JP4123136B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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Description
上記〔1〕に記載の構成によれば、特定範囲内の個数粒度分布の値を有するオイルレストナーを用いて超音波振動による転写工程を有する画像形成を行った時に、トナー画像を形成した転写材の定着ローラへの巻き付きやオフセット発生が防止され、しかも、各色のトナー画像が正確に重なり合って画像乱れのない良好なフルカラー画像が得られる。
本発明に使用されるトナーでは、CV値が、12.0〜20.0の範囲に調整されていることが好ましく、更に好ましくは、12.0〜15.0の範囲である。
(1)アパーチャー:100μm
(2)サンプル調整法:電解液〔ISOTON R−II(コールターサイエンティフィクジャパン社製)〕50〜100mlに界面活性剤(中性洗剤)を適量加えて撹拌し、ここに測定試料10〜20mgを加える。この系を超音波分散機にて1分間分散処理することにより調整する。
d50:粒度分布の50%径(個数基準)
σ50:d50を基準としたときの標準偏差
(トナーの粒径の説明)
本発明で使用されるトナー粒子は、個数平均粒径が3.0〜5.0μmのものが使用され、好ましくは3.5〜4.0μmである。本発明での個数平均粒径とは、上述のd50で示される個数基準の粒径分布で50%累積のときの平均粒径(50%径)を現わすものである。トナー粒子の個数平均粒径は、製造工程における凝集剤(塩析剤)濃度や投入のタイミング、あるいは温度により制御可能である。
図3の画像形成装置では、最初にベルト状の感光体11上にイエローの単位画像を形成する。方法は単色の画像形成装置と同様であり、まず、一様帯電器により感光体面を一様に帯電し、その感光体面を像露光器で像様に露光し、イエローのカラートナーにより現像してイエロー画像を形成する。
濾過・洗浄工程は、上記の工程で得られたトナー粒子の分散系から当該トナー粒子を濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や塩析剤などの付着物を除去する洗浄処理とを施す工程である。濾過処理方法としては、遠心分離法、ヌッチェ等を使用して行う減圧濾過法、フィルタープレス等を使用して行う濾過法など特に限定されるものではない。
この工程は、洗浄処理されたトナー粒子を乾燥処理する工程である。
本発明に用いられる樹脂(バインダー)を造るための重合性単量体としては、疎水性単量体を必須の構成成分とし、必要に応じて架橋性単量体が用いられる。また、下記の様に構造中に酸性極性基を有する単量体又は塩基性極性基を有する単量体を少なくとも1種類含有するのが望ましい。
(1)疎水性単量体
単量体成分を構成する疎水性単量体としては、特に限定されるものではなく従来公知の単量体を用いることができる。また、要求される特性を満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
(2)架橋性単量体
樹脂粒子の特性を改良するために架橋性単量体を添加しても良い。架橋性単量体としては、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
(3)酸性極性基を有する単量体
酸性極性基を有する単量体としては、(a)カルボキシル基(−COOH)を有するα,β−エチレン性不飽和化合物、及び、(b)スルホン基(−SO3H)を有するα,β−エチレン性不飽和化合物を挙げることができる。
本発明に用いられるラジカル重合開始剤は、水溶性であれば適宜使用が可能である。例えば、過硫酸塩(例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(例えば、4,4′−アゾビス4−シアノ吉草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げられる。更に、上記ラジカル重合開始剤は、必要に応じて還元剤と組み合せレドックス系開始剤とする事が可能である。レドックス系開始剤を用いることにより、重合活性を上昇させ、重合温度の低下が図れ、更に、重合時間の短縮が達成できる等好ましい面を有している。
分子量を調整することを目的として、公知の連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル、チオグリコール酸エチル、チオグリコール酸プロピル、チオグリコール酸プロピル、チオグリコール酸ブチル、チオグリコール酸t−ブチル、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、チオグリコール酸オクチル、チオグリコール酸デシル、チオグリコール酸ドデシル、エチレングリコールのメルカプト基を有する化合物、を挙げることができる。このうち、トナー加熱定着時の臭気を抑制する観点で、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル、n−オクチルメルカプタンが、特に好ましい。
