検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テンプレートマッチングに用いるテンプレート画像の登録方法及びその装置と欠陥検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば半導体ウエハ上の欠陥部を検出するには、半導体ウエハ上の欠陥部の無い領域を撮像して参照画像データを取得し、これと共に半導体ウエハ上の欠陥部を含む領域を撮像して欠陥画像データを取得し、これら参照画像データと欠陥画像データとを比較して欠陥部を検出する。
【0003】
この場合、参照画像データと欠陥画像データとの各パターンを一致させる必要がある。このパターンを一致させる方法として、参照画像データと欠陥画像データとの各パターンのずれ量を計測し、このずれ量に基づいて参照画像データと欠陥画像データとの各パターンを一致させている。
【0004】
各パターンのずれ量の計測には、テンプレートマッチングが用いられている。このテンプレートマッチングを行なうには、テンプレート画像の登録が行われる。
【0005】
このテンプレート画像の登録は、半導体ウエハ上の欠陥部の無い領域を撮像して参照画像データを取得し、この参照画像データの全体に対してパターンの特徴量を解析してテンプレートとして最適なパターン特徴量を決定し、この決定されたパターン特徴量を参照画像データから切り出してテンプレート画像として登録している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
参照画像データの全体に対してパターン特徴量を解析し、この解析結果から参照画像データからテンプレート画像を切り出して登録しているため、パターン特徴量の解析に時間が掛かっていた。
【0007】
そこで本発明は、高速にテンプレート画像の登録ができるテンプレート登録方法及びその装置と欠陥検出方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、欠陥部を含む欠陥画像データと、前記欠陥画像データの前記欠陥部の位置座標に基づいて欠陥の無い基準となる参照画像データとを取得するステップと、前記参照画像データを所定の縮小率で縮小するステップと、テンプレート画像のサイズを指定するステップと、前記縮小された縮小参照画像データに対してパターン特徴の解析処理を行って特徴的な形状のパターンを複数抽出するステップと、前記抽出された複数の特徴的な形状のパターンのうち前記欠陥部と重ならない位置座標の前記パターン特徴で、かつテンプレートとして最適な形状のパターン特徴を決定するステップと、前記決定されたパターン特徴の位置座標と前記テンプレート画像のサイズとに基づいて前記縮小する前の前記参照画像データからテンプレート画像を切り出し、前記縮小する前の前記参照画像データ上の配線パターンをテンプレートとして登録するステップとからなることを特徴とするテンプレート登録方法である。
【0009】
本発明は、欠陥部を含む欠陥画像データと、前記欠陥画像データの前記欠陥部の位置座標に基づいて欠陥の無い基準となる参照画像データとを記憶するメモリと、前記メモリから読み出された前記参照画像データを所定の縮小率で縮小する画像縮小部と、テンプレート画像のサイズを指定するサイズ指定部と、前記縮小された縮小参照画像データに対してパターン特徴の解析処理を行って特徴的な形状のパターンを複数抽出すると共に、前記抽出された複数の特徴的な形状のパターンのうち前記欠陥部と重ならない位置座標の前記パターン特徴で、かつテンプレートとして最適な形状のパターン特徴を決定するパターン特徴解析部と、前記決定されたパターン特徴の位置座標と前記テンプレート画像のサイズとに基づいて前記縮小する前の前記参照画像データからテンプレート画像を切り出し、前記縮小する前の前記参照画像データ上の配線パターンをテンプレートとして登録する登録部とを具備することを特徴とするテンプレート登録装置である。
【0010】
