JP4121450B2 - アンテナパターンおよび電磁シールドパターンのシート状基材への形成方法 - Google Patents

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Description

この発明は、アンテナパターンおよび電磁シールドパターンのシート状基材への形成方法に関し、特にたとえば、RFID(Radio Frequency Identification)タグなどに用いられるアンテナおよび電磁波を遮断するための電磁シールド材を形成するために用いられるアンテナパターンおよび電磁シールドパターンのシート状基材への形成方法に関する。
近年、RFIDタグなどが、商品管理用として注目されている。このようなタグ1は、図14に示すように、シート状の基材2上にIC3が搭載され、基材2上に形成されたアンテナパターンとなる電極層4がIC3に接続されている。IC3には、タグ1が貼着される商品などに関する情報が記憶され、電極層4を介した電磁波による通信により、読み取り装置などによってIC3内の情報が読み取られる。また、IC3の動作に必要な電力は、電極層4を介して、電磁波により供給される。
また、最近においては、コンピュータのネットワークを形成するために、無線LANが用いられている。無線LANが用いられている場合、建物の外部からネットワークに入り込み、情報が盗み出されたり、コンピュータ内の情報操作が行われたりする可能性がある。建物の内部で無線LANが構築されている場合、壁部分では電磁波がほとんど遮断されるため、主として、窓からネットワークに入り込まれる可能性が高い。そこで、電磁シールドパターンが形成されたシート状基材を窓に設置し、電磁波を遮断することが考えられる。
このようなアンテナパターンや電磁シールドパターンをシート基材上に形成するために、たとえば基材上にアルミニウム箔や銅箔などの金属箔を貼り合わせ、エッチングなどの方法によりこれらの電極層を形成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−150924号公報
しかしながら、このような従来の電極層の形成方法では、シート状の基材上に金属箔を貼り合わせたのち、金属箔表面の脱脂、レジストによるパターン形成、エッチング、水洗、レジスト剥離などの複雑な工程が必要であり、コストの低減に限界がある。また、エッチング液は環境によくないため、エッチング液の後処理も十分に行う必要がある。なお、形成コストの低減を図ることができる電極層の形成方法として、基材上に導電性ペーストを印刷して電極層を形成する方法がある。しかしながら、この形成方法では、効率のよい低抵抗の電極層を形成するためには、たとえば600℃くらいの高温で熱処理を行って、導電性ペーストに含まれるバインダなどの高抵抗成分を除去する必要がある。ところが、RFIDタグなどの場合、基材として合成樹脂フィルムなどが用いられるため、高温で熱処理を行うことができない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、環境に悪影響を与えることなく、ローコストで基材上にアンテナパターンや電磁シールドパターンとなる電極層を形成することができるアンテナパターンおよび電磁シールドパターンのシート状基材への形成方法を提供することである。
この発明は、シリコーン離型層が形成され、シリコーン離型層にコロナ処理またはオゾン処理が施されてシリコーン離型層の離型効果が徐々に弱められるシート状の基材を準備する工程と、基材のコロナ処理またはオゾン処理が施されたシリコーン離型層上に感圧型接着剤を用いて金属箔を貼り合わせる工程と、基材が切断されないようにして金属箔を所定の形状に切断する工程と、金属箔を所定の形状に切断する工程ののちに、離型層の離型効果が弱くなる前に金属箔の不要部分を除去し、離型層の離型効果が弱くなることにより感圧型接着剤の接着力を強めて基材と金属箔の必要な部分とを強力に固着させる工程とを含む、アンテナパターンおよび電磁シールドパターンのシート状基材への形成方法である。
基材上に貼り合わされた金属箔を所定の形状に切断し、接着剤の接着力が弱いときに金属箔の不要部分を除去することにより、アンテナパターンや電磁シールドパターンなどが形成される。そののち、接着剤の接着力を強めることにより、必要なアンテナパターンや電磁シールドパターンが強力に基材上に固着される。