前述の重合性単量体を使用して、特にミニエマルジョン重合を行うためには、界面活性剤を使用して水系媒体中に油滴分散を行うことが好ましい。この際に使用することのできる界面活性剤としては、特に限定されるものでは無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適な化合物の例として挙げることができる。
一般式(1) R1(OR2)nOSO3M
一般式(2) R1(OR2)nSO3M
一般式(1)、(2)において、R1は炭素数6〜22のアルキル基またはアリールアルキル基を表すが、好ましくは炭素数8〜20のアルキル基またはアリールアルキル基であり、更に好ましくは炭素数9〜16のアルキル基またはアリールアルキル基である。
化合物(102):C10H21(OCH2CH2)3OSO3Na
化合物(103):C10H21(OCH2CH2)2SO3Na
化合物(104):C10H21(OCH2CH2)3SO3Na
化合物(105):C8H17(OCH2CH(CH3))2OSO3Na
化合物(106):C18H37(OCH2CH2)2OSO3Na
(樹脂粒子、トナーの分子量分布)
本発明のトナーは、その分子量分布のピーク又は肩が、100,000〜1,000,000、及び1,000〜50,000に存在することが好ましく、更に分子量分布のピーク又は肩が、100,000〜1,000,000、25,000〜150,000及び1,000〜50,000に存在するものであることが好ましい。
本発明では、水系媒体中で調製した樹脂粒子の分散液から、樹脂粒子を塩析/融着させる工程で、凝集剤として金属塩が好ましく用られるが、2価または3価の金属塩を凝集剤として用いることが更に好ましい。その理由は、1価の金属塩よりも2価、3価の金属塩の方が臨界凝集濃度(凝析値あるいは凝析点)が小さいので好ましい。
本発明のトナーは、上記の複合樹脂粒子と着色剤粒子とを塩析/融着して得られるものである。本発明のトナーを構成する着色剤(複合樹脂粒子との塩析/融着に供される着色剤粒子)としては、各種の無機顔料、有機顔料、染料を挙げることができる。無機顔料としては、従来公知のものを用いることができる。具体的な無機顔料を以下に例示する。
また、有機微粒子としては、数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形の有機微粒子を使用することができる。具体的には、スチレン樹脂微粒子、スチレンアクリル樹脂微粒子、ポリエステル樹脂微粒子、ウレタン樹脂微粒子等が好ましく用いられる。
本発明のトナーは、一成分現像剤でも二成分現像剤として用いてもよく、一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させた磁性一成分現像剤が挙げられいずれも使用できる。
〔ラテックス1HML〕
(1)核粒子の調製(第一段重合):
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5000mlのセパラブルフラスコにアニオン系界面活性剤
(101) C10H21(OCH2CH2)2OSO3Na
7.08gをイオン交換水3010gに溶解させた界面活性剤溶液(水系媒体)を仕込み、窒素気流下230rpmの攪拌速度で攪拌しながら、フラスコ内の温度を80℃に昇温させた。
(2)中間層の形成(第二段重合);
攪拌装置を取り付けたフラスコ内において、スチレン105.6g、n−ブチルアクリレート30.0g、メタクリル酸6.2g、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル5.6gからなる単量体混合液に、離型剤として、ステアリン酸ステアリル(融点58℃)98.0gを添加し、90℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。
(3)外層の形成(第三段重合):
上記の様にして得られたラテックス(1HM)に、重合開始剤(KPS)7.4gをイオン交換水200mlに溶解させた開始剤溶液を添加し、80℃の温度条件下に、スチレン300g、n−ブチルアクリレート95g、メタクリル酸15.3g、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル10.4gからなる単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたり加熱攪拌することにより重合(第三段重合)を行った後、28℃まで冷却しラテックス(高分子量樹脂からなる中心部と、中間分子量樹脂からなる中間層と、低分子量樹脂からなる外層とを有し、前記中間層にステアリン酸ステアリルが含有されている複合樹脂粒子の分散液)を得た。このラテックスを「ラテックス(1HML)」とする。
〔トナー粒子11BK〜18BK及び比較11BK〜比較15BKの製造〕
