JP4117267B2 - デマンド監視制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、デマンド時限終了時に使用電力量が契約電力量等の目標デマンド値内に収まるように使用電力量を監視制御するデマンド監視制御装置に関するものである。
従来のデマンド監視制御装置として、例えば、特開平11−215700号公報(特許文献1)に記載されているように、使用電力量の予測デマンド値が目標デマンド値内に収まるように現在通電中の負荷を調整する場合、その調整に必要な調整電力が所定の電力値を超えていると、調整電力に見合った電力負荷をしゃ断し、また、しゃ断した負荷が多くなると目標デマンド値を超えない範囲で負荷の投入を行なうものがあった。
また、人為的な調整電力の設定を不要とするデマンド監視制御装置として、例えば、特開平3−15229号公報(特許文献2)に記載されているように、しゃ断電力初期設定部を設け、負荷しゃ断後は制御前と制御後の現在電力の変化量からしゃ断電力を演算し、その演算結果を次回のしゃ断電力とし、このしゃ断電力に基づいて負荷のしゃ断を制御するものがあった。
特開平11−215700号公報(段落番号0004〜0018) 特開平3−15229号公報(第2頁第3欄第2行〜第4欄第19行)
先ず、特許文献1に記載の方式では、調整電力は予め設定されるが、その設定が煩わしい上、負荷の実運転とは必ずしも一致しないためデマンド時限内で負荷を充分に使用できないことがあると言う問題があった。例えば、遮断した負荷が多くなると、目標デマンド値を超えない範囲で負荷の投入が可能となるが、負荷投入の可否の判断は予め設定された調整電力に基づくものであり、従って、投入した負荷の使用電力が低く予め設定された調整電力よりも小さい場合(例えば負荷がエアコンでありその実際の運転状態が送風モードであり、予め設定されたエアコンの調整電力がMAXの運転状態であるような場合)、目標デマンド値に対し充分余裕があるにも拘わらず、デマンド時限内で負荷を充分に使用できないということがあった。換言すれば、特許文献1に記載の方式では、負荷を使えるのに使わないという負荷使用上のロスが生じ、負荷を有効に使用することができないと言う問題が生じる。
次いで、特許文献2に記載の方式では、前述の特許文献1のような調整電力の手動による設定は不要となるが、2回目以降のしゃ断電力は負荷しゃ断時の制御前の電力と制御後の電力との変化分より算出し、このしゃ断電力に基づいて負荷を制御するものであり、当該負荷制御の基準となるしゃ断電力が前回のしゃ断時のものであるので、今回の負荷の使用状況と合わない場合(例えば負荷がエアコンで前回のしゃ断が6ヶ月前の場合)があり、デマンド時限内で負荷を充分に使用できない、又は目標デマンド値を超えてしまう問題があった。また、前回のしゃ断時期が時期的に近い場合でも、負荷制御による負荷のしゃ断前後に同時に手動による負荷の投入・しゃ断、しゃ断・投入があると、しゃ断電力の値は負荷制御によるしゃ断を正確に反映したものとはならず、デマンド時限内で負荷を充分に使用できない、又は目標デマンド値を超えてしまうという問題があった。換言すれば、特許文献2に記載の方式では、負荷を使えるのに使わないという負荷使用上のロスが生じ、負荷を有効に使用することができないと言う問題が生じる上、目標デマンド値を超えてしまうという問題も生じる。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、デマンド時限内で負荷を有効に使用することができるようにすることを目的とするものである。
この発明に係るデマンド監視制御装置は、入力される電力量パルスに基づいてデマンド時限内の所定時間毎に現在の使用電力量およびデマンド時限終了時の予測電力量を求め、これら現在の使用電力量およびデマンド時限終了時の予測電力量に基づきデマンド時限終了時に使用電力量が契約電力量内に収まるように監視制御するデマンド監視制御装置において、
前記所定時間毎の負荷のうちの最大負荷を記憶する最大負荷記憶部を設け、
この最大負荷記憶部に記憶された前記最大負荷に基づいて負荷投入の可否を決定する
ものである。
