JP4125433B2 - インキ組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インキ組成物ならびにインキ組成物の調製方法および使用方法に関する。特に、本発明は、インクジェットプリンティング方法における使用に適する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第5,019,166号には、染料、液体媒体、およびポリオキシアルキル化エーテル類、両末端に陰イオン基を持つフルオロチオアルキル類、アルキルアリール硫酸エステル類、アルキルアミン第4級塩類、およびそれらの混合物を含むサーマルインクジェットプリンティング組成物が開示されている。また、画像生成方法が開示されており、この方法はこの特許に開示されているインキ組成物をサーマルインクジェットプリンタから基板上に画像を形成するように噴射させることを含む。
【0003】
米国特許第5,401,303号には、鮮明なエッジの先鋭さを有する第1インキと低い表面エネルギーを有する第2インキとの間に認められるハロ効果が、ある一定のフルオロカーボン化合物を第1インキに添加することによって誘起される方法が開示されている。第1インキのエッジの先鋭さは、維持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
公知の組成物および方法は、その意図した目的に対しては適切であるが、改良された特性を有するインキ組成物は依然として必要とされている。さらに、異なる色の別のインキに隣接してプリントされるときに、色間のにじみが少ないかまたは全くないインキ組成物が必要とされている。その上、良好な潜在特性を有するインキ組成物が必要とされている。さらに、良好な保存安定性を有するインキ組成物が必要とされている。また、インクジェットプリンティングハードウェアのスポンジ供給器と互換性があるインキ組成物が必要とされている。またさらに、サーマルインクジェットプリントヘッドの製作に一般に使用される材料と相互に作用しないまたは反応して悪影響を与えないインキ組成物が必要とされている。高いベタ領域密度を有するプリントの生成を可能とするインキ組成物も必要とされる。さらに、紙基板にプリントされるとき透き通しの少ないインキ組成物が必要とされる。さらにまた、紙のカールが低度または全くなしに、種々の紙にプリントを生成することができるインキ組成物が必要とされる。その上、広範囲の基板にプリントすることに適したインキ組成物が必要とされる。良好な凍結/解凍安定性を示すインキ組成物が必要とされている。その上にまた、加熱後に、長時間にわたり高度の安定性を示すインキ組成物が必要とされている。さらに、色域の改良されたインキ組成物が必要とされている。その上、顔料で着色されるインキ組成物がフッ素化材料を含む場合も含まない場合も、顔料色料を有するインキ組成物と低度の色間にじみを示す染料色料を有するインキ組成物が必要とされている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述した長所を有するインキ組成物を提供することが本発明の目的である。
【0006】
本発明のこれらの目的および他の目的(またはその特定の実施形態)は、(1)水と、(2)色料と、(3)化学式 [(F3C(F2C)nCH=CHCH2OCH(OH)CH22NCH2COO-][X+](ここで、Xはカチオンであり、nは3ら20までの整数である)を有する材料と、(4)(a)エチレンジアミンに対するプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの付加によって導かれる4官能ブロックコポリマー、(b)ポリエチレンオキシド(ポリエチレングリコール)−ポリプロピレンオキシド(ポリプロピレングリコール)−ポリエチレンオキシド3ブロックコポリマー、(c)ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド3ブロックコポリマー、(d)エトキシ化2−ナフトールポリマー、および(e)それらの混合物、よりなる群から選択されるポリマーと、(5)(i)ジエチレングリコール、(ii)グリセロール、(iii)トリメチロールプロパン、(iv)尿素、(v)N−メチルピロリドン、(vi)スルホラン(vii)1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、(viii)シクロヘキシルピロリドン、および(ix)それらの混合物、よりなる群から選択される添加剤と、を含むインキ組成物を提供することによって実現することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明によるインキは、水溶液ビヒクルを含有する。液体ビヒクルは、水のみ、または水と水溶性または水混和性有機化合物との混合物を含むことができる。水溶性または水混和性有機化合物は、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール類、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール類、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、アミド類、エーテル類、置換尿素類、カルボン酸類およびその塩類、エステル類、アルコール類、有機スルフィド類、有機スルホキシド類、スルホン類、アルコール誘導体類、カルビトール、ブチルカルビトール、セロソルブ類、エーテル誘導体類、アミノアルコール類、ケトン類、2−ピロリジノン、ヒドロキシエーテル類、スルホキシド類、ラクトン類、高分子電解質類、メチルスルホニルエタノール、およびその他の水溶性または水混和性材料、ならびにそれらの混合物である。水と水溶性または水混和性有機液体の混合物が液体ビヒクルとして選択されるときは、水対有機物の比は、通常、約100:0から約30:70の範囲であり、好適には、約97:3から約40:60の範囲である。液体ビヒクルの非水成分は、一般に、水の沸点(100℃)より高い沸点を有する湿潤剤として作用する。本発明によるインキ組成物において、液体ビヒクルは、通常、インキの約60重量%から約95重量%までの量で存在し、好適には、約70重量%から約90重量%までの量であるが、これらの範囲外の量も使用できる。
