JP4116965B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの発する音声を認識してその音声に応じた給湯制御を行う給湯システムに関するものである。
従来、給湯等の給湯制御運転が可能な給湯システムとしては、たとえば給湯装置本体と、それに2芯線等によって接続された浴室リモコンや台所リモコンとを備えて構成されたものがある。給湯装置本体は、一般給湯用、風呂追い焚き用および温水暖房用等の熱交換器を備える燃焼ユニットと、この燃焼ユニットを制御するマイクロコンピュータとが備えられている。浴室リモコンや台所リモコンは、給湯装置本体の給湯運転を遠隔操作するためのものであり、操作スイッチや液晶表示器等を有する表示部が備えられている。
このような給湯システムには、ユーザの音声命令を認識してその音声命令に応じた給湯制御を行う、いわゆる音声認識機能を有するものも提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平6−315190号公報
この音声認識機能を有する給湯システムでは、予めユーザの給湯制御に関する音声命令が登録されており、ユーザが発する音声命令と登録された音声命令とが一致するか否かが判別され、一致すると判別された場合、その音声命令に応じた給湯制御が行われるようになっている。たとえば「あつく」といった言葉が追い焚き運転を実行する音声命令として登録されている場合、ユーザが「あつく」と発すると、追い焚き運転が実行され、風呂温度が上昇する。そのため、ユーザは、予め登録した音声命令を発するだけで、リモコン装置の操作表示部に設けられた操作スイッチを押圧することなく給湯装置本体に給湯運転動作(たとえば追い焚き運転)を実行させることができる。
しかしながら、このような音声認識機能を有する給湯システムでは、たとえばテレビジョン付きの給湯システムにおいてテレビジョンから外部へ出力される音声、あるいは音声命令を意図していない、入浴者同士のなにげない会話等の外部の雑音を、ユーザが発した音声命令として誤認識してしまうことがある。すなわち、テレビジョンから「あつく」といった言葉が出力された場合、それをユーザが発した音声命令と誤認識してしまい、追い焚き運転が開始され、ユーザが意識していない間に風呂湯の温度が上昇してしまうといった不都合が生じる。
誤って認識される音声命令が風呂湯の温度を上昇させる以外の命令、たとえば給湯運転モードを運転オンモードから運転オフモードに切り換える等の音声命令であれば、それを誤認識して運転オフモードに切り換えたとしても、風呂湯の温度を上昇させることはないので、ユーザに対する安全性が確保されたものとなるが、誤って認識される音声命令が上記のように風呂湯の温度を上昇させてしまうものである場合、ユーザに対する安全性が欠如したものとなる。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、安全性の比較的低い給湯運転を実行するための音声命令を誤って認識しても、ユーザに対する安全性を確保することのできる音声認識機能付きの給湯システムを提供することを、その課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供される給湯システムは、ユーザが発する音声によって各種の操作を入力可能な操作装置とこの操作装置による操作によって給湯運転が制御される給湯装置を有する給湯システムであって、前記音声によって入力された音声命令が予め定める給湯温度の上昇を伴う特定音声命令であるか否かを判別する第1判別手段と、前記第1判別手段によって前記音声命令が前記特定音声命令であると判別された場合、その特定音声命令に基づいて給湯設定温度を切り換える設定温度切換手段と、前記設定温度切換手段により切り換えられた前記給湯設定温度が所定の温度以上であるか否かを判別する第2判別手段と、前記第2判別手段によって、前記給湯設定温度が所定の温度以上であると判別された場合、前記ユーザに前記音声命令を確認するための所定の確認音声入力を要求する確認要求手段と、前記確認要求手段による要求に対して前記ユーザから前記確認音声入力があった場合にのみ、前記音声命令の内容に応じた給湯運転を行う制御手段と、を備えることを特徴としている。なお、前記特定音声命令は、風呂湯の温度を上昇させる旨の音声命令が含まれる