この発明は、入力される電力量パルスに基づいてデマンド時限内の所定時間毎に現在の使用電力量およびデマンド時限終了時の予測電力量を求め、これら現在の使用電力量およびデマンド時限終了時の予測電力量に基づきデマンド時限終了時に使用電力量が契約電力量内に収まるように監視制御するデマンド監視制御装置において、前記所定時間毎の負荷のうちの最大負荷を記憶する最大負荷記憶部を設け、この最大負荷記憶部に記憶された前記最大負荷に基づいて負荷投入の可否を決定するので、デマンド時限内で負荷を有効に使用することができるという効果がある。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を図1〜図6により説明する。図1はデマンド監視制御装置の構成の一例を示す図、図2は所定時間毎の負荷のうちの最大負荷を導出する方法の一例を説明する図、図3(a)は最大負荷時の各負荷状態を記憶するテ−ブルの一例を示す図、図3(b)は最大負荷時の各負荷状態を記憶するテ−ブルの他の例を示す図、図4は動作フロ−の一例を示すフロ−チャ−ト、図5は負荷をしゃ断後に再投入する場合における使用電力量の変化の一例を時系列に表した図、図6は初期に負荷が大きい場合における使用電力量の変化の一例を時系列に表した図である。なお、各図中、同一符合は同一部分を示す。
図1において、デマンド監視制御装置は、電力量パルス入力部1、現在電力演算部2、負荷電力演算部3、予測電力演算部4、仮予測電力演算部5、最大負荷記憶部6、負荷しゃ断部7、負荷投入部8、制御出力部9、および表示部10を備えている。前記最大負荷記憶部6は、負荷電力最大値記憶部61及び負荷電力最大時負荷記憶部62を有している。
前記電力量パルス入力部1は、例えば、電力量計から出力されその数が使用電力量に比例した電力量パルス、電力会社等の電力供給元から送られてくる電力量パルス(予め定めた使用電力量毎に発生する電力量パルスで、通常は2000pulse/kWhや50000pulse/kWhの電力量パルスである)等を入力する機能を有している。
前記現在電力演算部2は、前記電力量パルス入力部1に入力された電力量パルスのパルス数のカウントに基づいて、デマンド時限(例えば15分、30分、60分)の都度、その開始から現在までの使用電力の積算値(「現在デマンド値」とも言う。なお、以下「現在電力値」と言う)Pを演算により求める機能を有している。
前記負荷電力演算部3は、前記電力量パルスのパルス数のカウントに基づいて負荷電力を演算する機能を有する演算部である。
具体的には、前記負荷電力演算部3は、例えば、デマンド時限が30分の場合は、例えば10秒毎に、前記電力量パルスのパルス数のカウントに基づいて使用電力量、つまり負荷電力量を演算し、例えば3分毎に3分間の負荷電力増分を演算し負荷電力の大きさに対応した量(デ−タ)を導出する。
更に具体的には、前記負荷電力演算部3は、例えば図2に示すように、前記10秒毎に演算した使用電力量から、時点t1において使用電力量P1、時点t2において使用電力量P2、時点t3において使用電力量P4、時点t5において使用電力量P5を夫々演算し、また、時点t2において前記使用電力量P1,P2間の使用電力増分△P12(即ちP2−P1)、時点t3において前記使用電力量P2,P3間の使用電力増分△P23(即ちP3−P2)、時点t4において前記使用電力量P3,P4間の使用電力増分△P34(即ちP4−P3)、時点t5において前記使用電力量P4,P5間の使用電力増分△P45(即ちP5−P4)を夫々演算する。
更に、時点t1,t2間の時間△t12(例えば前記のように3分)、時点t2,t3間の時間△t23(例えば前記のように3分)、時点t3,t4間の時間△t34(例えば前記のように3分)、時点t4,t5間の時間△t45(例えば前記のように3分)と、前記使用電力増分△P12,△P23,△P34,△P45とから、前記各時間△t12,△t23,△t34,△t45における使用電力の増加程度、つまり負荷電力の大きさに対応する量L1,L2,L3,L4を演算により求める。
