JP4116584B2 - 無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法 - Google Patents

無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法 Download PDF

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Description

この発明は、制御信号とユーザーデータを異なる無線アクセスにより接続でき、これら端末の移動時、ハンドオーバー時および端末への着信時にそれぞれリソースを適切に割り当てることができる無線端末装置、無線通信システム、無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法に関する。
従来の単一モード(例えば、W−CDMA)またはデュアルモードの端末(例えば、GSMやW−CDMA)では、制御信号(C:Control Data)と、ユーザーデータ(U:User Data)とが同一の無線アクセス方式を使用している。したがって、ネットワーク側におけるリソースの割り当てやハンドオーバーについても制御信号と、ユーザーデータとが同一の無線アクセス方式を用いることが前提となっている。
通信事業者が提供するサービスは、映画配信など従来の音声通話サービスとは異なったサービス品質を要求するものが増えている。従来のサービス提供を維持しながら、新規サービスを次々に提供するためには、従来のように一つの無線アクセス方式ですべてのサービスを提供することは伝送速度等の制限によって限界に近づきつつある。したがって、最適な環境でユーザーにサービスを提供するために、複数の無線アクセス方式(W−CDMAとWLAN、Bluetooth等)をサポートできる端末と、サービスごとに最適な無線アクセス方式を割り当てるネットワークが必要になってくる。
なお、ユニバーサル移動電話システム(UMTS)のネットワークにおいて、端末の制御信号と、ユーザーデータとにそれぞれ適する無線アクセス方式を割り当てる手法が開示されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特表2002−511672号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、ネットワークが収容する端末のすべてがC/U分離機能を有する端末として扱っており、能力の異なる端末を収容することは想定していない。現在、ネットワークでは様々な能力をもつ端末を収容しており、従来のC/U分離機能をもたない単一モード端末やC/U分離機能をもたない複数モード端末も含まれている。これに加えて、今後増えると予想されるC/U分離機能を有する端末も収容しなければならない。
したがって、ネットワークは如何にして能力の異なる端末を収容するか、従来の単一型の無線アクセス方式のリソース管理装置をどう扱うかを考慮しなければならない。例えば、特許文献1に記載された技術により、ネットワークがこれらすべての端末に対して処理を行おうとした場合、従来のC/U分離機能をもたない端末に対する処理が複雑になり、処理時間が増えることが予想される。同時に、従来のネットワーク側のリソース管理装置では無線アクセス方式依存であるため、単一またはデュアル(例えばGSMやW−CDMA)の無線アクセス方式しか対応できない。これにより、他の無線アクセス方式のリソース利用状況や、ユーザーデータに合ったリソースの割り当てが行えず、C/U分離機能を有する端末には対応できないことになる。
なお、ネットワーク側に配置されるリソース管理装置をすべての無線アクセス方式に対応するように交換するには、大幅な機能変更やインターフェースの追加が必要となり、現実的ではない。今後、これら制御信号とユーザーデータをC/U分離機能を有する端末に対して、ネットワーク側では従来の端末と区別しながら、C/U分離機能を有する端末に対し、C/U分離に適したリソースの割り当てや、ハンドオーバーおよび端末に対する着信を円滑に行えるシステムの提供が要望される。
ところで、端末が制御信号と、ユーザーデータとを互いに独立し、異なる無線アクセス方式を用いて通信を行ったときには、この端末は、制御信号と、ユーザーデータとで、それぞれ異なる位置登録エリアに属することになる。この場合、上記従来のUMTSの位置登録、ページング手法では対応できなくなるという問題が生じる。
さらに、移動通信インフラとして、ユーザーデータ伝送の基地局のみ所有してサービスを提供する移動通信業者が近い将来実現すると思われる。ユーザーデータ伝送の基地局では、高速な伝送レートの無線アクセス方式を用いると想定されるが、これらの無線アクセス方式はカバーエリアが狭く、ホットスポット的に存在し、連続した電波のカバーエリアをもたない。このような無線アクセス方式を制御信号に使用すると、端末が頻繁に圏外になったり、ハンドオーバーが起こったりするため、このような無線アクセス方式は、制御信号の使用には適さない。また、ユーザーデータ伝送の基地局が制御信号も扱うために、基地局自身の小型化、低コスト化が難しくなる。これらの基地局がユーザーデータのみ扱うことが実現できれば、端末の制御信号の処理が不要になり、基地局の低コスト化、普及することが可能になる。したがって、ユーザーデータ伝送用の基地局は、いかにして制御信号を扱わずに済むかを検討しなければならない。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、既存のC/U分離機能をもたない端末に加えて、新たにC/U分離機能を有する端末を収容でき、これら制御信号とユーザーデータとを独立してリソース割り当て、ハンドオーバーおよび端末への着信を処理できる無線端末装置、無線通信システム、無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法を提供することを目的とする。また、この発明は、ネットワーク側が端末のC/U分離能力を把握して、このC/U分離能力のある端末の制御信号の選択、位置登録、ページング時に、ユーザーデータ専用の基地局が制御信号を扱わずに済むことができる無線端末装置、無線通信システム、無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる無線ネットワーク網は、収容した無線端末装置から、制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択するとともに、前記C/U分離機能の情報を受信しないときに、当該無線端末装置との間において前記制御信号および前記ユーザーデータについて同一の無線アクセス方式を選択する管理手段を備えたことを特徴とする。
この発明の無線ネットワーク網によれば、無線ネットワーク網は、無線端末装置から受信したC/U分離機能の情報に基づいて前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択できるため、制御信号とユーザーデータとを異なる無線アクセス方式で通信できるようになり、ユーザーデータの通信に適した伝送速度を有する無線アクセス方式による通信を行えるようになる。
また、この発明にかかる無線リソース管理装置は、複数の無線アクセス方式を用いて、収容した無線端末装置に対するリソースの割り当てを管理する無線リソース管理装置において、前記無線端末装置から、制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、前記無線端末装置のC/U分離機能を判断する判断手段と、前記判断手段によって前記無線端末装置がC/U分離機能を有すると判断したとき、当該無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択するとともに、前記判断手段によって前記無線端末装置がC/U分離機能をもたないと判断したとき、当該無線端末装置との間において前記制御信号および前記ユーザーデータについて同一の無線アクセス方式を選択する無線アクセス方式選択手段と、前記無線アクセス方式選択手段によって選択された無線アクセス方式に該当し、前記無線端末装置との間の通信を行うための基地局のリソースを確保するリソース確保手段と、を備えることを特徴とする。
この発明の無線リソース管理装置によれば、無線端末装置から送信されたC/U分離機能の情報により、無線端末装置との通信に最適な基地局のリソースを割り当てることができ、基地局のセル内で無線アクセス方式を選択でき、無線端末装置との間で常に最適な無線アクセス方式を用いた無線通信を行えるようになる。
また、この発明にかかる無線リソース管理システムは、制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能を有し、当該C/U分離機能の情報をネットワークに対して送信可能な無線端末装置と、前記無線端末装置との間で制御信号、あるいはユーザーデータによる無線通信を行う複数の基地局と、前記複数の基地局に接続され、前記無線端末装置が送信する制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式と、当該無線アクセス方式の基地局を選択するとともに、前記判断手段によって前記無線端末装置がC/U分離機能をもたないと判断したとき、当該無線端末装置との間において前記制御信号および前記ユーザーデータについて同一の無線アクセス方式と、当該無線アクセス方式の基地局を選択するリソース管理装置と、を備えることを特徴とする。
この発明の無線リソース管理システムによれば、無線端末装置から送信されたC/U分離機能の情報により、複数の基地局のうち無線端末装置との通信に最適な無線アクセス方式による基地局のリソースを割り当てることができ、複数の基地局のセル内において制御信号とユーザーデータとを異なる無線アクセス方式により異なる基地局を介して接続でき、ユーザーデータの通信に最適な無線アクセス方式を用いた無線通信を行えるようになる。