この構成によれば、ユーザが発した音声命令を入力し、その音声命令給湯温度の上昇を伴う特定音声命令であると判別した場合、その特定音声命令に基づいて給湯設定温度が切り換えられ、さらにその給湯設定温度が所定の温度以上であるか否かを判別する。そして、給湯設定温度が所定の温度以上である場合、ユーザに音声命令を確認するための所定の確認音声入力を要求し、ユーザから確認音声入力があった場合にのみ、音声命令の内容に応じた給湯運転を行う。このように、入力された音声命令がたとえば風呂湯の温度を上昇させる旨の特定音声命令で、その音声命令に基づく給湯設定温度が所定の温度以上である場合に、ユーザからそれを実行させる旨の確認音声命令があった後にはじめて当該音声命令の内容に応じた給湯運転を行うので、たとえばテレビジョンからの音声を誤認識した場合であっても、即座に特定音声命令による動作を実行することがない。したがって、ユーザの意識していない間に風呂湯の温度が上昇してしまうといったことを回避することができ、安全性の高い給湯システムを提供することができる。
好ましい実施の形態によれば、前記制御手段は、前記確認要求手段により前記確認音声入力の要求が出力された後の所定時間内に前記確認音声入力があったときに前記ユーザから当該確認音声入力があったと判断し、前記所定時間内に前記確認音声入力がなかったときは前記ユーザから当該確認音声入力がなかったと判断するようにしてもよい。
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本願発明にかかる給湯システムの電気的構成を示す図である。この給湯システムは、浴室や台所において主に給湯を行うものであり、ユーザの発する音声を認識しその音声に応じて各種の給湯制御を行う、いわゆる音声認識機能を有している。すなわち、ユーザがたとえば給湯運転に関する制御命令を音声にして発すると、たとえば「運転オン」と発すると、その音声命令が認識されそれに応じた給湯制御、たとえば給湯運転動作が可能な状態になるといった制御が行われる。また、本給湯システムでは、風呂温度や給湯温度を上昇させるといった、比較的安全性の低い(すなわち危険性の高い)音声命令を誤って認識した場合、即座にその音声命令による動作を実行させることがないといった、ユーザに対する安全性が確保された制御が行われる。以下、詳述する。
この給湯システムは、給湯装置本体1と、これを遠隔操作するための浴室リモコン2および台所リモコン3とによって概略構成されている。給湯装置本体1は、2芯線4を介して浴室リモコン2および台所リモコン3を接続している。なお、給湯装置本体1には、テレビジョンを受像することのできる図示しないテレビジョン受像機が接続されていてもよい。
給湯装置本体1は、たとえば住宅の屋外に設置され、給湯用、風呂追い焚き用、または温水暖房用の熱交換器、各種燃焼器、および各種バルブ等(いずれも図示せず)を含む燃焼ユニット10と、給湯装置本体1の全体動作を制御する制御部11とを備えている。
制御部11は、たとえば電子部品が搭載されたプリント基板によって構成され、マイクロコンピュータ12(以下、「本体側マイコン12」という)、各種のデータを必要に応じて記憶するEEPROM13、および通信部14等を有している。本体側マイコン12は、給湯装置本体1の制御中枢となるものであり、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラム、浴室リモコン2、台所リモコン3、および図示しない暖房用機器等から送られるコマンド信号、並びに各種センサにおける検出信号等に基づいて、各種燃焼器の燃焼状態や各種バルブの開閉等を制御する。また、本体側マイコン12は、テレビジョン受像機が動作している旨の信号を検出するようにしてもよい。
通信部14は、浴室リモコン2や台所リモコン3との通信を行うためのものであり、所定の変復調方式に基づいた変復調回路によって構成されている。給湯装置本体1から浴室リモコン2および台所リモコン3に対しては、2芯線4を介して電源供給(たとえばDC15V)がされており、上記通信部14において変調されたデータ信号は、電源電圧に重畳され、この2芯線4を介して浴室リモコン2または台所リモコン3に伝達される。また、浴室リモコン2および台所リモコン3から上記2芯線4を介して伝達された操作信号としてのデータ信号は、上記通信部14において復調され、本体側マイコン12に送られる。