【0008】
ひとつの特定の実施形態においては、液体ビヒクルは、ベタイン、シクロヘキシルピロリジノン、ブチルカルビトール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、またはそれらの混合物から選択される浸透剤材料を含む。浸透剤材料は、任意の有効または所望量で存在し、通常、約0.1重量%から約20重量%、好適には、約3重量%から約15重量%であるが、これらの範囲外の量も使用できる。この特定の実施形態のインキは、界面活性剤を含むインキより好ましく、その理由は界面活性剤は粘度を減少させることがよくあるためである。
【0009】
また、本発明によるインキ組成物中には、色料が存在する。染料、顔料、それらの混合物などを含む適切な色料を使用することができる。
【0010】
インキ液体ビヒクルと互換性がある適切な染料または染料の混合物には、酸性染料、直接染料、反応染料、などがあり、水溶性アニオン染料と互換性がある染料または染料混合物が好適である。
【0011】
本発明によるインキに対する適切な顔料の例は、チャネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、などのような種々のカーボンブラックを含む。着色顔料は、赤色、緑色、青色、褐色、マゼンタ、シアン、および黄色粒子、ならびにそれらの混合物を含む。
【0012】
また、インキには、下記の化学式で表される物質が含まれる。
【0013】
【化1】
Figure 0004125433
ここで、X+はカチオンであり、nは約3から約20まで、好適には、約4から約15まで、さらに好適には、約5から約11までの整数である。適切なカチオンの例は、(HO−CH2CH22NH2 +、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンヒドロクエン酸塩、プロトン付加1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、などを含む。この化学式の材料は、たとえば、ニューヨーク州Ardsley(Greensboro,NC)、Ciba−GeigyよりLODYNE P−502として入手可能であり、この化学式の化合物の混合物を含み、nは変化する値であり約9の平均値を有する。この化学式の材料は、任意の有効量または所望量で存在し、通常、量は、インキの約0.1重量%から約10重量%まで、好適には、約2重量%から約4重量%までの範囲であるが、この範囲外の量も使用できる。
【0014】
本発明によるインキ組成物は、ポリマーも含む。適切なポリマーは、エチレンジアミンに対してプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドを逐次付加して導かれる4官能性ブロックコポリマー、たとえば、下記の一般式のポリマーを含む。
【0015】
【化2】
Figure 0004125433
ここで、x、x′、x″、x′′′、y、y′、y″、およびy′′′はそれぞれ反復するモノマー単位の数を表す整数であり、化合物の分子量範囲が約1,650から約27,000であるような値を有し、x、x′、x″、およびx′′′の値はそれぞれ、化合物のポリプロピレンオキシドセグメントが少なくとも約250、好適には、約500から約7,000までの合計分子量を有するような値であり、y、y′、y″、およびy′′′の値はそれぞれ、ポリエチレンオキシドセグメントが化合物の全分子量の約5重量%から約90重量%まで、好適には、化合物の全分子量の約10重量%から約80重量%までであり、x、x′、x″、およびx′′′の一般的な値は1からほぼ127までであり、y、y′、y″、およびy′′′の一般的な値は1からほぼ110までである。TETRONIC 904の場合は、x、x′、x″、x′′′、y、y′、y″、およびy′′′の値は、それぞれ、化合物のポリプロピレンオキシドブロックの合計分子量が約3,900から約4,500までであり、エチレンオキシドセグメントは化合物(分子当たりのプロピレンオキシド基の平均数はほぼ68からほぼ76(一般的には、分子当たり4側鎖の場合、側鎖当たりほぼ17からほぼ19の反復単位)であり、全分子量は約6,500から約7,500までである)の約40重量%を構成するような値である。TETRONIC 704の場合は、x、x′、x″、x′′′、y、y′、y″、およびy′′′の値は、それぞれ、化合物のポリプロピレンオキシドブロックの合計分子量が約2,500から約3,600までであり、エチレンオキシドセグメントは化合物(分子当たりのプロピレンオキシド基の平均数はほぼ43からほぼ62(一般的には、分子当たり4側鎖の場合、側鎖当たりほぼ13からほぼ15の反復単位)であり、全分子量は約4,150から約6,000までである)の約40重量%を構成するような値である。TETRONIC 304の場合は、x、x′、x″、x′′′、y、y′、y″、およびy′′′の値は、それぞれ、化合物のポリプロピレンオキシドブロックの合計分子量が約500から約1,900までであり、エチレンオキシドセグメントは化合物(分子当たりのプロピレンオキシド基の平均数はほぼ8からほぼ32(一般的には、分子当たり4側鎖の場合、側鎖当たりほぼ2からほぼ8の反復単位)であり、全分子量は約800から約3,200までである)の約40重量%を構成するような値である。これらのTETRONICは、すべて、ニュージャージー州Parsippany,BASFから入手できる。また、ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシドの3ブロックコポリマーも適切であり、この3ブロックコポリマー(トリブロックコポリマー)は、プロピレンオキシドの二つのヒドロキシル基にプロピレンオキシドを制御下に付加し、次に、エチレンオキシドを付加して形成される化合物を含み、下式の一般式を有する。
【0016】
【化3】
Figure 0004125433