また、この発明にかかる無線リソース管理方法は、無線端末装置から制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報をネットワークに対して送信するC/U分離機能情報送信工程と、前記無線端末装置と前記ネットワークとの間で前記制御信号、あるいはユーザーデータによる無線通信を行う信号送受信工程と、前記無線端末装置から送信された要求あるいは応答に前記制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信した前記ネットワークが、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択するとともに、前記無線端末装置から送信された要求あるいは応答に前記制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信しない前記ネットワークが、前記無線端末装置との間において前記制御信号および前記ユーザーデータについて同一の無線アクセス方式を選択するリソース管理工程と、を含むことを特徴とする。
この発明の無線リソース管理方法によれば、無線端末装置から送信されたC/U分離機能の情報により、無線端末装置に最適な無線アクセス方式を選択でき、制御信号とユーザーデータとを異なる無線アクセス方式により通信接続することができ、ユーザーデータの通信に最適な無線アクセス方式を用いた無線通信を行えるようになる。
この発明によれば、複数の無線アクセス方式を同時に用いて通信可能なC/U分離機能を有する端末を用いて、制御信号とユーザーデータとを独立してリソース割り当てやハンドオーバーを行うことができ、制御信号と、ユーザーデータにそれぞれ最も適する無線アクセス方式を用いることができるという効果を奏する。これにより、無線リソースの提供者側では、リソースの有効利用が行える一方、無線端末装置の利用者側でも、既存の端末に加えてC/U分離機能を有する端末を用いてユーザーデータを高速伝送できる等、サービスの利便性を向上できるという効果を奏する。
また、C/U分離機能を有する端末と、ユーザーデータのみを扱う基地局との間の通信が行えるようになり、ネットワークを運用する側の通信業者は、ユーザーデータのみ適するアクセス方式を低コストな基地局で実現できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる無線端末装置、無線通信システム、無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
はじめに、この発明に実施の形態1について説明する。実施の形態1は、制御信号と、ユーザーデータとを分離可能な端末を用い、この端末が制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式の基地局にアクセスすることができる無線端末装置、無線通信システム、無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法に関するものである。
(無線アクセス管理のシステム構成)
図1は、この発明の実施の形態1による無線アクセス管理システムを示す概要図である。複数の基地局を中心として複数の無線アクセス方式(以下、アクセス方式と称する)によるエリアが設けられている。アクセス方式a(例えばW−CDMA)による基地局101のセル111は、エリア範囲が広い。この広いセル111内には、異なるアクセス方式b,c(例えばW−LAN、Bluetooth)による基地局102,103が設けられ、それぞれのセル112,113は、エリア範囲が狭い。また、アクセス方式d(例えばGSM)による基地局104のセル114は、エリア範囲が広く、セル111に一部が重なっている。このように、アクセス方式a,dのセル111,114は、エリア範囲が広く制御信号の伝送に適している。アクセス方式b,cのセル112,113は、伝送レート(伝送速度)が高くユーザーデータの伝送に適している。
ここで、携帯電話の移動機等である無線端末A(121)は、アクセス方式a,b,cによる通信が可能である。以下、無線端末を端末と称す。この端末121は、制御信号(コントロールデータ)Cと、ユーザーデータUを分離するC/U分離機能を有している。端末B(122)は、アクセス方式aによる通信が可能である。この端末122は、従来の単一モード(W−CDMA)による通信が可能であり、C/U分離機能をもたない。端末C(123)は、アクセス方式a,dによる通信が可能である。この端末123は、従来のデュアルモード(W−CDMA/GSM)による通信が可能であり、C/U分離機能をもたない。
(ネットワーク側のシステム構成)
図2は、実施の形態1による無線アクセス管理システムにおけるネットワーク側のシステムを示すブロック図である。図2には、便宜上、上述したアクセス方式a〜dのうち、3つのアクセス方式a,b,cに対応したネットワーク(網)側の構成についてのみ記載してある。ネットワーク側には、それぞれのアクセス方式a,b,cに依存したリソース管理装置201,202,203が設けられている。これらリソース管理装置201,202,203は、接続された基地局101,102,103を介して端末121,122,123との間の無線データ通信に関するリソースをそれぞれ管理するものであり、各リソース管理装置201,202,203同士で互いに直接なインターフェースをもたない。このため、他のアクセス方式のセルのリソース利用状況を知ることや、リソースの割り当てを行うことはできない。
これらのリソース管理装置201,202,203は、リソース集中管理装置210に接続されている。リソース集中管理装置210は、配下にある複数のリソース管理装置201,202,203からそれぞれリソース利用状況を収集し、管理する。このリソース集中管理装置210は、図示のように単一台で構成するに限らず、複数のアクセス方式単位や、所定台数のリソース管理装置ごとに1台のリソース集中管理装置210を設けてもよく、この場合、複数台のリソース集中管理装置210は分散してリソースを集中管理する。また、複数台設けられた既存のリソース管理装置201,202,203のうち1台のリソース管理装置201内にリソース集中管理装置210の機能を設けることもできる。なお、不図示であるが、ネットワーク側には端末121,122,123の位置を管理する位置登録管理装置や、端末121,122,123との間でユーザーデータを送受信するためのIPルーターが設けられている。IPルーターは、各基地局101,102,103に接続される。
図3は、リソース管理装置の内部構成を示すブロック図である。この図3には図2において説明した、既存のアクセス方式aに依存するリソース管理装置201を図示してある。リソース管理装置201は、対応する基地局101とのインターフェース301と、リソース集中管理装置210とのインターフェース302を有している。これらインターフェース301,302は、送信/受信部303を介して信号解析部304に接続されている。リソース割当部305は信号解析部304より端末またはリソース集中管理装置210からのリソース割当要求を受け取り、リソース利用状況記憶部306のリソース利用状況を照合し、リソース割当を行う。そして、リソース利用状況記憶部306のリソース利用状況を更新する。
リソース利用状況記憶部306は一定時間ごとに、あるいは予め設定した閾値以上の変化があったときに信号解析部304、送信/受信部303を介してリソース集中管理装置210のリソース利用状況を更新する。リソース利用状況は、チャネルの割合、通話中コネクション等により得ることができる。図3は、アクセス方式aに依存するリソース管理装置201の構成としたが、アクセス方式b,cに依存するリソース管理装置202,203においても同様の構成である。
図4は、リソース集中管理装置の内部構成を示すブロック図である。リソース集中管理装置210は、図2および図3に示したリソース管理装置201,202,203とのインターフェース401,402,403を有している。これらインターフェース401,402,403は、送信/受信部404を介して信号解析部405に接続されている。信号解析部405には、各無線方式a,b,cに対応したリソース割当部406と、各アクセス方式a,b,cそれぞれのリソース利用状況を記憶するリソース利用状況記憶部407が接続されている。信号解析部405は、基地局101との間のインターフェース401,402,403、送信/受信部404を介して各リソース管理装置201,202,203から更新されたリソース利用状況を受信する。
そして、この信号解析部405は、各リソース管理装置201,202,203から受信した各アクセス方式a,b,cによる新たなリソース利用状況をリソース利用状況記憶部407に更新記憶する。リソース割当部406は、これら各アクセス方式a,b,cのリソース利用状況を受けて各アクセス方式a,b,cごとに新たに割り当てるリソースを決定する。決定したリソースは、送信/受信部404、インターフェース401,402,403を介して対応する各アクセス方式a,b,cのリソース管理装置201,202,203に送信される。なお、図3に示したリソース管理装置201(202,203)において新たに割り当てられたリソースと、このリソース集中管理装置210により新たに割り当てられたリソースは、新たな割り当てを順次用いる方式、いずれか一方を優先させる方式、期間や時期、時間帯ごとに切り替える方式、等の各方式を採ることができる。
(端末側の構成)
図5は、C/U分離機能を有する端末の内部構成を示すブロック図である。図1に示したC/U分離機能を有する端末A(121)の内部構成が示されている。この端末121は、上述したように、アクセス方式a,b,cによる通信が可能であるとともに、制御信号Cと、ユーザーデータUを分離するC/U分離機能を有している。3本のアンテナ501,502,503は、3つのアクセス方式a,b,cに対応して設けられる。これらのアンテナ501,502,503は、送信/受信部504に接続され、各アクセス方式a,b,cに対応した無線信号を受信および送信する。後述するが、信号解析部505は、この端末121の発信時、端末121の移動によるハンドオーバー時、端末121への着信時、のそれぞれにおける処理を行う。
