JP4123879B2 - 可変動弁装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気弁または排気弁などの弁を開閉する動弁装置、特に開閉リフト量及び開閉タイミング(動弁カムの回転角と弁の開閉時期、いわゆる作用角)を調整可能とした可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の吸入空気量を調整するためには、吸気弁または排気弁の開閉リフト量及び開閉タイミングを調整可能とした可変動弁装置がある。このような従来の可変動弁装置では、内燃機関本体に摺動支持され調整カム面を有する調整部材と、またこの調整カム面と対抗して設けられた平面頭部を有する伝達部材を備える構成している。また、制御装置で調整カム面の位置を、吸気弁または排気弁の移動軸線とは直角の方向に移動させて調整できるようにするとともに、平面頭部が平行に上下動することによって伝達部材が弁を開閉するように連係する構成している。そして、カム面と平面頭部の間に動弁カムによって往復動されるローラを配置し、ローラをエンジンの回転に連動して往復動させることによって、カム面の形状に従って伝達部材が上下動して、吸気弁または排気弁を押して開閉する。制御装置によってカム面の位置を調整することによって弁の開閉リフト量及び開閉タイミングを決めることできる構成となっている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001-132421号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では伝達部材を駆動するためのローラは、平面頭部上を移動するために、弁の移動軸から大きくオフセットして押すように作動する。このため、弁に対して、その移動軸の横方向の荷重が作用し易くなる構成となっている。このために、弁の開閉作動が不安定になったり、または異常な磨耗が発生しないように伝達部材とそのガイドを強固に構成しなければならない。このために、重量とコストの増加を招く問題がある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、伝達部材を支持する部分に加わる荷重の方向と大きさの変動が少なくして、弁の移動軸の横方向から作用する荷重を軽減する。そして、安定した作動が得られ、軽量且つ低コストで実現できる弁の開閉リフト量及び開閉タイミングを調整可能とした可変動弁装置を提案することとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明による可変動弁装置で講じた第1の技術的手段は、内燃機関の吸気弁または排気弁を開閉させるようにクランク軸と連動して回転される動弁カムと、前記内燃機関のケーシングに移動可能に支持される拘束部材と、前記吸気弁または排気弁と当接し前記吸気弁または排気弁を駆動する伝達部材と、前記拘束部材と前記伝達部材の間で進退移動可能に挟持される変換部材とを備えるとともに、前記変換部材は進退移動方向に延び前記拘束部材と当接する第1伝達面と、前記伝達部材と当接する第2伝達面を備え、前記第1伝達面と前記第2伝達面の間隔を進退移動方向で変化するように形成し、前記拘束部材および前記変換部材のいずれか一方を前記動弁カムによって駆動されるようにし、且つ前記拘束部材および前記変換部材のいずれか他方は制御装置に連結して駆動するように構成して、前記吸気弁または前記排気弁の開閉リフト量及び開閉タイミングを調整可能にした可変動弁装置において、前記第1伝達面と第2伝達面の間の距離は、前記伝達部材の長さ方向で所定の中間位置より一方側では概略一定に形成されていることである。
【0007】
この構成によって、変換部材はその進退移動する方向に延びる第2伝達面で伝達部材と当接するために、伝達部材をローラ又は凸形状部で第2伝達面に当接するように構成できる。従って、伝達部材の接触部分の位置は伝達部材上で常に一定の位置になり、伝達部材を支持する部分に加わる荷重は、その方向と大きさでの変動が少なくなる。そして伝達部材およびその取付け部品は簡単に構成できるとともに、安定した作動が得られる。また、開閉リフト量を0の位置から広範囲に調整できるように作動する。
【0010】
本発明で講じた技術的な第2の手段は、上記第1の手段に加えて、前記第1伝達面と第2伝達面の間の距離が所定の前記中間位置より他方側では端に近づくにつれて次第に増大するように形成したことである。
【0011】
この構成によって、開閉リフト量を0の位置から連続的に増大させて調整することができるように作動する。
【0012】
更に、本発明で講じた技術的な第3の手段は、上記第1の手段に加えて、前記拘束部材を前記ケーシングに揺動自在に支持し、前記拘束部材の揺動中心と同軸上に回転自在に支持して揺動部材を設け、前記変換部材の一端を前記揺動部材と連結し且つ前記揺動部材を前記動弁カムまたは制御装置によって駆動するように構成したことである。
