JP4127287B2 - 記録方法、ホログラム露光方法、半導体の製造方法および電気光学装置の製造方法 - Google Patents

記録方法、ホログラム露光方法、半導体の製造方法および電気光学装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録層を有するホログラムマスクに所望の露光パターンを記録する記録方法
、該ホログラムマスクを用いて基板上の感光性材料膜に所望の露光パターンを露光するホ
ログラム露光方法、半導体装置の製造方法および電気光学装置の製造方法に関する。
半導体装置等に用いられるウェハ等の基板上に電気回路あるいは素子を形成するフォト
リソグラフィ技術において、微細パターンの露光が可能なホログラム露光方法が注目され
ている。このホログラム露光方法は、ホログラムマスクの記録層に再生用のビーム光を照
射し、記録層にあらかじめホログラム記録された干渉パターンによって生じた回折光によ
り、基板上の感光性材料膜に所望の露光パターンを露光する方法である(非特許文献1)
上記ホログラム露光方法は、一般的なレンズ光学系を用いた露光方法に比べて、高い解
像度を有している。一方でレンズ光学系に比べて開口数が調整できず、焦点深度が小さい
という特徴を有している。よって、基板の表面に半導体装置等のデバイスを形成する場合
、該表面の凹凸すなわち感光性材料膜の凹凸に対応して、ホログラムマスクと基板との間
隔を変えて複数回の露光(多重露光)を行う必要があるという課題を有していた。この課
題を解決するために、基板上の被露光膜に向けて露光光を照射する光源と、露光光の光路
中に露光原板を設置する設置機構と、露光原板と被露光膜との距離を制御する駆動機構と
、被露光膜と露光光との相対位置を変化させる走査機構とを備えた露光装置が知られてい
る(特許文献1)。
上記露光装置では、露光原板と被露光膜との距離を測定する距離測定装置を有し、この
距離測定装置による測定結果に基づいて、駆動機構が露光原板と被露光膜との距離を制御
する。より具体的には、露光工程では、露光光は露光原板を介して被露光膜を走査するよ
うに照射される。また、この走査に同期して駆動機構が基板が載置されたステージをZ軸
方向に移動させることにより、露光原板と被露光膜との間隔が所望の距離となるように制
御する。したがって、被露光膜表面の高さの変動に対応して露光光の焦点位置が周期的に
変動して露光される。これにより、ホログラム露光方法における課題の1つである小さい
焦点深度を克服しようとするものである。
WO03/010803、頁4、頁13、図8 "0.5μm Enabling Lithography for Low-Temperature Polysilicon Displays"SID2003 Digest 350頁〜353頁
上記従来の露光装置を用いた露光方法では、露光される基板が大型化すれば、ステージ
も大型にする必要がある。これに伴ってステージの慣性質量が増加すると、上記駆動機構
による周期的な露光光の焦点位置の制御は誤差が大きくなり易い。よって、被露光膜の表
面の凹凸や基板のうねりに対して露光光の焦点位置が追従せず未露光部が発生する惧れが
あるという課題がある。
また、比較的に高い解像度を必要としないが、焦点深度を大きくしたい場合、ホログラ
ムマスクを用いたホログラム露光方法では、容易に焦点深度を調整できる方法が開発され
ていなかった。
本発明は、上記課題を考慮してなされたものであり、ホログラム露光装置等の構成を工
夫する必要がなく容易にホログラム露光時の焦点深度を調整可能な記録方法、ホログラム
露光方法、半導体の製造方法および電気光学装置の製造方法を提供することを目的とする
本発明の記録方法は、露光パターンが形成された元レチクルと記録層を有するホログラ
ムマスクとを用いて、記録層に露光パターンをホログラム記録する記録方法であって、元
レチクルとホログラムマスクとを所定の間隔で対向配置して、元レチクルを介して記録層
に記録光を照射すると同時に、ホログラムマスクの側から所定の入射角度で記録層に参照
光を照射する第1記録工程と、該所定の間隔に対して異なる間隔で元レチクルとホログラ
ムマスクとを対向配置して、元レチクルを介して記録層に記録光を照射すると同時に、ホ
ログラムマスクの側から所定の入射角度で記録層に参照光を照射する第2記録工程と、を
備えることを特徴とする。
この方法によれば、第2記録工程では、第1記録工程に対して元レチクルとホログラム
マスクとの間隔を所定の間隔に対して異なる間隔で記録層にホログラム記録を行う。した
がって、第1記録工程と第2記録工程とにより、ホログラムマスクの記録層に元レチクル
の露光パターンが記録光と参照光との干渉による干渉パターンとして多重記録される。こ
のように多重記録されたホログラムマスクを用い、ホログラムマスクと露光対象物とを上