即ち、時間△t12における負荷対応量L1は演算式△P12/△t12により、時間△t23における負荷対応量L2は演算式△P23/△t23により、時間△t34における負荷対応量L3は演算式△P34/△t34により、時間△t45における負荷対応量L4は演算式△P45/△t45により、夫々演算して求める。
前記L1(即ち△P12/△t12)は時間△t12におけるデマンド曲線の平均的傾き、前記L2(即ち△P23/△t23)は時間△t23におけるデマンド曲線の平均的傾き、前記L3(即ち△P34/△t34)は時間△t34におけるデマンド曲線の平均的傾き、前記L4(即ち△P45/△t45)は時間△t45におけるデマンド曲線の平均的傾き、である。従って、前記L1(即ち△P12/△t12)、前記L2(即ち△P23/△t23)、前記L3(即ち△P34/△t34)、及び前記L4(即ち△P45/△t45)を比較すれば各負荷対応量L1,L2,L3,L4の大小関係を判別できる。換言すれば、前記傾きが大きければ負荷は大きく、前記傾きが小さければ負荷は小さい、と判別できる。図2の事例では、前記各時間△t12,△t23,△t34,△t45の各負荷L1,L2,L3,L4の大小関係は、L3>L2>L1>L4の関係となっており、時間△t34における負荷L3が最大負荷maxLである。
前記予測電力演算部4は、前記現在電力演算部2から入力した前記現在電力値(時限開始から現時点tまでの使用電力の積算値)と、前記負荷電力演算部3から入力した現時点tにおける負荷電力値Lと、目標電力値(「目標デマンド値」とも言う)Qと、からデマンド時限Tの終了時における予測電力値(「予測デマンド値」とも言う)Rを予測する。この予測は、例えば、デマンド時限が30分の場合は、例えば3分経過毎に行う。
なお、前記予測電力値Rの予測は、従来同様に現時点における負荷(傾き)が現時点からデマンド時限終了まで継続するものとして予測する。また、前記予測電力値Rは、前記特許文献1にも式(1)として記載されているように、R=P+(T−t)×△P/△tの式で求められる。ここで、△tは前記デマンド時限T以内の短い間隔の一定時間幅であり、△Pは前記一定時間幅△tにおける使用電力量の増分である。また、(T−t)は現時点tからデマンド時限Tが終了するまでの残り時間である。
前記仮予測電力演算部5は、或る時点で、負荷投入による後述の最大負荷とする際に、事前に、最大負荷とした場合の予測電力(以下「仮予測電力」と言う)を演算する機能であり、当該仮予測電力の演算の結果、当該仮予測電力が前記目標電力値を超える場合は前記最大負荷とするための負荷投入は行われず、当該仮予測電力が前記目標電力値以下である場合は前記最大負荷とするための負荷投入が行われる。
前記最大負荷記憶部6は、前記前記負荷電力演算部3によって演算された前記各負荷対応量L1,L2,L3,L4を、時間の経過に伴って、それまでの最大の負荷対応量maxLを記憶する。具体的には、図2の事例においては、最初の演算時点t2で、最初に演算された負荷対応量L1を前記負荷電力最大値記憶部61に記憶し、次の演算時点t3では、それまでの負荷対応量L1,L2のうちの最大のもの、即ち、L2>L1であれば、L1に代えてL2を前記負荷電力最大値記憶部61に記憶する。同様に、次の演算時点t4では、それまでの負荷対応量L1,L2,L3のうちの最大のもの、即ち、前述のようにL3>L2>L1の関係にあるので、L2に代えてL3(最大負荷値maxL)を前記負荷電力最大値記憶部61に記憶する。次の演算時点t5では、直前の負荷対応量L4より、それ以前に記憶されている負荷対応量L3の方が大きいので、前記最大負荷記憶部6は負荷対応量L3(最大負荷値maxL)を前記負荷電力最大値記憶部61に記憶した状態を維持する。つまり、前記最大負荷記憶部6は、どの時点においても、それまでの最大負荷の負荷対応量(最大負荷値maxL)を前記負荷電力最大値記憶部61記憶している。
また、前記最大負荷記憶部6は、前述の最大負荷の負荷対応量L3とは別に、例えば図3(a)に示すような、デマンド監視制御装置による監視制御対象の各負荷、例えば負荷A、負荷B、負荷C、・・・負荷N、の前記最大負荷L3時の状態を、前記負荷電力最大時負荷記憶部62に記憶する。