ここで、基材に形成されたシリコーン離型層は、コロナ処理またはオゾン処理を行うことにより、徐々に離型性が失われるという性質がある。そこで、シルコーン離型層が形成された基材に金属箔を貼り合わせる前に、シリコーン離型層にコロナ処理またはオゾン処理を施せば、離型性が保たれているうちに、金属箔を所定の形状に切断して金属箔の不要な部分を除去することができる。そして、時間が経過してシリコーン離型層の離型性が減じたときに、感圧型接着剤の接着力は強力なものとなり、金属箔の必要な部分が基材に強力に固着される。
金属箔として、補強基材に積層された金属箔を用いることにより、金属箔の不要な部分を除去するときに、金属箔が破れることを防止でき、確実に不要な部分を除去することができる。
この発明によれば、環境に悪影響を与えることなく、ローコストで基材上にアンテナパターンや電磁シールドパターンを形成することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明のアンテナとして用いられるラベルにICが取り付けられたRFIDタグの一例を示す平面図であり、図2はその断面図である。RFIDタグ10は、ラベル12を含む。ラベル12は、シート状の基材14を含み、基材14の一方面上には、接着層16を介して、アンテナパターンとなる電極層18が形成される。電極層18は、たとえば2本の直線状の電極層18a,18bが一直線状に配置されたダイポール型アンテナの形状に形成される。基材12の他方面上には接着層20が形成され、接着層20上に剥離紙22が仮着されている。このラベル12は、その上に取り付けられるIC24と外部の読み取り装置との間における情報交換のためのアンテナとして用いられる。
アンテナとして用いられるラベル12には、IC24が取り付けられる。IC24は、2つの電極層18a,18bの間に取り付けられる。IC24には、RFIDタグ10が取り付けられる商品などに関する情報が記憶され、電極層18を介した電磁波による通信により、外部の読み取り装置と情報交換が行われる。また、電極層18は、IC24に通信のための電力を供給するためにも用いられ、電磁波によって電力供給が行われる。
なお、電極層18の形状としては、図3に示すように、IC24から徐々に広がり、最も広くなった部分の両端部が互いに連結された形状とすることもできる。このように、電極層18の形状は、変更可能であり、通信に用いられる電磁波の周波数に対応して、その形状や寸法が決定される。
アンテナとして用いられるラベル12を製造するために、たとえば帯状の基材14が準備される。そして、図4に示すように、帯状の基材14の一方面上の全面に、接着層16が形成され、接着層16上に金属箔26が貼り合わされる。ここで、基材14として、たとえばポリエチレンテレフタレート、ナイロン、延伸ポリプロピレンなどのフィルムを用いることができる。また、接着層16としては、たとえばアクリル系の紫外線硬化型接着剤が用いられる。紫外線硬化型接着剤としては、1000mPs以上の粘度を有するものが好ましく、より好ましくは、5000mPs以上の粘度を有するものである。なお、接着層16として紫外線硬化型接着剤を用いる場合、基材14として、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、延伸ポリプロピレンなどの紫外線を透過する材料が用いられる。また、金属箔26としては、たとえばアルミニウム箔や銅箔などが用いられる。金属箔26としては、1Ω・cm以下の比抵抗を有するものが好ましく、特に10-1Ω・cm以下の比抵抗を有するものがより好ましい。
次に、ダイカットなどによって、剥離紙22が切断されないようにして金属箔26および接着層16が切断される。それにより、図5に示すように、金属箔26および接着層16に電極層18の形状の切れ目28が形成される。そして、金属箔26の不要部分、つまり切れ目28の外側部分が、基材14から剥離されて巻き取られる。このようにして、金属箔26の不要部分が除去され、帯状の基材14の一方面上に、複数の電極層18が形成される。