信号解析部505には、無線信号の受信レベルを監視する受信レベル監視部506と、ネットワーク側に対してリソース割当要求を行うユーザーデータリソース要求部507が接続されている。受信レベル監視部506は、タイマを用いて一定時間ごとに受信レベルを監視して信号解析部505に出力する。ユーザーデータリソース要求部507には、後述するC/U分離インジケーターを記憶するC/U分離インジケーター記憶部509が接続されている。なお、C/U分離機能を有していない既存の端末122,123は、上記のC/U分離インジケーター記憶部509を除いた構成である。
(端末によるユーザーデータリソース要求時の手順)
次に、C/U分離機能を有する端末121がユーザーデータリソース割当要求を送信してからユーザーデータ通信成立までの手順について説明する。図6は、端末によるユーザーデータリソース要求時の手順を示すシーケンス図である。端末121は、図1に示すセル112に位置しており、アクセス方式aによる制御信号の通信を行っている状態から、ネットワーク側にユーザーデータのリソースを割り当ててもらい、ユーザーデータの通信をはじめようとしている。
端末121は、リソース割当要求S601を通知する。リソース割当要求S601は、C/U分離インジケーターと、電波測定レポートと、要求サービスの各情報からなる。このリソース割当要求S601は、アクセス方式aの基地局101を介してリソース管理装置201に出力される。リソース管理装置201は、リソース割当要求S601の内容に基づいて端末121がC/U分離機能を有する端末であると判断する(S602)。そして、リソース管理装置201は、リソース集中管理装置210に対してリソース割当要求S603を通知する。
リソース集中管理装置210は、このリソース割当要求S603に基づき、アクセス方式bの基地局102を選択する(S604)。そして、リソース集中管理装置210は、アクセス方式bのリソース管理装置202に対してリソース確保要求S605を行い、対応してリソース管理装置202はリソース確保応答S606を通知する。この後、リソース集中管理装置210は、アクセス方式aのリソース管理装置201と、アクセス方式aの基地局101に対してリソース割当通知S607を通知する。リソース割当通知S607は、アクセス方式b、セル112、チャネル等の各情報からなる。このリソース割当通知S607は、基地局101から端末121に通知される。
端末121は、リソース割当通知S607を受けて、ユーザーデータのチャネル設定を行う(S608)。これにより、端末121は、アクセス方式bの基地局102を介してIPルーター600との間でユーザーデータの通信を開始する(S609)。このユーザーデータの通信開始と同時、あるいは前後して端末121は、リソース割当通知S607に対応したリソース割当応答S610を基地局101を介してリソース管理装置201に応答する。
図7は、リソース割当要求のメッセージ内容を示す図表である。図6を用いて説明したリソース割当要求S601の各情報を一覧化した。図示のように、リソース割当要求S601は、複数の情報子(IE:Information Element)により構成されている。メッセージタイプ(Message Type)と、UE情報(UE information Elements)と、要求サービス情報と、計測情報(Measurement Information Elements)は必須の情報子である。要求サービス情報は、発信するユーザーデータ(呼のサービス情報、属するトラヒッククラス、ビットレート要求、遅延要求)などのQos関連の情報からなる。計測情報は、受信可能な無線アクセス方式の受信レベル結果報告(電波測定レポート)である。そして、リソース割当要求S601には、C/U分離インジケーターがオプションとして設けられる。このC/U分離インジケーターのIEは、C/U分離機能を有する端末(端末121)において用いることができる。例えば、値が1なら、C/U分離機能を有することを示し、C/U分離インジケーター記憶部509(図5参照)に記憶される。
図8は、ユーザーデータのリソース割当要求時の端末の処理手順を示すフローチャートである。図6に示す端末121の処理が示されている。端末121のユーザーデータリソース要求部507(図5参照)は、ユーザーデータ呼の要求サービスを選択し、C/U分離インジケーターをC/U分離インジケーター記憶部509から読み出す。これら要求サービスと、C/U分離インジケーターをユーザーデータ呼のリソース割当要求S601(図6参照)に入れる(ステップS801)。
次に、信号解析部505は、受信レベル監視部506において監視された受信レベル測定状況(電波測定レポート)を取得し、リソース割当要求S601とともに、送信するよう送信/受信部504に指示し、制御信号が確立しているセルの基地局(図6の手順の例では基地局101)へ送信する(ステップS802)。
次に、信号解析部505は、リソース割当通知S607(図6参照)を待ち(ステップS803:Noのループ)、通知されると(ステップS803:Yes)、信号解析部505は、送信/受信部504に対してユーザーデータの受信設定を行う(ステップS804)。このユーザーデータは、チャネル設定(図6のS608)された基地局(図6の手順の例では基地局101)を介して送受信される。これにより、送信/受信部504がユーザーデータを受信可能な状態になり、信号解析部505は、リソース割当応答S610(図6参照)を、制御信号の確立しているセルの基地局(図6の手順の例では基地局101)へ送信する(ステップS805)。これにより、端末121は、ユーザーデータS609(図6参照)の通信が行えるようになり(ステップS806)、処理を終了する。
図9は、端末によるユーザーデータのリソース割当要求時におけるリソース管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すリソース管理装置201の処理が示されている。リソース管理装置201が端末121のリソース割当要求S601を受信すると(ステップS901)、信号解析部304(図3参照)は、このリソース割当要求S601のメッセージにC/U分離インジケーターがあるかを判断する(ステップS902)。C/U分離インジケーターがあれば(ステップS902:Yes)、信号解析部304は、端末121のリソース割当要求S601を送信/受信部303を介してリソース集中管理装置210に送信する(ステップS903)。そして、リソース集中管理装置210からリソース割当通知S607(図6参照)を待つ(ステップS904:Noのループ)。
リソース集中管理装置210からリソース割当通知S607が来ると(ステップS904:Yes)、信号解析部304は、リソース割当通知S607を送信/受信部303を経由して端末121に送信する(ステップS905)。そして、端末121からのリソース割当応答S610を待つ(ステップS906:Noのループ)。端末121からリソース割当応答S610が来ると(ステップS906:Yes)、処理を終了する。
なお、ステップS902において、C/U分離インジケーターがなければ(ステップS902:No)、リソース管理装置201は、従来同様のC/U分離のないリソース割当手順にしたがった処理を行い(ステップS907)、処理を終了する。
図10は、端末によるユーザーデータのリソース割当要求時におけるリソース集中管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すリソース集中管理装置210の処理が示されている。リソース集中管理装置210がリソース管理装置201からのリソース割当要求S603を受信すると(ステップS1001)、信号解析部405(図4参照)は、リソース割当部406に対して割当要求を行う。リソース割当部406は、端末121の受信レベル(電波測定レポート)、ユーザーデータ呼の要求サービスから適するアクセス方式を選ぶ(ステップS1002)。次に、リソース割当部406は、リソース利用状況記憶部407からステップS1002にて選択したアクセス方式に該当する基地局のリソース利用状況を調べ、リソースを割り当てる(ステップS1003)。
次に、リソース割当部406は、リソース確保要求S605のメッセージを生成し、信号解析部405に送る。信号解析部405は、このリソース確保要求S605を送信/受信部404を介して、ユーザーデータに関するリソース確保先のリソース管理装置202に送る(ステップS1004)。この後、リソース管理装置202からのリソース確保応答S606を待つ(ステップS1005:Noのループ)。リソース管理装置202からリソース確保応答S606が来ると(ステップS1005:Yes)、信号解析部405は、端末121のリソース割当要求S601に対するリソース割当通知S607を送信/受信部404を介して元のリソース管理装置201に送信して(ステップS1006)、処理を終了する。
図11は、端末によるユーザーデータのリソース割当要求時における他のリソース管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すリソース管理装置202の処理が示されている。リソース管理装置202は、リソース集中管理装置210からのリソース確保要求S605を受信すると(ステップS1101)、信号解析部304(図3参照)は、リソース利用状況記憶部306に記憶されたリソース利用状況を照合し、リソースを確保する。そして、リソースが確保できたことを示すリソース確保応答S606をリソース集中管理装置210に送信する(ステップS1102)。また、確保できたリソースを更新してリソース利用状況記憶部306に記憶し(ステップS1103)、処理を終了する。
(C/U分離機能を有する端末が他のセルに移動したときの手順)