【0013】
この構成によって、拘束部材と揺動部材は強固な共通の軸上に揺動自在に支持されるために、少ない部品点数の構成であるが、安定した作動が得られる。
【0014】
更に、本発明で講じた技術的な第4の手段は、上記第1または2記載の手段に加えて、前記拘束部材を前記制御装置に連結して駆動し、且つ前記変換部材を前記動弁カムの回転軸に対して揺動自在に取付けられた揺動部材よって支持し前記動弁カムの回転によって前記変換部材は前記動弁カムに対して進退動されるように構成したことである。
【0015】
この構成によって、変換部材の支持軸を不要とし、揺動部材の支持軸を前記動弁カムの軸と共有するように構成できる、より部品が少なくすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
先ず図1〜図7により、本発明による可変動弁装置の第1実施例を説明をする。
【0017】
先ず図1に示す第1実施例の可変動弁装置は、4サイクル内燃機関の吸気弁に適用したものである。可変動弁装置は、内燃機関の回転によって回転する動弁カム27により駆動されて、長手方向に沿って進退動される変換部材22を備えている。この変換部材22は、その長手方向に沿った端面に形成された第1伝達面23と、第1伝達面23と対向する端面に形成されたカム形状を有する第2伝達面24を備えている。また可変動弁装置は、第1伝達面23に当接するように配置された支持ローラ(拘束部材)31と、第2伝達面24に当接するロッカアーム(伝達部材)15とを備えている。支持ローラ31とロッカアーム15に挟まれる変換部材22の長手方向に沿った進退作動によって、ロッカアーム(伝達部材)15を作動させ、ロッカアーム(伝達部材)15と当接する吸気弁(弁)13を開閉するように構成されている。
【0018】
図1に更に示すように、内燃機関のシリンダヘッド(ケーシング)10には、燃焼室11に吸気口12aを介して混合気(または空気)を供給する吸気通路12が形成されている。吸気口12aを開閉するポペット形の吸気弁13のステム13aは、シリンダヘッド10を貫通して外部に突出している。吸気弁13は、ステム13aの先端に取り付けたばね受け14aと、シリンダヘッド10の外面の間に介装した弁ばね14により、常時は吸気口12aを閉じるようになっている。各吸気弁13のステム13aから離れ、各吸気弁13の移動軸心、即ちステム13aの長さ方向に中心軸とほぼ平行に、シリンダヘッド10の一部には油圧ラッシュアジャスタ16が取り付けられている。シリンダヘッド10から外部に突出するラッシュアジャスタ16のプランジャの先端には半球状の頭部16aが形成されている。
【0019】
ロッカアーム15はアーム本体15aと、その中央部にピン15cによって回転自在に取り付けられた伝達ローラ15bよりなる。アーム本体15aの一端には油圧ラッシュアジャスタ16の頭部16aと回動自在に係合される凹部が形成されている。また、アーム本体15aの他端にはステム13aの外端に当接される円弧状の底面を有する受け溝15dが形成されている。伝達ローラ15bのシリンダヘッド10と反対側となる部分は変換部材22の第2伝達面24と当接される。後述するように、変換部材22の作動に伴い、伝達ローラ15bが第2伝達面24により押され、アーム本体15aが油圧ラッシュアジャスタ16の頭部16aを中心に揺動し、受け溝15dの部分によりステム13aを押して吸気弁13を開閉するものである。この実施例では、1つの燃焼室11に2つの吸気通路12及びそれぞれの吸気口12aを開閉する2つの吸気弁13が設けられ(図2に示す2つのステム13a参照)、ロッカアーム15及び油圧ラッシュアジャスタ16もそれぞれに対応して設けられている。
【0020】
図1〜図3に示すように、ロッカアーム15より上側となるシリンダヘッド10の部分に、動弁カム27を支持するカム軸27aが配置され、カム軸27aと平行に支持軸20が設けられている。図2に示されるように、支持軸20の両端はシリンダヘッド10から突出する2つの支持突起10aにより支持されている。支持軸20の略中央部には揺動アーム21が揺動自在に支持され、両側の支持突起10aと揺動アーム21の間にはそれぞれ操作アーム(操作部材)30が揺動自在に支持されている。各操作アーム30は中央部が支持軸20により支持され、支持軸20から下側に延びるアーム部は二叉形状に形成されて、支持軸20と平行なピン31aによって支持ローラ31が回転自在に取付けられている。各操作アーム30には支持軸20から上側に延びる入力部30aが設けられ、内燃機関のスロットル開度や回転速度などを入力して作動する電子制御装置(図示せず)からの指示に基づいて各入力部30aが操作される。操作アーム30が図3のA−O−Aで示す位置にセットされたとき、開閉リフト量は最小位置に、またB−O−Bで示す位置にセットされたとき開閉リフト量は最大位置まで開放されるように、この間で調整できる構成となっている。
