JP4123647B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器および映像機器に使用されるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、スピーカは小型高能率、重低音再生、高耐入力化に対する市場要求が非常に高まりつつある。特にその取付面積に制限を受ける映像機器用は細長形のスリムタイプの要求が顕著であり、スピーカの構造についても過去さまざまな方式が検討されてきた。
【0003】
その中で、スリムサイズを窮極まで追及できる方式として、平板状のボイスコイルをスリット状の磁気ギャップを有する磁気回路にてドライブする方式が非常に有力となってきている。
【0004】
ここで、従来のスピーカについて、図7、図8、図9により説明する。
【0005】
図7は従来のスピーカの断面図であり、図8は同要部であるボイスコイルの斜視図、図9は同断面図である。
【0006】
同図によると、互いに逆方向に着磁されたマグネット1aおよび1bを磁気ギャップ2aを有した上部プレート2および磁気ギャップ3aを有した下部プレート3により挟み込んで構成された磁気回路5の上部プレート2にフレーム6を結合し、このフレーム6の周縁部に振動板7を接着し、この振動板7にこれを駆動させるための平板状のボイスコイル8のボビン9の上部9aを結合し、ボビン9の下部9bをダンパー10にて中心保持し磁気ギャップ2aおよび3aに嵌まり込むように結合して構成されていた。
【0007】
平板状のボイスコイル8のコイル部8aは空心コイルの状態で中心部から外周部に至るまで渦巻状に巻線され、このコイル部8aを平板状のボビン9に接着させて平板状のボイスコイル8を完成させていた。図8、図9はコイル部8aを片面に配置させた例を示しているが、コイル部8aを両面に配置させた例もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のスピーカは、スリムサイズを窮極まで追及できる方式として、平板状のボイスコイル8をスリット状の磁気ギャップ2a,3aを有する磁気回路5にてドライブする方式としており、平板状のボイスコイル8を垂直方向に駆動しているため、ボイスコイル8の不要共振によるギャップ不良およびハイギャップ不良が多発する。
【0009】
また、上述のようにコイル部8aを片側に設けたものは重心が偏倚しやすく、コイル部を両側に設けたものは、そのスリット状の磁気ギャップ寸法を大きく設定する必要が生じ、このため磁束密度低下により、能率低下を招くという問題を有していた。
【0010】
よって、小型高能率、重低音再生、高耐入力化に対する市場要求が非常に高まりつつある中で、能率低下を招くという課題やギャップ不良が発生しやすいという課題を有するものであった。
【0011】
本発明は上記課題を解決するもので、小型高能率、重低音再生、高耐入力化が実現でき、しかもギャップ不良の発生を抑えた優れたスピーカを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のスピーカは、互いに逆方向に着磁された2つのマグネットを略直線状でスリット状の磁気ギャップを有した上部プレートおよび略直線状でスリット状の磁気ギャップを有した下部プレートにより挟み込んで構成された磁気回路と、この磁気回路に結合されたフレームと、このフレームに外周を結合した振動板と、この振動板に結合されるとともにボビンに嵌め込まれたボビンと略同等の厚みのコイル部を上記磁気ギャップに挿入した平板状のボイスコイルと、このボイスコイルのボビンの下部を両側から均等に中心保持して磁気ギャップに嵌まり込むように結合したダンパーとで構成したものであり、ボイスコイルのコイル部をボビンに嵌め込んで埋設したことによって、磁気ギャップの幅を狭くしてもギャップ不良を抑制することができ、小型高能率で不良も低減した優れたスピーカの提供を可能とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、互いに逆方向に着磁された2つのマグネットを略直線状でスリット状の磁気ギャップを有した上部プレートおよび略直線状でスリット状の磁気ギャップを有した下部プレートにより挟み込んで構成された磁気回路と、この磁気回路に結合されたフレームと、このフレームに外周を結合した振動板と、この振動板に結合されるとともにボビンに嵌め込まれたボビンと略同等の厚みのコイル部を上記磁気ギャップに挿入した平板状のボイスコイルと、このボイスコイルのボビンの下部を両側から均等に中心保持して磁気ギャップに嵌まり込むように結合したダンパーとで構成したものであり、ボイスコイルのコイル部をボイスコイルのボビンに嵌め込んで埋設したことによって、磁気ギャップの幅を狭くしてもギャップ不良を抑制することができ、小型高能率で不良も低減した優れたスリムタイプのスピーカの提供を可能とするものである。
【0014】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1のコイル部をインサート成形によりボイスコイルと一体に形成するとともに、振動板もボイスコイルと樹脂で一体成形したものであり、部品点数の削減、組立工数の低減、寸法精度の向上等を図れるものである。