記所定の間隔を置いて、参照光の入射方向と反対方向から露光光を照射するホログラム露
光を行うと、多重記録された干渉パターンにより高次回折波の再生合成波が発生する。よ
って、第1記録工程だけで記録されたホログラムマスクを用いる場合に比べて、再生合成
波は、第1記録工程で記録された干渉パターンによる回折波と第2記録工程で記録された
干渉パターンによる回折波とを含み、これらの回折波の干渉により振幅(光強度)が減衰
した合成波となる。ホログラム露光時における開口数は、上記振幅に依存している。した
がって、ホログラムマスクに多重記録することにより、開口数を本来の値に比べて小さく
なるように調整することが可能となる。ホログラム露光時の焦点深度は、開口数の2乗に
反比例する。よって、開口数が小さいほど焦点深度は大きくなる。すなわち、ホログラム
露光装置等の構成を工夫する必要がなく容易にホログラム露光時の焦点深度を調整可能な
記録方法を提供することができる。なお、参照光は、元レチクルの露光パターンによって
回折した記録光に対して干渉を起こさせることが可能な波長と光強度を有する。
上記第2記録工程では、元レチクルとホログラムマスクとの間隔を、所定の間隔に対し
て広がる方向に一定の距離オフセットして、記録層に記録光と参照光とを同時に照射する
第1照射工程と、該間隔を所定の間隔に対して狭まる方向に一定の距離オフセットして、
記録層に記録光と参照光とを同時に照射する第2照射工程とを少なくともそれぞれ1回ず
つ行うことが好ましい。
この方法によれば、第2記録工程では、元レチクルとホログラムマスクとの間隔を、所
定の間隔に対して広がる方向と狭まる方向とに一定の距離オフセットして、ホログラム記
録を行う。これにより、ホログラムマスクの記録層には、記録時にそれぞれ異なった間隔
で露光パターンが少なくとも3回に渡って多重記録される。このように多重記録されたホ
ログラムマスクを用いてホログラム露光すれば、再生合成波は、第1記録工程で記録され
た干渉パターンによる回折波と、広がる方向と狭まる方向とに一定の距離オフセットして
記録された干渉パターンによる少なくとも2つの回折波とを含む。したがって、前者の回
折波に対して後者の2つの回折波は、オフセットされた一定の距離に応じた一定の光路差
をそれぞれに有している。ゆえに、再生合成波は、一定の光路差に応じた減衰状態となる
。すなわち、開口数を上記一定の距離に応じた値として、ねらいの焦点深度に調整するこ
とができる。
また、上記記録光の波長をλとすると、オフセットする一定の距離が、nλであること
が好ましい。これによれば、再生合成波の位相が光軸上で反転しない状態で振幅を減衰さ
せることができる。すなわち、結像時の光学像強度の減衰が最小になる状態で開口数を制
御してホログラム露光することができる。なお、nは1以上の自然数であり、元レチクル
とホログラムマスクとの距離が所定の間隔から離れ過ぎると記録時の光強度が低下して結
像がボケ易く、近すぎると配置精度の誤差の影響を受け易いので、n=2がより好ましい
本発明のホログラム露光方法は、ホログラムマスクを露光原版として基板上に形成され
た感光性材料膜に所望の露光パターンを露光するホログラム露光方法であって、上記発明
の記録方法を用いて、ホログラムマスクの記録層に露光パターンをホログラム記録する記
録工程と、記録層と感光性材料膜の表面との間隔が感光性材料膜に露光光の焦点が結ばれ
る所定の間隔となるように、ホログラムマスクと基板とを対向配置する配置工程と、感光
性材料膜の露光領域を走査するようにホログラムマスクを介して露光光を照射する露光工
程とを備えることを特徴とする。
この方法によれば、記録工程では、上記発明の記録方法を用いてホログラムマスクの記
録層に元レチクルの露光パターンを多重記録する。したがって、露光工程では、ホログラ
ム露光時に元レチクルの露光パターンの解像度に応じて焦点深度が調整された再生合成波
により、感光性材料膜を露光することができる。すなわち、焦点深度の不足で未露光部が
発生することなく、安定した露光状態が得られるホログラム露光方法を提供することがで
きる。
本発明の半導体装置の製造方法は、上記発明のホログラム露光方法を用いてパターニン
グを行うことを特徴とする。この方法によれば、安定した露光状態が得られるホログラム
露光方法を用いるので、安定したパターン形状が得られ安定した動作品質を有する半導体
装置を基板上に製造することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、薄膜素子を有する電気光学装置の製造方法であっ
て、上記発明の半導体装置の製造方法を用いて薄膜素子を形成することを特徴とする。こ
の方法によれば、安定したパターン形状が得られ安定した動作品質を有する半導体装置を
基板上に製造可能な半導体装置の製造方法を用いて薄膜素子を形成するので、安定した品
質を有する電気光学装置を製造することができる。