【0021】
図2に示されるように、支持軸20に回転自在に支持され、支持軸20から互いに直角方向に延びる2つのアーム部を有してL型形状に形成された揺動アーム21が配置されている。1つの揺動アーム21は2つの吸気弁13に共通で、動弁カム27側となる一方のアーム部の先端部には、動弁カム27と当接するフォロワローラ26が支持軸20と平行なピン26aを介して回転自在に設けられている。一方、揺動アーム21から下方に延びる他方のアーム部とシリンダヘッド10の一部10bとの間にはフォロワローラ26を動弁カム27に当接させるスプリング28が介装され、このアーム部先端部には、支持軸20と平行で両側に突出する枢支ピン25が設けられている。この枢支ピン25の両端部には互いに同一形状で細長い円弧状の変換部材22がその1端で、円弧の中心が支持軸20の軸心付近となるように揺動自在に支持されている。各変換部材22には長手方向に沿って互いに対向する内側面と外側面に第1伝達面23及び第2伝達面24が形成され、第1伝達面23は支持ローラ31と当接可能である。変換部材22の所定の中間位置22aより前側(図3参照)となる第1伝達面23の前半部23aは、支持ローラ31と当接した状態において揺動アーム21の揺動中心である支持軸20の軸心を中心とする半径R1の円弧面である。また、変換部材22の第2伝達面24は、全長において支持軸20の軸心を中心とする半径R2の円弧面である。従って、第1伝達面23の前半部23aと第2伝達面24の間の距離dは一定である。更に、変換部材22の中間位置22aより後側(図3参照)となる第1伝達面23の後半部23bは、前半部23aに滑らかに連なり、かつ変換部材22の後端に近づくにつれて第2伝達面24との間の距離dが次第に増大する曲面である。
【0022】
カム軸27aが回転してフォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかれば、揺動アーム21は図1及び図3に示す状態からスプリング28に抗して時計回転方向に回動させられ、円弧状の変換部材22はその長手方向に沿って前進する。フォロワローラ26が動弁カム27の突部を乗り越えれば、変換部材22はスプリング28により反時計回転方向に回動されて後退される。
【0023】
なお、この実施例では、操作アーム30の揺動角の範囲を動弁カム27による揺動アーム21の揺動角αと一致させて、フォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかっていない状態のとき、変換部材22の中間位置22aに操作アーム30のB−O−Bを一致させたとき開閉リフト量が最大位置まで行くように設定している。しかし、変換部材22の中間位置22aを上記位置より前側とし、操作アーム30の揺動角の範囲を動弁カム27による揺動アーム21の揺動角αより小さく設定してもよい。
【0024】
支持ローラ31が変換部材22の第1伝達面23の前半部23aに当接している範囲では、ロッカアーム15の伝達ローラ15bは、吸気弁13が弁ばね14に抗して移動しない程度に、第2伝達面24に軽く当接している。
【0025】
次にこの第1の実施例の作動を説明する。先ず図4により、操作アーム30をA−O−Aで示す開閉リフト量が最小位置となる位置にセットとした場合につき説明する。
【0026】
二点鎖線で示すように揺動アーム21のフォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかっていない状態では、支持ローラ31は変換部材22の第1伝達面23の前半部23aに当接されているので吸気弁13は弁ばね14に抗して移動せず、吸気口12aは閉じられている。実線で示すように揺動アーム21のフォロワローラ26が動弁カム27の突部の最高位置に乗り上げて変換部材22が最も前進した位置となった状態では、支持ローラ31は変換部材22の丁度中間位置22aに当接されているので吸気弁13は移動せず、吸気口12aは閉じられている。操作アーム30をA−O−Aで示すリフト量最小位置にセットした場合は、吸気口12aは常に吸気弁13により閉じられたままである。
【0027】
図5に示すように、操作アーム30をB−O−Bで示すリフト量最大位置にセットした場合は、二点鎖線で示すようにフォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかっていない状態では、支持ローラ31は変換部材22の中間位置22aにおいて第1伝達面23に当接されているので吸気弁13は移動せず、吸気口12aは閉じらている。しかしながらカム軸27aが回転しフォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかって変換部材22が前進し始めれば、支持ローラ31は直ちに第1伝達面23の後半部23b内に入って支持ローラ31が当接する部分の両伝達面23、24の間の距離dは増大するので、変換部材22は枢支ピン25を中心として外向き(時計回転方向)に回動し始める。これによりロッカアーム15の伝達ローラ15bは変換部材22の第2伝達面24により押されてアーム本体15aは油圧ラッシュアジャスタ16の頭部16aを中心として揺動し始め、先端の受け溝15dの底部によりステム13aを押し、弁ばね14に抗して吸気弁13を移動させて吸気口12aを開き始める。