本発明は、欠陥部を含む欠陥画像データと、前記欠陥画像データの前記欠陥部の位置座標に基づいて欠陥の無い基準となる参照画像データとをメモリに記憶し、前記メモリから読み出された前記参照画像データを画像縮小部によって所定の縮小率で縮小し、前記画像縮小部によって縮小された縮小参照画像データに対してパターン特徴解析部によってパターン特徴の解析処理を行って特徴的な形状のパターンを複数抽出すると共に、前記抽出された複数の特徴的な形状のパターンのうち前記欠陥部と重ならない位置座標の前記パターン特徴で、かつテンプレートとして最適な形状のパターン特徴を決定し、前記パターン特徴解析部によって決定されたパターン特徴の位置座標と前記テンプレート画像のサイズとに基づいて登録部によって前記縮小する前の前記参照画像データからテンプレート画像を切り出し、前記縮小する前の前記参照画像データ上の配線パターンをテンプレートとして登録し、前記欠陥画像データに対してテンプレートマッチング部によって前記登録された前記テンプレート画像の前記パターン特徴と同一形状のパターンを検索し、前記参照画像データ上における前記テンプレート画像の座標位置と前記欠陥画像データ上における前記テンプレート画像の座標位置とのずれ量を位置ずれ演算部によって求め、前記位置ずれ演算部によって求められた前記ずれ量に基づいてずれ量補正部によって前記欠陥画像データと前記参照画像データとのずれ量を補正し、前記ずれ量補正部によって前記ずれ量を補正した前記欠陥画像データと前記参照画像データとを検査部によって比較して前記欠陥画像データ上の前記欠陥部を検出することを特徴とする欠陥検出方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1はテンプレート登録装置を適用した欠陥検査装置の全体構成図である。ステージ1は、ステージ駆動部2の動作によってXY方向に移動可能になっている。このステージ1上には、半導体ウエハ3が載置されている。この半導体ウエハ3は、前の工程でマクロ検査が行われ、当該半導体ウエハ3の表面上に欠陥部があれば、その欠陥部の位置座標が予め取得されている。
【0013】
半導体ウエハ3の上方には、顕微鏡4が設けられている。この顕微鏡4には、カメラ5が取り付けられている。このカメラ5は、顕微鏡4により拡大された半導体ウエハ3の像を撮像してその画像信号を出力する。このカメラ5は、テレビジョンカメラ又はCCDカメラのいずれであってもよい。
【0014】
画像処理装置10は、CPU及びプログラムメモリ等からなる主制御部11を有する。この主制御部11には、入力部12と、出力部13と、ディスプレイ14と、画像メモリ15と、欠陥データメモリ16と、テンプレートメモリ17とが接続されている。
【0015】
入力部12は、カメラ5から出力された画像信号を入力し、この画像信号がアナログであればデジタル化する機能を有する。この入力部12から入力された画像信号は、画像データとして画像メモリ15に記憶される。
【0016】
この画像メモリ15には、例えば半導体ウエハ3の表面上における傷や欠け、汚れ、ダストの付着、むらなどの欠陥部を含む比較対象となる画像データ(以下、欠陥画像データと称する)と、この欠陥画像データと対応する欠陥部の無い基準となる画像データ(以下、参照画像データと称する)とが記憶される。
【0017】
出力部13は、主制御部11から発せられたステージ駆動部2への駆動指令をステージ駆動部2に送出する機能を有する。
【0018】
欠陥データメモリ16には、前の工程のマクロ検査により取得された半導体ウエハ3上の欠陥部の位置座標や欠陥の種類、工程名などの欠陥データが記憶される。この欠陥データは、例えばマクロ検査装置ゆホストコンピュータから送られてくる。
【0019】
テンプレートメモリ17には、画像マッチングに用いるテンプレート画像が記憶される。
【0020】
又、主制御部11は、予め記憶されているテンプレート画像登録のプログラムを実行することにより画像縮小部18と、サイズ指定部19と、パターン特徴解析部20と、登録部21とを動作させる。
【0021】
画像縮小部18は、画像メモリ15に記憶されている参照画像データを読み出し、この参照画像データを所定の縮小率(例えば縦横比で50%)で縮小する機能を有する。
【0022】
サイズ指定部19は、テンプレート画像のサイズを指定するもので、このテンプレートサイズの指定を促するための画面をディスプレイ14に表示出力し、キーボード等の操作により入力されたテンプレートサイズを受け取って当該サイズに決定する機能を有する。この場合、最初にディスプレイ14に表示されるテンプレート画像のサイズは、予め設定された標準サイズが指定される。
