JP4120031B2 - カバリング糸条及びそれを用いたタイツ - Google Patents
カバリング糸条及びそれを用いたタイツ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4120031B2 JP4120031B2 JP35544297A JP35544297A JP4120031B2 JP 4120031 B2 JP4120031 B2 JP 4120031B2 JP 35544297 A JP35544297 A JP 35544297A JP 35544297 A JP35544297 A JP 35544297A JP 4120031 B2 JP4120031 B2 JP 4120031B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- cross
- tights
- section
- covering yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Socks And Pantyhose (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、保温性が高く軽量でドライな感触を呈する製品を製編・製織することのできるカバリング糸条に関するものであり、また該カバリング糸条を用いたタイツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カバリング糸条は伸縮性を有すること等から、ストッキングやタイツ等の編み糸として良く用いられている。
【0003】
タイツは専ら冬季に着用され、保温性を重視したものとなっており、タイツにはアクリルのバルキー糸100%のもの、カバリング糸とナイロンフィラメント加工糸との交編タイプのもの、或いはカバリング糸100%のいわゆるゾッキタイプのものがあり、形状としてはパンティーストッキング型のものやレッグ部のみのものがある。
【0004】
上記カバリング糸条としては、ポリウレタン弾性糸の芯糸にナイロンフィラメント加工糸を1重或いは2重に被覆したものが主として用いられている。
【0005】
タイツには保温性の観点から専ら太デニールの糸が用いられてきたが、太デニールのタイツは厚手であるために、このタイツを着用してパンプス等を履くと窮屈であり、従って最近では保温性を多少犠牲にして細デニールの薄手タイツも商品化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様にタイツは保温性が重視されるものの、室内や電車内等においては十分な暖房が施されているから、上記保温性の為に却って蒸れ感や不快感を生じる場合もある。一方上記細デニールのタイツは薄手で保温性に劣るから蒸れることはないものの、屋外に出たときに寒さを防ぎきれないという問題がある。そのため蒸れを我慢するか、若しくは寒さを我慢するかのいずれかであり、場所に応じて履き替えているのが現状である。
【0007】
そこで本発明は以上の様な問題に鑑みてなされたものであり、保温性があり、且つ蒸れ感のないドライタッチのタイツを提供することを目的とし、またこの様に製編・製織された製品が軽量で保温性があり、且つドライな感触を呈することのできるカバリング糸条を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカバリング糸条は、芯糸に捲糸を被覆したカバリング糸条において、前記捲糸の総デニール数が30〜70デニールであり、該捲糸のフィラメント横断面が、4つの突片を有する十字型形状であって、該横断面の中心から前記突片先端までの長さをA、該突片の厚みをBとするとき、紡糸後の状態でA/Bが1.3〜2.5であり、且つ前記捲糸のフィラメントにおける、ある突片先端から横断面の中心までの長さをA、該突片に隣合う他の突片の先端から前記横断面の中心までの長さをA’とするとき、紡糸後の状態でA/A’が2以下であることを要旨とする。上記十字型とは4つの突片がほぼ点対称に突出した状態のものであり、各突片の間に凹部が4つ存在する。
【0009】
本発明はこの様に捲糸のフィラメントの横断面形状が突片と凹部を有する形であるから、このフィラメントを複数本束ねてマルチフィラメントとした際の繊維(フィラメント)間の空隙率が高くなり、該空隙に存在する空気によって保温性が発揮される。一方該空隙は閉鎖されておらず、従って空隙内の空気は適宜外界と交流するので、過剰な保温性とならず蒸れを生じない。また捲糸をモノフィラメントとした場合であっても、芯糸に巻き付けた際の繊維間の空隙率が高くなるから、上記の様に保温性を発揮し、また蒸れを生じない。
【0010】
加えて上記の様に空隙率が高いので、このカバリング糸条を用いた織編物が軽量となる。
【0011】
尚例えば製編したタイツに保温性や軽量性を発現させる手法として、中空糸を用いるという手法が考えられる。この場合は空隙が閉鎖されているから高温となった空隙内空気が留まり続け、非常に高い保温性を示すものの、暖房の効いている環境下においては、上記保温性のために汗ばみ、蒸れ感やべとつき感を生じる問題がある。