ここで、x、x′、およびyは、それぞれ、反復モノマー単位の数を表す整数であり、化合物の分子量範囲が約1,000から約14,000までであるような値を有し、yの値は、化合物のポリプロピレンオキシドセグメントが少なくとも900、好適には約950から約4,000までの分子量を有するような値であり、x、およびx′の値は、ポリエチレンオキシドセグメントが化合物の全分子量の約5重量%から約90重量%まで、好適には、化合物の全分子量の約10重量%から約80重量%までを構成するような値である。PLURONIC L35の場合は、x、x′、およびyの値は、それぞれ、化合物のポリプロピレンオキシドブロックの分子量が約925から約1,050までであり、エチレンオキシドセグメントは化合物(分子当たりのプロピレンオキシド基の平均数はほぼ16からほぼ18であり、全分子量は約1,900から約2,000までである)の約50重量%を構成するような値である。PLURONIC L64の場合は、x、x′、およびyの値は、それぞれ、化合物のポリプロピレンオキシドブロックの分子量が約1,625から約1,875までであり、エチレンオキシドセグメントは化合物(分子当たりのプロピレンオキシド基の平均数はほぼ28からほぼ32であり、全分子量は約2,700から約3,150までである)の約40重量%を構成するような値である。PLURONIC L62Fは、約90重量%の化合物Aと約10重量%の化合物Bとの混合物であり、化合物Aは、x、x′、およびyの値が、それぞれ、分子のポリプロピレンオキシドブロックの分子量が約1,625から約1,875までであり、エチレンオキシドセグメントは分子(分子当たりのプロピレンオキシド基の平均数はほぼ28からほぼ32であり、全分子量は約2,000から約2,350までである)の約20重量%を構成するような化合物であり、化合物Bは、x、x′、およびyの値が、それぞれ、分子のポリプロピレンオキシドブロックの分子量が約1,625から約1,875までであり、エチレンオキシドセグメントは分子(分子当たりのプロピレンオキシド基の平均数はほぼ28からほぼ32であり、全分子量は約1,800から約2,100までである)の約10重量%を構成するような化合物である。PLURONIC P65の場合は、x、x′、およびyの値は、それぞれ、化合物のポリプロピレンオキシドブロックの分子量が約1,625から約1,875までであり、エチレンオキシドセグメントは化合物(分子当たりのプロピレンオキシド基の平均数はほぼ28からほぼ32であり、全分子量は約3,250から約3,750までである)の約50重量%を構成するような値である。これらのPLURONICはすべて、BASFから入手できる。また、ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシドの3ブロックコポリマーも適切であり、この3ブロックコポリマーは、エチレングリコールにエチレンオキシドを制御下に付加し、次に、プロピレンオキシドを付加して形成される化合物を含み、下式の一般式を有する。
【0017】
【化4】
Figure 0004125433
ここで、x、x′、およびyは、それぞれ、反復モノマー単位の数を表す整数であり、化合物の分子量範囲が約1,000から約14,000までであるような値を有し、x、およびx′の値は、化合物のポリプロピレンオキシドセグメントが少なくとも約900、好適には約1,000から約3,100までの分子量を有するような値であり、yの値は、ポリエチレンオキシドセグメントが化合物の全分子量の約5重量%から約90重量%まで、好適には、化合物の全分子量の約10重量%から約80重量%までを構成するような値である。PLURONIC 10R−5の場合は、x、x′、およびyの値は、それぞれ、化合物のポリプロピレンオキシドブロックの分子量が約1,000であり、エチレンオキシドセグメントは化合物の約50重量%を構成するような値であり、市場において、BASFより入手できる。TETRONICSおよびPLURONICS材料の合成および構造に関するさらに詳しい情報は、たとえば、米国特許第4,062,907号、米国特許第5,114,755号、米国特許第5,001,165号、米国特許第4,536,254号、米国特許第4,670,058号、米国特許第4,578,150号、米国特許第5,078,781号、米国特許第5,634,986号、米国特許第5,653,970号、米国特許第3,337,463号、および米国特許第2,979,528号に開示されている。また、好適には約20,000から約35,000まで、さらに好適には、約25,000から約30,000までの分子量を有するエトキシ化2−ナフトールポリマーも適切である。SOLSPERS 27,000は、分子量27,000を有するエトキシ化2−ナフトールポリマーであり、市場において、DW州Wimington、ICIから入手できる。二つ以上のポリマーの混合物も使用できる。ポリマーは、インキ中に、所望の量または有効な量で存在し、通常、インキの約0.01重量%から約3重量%まで、好適には、インキの約0.05重量%から約2重量%までであるが、この範囲外の量を使用することもできる。
【0018】
本発明によるインキ組成物は、(i)ジエチレングリコール、(ii)グリセロール、(iii)トリメチロールプロパン、(iv)尿素、(v)N−メチルピロリドン、(vi)スルホン、(vii)1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、(viii)シクロヘキシルピロリドン、および(ix)それらの混合物よりなる群から選択される添加剤も含む。この添加剤は、インキ中に、所望または有効量で存在し、通常、インキの約1重量%から約25重量%まで、好適には、インキの約3重量%から約20重量%まで、さらに好適には、インキの約4重量%から約15重量%までであるが、この範囲外の量も使用できる。
【0019】