前記仮予測電力演算部5において負荷投入可と判断された場合、前記最大負荷記憶部6に記憶された前記最大負荷L3時の負荷状態のデ−タを使って、当該最大負荷記憶部6に記憶された前記最大負荷L3時の負荷状態となるように負荷投入が、自動的に或は人為的に行われる。例えば、前記仮予測電力演算部5において負荷投入可と判断する前の負荷状態が前記負荷Bおよび前記負荷Cが共にOFFの状態であった場合、図3(a)のように前記最大負荷L3時の負荷状態、即ち前記負荷Bを投入して30%運転、前記負荷Cも投入して50%運転、の状態にする。
なお、図3(a)は、前記負荷電力最大時負荷記憶部62に記憶するデ−タとして、負荷A、負荷B、負荷C、・・・負荷N毎に、ON/OFF状態、運転状態を格納してあるが、図3(b)に示すように、負荷がOFFの場合に運転状態を0%として格納してもよく、その場合は図3(a)のようにON/OFF状態を別途格納するひつようはない。
前記負荷しゃ断部7は、前記予測電力演算部4での予測電力演算結果が前記目標電力値(目標デマンド値)を超える場合に負荷しゃ断信号を出力する。この負荷しゃ断信号は、前記制御出力部9を介した自動負荷制御に使用されたり、人為的負荷運転の運転管理部門への負荷しゃ断指示の報知に使用されたりする。
前記負荷投入部8は、前記仮予測電力演算部5での前記仮予測電力の演算の結果が前記目標電力値(目標デマンド値)以下の場合、前記最大負荷記憶部6に記憶の前記最大負荷L3時の負荷状態のデ−タに基づいて、前述の最大負荷とする(図3(a)の事例では前記負荷Bを投入して30%運転、前記負荷Cも投入して50%運転、の状態にする)ための負荷投入運転信号を出力する。この負荷投入運転信号は、前記制御出力部9を介した自動負荷制御に使用されたり、人為的負荷運転の運転管理部門への負荷投入指示の報知に使用されたりする。
次に、図1に示すデマンド監視制御装置の一連の動作を、図4のフロ−チャ−トのフロ−に沿って、図1と関連付けながら説明する。
前記電力量パルス入力部1(図1参照)により、その数が電力量に比例した電力量パルスを入力し、当該電力量パルスのパルス数をカウントし(ステップST101)、
前記現在電力演算部2(図1参照)が前記電力量パルスに基づいてデマンド時限T(一般的には、例えば15分、30分、60分等)内における現時点における現在電力値(現在までの積算使用電力量)を演算し(ステップST102)、
前記予測電力演算部4(図1参照)は前記現在電力演算部2(図1参照)から入力した現在電力値と現時点における負荷(前記負荷電力演算部3から入力する)と前記目標電力値とからデマンド時限T終了時における予測電力値(予測デマンド値)を予測する(ステップST103)。前記予測電力値の予測は、前述のように、従来同様に現時点における負荷の傾き(△P/△t)が現時点からデマンド時限T終了まで継続するものとして、デマンド時限30分のデマンド監視制御装置の場合は例えば3分毎に、デマンド時限15分のデマンド監視制御装置の場合は例えば1分毎に、予測する。
次いで、前記負荷電力演算部3(図1参照)が、前述のように、一定時間(△t)の現在の負荷L(L2,L3・・・)を演算し(ステップST104)、前述のように、その値が、過去の最大負荷maxLより上回っている場合(ステップST105)に、前記最大負荷記憶部6(図1参照)に記憶されている最大負荷maxLが更新され、前記現在の負荷Lが前記最大負荷記憶部6(図1参照)に記憶される(ステップST106)。そして、最大負荷maxLを調整電力値(前記特許文献1他により周知)に置き換える。また、最大負荷maxLを前記表示部10(図1参照)に表示するようにすることで、ユーザが今回デマンド時限における最大負荷を認識することができる。また今回のデマンド時限内において、初回の演算時には過去の最大負荷は無いので、初回の演算時の負荷電力を負荷電力最大値(最大負荷maxL)として最大負荷記憶部6(図1参照)に記憶される。