【0012】
更に、カバリング糸条の捲糸として仮に横断面円形のものを用いると、該カバリング糸条と皮膚との接触面積が大きくなるから、強いべとつき感がある。しかし本発明では上記の様に断面十字型のフィラメントを捲糸として用いているから、皮膚とカバリング糸条との接触面積が小さくなり、従ってべとつき感が少なくドライな肌触りを呈する様になる。
【0013】
またカバリング糸条をタイツ等に製編する場合にこの編物の風合いや肌触り感を向上させることを目的として、捲糸として嵩高加工糸を用いることもあるが、上記の様に横断面十字型の捲糸は、嵩高加工を施した後であっても、突片がリブとして作用するから、糸の変形度が小さく、ほぼ嵩高加工前の形状を保つことができる。従って繊維間の空隙率を高く保つことができ、上述の様に保温性及びドライ感等を発揮するカバリング糸条となる。
【0014】
尚、仮に中空糸に嵩高加工を施す場合を想定すると、高中空状態をつぶさずに仮撚り(嵩高加工)することは極めて困難であり、期待される程の中空率を有する糸とはならず、保温性や軽量性が発揮されなくなる。尚上記中空率とは、糸横断面における繊維の占める面積に対する中空部分の面積の比であり、中空率が高いほど中空部分が大きいフィラメントとなる。
尚上記捲糸のフィラメント横断面の十字型が、きれいな対称型の十字であることが好ましい。
【0015】
また前述の様に製編・製織製品の風合いや肌触りを良好にするという観点から、前記捲糸が嵩高加工糸であることが好ましい。嵩高加工糸のうち最も一般的なものは仮撚り加工糸であり、該仮撚り加工糸はスピンドル方式の仮撚機(ピン仮撚機)や摩擦式の仮撚機(フリクション仮撚機)によって低コストで製造することができる。
【0016】
また本発明においては、前記捲糸のフィラメントの横断面の中心から前記突片先端までの長さをA、該突片の厚みをBとするとき、紡糸後の状態でA/Bが1.3〜2.5であることが好ましい。尚紡糸後の状態とは、いわゆる生糸状態であって嵩高加工等を施す前の状態である。尚本発明においては製造プロセスの観点から「紡糸後の状態」と規定したが、製品(例えばタイツ)状態の観点からは「想定される紡糸後の状態」という意味である。
【0017】
図1は上記A,Bを説明するための図であり、横断面十字型を呈するフィラメントの一例を表す横断面図である。図から分かる様に、Aは横断面の中心10から突片11の先端11aまでの長さであり、Bはその突片11の厚みである。
【0018】
A/Bが1.3未満のものは上記突片が太くなり過ぎ、その為に糸の風合いが硬くなり、また繊維間の空隙率が小さくなるから、上記の様に1.3以上が好ましい。一方A/Bが2.5を越えるものは、嵩高加工を施すと糸が大きく変形し、その為に繊維間の空隙率が小さくなって、編織物として仕上げたときに十分な保温性を発揮し難くなるから、2.5以下が好ましい。
【0019】
加えて本発明においては、前記捲糸のフィラメントについて、ある突片先端から横断面の中心までの長さをA、該突片に隣合う突片の先端から前記横断面の中心までの長さをA’とするとき、紡糸後の状態でA/A’が2以下であることが好ましい。
【0020】
尚図2は上記A,A’を説明するための図であり、横断面十字型を呈するフィラメントの他の例を表す横断面図である。図から分かる様に、Aは前述と同様に横断面の中心10から突片12の先端12aまでの長さであり、A’は横断面の中心10から上記突片12に隣合う突片13の先端13aまでの長さである。
【0021】
A/A’が2を越える場合は、紡糸後の状態では十分な繊維間空隙率を示すものの、この糸に嵩高加工を施すと糸横断面が大きく変形し、繊維間空隙率が小さくなり、またA/A’が2を越えるフィラメントは紡糸性が悪く、よって生産性が悪くなる。従って上記の様にA/A’≦2が好ましい。
【0022】
また本発明においては、前記カバリング糸条がシングルカバリング糸条であることが好ましく、被覆はS撚り,Z撚りの何れであっても良い。
【0023】
加えて本発明に係るタイツは、前記カバリング糸条をレッグ部及び/またはパンティー部の構成糸条に用いることを要旨とする。
【0024】
本発明に係る前記カバリング糸条を用いることにより、製編されたタイツとして軽量で保温性があり、蒸れず、またべとつき感なくドライな感触のものが得られる。
【0025】
前記カバリング糸条を使用してゾッキ編みを行う場合は、S撚り糸カバリング糸とZ撚りカバリング糸を1コースずつ配して製編すれば良く、また交編を行う場合は、S撚りカバリング糸条とS撚り交編用加工糸を1コースずつ配した後、Z撚りカバリング糸条とZ撚り交編用加工糸を1コースずつ配する等して、S撚りとZ撚りが均等に配される様にすると良い。尚上記交編用加工糸として、本発明に係るカバリング糸条に用いる捲糸と同様の糸条を使用しても良い。
【0026】
前記芯糸としてはポリウレタン弾性糸条が推奨される。該ポリウレタン弾性糸条とはR−OHとR’−NCOが重付加反応して形成される−NHCOO−の結合をポリマー構成中に持つものであり、この他ポリマー内にエーテル結合を合わせ持つエーテルタイプや、エステル結合を合わせ持つエステルタイプのものも含まれる。尚ポリウレタン弾性糸条の紡糸方法としては、乾式,湿式,溶融方式の如何を問わない。
