JP2003206714A - 可変動弁装置 - Google Patents

可変動弁装置

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JP2003206714A JP2002268985A JP2002268985A JP2003206714A JP 2003206714 A JP2003206714 A JP 2003206714A JP 2002268985 A JP2002268985 A JP 2002268985A JP 2002268985 A JP2002268985 A JP 2002268985A JP 2003206714 A JP2003206714 A JP 2003206714A
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Osamu Komazawa
修 駒沢
Kazumi Ogawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伝達部材を支持する部分に加わる荷重の方向と
大きさの変動が少なくして、弁の移動軸の横方向から作
用する荷重を軽減する。そして、安定した作動が得ら
れ、軽量且つ低コストで実現できる弁の開閉リフト量及
び開閉タイミングを調整可能にする。 【解決手段】 変換部材22は進退移動方向に延び拘束
部材31と当接する第1伝達面23と、伝達部材15と
当接する第2伝達面24を備え、第1伝達面23と第2
伝達面24の間隔を変化するように形成し、拘束部材3
1または変換部材22のいずれか一方を動弁カム27に
よって駆動されるようにし、且つ拘束部材31または前
記変換部材のいずれか他方は制御装置に連結して駆動す
るように構成して、吸気弁13または排気弁の開閉リフ
ト量及び開閉タイミングを調整可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気弁
または排気弁などの弁を開閉する動弁装置、特に開閉リ
フト量及び開閉タイミング(動弁カムの回転角と弁の開
閉時期、いわゆる作用角)を調整可能とした可変動弁装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸入空気量を調整するために
は、吸気弁または排気弁の開閉リフト量及び開閉タイミ
ングを調整可能とした可変動弁装置がある。このような
従来の可変動弁装置では、内燃機関本体に摺動支持され
調整カム面を有する調整部材と、またこの調整カム面と
対抗して設けられた平面頭部を有する伝達部材を備える
構成している。また、制御装置で調整カム面の位置を、
吸気弁または排気弁の移動軸線とは直角の方向に移動さ
せて調整できるようにするとともに、平面頭部が平行に
上下動することによって伝達部材が弁を開閉するように
連係する構成している。そして、カム面と平面頭部の間
に動弁カムによって往復動されるローラを配置し、ロー
ラをエンジンの回転に連動して往復動させることによっ
て、カム面の形状に従って伝達部材が上下動して、吸気
弁または排気弁を押して開閉する。制御装置によってカ
ム面の位置を調整することによって弁の開閉リフト量及
び開閉タイミングを決めることできる構成となってい
る。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2001-132421号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では伝達部材を駆動するためのローラは、平面頭
部上を移動するために、弁の移動軸から大きくオフセッ
トして押すように作動する。このため、弁に対して、そ
の移動軸の横方向の荷重が作用し易くなる構成となって
いる。このために、弁の開閉作動が不安定になったり、
または異常な磨耗が発生しないように伝達部材とそのガ
イドを強固に構成しなければならない。このために、重
量とコストの増加を招く問題がある。
【0005】そこで、本発明の課題は、伝達部材を支持
する部分に加わる荷重の方向と大きさの変動が少なくし
て、弁の移動軸の横方向から作用する荷重を軽減する。
そして、安定した作動が得られ、軽量且つ低コストで実
現できる弁の開閉リフト量及び開閉タイミングを調整可
能とした可変動弁装置を提案することとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る可変動弁装置で講じた第1の技術的手段は、内燃機関
の吸気弁または排気弁を開閉させるようにクランク軸と
連動して回転される動弁カムと、前記内燃機関のケーシ
ングに移動可能に支持される拘束部材と、前記吸気弁ま
たは排気弁と当接し前記吸気弁または排気弁を駆動する
伝達部材と、前記拘束部材と前記伝達部材の間で進退移
動可能に挟持される変換部材とを備える可変動弁装置に
おいて、前記変換部材は進退移動方向に延び前記拘束部
材と当接する第1伝達面と、前記伝達部材と当接する第
2伝達面を備え、前記第1伝達面と前記第2伝達面の間
隔を進退移動方向で変化するように形成し、前記拘束部
材または前記変換部材のいずれか一方を前記動弁カムに
よって駆動されるようにし、且つ前記拘束部材または前
記変換部材のいずれか他方は制御装置に連結して駆動す
るように構成して、前記吸気弁または前記排気弁の開閉
リフト量及び開閉タイミングを調整可能にしたことであ