なお、図3に示すような電極層18を形成する場合、金属箔26に電極層18の形状の切れ目28を形成したのち、切れ目28で囲まれた部分の金属箔26を除去する必要がある。この場合、たとえば図6に示すように、感熱性接着剤が塗布されたシート30が用いられる。このようなシート30が、切れ目28が形成された金属箔26上に配置され、シート30上に加熱具32が配置される。加熱具32は、金属箔26の切れ目28で囲まれた部分上のシート30を加熱することができるものである。そして、基材14が移動させられ、その移動に合わせてシート30が適宜なピッチで移動させられ、そして金属箔26の切れ目28で囲まれた部分が加熱具32の位置にきたときに、加熱具32が基材14に形成された金属箔26上にシート30を押し下げるように下降させられ、シート30が加熱される。それにより、金属箔26の切れ目28で囲まれた部分の感熱接着剤層がシート30に接着力を有することとなり、切れ目28で囲まれた部分の金属箔26のみがシート30に貼着される。そして、加熱具32が上昇することにより、切れ目28で囲まれた部分の金属箔26が除去される。なお、切れ目28の外側の連なった金属箔26は、上述[0015]のように巻き取ることによって除去することができる。
金属箔26の不要な部分が除去されて基材14上に電極層18が形成されたのち、基材14の他方面側から紫外線が照射される。基材14は紫外線を透過する材料で形成されているため、紫外線が接着層16に照射され、接着層16を構成する紫外線硬化型接着剤が硬化する。それにより、接着層16の接着力が強くなり、電極層18と基材14とが強力に固着される。さらに、基材14の他方面上に、たとえばアクリル系の感圧型接着剤などを用いて、接着層20が形成され、この接着層20上に帯状の剥離紙22が仮着される。そして、隣接する電極層18間において、基材14および剥離紙22を接着層20とともに切断することにより、ラベル12が形成される。なお、ダイカットなどによって、剥離紙22を切断することなく、基材14および接着層20のみを切断して、帯状の剥離紙22上に複数のラベル12が仮着されたラベル連続体を形成してもよい。
なお、接着層16の接着力を強めるために、基材14の他方面側から紫外線を照射し、そののち剥離紙22を仮着したが、接着層20および剥離紙22が紫外線を透過するものであれば、基材14に剥離紙22を仮着したのちに、剥離紙22側から紫外線を照射してもよい。接着層20および剥離紙22として紫外線を透過する材料を用いる場合、予め基材14の他方面上に剥離紙22を仮着したのちに、基材14の一方面上に金属箔を貼り合わせ、上述のようにして電極層18を形成してもよい。
また、基材14と電極層18との間の接着層16として、ホットメルト型の接着剤を用いることができる。この場合、接着層16の材料として、たとえばEVA系のホットメルト型接着剤を用いることができる。図4において、ホットメルト型の接着剤で接着層16を形成した場合、帯状の基材14と金属箔26とが強力に固着される。なお、ホットメルト型の接着剤を用いる場合、基材14の材料として紫外線を透過するものを使用する必要はなく、上述の材料以外にも紙などの材料を用いることができる。
基材14上に金属箔26が貼り合わされたのち、電極層18の形状に切れ目28が形成され、金属箔26の不要部分が除去されるが、このとき加熱することによりホットメルト型接着剤が軟化させられる。それにより、接着層16の接着力が弱くなり、金属箔26の不要部分を容易に除去することができる。そして、金属箔26の不要部分が除去されて電極層18が形成されたのち、冷却することにより、ホットメルト型接着剤が硬化する。それにより、接着層16の接着力が再度強くなり、基材14と電極層18とが強力に固着される。
なお、加熱により接着層16の接着力を弱めて金属箔26の不要部分を除去するのは、基材14に剥離紙22を仮着する前であっても、仮着した後であってもよい。また、基材14の他方面上に剥離紙22を仮着するのは、基材14の一方面上に金属箔26を貼り合わせる前であっても、貼り合わせた後であってもよい。そして、上述のように、電極層18の間において、基材14および剥離紙22を接着層20とともに切断して、個々のラベル12を形成してもよいし、基材14および接着層20をダイカットしてラベル連続体を形成してもよい。