【0028】
そして実線で示すようにフォロワローラ26が動弁カム27の突部の最高位置に乗り上げて変換部材22が最も前進した位置となった状態では、支持ローラ31は変換部材22後端部の両伝達面23、24の間の距離dが最大となる位置に達して吸気弁13のリフト量は最大値Fmとなる。フォロワローラ26が動弁カム27の突部の最高位置を越えれば変換部材22は後退し始めると同時に支持ローラ31が当接される部分の両伝達面23、24の間の距離dは減少するので枢支ピン25を中心として内向き(反時計回転方向)に回動し始め、吸気弁13のリフト量は弁ばね14により減少し始め、フォロワローラ26が動弁カム27の突部から離れれば吸気口12aは吸気弁13により閉じられる。この場合のクランク軸回転角に対する吸気弁13のリフト量の特性は図7のCmに示すようになり、リフト範囲の作用角Em及びリフト量Fmは最大となる。
【0029】
図6に示すように、操作アーム30をA−O−Aで示すリフト量最小位置とB−O−Bで示すリフト量最大位置の中間位置とした場合は、二点鎖線で示すようにフォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかっていない状態では、支持ローラ31は変換部材22の中間位置22aから前方に離れた位置において第1伝達面23の前半部23aに当接されているので吸気弁13は移動せず、吸気口12aは閉じられている。カム軸27aが回転してフォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかって変換部材22が前進し始めても支持ローラ31が第1伝達面23の前半部23aに当接してい間、吸気弁13は移動しない。変換部材22が前進し、支持ローラ31が第1伝達面23の後半部23b内に入ってから第2伝達面24はロッカアーム15の伝達ローラ15bを押し、吸気弁13を移動させて吸気口12aを開き始める。実線で示すようにフォロワローラ26が動弁カム27の突部の最高位置に乗り上げて変換部材22が最も前進した位置となった状態では、支持ローラ31は第1伝達面23の後半部23bの途中に達して吸気弁13の開閉リフト量は最大値Fmより小さい値Faとなる。フォロワローラ26が動弁カム27の突部の最高位置を越えれば吸気弁13の開閉リフト量は弁ばね14により減少し始め、フォロワローラ26が動弁カム27の突部から離れる前に支持ローラ31が第1伝達面23の前半部23a内に入って吸気弁13は吸気口12aを閉じる。この場合のクランク軸回転角に対する吸気弁13の開閉リフト量の特性は図7のCaに示すようになり、リフト範囲の作用角Ea及び開閉リフト量Faは、何れも操作アーム30をB−O−Bで示すリフト量最大位置とした場合の値Em,Fmよりは小さくなる。
【0030】
上述のように、この第1実施例では、第1伝達面23と第2伝達面24は変換部材22の長手方向における所定の中間位置22aが拘束部材31を越えて前進すれば弁13を次第に開くようにして、リフト範囲の作用角及び開閉リフト量を、何れも0からそれぞれの最大値Em,Fmの間で変化させるようにしているので、スロットル開度や回転速度などの運転状態に応じて吸気弁13の開閉のタイミング即ち作用角、及び開閉リフト量を広い範囲で変化させて燃焼室内の渦流を適切に制御することにより燃焼効率を高めることができ、また吸気通路12を通る吸気の慣性を利用した吸気の充填効率を高めたり吸気口12aから吸気が逆流する吹き返しを防ぐことができる。
【0031】
また上述した実施例では、支持軸20により揺動自在に支持されて動弁カム27により揺動される揺動アーム21の先端に円弧状の変換部材22を枢支した。また、揺動アーム21(揺動部材)と同軸的に揺動自在に支持された操作アーム30の先端に支持ローラ31を設けている。変換部材22の中間位置22aより前側となる第1伝達面23の前半部23aと第2伝達面24は、この前半部23aが支持ローラ31と当接した状態においては支持軸20の軸心を中心とする円弧面とし、変換部材22の中間位置22aより後側となる第1伝達面23の後半部23bは前半部23aに連なりかつ変換部材22の後端に近づくにつれて第2伝達面24との間の距離dが次第に増大する面としている。このようにすれば、支持ローラ31が第1伝達面23の後半部23bに当接している状態では変換部材22の前進に応じて吸気弁13を次第に開き、また支持ローラ31が第1伝達面23の前半部23aに当接している状態では変換部材22は支持ローラ31とロッカアーム15の伝達ローラ15bとの間に挟まれて動くことがないので、振動などにより揺れ動いて騒音を発生するおそれがなくなる。