る。
【0007】この構成によって、変換部材はその進退移
動する方向に延びる第2伝達面で伝達部材と当接するた
めに、伝達部材をローラ又は凸形状部で第2伝達面に当
接するように構成できる。従って、伝達部材の接触部分
の位置は伝達部材上で常に一定の位置になり、伝達部材
を支持する部分に加わる荷重は、その方向と大きさでの
変動が少なくなる。そして伝達部材およびその取付け部
品は簡単に構成できるとともに、安定した作動が得られ
る。
【0008】本発明で講じた技術的な第2の手段は、上
記第1の手段に加えて、前記第1伝達面と第2伝達面の
間の距離は、前記伝達部材の長さ方向で所定の中間位置
より一方側では概略一定に形成されていることである。
【0009】この構成によって、開閉リフト量を0の位
置から広範囲に調整できるように作動する。
【0010】本発明で講じた技術的な第3の手段は、上
記第2の手段に加えて、前記第1伝達面と第2伝達面の
間の距離が所定の前記中間位置より他方側では端に近づ
くにつれて次第に増大するように形成したことである。
【0011】この構成によって、開閉リフト量を0の位
置から連続的に増大させて調整することができるように
作動する。
【0012】更に、本発明で講じた技術的な第4の手段
は、上記第1の手段に加えて、前記拘束部材を前記ケー
シングに揺動自在に支持し、前記拘束部材の揺動中心と
同軸上に回転自在に支持して揺動部材を設け、前記変換
部材の一端を前記揺動部材と連結し且つ前記揺動部材を
前記動弁カムまたは制御装置によって駆動するように構
成したことである。
【0013】この構成によって、拘束部材と揺動部材は
強固な共通の軸上に揺動自在に支持されるために、少な
い部品点数の構成であるが、安定した作動が得られる。
【0014】更に、本発明で講じた技術的な第5の手段
は、上記第1、2または3のいずれか記載の手段に加え
て、前記拘束部材を前記制御装置に連結して駆動し、且
つ前記変換部材を前記動弁カムの回転軸に対して揺動自
在に取付けられた揺動部材よって支持し前記動弁カムの
回転によって前記変換部材は前記動弁カムに対して進退
動されるように構成したことである。
【0015】この構成によって、変換部材の支持軸を不
要とし、揺動部材の支持軸を前記動弁カムの軸と共有す
るように構成できる、より部品が少なくすることが可能
となる。
【0016】
【発明の実施の形態】先ず図1〜図7により、本発明に
よる可変動弁装置の第1実施例を説明をする。
【0017】先ず図1に示す第1実施例の可変動弁装置
は、4サイクル内燃機関の吸気弁に適用したものであ
る。可変動弁装置は、内燃機関の回転によって回転する
動弁カム27により駆動されて、長手方向に沿って進退
動される変換部材22を備えている。この変換部材22
は、その長手方向に沿った端面に形成された第1伝達面
23と、第1伝達面23と対向する端面に形成されたカ
ム形状を有する第2伝達面24を備えている。また可変
動弁装置は、第1伝達面23に当接するように配置され
た支持ローラ(拘束部材)31と、第2伝達面24に当
接するロッカアーム(伝達部材)15とを備えている。
支持ローラ31とロッカアーム15に挟まれる変換部材
22の長手方向に沿った進退作動によって、ロッカアー
ム(伝達部材)15を作動させ、ロッカアーム(伝達部
材)15と当接する吸気弁(弁)13を開閉するように
構成されている。
【0018】図1に更に示すように、内燃機関のシリン
ダヘッド(ケーシング)10には、燃焼室11に吸気口
12aを介して混合気(または空気)を供給する吸気通
路12が形成されている。吸気口12aを開閉するポペ
ット形の吸気弁13のステム13aは、シリンダヘッド
10を貫通して外部に突出している。吸気弁13は、ス
テム13aの先端に取り付けたばね受け14aと、シリ
ンダヘッド10の外面の間に介装した弁ばね14によ
り、常時は吸気口12aを閉じるようになっている。各
吸気弁13のステム13aから離れ、各吸気弁13の移
動軸心、即ちステム13aの長さ方向に中心軸とほぼ平
行に、シリンダヘッド10の一部には油圧ラッシュアジ
ャスタ16が取り付けられている。シリンダヘッド10
から外部に突出するラッシュアジャスタ16のプランジ
ャの先端には半球状の頭部16aが形成されている。
【0019】ロッカアーム15はアーム本体15aと、
その中央部にピン15cによって回転自在に取り付けら
れた伝達ローラ15bよりなる。アーム本体15aの一
端には油圧ラッシュアジャスタ16の頭部16aと回動
自在に係合される凹部が形成されている。また、アーム
本体15aの他端にはステム13aの外端に当接される
円弧状の底面を有する受け溝15dが形成されている。
伝達ローラ15bのシリンダヘッド10と反対側となる
部分は変換部材22の第2伝達面24と当接される。後
述するように、変換部材22の作動に伴い、伝達ローラ
15bが第2伝達面24により押され、アーム本体15
aが油圧ラッシュアジャスタ16の頭部16aを中心に
揺動し、受け溝15dの部分によりステム13aを押し
て吸気弁13を開閉するものである。この実施例では、
1つの燃焼室11に2つの吸気通路12及びそれぞれの
吸気口12aを開閉する2つの吸気弁13が設けられ
(図2に示す2つのステム13a参照)、ロッカアーム
15及び油圧ラッシュアジャスタ16もそれぞれに対応
して設けられている。