浴室リモコン2は、浴室内に設置され、図2に示すように、防水機能が施されたケースを備えており、給湯装置本体1を遠隔操作するものである。また、浴室リモコン2は、ユーザの発する音声命令を認識する音声認識機能を有するとともに、その音声命令に応じた制御処理の内容をコマンド信号にして給湯装置本体1に送る機能を有する。
浴室リモコン2は、図1に示すように、制御部21、通信部22、表示部23、操作部24、および音声処理部25を備えている。制御部21は、マイクロコンピュータ26(以下、「浴室側マイコン26」という)、EEPROM27および図示しないタイマを備えている。音声処理部25には、スピーカ25aおよびマイクロフォン25bが接続されている。なお、本システムがテレビジョン受像機付きのシステムの場合、テレビジョン受像機は、この浴室リモコン2に一体的に設けられていてもよいし、別途独立して設けられていてもよい。
浴室側マイコン26は、この浴室リモコン2の制御を司るものであり、図示しないROMによって記憶されている実行プログラムや、ユーザによる操作部24の操作内容に基づいて、各部の動作制御やデータ処理を実行し、たとえば給湯温度、風呂湯温の設定温度、およびバーナの点火状況等を必要に応じて表示部23に表示させたり、図示しないROMに記憶された給湯運転に関する音声案内を必要に応じてスピーカ25aから出力させたりする。
EEPROM27は、各種のデータを必要に応じて記憶するものである。特に、このEEPROM27には、操作部24に設けられる操作スイッチ(後述)の内容に対応した、あるいは操作スイッチの操作が組み合わされて成立する制御命令に対応した複数の音声命令が音声データとして登録されている。具体的には、EEPROM27には、たとえば、運転スイッチ24a(後述)のオンの動作に対応する音声命令として、「運転オン」といった音声命令が登録されている。なお、記憶内容の書き換えをする必要の無いデータ等は基本的に図示しないROMに記憶し、また、この浴室リモコン2が、ユーザ自身によって音声命令を登録するタイプのものでない場合、EEPROM27を用いる必要はない。
通信部22は、給湯装置本体1や台所リモコン3との通信を行うためのものであり、所定の変復調方式に基づいた変復調回路によって構成されている。給湯装置本体1または台所リモコン3から2芯線4を介して伝達されたデータ信号は、この通信部22において復調され、浴室側マイコン26に送られる。また、通信部22において変調された信号は、2芯線4を介して給湯装置本体1または台所リモコン3に伝達される。
表示部23は、図2に示すように、たとえば多数の蛍光体をドットマトリクス状に配置した蛍光管や液晶ディスプレイ装置等からなり、浴室側マイコン26からの指令により風呂湯の設定温度やバーナの点火状況等を表示する。また、表示部23は、必要に応じて音声認識機能に関する案内メッセージを表示する。
操作部24は、ユーザによって給湯運転を入力するために操作されるものであって、複数の照光式の操作スイッチからなる。具体的には、給湯運転モードを運転オンモードと運転オフモードとで切り換えるための運転スイッチ24a、出湯温度や湯張りの水位を設定するためのアップ・ダウンスイッチ24b、浴室リモコン2と台所リモコン3との間で、給湯温度調整の操作権を切り換えるための優先スイッチ24c、ユーザが操作をすると自動で湯張りや保温等を行うための風呂自動スイッチ24d、追い焚き運転を行うための追い焚きスイッチ24e、および入浴者が必要に応じて台所にいる者と通話するための通話スイッチ24f、各種の設定を行うために操作モードを切り換えるための設定スイッチ24g等が設けられている。
ユーザによって、これらの操作スイッチが操作されると、その操作信号が浴室側マイコン26に送られる。また、これらの操作スイッチは、浴室側マイコン26によって必要に応じて点消滅される。
また、浴室リモコン2には、音声を出力するためのスピーカ25aが設けられている。さらに、浴室リモコン2には、マイクロフォン25bが内蔵されており、このマイクロフォン25bを通じてユーザの発する音声が入力されるようになっている。
音声処理部25は、マイクロフォン25bを通じて入力されるアナログ信号としての音声をディジタル信号としての所定の音声データに変換したり、ディジタル信号としての音声データをアナログ信号としての音声に変換してスピーカ25aから出力させたりするためのものである。