【0027】
前記芯糸のデニール数は40デニール以下、15デニール以上が望ましく、タイツに製編した場合に40デニールを越える糸では伸縮力が強すぎ、一方15デニール未満の糸では適度な伸縮が得られず、フィット性が悪くなるからである。尚芯糸はモノフィラメント,マルチフィラメントのいずれであっても良い。
【0028】
前記捲糸としてはナイロン糸条が推奨され、例えばナイロン6,ナイロン66,ナイロン46,或いはこれらを主体とする共重合体や混合物が挙げられる。
【0029】
前記捲糸の総デニール数は、タイツを製編する場合において30〜70デニールが望ましく、70デニールを越えると耐久性や保温性は良好になるものの、製品の厚みが増し、一方30デニール未満であると薄い製品が得られるものの、耐久性や保温性にやや劣る恐れがあるからであり、またファッション性の面からも上記の様に30〜70デニールが望ましい。
【0030】
また前記捲糸の単糸デニールとしては1〜4デニールが望ましく、1デニール未満の場合は良好な風合いの製品が得られるものの、加工性,紡糸性が劣り、一方4デニールを越える場合は加工性,紡糸性は良好であるものの、風合いの硬い製品になる恐れがあるからである。尚フィラメント数はこの単糸デニール数と上記総デニール数を考慮して適宜設定すると良い。
【0031】
タイツの場合における捲糸の色相は、セミダル糸,ブライト糸の如何を問わないが、ファッション性の観点からはブライト糸が好ましい。尚、上記セミダル糸とは酸化チタンを0.2〜0.5%含有する糸条であり、また上記ブライト糸とは酸化チタンを0〜0.1%含有する糸条である。
【0032】
【発明の実施の形態及び実施例】
下記の方法により10種類のカバリング糸条を製造し、該カバリング糸条を用いてタイツNo. 1〜10を製造した。
まずタイツNo. 1〜6の製造方法について説明する。
【0033】
ε−カプロラクタムを常法により重合し、相対粘度2.8 ,酸化チタン濃度0%のナイロン6ポリマーを得た。該ポリマーを紡糸原料として、各種異なる形状のノズルを用いて4000m/分の紡糸速度で紡出し、夫々十字断面(図1,2参照)や丸断面を示す原糸を得た(表1参照)。得られた原糸を束ね50デニール,24フィラメントの糸とした。次に1段ヒータータイプのピン仮撚機(三菱社製ピン仮撚機ST-6)を用い、スピンドル回転数50万rpm ,アンダーフィード率3%,撚数4000t/m ,第一ヒーター温度170 ℃の条件で、上記糸(50デニール,24フィラメント)にS,Z撚りの仮撚加工(嵩高加工)を施し、捲糸とした。
【0034】
一方芯糸として、30デニール,2フィラメントのエーテル系ポリウレタン弾性糸を準備した。
【0035】
該芯糸に上記捲糸を、スピンドル回転数9000rpm ,ドラフト率3.0 ,撚数600t/mの条件で巻き付け、S撚り及びZ撚りのシングルカバリング糸を得た。
【0036】
該S撚方向シングルカバリング糸とZ撚方向シングルカバリング糸を編機(永田精機(株)製編機KT-C4 [針数360 本])の給糸口に交互に供給し、ゾッキタイツを編み上げた。次いで通常の方法で染色,仕上げ加工,型板セットを施し、タイツ製品とした。
次にタイツNo. 7〜10の製造方法について説明する。
【0037】
ε−カプロラクタムを常法により重合し、相対粘度2.8 ,酸化チタン濃度0.3 %のナイロン6ポリマーを得た。該ポリマーを紡糸原料として、各種異なる形状のノズルを用いて4000m/分の紡糸速度で紡出し、十字断面(図1,2参照),Y字断面(図3参照),中空丸断面,丸断面の原糸を得た。得られた原糸を束ね40デニール,24フィラメントの糸とした。
【0038】
尚上記中空丸断面糸の中空率は30%、上記Y字断面糸の異形度は1.5 である。該異形度とはフィラメントの横断面の中心10から最も近いフィラメント表面部分15までの長さFに対する横断面の中心10から最も遠い突端14aまでの長さEの比(E/F)である(図3[Y字断面フィラメントの横断面図]参照)。
【0039】
次に1段ヒータータイプのピン仮撚機(三菱社製ピン仮撚機ST-6)を用い、スピンドル回転数50万rpm ,アンダーフィード率3%,撚数4500t/m ,第一ヒーター温度170 ℃の条件で、上記糸(40デニール,24フィラメント)にS,Z撚りの仮撚加工(嵩高加工)を施し、捲糸とした。
【0040】
一方芯糸として、20デニール,モノフィラメントのエーテル系ポリウレタン弾性糸を準備した。
【0041】
該芯糸に上記捲糸を、スピンドル回転数9000rpm ,ドラフト率3.0 ,撚数650t/mの条件で巻き付け、S撚り及びZ撚りのシングルカバリング糸を得た。
【0042】
上記と同様に該S撚方向シングルカバリング糸とZ撚方向シングルカバリング糸を編機(永田精機(株)製編機KT-C4 [針数360 本])の給糸口に交互に供給し、ゾッキタイツを編み上げた。次いで通常の方法で染色,仕上げ加工,型板セットを施し、タイツ製品とした。
【0043】