【0020】図1〜図3に示すように、ロッカアーム1
5より上側となるシリンダヘッド10の部分に、動弁カ
ム27を支持するカム軸27aが配置され、カム軸27
aと平行に支持軸20が設けられている。図2に示され
るように、支持軸20の両端はシリンダヘッド10から
突出する2つの支持突起10aにより支持されている。
支持軸20の略中央部には揺動アーム21が揺動自在に
支持され、両側の支持突起10aと揺動アーム21の間
にはそれぞれ操作アーム(操作部材)30が揺動自在に
支持されている。各操作アーム30は中央部が支持軸2
0により支持され、支持軸20から下側に延びるアーム
部は二叉形状に形成されて、支持軸20と平行なピン3
1aによって支持ローラ31が回転自在に取付けられて
いる。各操作アーム30には支持軸20から上側に延び
る入力部30aが設けられ、内燃機関のスロットル開度
や回転速度などを入力して作動する電子制御装置(図示
せず)からの指示に基づいて各入力部30aが操作され
る。操作アーム30が図3のA−O−Aで示す位置にセ
ットされたとき、開閉リフト量は最小位置に、またB−
O−Bで示す位置にセットされたとき開閉リフト量は最
大位置まで開放されるように、この間で調整できる構成
となっている。
【0021】図2に示されるように、支持軸20に回転
自在に支持され、支持軸20から互いに直角方向に延び
る2つのアーム部を有してL型形状に形成された揺動ア
ーム21が配置されている。1つの揺動アーム21は2
つの吸気弁13に共通で、動弁カム27側となる一方の
アーム部の先端部には、動弁カム27と当接するフォロ
ワローラ26が支持軸20と平行なピン26aを介して
回転自在に設けられている。一方、揺動アーム21から
下方に延びる他方のアーム部とシリンダヘッド10の一
部10bとの間にはフォロワローラ26を動弁カム27
に当接させるスプリング28が介装され、このアーム部
先端部には、支持軸20と平行で両側に突出する枢支ピ
ン25が設けられている。この枢支ピン25の両端部に
は互いに同一形状で細長い円弧状の変換部材22がその
1端で、円弧の中心が支持軸20の軸心付近となるよう
に揺動自在に支持されている。各変換部材22には長手
方向に沿って互いに対向する内側面と外側面に第1伝達
面23及び第2伝達面24が形成され、第1伝達面23
は支持ローラ31と当接可能である。変換部材22の所
定の中間位置22aより前側(図3参照)となる第1伝達
面23の前半部23aは、支持ローラ31と当接した状
態において揺動アーム21の揺動中心である支持軸20
の軸心を中心とする半径R1の円弧面である。また、変
換部材22の第2伝達面24は、全長において支持軸2
0の軸心を中心とする半径R2の円弧面である。従っ
て、第1伝達面23の前半部23aと第2伝達面24の
間の距離dは一定である。更に、変換部材22の中間位
置22aより後側(図3参照)となる第1伝達面23の後
半部23bは、前半部23aに滑らかに連なり、かつ変
換部材22の後端に近づくにつれて第2伝達面24との
間の距離dが次第に増大する曲面である。
【0022】カム軸27aが回転してフォロワローラ2
6が動弁カム27の突部にかかれば、揺動アーム21は
図1及び図3に示す状態からスプリング28に抗して時
計回転方向に回動させられ、円弧状の変換部材22はそ
の長手方向に沿って前進する。フォロワローラ26が動
弁カム27の突部を乗り越えれば、変換部材22はスプ
リング28により反時計回転方向に回動されて後退され
る。
【0023】なお、この実施例では、操作アーム30の
揺動角の範囲を動弁カム27による揺動アーム21の揺
動角αと一致させて、フォロワローラ26が動弁カム2
7の突部にかかっていない状態のとき、変換部材22の
中間位置22aに操作アーム30のB−O−Bを一致さ
せたとき開閉リフト量が最大位置まで行くように設定し
ている。しかし、変換部材22の中間位置22aを上記
位置より前側とし、操作アーム30の揺動角の範囲を動
弁カム27による揺動アーム21の揺動角αより小さく
設定してもよい。
【0024】支持ローラ31が変換部材22の第1伝達
面23の前半部23aに当接している範囲では、ロッカ
アーム15の伝達ローラ15bは、吸気弁13が弁ばね
14に抗して移動しない程度に、第2伝達面24に軽く
当接している。
【0025】次にこの第1の実施例の作動を説明する。
先ず図4により、操作アーム30をA−O−Aで示す開
閉リフト量が最小位置となる位置にセットとした場合に
つき説明する。
【0026】二点鎖線で示すように揺動アーム21のフ
ォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかっていな
い状態では、支持ローラ31は変換部材22の第1伝達
面23の前半部23aに当接されているので吸気弁13
は弁ばね14に抗して移動せず、吸気口12aは閉じら
れている。実線で示すように揺動アーム21のフォロワ
ローラ26が動弁カム27の突部の最高位置に乗り上げ
て変換部材22が最も前進した位置となった状態では、
支持ローラ31は変換部材22の丁度中間位置22aに
当接されているので吸気弁13は移動せず、吸気口12
aは閉じられている。操作アーム30をA−O−Aで示
すリフト量最小位置にセットした場合は、吸気口12a
は常に吸気弁13により閉じられたままである。