先ず、従来のホログラム露光技術の問題点を説明する。図10は、従来の投影システム
光学系の解像度(lm)及び焦点深度(ΔZ)の概略を説明する図である。
一般に、パターン形成可能な最小線幅である投影露光光学系の解像度(lm)は、次の
の数式 lm=k・(λ/NA)で与えられる。ここで、係数kは0.6〜0.7、λは
光の波長、NAは光学系に用いられるレンズの開口数(明るさ)である。
図10に示すように、従来の投影システム光学系においては、光源からの露光光がマス
クを介してレンズに入射する側の光軸上に絞りを設け、入射光の光束を絞ることにより開
口数を低下させることができる。
この場合、焦点深度(ΔZ)は、次の数式ΔZ≒±λ/2(NA)2で与えられるから
、NAが小さくなるほど焦点深度は大きくなる。よって、絞りを設けることにより、焦点
深度の調整が可能となる。
しかしながら、ホログラム露光の場合は、原理的にレンズを用いることなく露光を行う
ため、上記開口数(NA)は使用するレンズの特性ではなく、ホログラムマスクと被露光
基板との配置関係で決まり、ホログラムマスクと被露光基板との間隔を約100μmとし
た場合、およそ0.8となる。この値は、多数のレンズで構成された複雑な光学系を有す
るステッパと同等な解像度をシンプルな光学系(プリズム+ホログラムマスク)で実現で
きることを意味している。
一方、焦点深度(ΔZ)は、NAが大きくなるほど小さくなるので、従来のホログラム
露光技術は、一般的なマスク露光に比較して解像度が高い反面、焦点深度が小さいという
特徴を有している。
焦点深度が小さくなると、所望の解像度での露光を行う場合に感光性材料膜が感光する
ために十分な光エネルギーを与え得る厚み方向での領域が小さくなることを意味する。
従って、被露光用基板上に予めパターンが形成されており凹凸を有する表面となってい
る場合には、一度の露光で所望の露光を完了することができず、フォーカス位置を感光性
材料膜の厚み方向に変化させて複数回の露光(多重露光)を行う必要が生じる。
<元レチクルとホログラムマスク>
次に、元レチクルとホログラムマスクについて説明する。図1は、元レチクルとホログ
ラムマスクとを示す概略図である。詳しくは、同図(a)は元レチクルを示す平面図、同
図(b)はホログラムマスクを示す平面図、同図(c)は同図(b)のA−A線で切った
断面図である。
図1(a)に示すように、元レチクルとしてのレチクルR1は、透明な石英ガラスなど
からなる基板にデバイスを形成するための露光パターンが設けられた露光領域D1と、露
光領域D1の周辺で基板の四隅に設けられた十字状の4つのレチクル側アライメントマー
クRa,Rb,Rc,Rdとを備えている。露光パターンおよび各レチクル側アライメン
トマークRa,Rb,Rc,Rdは、基板上に金属材料としてのCrをおよそ100nm
の厚みで成膜し、これをフォトリソグラフィによりパターニングしたものである。
図1(b)および(c)に示すように、ホログラムマスクH1は、透明な石英ガラスな
どからなる基板1と、ホログラム記録可能な記録層2とを備えている。記録層2には、後
述する記録方法を用いてホログラム記録されるホログラム露光領域HAと、4つのアライ
メントマーク3a,3b,3c,3dとを備えている。ホログラム露光領域HAには、レ
チクルR1の露光領域D1の露光パターンが干渉パターンとしてホログラム記録される。
各アライメントマーク3a,3b,3c,3dもホログラム記録されているので、可視光
で視認することができない。この場合、ホログラムマスクH1を1回目の露光用として用
いるので、各アライメントマーク3a,3b,3c,3dが可視化されていなくても露光
対象基板との位置合わせにおける精度は、問題とならない。
<ホログラム記録装置>
次に、ホログラム記録に用いるホログラム記録装置について説明する。図2は、ホログ
ラム記録装置の構成を示す概略図である。図2に示すように、ホログラム記録装置50は
、ホログラムマスクH1が載置されるプリズム51と、記録光としての記録ビームを照射
可能な露光光源52と、参照光としての参照ビームを照射可能な露光光源53と、プリズ
ム51に載置されたホログラムマスクH1に対して所望の間隔でレチクルR1を対向配置
させるマスク支持部54とを備えている。また、マスク支持部54をX,Y,Z方向に移
動可能な駆動装置55と、露光光源52をレチクルR1に対して平行な方向に移動可能な
駆動装置56と、同じく露光光源53をプリズム51の斜面に対して平行な方向に移動可
能な駆動装置57とを備えている。
ホログラム記録装置50を構成する各部は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置
からなる制御部58により制御されている。制御部58は、駆動装置55を駆動しマスク
支持部54をホログラムマスクH1に対して相対移動させることにより、レチクルR1と