図12は、C/U分離機能を有する端末が他のアクセス方式のセルに移動した状態を示す概要図である。図12に示す各構成は図1と同様であるが、説明の便宜上、図1に記載したアクセス方式dを省略した。また、C/U分離機能を有する端末121のみを記載してある。以下の説明では、図示のように、アクセス方式bに配属していた端末121がアクセス方式cの配下に移動したとする。そして、制御信号のリンクはアクセス方式aに配属した状態のまま、ユーザーデータのリンクをアクセス方式bからアクセス方式cに切り替えるハンドオーバーを行う。このハンドオーバーの内容について説明する。
図13は、端末が移動したときのハンドオーバーの手順を示すシーケンス図である。端末121は、アクセス方式bの基地局102によりユーザーデータ通信中である(S1301)。ここで、アクセス方式bに配属していた端末121がアクセス方式cの配下に移動したとき、端末121は、アクセス方式aのセル112内における通信中チャネルの電波の受信レベルが低下する。そして、受信レベル監視部506(図5参照)は、この受信レベルが予め設定した閾値を下回ったことを検出する(S1302)。これにより、端末121は、メジャーメント・レポートS1303を送信する。
このメジャーメント・レポートS1303は、C/U分離インジケーター、電波測定レポート等の各情報からなり、アクセス方式aの基地局101を介してリソース管理装置201に伝えられる。リソース管理装置201は、メジャーメント・レポートS1303に含まれるC/U分離インジケーターに基づいて、端末121がC/U分離機能を有する端末であると判断する(S1304)。これにより、リソース管理装置201は、リソース集中管理装置210に対して、ハンドオーバー要求S1305を通知する。ハンドオーバー要求S1305は、C/U分離インジケーター、電波測定レポート、要求サービス等の情報からなる。
リソース集中管理装置210は、ハンドオーバー要求S1305により、ハンドオーバーする基地局を判断する(S1306)。ここでは、アクセス方式cの基地局103にハンドオーバーすると判断する。これにより、リソース集中管理装置210は、該当するアクセス方式cのリソース管理装置203に対してユーザーデータに関するリソース確保要求S1307を通知する。リソース管理装置203はリソースを確保できると、リソース集中管理装置210にリソース確保応答S1308を通知する。
この後、リソース集中管理装置210は、アクセス方式aのリソース管理装置201、基地局101を介して端末121にハンドオーバー応答S1309を送信する。ハンドオーバー応答S1309は、リソースを確保したアクセス方式と、該当するセルと、チャネル等の情報からなる。この場合のハンドオーバー応答S1309は、アクセス方式c、セル113の情報となる。
端末121は、このハンドオーバー応答S1309を受けてユーザーデータのチャネル設定を行う(S1310)。この後、端末121は、アクセス方式cの基地局103を介してIPルーター600との間でユーザーデータの通信を開始する(S1311)。このユーザーデータの通信開始と同時、あるいは前後して端末121は、ハンドオーバー応答S1309に対応したハンドオーバー終了通知S1312を制御信号の確立している基地局101、リソース管理装置201を介して、リソース集中管理装置210に通知する。この後、リソース集中管理装置210は、以前のリソースを使用していたアクセス方式bのリソース管理装置202に対してリソース解放要求S1313を通知する。リソース管理装置202は、リソース集中管理装置210に対してリソース解放応答S1314を通知する。
図14は、メジャーメント・レポートのメッセージ内容を示す図表である。図13を用いて説明したメジャーメント・レポートS1303の各情報を一覧化した。図示のように、メジャーメント・レポートS1303は、複数の情報子(IE:Information Element)により構成されている。メッセージタイプ(Message Type)と、UE情報(UE information Elements)と、計測情報(Measurement Information Elements)は必須の情報子である。計測情報は、受信可能な無線アクセス方式の受信レベル結果報告(電波測定レポート)である。そして、メジャーメント・レポートS1303には、C/U分離インジケーターがオプションとして設けられる。このC/U分離インジケーターのIEは、C/U分離機能を有する端末(端末121)において用いることができる。例えば、値が1なら、C/U分離機能を有することを示し、C/U分離インジケーター記憶部509(図5参照)に記憶される。
図15は、ハンドオーバー時の端末の処理手順を示すフローチャートである。図13に示す端末121の処理が示されている。端末121は、ユーザーデータの通信を行っている状態であるとする。そして、端末121は、受信レベル監視部506(図5参照)により電波レベルの変化を監視している。受信レベル監視部506は、ユーザーデータの受信レベル劣化を監視し、電波測定レポートと共に信号解析部505に知らせる(ステップS1501)。端末121の移動により、受信レベルが予め設定した閾値を下回ったとき、メジャーメント・レポートS1303を送信する(図13参照)。これにより、ネットワーク側のリソース管理装置201はハンドオーバー要求S1305を行い、移動先のセル(図13の例ではセル113)におけるリソース確保後にハンドオーバー応答S1309を端末121に伝える。
端末121では、ハンドオーバー応答S1309を待つ(ステップS1502:Noの
ループ)。ハンドオーバー応答S1309が来ると(ステップS1502:Yes)、信号解析部505は、受信したハンドオーバー応答S1309にしたがい、送信/受信部504に対してユーザーデータの受信設定を行うように指示する(ステップS1503)。これにより、送信/受信部504はユーザーデータを受信可能な状態になり、信号解析部505は、ハンドオーバー終了通知S1312を制御信号の確立している基地局101へ送信する(ステップS1504)。以上でハンドオーバーの処理が終了し、端末121は、移動先の新たなセル113の基地局103とユーザーデータの通信を行い(ステップS1505)、処理終了する。
図16は、ハンドオーバー時のリソース管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すリソース管理装置201の処理が示されている。リソース管理装置201が端末121のメジャーメント・レポートS1303を受信すると(ステップS1601)、信号解析部304は(図3参照)、このメジャーメント・レポートS1303のメッセージにC/U分離インジケーターがあるかを判断する(ステップS1602)。C/U分離インジケーターがあれば(ステップS1602:Yes)、信号解析部304は、ハンドオーバー要求S1305を送信/受信部303を介してリソース集中管理装置210に送信する(ステップS1603)。そして、リソース集中管理装置210からハンドオーバー応答S1309(図13参照)を待つ(ステップS1604:Noのループ)。
リソース集中管理装置210からハンドオーバー応答S1309が来ると(ステップS1604:Yes)、信号解析部304は、ハンドオーバー応答S1309を送信/受信部303を経由して端末121に送信する(ステップS1605)。そして、端末121からのハンドオーバー終了通知S1312を待つ(ステップS1606:Noのループ)。端末121からハンドオーバー終了通知S1312が来ると(ステップS1606:Yes)、このハンドオーバー終了通知S1312を送信/受信部303を介してリソース集中管理装置210に送信し(ステップS1607)、処理を終了する。
なお、ステップS1602において、C/U分離インジケーターがなければ(ステップS1602:No)、リソース管理装置201は、従来同様のC/U分離のないハンドオーバー手順にしたがった処理を行い(ステップS1608)、処理を終了する。
図17は、ハンドオーバー時のリソース集中管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すリソース集中管理装置210の処理が示されている。リソース集中管理装置210がリソース管理装置201からのハンドオーバー要求S1305を受信すると(ステップS1701)、信号解析部405(図4参照)は、リソース割当部406に対してハンドオーバーの処理を要求する。リソース割当部406は、ハンドオーバー要求S1305に含まれる受信レベル(電波測定レポート)、ユーザーデータ呼の要求サービスに基づいて適するアクセス方式を選ぶ(ステップS1702)。次に、リソース割当部406は、リソース利用状況記憶部407からステップS1702にて選択したアクセス方式に該当する基地局のリソース利用状況を調べ、リソースを割り当てる(ステップS1703)。
次に、リソース割当部406は、リソース確保要求S1307のメッセージを生成し、信号解析部405に送る。信号解析部405は、このリソース確保要求S1307を送信/受信部404を介して、ユーザーデータに関するリソース確保先のリソース管理装置203に送る(ステップS1704)。この後、リソース管理装置203からのリソース確保応答S1308を待つ(ステップS1705:Noのループ)。リソース管理装置203からリソース確保応答S1308が来ると(ステップS1705:Yes)、信号解析部405は、端末121のハンドオーバー要求S1305に対するハンドオーバー応答S1309を送信/受信部404を介してリソース管理装置201に送信する(ステップS1706)。
この後、リソース管理装置201からのハンドオーバー終了通知S1312を待つ(ステップS1707:Noのループ)。リソース管理装置201からハンドオーバー終了通知S1312が来ると(ステップS1707:Yes)、信号解析部405は、端末121のハンドオーバー前のユーザーデータセルを管理するリソース管理装置202に対し、この端末121のためのリソースを解放するようにリソース解放要求S1313を出す(ステップS1708)。この後、リソース管理装置202からのリソース解放応答S1314を待つ(ステップS1709:Noのループ)。リソース管理装置202からリソース解放応答S1314が来ると(ステップS1709:Yes)、処理を終了する。