アニオン系界面活性剤(101)59.0gをイオン交換水1600mlに攪拌溶解し、この溶液を攪拌しながら、カーボンブラック「リーガル330」(キャボット社製)420.0gを徐々に添加し、次いで「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理することにより、「着色剤粒子の分散液」(以下「着色剤分散液1BK」という。)を調製した。この着色剤分散液における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒径で89nmであった。
〔トナー粒子11Y〜18Y及び比較11Y〜比較15Yの製造〕
アニオン系界面活性剤(101)90gをイオン交換水1600mlに攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、染料(C.I.ソルベントイエロー93)420gを徐々に添加し、次いで、前述の攪拌装置「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液(以下、「着色剤分散液1Y」という。)を調製した。この「着色剤分散液1Y」における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で250nmであった。
〔トナー粒子11M〜18M及び比較11M〜比較15Mの製造〕
アニオン系界面活性剤(101)90gをイオン交換水1600mlに攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、顔料(C.I.ピグメントレッド122)420gを徐々に添加し、次いで、前述の攪拌装置「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液(以下、「着色剤分散液1M」という。)を調製した。この「着色剤分散液1M」における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で250nmであった。
〔トナー粒子11C〜18C及び比較11C〜比較15Cの製造〕
アニオン系界面活性剤(101)90gをイオン交換水1600mlに攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)400gを徐々に添加し、次いで、「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液(以下、「着色剤分散液1C」という。)を調製した。この「着色剤分散液1C」における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、重量平均粒子径で250nmであった。
(樹脂粒子分散液の調製)
スチレン370g、n−ブチルアクリレート30g、アクリル酸8g、ドデカンチオール24g、四臭化炭素4gを混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤「ノニルフェニルエーテル」6g及びアニオン性界面活性剤「ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム」10gをイオン交換水550gに溶解したフラスコ中で乳化重合させ、10分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4gを溶解したイオン交換水50gを投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。その結果、体積平均粒径=150nm、ガラス転移温度=58℃、重量平均分子量=11500の樹脂粒子が分散された「樹脂微粒子分散液2」が得られた。この分散液の固形分濃度は40質量%であった。
着色剤(カーボンブラック)「リーガル330」 64質量部
ノニオン性界面活性剤「ノニフェニルエーテル」 5質量部
イオン交換水 240質量部
上記成分を混合して溶解後、ホモジナイザー「ウルトラタラックスT50」(IKA株式会社製)を用いて10分間攪拌し、その後、アルティマイザーにて分散処理して質量平均粒径が250nmである着色剤粒子が分散された着色剤分散液を調製した。この着色剤分散液をエアーの気泡で5分間処理を行い「着色剤分散液2Bk」を得た。
上記「着色剤分散液BK2」中の着色剤(カーボンブラック)「リーガル330」64質量部に代えて、染料(C.I.ソルベントイエロー93)67質量部を使用した他は、同じ手順により質量平均粒径が250nmの着色剤粒子が分散してなる「着色剤分散液2Y」を得た。
上記「着色剤分散液BK2」中の着色剤(カーボンブラック)「リーガル330」64質量部に代えて、染料(C.I.ソルベントレッド122)65質量部を使用し、作製された着色剤分散液へのエアーによる処理を10分間行った他は、同じ手順で「着色剤分散液2M」を製作した。得られた着色剤の質量平均粒径は250nmであった。