【0023】
パターン特徴解析部20は、パターン特徴解析用のプログラムを起動することにより、画像縮小部18により縮小された参照画像データに対してパターン特徴の解析処理を行ない、参照画像データからパターン特徴を抽出し、この抽出された複数のパターン特徴からテンプレートとして最適なパターン特徴を決定する機能を有する。最適なパターン特徴を決定する際には、欠陥画像データ上の欠陥部と重ならないように、予め欠陥部と対応する領域を除外する。
【0024】
このパターン特徴の解析では、半導体ウエハ3の表面上に形成された特徴的な形状が複数抽出され、これら形状の中からテンプレートとして最適な形状、例えばパターンの方向性が明確な「T」形状又は「+」形状が抽出される。
【0025】
なお、抽出する特定の形状は、パターン特徴解析用のプログラム中に組み込まれており、任意の形状を抽出するには、その形状を指定することにより可能である。
【0026】
登録部21は、パターン特徴解析部20により決定されたパターン特徴の位置座標とテンプレート画像のサイズとに基づいて縮小する前の参照画像データから高画質のテンプレート画像を切り出してテンプレートメモリ17に記憶することにより登録する機能を有する。専用のテンプレートが無くても、参照画像データ上の配線パターンをテンプレートとして登録することができる。
【0027】
さらに、主制御部11は、予め記憶されている欠陥検査のプログラムを実行することによりテンプレートマッチング部22と、位置ずれ演算部23と、ずれ量補正部24と、画像保存部25と、検査部26とを動作させる。
【0028】
テンプレートマッチング部22は、登録部21に登録されたテンプレート画像を用いて画像メモリ15に記憶されている欠陥画像データをサーチし、欠陥画像データ上においてテンプレート画像と同一形状の画像を検索する機能を有する。
【0029】
位置ずれ演算部23は、参照画像データ上におけるテンプレート画像の座標位置と欠陥画像データ上におけるテンプレート画像の座標位置とのずれ量を演算し求める機能を有する。
【0030】
ずれ量補正部24は、位置ずれ演算部23により求められたずれ量に従って参照画像データと欠陥画像データとの位置を一致させる機能を有するもので、参照画像データに対してずれ量分(XY方向のずれ量及び角度のずれ量)を補正して欠陥画像データに一致させる。
【0031】
画像保存部25は、ずれ量補正部24により互いに位置ずれ補正した参照画像データと欠陥画像データとを保存する機能を有する。
【0032】
検査部26は、ずれ量補正部24により互いに位置の一致した参照画像データと欠陥画像データとを比較して欠陥画像データ上の欠陥部を検出する機能を有する。
【0033】
次に、上記の如く構成された装置の作用について図2に示すテンプレート画像登録及び欠陥検査のフローチャートに従って説明する。
【0034】
ステージ1上には、半導体ウエハ3が載置される。この半導体ウエハ3は、前の工程でマクロ検査が行われ、当該半導体ウエハ3の表面上に欠陥部があれば、その欠陥部の位置座標が予め取得されている。例えば、図3に示すように各欠陥部G1、G2、G3の位置座標G1(x1,y1)、G2(x2,y2)、G3(x3,y3)が欠陥データメモリ16に記憶される。
【0035】
先ず、主制御部11は、ステップ#1及び#2において、欠陥部G1、G2、G3をそれぞれ含む欠陥画像データと欠陥部を含まない参照画像データとを取得する。すなわち、主制御部11は、欠陥データメモリ16に記憶されている各欠陥部G1、G2、G3の位置座標G1(x1,y1)、G2(x2,y2)、G3(x3,y3)を読み取り、先ずは位置座標G1(x1,y1)の欠陥部G1が顕微鏡4の対物レンズ4aの視野内に入る移動指令をステージ駆動部2に発する。
【0036】
図4は半導体ウエハ3の表面上の欠陥部G1が存在するダイQ1とその周囲の各ダイQ2、Q3、…、等を示す摸式図である。顕微鏡4の対物レンズ4aの視野F内には、位置座標G1(x1,y1)の欠陥部G1が入る。
【0037】
カメラ5は、顕微鏡4を通して図4に示すように欠陥部G1を視野F内に入れた画像を撮像し、その画像信号を出力する。この画像信号は、入力部12を通して画像メモリ15に欠陥画像データD1として記憶される。