次に、ハンドオーバー時における他のリソース管理装置203の処理手順については、前述した図11に示した内容と同じであるため、説明を省略する。図11では、リソース管理装置202の処理であったが、この処理内容と同じ処理をリソース管理装置203にて行う。
図18は、ハンドオーバー時における他のリソース管理装置処理手順を示すフローチャートである。図13に示すリソース管理装置202の処理が示されている。リソース管理装置202は、リソース集中管理装置210からのリソース解放要求S1313を受信すると(ステップS1801)、信号解析部304(図3参照)は、該当するリソースを解放し、リソース利用状況記憶部306に記憶されたリソース利用状況を更新する(ステップS1802)。そして、リソース解放要求S1313に対応するリソース解放応答S1314をリソース集中管理装置210に送信し(ステップS1803)、処理を終了する。
(C/U分離機能を有する端末に対する着信時の手順)
図19は、ネットワーク側から端末に対する着信時の手順を示すシーケンス図である。ネットワーク側は着信要求S1901を行い、端末121が配属していたリソース管理装置201を介して該当する端末121に対してページングを行う。着信要求S1901は、端末121のID、着信呼要求サービス等の各情報を含む。
ページングを受けた端末121は、ページング応答S1902を通知する。ページング応答S1902は、C/U分離インジケーター、電波測定レポート等の各情報からなる。このページング応答S1902は、アクセス方式aの基地局101を介してリソース管理装置201に出力される。リソース管理装置201は、ページング応答S1902の内容に基づいて端末121がC/U分離機能を有する端末であると判断する(S1903)。そして、リソース管理装置201は、リソース集中管理装置210に対してリソース割当要求S1904を通知する。
リソース集中管理装置210は、このリソース割当要求S1904に基づき、最適なアクセス方式の基地局を選択する(S1905)。図19の例では、アクセス方式cの基地局103が適切であると判断したことが示されている。そして、リソース集中管理装置210は、アクセス方式cのリソース管理装置203に対してリソース確保要求S1906を行い、対応してリソース管理装置203はリソース確保応答S1907を通知する。この後、リソース集中管理装置210は、アクセス方式aのリソース管理装置201と基地局101に対してリソース割当通知S1908を通知する。リソース割当通知S1908は、アクセス方式c、セル111、チャネル等の各情報からなる。このリソース割当通知S1908は、基地局101から端末121に通知される。
端末121は、リソース割当通知S1908を受けて、ユーザーデータのチャネル設定を行う(S1909)。これにより、端末121は、アクセス方式cの基地局103を介してIPルーター600との間でユーザーデータの通信を開始する(S1910)。このユーザーデータの通信開始と同時、あるいは前後して端末121は、リソース割当通知S1908に対応したリソース割当応答S1911をリソース管理装置201に応答する。
図20は、ページング応答のメッセージ内容を示す図表である。図19を用いて説明したページング応答S1902の各情報を一覧化した。図示のように、ページング応答S1902は、複数の情報子(IE)により構成されている。メッセージタイプ(Message Type)と、UE情報(UE information Elements)と、計測情報(Measurement Information Elements)は必須の情報子である。計測情報は、受信可能な無線アクセス方式の受信レベル結果報告(電波測定レポート)である。そして、ページング応答S1902には、C/U分離インジケーターがオプションとして設けられる。このC/U分離インジケーターのIEは、C/U分離機能を有する端末(端末121)において用いることができる。例えば、値が1なら、C/U分離機能を有することを示し、C/U分離インジケーター記憶部509(図5参照)に記憶される。
図21は、着信時における端末の処理手順を示すフローチャートである。図19に示す端末121の処理が示されている。端末121がページングを受信すると(ステップS2101)、信号解析部505(図5参照)は、C/U分離インジケーター記憶部509に記憶されたC/U分離インジケーターと、受信レベル監視部506が監視した端末における受信レベル測定状況を取得する(ステップS2102)。そして、信号解析部505は、C/U分離インジケーターと、電波受信レポートをページング応答S1902(図19参照)に入れて送信するよう送信/受信部504に指示し、制御信号の確立しているセルの基地局(図19の手順の例では基地局101)へ送信する(ステップS2103)。
次に、信号解析部505は、リソース割当通知S1908(図19参照)を待ち(ステップS2104:Noのループ)、通知されると(ステップS2104:Yes)、送信/受信部504に対してユーザーデータの受信設定を行う(ステップS2105)。このユーザーデータは、チャネル設定された基地局(図19の手順の例では基地局103)を介して送受信される。これにより、送信/受信部504がユーザーデータを受信可能な状態になり、信号解析部505は、リソース割当応答S1911を、制御信号の確立しているセルの基地局(図19の手順の例では基地局101)へ送信する(ステップS2106)。これにより、端末121は、ユーザーデータS1910の送受信が行えるようになり(ステップS2107)、処理を終了する。
図22は、端末への着信時におけるリソース管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図19に示すリソース管理装置201の処理が示されている。リソース管理装置201が端末121への着信要求S1901を受信すると(ステップS2201)、信号解析部304(図3参照)は、端末121に対してページングをかける(ステップS2202)。次に、端末121から来たページング応答S1902のメッセージにC/U分離インジケーターがあるかを判断する(ステップS2203)。C/U分離インジケーターがあれば(ステップS2203:Yes)、信号解析部304は、端末121のリソース割当要求S1904を送信/受信部303を介してリソース集中管理装置210に送信する(ステップS2204)。そして、リソース集中管理装置210からリソース割当通知S1908(図19参照)を待つ(ステップS2205:Noのループ)。
リソース集中管理装置210からリソース割当通知S1908が来ると(ステップS2205:Yes)、信号解析部304は、リソース割当通知S1908を送信/受信部303を経由して端末121に送信する(ステップS2206)。そして、端末121からのリソース割当応答S1911を待つ(ステップS2207:Noのループ)。端末121からリソース割当応答S1911が来ると(ステップS2207:Yes)、処理を終了する。
なお、ステップS2203において、C/U分離インジケーターがなければ(ステップS2203:No)、リソース管理装置201は、従来同様のC/U分離のないリソース割当手順にしたがった処理を行い(ステップS2208)、処理を終了する。
図19において配置される他の構成部、すなわち、端末121への着信時における他のリソース管理装置203の処理手順については、前述した図10に示した内容と同じであるため、説明を省略する。同様に、端末121への着信時におけるリソース集中管理装置210の処理手順についても、前述した図11に示した内容と同じであるため、説明を省略する。
以上説明した実施の形態1によれば、C/U分離機能の有無を端末が保有し、C/U分離インジケーターとしてネットワーク側に送信し、ネットワーク側もC/U分離インジケーターに基づいて処理する構成であるため、C/U分離機能を有する端末と、既存のC/U分離機能をもたない端末がセル内に共存した場合であっても、既存のC/U分離機能をもたない端末の処理に影響を与えずに、C/U分離機能を有する端末のリソース割り当て、ハンドオーバーおよび端末への着信を実現できるようになる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、実際のUMTSネットワークが様々な能力のもつ端末を収容し、従来のC/U分離機能のない単一モード端末や複数モード端末、および今後のC/U分離機能を有する端末を同一のセル内で混在して使用できるようになる。また、ネットワーク側の従来の無線アクセス方式に依存していたリソース管理装置をすべての無線アクセス方式に対応するように機能変更する必要がないため、従来の単一型の無線アクセス方式のリソース管理装置を継続して利用することが可能であるため、UMTSネットワークにおける従来のC/U分離機能のない端末に対する処理方法や処理速度に影響を与えることがない。したがって、既存の無線アクセス方式依存型のリソース管理装置機能を最大限に利用できる。さらに、C/U分離機能を有する端末では制御信号Cと、ユーザーデータUとを別々のセルに配属させることができるようになり、効率的なネットワーク運用が可能になる。
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2について説明する。この発明の実施の形態2は、ユーザーデータのみを扱う(制御信号を扱わない)基地局と、制御信号とユーザーデータとを分離できる無線端末との間の無線アクセスが行える無線端末装置、無線通信システム、無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法に関するものである。
(無線アクセス管理のシステム構成)