上記「着色剤分散液BK2」中の着色剤(カーボンブラック)「リーガル330」64質量部に代えて、染料(C.I.ソルベントブルー15:3)を64質量部を使用し、作製された着色剤分散液へのエアーによる処理を10分間行った他は、同じ手順で「着色剤分散液2C」を製作した。得られた着色剤の質量平均粒径は250nmであった。
ベヘン酸ベヘニル(融点75℃) 100質量部
カチオン性界面活性剤「アルキルアンモニウム塩」 5質量部
イオン交換水 240質量部
上記成分を、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー「ウルトラタラックスT50」(IKA株式会社製)を用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径が550nmである離型剤粒子が分散された「離型剤分散液2」を調製した。
上記「離型剤分散液2V」中で離型剤をベヘン酸ベヘニル100質量部に代えてミリスチン酸ミリスチル(融点40℃)98質量部を使用した他は、同じ手順で、体積平均粒径が580nmである離型剤粒子が分散された「離型剤分散液2W」を調製した。
上記「離型剤分散液2V」中で離型剤をベヘン酸ベヘニル100質量部に代えてステアリン酸ステアリル(融点58℃)101質量部を使用した他は、同じ手順で、体積平均粒径が545nmである離型剤粒子が分散された「離型剤分散液2X」を調製した。
上記「離型剤分散液2V」中で離型剤をベヘン酸ベヘニル100質量部に代えてパラフィンワックス(融点97℃)99質量部を使用した他は、同じ手順で、体積平均粒径が5550nmである離型剤粒子が分散された「離型剤分散液2Z」を調製した。
(トナー粒子21BK〜28BK及び比較21BK〜比較24BKの調製)
樹脂微粒子分散液2 234質量部
着色剤分散液2BK 30質量部
離型剤分散液2W 40質量部
ポリ塩化アルミニウム 1.8質量部
イオン交換水 600質量部
上記成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー「ウルトラタラックスT50」(IKA株式会社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を攪拌しながら55℃まで加熱して、樹脂微粒子と着色剤、及び離型剤の凝集を開始した。容器内に55℃に保持させた状態にしておいた分散液に、引き続き「樹脂微粒子分散液2」32質量部を追加して、さらに55〜56℃で30分〜2.5時間保持して凝集を継続させた。この状態で、「コールターカウンター TA−II」にて凝集粒子の水酸化ナトリウム溶液を添加して、系のpHを5.0に調整した後、ステンレス製フラスコを磁気シールを用いて密閉し、撹拌を継続しながら95℃まで加熱し、1〜6時間保持した後、生成したトナー粒子を45℃のイオン交換水で洗浄、その後、40℃の温風で乾燥させることにより、トナー粒子21BK〜26BK、比較21BK〜比較24BKを作製した。
上記トナー粒子21BK〜26BK及び比較21BK〜24BKの調製方法で、「離型剤分散液2V」に代わって、「離型剤分散液2W」を用いた以外は同様の手順で、トナー粒子27BK,「離型剤分散液2X」を用いてトナー粒子28BK,「離型剤分散液2Z」を用いて比較25BKをそれぞれ調製した。
上記のトナー粒子21BK〜28BK、比較21BK〜比較25BKの各調製方法で「着色剤分散液BK2」に代わって「着色剤分散液2Y」を用いた以外は、同様の手順により、トナー粒子21Y〜28Y、比較21Y〜比較25Yを作製した。
上記のトナー粒子21BK〜28BK、比較21BK〜比較25Bkの各調製方法で「着色剤分散液BK2」に代わって「着色剤分散液2M」を用いた以外は、同様の手順により、トナー粒子21M〜28M、比較21M〜比較25Mを作製した。
上記のトナー粒子21BK〜28BK、比較21BK〜比較25BKの各調製方法で「着色剤分散液BK2」に代わって「着色剤分散液2C」を用いた以外は、同様の手順により、トナー粒子21C〜28C、比較21C〜比較25Cを作製した。
以上の様にして得られた各トナー粒子(Bk、Y、M、C)及び各比較用トナー粒子(Bk、Y、M、C)に、疎水性シリカ0.8質量部、疎水性酸化チタン1.0質量部を添加し、10Lのヘンシェルミキサーの回転翼の周速を30m/sに設定し25分間混合した。なお、これらのトナー粒子について、外部添加剤の添加によってその形状や粒径は変化しないものである。
〔フェライト芯材の製造〕
MnOを18mol%、MgOを4mol%、Fe2O3を78mol%を湿式ボールミルで2時間粉砕、混合し乾燥させた後に、900℃で2時間保持することにより仮焼成し、これをボールミルで3時間粉砕しスラリー化した。分散剤およびバインダーを添加し、スプレードライヤーにより造粒、乾燥し、その後1200℃で3時間本焼成を行い、抵抗値4.3×108Ω・cmのフェライト芯材粒子を得た。
〔被覆用樹脂の製造〕