【0032】
しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、中間位置22aより前側となる第1伝達面23の前半部23aと第2伝達面24の間の距離dが中間位置22aにおける両伝達面23、24の間の距離より小さくなるようにして実施することもでき、この場合は枢支ピン25部に捩りばねを組み込むなどして変換部材22が支持ローラ31側あるいはロッカアーム15側に押し付けられるようにして騒音の発生を防止するようにすればよい。また、揺動アーム21と操作アーム30の揺動中心を多少偏心させてもよく、そのようにすれば場合によっては第1伝達面23の前半部23aと支持ローラ31が干渉して予想外のときに吸気弁13を開くおそれも生じるが、この問題は前述のように第1伝達面23の前半部23aと第2伝達面24の間の距離dを中間位置22aにおける両伝達面23、24の間の距離より小さくすることにより解決される。
【0033】
なお上述した第1実施例では、フォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかっていない状態において変換部材22の中間位置22aを操作アーム30のB−O−Bで示すリフト量最大位置と一致させ、操作アーム30の揺動角は動弁カム27による揺動アーム21の揺動角αと一致させており、このようにすれば操作アーム30をB−O−Bで示すリフト量最大位置とした状態ではフォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかり始めると同時に吸気弁13が吸気口12aを開き始めるので、吸気弁13のリフト範囲の作用角及び開閉リフト量はそれぞれ前述した最大値Em及び開閉リフト量の最大値Fmとなる。しかし本発明はこれに限らず、フォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかっていない状態における変換部材22の中間位置22aを操作アーム30のB−O−Bで示すリフト量最大位置より前側とし、操作アーム30の揺動角を動弁カム27による揺動アーム21の揺動角αより小として実施してもよい。このようにすれば、操作アーム30をリフト量最大位置とした場合におけるリフト範囲の作用角及び開閉リフト量は、上記実施の形態のリフト範囲の作用角の最大値Em及び開閉リフト量の最大値Fmより小さくなる。
【0034】
また上述した実施の形態では、各操作アーム30は電子制御装置により同じように制御して2つの吸気弁13の開閉リフト量を同一とするものとして説明したが、各操作アーム30は2つの吸気弁13の開閉リフト量が異なる値となるように制御してもよい。例えば、吸気量が少ない状態では一方の操作アーム30をA−O−Aで示すリフト量最小位置としこれに対応する方の吸気口12aを吸気弁13により常時閉じ、他方の吸気弁13により他方の吸気口12aを開閉するようにしてもよく、そのようにすれば吸気量が少ない状態における吸気の流速を増大して良好な燃焼状態を得ることができる。
【0035】
図8により、本発明による可変動弁装置の第2の実施例を説明する。この第2の実施例も、第1の実施例と同様に、本発明を4サイクル内燃機関の吸気弁に適用したものである。
【0036】
第2実施例の可変動弁装置も、第1実施例の可変動弁装置と同様に円弧形状に延び、その長手方向に進退移動が可能となる変換部材131を備えている。しかしながら、第1の実施例の可変動弁装置では、変換部材22は動弁カム27によって往復動駆動されるのに対して、第2実施例の可変動弁装置の変換部材131は、内燃機関のスロットル開度や回転速度などに基く電子制御装置(図示せず)からの指示によって作動するアクチュエータ(図示せず)に連結され、回転作動するように構成されている。即ち、支持軸120でシリンダヘッド10に枢支された操作リンク135に、変換部材131をその一端で回転自在に支持し、アクチュエータ(図示せず)によって入力カム130を回転させ、操作リンク135を入力カム130に常に当接するように付勢するスプリング137の付勢力に抗し、ローラ136を介して変換部材131の位置をその長手方向に移動させる構成となっている。
【0037】
更に、第2の実施例の可変動弁装置では、変換部材131の上端面に形成されている第1伝達面133と当接して作動する支持ローラ(拘束部材)122は、揺動部材121に支持され、動弁カム27によって駆動される構成となっている。変換部材131は、第1実施例の変換部材22と同様に、第1伝達面133と、それに対抗するように下端面に設けられた第2伝達面134との間隔が、所定の中間点に対して一方側では一定に、他方側では連続して増加するように形成されている。従って、支持ローラ121が第1伝達面133を往復動することによって、変換部材131は上下に揺動し、第1実施例の可変動弁装置と同様にステム13aを押して吸気弁の開閉できる構造となっている。