図23は、この発明の実施の形態2による無線アクセス管理システムを示す概要図である。複数の基地局を中心として複数の無線アクセス方式(以下、アクセス方式と称する)によるエリアが設けられている。アクセス方式1(例えばW−CDMA)による基地局2301のセル2311は、エリア範囲が広い。この基地局2301は、制御信号と、ユーザーデータの両方を扱っている。アクセス方式3は、例えばGSM,PDCであり、この基地局2303についても、制御信号と、ユーザーデータの両方を扱っており、セル2313のエリア範囲が広い。
図23に記載したアクセス方式2の基地局2301は、移動型基地局(Mobile Router型)を用いる構成とした。これに限らず、この基地局2301は、静止型基地局(Access Point型)を用いることもできる。
アクセス方式2は、例えば、W−LAN、Bluetooth、または将来の新しいアクセス方式であり、基地局は2302である。このアクセス方式2は、アクセス方式1,3に比して伝送レート(伝送速度)が高く、セル2312の半径が狭く、連続的な電波のカバーエリアをもたず、局所的(ホットスポット的)に設けられる等の特徴を有している。この基地局2302は、ユーザーデータのみを扱い、制御信号は扱わない。この基地局2302は、セル2312内に存在する無線端末A(2321)から受け取ったIPパケットをルーティングする機能を備えている。
ここで、携帯電話の移動機等である無線端末A(2321)は、アクセス方式1,2,3による通信が可能である。以下、無線端末を端末と称す。この端末A(2321)は、制御信号(コントロールデータ)Cと、ユーザーデータUを分離するC/U分離機能を有している。なお、C/U分離機能を有していない端末、例えば図1記載の端末B(122)については、アクセス方式1による通信が可能である。しかし、この端末B(122)は、アクセス方式2の基地局が制御信号扱わないため、基地局2302を介しての通信を行うことができない。なお、将来、基地局2302を介さないで端末同士間での通信を行う方式が現われると推定される。このような端末同士は、上記のアクセス方式2を用いた通信を行うことが考えられる。
図24は、実施の形態2による無線アクセス管理システムのネットワーク側のシステムを示すブロック図である。ネットワーク側のリソース管理装置2400は、各アクセス方式1,2,3の基地局2301,2302,2303のリソース利用状況を収集しており、各アクセス方式1,2,3のリソースを割り当てることができる。リソース管理装置2400は、複数のリソース管理装置によって構成し、その中に従来の一つのアクセス方式、例えばアクセス方式d(図1参照)のみを管理するリソース管理装置を設けたり、複数のアクセス方式のリソースを集中して管理できるリソース集中管理装置を新たに設けてもよい。
各基地局2301,2302,2303は、リソース管理装置2400の指示にしたがい、端末A(2321)に対するリソースの確保や、リソース解放を行う。無線アクセス方式1,3の基地局2301,2303は、制御信号と、ユーザーデータの両方を扱うことができ、リソース管理装置2400と、位置情報管理装置2401と、IPルーター2402と接続されている。無線アクセス方式2の基地局2302は、ユーザーデータのみを扱い、IPルーター2402と接続されており、位置情報管理装置2401には接続されていない。この基地局2302は、端末A(2321)へのリソース割り当てなどの指示を受けるために、リソース管理装置2400にも接続されている。
(端末の構成)
図25は、C/U分離機能を有する端末の内部構成を示すブロック図である。図23に示したC/U分離機能を有する端末A(2321)の内部構成が示されている。この端末A(2321)は、上述したように、アクセス方式1,2,3による通信が可能であるとともに、制御信号Cと、ユーザーデータUを分離するC/U分離機能を有している。3本のアンテナ2501,2502,2503は、3つのアクセス方式a,b,cに対応して設けられる。これらのアンテナ2501,2502,2503は、送信/受信部2504に接続され、各アクセス方式1,2,3に対応した無線信号を受信および送信する。後述するが、信号解析部2505は、この端末A(2321)の発信時、端末A(2321)の移動によるハンドオーバー時、端末A(2321)への着信時、にそれぞれの処理を行う。
信号解析部2505には、無線信号の受信レベルを監視する受信レベル監視部2506と、ネットワーク側に対して位置登録要求を行う位置登録要求部2507が接続されている。受信レベル監視部2506には、受信レベルを監視して信号解析部2505に出力する。この受信レベル監視部2506には、制御信号の優先順位、およびユーザーデータの優先順位を記憶する優先リスト記憶部2508が接続されている。位置登録要求部2507には、端末A(2321)の位置登録エリアを記憶する位置登録エリア記憶部2509が接続されている。
図26−1は、優先リスト記憶部に記憶される制御信号優先順位の内容を示す図表である。図示のように、優先リスト記憶部2508(図25参照)には、制御信号の優先順位と、各優先順位のアクセス方式が記憶される。図示の例では、アクセス方式1の方がアクセス方式3よりも優先順位が高くなるように記憶されている。なお、この端末A(2321)は、アクセス方式2についての通信能力を有しているが、アクセス方式2の基地局2302が制御信号を扱わない、あるいは制御信号の伝送に適さないため、この端末A(2321)では、アクセス方式2を制御信号の優先順位に載せていない。これにより、端末A(2321)は、アクセス方式2を制御信号用として選ぶことがない。
図26−2は、優先リスト記憶部に記憶されるユーザーデータ優先順位の内容を示す図表である。図示のように、優先リスト記憶部2508(図25参照)には、ユーザーデータの優先順位と、各優先順位のアクセス方式が記憶される。図示の例では、優先順位が高い順にアクセス方式2、アクセス方式1、アクセス方式3の順として優先順位が記憶されている。
このように、制御信号とユーザーデータの優先順位を独立して設定および記憶することができるようになっている。次に、優先順位の設定基準について説明する。
1.制御信号の優先順位の設定基準の例
a.セキュリティレベルの高低による設定(アクセス方式が異なる場合、認証、暗号化の手順などが異なる。WLANのセキュリティは弱いと言われている。)
b.オペレーターによる任意の設定(それぞれのオペレーターがそれぞれの無線アクセス方式もっている場合、オペレーターが着信時のサービスなどによりユーザーが好むオペレーターのアクセス方式を優先的に使うように設定する。)
c.通話料金の高低による設定
d.端末電池消耗の違いによる設定(異なるアクセス方式の場合、端末の電池がもつ時間が異なる。)
e.端末の移動速度による設定(移動中の端末にとって、カバーエリアの広い無線アクセス方式が位置更新するための制御が少なくて済むため、移動中、特に高速移動中はカバーエリアの広いアクセス方式を優先的に使う。)
制御信号の優先順位は端末自身が自動的に設定してもよく、ユーザーが任意に設定することもできる。
2.ユーザーデータの優先順位の設定基準の例
a.通話料金の高低による設定
b.通信品質の違いによる設定(例えば、同じ音声、または画像などのサービスに対し、異なる無線アクセス方式による雑音、遅延、データロスなどの違いに基づき設定する。音声通話の場合、au社のCdmaOneの方式の方が、DoCoMo社の第2世代(PDC)の方式より雑音が少なく、途切れて聞こえない。)
c.端末の移動速度による設定(移動中の端末にとって、カバーエリアの広い無線アクセス方式がハンドオーバーが少なくて済むため、移動中、特に高速移動中はカバーエリアの広い無線アクセス方式を優先的に使う。)
ユーザーデータが様々なサービスクラスをもつため(例、音声、データ、画像、ビデオ、大きなデータ、小さなデータ、遅延に弱いデータ、遅延があってもよいデータ)、判断基準は任意に設定することができる。そして、このようなユーザーデータの優先順位リストを端末が記憶することができる。なお、以下の説明では、端末は、制御信号をどのアクセス方式を用いて通信するかを決定する。ユーザーデータについては、ネットワーク側がどのアクセス方式を用いて通信するかを判断する構成としている。端末は、少なくとも制御信号に関する優先順位を設定し、通信する基地局を選択できるように構成すればよい。
そして、制御信号を扱わない無線アクセス方式があれば、この無線アクセス方式を優先リスト記憶部2508の制御信号優先順位(図26−1参照)として記憶させないことにより、ユーザーデータ専用の無線アクセス方式が制御信号の通信用として選択されることを防止できる。端末A(2321)は、制御信号が配属される位置登録エリアのみネットワーク側に登録することにより、ユーザーデータ専用の無線アクセス方式は、位置登録や、ページングなどの制御信号を扱わずに済むことになる。また、以下に説明するが、端末A(2321)の発着信時や、ハンドオーバー時の制御信号(例えば、リソース割当要求、ページング応答、メジャーメント・レポートなど)の送受信は、すべて制御信号用の無線アクセス方式1を用いる。制御信号用の無線アクセス方式1の基地局2301と、端末A(2321)との間で送受信することにより、ユーザーデータ専用の無線アクセス方式2の基地局2302は、発着信や、ハンドオーバーの際にも制御信号を扱う必要がなく、ネットワーク側の指示にしたがって、端末A(2321)とユーザーデータ呼の通信を確立することができる。
図27は、端末が電源を投入してから位置登録するまでの手順を示すシーケンス図である。端末A(2321)が電源を投入すると、アクセス方式1の基地局2301と、制御信号の通信を行うことを決定する。アクセス方式1の基地局2301は、位置情報管理装置2401に位置登録要求D1を通知する。位置情報管理装置2401は、位置登録要求D1の返答として、位置登録応答D2をアクセス方式1の基地局2301および端末A(2321)に対して送信する。