ホログラムマスクH1とを所定の位置に位置合わせすることが可能となっている。また、
記録ビームと参照ビームとが同期してホログラムマスクH1の記録層2に照射されるよう
に、各駆動装置56,57を駆動して各露光光源52,53を移動させる。さらには、各
露光光源52,53から所定の強度で記録ビーム、参照ビームが射出されるように制御す
る。
2つの露光光源52,53は、それぞれ例えば波長364nmのArイオンレーザを用
いることができる。各露光光源52,53は、ビーム径がおよそ10mmの記録ビームと
参照ビームとが同期するようにレーザ光を発生させる。なお、1つの露光光源からレーザ
光を記録ビームと参照ビームとに分波してもよい。
<ホログラム露光方法>
次に、本実施形態の記録方法を含むホログラム露光方法について図2〜図8に基づいて
説明する。図3は、ホログラム露光方法を示すフローチャート、図4(a)および(b)
は記録方法を示す概略図である。図5は多重記録における物体波面を示す概略図、図6は
再生合成波の強度分布を示すグラフである。図7はホログラム露光装置の構成を示す概略
図、図8(a)および(b)は露光工程を示す概略図である。
本実施形態のホログラム露光方法は、レチクルR1とホログラムマスクH1とを所定の
間隔G0で対向配置して、レチクルR1を介して記録層2に記録ビームを照射すると同時
に、ホログラムマスクH1の側から所定の入射角度で記録層2に参照ビームを照射する第
1記録工程(ステップS1)と、所定の間隔G0に対して異なる間隔でレチクルR1とホ
ログラムマスクH1とを対向配置して、レチクルR1を介して記録層2に記録光を照射す
ると同時に、ホログラムマスクH1の側から所定の入射角度で記録層2に参照ビームを照
射する第2記録工程とを備えている。
第2記録工程では、レチクルR1とホログラムマスクH1との間隔を、所定の間隔G0
に対して広がる方向に一定の距離オフセットして、記録層2に記録ビームと参照ビームと
を同時に照射する第1照射工程(ステップS2)と、該間隔を所定の間隔G0に対して狭
まる方向に一定の距離オフセットして、記録層2に記録ビームと参照ビームとを同時に照
射する第2照射工程(ステップS3)とを少なくともそれぞれ1回ずつ行う。すなわち、
ステップS1〜ステップS3が記録工程である。
さらに、記録層2と感光性材料膜112の表面112aとの間隔が感光性材料膜112
に露光光の焦点が結ばれる所定の間隔G0となるように、ホログラムマスクH1と基板1
10とを対向配置する配置工程(ステップS4)と、感光性材料膜112の露光領域を走
査するようにホログラムマスクH1を介して露光光を照射する露光工程(ステップS5)
とを備えている(図7参照)。
図3のステップS1は、第1記録工程である。ステップS1では、図2に示すように、
マスク支持部54にレチクルR1をセットし、プリズム51に保持されたホログラムマス
クH1に対して対向配置させる。制御部58は、駆動装置55を駆動して、レチクルR1
の表面R1aと記録層2の表面2aとが所定の間隔G0となるようにマスク支持部54を
移動させる。そして、露光光源52から記録ビームをレチクルR1に向けて照射させると
共に、記録ビームが露光領域D1を走査するように駆動装置56を駆動して露光光源52
をレチクルR1と平行な方向に移動させる。また、これに同期して露光光源53から参照
ビームを照射させると共に、駆動装置57を駆動して露光光源53をプリズム51の斜面
に対して平行な方向に移動させる。記録ビームはレチクルR1の露光領域D1に形成され
た露光パターンにより回折する。この回折光とプリズム51を介して所定の角度で入射し
た参照ビームとが干渉して、記録層2に干渉パターンが記録される。この場合、所定の間
隔G0は、および100μmである。そして、ステップS2へ進む。
図3のステップS2は、第2記録工程の第1照射工程である。ステップS2では、図4
(a)に示すように、対向配置されたレチクルR1の表面R1aと記録層2の表面2aと
の間隔を所定の間隔G0に対して広がる方向に一定の距離ΔGオフセットして、第1記録
工程(ステップS1)と同様に記録ビームと参照ビームとを照射する。そして、ステップ
S3へ進む。
図3のステップS3は、第2記録工程の第2照射工程である。ステップS3では、図4
(b)に示すように、対向配置されたレチクルR1の表面R1aと記録層2の表面2aと
の間隔を所定の間隔G0に対して狭まる方向に一定の距離ΔGオフセットして、第1記録
工程(ステップS1)と同様に記録ビームと参照ビームとを照射する。そして、ステップ
S4へ進む。
ステップS1〜ステップS3までの記録工程で、ホログラムマスクの記録層2には、都
合3回のホログラム記録により、レチクルR1の露光パターンが干渉パターンとして多重
記録される。
ここで、本実施形態の記録方法における原理原則について説明する。図5に示すように