【0038】
即ち、第1と第2実施例の可変動弁装置で、第1実施例の可変動弁装置と動弁カム27によって駆動されるのに対して、第2の実施例の可変動弁装置では、動弁カム27で駆動される部材と、電子制御装置で駆動される部材が入れ替わった構成となっている。
【0039】
このように構成された第2の実施例の可変動弁装置は、第1実施例と同様に吸気弁の開閉リフト量と開閉タイミングの調整ができる。作動に際して、変換部材131は動弁カム27によってその長手方向への進退の駆動されずに、代わって揺動部材121が高速に進退駆動されられる。揺動部材121は、より支持軸120に近く且つ小型の構成され、小さい慣性モーメントを有している。従って、揺動部材121とその支持部品にかかる負荷は軽減され、弁開閉の応答性の向上と耐久性の確保できる利点が得られる。また、高速で摺動当接する面が、第1実施例では第1と第2伝達面23、24の両面であるのに対して、第2実施例の構成では第1伝達面133のみとなり、さらに耐久性の向上が図られる構成となっている。
【0040】
次に図9〜図11により、本発明による可変動弁装置の第3実施例を説明する。この第3実施例も、第1、2実施例と同様に、本発明を4サイクル内燃機関の吸気弁に適用したものである。可変動弁装置は、動弁カム27により長手方向に沿って進退動されるとともに長手方向と直交する方向に往復揺動可能に支持された変換部材222と、この変換部材222の長手方向一側に形成された第1伝達面223に当接して変換部材222の一方向きの揺動を拘束する支持ローラ(拘束部材)231を備えているが、変換部材222を支持する構造及び支持ローラ231、操作部材230を取付ける構造は第1、2実施例と異なっている。また、吸気弁(弁)13の開閉は、第1伝達面223と対向する変換部材222の長手方向他側に形成した第2伝達面224によりリフタ(伝達部材)215を介して行うようになっている。
【0041】
シリンダヘッド10に形成した吸気通路の吸気口を開閉するポペット形の吸気弁の構造は第1実施例と同じであるので図示は省略する。図9〜図11に示すように、吸気弁13のステム13aと移動軸上にリフタ215を配置し、リフタ215をシリンダヘッド10に形成した案内孔210dで摺動自在に嵌合されている。リフタ215の先端にはスライダ215dを設け、吸気弁13はこのリフタ215を介して変換部材222の第2伝達面224により押されて吸気口を開閉する。この第3実施例では、1つの燃焼室に1つの吸気通路12及びこれを開閉する1つの吸気弁13が設けられている。
【0042】
動弁カム27を設けたカム軸27aはシリンダヘッド10の上方にに設けられている。吸気弁13のステム13aとほぼ直交する細長い操作片(操作部材)230は直交方向からカム軸27aに向かって往復動するようにシリンダヘッド10の一部210cにより案内支持される。この操作片230の先端部にはカム軸27aと平行なピン231aを介して支持ローラ231が回転自在に設けられている。操作片230は、第1、2実施例と同様に電子制御装置からの指示に基づいて、支持ローラ231がAで示すリフト量最小位置とBで示すリフト量最大位置の間で移動するように往復動される。
【0043】
細長い円柱状の変換部材222は、軸線方向の中心孔229bを設けた揺動部材229に摺動自在に案内支持される。図10に示されるように、揺動部材229は二叉形状の先端部を備え、その各半円弧状凹部229aが動弁カム27を間に挟んでカム軸27aの外周面に当接され、カム軸27aの反対側から当接した2個のキャップ229cを締付ネジ229dにより二叉形状の基端側先端面に固定することにより、カム軸27aに揺動自在に支持している。変換部材222を支持する中心孔229bはカム軸27aの中心から放射方向に延びている。変換部材222の後端部は、動弁カム27と当接される大径の頭部222bが形成され、中心孔229b内に往復動自在に支持されている。中心孔229bと頭部222bの間に介装されたスプリング222cにより頭部222bの後端面が動弁カム27に当接されるように付勢し、動弁カム27の回転により進退動される。
【0044】
この第3実施例の変換部材222の前端部は、揺動部材229から突出し、長手方向に沿って互いに対向する第1伝達面223及び第2伝達面224が形成されている。第1伝達面223には支持ローラ231と当接可能となっている。第1伝達面223において、所定の中間位置222aより前側となる前半部223aと、第2伝達面224は平行な平面で互いの距離dは一定である。第1伝達面23の中間位置222aより後側の後半部223bは、前半部23aに滑らかに連なりかつ第2伝達面224との間の距離dが次第に増大する曲面であり、後半部223bの後端には前半部223aと平行な短い平坦面223cが連なって形成されている。支持ローラ231が変換部材222の第1伝達面223の前半部223aに当接している範囲では、リフタ215のスライダ215dは、吸気弁13が弁ばね14に抗して移動しない程度に、第2伝達面224に軽く当接している。