さらに、接着層16として、感圧型接着剤を用いることができる。感圧型接着剤として、たとえばアクリル系の感圧型接着剤が用いられる。この場合、図7に示すように、基材14にシリコーン離型層34が形成される。このシリコーン離型層34に、コロナ処理またはオゾン処理が施される。コロナ処理を行うために、たとえば図8に示すように、シリコーン離型層34が形成された基材14がローラ40に導かれる。基材14を挟んで、ローラ40の反対側には、放電用電極42が設置され、放電用電極42に電源44が接続される。そして、シリコーン離型層34が放電用電極42側に面するように基材14をローラ40に導き、基材14を挟んで、放電用電極42とローラ40との間にコロナ放電を起こさせることにより、シリコーン離型層34にコロナ処理が施される。
また、シリコーン離型層34にオゾン処理を行うために、たとえば紫外線ランプなどによってオゾンを発生させたオゾン雰囲気をつくり、このオゾン雰囲気中にシリコーン離型層34が形成された基材14を通すことにより、シリコーン離型層34にオゾン処理が施される。コロナ処理やオゾン処理が施されることにより、シリコーン離型層34は、時間とともに離型性が失われていく。
コロナ処理またはオゾン処理が施されたシリコーン離型層34上に、感圧型接着剤による接着層16が形成され、接着層16上に金属箔26が貼り合わされる。コロナ処理またはオゾン処理が施された直後においては、シリコーン離型層34は離型性を保っており、金属箔26は基材14に強力に固着されておらず、容易に金属箔26を基材14から剥離することができる。このような状態のときに、シリコーン剥離層34上に感圧型接着剤で貼り合わされた金属箔26および接着層16に、上述のようにして、電極層18の形状に切れ目28が形成される。
そして、シリコーン離型層34の離型性が保たれている間に、金属箔26の不要部分が除去される。そして、時間の経過にしたがって、シリコーン離型層34の離型性が減じ、感圧性接着剤の接着力が強くなっていく。それにより、接着層16は強力な接着力を得ることとなり、基材14と電極層18とが強力に固着される。
なお、予め基材14の他方面上に剥離紙22が仮着されてもよく、コロナ処理やオゾン処理は、接着層16が基材14に形成される前であれば、基材14に剥離紙22を仮着する前であっても、仮着した後であってもよい。また、上述のように、電極層18の間において、基材14および剥離紙22を接着層20とともに切断して、個々のラベル12を形成してもよいし、基材14および接着層20をダイカットしてラベル連続体を形成してもよい。
このようにして得られたラベル12がアンテナとして用いられ、ラベル12上にIC24を搭載することにより、RFIDタグ10を得ることができる。なお、帯状の基材14として、幅の広い基材14を使用し、図9に示すように、基材14の幅方向に複数の電極層18が並ぶように形成されてもよい。この場合、基材14の長手方向および幅方向の両方において、隣接する電極層18間で基材14および剥離紙22を接着層20とともに切断することにより、ラベル12が形成され、基材14の長手方向および幅方向の両方において、隣接する電極層18間で基材14および接着層20に切れ目を形成することにより、ラベル連続体を形成することができる。
このような基材14上への電極層18の形成方法は、アンテナだけでなく、電磁シールド材を製造するためにも適用することができる。電磁シールド材50として、シート状の基材14の一方面上に、電磁シールドパターンとなる複数の電極層18を形成したものが考えられる。電磁シールドパターンとなる電極層18の形状の一例としては、図10に示すように、3本の直線状片が中央部で接続されて等角度で3方向に延びるような形状とすることができる。電極層18の3本の直線状片の寸法は、遮断しようとする電磁波の周波数によって決定される。このような電磁シールド材50についても、上述のような方法により、シート状の基材14上に電極層18を形成することができる。この場合、シート状の基材14の他方面上にも電磁シールドパターンとなる複数の電極層18を形成することができる。
複数の電極層18が形成された電磁シールド材50は、たとえば建物内において構築された無線LANで使用される電磁波が建物外に漏洩することを防止するために、また、建物内の無線LANに他人が入り込むことを防止するために用いられる。電磁波は、建物の壁部分をほとんど通過せず、主として窓部分を通過するものと考えられる。そこで、無線LANに使用される電磁波の周波数に対応して、電磁シールド材50の電極層18が形成され、電磁シールド材50が、カーテンのように、窓部分に吊り下げられる。