、第1記録工程(ステップS1)では、レチクルR1とホログラムマスクH1との間隔を
所定の間隔G0とした。記録ビームは、露光パターンで回折した物体波(球面波)U0とな
る。第2記録工程の第1照射工程では、所定の間隔G0に対して+ΔGオフセットするの
で、この時の物体波をU+とする。U+とU0との光軸方向(Z軸方向)の光路差ΔZは、
次の数式で導くことができる。
ΔZ=ΔG−(ΔG/2)(Y/G02 ・・・・(1)式、Yは、所定の間隔G0
焦点距離)で規定したときの物体波を通せる記録層2のY方向の最大値である。
(1)式より+ΔGオフセットしたときの物体波U+は、次の式で表せる。
+=U0exp(ikΔZ) ・・・・(2)式、iは虚数、kは波数で2π/λ、λ
は記録ビームの波長である。
同様にして、(1)式より、第2照射工程において、−ΔGオフセットした時の物体波
-は、次の式で表せる。
-=U0exp(−ikΔZ) ・・・・(3)式となる。
したがって、第1記録工程と第2記録工程により多重記録されたホログラムマスクH1
を用いてホログラム露光すると、再生合成波Urは、次の式で表せる。
Ur=U0+U++U-=U0+U0exp(ikΔZ)+U0exp(−ikΔZ)
=U0+2U0cos(kΔZ) ・・(4)式となる。
(4)式の再生合成波Urを使ってホログラム光学系のNA(物体波を記録/再生し得
る最大のY/G0)を縮小することを導く。フーリエ関数として近似すれば、次の式で表
せる。
Ur=A0(0.5+(2/π)cos(kΔZ)) ・・・・(5)式となる。A0
定数である。
(5)式において、再生合成波Urの位相が、再生波U0に対して光軸上で反転しない
ように、ΔGを2λとすることにより、次の式を導くことができる。
Ur=A0(0.5+(2/π)cos(2π(Y/G02) ・・・(6)式となる
Urが最小の0.5A0になる条件は、cos項の位相2π(Y/G02がπ/2のと
きであり、(Y/G02=(1/2)2となり、Y/G0=0.5=NAとなる。
すなわち、(6)式は、NAが本来の値(〜0.8)から0.5に縮小された結像光学
系(レンズ光学系)より出力された再生波と同等であることが分かる。このようにホログ
ラムマスクH1の記録層2にレチクルR1の露光パターンを干渉パターンとして多重記録
することにより、ホログラム露光時の開口数を調整することが可能となる。すなわち、露
光パターンの解像度に応じた焦点深度に調整することが可能となる。
なお、この場合、ΔGをnλとしてオフセットして第2記録工程の第1照射工程と第2
照射工程とを行えば同様な効果が得られる。nは1以上の自然数であり、レチクルR1と
ホログラムマスクH1との距離が所定の間隔G0から離れ過ぎると記録時の光強度が低下
して結像がボケ易く、近すぎると配置精度の誤差の影響を受け易いので、ΔGを2λとす
ることが好ましい。
ここで、ホログラム露光装置について説明する。図7に示すように、ホログラム露光装
置100は、主にプリズム101、ステージ120を備えるステージ装置122、第1情
報処理装置130、距離測定光学系140、膜厚測定光学系150、光源160、第2情
報処理装置170、露光光源180、露光光源駆動装置182、アライメント光学系19
0により構成される。
ステージ装置122は、感光性材料膜112が形成された露光対象の基板110を真空
チャック等でステージ120上に保持して、上下方向(Z方向)及び水平方向(X,Y方
向)へのステージ120の位置調整が可能に構成されている。
光源160は、距離測定光学系140および膜厚測定光学系150の測定用光ビームを
射出可能に構成されている。距離測定光学系140は、ビームスプリッタ、シリンドリカ
ルレンズ、光センサ、誤差信号検出器等を備え、ホログラムマスクH1の記録層2の表面
(以降、ホログラム記録面とする)2aと基板110上に塗布された感光性材料膜112
の表面(以降、感光性材料膜表面とする)112aとの距離を調整して露光時のフォーカ
スを制御することが可能に構成されている。
第1情報処理装置130は、距離測定光学系140により計測されたホログラム記録面
2aと基板110上に形成された感光性材料膜表面112aとの距離に基づいてフォーカ
スが適正となるようにステージ120の位置を設定するように構成されている。
膜厚測定光学系150は、ビームスプリッタ、フォトディテクタ、増幅器、A/D変換
器等を備え、基板110上に形成された感光性材料膜112の膜厚を測定するための構成
を備えている。
第2情報処理装置170は、露光光源180から照射される露光光としての露光ビーム
が適正な露光領域内を走査するように露光光源180を移動させるとともに、膜厚測定光
学系150により出力された感光性材料膜112の膜厚の相対値に基づいて露光の光量を
制御するように構成されている。
