JP4129165B2 - 射的ゲーム機における弾発射機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射的ゲーム機における弾発射機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の射的ゲーム機における弾発射機構は、例えば紐付きコルク栓を圧搾空気銃の銃筒に詰め込む構造を成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の紐付きコルク栓を空気銃の銃筒に詰め込む作業は、人手による操作であれば容易ではあっても、射的ゲーム機として自動化する場合には構成が困難となる点で問題があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、自動化を可能とする簡易な機構の射的ゲーム機における弾発射機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1の発明による射的ゲーム機における弾発射機構は、弾(3)を発射する射的ゲーム機における弾発射機構において、弾(3)に設けられた係止部(3a)に係止するフック(16a〜16b)と、フック(16a〜16b)を弾(3)の発射方向と略直交する方向に付勢して、係止部(3a)とフック(16a〜16b)とを係止させるフックスプリング(17a〜17b)と、弾(3)と係合する出力子(14b)と、出力子(14b)と摺動し、スプリング(14c)を介して出力子(14b)を弾(3)の発射方向に付勢すると共に、フック(16a〜16b)に係合して係止部(3a)とフック(16a〜16b)との係止を解除させる出力台(14a)とを具備し、出力台(14a)が、係止部(3a)とフック(16a〜16b)との係止を解除させた時に、出力子(14b)を介してスプリング(14c)が弾(3)を付勢することにより、弾(3)を発射すること特徴とする。
【0006】
請求項2の発明による射的ゲーム機における弾発射機構は、請求項1において、弾(3)にワイヤー(2)が取り付けられ、ワイヤー(2)が、出力子(14b)および出力台(14a)を挿通し、弾(3)の発射後において、ワイヤー(2)を引くことにより、係止部(3a)とフック(16a〜16b)とを係合させ、出力台(14a)が出力子(14b)を介してスプリング(14c)が弾(3)を付勢する、弾(3)の発射前の状態に戻すことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明による射的ゲーム機における弾発射機構は、請求項1において、ワイヤー(2)が、紐、糸、または釣り糸であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は、本発明による射的ゲーム機における弾発射機構の一実施形態を示す斜視図である。
【0010】
図1において、発射メカ1には、その中心部にワイヤー2が挿通されている。ワイヤー2の一端(図1の右側)には弾3が固定されている。なお、ワイヤー2は、紐、糸、釣り糸等であっても良い。
【0011】
発射メカ1は基台4上のレール4aに載置され、レール4a上を移動するように構成されている。また、発射メカ1の下部1bには、六角柱状の入力軸5が挿通されている。入力軸5は、基台4上に載置されたモータ6によって回転駆動される。モータ6は入力軸5を回転させることによって、発射メカ1に弾3を発射させるように指示する機構である。そのため、入力軸5の回転量を検出するセンサー6aが基台4上に設けられている。
【0012】
図2は、発射メカ1を拡大して示す分解斜視図である。発射メカ1は、外ケース10a〜10bの中に、内ケース11a〜11b、ガイド板12a〜12b、摺動台13、および摺動子14等を有する。中央の摺動台13は摺動溝13aを有し、摺動溝13aの中を摺動子14が摺動する。摺動子14には、その中心部にワイヤー2が挿通されている。摺動子14は、出力台14a、出力子14b、およびスプリング14cを有する。出力子14bは出力台14aと摺動し、両者はスプリング14cによって離れる方向に付勢されている。
【0013】
摺動台13の前方(図2の右上方向)には、フック16a〜16bとフックスプリング17a〜17bとが設けられている。フック16a〜16bは、水平方向に回動し、フック16aはフックスプリング17aによって時計方向に付勢され、フック16bはフックスプリング17bによって反時計方向に付勢されている。弾3の発射前には、弾3の係止部3aとフック16a〜16bとが係止し、フック16a〜16bがフックスプリング17a〜17bによって付勢されることによって弾3の係止状態が維持されている(図3参照)。
【0014】
摺動子14は摺動溝13aの中に収納され、摺動溝13aに案内されて図2の左下方向から右上方向に摺動する。摺動子14は摺動溝13aの中に収納されたときに、摺動子14の出力台14aに形成された孔14dにピン18が挿通される。ピン18はクランク15によって駆動され、ガイド板12a〜12bに案内されて図2の左下方向から右上方向に摺動する。クランク15は入力軸5によって回転駆動されるので、入力軸5を回転駆動することにより、ピン18を介して出力台14aを図2の左下方向から右上方向に移動させることができる(図3参照)。
【0015】
図3は、弾3の発射前で入力軸5が回転駆動される前の状態を示す側面図である。入力軸5が回転駆動される前なので、クランク15は左位置に在り、摺動子14の出力台14aも左端に在る。この状態から、入力軸5が回転駆動されるとクランク15は時計方向に回転し、ピン18を介して出力台14aが左端に移動を開始する。このとき、弾3の係止部3aとフック16a〜16bとが係止し、フック16a〜16bがフックスプリング17a〜17bによって付勢されることによって弾3の係止状態が維持されている。従って、出力台14aが左端に移動を開始すると、スプリング14cが圧縮されて図4の状態に至る。
【0016】