また、前記負荷電力演算部3(図1参照)が、前述のように、一定時間(△t)の現在の負荷L(L2,L3・・・)を演算し(ステップST104)、前述のように、その値が、過去の最大負荷maxLより下回っている場合(ステップST105)は、前記最大負荷記憶部6に記憶されている最大負荷maxLは更新されず、前記最大負荷記憶部6(図1参照)に記憶されている過去の最大負荷maxLはそのまま維持される(ステップST107)。
次いで、前記現在電力演算2(図1参照)によって計算された現在電力値に基づき前記予測電力演算部4(図1参照)により演算された予測電力(デマンド)が、設定されている目標電力値(目標デマンド値)以上の場合(ステップST108)は、警報を出力し負荷(図3(a)(b)の負荷B及び負荷C)をしゃ断する(ステップST109)。この負荷のしゃ断は、警報を見た或は聞いた人が手動により負荷しゃ断する場合もあれば、デマンド監視制御装置に監視制御される負荷のときは前記制御出力部9(図1参照)を介して負荷制御により自動しゃ断される場合もある。
次いで、前記現在電力演算2(図1参照)によって計算された現在電力値に基づき前記予測電力演算部4(図1参照)により演算された予測電力(デマンド)が、設定されている目標電力値(目標デマンド値)未満の場合(ステップST108)は、前記仮予測電力演算部5(図1参照)において、前述のように、負荷(図3(a)(b)の負荷B及び負荷C)を投入して前記最大負荷記憶部6に記憶されている負荷最大値maxLの状態とした場合の仮予測電力値を演算(現時点における現在電力に負荷最大値maxL(傾き(△P/△t))の負荷を加算し当該加算した使用電力量(負荷)がデマンド時限T終了まで継続すると仮定して演算)し、当該仮予測電力値が目標電力値(目標デマンド値)を下回る場合には、最大負荷maxLとするための負荷(図3(a)(b)の負荷B及び負荷C)の投入を許可する信号を前記仮予測電力演算部5(図1参照)が出力する(ステップST110)。
この投入許可出力により、表示ランプを前記表示部10(図1参照)に表示したり負荷投入許可を音により報知し、この表示や報知を参考にして、ユーザが負荷(図3(a)(b)の負荷B及び負荷C)を投入(ステップST111)したり、デマンド監視制御装置により前記制御出力部9(図1参照)を介して負荷制御により自動的に負荷(図3(a)(b)の負荷B及び負荷C)を投入(ステップST111)したりする。
なお、同一時限内において、既に、前記ステップST109により、負荷がしゃ断されていた場合にも、前記仮予測電力演算部5において、負荷最大値maxLを投入した場合の仮予測電力値を演算し、その結果仮予測電力値が目標電力値(目標デマンド値)を下回る場合には、前記ステップST109によりしゃ断した負荷を再投入する(ステップST110,ST111)。
次いで、デマンド曲線を示す図5、図6を用いて、デマンド監視制御装置の動作の例を、[負荷をしゃ断後、再投入する例(図5)]及び[初期に負荷が大きい例(図6)]について説明する。
[負荷をしゃ断後、再投入する例(図5)]
図5において、上段のグラフの縦軸は電力(単位時間の電力量)、横軸は時限(30分の例)、実線は使用電力Pを示し、下段には警報信号と投入許可信号の出力を説明するタイムチャートを示されており、信号がハイ(high)のとき、各信号が出力される。
図5の場合には、時刻t1で予測電力が目標デマンドを越え、警報信号が出力されるとともに、投入許可信号が停止される。
時刻t2で手動により負荷がしゃ断され、その後負荷の増加割合が減少し(傾きが緩やかになり)、予測電力が目標デマンドを下回った時点(時刻の図示無し)で、警報信号の出力は停止する。
図5の例では、時刻t2のとき最大負荷maxLとなっている。
その後、最大負荷maxLに基づいて仮予測電力が所定値(目標デマンドの95%)以下となったとき、即ち、時刻t3において、負荷の投入の許可信号が出力される。
この投入許可信号により投入許可表示を見たユーザが時刻t4に負荷を再投入した例を示している。
なお、投入許可信号は時限終了の1分前に出力を停止するようにしており、直前にユーザが新たな負荷を投入することにより使用電力量が目標デマンドを超える事態とならないように抑止している。