これらタイツNo. 1〜10に関して、捲糸のフィラメントの断面形状,断面形成性,A/Bの値,A/A’の値,紡糸性,嵩高加工糸とした際の断面形成性、及びタイツの生地外観,生地風合い,ドライ感,保温性について評価した。尚各評価方法及び評価基準は下記の通りである。
【0044】
嵩高加工前の断面形成性:嵩高加工前の捲糸のフィラメント横断面について、顕微鏡観察により判定した。設計した紡糸形状に紡糸されたものを夫々○(良好な形状)とし、上記形状が崩れたものを×とした。
【0045】
紡糸性:捲糸のフィラメント紡糸時における糸切れ本数(回数)をもって評価した。日・錘当たりの糸切れ回数が0.5 以下を○(良好)、0.5 〜1.0 を△(やや不良)、1.0 以上を×(不良)とした。
【0046】
嵩高加工糸断面形成性:嵩高加工を施した後の捲糸のフィラメント横断面について、顕微鏡観察により判定した。嵩高加工前に対してほとんど変形していないものを○、大きく変形しているものを×とした。
【0047】
生地外観:検査者10人の目視観察による相対評価とし、すじやムラがなく品位良好なものを○、やや不良なもの(ややすじを生じているもの)を△、不良なもの(すじを生じているもの)を×として判定した。
【0048】
生地風合い:検査者10人が着用し、官能評価した。風合いの良好なものを○、やや不良なものを△、不良なものを×として判定した。
【0049】
ドライ感:上記と同様に検査者10人が着用し、官能評価した。ドライ感のあるものを○、ややドライ感に欠けるものを△、べとつき感のあるものを×とした。
【0050】
保温性:夫々タイツの同じ部位について5cm角の試験片を切り出し、該試験片をカトーテック社製サーモラボの熱源板に置き、熱源板温度35℃,環境温度25℃,環境湿度60%の条件でクロー値(clo 値)を測定した。このクロー値とは断熱性の評価尺度であり、クロー値が大きいほど保温性が良好であると判断される。尚丸断面糸を使用した製品に対して、クロー値が0.1 以上大きければ保温性が極めて良好(◎)であると判断し、0.05以上大きければ保温性良好(○)、0.03以上大きければやや良好(△)、0.02以下若しくは丸断面糸を使用した製品よりも小さければ不良(×)とした。
これらの評価結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
タイツNo. 6,10の様に捲糸のフィラメント断面が丸型のものは、保温性とドライ感が両方共悪く、またタイツNo. 9の様に捲糸のフィラメント断面が中空丸型のものは保温性は良好であるものの、べとつき感のあるもであった。
【0053】
一方特にタイツNo. 1,2,7は保温性及びドライ感に富んでおり、良好なタイツであった。
【0054】
以上の様に本発明に係るカバリング糸条及びこれを用いたタイツについて具体的に例を挙げて説明したが、本発明はもとよりこれらの例に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0055】
尚本発明のカバリング糸条を用いた編織物としては、上記タイツの他、肌着等も挙げられる。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係るカバリング糸条を用いた編織物は、軽量で保温性があり、且つべとつき感のないドライタッチのものが得られる。また本発明に係るタイツに関しても軽量で保温性があり、且つドライな感触を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】A,Bを説明するためのフィラメントの横断面図。
【図2】A,A’を説明するためのフィラメントの横断面図。
【図3】異形度を説明するためのフィラメントの横断面図。
【符号の説明】
10 中心
11,12,13 突片
11a,12a,13a 突片先端
14a 突端
15 中心から最も近いフィラメント表面部分
Claims (4)
- 芯糸に捲糸を被覆したカバリング糸条において、
前記捲糸の総デニール数が30〜70デニールであり、
該捲糸のフィラメント横断面が、4つの突片を有する十字型形状であって、
該横断面の中心から前記突片先端までの長さをA、該突片の厚みをBとするとき、紡糸後の状態でA/Bが1.3〜2.5で、
且つ前記捲糸のフィラメントにおける、ある突片先端から横断面の中心までの長さをA、該突片に隣合う他の突片の先端から前記横断面の中心までの長さをA’とするとき、紡糸後の状態でA/A’が2以下であることを特徴とするカバリング糸条。 - 前記捲糸が嵩高加工糸である請求項1に記載のカバリング糸条。
- 前記カバリング糸条が、シングルカバリング糸条である請求項1または2に記載のカバリング糸条。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のカバリング糸条を、レッグ部及び/またはパンティー部の構成糸条に用いることを特徴とするタイツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35544297A JP4120031B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | カバリング糸条及びそれを用いたタイツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35544297A JP4120031B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | カバリング糸条及びそれを用いたタイツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11189941A JPH11189941A (ja) | 1999-07-13 |