このような電磁シールド材50を吊り下げた場合、電磁シールド材50の一方側からの電磁波は、電極層18で遮断されて他方側に伝達されない。したがって、建物内において無線LANで使用される電磁波が建物外に漏洩することが防止され、情報漏れを防ぐことができる。また、建物外から無線LANに入り込むことも防止でき、コンピュータ内の情報が操作されることを防止することができる。なお、電磁シールド材50をカーテンのように吊り下げる場合、接着層20を形成する必要はないが、たとえば、電極層18が形成されていない他方面上に接着層20を形成して、電磁シールド材50を窓ガラスに貼着しても、同様の効果を得ることができる。
また、別の用途の電磁シールド材50が、図11に示される。この電磁シールド材50では、シート状の基材14の一方面上に、基材14の周辺部を除いてほぼ全面に電極層18が形成されている。この電磁シールド材50は、たとえば図1に示すようなRFIDタグ10の機能を無効にするために用いられる。この電磁シールド材50では、接着層20として、再接着性の接着剤が用いられる。電極層18が形成されている面とは反対側の基材14の面に接着層20を形成すると、電磁シールド材50が貼着されたとき、電極層18が表側に現れて、電磁シールド材50が貼着されていることが容易にわかる。
RFIDタグ10には、貼付される商品に関する情報が記憶されているため、購入した商品を持ち歩いたときに、RFIDタグ10の情報を読み取ることにより、その商品の移動経路すなわち購入者の行動が第三者に把握されるなど、購入者のプライバシーが侵害される恐れがある。そこで、商品を購入したのちに、RFIDタグ10を剥がしたり、電気的にRFIDタグ10の機能を無効化するなどの方法が考えられる。しかしながら、RFIDタグ10の機能を再び有効化(再活性化)できないように無効化すると、たとえば購入した商品を中古市場に流通させる場合などにおいて、その商品が正規に購入されたものか、盗品であるのかの区別がつかなくなる。また、商品を持ち歩くときに、たとえばアルミニウム箔の袋に入れるなどの方法により、RFIDタグ10と外部の読み取り装置との間で情報交換できないようにすることが考えられるが、このような方法は携帯上不便である。
そこで、商品を購入したときに、図11に示す電磁シールド材50がRFIDタグ10上に貼着される。それにより、RFIDタグ50が電極層18で覆われ、外部の読み取り装置との間で電磁波が遮断されて、情報交換ができなくなる。RFIDタグ10と外部の読み取り装置との間で情報交換が必要になったときには、電磁シールド材50を剥がせばよい。この電磁シールド材50では、接着層20として再接着性の接着剤が用いられているため、電磁シールド材50の貼着および剥離を繰り返すことができ、RFIDタグ10の機能を任意に有効化したり無効化したりすることができる。
なお、アンテナパターンや電磁シールドパターンの基材への形成において、基材14上に貼り合わされた金属箔26の不要部分を除去する際に、金属箔26が破れてうまく除去できない場合が考えられる。そこで、図12に示すように、予め金属箔26に補強基材52を積層しておいてもよい。補強基材52としては、たとえば厚み12μm程度のPETフィルムなどを用いることができる。この補強基材52上に接着層54が形成され、接着層54に金属箔26が貼着される。そして、補強基材52側が、基材14上の接着層16に貼着される。金属箔26に電極層18の形状の切れ目28を形成するときには、金属箔26、接着層54、補強基材52、接着層16に切れ目28が形成され、これらの不要部分が除去される。このように、補強基材52を用いることにより、金属箔26の不要部分を除去するときに、金属箔26の破れを防止して確実に不要部分を除去することができる。