ここで、本実施形態にかかる浴室リモコン2のEEPROM27には、図3に示すように、複数種類の音声命令が登録され、これらの音声命令の中には、特定音声命令が区別されて含まれている。特定音声命令とは、同図に示すような、比較的安全度の低い音声命令、すなわち、その命令を実行することにより温度上昇がともなう音声命令をいい、具体的には、追い焚き運転が実行される「あつくオン」、風呂温度が現状より高めに設定される「風呂温度アップ」、カランやシャワー等の給湯の温度が現状より高めに設定される「給湯温度アップ」等が挙げられる。
また、特定音声命令以外のその他の音声命令には、給湯運転動作が可能な状態になる(給湯運転モードがオンモードになる)「運転オン」、給湯運転動作が停止状態になる(給湯運転モードがオフモードになる)「運転オフ」、お湯はり運転が自動で行われる「自動オン」、お湯はり運転が停止される「自動オフ」、台所リモコン3との通話が開始される「インターホンオン」、台所リモコン3との通話が終了される「インターホンオフ」、追い焚き運転が停止される「あつくオフ」、風呂温度が現状より低めに設定される「風呂温度ダウン」、カランやシャワー等の給湯の温度が現状より低めに設定される「給湯温度ダウン」等が挙げられる。なお、その他の音声命令としては、図3に示す命令に限定されるものではなく、たとえばテレビジョン受像機が搭載された浴室リモコン2等では、テレビジョン受像機をオンさせる「テレビオン」、テレビジョン受像機をオフさせる「テレビオフ」等がその他の音声命令として記憶されていてもよい。
また、EEPROM27には、上記の特定音声命令が音声入力された際、その特定音声命令に関する動作を実行してもよいか否かをユーザに対して確認するための確認メッセージが予め記憶されている。この確認メッセージは、浴室側マイコン26によって必要に応じてEEPROM27から読み出され、音声にして出力される。さらに、EEPROM27には、特定音声命令による動作を実行させる旨の音声言葉(「はい」、「OK」等)が音声データとして予め記憶されている。なお、上記確認メッセージは、変更することがなければ図示しないROMに記憶されてもよい。
浴室側マイコン26は、ユーザの発する音声命令がマイクロフォン25bを通じて入力されると、それとEEPROM27に予め登録された音声命令とを照合し、両者のスペクトラム波形または振幅波形を比較して、それらが一致するか否かを判別する。両者が一致した場合、その音声命令を認識する。
浴室側マイコン26は、マイクロフォン25bおよび音声処理部25を通じて音声命令(特定音声命令を除く)が入力された場合、その音声命令がEEPROM27に記憶されている音声命令と一致するか否かを判別する判別機能と、両音声命令が一致する場合、その音声命令に応じた制御処理の内容を把握し、それを給湯装置本体1にコマンド信号として送る機能とを有している。たとえば、ユーザが「運転オン」といった音声命令を発すれば、それが認識されてコマンド信号として通信部22および二芯線4を介して給湯装置本体1に送られ、給湯装置本体1では、通信部14を介してそのコマンド信号を入力した本体側マイコン12が当該コマンド信号を認識し、運転スイッチ24aがオンされた状態と同等の状態に制御されるようになっている。
また、浴室側マイコン26は、マイクロフォン25bを通じて特定音声命令が入力された場合、その特定音声命令がEEPROM27に記憶されている特定音声命令と一致するか否かを判別する判別機能と、両特定音声命令が一致する場合、ユーザに対して当該特定音声命令に関する確認メッセージを報知する機能と、その後の所定時間内に、マイクロフォン25bを通じて特定音声命令による動作を実行させる旨の音声言葉が入力された場合、それが予めEEPROM27に記憶されている音声言葉と一致するか否かを判別する判別機能と、両音声言葉が一致する場合、当該特定音声命令に応じた制御処理の内容を把握し、それを給湯装置本体1にコマンド信号として送る機能とを有している。
たとえば、ユーザが「あつくオン」といった特定音声命令を発すれば、それが認識され特定音声命令に対する確認メッセージが報知される。次いで、その確認メッセージに対してユーザが所定時間内に「はい」と発すれば、それが認識されてコマンド信号として通信部22および二芯線4を介して給湯装置本体1に送られ、給湯装置本体1では、通信部14を介してそのコマンド信号を入力した本体側マイコン12が当該コマンド信号を認識し、特定音声命令による動作(たとえば追い焚き動作)が行われるようになっている。
なお、台所リモコン3は、上記に示したような浴室リモコン2の機能と同様の機能を有しており、浴室リモコン2の構成と略同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