【0045】
次にこの第3実施例の作動を説明する。先ず図9に示されるように、操作片230により支持ローラ231をAで示すリフト量最小位置とし、実線で示すように変換部材222の後端面が動弁カム27の突部にかかっていない場合は、支持ローラ231は変換部材222の第1伝達面223の前半部223aに当接されているので吸気弁13は弁ばねに抗して移動せず、吸気口は閉じられている。次に、二点鎖線で示すように変換部材222の後端面が動弁カム227の突部の最高位置に乗り上げて変換部材222が最も前進したとき、支持ローラ231は変換部材222の丁度中間位置222aにおいて、すなわち前半部223aと後半部223bの境界において第1伝達面223に当接され、吸気弁13は移動せず、吸気口は閉じられている。すなわちこの実施例では、支持ローラ231をAで示すリフト量最小位置とした場合は、吸気口は常に吸気弁13により閉じられたままである。
【0046】
図11に示すように、操作片230により支持ローラ231をBで示すリフト量最大位置のとき、二点鎖線で示すように変換部材222の後端面が動弁カム27の突部にかかっていない状態では、支持ローラ231は変換部材222の中間位置222aにおいて第1伝達面223に当接されているので吸気弁13は移動せず、吸気口は閉じられている。しかしながらカム軸27aが回転し変換部材222の後端面が動弁カム27の突部にかかって変換部材222が前進し始めれば、支持ローラ31は直ちに第1伝達面223の後半部223bに当接する。そして、支持ローラ231が当接する部分の両伝達面223、224の間の距離dは増大するので、揺動部材229に支持された変換部材222はカム軸27aを中心として時計回転方向に回動し始める。これにより第2伝達面224はリフタ215を介してステム13aを押し、弁ばねに抗して吸気弁13を移動させて吸気口を開き始める。
【0047】
さらに図11に示されるように、実線で示す変換部材222の後端面が動弁カム27の突部の最高位置に乗り上げて変換部材222が最も前進した状態では、支持ローラ231は第1伝達面223の後半部223bの後端に連なる平坦面223cにかかり両伝達面223、224の間の距離dが最大となる位置に達して吸気弁13の開閉リフト量は最大値となる。変換部材222の後端面が動弁カム27の突部の最高位置を越えれば変換部材222は後退し始めて支持ローラ231が当接される部分の両伝達面223、224の間の距離dは減少するので、変換部材222はカム軸27aを中心として反時計回転方向に回動し始め、吸気弁13の開閉リフト量は弁ばね14により減少し始め、変換部材222の後端面が動弁カム27の突部から離れれば吸気口は吸気弁13により閉じられる。この場合のクランク軸回転角に対する吸気弁13の開閉リフト量は図7の特性Cmに示すようになり、リフト範囲の作用角Em及び開閉リフト量Fmは最大となる。
【0048】
操作片230により支持ローラ231をAで示すリフト量最小位置とBで示すリフト量最大位置の中間位置とした場合は、前述した第1実施例の図6で説明した場合と同様、クランク軸回転角に対する吸気弁13の開閉リフト量は図7の特性Caに示すようになり、リフト範囲の作用角Ea及び開閉リフト量Faは、何れも支持ローラ231をBで示すリフト量最大位置とした場合の値よりも小さくなる。
【0049】
上述のように、この第3実施例でも、第1、2実施例の場合と同様、スロットル開度や回転速度などの運転状態に応じて吸気弁13の作用角及び開閉リフト量を広い範囲で変化させて燃焼室内の渦流を適切に制御することにより燃焼効率を高めることができ、また運転状態に応じて吸気弁13の作用角及び開閉リフト量を広い範囲で変化させて吸気通路12を通る吸気の慣性を利用した吸気の充填効率を高めたり吸気口から吸気が逆流する吹き返しを防ぐことができる。
【0050】
前述した第1、2実施例と同様、この第3実施例でも、支持ローラ231が第1伝達面223の後半部223bに当接している状態では変換部材222の前進に応じて吸気弁13を次第に開き、また支持ローラ231が第1伝達面223の前半部223aと第2伝達面224の間の距離dが中間位置222aにおける両伝達面223、224の間の距離より小さくなるようにして実施してもよい。またカム軸27aの軸心に対し揺動部材229の揺動中心を多少偏心させてもよく、その場合は第1伝達面223の前半部223aと第2伝達面224の間の距離dを中間位置222aにおける両伝達面223、224の間の距離より小さくすることが好ましい。
【0051】
上述した各実施例では、本発明を内燃機関の吸気弁13に適用した場合を説明したが、本発明は内燃機関の排気弁に適用することもできる。そのようにすれば内燃機関の運転状態に応じて排気弁の作用角及び開閉リフト量を広い範囲で変化させることにより排気通路を通る排気の慣性を利用して排気の排出効率を高めて、吸気の充填効率を向上させることができる。