図4の状態を上面から見ると、図5(a)の状態となる。この状態から入力軸5の回転駆動が継続されると、出力台14aがフック16a〜16bの端部に当接してフック16aを反時計方向に回転させ、フック16bを時計方向に回転させる(図5(b))。フック16a〜16bの回転により、係止部3aとフック16a〜16bとの係止が解除され、弾3はスプリング14cに付勢されて図5の上方に発射され、図5(c)に示す状態に至る。
【0017】
図5(c)に示す状態から図3に示す状態に戻すには、ワイヤー2を図5の下方向(図2の左下方向)に引くだけで良い。即ち、図5(c)に示す状態でワイヤー2を図5の下方向に引くと、弾3の係止部3aとフック16a〜16bとが当接して、フック16a〜16bを押し広げて図5(b)に示す状態に戻る。更に、ワイヤー2を図5の下方向に引くと、フックスプリング17a〜17bに付勢されて係止部3aとフック16a〜16bとが係止する図5(a)の状態に戻る。更にワイヤー2を図5の下方向(図2の左下方向)に引くと、出力台14aがスプリング14cを介して出力台14aを図4の左方向に押圧して、図4の状態から図3の状態にまで戻る。このとき、ピン18を介して、クランク15および入力軸5も図4の状態から図3の状態にまで戻る。
【0018】
以上で説明したように、ワイヤー2を図5の下方向(図2の左下方向)に引くだけで、図5(c)に示す弾3の発射後の状態から、弾3の発射前で入力軸5が回転駆動される前の状態まで戻すことができる。
【0019】
なお、ワイヤー2を図5の下方向(図2の左下方向)に引く巻き取り機構については説明を省略してあるが、特別な巻き取り機構を設けても良いし、射的ゲーム機のプレイヤーがプレイの一部としてワイヤー2を巻き取るようにしても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明の射的ゲーム機における弾発射機構によれば、弾(3)に設けられた係止部(3a)に係止するフック(16a〜16b)と、フック(16a〜16b)を弾(3)の発射方向と略直交する方向に付勢して、係止部(3a)とフック(16a〜16b)とを係止させるフックスプリング(17a〜17b)と、弾(3)と係合する出力子(14b)と、出力子(14b)と摺動し、スプリング(14c)を介して出力子(14b)を弾(3)の発射方向に付勢すると共に、フック(16a〜16b)に係合して係止部(3a)とフック(16a〜16b)との係止を解除させる出力台(14a)とを具備し、出力台(14a)が、係止部(3a)とフック(16a〜16b)との係止を解除させた時に、出力子(14b)を介してスプリング(14c)が弾(3)を付勢することにより、弾(3)を発射するように構成されている。この構成により、自動化を可能とする簡易な機構の射的ゲーム機における弾発射機構を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射的ゲーム機における弾発射機構の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明による射的ゲーム機における弾発射機構の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明による射的ゲーム機における弾発射機構の一実施形態を示す側面図である。
【図4】本発明による射的ゲーム機における弾発射機構の一実施形態を示す側面図である。
【図5】本発明による射的ゲーム機における弾発射機構の一実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 発射メカ
2 ワイヤー
3 弾
3a 係止部
4 基台
4a レール
5 入力軸
6 モータ
6a センサー
10a 外ケース
10b 外ケース
11a 内ケース
11b 内ケース
12a ガイド板
12b ガイド板
13 摺動台
13a 摺動溝
14 摺動子
14a 出力台
14b 出力子
14c スプリング
14d 孔
15 クランク
16a フック
16b フック
17a フックスプリング
17b フックスプリング
18 ピン

Claims (3)

  1. 弾(3)を発射する射的ゲーム機における弾発射機構において、
    前記弾(3)に設けられた係止部(3a)に係止するフック(16a〜16b)と、
    該フック(16a〜16b)を前記弾(3)の発射方向と略直交する方向に付勢して、前記係止部(3a)と前記フック(16a〜16b)とを係止させるフックスプリング(17a〜17b)と、
    前記弾(3)と係合する出力子(14b)と、
    該出力子(14b)と摺動し、スプリング(14c)を介して前記出力子(14b)を前記弾(3)の発射方向に付勢すると共に、前記フック(16a〜16b)に係合して前記係止部(3a)と前記フック(16a〜16b)との係止を解除させる出力台(14a)とを具備し、
    前記出力台(14a)が、前記係止部(3a)と前記フック(16a〜16b)との係止を解除させた時に、前記出力子(14b)を介して前記スプリング(14c)が前記弾(3)を付勢することにより、前記弾(3)を発射すること特徴とする射的ゲーム機における弾発射機構。
  2. 前記弾(3)にワイヤー(2)が取り付けられ、
    該ワイヤー(2)が、前記出力子(14b)および前記出力台(14a)を挿通し、
    前記弾(3)の発射後において、前記ワイヤー(2)を引くことにより、
    前記係止部(3a)と前記フック(16a〜16b)とを係合させ、前記出力台(14a)が前記出力子(14b)を介して前記スプリング(14c)が前記弾(3)を付勢する、前記弾(3)の発射前の状態に戻すことを特徴とする請求項1に記載の射的ゲーム機における弾発射機構。
  3. 前記ワイヤー(2)が、紐、糸、または釣り糸であることを特徴とする請求項1に記載の射的ゲーム機における弾発射機構。
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