【0038】
この欠陥画像データD1の取得に限らず、他の欠陥部G2、G3の欠陥画像データD2、D3を続けて取得してもよいし、又、各欠陥部G1、G2、G3の欠陥検査が終了する毎にそれぞれ取得してもよい。
【0039】
次に、主制御部11は、欠陥データメモリ16に記憶されている各欠陥部G1、G2、G3の位置座標G1(x1,y1)、G2(x2,y2)、G3(x3,y3)に基づいて欠陥部の無いダイ、例えば図4に示すようにダイQ1の隣のダイQ2を求め、このダイQ2が顕微鏡4の対物レンズ4aの視野F内に入る移動指令をステージ駆動部2に発する。
【0040】
このとき、ダイQ2上における対物レンズ4aの視野Fは、ダイQ2上における対物レンズ4aの視野Fの位置座標と同一位置座標に位置決めされる。このときカメラ5は、顕微鏡4を通してダイQ2上の視野F内の画像を撮像し、その画像信号を出力する。この画像信号は、入力部12を通して画像メモリ15に参照画像データDsとして記憶される。
【0041】
これら欠陥画像データD1及び参照画像データDsが取得されると、画像縮小部18は、ステップ#3において、画像メモリ15に記憶されている参照画像データDsを読み出し、この参照画像データDsを図5に示すように任意の縮小率(例えば縦横比で50%)に縮小する。この例では参照画像データDsのサイズ(Sa×Sb)がサイズ(Sa/2)×(Sb/2)に縮小されている。例えばサイズ640画素×480画素の参照画像データDsであれば、サイズ320画素×240画素の参照画像データDssに縮小される。以下、縮小された参照画像データDsを縮小参照画像データDssと称する。
【0042】
次に、サイズ指定部19は、ステップ#4において、オペレータに対してテンプレートサイズの指定を促するための画面をディスプレイ14に表示出力する。オペレータがキーボード等を操作して図6に示すようにテンプレートサイズ(Sizex、Sizey)が入力されると、サイズ指定部19は、当該テンプレートサイズ(Sizex、Sizey)を受け取ってそのサイズを決定する。
【0043】
この場合、図5に示す縮小参照画像データDss上に図6に示すテンプレートサイズを指定する画面を重ねてディスプレイ14に表示するようにしてもよい。
【0044】
次に、パターン特徴解析部20は、ステップ#5において、パターン特徴解析用のプログラムを起動し、画像縮小部18により縮小された縮小参照画像データDssに対してパターン特徴の解析処理を行ない、縮小参照画像データDssから半導体ウエハ3の表面上に形成された特徴的な形状を複数抽出する。図5には縮小参照画像データDssから抽出された特徴的な形状の例を示し、例えば「T」形状、傾斜形状、コーナ部分の形状などが抽出される。
【0045】
パターン特徴解析部20は、ステップ#6において、各特徴的な形状のうちテンプレートとして最適なパターン特徴、例えば「T」形状を決定し、これと共に当該パターン特徴の基準となる座標位置(xs,ys)を求める。なお、この座標位置(xs,ys)は、例えば「T」形状の画像データの中心座標とする。
【0046】
また、最適なパターン特徴を決定する際には、欠陥画像データD1の欠陥部G1(x1,y1)と重ならないパターン特徴を決定することが望ましい。又、マッチングの精度を高めるために、少なくとも2点のテンプレートを登録することも可能である。
【0047】
次に、登録部21は、ステップ#7において、パターン特徴解析部20により決定されたパターン特徴の座標位置(xs,ys)とテンプレートサイズ(Sizex、Sizey)とに基づいて縮小する前の参照画像データDs上での位置座標(Xs,Ys)とテンプレートサイズ(SizeX、SizeY)とを求める。
【0048】
次に、登録部21は、ステップ#8において、縮小する前の参照画像データDsから位置座標(Xs,Ys)とテンプレートサイズ(SizeX、SizeY)とに基づいて図7に示すようにテンプレート画像Dtを切り出してテンプレートメモリ17に記憶し登録する。
【0049】
次に、主制御部11は、欠陥検査のプログラムを実行して欠陥検査を行なう。
【0050】