次に、上記の構成における作用について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、浴室リモコン2における制御動作について説明するが、台所リモコン3における制御動作についても略同様である。
まず、浴室側マイコン26は、ユーザによる給湯運転に関する音声命令がマイクロフォン25bを通じて音声入力されるか否かを判別する(S1)。具体的には、この判別は、ユーザが音声命令をマイクロフォン25bを通じて音声入力すると、音声処理部25および浴室側マイコン26によってその旨が認識されたことにより行われる。
浴室側マイコン26は、音声入力されたと判別した場合(S1:YES)、音声入力された音声命令が登録されている音声命令であるか否かを判別する(S2)。具体的には、浴室側マイコン26は、ユーザが発し入力された音声命令と予めEEPROM27に登録されている音声命令とを照合し、両者が一致するか否かを判別する。すなわち、両者が一致するか否かを、いわゆるパターンマッチングの技法を用いて判別する。この技法では、たとえば予め登録されている音声命令およびそれに類似する音声命令を予めデータベース化しておき、これらと音声入力された音声命令とを、いわゆるクラスタ認識や階層認識といった方法が採用されて、一致するか否かが判別される。
たとえば、音声入力した音声命令が「運転オン」であって、既に登録された音声命令が「運転オフ」の場合、「運転」は同一であるので「オン」および「オフ」を特徴部分として抽出する。そして、「オン」および「オフ」では、最後の文字部分が異なるので、最後の文字部分に重み付けをして両者の一致度合いを判断する。
次に、浴室側マイコン26は、入力された音声命令と予め登録されている音声命令とが一致すると判別した場合(S2:YES)、その音声命令が特定音声命令であるか否かを判別する(S3)。
入力された音声命令が特定音声命令でない場合(S3:NO)、入力された音声命令に応じた給湯動作を行う(S4)。たとえば、「運転オン」が音声入力された場合、「運転オン」は特定音声命令ではないので、給湯運転動作を可能な状態とする(給湯運転モードをオンモードとする)旨のコマンド信号が給湯装置本体1に送られ、給湯装置本体1では、給湯運転動作を可能な状態とする(給湯運転モードをオンモードとする)といった制御が行われる。
一方、ステップS3において、入力された音声命令が特定音声命令である場合(S3:YES)、浴室側マイコン26は、当該特定音声命令に関する確認メッセージをEEPROM27から読み出し、それをスピーカ25aを通じてユーザに対して出力する(S5)。たとえば、入力された音声命令が特定音声命令である「あつくオン」の場合、浴室側マイコン26は、当該特定音声命令を含む確認メッセージをEEPROM27から抽出し、音声処理部25によって音声信号に変換した上で、それをスピーカ25aから出力させる。具体的には、「『あつくオン』でよろしいでしょうか」といった確認メッセージが出力される。
このとき、浴室側マイコン26は、表示部23に上記確認メッセージを文字にして表示させてもよい。また、この表示に代えて、確認メッセージに対してユーザが音声入力すべき内容を出力するようにしてもよい。たとえば、「よろしければ、『はい』と答えてください」といったメッセージを表示部23に文字にして出力させる。あるいは、返答可能な文字を全て出力させるようにしてもよい。たとえば、「よろしければ、『はい』、『OK』、または『よい』のいずれかを答えてください。」といったメッセージを出力させる。なお、このような音声入力すべき内容を、音声にしてスピーカ25aから出力してもよい。
浴室側マイコン26は、確認メッセージを出力させた後、図示しないタイマをスタートさせる(S6)。次いで、浴室側マイコン26は、何らかの音声入力があるか否かの判別を行う(S7)。音声入力がある場合(S7:YES)、その音声入力が特定音声命令による動作を実行させる旨の音声入力であるか否かを判別する(S8)。すなわち、浴室側マイコン26は、ユーザが発し入力された音声言葉と予めEEPROM27に登録されている音声言葉とを照合し、両者が一致するか否かを判別する。たとえば、登録されている音声言葉が「はい」の場合、ユーザが「はい」と発すれば、両者は一致すると判別する。