【0027】図5に示すように、操作アーム30をB−
O−Bで示すリフト量最大位置にセットした場合は、二
点鎖線で示すようにフォロワローラ26が動弁カム27
の突部にかかっていない状態では、支持ローラ31は変
換部材22の中間位置22aにおいて第1伝達面23に
当接されているので吸気弁13は移動せず、吸気口12
aは閉じらている。しかしながらカム軸27aが回転し
フォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかって変
換部材22が前進し始めれば、支持ローラ31は直ちに
第1伝達面23の後半部23b内に入って支持ローラ3
1が当接する部分の両伝達面23、24の間の距離dは
増大するので、変換部材22は枢支ピン25を中心とし
て外向き(時計回転方向)に回動し始める。これにより
ロッカアーム15の伝達ローラ15bは変換部材22の
第2伝達面24により押されてアーム本体15aは油圧
ラッシュアジャスタ16の頭部16aを中心として揺動
し始め、先端の受け溝15dの底部によりステム13a
を押し、弁ばね14に抗して吸気弁13を移動させて吸
気口12aを開き始める。
【0028】そして実線で示すようにフォロワローラ2
6が動弁カム27の突部の最高位置に乗り上げて変換部
材22が最も前進した位置となった状態では、支持ロー
ラ31は変換部材22後端部の両伝達面23、24の間
の距離dが最大となる位置に達して吸気弁13のリフト
量は最大値Fmとなる。フォロワローラ26が動弁カム
27の突部の最高位置を越えれば変換部材22は後退し
始めると同時に支持ローラ31が当接される部分の両伝
達面23、24の間の距離dは減少するので枢支ピン2
5を中心として内向き(反時計回転方向)に回動し始
め、吸気弁13のリフト量は弁ばね14により減少し始
め、フォロワローラ26が動弁カム27の突部から離れ
れば吸気口12aは吸気弁13により閉じられる。この
場合のクランク軸回転角に対する吸気弁13のリフト量
の特性は図7のCmに示すようになり、リフト範囲の作
用角Em及びリフト量Fmは最大となる。
【0029】図6に示すように、操作アーム30をA−
O−Aで示すリフト量最小位置とB−O−Bで示すリフ
ト量最大位置の中間位置とした場合は、二点鎖線で示す
ようにフォロワローラ26が動弁カム27の突部にかか
っていない状態では、支持ローラ31は変換部材22の
中間位置22aから前方に離れた位置において第1伝達
面23の前半部23aに当接されているので吸気弁13
は移動せず、吸気口12aは閉じられている。カム軸2
7aが回転してフォロワローラ26が動弁カム27の突
部にかかって変換部材22が前進し始めても支持ローラ
31が第1伝達面23の前半部23aに当接してい間、
吸気弁13は移動しない。変換部材22が前進し、支持
ローラ31が第1伝達面23の後半部23b内に入って
から第2伝達面24はロッカアーム15の伝達ローラ1
5bを押し、吸気弁13を移動させて吸気口12aを開
き始める。実線で示すようにフォロワローラ26が動弁
カム27の突部の最高位置に乗り上げて変換部材22が
最も前進した位置となった状態では、支持ローラ31は
第1伝達面23の後半部23bの途中に達して吸気弁1
3の開閉リフト量は最大値Fmより小さい値Faとな
る。フォロワローラ26が動弁カム27の突部の最高位
置を越えれば吸気弁13の開閉リフト量は弁ばね14に
より減少し始め、フォロワローラ26が動弁カム27の
突部から離れる前に支持ローラ31が第1伝達面23の
前半部23a内に入って吸気弁13は吸気口12aを閉
じる。この場合のクランク軸回転角に対する吸気弁13
の開閉リフト量の特性は図7のCaに示すようになり、
リフト範囲の作用角Ea及び開閉リフト量Faは、何れ
も操作アーム30をB−O−Bで示すリフト量最大位置
とした場合の値Em,Fmよりは小さくなる。
【0030】上述のように、この第1実施例では、第1
伝達面23と第2伝達面24は変換部材22の長手方向
における所定の中間位置22aが拘束部材31を越えて
前進すれば弁13を次第に開くようにして、リフト範囲
の作用角及び開閉リフト量を、何れも0からそれぞれの
最大値Em,Fmの間で変化させるようにしているの
で、スロットル開度や回転速度などの運転状態に応じて
吸気弁13の開閉のタイミング即ち作用角、及び開閉リ
フト量を広い範囲で変化させて燃焼室内の渦流を適切に
制御することにより燃焼効率を高めることができ、また
吸気通路12を通る吸気の慣性を利用した吸気の充填効
率を高めたり吸気口12aから吸気が逆流する吹き返し
を防ぐことができる。
【0031】また上述した実施例では、支持軸20によ
り揺動自在に支持されて動弁カム27により揺動される
揺動アーム21の先端に円弧状の変換部材22を枢支し
た。また、揺動アーム21(揺動部材)と同軸的に揺動
自在に支持された操作アーム30の先端に支持ローラ3
1を設けている。変換部材22の中間位置22aより前
側となる第1伝達面23の前半部23aと第2伝達面2
4は、この前半部23aが支持ローラ31と当接した状
態においては支持軸20の軸心を中心とする円弧面と
し、変換部材22の中間位置22aより後側となる第1
伝達面23の後半部23bは前半部23aに連なりかつ
変換部材22の後端に近づくにつれて第2伝達面24と
の間の距離dが次第に増大する面としている。このよう