先ず、テンプレートマッチング部22は、ステップ#9において、登録部21に登録されたテンプレート画像Dtを読み出し、このテンプレート画像Dtを用いて図8に示すように画像メモリ15に記憶されている欠陥画像データD1上をサーチし、欠陥画像データD1上においてテンプレート画像Dtと同じ形状のパターンを検索し、その位置座標(xa,ya)を求める。
【0051】
次に、位置ずれ演算部23は、ステップ#10において、参照画像データDs上におけるテンプレート画像Dtの座標位置(xs,ys)と、欠陥画像データD1上におけるテンプレート画像Dtとの座標位置(xa,ya)とのずれ量H
H=(xs−xa,ys−ta)
を演算し求める。
【0052】
次に、ずれ量補正部24は、ステップ#11において、位置ずれ演算部23により求められたずれ量に従って参照画像データDsを移動させ、この参照画像データDsを欠陥画像データD1の位置に一致させる。
【0053】
次に、画像保存部25は、ステップ#12において、ずれ量補正部24により互いに位置の一致した参照画像データDsと欠陥画像データD1とを画像メモリ15に保存する。
【0054】
この後、検査部26は、図9に示すようにずれ量補正部24により互いに位置の一致した参照画像データDsと欠陥画像データD1とを比較し、その差分画像から欠陥画像データD1上の欠陥部を検出する。
【0055】
このように上記一実施の形態においては、縮小参照画像データDssから最適なパターン特徴を抽出し、このパターン特徴の位置座標(xs,ys)とテンプレートサイズ(Sizex、Sizey)とに基づいて縮小する前の参照画像データDsからテンプレート画像Dtを切り出して登録するので、縮小参照画像データDssに対するパターン特徴の解析に要する時間を短縮でき、テンプレート画像Dtの登録を高速で自動的にできる。
【0056】
しかも、縮小する前の参照画像データDsからテンプレート画像Dtを切り出して登録するので、テンプレート画像Dtの品質を低下させることなく、テンプレートマッチングの信頼性を確保できる。
【0057】
なお、本発明は、上記一実施の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0058】
さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0059】
例えば、本発明のテンプレート登録方法は、半導体ウエハ3の欠陥検査装置のテンプレートマッチングに適用するだけでなく、テンプレート画像を登録する全ての技術に適用できる。
【0060】
又、参照画像データDsを縮小するのにかぎらず、参照画像データDsを所定の間隔の画素毎に間引きした画像データを用いてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、パターン特徴の解析に要する時間を短縮でき、テンプレート画像の品質を低下させることなく高速にテンプレート画像の登録ができるテンプレート登録方法及びその装置と欠陥検出方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態におけるテンプレート画像登録及び欠陥検査のフローチャート。
【図3】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態における欠陥部の位置座標を示す模式図。
【図4】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態における半導体ウエハ表面上の欠陥部が存在するダイとその周囲の各ダイを示す摸式図。
【図5】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態における参照画像データの縮小から特徴的な形状の抽出までを示す図。
【図6】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態におけるテンプレートサイズを示す模式図。
【図7】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態におけるテンプレート画像の切り出しを示す図。
【図8】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態におけるテンプレートマッチング部のサーチを示す図。