特定の学説に制約されるものではないが、本発明によるインキ中のポリマーは、リポソームおよびフッ素化材料によって形成される乳化粒子がフロキュレーションすることを防止するので、合体および保存中の不安定性が防止されると考えられる。さらに、安定化機構は、親水性ポリマー部分とリポソーム外面との会合を必然的に伴い、同時に、親油性ポリマー部分はリポソームから離れた方を向き、別のリポソームの接近に対する立体障害を与えるので、フロキュレーションが防止されると考えられる。ジエチレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、尿素、N−メチルピロリドン、スルホラン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、またはシクロヘキシルピロリドンのような選択されるひとつ以上の添加剤によって、この安定化機構をさらに強化することができる。特定のポリマーに対して、特定の添加剤が好ましい傾向がある。たとえば、TETRONIC 904ポリマーを含むインキは、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、尿素、またはグリセロールを含むことが好ましく、また、N−メチルピロリジノンまたはスルホランを含まないことが好ましい。TETRONIC 704ポリマーを含むインキは、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、N−メチルピロリジノン、スルホラン、またはグリセロールを含むことが好ましく、また、尿素、または1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンを含まないことが好ましい。PLURONIC 10R−5ポリマーを含むインキは、ジエチレングリコール、N−メチルピロリドン、尿素、またはグリセロールを含むことが好ましく、また、スルホランまたはトリメチロールプロパンを含まないことが好ましい。PLURONIC L35ポリマーを含むインキは、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、N−メチルピロリドン、尿素、またはグリセロールを含むことが好ましく、また、スルホランまたはトリプロピレングリコールモノメチルエーテルを含まないことが好ましい。PLURONIC L64ポリマーを含むインキは、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、N−メチルピロリドン、尿素、またはグリセロールを含むことが好ましく、また、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンまたはトリプロピレングリコールモノメチルエーテルを含まないことが好ましい。PLURONIC L62Fポリマーを含むインキは、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、スルホラン、または尿素を含むことが好ましく、また、N−メチルピロリドンまたはグリセロールを含まないことが好ましい。PLURONIC 304ポリマーを含むインキは、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、N−メチルピロリドン、尿素、またはグリセロールを含むことが好ましく、また、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンまたはトリプロピレングリコールモノメチルエーテルを含まないことが好ましい。PLURONICP65ポリマーを含むインキは、ジエチレングリコール、N−メチルピロリドン、スルホラン、またはグリセロールを含むことが好ましく、また、尿素またはトリメチロールプロパンを含まないことが好ましい。SOLSPERSE 27,000ポリマーを含むインキは、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンまたは尿素を含むことが好ましい。
【0020】
好適な実施形態において、本発明によるインキ組成物はイミダゾールを含まない。イミドゾールは、本発明による幾つかの実施形態においては、フッ素化材料を含むインキの保存安定性を向上させるために使用される。イミダゾールは、サーマルインクジェットプリントヘッドの製作に一般に使用される多数の材料の劣化を引き起こすことがあるので、本発明によるこの実施形態のインキは、インクジェットプリントヘッド材料に関して有利であり適している。
【0021】
インキ組成物は、一般に、サーマルインクジェットプリンティング法における使用に適する粘度を有する。室温(すなわち、約25℃)においては、通常、インキ組成物粘度は約5センチポイズ以下であり、好適には、約1から約3.5センチポイズであるが、この範囲外の粘度も使用できる。
【0022】
本発明によるインキ組成物は、適切なまたは所望のpHとすることができる。サーマルインクジェットプリンティング法のような一部の実施形態においては、通常のpH値は、約8から約9.5までであり、好適には、約8.5から約9.0までであるが、これらの範囲外のpHも使用できる。
【0023】
インクジェットプリンティングに適するインキ組成物は、任意の適切な方法によって調製することができる。通常、インキは、成分の簡単な混合によって調製される。ひとつの方法は、すべてのインキ成分を一緒に混合すること、および混合物を濾過しインキを得ることを必要とする。インキは、所望の方法に従って従来のインキ組成物を調製する方法によって調製することができる。たとえば、成分を混合後、濾過し、次に、混合物に所望の追加添加剤を添加し、室温において、通常、約5分から約10分間緩やかに振とうして混合し、均一な混合物を得る。代替方法としては、任意のインキ添加剤を、すべての成分の混合および濾過のような所望の過程に従って行われるインキ調製過程中に他のインキ成分と混合することができる。
【0024】
また、本発明は、本発明によるインキ組成物をインクジェットプリンティング装置に組み込み、インキ組成物の液滴を基板上に画像様式パターンで噴射させる方法を目的とする。特定の好適な実施形態においては、プリンティング装置は、サーマルインクジェット法を使用し、この方法においては、ノズル中のインキは画像様式パターンで加熱されるので、インキの液滴は画像様式パターンで噴射される。Xerox(登録商標)4024用紙のような普通紙、罫線付きノートブック用紙、ボンド紙、シャープ社(Sharp Company)のシリカ塗布紙のようなシリカ塗布紙、JuJo用紙、その他同種類のもの、透明材料、織物、布地製品、プラスチック、ポリマーフィルム、金属および木材のような無機基板、などを含む適切な基板を使用することができる。好適な実施形態においては、方法は、普通紙のような多孔質すなわちインキ吸収基板上にプリントすることが必要とされる。