にすれば、支持ローラ31が第1伝達面23の後半部2
3bに当接している状態では変換部材22の前進に応じ
て吸気弁13を次第に開き、また支持ローラ31が第1
伝達面23の前半部23aに当接している状態では変換
部材22は支持ローラ31とロッカアーム15の伝達ロ
ーラ15bとの間に挟まれて動くことがないので、振動
などにより揺れ動いて騒音を発生するおそれがなくな
る。
【0032】しかしながら本発明はこれに限られるもの
ではなく、中間位置22aより前側となる第1伝達面2
3の前半部23aと第2伝達面24の間の距離dが中間
位置22aにおける両伝達面23、24の間の距離より
小さくなるようにして実施することもでき、この場合は
枢支ピン25部に捩りばねを組み込むなどして変換部材
22が支持ローラ31側あるいはロッカアーム15側に
押し付けられるようにして騒音の発生を防止するように
すればよい。また、揺動アーム21と操作アーム30の
揺動中心を多少偏心させてもよく、そのようにすれば場
合によっては第1伝達面23の前半部23aと支持ロー
ラ31が干渉して予想外のときに吸気弁13を開くおそ
れも生じるが、この問題は前述のように第1伝達面23
の前半部23aと第2伝達面24の間の距離dを中間位
置22aにおける両伝達面23、24の間の距離より小
さくすることにより解決される。
【0033】なお上述した第1実施例では、フォロワロ
ーラ26が動弁カム27の突部にかかっていない状態に
おいて変換部材22の中間位置22aを操作アーム30
のB−O−Bで示すリフト量最大位置と一致させ、操作
アーム30の揺動角は動弁カム27による揺動アーム2
1の揺動角αと一致させており、このようにすれば操作
アーム30をB−O−Bで示すリフト量最大位置とした
状態ではフォロワローラ26が動弁カム27の突部にか
かり始めると同時に吸気弁13が吸気口12aを開き始
めるので、吸気弁13のリフト範囲の作用角及び開閉リ
フト量はそれぞれ前述した最大値Em及び開閉リフト量
の最大値Fmとなる。しかし本発明はこれに限らず、フ
ォロワローラ26が動弁カム27の突部にかかっていな
い状態における変換部材22の中間位置22aを操作ア
ーム30のB−O−Bで示すリフト量最大位置より前側
とし、操作アーム30の揺動角を動弁カム27による揺
動アーム21の揺動角αより小として実施してもよい。
このようにすれば、操作アーム30をリフト量最大位置
とした場合におけるリフト範囲の作用角及び開閉リフト
量は、上記実施の形態のリフト範囲の作用角の最大値E
m及び開閉リフト量の最大値Fmより小さくなる。
【0034】また上述した実施の形態では、各操作アー
ム30は電子制御装置により同じように制御して2つの
吸気弁13の開閉リフト量を同一とするものとして説明
したが、各操作アーム30は2つの吸気弁13の開閉リ
フト量が異なる値となるように制御してもよい。例え
ば、吸気量が少ない状態では一方の操作アーム30をA
−O−Aで示すリフト量最小位置としこれに対応する方
の吸気口12aを吸気弁13により常時閉じ、他方の吸
気弁13により他方の吸気口12aを開閉するようにし
てもよく、そのようにすれば吸気量が少ない状態におけ
る吸気の流速を増大して良好な燃焼状態を得ることがで
きる。
【0035】図8により、本発明による可変動弁装置の
第2の実施例を説明する。この第2の実施例も、第1の
実施例と同様に、本発明を4サイクル内燃機関の吸気弁
に適用したものである。
【0036】第2実施例の可変動弁装置も、第1実施例
の可変動弁装置と同様に円弧形状に延び、その長手方向
に進退移動が可能となる変換部材131を備えている。
しかしながら、第1の実施例の可変動弁装置では、変換
部材22は動弁カム27によって往復動駆動されるのに
対して、第2実施例の可変動弁装置の変換部材131
は、内燃機関のスロットル開度や回転速度などに基く電
子制御装置(図示せず)からの指示によって作動するアク
チュエータ(図示せず)に連結され、回転作動するように
構成されている。即ち、支持軸120でシリンダヘッド
10に枢支された操作リンク135に、変換部材131
をその一端で回転自在に支持し、アクチュエータ(図示
せず)によって入力カム130を回転させ、操作リンク
135を入力カム130に常に当接するように付勢する
スプリング137の付勢力に抗し、ローラ136を介し
て変換部材131の位置をその長手方向に移動させる構
成となっている。
【0037】更に、第2の実施例の可変動弁装置では、
変換部材131の上端面に形成されている第1伝達面1
33と当接して作動する支持ローラ(拘束部材)122
は、揺動部材121に支持され、動弁カム27によって
駆動される構成となっている。変換部材131は、第1
実施例の変換部材22と同様に、第1伝達面133と、
それに対抗するように下端面に設けられた第2伝達面1
34との間隔が、所定の中間点に対して一方側では一定
に、他方側では連続して増加するように形成されてい
る。従って、支持ローラ121が第1伝達面133を往
復動することによって、変換部材131は上下に揺動
し、第1実施例の可変動弁装置と同様にステム13aを
押して吸気弁の開閉できる構造となっている。
【0038】即ち、第1と第2実施例の可変動弁装置
で、第1実施例の可変動弁装置と動弁カム27によって
駆動されるのに対して、第2の実施例の可変動弁装置で
は、動弁カム27で駆動される部材と、電子制御装置で
駆動される部材が入れ替わった構成となっている。
【0039】このように構成された第2の実施例の可変
動弁装置は、第1実施例と同様に吸気弁の開閉リフト量
と開閉タイミングの調整ができる。作動に際して、変換
部材131は動弁カム27によってその長手方向への進
退の駆動されずに、代わって揺動部材121が高速に進
退駆動されられる。揺動部材121は、より支持軸12
0に近く且つ小型の構成され、小さい慣性モーメントを
有している。従って、揺動部材121とその支持部品に
かかる負荷は軽減され、弁開閉の応答性の向上と耐久性
の確保できる利点が得られる。また、高速で摺動当接す
る面が、第1実施例では第1と第2伝達面23、24の
両面であるのに対して、第2実施例の構成では第1伝達
面133のみとなり、さらに耐久性の向上が図られる構
成となっている。
【0040】次に図9〜図11により、本発明による可
変動弁装置の第3実施例を説明する。この第3実施例
も、第1、2実施例と同様に、本発明を4サイクル内燃
機関の吸気弁に適用したものである。可変動弁装置は、
動弁カム27により長手方向に沿って進退動されるとと
もに長手方向と直交する方向に往復揺動可能に支持され
た変換部材222と、この変換部材222の長手方向一
側に形成された第1伝達面223に当接して変換部材2
22の一方向きの揺動を拘束する支持ローラ(拘束部
材)231を備えているが、変換部材222を支持する
構造及び支持ローラ231、操作部材230を取付ける
構造は第1、2実施例と異なっている。また、吸気弁
(弁)13の開閉は、第1伝達面223と対向する変換
部材222の長手方向他側に形成した第2伝達面224
によりリフタ(伝達部材)215を介して行うようにな
っている。
【0041】シリンダヘッド10に形成した吸気通路の
吸気口を開閉するポペット形の吸気弁の構造は第1実施
例と同じであるので図示は省略する。図9〜図11に示
すように、吸気弁13のステム13aと移動軸上にリフ
タ215を配置し、リフタ215をシリンダヘッド10
に形成した案内孔210dで摺動自在に嵌合されてい
る。リフタ215の先端にはスライダ215dを設け、
吸気弁13はこのリフタ215を介して変換部材222
の第2伝達面224により押されて吸気口を開閉する。
この第3実施例では、1つの燃焼室に1つの吸気通路1
2及びこれを開閉する1つの吸気弁13が設けられてい
る。
【0042】動弁カム27を設けたカム軸27aはシリ
ンダヘッド10の上方にに設けられている。吸気弁13
のステム13aとほぼ直交する細長い操作片(操作部
材)230は直交方向からカム軸27aに向かって往復
動するようにシリンダヘッド10の一部210cにより
案内支持される。この操作片230の先端部にはカム軸
27aと平行なピン231aを介して支持ローラ231
が回転自在に設けられている。操作片230は、第1、
2実施例と同様に電子制御装置からの指示に基づいて、
支持ローラ231がAで示すリフト量最小位置とBで示
すリフト量最大位置の間で移動するように往復動され
る。
【0043】細長い円柱状の変換部材222は、軸線方
向の中心孔229bを設けた揺動部材229に摺動自在
に案内支持される。図10に示されるように、揺動部材
229は二叉形状の先端部を備え、その各半円弧状凹部
229aが動弁カム27を間に挟んでカム軸27aの外
周面に当接され、カム軸27aの反対側から当接した2
個のキャップ229cを締付ネジ229dにより二叉形
状の基端側先端面に固定することにより、カム軸27a
に揺動自在に支持している。変換部材222を支持する
中心孔229bはカム軸27aの中心から放射方向に延
びている。変換部材222の後端部は、動弁カム27と
当接される大径の頭部222bが形成され、中心孔22
9b内に往復動自在に支持されている。中心孔229b
と頭部222bの間に介装されたスプリング222cに
より頭部222bの後端面が動弁カム27に当接される
ように付勢し、動弁カム27の回転により進退動され
る。
【0044】この第3実施例の変換部材222の前端部
は、揺動部材229から突出し、長手方向に沿って互い
に対向する第1伝達面223及び第2伝達面224が形
成されている。第1伝達面223には支持ローラ231
と当接可能となっている。第1伝達面223において、
所定の中間位置222aより前側となる前半部223a
と、第2伝達面224は平行な平面で互いの距離dは一
定である。第1伝達面23の中間位置222aより後側
の後半部223bは、前半部23aに滑らかに連なりか
つ第2伝達面224との間の距離dが次第に増大する曲
面であり、後半部223bの後端には前半部223aと
平行な短い平坦面223cが連なって形成されている。
支持ローラ231が変換部材222の第1伝達面223
の前半部223aに当接している範囲では、リフタ21
5のスライダ215dは、吸気弁13が弁ばね14に抗
して移動しない程度に、第2伝達面224に軽く当接し
ている。
【0045】次にこの第3実施例の作動を説明する。先
ず図9に示されるように、操作片230により支持ロー
ラ231をAで示すリフト量最小位置とし、実線で示す
ように変換部材222の後端面が動弁カム27の突部に
かかっていない場合は、支持ローラ231は変換部材2
22の第1伝達面223の前半部223aに当接されて
いるので吸気弁13は弁ばねに抗して移動せず、吸気口
は閉じられている。次に、二点鎖線で示すように変換部
材222の後端面が動弁カム227の突部の最高位置に
乗り上げて変換部材222が最も前進したとき、支持ロ
ーラ231は変換部材222の丁度中間位置222aに
おいて、すなわち前半部223aと後半部223bの境
界において第1伝達面223に当接され、吸気弁13は
移動せず、吸気口は閉じられている。すなわちこの実施
例では、支持ローラ231をAで示すリフト量最小位置
とした場合は、吸気口は常に吸気弁13により閉じられ
たままである。
【0046】図11に示すように、操作片230により
支持ローラ231をBで示すリフト量最大位置のとき、
二点鎖線で示すように変換部材222の後端面が動弁カ
ム27の突部にかかっていない状態では、支持ローラ2
31は変換部材222の中間位置222aにおいて第1
伝達面223に当接されているので吸気弁13は移動せ
ず、吸気口は閉じられている。しかしながらカム軸27
aが回転し変換部材222の後端面が動弁カム27の突
部にかかって変換部材222が前進し始めれば、支持ロ
ーラ31は直ちに第1伝達面223の後半部223bに
当接する。そして、支持ローラ231が当接する部分の
両伝達面223、224の間の距離dは増大するので、
揺動部材229に支持された変換部材222はカム軸2
7aを中心として時計回転方向に回動し始める。これに
より第2伝達面224はリフタ215を介してステム1
3aを押し、弁ばねに抗して吸気弁13を移動させて吸
気口を開き始める。
【0047】さらに図11に示されるように、実線で示
す変換部材222の後端面が動弁カム27の突部の最高
位置に乗り上げて変換部材222が最も前進した状態で
は、支持ローラ231は第1伝達面223の後半部22
3bの後端に連なる平坦面223cにかかり両伝達面2
23、224の間の距離dが最大となる位置に達して吸
気弁13の開閉リフト量は最大値となる。変換部材22
2の後端面が動弁カム27の突部の最高位置を越えれば
変換部材222は後退し始めて支持ローラ231が当接
される部分の両伝達面223、224の間の距離dは減
少するので、変換部材222はカム軸27aを中心とし
て反時計回転方向に回動し始め、吸気弁13の開閉リフ
ト量は弁ばね14により減少し始め、変換部材222の
後端面が動弁カム27の突部から離れれば吸気口は吸気
弁13により閉じられる。この場合のクランク軸回転角
に対する吸気弁13の開閉リフト量は図7の特性Cmに
示すようになり、リフト範囲の作用角Em及び開閉リフ
ト量Fmは最大となる。
【0048】操作片230により支持ローラ231をA
で示すリフト量最小位置とBで示すリフト量最大位置の
中間位置とした場合は、前述した第1実施例の図6で説
明した場合と同様、クランク軸回転角に対する吸気弁1
3の開閉リフト量は図7の特性Caに示すようになり、
リフト範囲の作用角Ea及び開閉リフト量Faは、何れ
も支持ローラ231をBで示すリフト量最大位置とした
場合の値よりも小さくなる。
【0049】上述のように、この第3実施例でも、第
1、2実施例の場合と同様、スロットル開度や回転速度
などの運転状態に応じて吸気弁13の作用角及び開閉リ
フト量を広い範囲で変化させて燃焼室内の渦流を適切に
制御することにより燃焼効率を高めることができ、また
運転状態に応じて吸気弁13の作用角及び開閉リフト量
を広い範囲で変化させて吸気通路12を通る吸気の慣性
を利用した吸気の充填効率を高めたり吸気口から吸気が
逆流する吹き返しを防ぐことができる。
【0050】前述した第1、2実施例と同様、この第3
実施例でも、支持ローラ231が第1伝達面223の後
半部223bに当接している状態では変換部材222の
前進に応じて吸気弁13を次第に開き、また支持ローラ
231が第1伝達面223の前半部223aと第2伝達
面224の間の距離dが中間位置222aにおける両伝
達面223、224の間の距離より小さくなるようにし
て実施してもよい。またカム軸27aの軸心に対し揺動
部材229の揺動中心を多少偏心させてもよく、その場
合は第1伝達面223の前半部223aと第2伝達面2
24の間の距離dを中間位置222aにおける両伝達面
223、224の間の距離より小さくすることが好まし
い。
【0051】上述した各実施例では、本発明を内燃機関
の吸気弁13に適用した場合を説明したが、本発明は内
燃機関の排気弁に適用することもできる。そのようにす
れば内燃機関の運転状態に応じて排気弁の作用角及び開
閉リフト量を広い範囲で変化させることにより排気通路
を通る排気の慣性を利用して排気の排出効率を高めて、
吸気の充填効率を向上させることができる。
【0052】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、変換部
材はその進退移動する方向に延びる第2伝達面で伝達部
材と当接する。変換部材の第2伝達面のと当接する伝達
部材の当接部分はローラ又は凸形状である。従って、伝
達部材の接触部分の位置は伝達部材上で常に一定の位置
になり、伝達部材を支持する部分に加わる荷重が軽減さ
れ安定した作動が得られる。
【0053】また、変換部材の第1伝達面と第2伝達面
の間の幅を長さ方向で変化するようにして、拘束部材ま
たは変換部材の位置を移動すれば弁のリフト量と開き始
め及び閉じ終わり位置即ち作用角を変化させて調整する
ことができる。変換部材の第1伝達面と第2伝達面の間
の幅をある区間一定に設定すれば開閉リフト量は0とす
ることも可能となり、吸入空気量に応じて弁の作用角及
び開閉リフト量を大きく変化させることができる。従っ
て、広い範囲で燃焼室内の渦流を制御して燃焼効率を高
めることができ、また吸気及び排気の慣性を利用して吸
入効率を高めることができる。
【0054】変換部材は拘束部材と伝達部材の間に挟ま
れて動くことがないので、振動などにより揺れ動いて騒
音を発生するおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可変動弁装置の第1実施例の構造
を示す側断面図である。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】第1実施例の要部を示す側断面図である。
【図4】第1実施例の開閉リフト量を最小とした状態に
おける作動説明図である。
【図5】第1実施例の開閉リフト量を最大とした状態に
おける作動説明図である。
【図6】第1実施例の開閉リフト量を最小と最大の間と
した状態における作動説明図である。
【図7】第1実施例のクランク軸回転角に対する弁の開
閉リフト量の特性を示す図である。
【図8】本発明による可変動弁装置の第2実施例の構造
を示す側断面図である。
【図9】本発明による可変動弁装置の第3実施例の構造
を示す側断面図である。
【図10】第3実施例の平面図である。
【図11】第3実施例の開閉リフト量を最大とした状態
における作動説明図である。
【符号の説明】
10 …ケーシング(シリンダヘッド)、13 …弁(吸
気弁、排気弁)、15…伝達部材(ロッカアーム、リフ
タ)、22 …変換部材、22a …中間位置、23 …
第1 伝達面、23a …前半部、23b …後半部、2
4 …第2 伝達面、27 …動弁カム、29 …揺動部
材、30 …操作部材(操作アーム、操作片)、31 …
拘束部材(支持ローラ)、d …距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB04 AB16 BA10 CA09 DA24 DA83 FA01 FA06 FA07 GA02 GA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気弁または排気弁を開閉さ
    せるようにクランク軸と連動して回転される動弁カム
    と、 前記内燃機関のケーシングに移動可能に支持される拘束
    部材と、 前記吸気弁または排気弁と当接し前記吸気弁または排気
    弁を駆動する伝達部材と、 前記拘束部材と前記伝達部材の間で進退移動可能に挟持
    される変換部材とを備える可変動弁装置において、 前記変換部材は進退移動方向に延び前記拘束部材と当接
    する第1伝達面と、前記伝達部材と当接する第2伝達面
    を備え、前記第1伝達面と前記第2伝達面の間隔を進退
    移動方向で変化するように形成し、前記拘束部材または
    前記変換部材のいずれか一方を前記動弁カムによって駆
    動されるようにし、且つ前記拘束部材または前記変換部
    材のいずれか他方は制御装置に連結して駆動するように
    構成して、前記吸気弁または前記排気弁の開閉リフト量
    及び開閉タイミングを調整可能にしたことを特徴とする
    可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可変動弁装置におい
    て、前記第1伝達面と第2伝達面の間の距離は、前記伝
    達部材の長さ方向で所定の中間位置より一方側では概略
    一定に形成されていることを特徴とする可変動弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の可変動弁装置におい
    て、前記第1伝達面と第2伝達面の間の距離が所定の前
    記中間位置より他方側では端に近づくにつれて次第に増
    大するように形成されていることを特徴とする可変動弁
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の可変動弁装置におい
    て、前記拘束部材を前記ケーシングに揺動自在に支持
    し、前記拘束部材の揺動中心と同軸上に回転自在に支持
    して揺動部材を設け、前記変換部材の一端を前記揺動部
    材と連結し且つ前記揺動部材を前記動弁カムまたは制御
    装置によって駆動するように構成したことを特徴とする
    可変動弁装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2または請求項3のい
    ずれか記載の可変動弁装置において、前記拘束部材を前
    記制御装置に連結して駆動し、且つ前記変換部材を前記
    動弁カムの回転軸に対して揺動自在に取付けられた揺動
    部材よって支持し前記動弁カムの回転によって前記変換
    部材は前記動弁カムに対して進退動されるように構成し
    たことを特徴とする可変動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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