補強基材52に積層された金属箔26を用いる場合、RFIDタグ10のためのラベル12を形成するには、金属箔26が露出するように、補強基材52が接着層16に貼着されると、ラベル12の電極層18とIC24との接続が容易となる。しかしながら、電磁シールド材50を形成する場合には、図13に示すように、金属箔26を接着層16に貼着し、補強基材52が露出するようにしてもよい。そして、補強基材52、接着層54、金属箔26、接着層16に切れ目28が形成され、不要部分が除去される。このような構造であれば、電磁シールド材50の電極層18が露出しないため、電極層18の破損を防止することができる。また、ラベル12の電極層18とIC24との接続には工夫を要するが、ラベル12を形成する場合にも、図13に示すように、金属箔26を接着層16に貼着し、補強基材52が露出するようにすれば、電極層18の破損防止に効果がある。さらに、電極層18の破損を防止するために、基材14の電極層18が形成されている一方面に、シート状の保護基材を貼着することができる。このように、保護基材を設けると、電極層18が保護基材で覆われて保護されるため、電極層18の破損を確実に防止することができる。この保護基材は、基材14の全面を覆うように設けられてもよいし、基材14の一部を覆うように設けてもよい。この構成においては、接着層20を形成する場合は、接着層20は基材14側に形成してもよいし、保護基材側に形成してもよい。
このような方法でシート状の基材14にアンテナパターンや電磁シールドパターンとなる電極層18を形成すれば、エッチングなどの方法に比べて、電極層18の形成工程が簡単であり、ローコストで電極層18を形成することができる。しかも、電極層18を形成するために、高温で処理する必要がなく、合成樹脂フィルムなどの高温に耐えられない材料で形成された基材14に電極層18を形成することができる。さらに、エッチング液などの環境によくない薬剤を使用する必要がないため、環境問題にも有効である。また、1Ω・cm以下、特に10-1Ω・cm以下の比抵抗を有する金属箔26を用いてアンテナパターンや電磁シールドパターンとなる電極層18を形成することにより、低抵抗で優れた特性を有するアンテナや電磁シールド材を得ることができる。
この発明の形成方法で形成されたアンテナパターンがアンテナとして用いられるラベルを用いたRFIDタグの一例を示す平面図である。 図1に示すRFIDタグの断面図である。 この発明の形成方法で形成されたアンテナパターンがアンテナとして用いられるラベルを用いたRFIDタグの他の例を示す平面図である。 図1に示すラベルにおけるアンテナパターンとなる電極層を形成するためにり合わされた基材と金属箔を示す断面図である。 図4に示す金属箔に電極層を形成するための切れ目を形成した状態を示す平面図である。 金属箔に形成された切れ目で囲まれた部分を除去する方法を示す図解図である。 シリコーン離型層が形成された基材を示す断面図である。 図7に示す基材にコロナ処理を施す方法を示す図解図である。 帯状の基材上に形成された電極層の例を示す平面図である。 この発明の形成方法で電磁シールドパターンが形成された電磁シールド材の一例を示す平面図である。 この発明の形成方法で電磁シールドパターンが形成された電磁シールド材の他の例を示す平面図である。 補強基材に積層された金属箔を基材に貼り合わせる場合の一例を示す図解図である。 補強基材に積層された金属箔を基材に貼り合せる場合の他の例を示す図解図である。 この発明の背景となるRFIDタグの一例を示す平面図である。
符号の説明
10 RFIDタグ
12 ラベル
14 基材
16 接着層
18 電極層
20 接着層
22 剥離紙
24 IC
26 金属箔
28 切れ目
34 シリコーン離型層
50 電磁シールド材
52 補強基材
54 接着層

Claims (2)

  1. シリコーン離型層が形成され、前記シリコーン離型層にコロナ処理またはオゾン処理が施されて前記シリコーン離型層の離型効果が徐々に弱められるシート状の基材を準備する工程、
    前記基材のコロナ処理またはオゾン処理が施されたシリコーン離型層上に感圧型接着剤を用いて金属箔を貼り合わせる工程、
    前記基材が切断されないようにして前記金属箔を所定の形状に切断する工程、および
    前記金属箔を所定の形状に切断する工程ののちに、前記離型層の離型効果が弱くなる前に前記金属箔の不要部分を除去し、前記離型層の離型効果が弱くなることにより前記感圧型接着剤の接着力を強めて前記基材と前記金属箔の必要な部分とを強力に固着させる工程を含む、アンテナパターンおよび電磁シールドパターンのシート状基材への形成方法。
  2. 前記金属箔として、補強基材に積層された金属箔が用いられる、請求項1に記載のアンテナパターンおよび電磁シールドパターンのシート状基材への形成方法。
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