露光光源180は、ホログラムマスクH1のホログラム記録面2aに露光ビームをホロ
グラム記録時に対して反対方向から照射可能に構成されている。また、ホログラムマスク
H1のホログラム露光領域HAにホログラム記録を行った露光光源52と同じ波長364
nmの露光ビーム(再生波)を照射可能となっている。すなわち、この場合、ホログラム
マスクH1のホログラム露光領域HAを走査するようにビーム径がおよそ10mmのAr
イオンレーザを射出する。
露光光源駆動装置182は、この露光光源180を移動して基板110上の所望の露光
領域を走査して露光するように構成されている。またホログラム露光装置100は、基板
110に対向する面に、所定の露光パターンに対応した干渉パターンが記録されたホログ
ラムマスクH1が密着して装着されるプリズム101を備えている。
また、アライメント光学系190は、4つの顕微鏡192と、顕微鏡192から得られ
た画像情報に基づきホログラムマスクと基板110の各アライメントマークの位置ずれを
検出する位置ずれ検出装置194とを備えている。各顕微鏡192は、例えば、ホログラ
ムマスクを介して、基板110上に形成された各アライメントマークを観察可能な状態で
配設されている。また、観察された各アライメントマークの画像を取り込むための例えば
CCDカメラ等の画像取込み装置を備えている。顕微鏡192により観察され、画像取込
み装置により取り込まれた各アライメントマークの画像は、画像信号に変換され、位置ず
れ検出装置194に送られる。位置ずれ検出装置194は、画像信号から各アライメント
マークの特徴点を抽出し、特徴点間の距離を算出するものである。この場合、例えば、特
徴点として基板110のアライメントマークの交点とホログラムマスクのアライメントマ
ークの交点とを各々抽出し、当該交点間の距離を算出する。この算出された距離情報を第
1情報処理装置130に送信する。第1情報処理装置130は、当該交点間の距離のずれ
量が減少するように、ステージ120をXおよびY軸方向に移動させ基板110の位置を
設定するように構成されている。これにより、多重露光する場合のホログラムマスクと基
板110との位置合わせが可能となる。本実施形態では、初回のホログラム露光を行う場
合を例に述べるので、高精度な位置合わせは要求されない。
図3のステップS4は、配置工程である。ステップS4では、図7に示すように、露光
対象の感光性材料膜112が形成された基板110をステージ120にセットする。第1
情報処理装置130は、プリズム101に保持されたホログラムマスクH1のホログラム
記録面2aと感光性材料膜表面112aとの間隔を、ホログラム記録時と同じ所定の間隔
0となるように、ステージ装置122を駆動してステージ120を移動させる。そして
、ステップS5へ進む。
図3のステップS5は、露光工程である。ステップS5では、図7に示すように、第2
情報処理装置170は、露光光源180から露光ビームを射出させると共に、露光光源駆
動装置182を駆動して、露光ビームがホログラムマスクH1を走査するように、露光光
源180をプリズム101の斜面と平行な方向に移動させる。ホログラムマスクH1の記
録層2には、先の記録工程において、レチクルR1の露光パターンが多重記録されている
。露光ビームは、ホログラム記録時の参照ビームと同じ波長であり、参照ビームの入射方
向に対して反対側から記録層2に照射される。これにより、記録層2から感光性材料膜表
面112aに向かって、高次回折波の再生合成波が生じる。図6に示すように、再生合成
波Aは、露光光を理想的な状態とした矩形波Bに近づいており、振幅(光強度)が減衰す
ることによって、開口数(NA)がほぼレンズ光学系の0.5と同等となっている。この
再生合成波AによりレチクルR1の露光パターンを感光性材料膜112に露光する。再生
合成波Aは、解像度が低下するも、焦点深度が大きくなっている。よって、感光性材料膜
表面112aに凹凸を有する場合でも、凹凸に対応して複数回の露光を行わずに、1度の
露光で露光パターンを露光することが可能である。
そして、図8(a)に示すように、ホログラムマスクH1の露光領域D1に記録された
露光パターンと、アライメントマーク3a,3b,3c,3dとが基板110に露光され
る。露光後の基板110には、図8(b)に示すように、基板110側の露光領域Eにホ
ログラムマスクH1の露光領域D1が再生され、四隅にアライメントマーク3a,3b,
3c,3dが再生されたアライメントマークWa,Wb,Wc,Wdが再生される。
<半導体装置の製造方法>
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法は、露光領域D1に半導体装置の半導体層や
絶縁層、導体層などを形成するための露光パターンが設けられたレチクルR1を用いる。
そして、上記実施形態のホログラム露光方法によって、レチクルR1の露光パターンをホ
ログラムマスクH1の記録層2に多重記録を行う記録工程と、感光性材料膜112が形成
された半導体ウェハや基板とホログラムマスクH1とを所定の間隔G0で対向配置して露
光ビームを照射する露光工程とを備えている。さらに露光された感光性材料膜112を現
像すると共に、エッチングやイオン注入などの公知のプロセスを備えている。よって、安
定したパターン形状を有する半導体装置を製造することが可能である。
<電気光学装置の製造方法>
次に、本実施形態の電気光学装置の製造方法について説明する。図9は、電気光学装置
の電気的な構成を示す回路図である。
図9に示すように、電気光学装置200は、薄膜素子としての4つの薄膜トランジスタ
201,202,203,204、キャパシタ205及び発光素子206を含んで構成さ
れる画素回路207を基板上の画素領域208にマトリクス状に配置してなる回路基板(
アクティブマトリクス基板)と、画素回路207に駆動信号を供給するドライバ209及
びドライバ210を含んで構成されている。ドライバ209は、走査線Vselおよび発
光制御線Vgpを介して各画素領域208に駆動信号を供給する。ドライバ210は、デ
ータ線Idataおよび電源線Vddを介して各画素領域208に駆動信号を供給する。
走査線Vselとデータ線Idataとを制御することにより、各画素領域208に対す
る電流プログラムが行われ、発光素子206による発光が制御可能になっている。画素回
路207を構成する各薄膜トランジスタ201,202,203,204及びドライバ2
09,210を構成する薄膜素子としての各薄膜トランジスタが上記実施形態のホログラ
ム露光方法を用いた半導体装置の製造方法を適用して形成される。したがって、安定した
素子形状を有する薄膜トランジスタを備え、安定した駆動が得られる電気光学装置200
を製造可能である。なお、電気光学装置の製造方法の一例として電気光学装置200の製
造方法について説明したが、これ以外にも、液晶表示装置など各種の電気光学装置の製造
方法についても同様にして適用することが可能である。
上記実施形態の効果は、以下の通りである。
(1)上記実施形態のホログラム露光方法において、レチクルR1の露光パターンをホ
ログラムマスクH1の記録層2にホログラム記録する記録工程では、レチクルR1とホロ
グラム記録面2aとの間隔を、第1記録工程では所定の間隔G0とし、第2記録工程では
、所定の間隔G0に対して±ΔGオフセットして、都合3回のホログラム記録を行う。し
たがって、記録層2には、露光パターンが3回に渡って干渉パターンとして多重記録され
る。多重記録されたホログラムマスクH1を用いて、露光工程を行えば、高次回折波が発
生して互いに干渉した再生合成波Urで露光することができる。ゆえに、ΔGを適宜設定
することにより、再生合成波Urの開口数を変え、焦点深度の大きさを調整して露光する
ことができる。
(2)上記実施形態のホログラム露光方法において、ΔGをnλ、好ましくは2λとす
ることにより、光軸上の位相を変えずに結像時の光学像強度の減衰が最小になる状態で開
口数を制御してホログラム露光することができる。ゆえに、解像度が低下するも焦点深度
を大きくして、感光性材料膜表面112aに凹凸が生じていても、1回の露光でレチクル
R1の露光パターンを安定して再生露光することができる。
(3)上記実施形態の半導体装置の製造方法は、上記ホログラム露光方法を用いている
ので、安定したパターン形状を有する半導体装置を製造することができる。
(4)上記実施形態の電気光学装置200の製造方法は、上記ホログラム露光方法を用
いた半導体装置の製造方法により、薄膜トランジスタ201,202,203,204及
びドライバ209,210を構成する薄膜素子としての各薄膜トランジスタを形成する。
したがって、安定した素子形状を有する薄膜トランジスタを備え、安定した駆動が得られ
る電気光学装置200を製造することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記各実施形態に対しては、本発明の趣
旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。例えば上記実施形態以外の変
形例は、以下の通りである。
(変形例1)上記実施形態のホログラム露光方法において、ホログラムマスクH1は、
初回の露光工程に用いるものに限定されない。例えば、初回の露光工程によって得られた
半導体装置等のパターンにさらに薄膜層を成膜して、フォトリソグラフィ法により異なる
パターンを有する薄膜層を形成する2回目以降の露光工程に用いられるホログラムマスク
にも適用することができる。
(変形例2)上記実施形態のホログラム露光方法において、記録工程におけるホログラ
ム記録の回数は、3回に限定されない。例えば、所定の間隔G0でホログラム記録する第
1記録工程と、ホログラム露光時の再生合成波Urの振幅が減衰するように、ΔGの値を
適宜設定してオフセットしホログラム記録する照射工程の最低2回のホログラム記録を行
えばよい。
(変形例3)上記実施形態のホログラム露光方法において、ホログラム記録する順番は
、第1記録工程、第2記録工程(第1照射工程、第2照射工程)の順に限定されない。多
重記録ができれば、どのような組み合わせの順でもよい。
(変形例4)上記実施形態のホログラム露光方法を適用可能な製造方法は、電気光学装
置の製造方法に限定されず、種々のデバイスの製造に適用することができる。例えば、F
eRAM(Ferroelectric RAM)、SRAM、DRAM、NOR型RAM、NAND型R
AM、浮遊ゲート型不揮発性メモリ、マグネティックRAM、などの各種メモリの製造方
法、また、マイクロ波を用いた非接触型の通信システムにおいて、微小な回路チップ(I
Cチップ)を搭載した安価なタグの製造方法にも適用が可能である。
(a)は元レチクルを示す平面図、(b)はホログラムマスクを示す平面図、(c)は(b)のA−A線で切った断面図。 ホログラム記録装置の構成を示す概略図。 ホログラム露光方法を示すフローチャート。 (a)および(b)は記録方法を示す概略図。 多重記録における物体波面を示す概略図。 再生合成波の強度分布を示すグラフ。 ホログラム露光装置の構成を示す概略図。 (a)および(b)は露光工程を示す概略図。 電気光学装置の電気的な構成を示す回路図。 従来の投影システム光学系の解像度(lm)及び焦点深度(ΔZ)の概略を説明する図。
符号の説明
2…記録層、110…基板、112…感光性材料膜、112a…感光性材料膜の表面、
200…電気光学装置、201,202,203,204…薄膜素子としての薄膜トラン
ジスタ、E…感光性材料膜の露光領域、H1…ホログラムマスク、G0…所定の間隔、Δ
G…一定の距離、R1…元レチクルとしてのレチクル。

Claims (6)

  1. 露光パターンが形成された元レチクルと記録層を有するホログラムマスクとを用いて、
    前記記録層に前記露光パターンをホログラム記録する記録方法であって、
    前記元レチクルと前記ホログラムマスクとを所定の間隔で対向配置して、前記元レチク
    ルを介して前記記録層に記録光を照射すると同時に、前記ホログラムマスクの側から所定
    の入射角度で前記記録層に参照光を照射する第1記録工程と、
    前記所定の間隔に対して異なる間隔で前記元レチクルと前記ホログラムマスクとを対向
    配置して、前記元レチクルを介して前記記録層に記録光を照射すると同時に、前記ホログ
    ラムマスクの側から所定の入射角度で前記記録層に参照光を照射する第2記録工程と、を
    備えることを特徴とする記録方法。
  2. 前記第2記録工程では、前記元レチクルと前記ホログラムマスクとの間隔を、前記所定
    の間隔に対して広がる方向に一定の距離オフセットして、前記記録層に前記記録光と前記
    参照光とを同時に照射する第1照射工程と、前記間隔を前記所定の間隔に対して狭まる方
    向に前記一定の距離オフセットして、前記記録層に前記記録光と前記参照光とを同時に照
    射する第2照射工程とを少なくともそれぞれ1回ずつ行うことを特徴とする請求項1に記
    載の記録方法。
  3. 前記記録光の波長をλとすると、オフセットする前記一定の距離が、nλであることを
    特徴とする請求項2に記載の記録方法。
  4. ホログラムマスクを露光原版として基板上に形成された感光性材料膜に所望の露光パタ
    ーンを露光するホログラム露光方法であって、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の記録方法を用いて、前記ホログラムマスクの
    記録層に前記露光パターンをホログラム記録する記録工程と、
    前記記録層と前記感光性材料膜の表面との間隔が前記感光性材料膜に露光光の焦点が結
    ばれる所定の間隔となるように、前記ホログラムマスクと前記基板とを対向配置する配置
    工程と、
    前記感光性材料膜の露光領域を走査するように前記ホログラムマスクを介して露光光を
    照射する露光工程とを備えることを特徴とするホログラム露光方法。
  5. 請求項4に記載のホログラム露光方法を用いてパターニングを行うことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  6. 薄膜素子を有する電気光学装置の製造方法であって、
    請求項5に記載の半導体装置の製造方法を用いて前記薄膜素子を形成することを特徴と
    する電気光学装置の製造方法。

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