先ず、界面活性剤として炭素数12のアルキル基を有するベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた水溶液媒体中の濃度を0.3質量%とした乳化重合法により、シクロヘキシルメタクリレート/メチルメタクリレート(共重合比5/5)の共重合体を合成し、体積平均一次粒径0.1μm、重量平均分子量(Mw)200,000、数平均分子量(Mn)91,000、Mw/Mn=2.2、軟化点温度(Tsp)230℃およびガラス転移温度(Tg)110℃の樹脂微粒子を得た。なお、前記樹脂微粒子は、乳化状態において、水と共沸し、残存モノマー量を510ppmとした。
外部添加剤が添加された各トナー粒子11〜18、21〜28及び各比較用トナー粒子を上記キャリアと混合して、各々トナー濃度が6質量%の各色の現像剤を調製した。各色の現像剤を表3に示す様に組み合わせて現像剤セット11〜18、21〜28及び比較現像剤セット11〜15、21〜25とした。各現像剤セットの構成を表5に示す。
上記現像剤を用いて、図1に示すフルカラー画像形成装置を用いて画像形成実験を行った。
超音波放射面と対向面の距離L2:4.25mm
超音波発生素子の
共振周波数 40kHz
出力電力 5W
また、定着条件は165℃に温度設定した熱ローラを用い、ラインスピードを420mm/secに設定した加熱ローラを用いた定着方式とした。
転写性の評価
<転写効率>
超音波振動お影響による転写効率の変動を評価する尺度として1枚目に形成された画像と10万枚目の画像についての色差を評価した。色差は下記手法で評価を行った。
<画像乱れ>
画像乱れの評価として、転写時に付与される振動の影響による画像乱れを評価するために、4色のトナーを各ドットで構成させた線画の解像度(細線再現性)を評価した。線画は画像形成装置の現像方向に対して横方向に形成するもので、解像度は「本/mm」で10倍のルーペで線の識別を評価した。
B;目視ではわからないが、ルーペではライン周辺のちりが観察される
C;目視でライン周辺のちりが観察される
D;ライン間の判別が困難なほど激しくちりが発生
定着性の評価
<耐オフセット性>
10万枚目の画像形成を行った後、白紙を印字してオフセットによる白紙への汚れの発生状況とヒートローラー表面のトナー汚れを目視にて評価した。なお、評価に使用する転写紙としては上質紙200g/m2の厚紙を使用し、紙進行方向(熱ローラー周方向)に平行な、幅0.3mm、長さ150mmの線画像を形成した。
○:白紙上の画像オフセット発生は確認されないが、ヒートローラー上にトナー汚れが認められる。
評価ランクは、◎、○は合格、×は不合格である。
<巻付きジャムの発生>
10万枚目の画像形成を行った後、熱ローラの温度設定を165℃としたままラインスピードの設定を420mm/secから840mm/secに変化させ、ベタ画像の形成を行い巻き付き性を評価した。
△:定着分離不良による紙詰まり発生はないが、定着分離爪痕が若干認められた(実用上問題なし)
×:定着分離不良による紙詰まり発生(実用上問題有り)
<感光体フィルミング>
前述の連続50万コピー後の感光体表面を目視観察により、フィルミングの有
無を判定した。
<ハーフトーンの均一性>
感光体フィルミング等の転写性変動に伴うハーフトーン画像の均一性を評価し
た。評価基準は以下のとおりである。
さらに上記現像剤を用いて、図3に示すフルカラー画像形成装置を用いて画像形成実験を行った。
11 感光体(ドラム、ベルト)
16 中間転写体ベルト
23 転写材(用紙)
40 超音波装置
41 ホーン
42 超音波発生素子
46 ジェル部材
Claims (4)
- 潜像担持体上にトナーを現像する時、または、転写材上にトナー画像を転写する時に超音波振動を使用する画像形成方法において、
該トナー画像を形成するトナー粒子は、融点が40〜75℃の離型剤を含有し、個数平均粒径が3.0〜5.0μmであり、かつ、下記式で定義される個数基準の粒度分布におけるCV値が12.0〜20.0であることを特徴とする画像形成方法。
CV値(%)=(個数粒度分布における標準偏差/個数平均粒径)×100 - 前記トナー粒子が、離型剤を含有する樹脂粒子を水系媒体中で凝集して形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記トナー粒子が、離型剤を溶解させた重合性単量体を重合して前記樹脂粒子を形成し、該樹脂粒子を水系媒体中で凝集させて得られることを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
- 前記トナー粒子が、樹脂粒子と離型剤粒子とを水系媒体中で凝集させて得られることを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
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JP2005148101A (ja) | 2005-06-09 |
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