【図9】本発明に係わるテンプレート登録装置の一実施の形態における検査部による参照画像データと欠陥画像データとの比較を示す図。
【符号の説明】
1:ステージ
2:ステージ駆動部
3:半導体ウエハ
4:顕微鏡
5:カメラ
10:画像処理装置
11:主制御部
12:入力部
13:出力部
14:ディスプレイ
15:画像メモリ
16:欠陥データメモリ
17:テンプレートメモリ
18:画像縮小部
19:サイズ指定部
20:パターン特徴解析部
21:登録部
22:テンプレートマッチング部
23:位置ずれ演算部
24:ずれ量補正部
25:画像保存部
26:検査部
Claims (3)
- 欠陥部を含む欠陥画像データと、前記欠陥画像データの前記欠陥部の位置座標に基づいて欠陥の無い基準となる参照画像データとを取得するステップと、
前記参照画像データを所定の縮小率で縮小するステップと、
テンプレート画像のサイズを指定するステップと、
前記縮小された縮小参照画像データに対してパターン特徴の解析処理を行って特徴的な形状のパターンを複数抽出するステップと、
前記抽出された複数の特徴的な形状のパターンのうち前記欠陥部と重ならない位置座標の前記パターン特徴で、かつテンプレートとして最適な形状のパターン特徴を決定するステップと、
前記決定されたパターン特徴の位置座標と前記テンプレート画像のサイズとに基づいて前記縮小する前の前記参照画像データからテンプレート画像を切り出し、前記縮小する前の前記参照画像データ上の配線パターンをテンプレートとして登録するステップと、
からなることを特徴とするテンプレート登録方法。 - 欠陥部を含む欠陥画像データと、前記欠陥画像データの前記欠陥部の位置座標に基づいて欠陥の無い基準となる参照画像データとを記憶するメモリと、
前記メモリから読み出された前記参照画像データを所定の縮小率で縮小する画像縮小部と、
テンプレート画像のサイズを指定するサイズ指定部と、
前記縮小された縮小参照画像データに対してパターン特徴の解析処理を行って特徴的な形状のパターンを複数抽出すると共に、前記抽出された複数の特徴的な形状のパターンのうち前記欠陥部と重ならない位置座標の前記パターン特徴で、かつテンプレートとして最適な形状のパターン特徴を決定するパターン特徴解析部と、
前記決定されたパターン特徴の位置座標と前記テンプレート画像のサイズとに基づいて前記縮小する前の前記参照画像データからテンプレート画像を切り出し、前記縮小する前の前記参照画像データ上の配線パターンをテンプレートとして登録する登録部と、
を具備することを特徴とするテンプレート登録装置。 - 欠陥部を含む欠陥画像データと、前記欠陥画像データの前記欠陥部の位置座標に基づいて欠陥の無い基準となる参照画像データとをメモリに記憶し、
前記メモリから読み出された前記参照画像データを画像縮小部によって所定の縮小率で縮小し、
前記画像縮小部によって縮小された縮小参照画像データに対してパターン特徴解析部によってパターン特徴の解析処理を行って特徴的な形状のパターンを複数抽出すると共に、前記抽出された複数の特徴的な形状のパターンのうち前記欠陥部と重ならない位置座標の前記パターン特徴で、かつテンプレートとして最適な形状のパターン特徴を決定し、
前記パターン特徴解析部によって決定されたパターン特徴の位置座標と前記テンプレート画像のサイズとに基づいて登録部によって前記縮小する前の前記参照画像データからテンプレート画像を切り出し、前記縮小する前の前記参照画像データ上の配線パターンをテンプレートとして登録し、
前記欠陥画像データに対してテンプレートマッチング部によって前記登録された前記テンプレート画像の前記パターン特徴と同一形状のパターンを検索し、
前記参照画像データ上における前記テンプレート画像の座標位置と前記欠陥画像データ上における前記テンプレート画像の座標位置とのずれ量を位置ずれ演算部によって求め、
前記位置ずれ演算部によって求められた前記ずれ量に基づいてずれ量補正部によって前記欠陥画像データと前記参照画像データとのずれ量を補正し、
前記ずれ量補正部によって前記ずれ量を補正した前記欠陥画像データと前記参照画像データとを検査部によって比較して前記欠陥画像データ上の前記欠陥部を検出する、
ことを特徴とする欠陥検出方法。
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