図28は、端末の電源投入時における端末の位置登録手順を示すフローチャートである。図25に記載した端末A(2321)の各部の処理が示されている。はじめに、端末A(2321)が電源投入すると(ステップS2801)、受信レベル監視部2506は、各アンテナ2501,2502,2503の受信レベルを測定する(ステップS2802)。そして、受信レベル監視部2506は、受信レベルにより制御信号の受信条件を満たすアクセス方式を選択し、選択した結果を優先リスト記憶部2508に記憶された制御信号優先順位と照合する。そして、優先順位の最も高いアクセス方式を制御信号用と決定する(ステップS2803)。
次に、決定したアクセス方式により制御信号を受信して信号解析を開始する(ステップS2804)。この後、選ばれた制御信号用の基地局の位置情報を受信し、位置登録要求部2507は、位置登録エリアを照合する(ステップS2805)。そして、位置登録要求部2507は、位置登録エリア記憶部2509に記憶されている位置登録エリアと同じか否かを判断する(ステップS2806)。受信した位置情報が位置登録エリア記憶部2509に記憶されている位置登録エリアと同じ場合には(ステップS2806:Yes)、端末が該当するアクセス方式のセルに収容(camping on)状態となり(ステップS2809)、位置登録処理を終了する。
受信した位置情報が位置登録エリア記憶部2509に記憶されている位置登録エリアと異なる場合には(ステップS2806:No)、位置登録エリア要求部2507は、位置登録要求を基地局に送信する(ステップS2807)。この後、ネットワーク(基地局側)からの位置登録応答を受け取り、位置登録エリア記憶部2509に記憶されている位置登録エリアを更新する(ステップS2808)。これにより、端末が該当するアクセス方式のセルに収容(camping on)状態となり(ステップS2809)、位置登録処理を終了する。
上記位置登録処理を具体例を用いて説明する。端末A(2321)が電源投入すると、優先リスト記憶部2508に記憶されている制御信号優先順位(図26−1参照)にしたがって、アクセス方式1の基地局2301との間で制御信号の通信を行うことが決定される。端末A(2321)は、この基地局2301の位置情報を受信し、記憶されている位置登録エリアと照合する。受信した位置情報が記憶されている位置登録エリアと同じであればこの基地局2301のセルに収容される。一方、記憶されている位置登録エリアと照合した結果、受信した位置情報が記憶されている位置登録エリアと異なるときには、位置登録要求を行い、返答された位置登録応答にしたがって位置登録エリアを新たな位置登録エリアに更新する。
次に、図29は、端末の位置登録更新の手順例を示すシーケンス図である。端末A(2321)における受信レベルが劣化した場合には、新たに制御信号用のアクセス方式を選択し、位置登録エリア変わったと判断する場合、網側に位置登録エリアの更新を行う。図23に示した端末A(2321)がアクセス方式1の基地局2301からアクセス方式3の基地局2303のセルに移動し(図23の矢印M1)、アクセス方式1の制御信号による受信レベルが劣化したときに制御信号として無線アクセス方式3を選択し、基地局2303に位置登録更新する状態を示している。
端末A(2321)がアクセス方式1の基地局2301からアクセス方式3の基地局2303のセルに移動したため、アクセス方式1の基地局2301の受信レベルがある閾値より下回った。端末A(2321)は、各無線アクセス方式のアンテナ(2501、2502、2503)からの受信状況から、制御信号の通信を満たすアクセス方式を選択する。優先リスト記憶部2508に記憶されている制御信号優先順位にしたがって、アクセス方式3の基地局2303による制御信号の通信を行うことを決定する。端末A(2321)は、基地局2303の位置情報を受信し、記憶されている位置登録エリアと照合し、位置登録エリアが異なると判断し、網側に位置登録を更新するため、位置登録要求D3を送信する。この位置登録要求D3は、アクセス方式3の基地局2303を介して位置情報管理装置2401に送信される。位置情報管理装置2401は、この位置登録要求D3に対応する位置登録応答D4を送信する。この位置登録応答D4は、アクセス方式3の基地局2303を介して端末A(2321)に送信される。
図30は、端末の位置登録更新手順を示すフローチャートである。図25に記載した端末A(2321)の各部の処理が示されている。はじめに、端末A(2321)は、受信レベル監視部2506により各アンテナ2501,2502,2503の受信レベルを測定する(ステップS3001)。ここで、受信レベル監視部2506が測定した受信レベルから、受信中のアクセス方式の基地局の制御信号がある閾値を下回ったことを観測すると、新たに制御信号の選択を行う。そして、受信条件を満たすアクセス方式を選択して優先リスト記憶部2508に照合し、優先順位の最も高いアクセス方式を制御信号用と決定する(ステップS3002)。
次に、決定したアクセス方式により制御信号を受信して信号解析を開始または継続(アクセス方式に変更がない場合)する(ステップS3003)。この後、選ばれた制御信号用の基地局の位置情報を受信し、位置登録要求部2507は、位置登録エリアを照合する(ステップS3004)。そして、位置登録要求部2507は、位置登録エリア記憶部2509に記憶されている位置登録エリアと同じか否かを判断する(ステップS3005)。受信した位置情報が位置登録エリア記憶部2509に記憶されている位置登録エリアと同じ場合には(ステップS3005:Yes)、位置登録更新を行わずに終了する。
受信した位置情報が位置登録エリア記憶部2509に記憶されている位置登録エリアと異なる場合には(ステップS3005:No)、位置登録エリア要求部2507は、位置登録要求を基地局に送信する(ステップS3006)。この後、ネットワーク(基地局側)からの位置登録応答を受け取り、位置登録エリア記憶部2509に記憶されている位置登録エリアを更新し(ステップS3007)、位置登録処理を終了する。
上記位置登録処理を具体例を用いて説明する。端末A(2321)がアクセス方式1の基地局2301配下からアクセス方式3の基地局2303配下に移動したため、アクセス方式1の基地局2301からの受信レベルが劣化して所定の閾値を下回った。端末Aが再び各無線アクセス方式の受信レベルから、制御信号に使用するアクセス方式を選択する。優先リスト記憶部2508に記憶されている制御信号優先順位(図26−1参照)にしたがってアクセス方式を選択する。この場合、制御信号の受信条件を満たすのが優先順位2位のアクセス方式3の基地局しかないため、アクセス方式3の基地局2303との間で制御信号の通信を行うことが決定される。端末A(2321)は、この基地局2303の位置情報を受信し、記憶されている位置登録エリアと照合する。受信した位置情報が記憶されている位置登録エリアと同じであれば位置登録エリアの更新を行わない。一方、記憶されている位置登録エリアと照合した結果、受信した位置情報が記憶されている位置登録エリアと異なるときには、位置登録要求を行い、返答された位置登録応答にしたがって位置登録エリアを新たな位置登録エリアに更新する。
(端末によるユーザーデータリソース要求時の手順)
次に、C/U分離機能を有する端末A(2321)がユーザーデータリソース割当要求を送信してからユーザーデータ通信成立までの手順について説明する。図31は、端末によるユーザーデータリソース要求時の手順を示すシーケンス図である。端末A(2321)は、図23に示すセル2312に位置しており、アクセス方式1による制御信号の通信を行っている状態から、ネットワーク側にユーザーデータのリソースを割り当ててもらい、ユーザーデータの通信をはじめようとしている。
端末A(2321)は、リソース割当要求D3101を通知する。リソース割当要求D3101は、C/U分離インジケーターと、電波測定レポートと、要求サービスの各情報からなる。このリソース割当要求D3101は、アクセス方式1の基地局2301を介してリソース管理装置2400に出力される。リソース管理装置2400は、リソース割当要求D3101の内容に基づいて端末A(2321)がC/U分離機能を有する端末であると判断する。そして、リソース管理装置2400は、端末A(2321)の電波測定レポート、要求サービスのQoS特徴、網側のリソース利用状況から総合的に判断し、アクセス方式2の基地局2302を選択する(D3102)。
そして、リソース管理装置2400は、アクセス方式2の基地局2302に対してリソース確保要求D3103を行い、アクセス方式2の基地局2302はリソースを確保してリソース管理装置2400に対しリソース確保応答D3104を通知する。この後、リソース管理装置2400は、アクセス方式1の基地局2301に対してリソース割当通知D3105を通知する。リソース割当通知D3105は、アクセス方式2、セル2312、チャネル等の各情報からなる。このリソース割当通知D3105は、アクセス方式1の基地局2301から端末A(2321)に通知される。
端末A(2321)は、リソース割当通知D3105を受けて、ユーザーデータのチャネル設定を行う(D3106)。これにより、端末A(2321)は、アクセス方式2の基地局2302を介してIPルーター2402との間でユーザーデータの通信を開始する(D3107)。このユーザーデータの通信開始と同時、あるいは前後して端末A(2321)は、リソース割当通知D3105に対応したリソース割当応答D3108をアクセス方式1の基地局2301を介してリソース管理装置2400に応答する。
以上のように、端末A(2321)がリソース割当要求D3101を通知すると、ネットワーク側がユーザーデータ用のアクセス方式2の基地局2302の選定を行い、端末A(2321)に通知する。ユーザーデータ呼が成立しても、ユーザーデータ呼に関する位置登録手順は行われない。リソース割り当てに関わる手順は、すべて制御信号を扱うアクセス方式1の基地局2301と、端末A(2321)との間で通信され、ユーザーデータを扱うアクセス方式2の基地局2302は関わらない。