ステップS7において音声入力がなく(S7:NO)、あるいは音声入力があってもその音声入力が特定音声命令による動作を実行させる旨の音声入力でない場合(S8:NO)、所定時間(たとえば5秒)経過すれば(S9:YES)、ステップS1に戻る。一方、所定時間経過していない場合には(S9:NO)、ステップS7に戻り、音声入力を待ち続ける。すなわち、確認メッセージを報知したのにもかかわらず、所定時間経過してもユーザからの音声入力がない場合、ステップS3において認識した特定音声命令は、誤って入力されたものであると認識し、処理を初期の状態に戻す。また、予め登録されている音声言葉と異なる音声言葉(たとえば「いいえ」)が入力された場合は、それを無視し、その後、所定時間経過した場合も、処理を初期の状態に戻す。なお、ステップS8において、予め登録されている音声言葉と異なる所定の音声言葉(たとえば「いいえ」)が入力された場合には、所定時間の経過を待たずに即座に処理を初期の状態に戻すようにしてもよい。
ステップS8において、入力された音声入力が特定音声命令による動作を実行させる旨の音声入力であると判別した場合(S8:YES)、浴室側マイコン26は、特定音声命令による動作を実行させる旨の音声入力があったと認識し、すなわち、先に入力された特定音声命令はユーザが発した音声命令であると認識し、その音声命令の内容に応じた給湯制御を行う(S10)。たとえば、当該特定音声命令が「あつくオン」である場合、それが通信部22および2芯線4を介して給湯装置本体1にコマンド信号として送られ、これにより、給湯装置本体1では追い焚き運転が行われる。
このように、ユーザから音声命令が発せられ、その音声命令がたとえば安全性の低い特定音声命令であった場合、ユーザに対して確認メッセージを出力する。そして、ユーザから特定音声命令による動作を実行させる旨の音声入力があるのを判断した上で、当該特定音声命令に関する給湯運転を行う。そのため、浴室側マイコン26は、たとえばテレビジョンからの音声出力をユーザが発した音声命令と誤認識した場合であっても、即座にユーザが発した音声命令による動作を実行させないで、特定音声命令による動作を実行させる旨の音声があった後にはじめて当該特定音声命令による動作を実行させる。そのため、ユーザが知らない間に風呂湯の温度が上昇してしまうといったことを回避することができ、安全性の高い給湯システムを提供することができる。また、確認メッセージによってユーザの意思を確かめるため、ユーザにより安心感を与えることができる。
また、ユーザによって入力された音声が特定音声命令以外の音声命令である場合には、ユーザに対して確認メッセージを報知することなく即座に当該音声命令に関する給湯制御動作を行うので、この場合、ユーザは、確認メッセージに対して承諾する旨の音声言葉を発する必要がない。よって、より利便性が向上されたものとなる。
なお、図4に示すフローチャートにおける制御においては、ユーザから入力された音声が特定音声命令であると判別した場合(S3:YES)、確認メッセージをユーザに対して報知する(S5)ようにしたが、これに代えて、確認メッセージを報知するステップS5を省略するようにしてもよい。すなわち、ユーザから入力された音声が特定音声命令であると判別した場合(S3:YES)、即座にタイマをスタートさせる(S6)ようにしてもよい。
この場合、たとえば、特定音声命令として「あつく」といった音声を予め登録しておくとともに、この特定音声命令による動作を実行させる旨の音声言葉として「オン」を予め登録しておく。そして、ユーザが「あつく」と発したとき、それを認識し、その後、所定時間内にユーザが「オン」と発して、それを認識した場合、その音声命令の内容に応じた給湯制御(たとえば追い焚き制御)を行うようにする。このようにすれば、「あつく」といった音声命令だけでは、追い焚き運転は行われず、「あつく」と「オン」とが所定時間内に連続して発せられれば、追い焚き運転が行われるので、この場合も、ユーザが知らない間に風呂湯の温度が上昇してしまうといったことを回避することができる。
また、上記実施形態では、追い焚き運転を実行させるための「あつくオン」といった特定音声命令に関して説明したが、風呂温度を高めに設定する「風呂温度アップ」、カランやシャワー等の給湯の温度を高めに設定する「給湯温度アップ」等においても、同様の制御が行われる。