また、グラフ中に、2点鎖線で示す従来方式の場合には、調整電力(又はしゃ断電力)が大きな値の場合には、負荷の投入が、太い実線で示すこの発明の実施の形態1の場合に比べて遅くなり、太い実線で示すこの発明の実施の形態1の場合に比べて負荷利用上のロス(負荷を使用できるのに負荷を使用できていない)が生じ、負荷使用効率が良くない。
[初期に負荷が大きい例:図4]
図6において、時刻0から時刻t7までの間は警報信号を出力しない警報マスク領域である。このように、デマンド時限の開始直後に不感帯である警報マスク領域を設けることが一般的である。
図6の場合には、時刻0から負荷が大きく(傾きが急であり)予測電力が目標デマンドを超えるため、投入許可信号は出力されない。また、時刻t7までは、警報マスク領域であるため、予測電力が目標電力を超えても、警報信号は出力されず、時刻t7を越えた時点で(移動平均により予測電力を計算するので)警報信号が出力され、時刻t7以降の負荷の増加割合は小さいので予測電力が目標電力を下回った時点(時刻の図示はしない)で警報信号は停止する。
図6の例では、時刻t6のとき最大負荷maxLとなっている。
また、仮予測電力は所定値を超えるため、時刻t8まで、投入許可信号は出力されない。時刻t8において、負荷が投入を判断することができ、有効に負荷を利用できる。
他方、従来の場合には、時刻t7において、警報信号が出力されたのち、警報信号が停止するため、負荷制御の場合には時刻t8以降、調整電力に基づいて負荷投入することはあり得るものの、図6に示すように警報信号が停止した後投入許可信号もないため、手動による負荷の投入時期を判断できず、(負荷をデマンド時限まで投入することなく)負荷の使用ロスが大きく、若しくは(時刻t8よりも早い時刻で負荷を投入し)目標デマンドを超えてしまう可能性が高くなるという欠点がある。
以上のように、前記所定時間毎の負荷のうちの最大負荷を記憶する最大負荷記憶部6を設け、この最大負荷記憶部6に記憶された前記最大負荷に基づいて負荷投入の可否を決定するようにすれば、従来のように調整電力値を人為的に設定することなく、しゃ断制御を可能にでき、実負荷の変動を含めて同一時限内の負荷の急激な変動に対しても調整電力が追従できるので、人為的な負荷しゃ断に対してもデマンド制御が可能となり、目標デマンド値に対してロスすることなく負荷のしゃ断、投入の制御することができ、負荷使用効率が高くなる。
また、上述の説明では、同一デマンド時限内における最大負荷maxLを記憶し、負荷投入の許可を判断しており、負荷の変動に追従することが可能になり、負荷の再投入が行い易いばかりでなく、目標デマンドに対して使用電力のロスを下げることが可能となる。
なお、上述の説明では、同一時限内における最大負荷maxLを記憶しているが、同一時限内に必ずしも限定する必要は無く、例えば、今回デマンド時限と前回デマンド時限のうちの最大負荷maxLを記憶するようにしてもよく、この場合には負荷の変動履歴に応じた対応が可能となる。
なお、この発明の実施の形態1を上位概念で纏めると、入力される電力量パルスに基づいてデマンド時限内の所定時間毎に現在の使用電力量およびデマンド時限終了時の予測電力量を求め、これら現在の使用電力量およびデマンド時限終了時の予測電力量に基づきデマンド時限終了時に使用電力量が契約電力量内に収まるように監視制御するデマンド監視制御装置において、前記所定時間毎の負荷のうちの最大負荷を記憶する最大負荷記憶部を設け、この最大負荷記憶部に記憶された前記最大負荷に基づいて負荷投入の可否を決定するデマンド監視制御装置であり、最大負荷により負荷投入の可否を決定できることから、目標デマンドに対して負荷使用上のロスが少なく、負荷を有効に使用することができるものである。
更に、かかるデマンド監視制御装置において、同一デマンド時限内において、しゃ断した負荷を再投入する際、前記最大負荷に基づいて再投入の可否を決定するものであり、最大負荷により負荷の再投入の可否を決定できることから、特許文献1等のデマンド監視制御装置において必要であった人為的な調整電力の設定を廃止できると共に、特許文献2に記載のデマンド監視制御装置に比べ、しゃ断した負荷を目標デマンドに対して負荷使用上のロスを少なく再投入することができる。