【0025】
【実施例】
実施例1.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0026】
【表1】
Figure 0004125433
【化5】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.32センチポイズの粘度、23℃において8.96のpH、25.8ダイン/cmの表面張力、および5.91ミリモーの電気伝導率を示した。
【0027】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0028】
実施例2.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0029】
【表2】
Figure 0004125433
【化6】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.82センチポイズの粘度、24℃において8.65のpH、27.6ダイン/cmの表面張力、および6.09ミリモーの電気伝導率を示した。
【0030】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0031】
実施例3.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0032】
【表3】
Figure 0004125433
【化7】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.67センチポイズの粘度、24℃において8.63のpH、25.8ダイン/cmの表面張力、および6.31ミリモーの電気伝導率を示した。
【0033】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0034】
実施例4.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0035】
【表4】
Figure 0004125433
【化8】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.43センチポイズの粘度、23℃において8.98のpH、26.8ダイン/cmの表面張力、および6.36ミリモーの電気伝導率を示した。
【0036】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0037】
実施例5.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0038】
【表5】
Figure 0004125433
【化9】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.60センチポイズの粘度、23℃において8.94のpH、24.6ダイン/cmの表面張力、および5.49ミリモーの電気伝導率を示した。
【0039】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0040】
実施例6.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0041】
【表6】
Figure 0004125433
【化10】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.08センチポイズの粘度、23℃において8.97のpH、26.3ダイン/cmの表面張力、および5.28ミリモーの電気伝導率を示した。
【0042】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0043】
実施例7.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0044】
【表7】
Figure 0004125433
【化11】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.65センチポイズの粘度、24℃において8.45のpH、24.9ダイン/cmの表面張力、および6.05ミリモーの電気伝導率を示した。
【0045】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0046】
実施例8.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0047】
【表8】
Figure 0004125433
【化12】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において3.67センチポイズの粘度、23℃において8.98のpH、25.9ダイン/cmの表面張力、および6.65ミリモーの電気伝導率を示した。
【0048】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0049】
実施例9.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0050】
【表9】
Figure 0004125433
【化13】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.63センチポイズの粘度、24℃において8.61のpH、24.8ダイン/cmの表面張力、および6.05ミリモーの電気伝導率を示した。
【0051】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0052】
実施例10.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0053】
【表10】
Figure 0004125433