【0015】
以下、本発明のスピーカの一実施の形態について図1から図6により説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は本発明のスピーカの一実施の形態の断面図であり、図2は同要部であるボイスコイルの斜視図、図3は同断面図である。
【0017】
同図によると、互いに逆方向に着磁されたマグネット21aおよび21bを略直線状でスリット状の磁気ギャップ22aを有した上部プレート22および略直線状でスリット状の磁気ギャップ23aを有した下部プレート23により挟み込んで構成された磁気回路25の上部プレート22にフレーム26を結合し、このフレーム26の周縁部に振動板27を接着し、この振動板27にこれを駆動させるための平板状のボイスコイル28のボビン29の上部29aを結合し、ボビン29の下部29bを、両側から均等にダンパー30にて中心保持し磁気ギャップ22aおよび23aに嵌まり込むように結合してある。
【0018】
平板状のボイスコイル28は平板状のボビン29に溝部28bを有しており、予め渦巻状に巻回されたボビンと略同等の厚みのコイル部28aが嵌め込まれて埋設されている。
【0019】
以上のように構成したボイスコイル28はボビン29、ボビンと略同等の厚みのコイル部28aを含め略平板状に形成されているため、磁気ギャップ寸法を小さくして、尚且つボイスコイル28とプレート22,23の間の磁気ギャップ22a,23a寸法を確保することにより、高能率化を図るとともに、ギャップ不良の防止を図ることができるものである。
【0020】
(実施の形態2)
本発明の他の実施の形態を図4、図5、図6により説明する。なお、実施の形態1と同一部分は同一番号を付し、説明を省略して説明する。
【0021】
図4は本発明の他の実施の形態のスピーカの断面図であり、図5は同要部であるボイスコイルと振動板の一体品の斜視図、図6は同断面図である。
【0022】
同図によると、実施の形態1との相異点は、予め巻回したコイル部28aをインサート成形してボイスコイル28を形成するとともに更に、振動板27を一体に射出成形してボイスコイル28と振動板27としたことである。
【0023】
この構成とすることで、本発明のスピーカは、ボイスコイル28と振動板27の一体品をボイスコイル28として射出成形により簡単に得ることができ、さらにコイル部28aはインサート成形によって埋設したため、磁気ギャップ寸法を小さくして、尚且つボイスコイル28とプレート22,23の間の磁気ギャップ22a,23a寸法を確保することにより、高能率化を図るとともに、ギャップ不良の防止を図ることができるとともに、部品点数の削減、組立工数の低減を図るものである。
【0024】
なお、上記実施の形態では振動板は断面コーン形状としたが、平板状のものでも良く、特に実施の形態2のものにおいてはボイスコイルとでT字形に一体成形することで極めて容易に形成できるものとなるものである。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明のスピーカは、ボビンと略同等の厚みのコイル部を埋設した略平板状のボイスコイルを使用した構成としたもので、磁気ギャップ寸法を小さくして、尚且つボイスコイルとプレートの間のギャップ寸法を確保することにより、高能率化を図るとともに、ボイスコイルのボビンの下部を両側から均等にダンパーにて中心保持して磁気ギャップに嵌まり込むように結合してギャップ不良を防止する構成としているため、小型高能率という市場要求と不良率の低減の両立が実現できる優れたスピーカを提供することができ、その工業的価値は非常に大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスピーカの一実施の形態の断面図
【図2】 同要部であるボイスコイルの斜視図
【図3】 同断面図
【図4】 本発明のスピーカの他の実施の形態の断面図
【図5】 同要部であるボイスコイルの斜視図
【図6】 同断面図
【図7】 従来のスピーカの断面図
【図8】 同要部であるボイスコイルの斜視図
【図9】 同断面図
【符号の説明】
22a,23a 磁気ギャップ
25 磁気回路
26 フレーム
27 振動板
28 ボイスコイル
28a コイル部
29 ボビン
30 ダンパー
Claims (2)
- 互いに逆方向に着磁された2つのマグネットを略直線状でスリット状の磁気ギャップを有した上部プレートおよび略直線状でスリット状の磁気ギャップを有した下部プレートにより挟み込んで構成された磁気回路と、この磁気回路に結合されたフレームと、このフレームに外周を結合した振動板と、この振動板に結合されるとともにボビンに嵌め込まれたボビンと略同等の厚みのコイル部を上記磁気ギャップに挿入した平板状のボイスコイルと、このボイスコイルのボビンの下部を両側から均等に中心保持して磁気ギャップに嵌まり込むように結合したダンパーとで構成されるスピーカ。
- コイル部をインサート成形するとともに、振動板とボイスコイルを樹脂で一体成形した請求項1に記載のスピーカ。
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