更に、かかるデマンド監視制御装置において、今回のデマンド時限内の前記最大負荷を記憶し今回のデマンド時限内の前記負荷投入の可否を決定するものであり、同じデマンド時限内の最大負荷により負荷投入の可否を決定することから、負荷投入可否を決定の信頼性が大きい。
更に、かかるデマンド監視制御装置において、前記最大負荷を表示する表示部10を設けたものであり、最大負荷の値や状態を表示部10で確認でき、負荷の再投入が行いやすくなる。
更に、かかるデマンド監視制御装置において、しゃ断した負荷の再投入が可能となったことを出力するものであり、当該出力を利用して前記再投入が可能であることを確認でき、負荷の再投入が行いやすくなる。
更に、かかるデマンド監視制御装置において、デマンド時限終了の所定時間前に、前記出力を取り消すものであり、使用電力が目標デマンドを超えるような事態を抑止できる。
この発明の実施の形態1を示す図で、デマンド監視制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、所定時間毎の負荷のうちの最大負荷を導出する方法の一例を説明する図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、図3(a)は最大負荷時の各負荷状態を記憶するテ−ブルの一例を、図3(b)は最大負荷時の各負荷状態を記憶するテ−ブルの他の例を、それぞれ示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、動作フロ−の一例を示すフロ−チャ−ト図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、負荷をしゃ断後に再投入する場合における使用電力量の変化の一例を時系列に表した図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、初期に負荷が大きい場合における使用電力量の変化の一例を時系列に表した図である。
符号の説明
1 電力量パルス入力部、
2 現在電力演算部、
3 負荷電力演算部、
4 予測電力演算部、
5 仮予測電力演算部、
6 最大負荷記憶部、
61 負荷電力最大値記憶部、
62 負荷電力最大時負荷記憶部、
7 負荷しゃ断部、
8 負荷投入部、
9 制御出力部、
10 表示部。

Claims (6)

  1. 入力される電力量パルスに基づいてデマンド時限内の所定時間毎に現在の使用電力量およびデマンド時限終了時の予測電力量を求め、これら現在の使用電力量およびデマンド時限終了時の予測電力量に基づきデマンド時限終了時に使用電力量が契約電力量内に収まるように監視制御するデマンド監視制御装置において、
    前記所定時間毎の負荷のうちの最大負荷を記憶する最大負荷記憶部を設け、
    この最大負荷記憶部に記憶された前記最大負荷に基づいて負荷投入の可否を決定する
    ことを特徴とするデマンド監視制御装置。
  2. 請求項1に記載のデマンド監視制御装置において、同一デマンド時限内において、しゃ断した負荷を再投入する際、前記最大負荷に基づいて再投入の可否を決定することを特徴とするデマンド監視制御装置。
  3. 請求項1に記載のデマンド監視制御装置において、今回のデマンド時限内の前記最大負荷を記憶し今回のデマンド時限内の前記負荷投入の可否を決定することを特徴とするデマンド監視制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一に記載のデマンド監視制御装置において、前記最大負荷を表示する表示部を設けたことを特徴とするデマンド監視制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一に記載のデマンド監視制御装置において、しゃ断した負荷の再投入が可能となったことを出力することを特徴とするデマンド監視制御装置。
  6. 請求項5に記載のデマンド監視制御装置において、デマンド時限終了の所定時間前に、前記出力を取り消すことを特徴とするデマンド監視制御装置。
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