JP4120031B2 true JP4120031B2 (ja) | 2008-07-16 |
Family
ID=18443983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35544297A Expired - Lifetime JP4120031B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | カバリング糸条及びそれを用いたタイツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4120031B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4552457B2 (ja) * | 2004-02-27 | 2010-09-29 | 東レ株式会社 | 靴下 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35544297A patent/JP4120031B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11189941A (ja) | 1999-07-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4584343B1 (ja) | ストレッチ性に優れた起毛編地 | |
JP6431637B1 (ja) | 柄を有するアウター衣料用編地 | |
JP7316444B2 (ja) | 芯鞘型複合仮撚糸およびその製造方法 | |
TW202124799A (zh) | 一種複合紗線及由其製得的面料 | |
JP4120031B2 (ja) | カバリング糸条及びそれを用いたタイツ | |
CN110965196B (zh) | 运动型针织面料及其制备方法 | |
JP4475011B2 (ja) | 肌着用編地 | |
CN111118663A (zh) | 一种pbt/ptt双组份弹性丝及其制备方法 | |
JPH0651925B2 (ja) | 特殊断面形状を有する繊維 | |
JP2016056485A (ja) | ポリアミド繊維織編物およびその製造方法 | |
KR100571357B1 (ko) | 리브 편직 원단 | |
JPH07252744A (ja) | 羊毛/レーヨン混紡織物 | |
JP2007077521A (ja) | 長短複合糸およびそれを用いた布帛 | |
KR102561648B1 (ko) | 정방교연 장단복합사, 이를 이용한 신축성 및 내세탁성이 우수한 편물 및 이의 제조방법 | |
JP3924838B2 (ja) | ポリエステル系仮撚加工糸およびその製造法 | |
JPS61152849A (ja) | 内装用パイル布帛 | |
JP2885493B2 (ja) | 混繊糸織物とその製造方法 | |
KR100453180B1 (ko) | 폴리에스터 가공사의 제조방법 | |
JP3877025B2 (ja) | 立毛布帛 | |
JPS6119736B2 (ja) | ||
JPS6021941A (ja) | 抗ピル性を有する布帛 | |
JP4317082B2 (ja) | レース編地 | |
JP4123394B2 (ja) | 抗ピル性ポリエステル複合紡績糸 | |
JP4706103B2 (ja) | ポリエステル混繊糸 | |
KR20230009069A (ko) | 심초형 복합가연사 및 이의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040617 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060925 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070904 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071102 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080401 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080414 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 5 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |