JP4127239B2 - 表示板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置の表示板の製造方法に関するものであり、特に、自動車等の車両に装備される計器の計器板の製造に用いて好適である。
従来、表示装置としては、自動車等の車両に装備される車両用表示装置(車両用計器)がある。車両用表示装置は、一般に、計器板(表示板)とこの計器板の裏面側に配設された光源とを備えている。計器板は、目盛りや文字等からなる意匠部を有している。そして、意匠部の目盛りや文字を除く部分は、例えば、光が透過しない不透過部により構成され、目盛りや文字の部分は、光が透過する透過部により構成される。これにより、例えば、夜間においては光源により、計器板を照明することで計器板の文字、目盛りが明るく表示される。
ここで、計器板は、例えば、ポリカーボネート等の樹脂製透明基板の表面に不透過部(べた隠蔽画像部)が、スクリーン印刷により印刷されることで、製造されることが通常である。このスクリーン印刷は、印刷データから印刷画像が描かれたスクリーン(版)を制作し、このスクリーンを通してインクを基板に印刷するものであり、不透過部の印刷濃度が濃くなるように、一度に印刷することができるという利点がある。
ところで、印刷技術としては、スクリーン印刷法以外にも、OAプリンター分野等の他の分野で用いられているように、レーザープリンタ電子写真方式、熱転写方式、インクジェット方式等のデジタル印刷技術がある。これらは、印刷データから版を製作することなく、直接描画が可能なため、少ロット品種の印刷においては、スクリーン印刷よりも適している。
このようなデジタル印刷技術の中でも、インクジェット法は、電子制御されたヘッドノズルからインクを噴霧することで印刷を行う方法であり、装置機構が簡素な構成であって、イニシャルコストが低い点や画像解像度が高い点により、OAプリンターの分野では急速に普及している。
上記したようにスクリーン印刷で計器板を製造する場合、以下のような問題がある。すなわち、車両用計器は、乗用車の車種、排気量やグレード等が多種多様であるため、これに合わせて計器板も多品種にわたると共にその印刷内容も相互に異なっている。このため、大量印刷手法であるスクリーン印刷手法では、版の交換、インクの交換や条件出し等の段取りが、計器板の品種が異なる毎に必要となる不具合がある。
また、計器板のロットは、紙の印刷のように大量部数ではなく、上記したように計器板は同じ車種であってもグレード等によって、意匠が異なっていることから、実際は少ないものである。このため、計器板のロット数の少なさが、自ずと製造コストに跳ね返ってしまう。つまり、スクリーン印刷で計器板を製造した場合、製造コストが高くなっていた。特に、試作品や補給品のようなごく少量品にいたっては、製版や刷版製作なども付帯するため、さらに製造コストが高くなったり、製作時間が長期化したりするという問題がある。
そこで、この問題の対策方法としては、上記したインクジェット法を用いた印刷により、計器板を製造する方法が考えられる。
しかしながら、単に、他の分野での印刷に用いられているインクジェット法を、計器板の製造に採用した場合、以下のような問題があった。
計器板の製造では、計器板の基材としては、一般に、ポリカーボネートあるいはPET等の透明性樹脂材料が用いられる。これは、基材に光透過性と耐熱性とが要求されるからである。また、インクジェット法に用いられるインクとしては、一般に、水性インクや溶剤系のインクがある。この溶剤系のインクは、看板用途などに用いられており、長寿命タイプのインクである。
これらのインクを用いたインクジェット法により、透明性樹脂基板に印刷を行った場合、水性インクでは、上記した樹脂基板は疎水性であるため、インクが弾かれてしまう。この場合、基板表面上のインク液滴が濡れ広がり、隣のインク液滴と重なることで、画質が荒れてしまう。また、溶剤系のインクでも同様に弾きが生じたり、樹脂基板を溶解し変形させてしまったり等の不都合が生じる。
なお、一般に、OAプリンターの分野での印刷に用いられている印刷用紙等は、専用インク受理層を有し、水との親和性を重視した設計となっている。そこで、水性インクを用いたインクジェット法により、透明性樹脂基板に印刷を行う場合、透明性樹脂基板にインク受理層を設けることで、印刷される画像の画質が荒れるのを防ぐ方法が考えられる。
しかし、インク受理層は水との親和性が高いため、高湿度環境下では吸湿による白化、剥がれなどが生じ、画質維持と耐久性は全く両立できない。このため、特に、車両用計器においては、雨天時に車室内が多湿となることから、車両計器の計器板にインク受理層を設けることは適していない。
したがって、インクジェット法により、樹脂基板のように、インクを染み込まない素材に対して、印刷を行う場合では、基板表面に塗布されたインクの液滴が広がって、隣の液滴と混ざることにより生じるにじみ(画質の荒れ)を防止する必要がある。また、このような場合では、色濃度の高いインクを基材上に強固に密着させることが必要である。
そこで、本発明者らは、インクジェット法による印刷で計器板を製造する場合に用いるインクとして、紫外線硬化性インク(以下では、UVインクと呼ぶ)に着目した。
このUVインクは、液状のインクに対して紫外線が照射されると硬化する性質を有している。したがって、UVインクを用いる場合、以下のようにして印刷を行う。このUVインクを液状にして、インクジェット法により、透明性の樹脂基板にインクの液滴を着弾させる。そして、基板上に着弾したインクの液滴に対して紫外線を照射することで、インクを硬化させる。
本発明者らが検討した結果、このインクの液滴を着弾させてから紫外線を照射するまでの時間を短くすることで、インクの液滴が基板上を濡れ広がり、画質が荒れるのを防止することができることがわかった。また、基板に色濃度の高いインクを強に密着させることができることもわかった。
なお、UVインクを用いたインクジェット法は、このように、紫外線照射によりインクを固化できるので、インクとして水性インクや溶剤インクを用いた場合ではインクを乾燥させる必要があったが、乾燥が不要とすることができるという利点がある。
ところで、本発明者らの検討によれば、上記したように、UVインクを用いたインクジェット法による印刷により、計器板を製造できることが確認できたが、以下に説明する別の問題が生じた。
(1)車両用計器の計器板における意匠部のうち、不透光部(べた隠蔽画像部)では、印刷されたインク層が光を透過しない程度の所定の濃度を有していることが必要となる。この所定の濃度を得る方法としては、ヘッドノズルから照射されるインク液滴中に含まれる顔料の含有率を高める方法や、同じ部位に複数回印刷することで、インク層を複数層形成し、インク層の膜厚を稼ぐ方法がある。
含有率を高めると、インク液滴の粘性が高くなり、インクジェット法による印刷自体が困難となるため、前者の方法よりも、後者の方法が有効である。しかし、後者の方法では、複数回印刷するため、必然的に、印刷時間が長くなってしまうという問題がある。
(2)また、UVインクを用いたインクジェット法により印刷する方法では、樹脂基板に着弾したインク滴が樹脂基板中に染み込まず、樹脂基板表面に積層される。このため、紙に印字する水性インクジェットなどと比べ、ドット(インク滴)の膜厚が大きくなり厚み感がでる。
ここで、計器板に印刷される画像部(意匠部)には、不透光部(べた隠蔽画像部)の他に、方向指示器やシフトレバーの位置を表示する着色透光部(透過中間調画像部)を有している。着色透光部は、光を透過する着色部である。この着色透光部は、インクジェット法による印刷では、網点率(印刷領域に対してドットが占める割合)を低くすることで、形成される。
したがって、着色透明部では、網点率が低いため、隣り合うドット同士の距離が広がっており、不透過部と比較して、ドットの膜厚が認識されやすい。このため、着色透光部では、粒状性(ざらざら感)が強くなり、見栄えが低下するという問題がある。
また、着色透明部の印刷において、ヘッドの送り誤差等により発生するバンディングと呼ばれる操作線のスジ跡が濃い色で目立つという画質上の問題が生じる。このバンディングとは、OAプリンターにおいても、発生する問題であり、紙送りの精度が悪い場合に、印刷画像のつなぎ目が見えてしまうことである。このように、インクジェット法で印刷した場合では、スクリーン印刷で印刷したときと比較して、画像の見栄えが低下してしまう。
なお、上記した見栄えが低下するという問題(2)に関しての一般的な対策方法としては、インク受理層を印刷対象物に設け、インク滴をにじませて粒状感を低減する方法とライトマゼンタ、ライトシアンなどの薄い中間色を採用することでドットの目立ちを緩和する方法などがある。すなわち、色の誤差分散により、印刷画像の見栄えの低下に対応する方法がある。
しかし、インク受理層を設ける方法では、材料費および形成工程が増えるだけでなくUVインクが水性インクより粘度が高いことから、受理層内部までUVインクが浸透せず画質向上効果はあまり得られない。
また、ライト系インクを用いる方法では、ライト系インク用のノズルが必要なとなるため、ライト系インク用のノズルを備えていないインクジェット装置を用いる場合では、ノズル数を増加させる必要がある。このため、生産用設備に関して、ノズル数増加による装置コストや、メンテコスト増加などが生じるという問題が発生する。そこで、インク受理層を設けたり、ライト系インクを用いたりしなくても、上記した問題を解決することが望まれる。
なお、上記した問題(1)については、車両用計器の計器板の製造だけでなく、他の分野における表示板の製造においても、インクジェット法により基板等に対して印刷を行い、かつ、同じ部位に複数層のインク層を形成して表示板を製造する場合であれば、同様に発生する問題である。
また、上記した問題(2)についても、車両用計器の計器板を製造する場合だけでなく、着色透光部を有する表示板を製造する場合であれば、他の分野における表示板の製造において、同様に発生する問題である。
本発明は、上記点に鑑み、インクジェット法により、UVインクを透光性の樹脂基板に印刷をすることで、表示板を製造する表示板の製造方法において、印刷時間を短縮することを第1の目的とし、また、粒状性が強くなったり、バンディングが発生したりすることで見栄えが悪くなるのを抑制することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らが検討したところ、本発明者らは印字解像度の制御により、光を透過しない不透光部や光を透過する着色透光部の画像を、2種以上の異なる解像度のインク層により構成することで濃度の安定性と印刷時間の長時間化に対処することを見出した。
すなわち、請求項1に記載の発明では、樹脂基板(7)の画像の形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷することにより、樹脂基板(7)に画像(3、4、5、6)を形成することを第1の特徴としている。
一般に、インクジェット法を用いた印刷方法では、1回の印刷にかかる時間は、画像の解像度が低いほど短い。したがって、樹脂基板の画像形成予定領域に対して複数回印刷する場合、本発明のように、異なる解像度、すなわち、高解像度での印刷と、低解像度での印刷とを組み合わせことで、すべて同じ高解像度で印刷するときと比較して、印刷時間を短縮することができる。
この複数回印刷する場合では、樹脂基板の同一部位に対して複数回印刷することで、解像度の異なるインク層を積層する
の場合、例えば、上記と同様に、不透光部と透光部とを有する画像を印刷するとき、不透光部の輪郭をはっきりさせる目的で高解像度の印刷を行い、不透光部の濃度を稼ぐ目的で、低解像度の印刷を重ねて行うことができる。
なお、複数回印刷を行うときに、少なくとも2種類以上の解像度で印刷を行っていれば、他に同じ種類の解像度での印刷を行っても良い。
また、請求項1に記載の発明では、インクジェットヘッドのノズルからインク液滴が樹脂基板(7)へ射出されてから紫外線を照射するまでの時間を1秒以内ととすることを第2の特徴としている。このように、インク液滴が射出されてから紫外線を照射するまでの時間を短くすることで、基板にインクを強固に密着させることができ、インク液滴が基板上を濡れ広がって画質が荒れるのを防止することができる。
また、請求項1に記載の発明では、樹脂基板(7)に画像(6)が印刷された領域に開口部(11)を有する表示板を製造する場合、樹脂基板(7)の画像形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷するとき、1回目の印刷では、開口部(11)の形成予定領域を含む画像(6)の形成予定領域に、1層目のインク層(6a)を形成し、2回目以降の印刷では、画像(6)の形成予定領域であって、開口部(11)の形成予定領域を除く領域に、端部が開口部(11)の形成予定領域から離れるように、2層目以降のインク層(6b、6c、9)を形成する。そして、複数回印刷した後、樹脂基板(7)のうち、開口部(11)の形成予定領域に対して、打ち抜きを行うことで、開口部(11)を形成することを第3の特徴としている。
本発明では、打ち抜きは1層のインク層のみに行われる。したがって、本発明では、インク層に与えられる打ち抜き時のダメージが、打ち抜きが積層されている複数のインク層に対して行われる場合と比較して、小さい。これにより、打ち抜きによって、インク層が剥がれたり、バリ、欠けが発生したりするのを抑制することができる。
請求項に記載の発明は、例えば、車両用表示装置の表示板の製造方法に適用される。
また、請求項に示すように、樹脂基板(7)の画像形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷するときでは、解像度に応じてインクの液滴量を変えて、複数回印刷することができる。
例えば、低解像度で印刷するときでは、高解像度で印刷するときよりもインクの液適量を多くする。この場合、低解像度で印刷したときに得られるインク層の厚さ(濃度)は、高解像度で印刷したときに得られるインク層の厚さ(濃度)よりも大きくなる。
これにより、透明性の樹脂基板の表面上に、所定厚さ(所定濃度)のインク層を形成する場合に必要な印刷の回数を、すべて同じインクの液適量で複数回印刷した場合と比較して、少なくすることができる。
請求項に示す発明では、画像としての着色されており、光を透過する着色透光部(4、5)を有する表示板を製造する場合、樹脂基板(7)における着色透光部(4、5)の形成予定領域に対して、着色透光部(4、5)が所望の着色濃度となるように、所望の着色濃度よりも低い濃度で複数回印刷することで、着色透光部(4、5)を形成することを特徴としている。
例えば、着色透光部における各色の所望の網点率(目標値)を印刷回数で分割して、分割された各色の網点率で複数回印刷し、樹脂基板の着色透光部の形成予定領域にインク層を積層する。すなわち、積層されたインク層における各色の網点率の合計が、所望の網点率となるように印刷する。
これにより、1回の印刷で着色透光部の印刷を行った場合と比較して、粒状性が強くなったり、バンディングが発生したりすることで見栄えが悪くなるのを抑制することができる。
これは、第1に、同一画像を同一の部位に複数回印刷した場合、一般に、印刷位置に多少の誤差が生じるため、先に印刷された画像のドットと、次に印刷された画像のドットとの位置が異なり、すなわち、擬似的に解像度が高くなることで、粒状性が目立たなくすることができるからである。第2に、1回の印刷で着色透光部を形成する場合と比較して、1回の印刷における着色濃度が低く、バンディングが生じても目立たなくなるからである。
請求項に記載の発明は、画像としての光を透過する透光部(3、4、5)と、透光部(3、4、5)を除く領域に配置された光を透過させない不透光部(6)とを有する表示板を製造する場合の発明である。樹脂基板(7)の画像形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷するときでは、不透光部(6)の形成予定領域に対して複数回印刷することで、不透光部(6)の形成予定領域に複数のインク層(6a、6b、6c、9)を積層させる。そして、1層目のインク層(6a)の端部(12)に対応する2層目以降のインク層(6b、6c、9)の端部(13)を、透光部(3、4、5)の形成予定領域から離すように、1層目のインク層(6a)の端部(12)とずらして、2層目以降のインク層(6b、6c、9)を形成することで、複数のインク層(6a、6b、6c、9)から構成された不透光部(6)と、透光部(3、4、5)とを有する表示板を製造することを特徴としている。
重ね刷りの際に、印刷位置に誤差が生じても、低解像度のインク層が高解像度のインク層から透明部側に、はみ出ることを抑制することができる。この結果、印刷位置の誤差による意匠不良の発生を抑制できる。
また、請求項に示すように、樹脂基板(7)の画像形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷するときでは、樹脂基板(7)の裏面(7b)に印刷を行うことが好ましい。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における表示板の正面図を示し、図2に、図1中の表示板のA−A’線断面図を示す。本実施形態では、車両用計器の計器板(メータ文字盤)の製造を例として説明する。
車両用計器は、図2に示すように、表示板としての計器板1と計器板1の裏面側に配置されたLED等の光源2とを備えている。計器板1には、図1に示すように、透明透光部3と、青色透光部4と、灰色透光部(スモーク部)5と、黒色不透過部6とを有する意匠が構成されている。青色透光部4、灰色透光部5が本発明の着色透光部に相当し、透明透光部3、青色透光部4、灰色透光部5が本発明の透光部に相当する。
透明透光部3は、光を透過する透明の部位であり、目盛りや文字を構成している。青色透光部4は、光を透過する青色の部位であり、方向指示器の指示方向を表示する表示部である。灰色透光部5は、光を透過する灰色(もしくは黒色)の部位であり、シフトポジションを示す表示部である。黒色不透過部6は、光を透過しない黒色の部位であり、目盛りや文字の背景部である。
また、計器板1は、図2に示すように、透明性の樹脂基板7と、この樹脂基板7の主表面(正面)7aに印刷された表面つや消し層8と、この樹脂基板7の裏面7bに印刷された各インク層4a、5a、6a、6b、6c、9とを有している。なお、樹脂基板7の主表面7aとは運転者等が視認する側の面であり、裏面7bとはその反対側の面である。
樹脂基板7は、ポリカーボネートやPET等の透明性の樹脂により構成されている。表面つや消し層8は、樹脂基板7の主表面7aにおいて、外光により生じるつやを消すためのものであり、一般的なつや消し材料により構成される。
各インク層4a、5a、6a、6b、6c、9は、青色透光部4、灰色透光部5、黒色不透過部6を構成するものであり、UVインクにより構成されている。
具体的には、黒色不透光部6は、基板側から第1黒色インク層(1層目)6a、第2黒色インク層(2層目)6b、第3黒色インク層(3層目)6c、白色インク層(4層目)9が積層された構成となっている。すなわち、黒色不透光部6は、3層の黒色インク層6a〜6cと、1層の白色インク層9により構成されている。
第1黒色インク層6aが、運転者に視認される着色層であり、黒色不透過部6の輪郭等を主に構成するものであり、意匠を仕上げるためのインク層である。第2黒色インク層6bおよび第3黒色インク層6cは、黒色の濃度を上げるためのインク層である。このように、黒色不透過部6が3層の黒色インク層6a〜6cにより構成されているのは、黒色インク層6aだけでは、光を遮蔽するのに十分でないからである。また、3層の黒色インク層6a〜6cは、後に説明するように、解像度が異なっている。
白色インク層9は、光源2の光を拡散させるためのインク層である。
また、青色透光部4は、1層の青色インク層4aにより構成され、灰色透光部5は1層の灰色インク層5aにより構成されている。なお、透明透光部3は、透明性の樹脂基板7のうち、各インク層4a、5a、6a、6b、6c、9が印刷されていない部位である。
また、図3(a)、(b)に示すように、黒色不透過部6を構成する3層の黒色インク層6a〜6cや白色インク層9のうち、第2黒色インク層6b、第3黒色インク層6c、白色インク層9にはトラッピング(逃がし)10が形成されている。
すなわち、黒色不透過部6と各透光部3、4、5との境界付近において、第2黒色インク層6b、第3黒色インク層6c、白色インク層9の端部13の位置は、第1黒色インク層6aの端部12の位置と一致しておらず、第1黒色インク層6aの端部12よりも各透光部3、4、5から離れた側に位置している。なお、図3(a)、(b)は、図1中の青色透光部4および灰色透光部5の拡大図である。
また、計器板1には、図1に示すように、図示しない指針が取り付けられる開口部11が、黒色不透過部6に設けられている。この開口部11においても、黒色不透過部6を構成する3層の黒色インク層6a〜6cや白色インク層9のうち、2層目以降の第2黒色インク層6b、第3黒色インク層6c、白色インク層9に逃がし(トラッピング)10が形成されている。
計器板1は、各インク層4a、5a、6a、6b、6c、9が形成された裏面側から光源2により、透明透光部3、青色透光部4、灰色透光部5が透過照明され、これらが計器板1の正面から運転者に視認されるようになっている。
次に、このような構成の計器板1の製造方法について説明する。計器板1の製造は、意匠画像をコンピュータにより作成し、この作成した画像に基づいて、UVインクを用いたインクジェット法により、基板に画像を印刷することにより行われる。
このとき、製造装置としては以下のものを用いる。画像の作成では、例えば、Adobe社製画像処理用ソフトウェアを用いる。また、印刷機としては、例えば、UV硬化型インクジェット装置(インクジェットヘッド、UV照射光源同時駆動型ミマキエンジニアリング製UJF605C、最高解像度1200DPI、CMYKKKWW、8ヘッド付属)を用いる。
この印刷機は、インクジェットヘッドに紫外線照射を行う光源が搭載されており、ヘッドのノズルからインク滴を射出した後、射出したインク滴に対して直ちに紫外線を照射できるものである。本実施形態では、インクジェットヘッドのノズルからインク液滴が射出されてから紫外線を照射するまでの時間を例えば1秒以内としている。
また、ヘッドは、例えば、一度のインクの照射で目標の解像度の画像を印刷するのではなく、ヘッドが往復等して同一部位にインクを複数回射出することで、目標の解像度の画像を印刷するようになっている。例えば、ヘッドの解像度が150DPIの場合、ヘッドが8回(8puss)インクを照射することで、1200DPIの画像が得られるようになっている。
なお、本明細書では、目標の解像度の画像を得るまでを1回の印刷としている。すなわち、1200DPIの画像を印刷する場合、ヘッドの解像度が、例えば150DPIであれば、8回インクを射出したときが1回の印刷であり、ヘッドの解像度が1200DPIであれば、1回インクを射出したときが1回の印刷である。
また、UVインク(紫外線硬化性インク)としては、例えば、アクリル系ラジカル重合型、エポキシ系カチオン重合型等のインクを用いることができる。
具体的には以下のようにして計器板1を製造する。画像をコンピュータ上で作成した後、この画像データを印刷機に入力する。このとき、図4に示すように、各インク層の解像度、インクの液適量(図示せず)、色および網点率等を指定する。なお、図4は、黒色不透光部6、青色透光部4、灰色透光部5のそれぞれにおけるインク層の解像度、色および網点率の第1の例を示す図表である。
例えば、1層目のインク層について、解像度を1200DPI、インクの液適量を6pl(ピコリットル)に指定する。そして、第1黒色インク層6aをK(ブラック):100%、青色インク層4aをC(シアン):80%、灰色インク層5aをC:30%、M(マゼンタ):30%、Y(イエロー):30%、K:30%に指定する。
また、2、3、4層目のインク層6b、6c、9では、解像度を600DPI、インクの液適量を12plと指定する。2、3層目の第2、第3黒色インク層6b、6cをK(ブラック):100%と指定し、4層目の白色インク層9をW(ホワイト):100%に指定する。
そして、樹脂基板7を用意し、この画像データが入力された印刷機を用いて、UVインクを用いたインクジェット法により、樹脂基板7の裏面7bであって、樹脂基板7の青色透光部4、灰色透光部5、黒色不透過部6の形成予定領域に対して、直接、1層目のインク層4a、5a、6aを印刷する。このとき、解像度は1200DPI、インク液適量は6plである。また、青色透光部4、灰色透光部5、黒色不透過部6の形成予定領域が、本発明の画像形成予定領域に相当する。
これにより、図2に示すように、樹脂基板7の裏面7bに、第1黒色インク層6aと、青色インク層4aと、灰色インク層5aとが同時に印刷される。なお、第1黒色インク層6aは、樹脂基板7のうち、各透光部3、4、5の形成予定領域を除く領域に形成される。
続いて、黒色不透過部6の形成予定領域に対して、第2、第3黒色インク層6b、6cを印刷する。すなわち、1層目のインク層4a、5a、6aが印刷された樹脂基板7に対して、図2に示すように、第1黒色インク層6aに重ねて、第2、第3黒色インク層6b、6cを印刷する。このとき、解像度は600DPI、インクの液適量は12plである。なお、この解像度を変更しての印刷は、印刷装置自身が指定された解像度に変更することで行われる。
さらに、第3黒色インク層6cに重ねて、白色インク層9を印刷する。このとき、解像度は600DPI、インク液適量は12plである。これらの印刷が本発明の2種以上の解像度での複数回印刷に相当する。また、上記した第2、第3黒色インク層6b、6c、白色インク層9の印刷が、本発明の樹脂基板(7)の同一部位に対しての印刷に相当する。また、第1黒色インク層6a、第2黒色インク層6b、第3黒色インク層6c、白色インク層9が、本発明の複数のインク層に相当する。
ここで、黒色不透過部6において、運転者等から視認されるのは第1黒色インク層6aであり、これらのインク層6b、6c、9は運転者等から視認されない。したがって、本実施形態では、第1黒色インク層6aを高解像度で印刷しているので、第2、第3黒色インク層6b、6cおよび白色インク層9の解像度を第1黒色インク層6aよりも低くしても、画質に関しては、従来のスクリーン印刷により製造された計器板1と同様のものが得られる。
また、第2、第3黒色インク層6b、6cおよび白色インク層9を印刷するときでは、図2に示すように、第1黒色インク層6aの端部12に対応するこれらのインク層6b、6c、9の端部13を、各透光部3、4、5の形成予定領域から離れる方向に、第1黒色インク層6aの端部12からずらして、これらのインク層6b、6c、9を印刷する。
すなわち、これらのインク層6b、6c、9が形成されない領域が、第1黒色インク層6aが形成されない領域よりも大きくなるように、これらのインク層6b、6c、9を形成する。つまり、これらのインク層6b、6c、9に逃がし(トラッピング)10を設ける。
このとき、指針を回動内機に取り付けるための開口部11の形成予定領域においても、図示しないが、第2、第3黒色インク層6b、6cおよび白色インク層9に対しても、同様に、逃がしを設ける。すなわち、これらのインク層6b、6c、9が形成されない領域を、開口部11よりも大きくする。さらに言い換えると、これらのインク層6b、6c、9の端部の位置が、開口部11の形成予定領域から離れた位置となるように、これらのインク層6b、6c、9を形成する。
なお、第1黒色インク層6aが本発明の1層目のインク層に相当し、第2黒色インク層6b、第3黒色インク層6c、白色インク層9が、本発明の2層目以降のインク層に相当する。
そして、周知の印刷手段により、樹脂基板7の主表面7aに表面つや消し層9を印刷する。その後、計器板1のうち、開口部11の形成予定領域に対して、打ち抜き(型抜き)を行うことで、計器板1に開口部11を形成する。
このようにして、図1に示す計器板1が製造される。なお、このように製造された計器板1を、図示しない指針、回動内機、光源等とともに、ケーシングおよび見返し板からなるハウジングに収納することで、車両用計器が製造される。
次に本実施形態の特徴について説明する。
(1)まず、参考として、図5、6に、本実施形態と異なり、積層された複数のインク層をすべて同じ解像度で形成した場合における計器板1の断面構造、印刷条件をそれぞれ示す。
図5、6に示すように、黒色不透過部6を構成する黒色インク層において、2層目以降の黒色インク層6b、6c、6dの解像度を、1層目の第1黒色インク層6aと同じ1200DPIとしたときでは、黒色インク層は4層必要であった。したがって、黒色不透過部6において形成したインク層の合計は、5層であった。
そして、このときの各インク層を形成するのに要した時間は、1層あたり約200秒、5層の合計で約1000秒であった。
これに対して、本実施形態では、図2に示すように、樹脂基板7の裏面7bに、第1黒色インク層6aと、青色インク層4aと、灰色インク層5aとを印刷し、第1黒色インク層6aに重ねて、第2黒色インク層6b、第3黒色インク層6b、および白色インク層9を順に印刷している。
このとき、図4に示すように、1層目のインク層4a、5a、6aの解像度を1200DPI、2層目以降のインク層6b、6c、9の解像度を600DPIとしている。一般に、インクジェット法を用いた印刷方法では、1回の印刷にかかる時間は、画像の解像度が低いほど短い。本実施形態において、解像度を600DPIとしたときでは、インク層の形成に要した時間は、1層あたり約70秒であった。そして、すべてのインク層を形成するのに要した時間は、約410秒であった。
このように、本実施形態によれば、2層目以降のインク層6b、6c、9の形成に要する時間を短縮することができる。したがって、本実施形態によれば、すべてのインク層を形成するのに要する時間を、すべてのインク層をすべて1200DPIの高解像度で印刷するときと比較して、短縮することができる。
(2)また、本実施形態では、解像度を600DPIとして印刷するとき、インクの液適量を12plとして、1層目の各色のインク層4a、5a、6aの印刷時よりも液適量を増量させている。
すなわち、本実施形態では、2層目以降のインク層の形成において、解像度を下げることでインクジェットにより噴霧される液滴量を上げることができる。これは、解像度が高い場合では、隣り合うドット間の距離が小さいため、ドットとドットとが重ならないように、液適量を少なくする必要があるが、解像度が低い場合、隣り合うドット間の距離が大きいからである。
ここで、図5、6に示すように、2層目以降の黒色インク層6b、6c、6dの解像度を、1層目の第1黒色インク層6aと同じ1200DPIとしたとき、本実施形態で使用する印刷機では、インクの液適量は6plである。このため、黒色不透過部6において、光を透過しない所望の濃度を得るためには、黒色インク層が4層必要であった。
このときの4層の黒色インク層6a〜6dの膜厚合計は、黒色インクを6plで印刷した場合、1層あたりの膜厚は10〜15μmであるため、40〜60μmであった。
一方、黒色インクを12plで印刷した場合、1層あたりの膜厚を15〜20μmとすることができる。
したがって、本実施形態では、1層目の第1黒色インク層6aの膜厚が10〜15μmであり、2層目、3層目の第2黒色インク層6b、第3黒色インク層6cの膜厚が、それぞれ、15〜20μmとなる。このため、本実施形態における黒色インク層の合計膜厚は、図6に示すように、すべて同じ解像度で、かつ、同じ液適量で印刷した場合と同様に、40〜55μmとなる。
このように、本実施形態では、2層目以降のインク層6b、6c、9のインク層を印刷する際、解像度を1層目のインク層6aよりも低くするだけでなく、インクの液適量を1層目のインク層6aよりも多くしている。
これにより、所望の膜厚のインク層からなる黒色不透過部6を形成するのに、必要な黒色インク層の数を減少させることができる。この結果、2層目以降のインク層6b、6c、9の解像度およびインク液適量を1層目のインク層6aと同じとした場合と比較して、印刷に要する時間を短縮することができる。
(3)また、本実施形態では、第2、第3黒色インク層6b、6cおよび白色インク層9を印刷するとき、図2に示すように、これらのインク層6b、6c、9に逃がし(トラッピング)10を設けて、印刷している。
本実施形態では、仕上げ用の第1黒色インク層6aを樹脂基板7に印刷した後、第1黒色インク層6aに重ねて、色濃度追加用の第2黒色インク層6b等を印刷している。このとき、各インク層の端部の位置が一致していれば問題ないが、各インク層6a、6b、6cの印刷工程において、印刷誤差が発生し、第1黒色インク層6aの端部の位置と、第2黒色インク層6b等の他のインク層6b、6c、9の端部の位置とがずれる場合がある。
この場合、第1黒色インク層6aの端部の位置が、透明透光部3、青色透光部4、灰色透光部5との境界となるため、他のインク層6b、6c、9が各透光部3、4、5の位置まで印刷されると、他のインク層6b、6c、9が運転者等に視認されるため、不良品となってしまう。
そこで、本実施形態のように、第2、第3黒色インク層6b、6cおよび白色インク層9に逃がし10を設けて印刷することで、これらのインク層6b、6c、9を印刷するときに多少の印刷誤差が生じても、これらのインク層6b、6c、9が各透光部3、4、5の位置まで印刷されるのを抑制することができる。この結果、不良品が発生するのを抑制することができる。なお、この逃がし10の大きさは任意に設定可能である。
(4)また、本実施形態では、同様に、第2、第3黒色インク層6b、6cおよび白色インク層9を印刷するとき、指針を回動内機に取り付けるための開口部11の形成予定領域においても、逃がしを設けている。
黒色不透過部6の領域内に、開口部11を打ち抜き(型抜き)により形成する場合、第1、第2、第3黒色インク層6a、6b、6cおよび白色インク層9に対して打ち抜きを行うと、これらのインク層6a、6b、6c、9に大きな衝撃(ダメージ)が与えられる。このため、打ち抜きにより、これらのインク層6a、6b、6c、9が剥がれたり、バリや欠けが発生したりするおそれがある。
これに対して、本実施形態では、上記したように逃がしを設けて、2層目以降のインク層を形成しているので、第1黒色インク層6aに対してのみ、打ち抜きを行って開口部11を形成することとなる。
このため、本実施形態によれば、逃がしを設けずに2層目以降のインク層を形成した場合と比較して、打ち抜きの際にインク層に与えられるダメージを低減することができる。この結果、打ち抜きの際に、インク層が剥がれたり、バリ、欠けが発生したりするのを抑制することができる。
なお、上記第1の例では、2層目以降のインク層6b、6c、9の解像度を600DPIとして印刷する場合を例として説明したが、これらのインク層の解像度をさらに低減させることもできる。
図7に本実施形態の第2の例における印刷条件を示す。図7に示すように、2層目以降のインク層6b、6c、9の解像度を300DPIとすることもできる。この場合、層目以降のインク層6b、6c、9における1層あたりに要する印刷時間は約30秒であり、すべてのインク層を形成するのに要した時間は、約290秒であった。
このように、2層目以降のインク層6b、6c、9の解像度をさらに低減することで、さらに印刷時間を短縮することができる。なお、このときも、インクの液適量を変更することができる。この場合、例えば、インクの液適量を24plとすることが好ましい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、樹脂基板7における黒色不透過部6の形成予定領域に対して複数回印刷を行うことで、黒色不透過部6を形成する場合を例として説明したが、本実施形態のように、青色透光部4、灰色透光部5の形成予定領域においても、複数回印刷することで、青色透光部4、灰色透光部5を形成することもできる。
図8、9に、第2実施形態の第1の例における計器板1の断面構造および印刷条件をそれぞれ示す。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明する。
本実施形態の第1の例では、図8に示すように、青色透光部4および灰色透光部5を、第1実施形態と異なり、それぞれ2層の青色インク層4a、4bおよび2層の灰色インク層5a、5bにより構成する。
そして、このような構成の計器板1を製造する際では、印刷条件を、図4の印刷条件に対して以下のように変更する。すなわち、図9に示すように、1層目のインク層4a、5a、6aを形成するとき、第1青色インク層4aの網点率をC:40%、第1灰色インク層5aの網点率をC:15%、M:15%、Y:15%、K:15%に変更する。また、2層目のインク層を形成するときでは、第2黒色インク層6bとともに第2青色インク層4b、第2灰色インク層5bを形成する。そして、第2青色インク層4b、第2灰色インク層5bの網点率をそれぞれ青色インク層4a、灰色インク層5aと同じとする。また、2層目のインク層4b、5b、6bの解像度を1200DPIとする。
本実施形態では、上記したように、第1、第2青色インク層4a、4bの網点率をそれぞれ、第1実施形態における青色インク層4aの網点率の半分の大きさとし、第1、第2灰色インク層5a、5bの網点率においても同様に、第1実施形態における灰色インク層5aの網点率の半分の大きさとしている。
このような条件で印刷することで、色濃度が、第1実施形態(所望の色濃度)と同様である青色透光部4および灰色透光部5を形成することもできる。
次に、本実施形態の特徴について説明する。
(1)本実施形態では、上記したように、青色透光部4、灰色透光部5を1回の印刷でなく2回の印刷により形成している。そして、1回目と2回目の印刷時における濃度(網点率)を、所望の濃度(目標値)を印刷回数(2回)で分割した濃度としている。
このとき、1回目、2回目の印刷において形成されるインク層は、薄い色(網点率が小さい)である。濃い色(網点率が大きい)のインク層を印刷した場合、バンディングが生じると目立ってしまうが、薄い色のインク層を印刷した場合では、バンディングが生じても濃い色のインク層の場合と比較して、目立たない。
したがって、本実施形態によれば、青色透光部4および灰色透光部5を印刷したときに、バンディングが生じても、第1実施形態のように、1層のインク層で青色透光部4および灰色透光部5を形成する場合と比較して、バンディングの存在を目立たなくすることができる。
(2)また、本実施形態では、青色透光部4、灰色透光部5を1回の印刷でなく2回の印刷により形成している。このように、複数回にわけて、樹脂基板7の同じ部位を印刷した場合、印刷位置に誤差が多少生じるものである。この場合、先に印刷された画像のドットと、次に印刷された画像のドットとの位置が異なり、擬似的に解像度が高くなる。
着色透光部で粒状性が強いのは、着色透光部では光を透過させるため網点率が小さく、すなわち、ドットとドットとの間隔が大きく、ドットが視認され易かったためである。これに対して、本実施形態によれば、擬似的に解像度を高くでき、すなわち、ドットとドットとの間隔を狭めることができるので、粒状性を目立たなくすることができる。
また、複数回にわけて、樹脂基板7の同じ部位を印刷し、印刷位置に誤差が多少生じた場合では、バンディングが発生する位置がずれる。すなわち、バンディングが発生する位置を分散させることができる。このことからも、バンディングを目立たなくすることができる。
このように、本実施形態によれば、擬似的にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4原色の濃度分割による積層誤差分散が見込める。
以上のことから、本実施形態によれば、1回の印刷で着色透光部の印刷を行った場合と比較して、受理層、ライト系インクを用いなくても、粒状性が強くなったり、バンディングが発生したりすることで見栄えが悪くなるのを抑制することができる。
なお、本実施形態の第1の例においても、3層目のインク層6c、4層目のインク層9の解像度を600DPIとして、1層目、2層目のインク層よりも小さな解像度としている。この場合、印刷時間は、合計約540秒であった。したがって、本実施形態の第1の例においても、図5、6に示したように、すべて同じ解像度で印刷した場合と比較して、印刷時間を短縮することができる。
上記した第1の例では、解像度を1層目のインク層と2層目のインク層とを同じ大きさとし、青色透光部4を構成する第1青色インク層4aと第2青色インク層4bの網点率も同じ大きさとする場合を例として説明したが、第2の例のように、解像度、網点率を異なる大きさとすることもできる。
図10に、第2実施形態の第2の例における印刷条件を示す。図9に示す印刷条件を以下のように変更することもできる。すなわち、図10に示すように、例えば、2層目のインク層の解像度を1200DPIに変更する。また、第1青色インク層4aおよび第2青色インク層4bの網点率をそれぞれC:60%、20%に変更する。第1灰色インク層5aの網点率をC:20%、M:20%、Y:20%、K:20%に、第2灰色インク層5bの網点率をC:10%、M:10%、Y:10%、K:10%に変更する。
このように、着色透光部4、5を2層のインク層により構成する場合、2層のインク層の濃度(網点率)合計が所望の濃度(網点率)となっていれば、2層のインク層の濃度(網点率)をそれぞれ異なる大きさとすることもできる。
着色透光部4、5を構成する2層のインク層の解像度をこのように変えた場合、1層目のインク層4a、5aにおけるドットの位置と、2層目のインク層4b、5bにおけるドットの位置とが異なる位置となる。
したがって、この第2の例によれば、第1の例よりも色分散が可能となり、第1の例と比較して、粒状性、バンディングをより目立たなくすることができる。
なお、第2の例においても、1層目のインク層の解像度を1200DPI、2層目〜4層目のインク層の解像度を600DPIとしているので、印刷時間は合計約410秒である。
上記した第1、第2の例では、着色透光部4、5を2層のインク層で構成する場合を例として説明したが、第3の例のように、着色透光部4、5を構成するインク層の数を他の数とすることもできる。
図11、12に、第2実施形態の第3の例における計器板1の断面構造および印刷条件をそれぞれ示す。図11に示すように、青色透光部4を4層の青色インク層4a、4b、4c、4dにより構成し、灰色透光部5を3層の灰色インク層5a、5b、5cにより構成することもできる。
この場合、印刷条件を以下のようにする。4層の青色インク層4a、4b、4c、4dの網点率を、それぞれ、C:20%として、4層の青色インク層4a、4b、4c、4dの網点率の合計をC:80%とする。また、3層の灰色インク層5a、5b、5cの網点率を、それぞれ、C:10%、M:10%、Y:10%、K:10%として、3層の灰色インク層5a、5b、5cの網点率の合計をC:30%、M:30%、Y:30%、K:30%とする。また、1層目から4層目までの解像度は、本実施形態の第2の例と同様とする。
このように、青色透光部4および灰色透光部5を構成するインク層の数を増やし、また青色透光部4および灰色透光部5を構成する各インク層の網点率をさらに小さくすることもできる。なお、青色透光部4および灰色透光部5を構成するインク層を増やす場合、印刷回数を最小限に抑えるため、黒色不透光部の印刷回数を上限とするのが好ましい。
次に、第1、第2実施形態の他の特徴を以下に説明する。
着色透光部4、5を低解像度のインク層のみで印刷した場合では、印刷された領域に対するドット数が少ないので、色ムラが生じるおそれがある。
これに対して、第1、第2実施形態では、青色インク層4aおよび灰色インク層5a(第2実施形態では1層目)を高解像度で印刷している。このため、第1、第2実施形態によれば、印刷された領域には多くのドットが分散しており、色ムラの発生が抑制されている。
さらに、光沢ムラを目立たなくするという観点では、第1、第2実施形態のように、透明性の樹脂基板7のような透明な基板を介して、青色透光部4、灰色透光部5を運転者に視認されるようにすることが有効である。すなわち、樹脂基板7の表面(表示面)7aではなく、裏面7bに対してUVインクを用いたインクジェット法により印刷を行うことが有効である。
インクの色によって、インク層の厚さに差が生じる場合がある。このため、樹脂基板7の主表面7aにインク層を形成し、インク層の厚さが異なっている場合であって、樹脂基板7を介さずに、インク層を見たときでは、インク面の乱反射により、光沢ムラがあるように見えてしまう。そこで、第1、第2実施形態のように、樹脂基板7の裏面7bに印刷し、樹脂基板7を介して、インク層が視認されるようにすることで、光沢ムラを目立たなくすることができる。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、樹脂基板7の裏面7bに印刷する場合を例として説明したが、樹脂基板7の主表面(表示側)7aに対して、UVインクを用いたインクジェット法により印刷することもできる。
この場合、樹脂基板7の主表面7aに形成されたインク層に対して、平均粒径10〜30μmのアクリルビーズ、ウレタンビーズ、シリコーンビーズなどを添加したラジカル重合型のUVクリアをオーバーコートする。
これにより、インクジェットインク層の規則的な厚みムラを緩和することができる。この結果、インク層の厚みムラによる光沢ムラを目立たなくすることができる。
(2)上記した各実施形態では、樹脂基板7に接している1層目のインク層4a、5a、6aを高解像度とする場合を例として説明したが、必ずしも1層目のインク層4a、5a、6aを高解像度としなくても良い。1層目のインク層4a、5a、6aを低解像度として、2層目もしくは3層目のインク層を高解像度としても、上記した各実施形態と同様の効果を得ることができる。
(3)上記した各実施形態では、各インク層を印刷するとき、インクの液適量を変更する場合を例として説明したが、すべて同じ液適量で印刷することもできる。
(4)上記した各実施形態では、2層目以降の黒色インク層6b、6c等に対して逃がし(トラッピング)10を設ける場合を例として説明したが、2層目以降の黒色インク層6b、6c等に逃がしを設けず、図5、6に示した比較例のように、1層目の黒色インク層6aと2層目以降の黒色インク層6b、6c等における端部(透明部との境界)を揃えることもできる。このようにしても、本発明の目的を達成することができる。
(5)上記した各実施形態によれば、樹脂基板7に対して、インク受理層を設けたり、インクとして、ライト系インクを用いたりしなくても、粒状性やバンディングの発生による見栄えの低下を抑制することができるが、インク受理層を設ける方法や、ライト系インクを用いる方法を併用することもできる。
(6)上記した各実施形態では、例えば、黒色不透過部6の印刷において、樹脂基板7の同一部位に対して複数回印刷し、インク層6a、6b、6c、9を積層することで、印刷時間を短縮できることを説明した。しかし、印刷時間を短縮できるのは、同一部位に複数回印刷し、インク層を積層する場合に限られず、以下のように印刷する場合においても、印刷時間を短縮することができる。
例えば、黒色不透過部6の印刷において、黒色不透過部6のうち、透光部3、4、5との境界近傍の部位(輪郭部)と、境界から離れた部位(内部)とを別々に印刷する。そして、黒色不透過部6のうち、透光部3、4、5との境界近傍の部位では高解像度で印刷し、境界から離れた部位では低解像度で印刷する。
これにより、黒色不透過部6のうち、透光部3、4、5との境界近傍の部位と、境界から離れた部位とを別々に印刷する場合であって、どちらの部位もともに同じ高解像度で印刷する場合と比較して、印刷時間を短縮することができる。
(7)上記した各実施形態では、車両用計器の計器板1を製造する場合を例として説明したが、他の分野における不透光部と着色透光部を有する表示板の製造にも、本発明を適用することができる。
例えば、家電製品の分野において、タッチパネル等の発光ダイオードの光を透過させて表示する表示板にも、不透光部と着色透光部とが形成されている。したがって、このような表示板の製造に対して、本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態における表示板の正面図である。 図1中の表示板のA−A’線断面図である。 (a)、(b)は、図1中の青色透光部4および灰色透光部5の拡大図である。 第1実施形態の第1の例における黒色不透光部6、青色透光部4、灰色透光部5を構成するそれぞれのインク層の印刷条件を示す図表である。 本発明者らが検討した計器板1の断面図である。 本発明者らが検討した計器板1の黒色不透光部6、青色透光部4、灰色透光部5を構成するそれぞれのインク層の印刷条件を示す図表である。 第1実施形態の第2の例における黒色不透光部6、青色透光部4、灰色透光部5を構成するそれぞれのインク層の印刷条件を示す図表である。 第2実施形態の第1の例における表示板の断面図である。 第2実施形態の第1の例における黒色不透光部6、青色透光部4、灰色透光部5を構成するそれぞれのインク層の印刷条件を示す図表である。 第2実施形態の第2の例における黒色不透光部6、青色透光部4、灰色透光部5を構成するそれぞれのインク層の印刷条件を示す図表である。 第2実施形態の第3の例における表示板の断面図である。 第2実施形態の第3の例における黒色不透光部6、青色透光部4、灰色透光部5を構成するそれぞれのインク層の印刷条件を示す図表である。
符号の説明
1…計器板、2…光源、
3…透明透光部、4…青色透光部、5…灰色透光部、6…黒色不透過部、
7…樹脂基板、8…表面つや消し層、9…白色インク層、
10…逃がし(トラッピング)、11…開口部、
4a、4b、4c、4d…青色インク層、
5a、5b、5c…灰色インク層
6a、6b、6c、6d…黒色インク層。

Claims (5)

  1. 透光性の樹脂基板(7)と、紫外線硬化性インクとを用意し、
    インクジェット法により、前記インクを前記樹脂基板(7)に付着させ、前記樹脂基板(7)に付着した前記インクに紫外線を照射して、前記インクを硬化させる印刷方法を用いて、前記樹脂基板(7)に画像(3、4、5、6)を印刷することで、前記画像(3、4、5、6)を有する表示板を製造する表示板の製造方法であって、
    前記樹脂基板(7)の前記画像の形成予定領域に対して、前記樹脂基板(7)の同一部位に2種以上の解像度で複数回印刷することにより、前記樹脂基板(7)に前記画像(3、4、5、6)を形成し、かつ、インクジェットヘッドのノズルからインク液滴が前記樹脂基板(7)へ射出されてから紫外線を照射するまでの時間を1秒以内とするものであり、
    前記樹脂基板(7)に前記画像(6)が印刷された領域に開口部(11)を有する前記表示板を製造する場合、
    前記樹脂基板(7)の前記画像形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷するとき、1回目の印刷では、前記開口部(11)の形成予定領域を含む前記画像(6)の形成予定領域に、1層目のインク層(6a)を形成し、2回目以降の印刷では、前記画像(6)の形成予定領域であって、前記開口部(11)の形成予定領域を除く領域に、端部が前記開口部(11)の形成予定領域から離れるように、2層目以降のインク層(6b、6c、9)を形成し、
    前記複数回印刷した後、前記樹脂基板(7)のうち、前記開口部(11)の形成予定領域に対して、打ち抜きを行うことで、前記開口部(11)を形成することを特徴とする表示板の製造方法。
  2. 前記樹脂基板(7)の前記画像形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷するときでは、前記解像度に応じてインクの液滴量を変えて、複数回印刷することを特徴とする請求項に記載の表示板の製造方法。
  3. 前記画像としての着色されており、光を透過する着色透光部(4、5)を有する前記表示板を製造する場合では、前記樹脂基板(7)における前記着色透光部(4、5)の形成予定領域に対して、前記着色透光部(4、5)が所望の着色濃度となるように、前記所望の着色濃度よりも低い濃度で複数回印刷することで、前記着色透光部(4、5)を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の表示板の製造方法。
  4. 前記画像としての光を透過する透光部(3、4、5)と、前記透光部(3、4、5)を除く領域に配置された光を透過させない不透光部(6)とを有する前記表示板を製造する場合、
    前記樹脂基板(7)の前記画像形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷するときでは、前記不透光部(6)の形成予定領域に対して複数回印刷することで、前記不透光部(6)の形成予定領域に複数のインク層(6a、6b、6c、9)を積層させ、
    かつ、1層目の前記インク層(6a)の端部(12)に対応する2層目以降の前記インク層(6b、6c、9)の端部(13)を、前記透光部(3、4、5)の形成予定領域から離すように、前記1層目のインク層(6a)の前記端部(12)とずらして、前記2層目以降の前記インク層(6b、6c、9)を形成することで、前記複数のインク層(6a、6b、6c、9)から構成された前記不透光部(6)と、前記透光部(3、4、5)とを有する前記表示板を製造することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の表示板の製造方法。
  5. 前記樹脂基板(7)の前記画像形成予定領域に対して2種以上の解像度で複数回印刷するときでは、前記樹脂基板(7)の裏面(7b)に印刷を行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の表示板の製造方法。
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