【0052】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、変換部材はその進退移動する方向に延びる第2伝達面で伝達部材と当接する。変換部材の第2伝達面のと当接する伝達部材の当接部分はローラ又は凸形状である。従って、伝達部材の接触部分の位置は伝達部材上で常に一定の位置になり、伝達部材を支持する部分に加わる荷重が軽減され安定した作動が得られる。
【0053】
また、変換部材の第1伝達面と第2伝達面の間の幅を長さ方向で変化するようにして、拘束部材または変換部材の位置を移動すれば弁のリフト量と開き始め及び閉じ終わり位置即ち作用角を変化させて調整することができる。変換部材の第1伝達面と第2伝達面の間の幅をある区間一定に設定すれば開閉リフト量は0とすることも可能となり、吸入空気量に応じて弁の作用角及び開閉リフト量を大きく変化させることができる。従って、広い範囲で燃焼室内の渦流を制御して燃焼効率を高めることができ、また吸気及び排気の慣性を利用して吸入効率を高めることができる。
【0054】
変換部材は拘束部材と伝達部材の間に挟まれて動くことがないので、振動などにより揺れ動いて騒音を発生するおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可変動弁装置の第1実施例の構造を示す側断面図である。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】第1実施例の要部を示す側断面図である。
【図4】第1実施例の開閉リフト量を最小とした状態における作動説明図である。
【図5】第1実施例の開閉リフト量を最大とした状態における作動説明図である。
【図6】第1実施例の開閉リフト量を最小と最大の間とした状態における作動説明図である。
【図7】第1実施例のクランク軸回転角に対する弁の開閉リフト量の特性を示す図である。
【図8】本発明による可変動弁装置の第2実施例の構造を示す側断面図である。
【図9】本発明による可変動弁装置の第3実施例の構造を示す側断面図である。
【図10】第3実施例の平面図である。
【図11】第3実施例の開閉リフト量を最大とした状態における作動説明図である。
【符号の説明】
10 …ケーシング(シリンダヘッド)、13 …弁(吸気弁、排気弁)、15 …伝達部材(ロッカアーム、リフタ)、22 …変換部材、22a …中間位置、23 …第1 伝達面、23a …前半部、23b …後半部、24 …第2 伝達面、27 …動弁カム、29 …揺動部材、30 …操作部材(操作アーム、操作片)、31 …拘束部材(支持ローラ)、d …距離。
Claims (4)
- 内燃機関の吸気弁または排気弁を開閉させるようにクランク軸と連動して回転される動弁カムと、
前記内燃機関のケーシングに移動可能に支持される拘束部材と、
前記吸気弁または排気弁と当接し前記吸気弁または排気弁を駆動する伝達部材と、
前記拘束部材と前記伝達部材の間で進退移動可能に挟持される変換部材とを備えるとともに、
前記変換部材は進退移動方向に延び前記拘束部材と当接する第1伝達面と、
前記伝達部材と当接する第2伝達面を備え、
前記第1伝達面と前記第2伝達面の間隔を進退移動方向で変化するように形成し、
前記拘束部材および前記変換部材のいずれか一方を前記動弁カムによって駆動されるようにし、
且つ前記拘束部材および前記変換部材のいずれか他方は制御装置に連結して駆動するように構成して、前記吸気弁または前記排気弁の開閉リフト量及び開閉タイミングを調整可能にした可変動弁装置において、
前記第1伝達面と第2伝達面の間の距離は、前記伝達部材の長さ方向で所定の中間位置より一方側では概略一定に形成されていることを特徴とする可変動弁装置。 - 請求項1に記載の可変動弁装置において、
前記第1伝達面と第2伝達面の間の距離が所定の前記中間位置より他方側では端に近づくにつれて次第に増大するように形成されていることを特徴とする可変動弁装置。 - 請求項1に記載の可変動弁装置において、
前記拘束部材を前記ケーシングに揺動自在に支持し、前記拘束部材の揺動中心と同軸上に回転自在に支持して揺動部材を設け、前記変換部材の一端を前記揺動部材と連結し且つ前記揺動部材を前記動弁カムまたは制御装置によって駆動するように構成したことを特徴とする可変動弁装置。 - 請求項1または請求項2に記載の可変動弁装置において、
前記拘束部材を前記制御装置に連結して駆動し、且つ前記変換部材を前記動弁カムの回転軸に対して揺動自在に取付けられた揺動部材よって支持し前記動弁カムの回転によって前記変換部材は前記動弁カムに対して進退動されるように構成したことを特徴とする可変動弁装置。
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