また、ユーザによって音声命令として「給湯温度アップ」が音声入力された場合、浴室側マイコン26は、その音声命令を受け付けることによって給湯設定温度が所定温度(たとえば43℃)以上に切り換わるか否かを判断し、所定温度以上に変化すると判断した場合のみ、その音声命令が特定音声命令(比較的、安全性が低い給湯動作を指示する命令)に属すると判断して、確認メッセージを報知するように制御してもよい。
また、ユーザによって優先スイッチ24cを操作する旨、すなわち給湯温度調整の操作権を切り換える旨の音声命令が入力された場合、浴室側マイコン26は、その音声命令を受け付けることによって、給湯設定温度が高温側に変化するか否かを判断し、高温側に変化すると判断した場合のみ、その音声命令が特定音声命令(比較的、安全性が低い給湯動作を指示する命令)に属すると判断して、確認メッセージを報知するように制御してもよい。この場合、高温側に変化するとは、たとえば、浴室側優先で40℃の設定から台所優先で48℃の設定に切り替わること等をいう。
また、上記実施形態で説明した給湯システムが風呂湯に対して湯水を噴出させることにより水流を発生させる、いわゆるジェットバス機能を備えたものである場合、水流を発生させる旨の音声命令が音声入力されたとき、その音声命令が特定音声命令(比較的、安全性が低い給湯動作を指示する命令)に属すると判断して、確認メッセージを報知するように制御してもよい。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、リモコン装置の数は、上記実施形態に限るものではない。また、上記実施形態では、燃焼ユニット10を備えた給湯装置本体について説明したが、この給湯装置本体に代えて、その他の熱源器を備えた給湯装置(たとえば、ガスや二酸化炭素を用いるヒートポンプ給湯装置)を適用することができる。また、上記実施形態の給湯装置本体は、一般給湯機能、風呂注湯機能、風呂追い焚き機能、または温水暖房機能(温水暖房熱源機としての機能)等のうち、少なくとも一つの機能を備えた給湯装置本体を適用することができる。
本願発明にかかる給湯システムの電気的構成を示す図である。 浴室リモコンの正面図である。 登録された音声命令の一例を示す図である。 本給湯システムの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 給湯装置本体
2 浴室リモコン
23 表示部
25 音声処理部
25a スピーカ
25b マイクロフォン
26 浴室側マイコン
27 EEPROM

Claims (3)

  1. ユーザが発する音声によって各種の操作を入力可能な操作装置とこの操作装置による操作によって給湯運転が制御される給湯装置を有する給湯システムであって、
    前記音声によって入力された音声命令が予め定める給湯温度の上昇を伴う特定音声命令であるか否かを判別する第1判別手段と、
    前記第1判別手段によって前記音声命令が前記特定音声命令であると判別された場合、その特定音声命令に基づいて給湯設定温度を切り換える設定温度切換手段と、
    前記設定温度切換手段により切り換えられた前記給湯設定温度が所定の温度以上であるか否かを判別する第2判別手段と、
    前記第2判別手段によって、前記給湯設定温度が所定の温度以上であると判別された場合、前記ユーザに前記音声命令を確認するための所定の確認音声入力を要求する確認要求手段と、
    前記確認要求手段による要求に対して前記ユーザから前記確認音声入力があった場合にのみ、前記音声命令の内容に応じた給湯運転を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする、給湯システム。
  2. 前記特定音声命令は、風呂湯の温度を上昇させる旨の音声命令が含まれる、請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記制御手段は、前記確認要求手段により前記確認音声入力の要求が出力された後の所定時間内に前記確認音声入力があったときに前記ユーザから当該確認音声入力があったと判断し、前記所定時間内に前記確認音声入力がなかったときは前記ユーザから当該確認音声入力がなかったと判断する、請求項1または2に記載の給湯システム。
JP2003398604A 2003-11-28 2003-11-28 給湯システム Expired - Fee Related JP4116965B2 (ja)

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