【化14】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.14センチポイズの粘度、23℃において8.98のpH、26.0ダイン/cmの表面張力、および5.82ミリモーの電気伝導率を示した。
【0054】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0055】
実施例11.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0056】
【表11】
Figure 0004125433
【化15】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.46センチポイズの粘度、20℃において8.97のpH、25.4ダイン/cmの表面張力、および6.13ミリモーの電気伝導率を示した。
【0057】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0058】
実施例12.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0059】
【表12】
Figure 0004125433
【化16】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.69センチポイズの粘度、24℃において8.67のpH、25.3ダイン/cmの表面張力、および6.12ミリモーの電気伝導率を示した。
【0060】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0061】
実施例13.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0062】
【表13】
Figure 0004125433
【化17】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.56センチポイズの粘度、23℃において8.47のpH、26.5ダイン/cmの表面張力、および5.95ミリモーの電気伝導率を示した。
【0063】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0064】
実施例14.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0065】
【表14】
Figure 0004125433
【化18】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.54センチポイズの粘度、24℃において9.02のpH、26.7ダイン/cmの表面張力、および8.83ミリモーの電気伝導率を示した。
【0066】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0067】
実施例15.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0068】
【表15】
Figure 0004125433
【化19】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において4.64センチポイズの粘度、23℃において9.02のpH、27.1ダイン/cmの表面張力、および10.4ミリモーの電気伝導率を示した。
【0069】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。
【0070】
実施例16.
下記の成分を混合して、インキ組成物を調製した。
【0071】
【表16】
Figure 0004125433
【化20】
Figure 0004125433
次に、得られたインキを、1.2μmのMemtec PPD 0.45−142−10フィルタによって、2.1kg/cm2(3ポンド/平方インチ)の加圧下で濾過した。このようにして調製したインキ組成物は、25℃において2.44センチポイズの粘度、23℃において8.33のpH、24.4ダイン/cmの表面張力、および8.36ミリモーの電気伝導率を示した。
【0072】
このようにして調製されたインキ組成物は、次に、Hewlett−Packard 1600Cサーマルインクジェットプリンタに組み込み、Xerox(登録商標)4024DP用紙およびXerox(登録商標)Image Series Elite用紙にプリントした。このようにして形成されたプリントは、色間のにじみが少なく、MFLEN値は5であった。

Claims (2)

  1. インキ組成物であって、
    (1)水と、
    (2)色料と、
    (3)化学式 [(F3C(F2C)nCH=CHCH2OCH(OH)CH22NCH2COO-][X+](ここで、Xはカチオンであり、nは3ら20までの整数である)を有する材料と、
    (4)(a)エチレンジアミンに対するプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの付加によって導かれる4官能ブロックコポリマー、(b)ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシド3ブロックコポリマー、(c)ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド3ブロックコポリマー、(d)エトキシ化2−ナフトールポリマー、および(e)それらの混合物、よりなる群から選択されるポリマーと、
    (5)(i)ジエチレングリコール、(ii)グリセロール、(iii)トリメチロールプロパン、(iv)尿素、(v)N−メチルピロリドン、(vi)スルホラン(vii)1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、(viii)シクロヘキシルピロリドン、および(ix)それらの混合物、よりなる群から選択される添加剤と、
    を含むことを特徴とするインキ組成物。
  2. 請求項1に記載のインキ組成物であって、前記インキは、イミダゾールを含まないことを特徴とするインキ組成物。
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