図32−1は、リソース割当要求のメッセージ内容を示す図表である。図31を用いて説明したリソース割当要求D3101の各情報を一覧化した。図示のように、リソース割当要求D3101は、複数の情報子(IE:Information Element)により構成されている。メッセージタイプ(Message Type)と、UE情報(UE information Elements)と、要求サービス情報と、計測情報(Measurement Information Elements)は必須の情報子である。要求サービス情報は、発信するユーザーデータ(呼のサービス情報、配属するトラヒッククラス、ビットレート要求、遅延要求)などのQos関連の情報からなる。計測情報は、受信可能なアクセス方式の受信レベル結果報告(電波測定レポート)である。そして、リソース割当要求D3101には、C/U分離インジケーターがオプションとして設けられる。このC/U分離インジケーターのIEは、C/U分離機能を有する端末A(2321)において用いることができる。例えば、値が1なら、C/U分離機能を有することを示している。
図32−2は、リソース割当通知のメッセージ内容を示す図表である。図31を用いて説明したリソース割当通知D3105の各情報を一覧化した。図示のように、リソース割当通知D3105は、複数の情報子(IE)により構成されている。メッセージタイプ(Message Type)と、UE情報(UE information Elements)と、割り当てチャネル情報(Physical channel information Elements)は必須の情報子である。割り当てチャネル情報は、ユーザーデータを受信するためのチャネル情報であり、割り当てられたユーザーデータ呼使用チャネルのアクセス方式名、セル番号、チャネルの受信タイミング、周波数、変復調方式などの情報からなる。
(C/U分離機能を有する端末が他のセルに移動したときの手順)
図33は、C/U分離機能を有する端末が他のアクセス方式のセルに移動した状態を示す概要図である。図33に示す各構成は図23と同様であるが、移動前後のセルと基地局の符号に添字を附してある。以下の説明では、図示のように、アクセス方式2のセル2312aに配属していた端末A(2321)が同じアクセス方式2である異なるセル2312bの配下に移動したとする(図33の矢印M2)。そして、制御信号のリンクはアクセス方式1に配属した状態のまま、ユーザーデータのリンクをアクセス方式2のセル2312aから同じアクセス方式2のセル2312bに切り替えるハンドオーバーを行う。このハンドオーバーの内容について説明する。
図34は、端末が移動したときのハンドオーバーの手順を示すシーケンス図である。端末A(2321)は、アクセス方式2の基地局2302aによりユーザーデータ通信中である(D3401)。ここで、アクセス方式2の基地局2302aに配属していた端末A(2321)が同じアクセス方式2の基地局2302bの配下に移動したとき、端末A(2321)は、アクセス方式2のセル2312a内における通信中のユーザーデータ通信チャネルの電波状況が劣化する。そして、受信レベル監視部2506(図25参照)は、この受信レベルが予め設定した閾値を下回ったことを検出する(D3402)。これにより、端末A(2321)は、メジャーメント・レポートD3403を送信する。
このメジャーメント・レポートD3403は、C/U分離インジケーター、電波測定レポート等の各情報からなり、アクセス方式1の基地局2301を介してリソース管理装置2400に伝えられる。リソース管理装置2400は、メジャーメント・レポートD3403に含まれるC/U分離インジケーターに基づいて、端末A(2321)がC/U分離機能を有する端末であると判断し、端末の電波測定レポート、通信中のサービスのQoS特徴、網側のリソース利用状況から総合的に判断し、アクセス方式2の基地局2302bにハンドオーバーすると判断する(D3404)。これにより、リソース管理装置2400は、アクセス方式2の基地局2302bに対してユーザーデータに関するリソース確保要求D3405を通知する。アクセス方式2の基地局2302bは、リソースを確保できると、リソース管理装置2400にリソース確保応答D3406を通知する。
この後、リソース管理装置2400は、アクセス方式1の基地局2301を介して端末A(2321)にハンドオーバー応答D3407を送信する。ハンドオーバー応答D3407は、リソースを確保したアクセス方式2と、該当するセル2302bと、チャネル等の情報からなる。
端末A(2321)は、このハンドオーバー応答D3407を受けてユーザーデータのチャネル設定を行う(D3408)。この後、端末A(2321)は、アクセス方式2の基地局2302bを介してIPルーター2402との間でユーザーデータの通信を開始する(D3409)。このユーザーデータの通信開始と同時、あるいは前後して端末A(2321)は、ハンドオーバー応答D3407に対応したハンドオーバー終了通知D3410を制御信号の確立しているアクセス方式1の基地局2301を介してリソース管理装置2400に通知する。この後、リソース管理装置2400は、以前のリソースを使用していたアクセス方式2の基地局2302aに対してリソース解放通知D3411を通知する。この基地局2302aは、リソース管理装置2400に対してリソース解放応答D3412を通知する。
以上のように、端末A(2321)は、ユーザーデータの受信レベルの劣化時に、ネットワーク側にメジャーメント・レポートを通知する。ネットワーク側では、ユーザーデータ用の無線アクセス方式2の基地局2302(2302a,2302b)の選定を行い、端末A(2321)に通知する。ユーザーデータ呼がハンドオーバーしても、ユーザーデータ呼に関する位置登録手順は行わない。ハンドオーバーに関わる手順は、すべて制御信号を扱うアクセス方式1の基地局2301と端末A(2321)との間で通信され、ユーザーデータを扱うアクセス方式2の基地局2302(2302a,2302b)は関わらない。C/U分離機能を有する端末では制御信号、ユーザーデータのハンドオーバーが独立に行われている。以上ユーザーデータのハンドオーバー手順を説明したが、制御信号のハンドオーバー手順は従来のUMTSにおけるRRC−connected,PMM idle状態の端末のハンドオーバー手順にしたがうため説明を省略する。
図35は、メジャーメント・レポートのメッセージ内容を示す図表である。図34を用いて説明したメジャーメント・レポートD3403の各情報を一覧化した。図示のように、メジャーメント・レポートD3403は、複数の情報子(IE:Information Element)により構成されている。メッセージタイプ(Message Type)と、UE情報(UE information Elements)と、計測情報(Measurement Information Elements)は必須の情報子である。計測情報は、受信可能なアクセス方式の受信レベル結果報告(電波測定レポート)である。そして、メジャーメント・レポートD3403には、C/U分離インジケーターがオプションとして設けられる。このC/U分離インジケーターのIEは、C/U分離機能を有する端末A(2321)において用いることができる。例えば、値が1なら、C/U分離機能を有することを示している。
図36は、ハンドオーバー応答のメッセージ内容を示す図表である。図34を用いて説明したハンドオーバー応答D3407の各情報を一覧化した。図示のように、ハンドオーバー応答D3407は、複数の情報子(IE)により構成されている。メッセージタイプ(Message Type)と、UE情報(UE information Elements)と、割り当てチャネル情報(Physical channel information Elements)は必須の情報子である。割り当てチャネル情報は、ユーザーデータを受信するためのチャネル情報であり、割り当てられたユーザーデータ呼使用チャネルのアクセス方式名、セル番号、チャネルの受信タイミング、周波数、変復調方式などの情報からなる。
(C/U分離機能を有する端末に対する着信時の手順)
図37は、ネットワーク側から端末に対する着信時の手順を示すシーケンス図である。図23の概要図を用いて説明する。ネットワーク側はIPルーター2402からリソース管理装置2400に対して着信要求D3701を行い、該当する端末A(2321)に対してページングを行う。着信要求D3701は、端末A(2321)のID、着信呼要求サービス等の各情報を含む。
ページングを受けた端末A(2321)は、ページング応答D3702を通知する。ページング応答D3702は、C/U分離インジケーター、電波測定レポート等の各情報からなる。このページング応答D3702は、アクセス方式1の基地局2301を介してリソース管理装置2400に出力される。リソース管理装置2400は、ページング応答D3702の内容に基づいて端末A(2321)がC/U分離機能を有する端末であると判断し、端末の電波測定レポート、着信呼のQoS特徴から、網側のリソース利用状況から総合的に判断し、着信呼のユーザーデータ伝送に適するアクセス方式2の基地局2302がよいと判断する(D3703)。そして、リソース管理装置2400は、アクセス方式2の基地局2302に対してリソース確保要求D3704を通知する。対応してアクセス方式2の基地局2302は、リソース確保応答D3705を通知する。この後、リソース管理装置2400は、アクセス方式1の基地局2301に対してリソース割当通知D3706を通知する。リソース割当通知D3706は、アクセス方式2、セル2312、チャネル等の各情報からなる(図32−2参照)。このリソース割当通知D3706は、アクセス方式1の基地局2301から端末A(2321)に通知される。
端末A(2321)は、リソース割当通知D3706を受けて、ユーザーデータのチャネル設定を行う(D3707)。これにより、端末A(2321)は、アクセス方式2の基地局2302を介してIPルーター2402との間でユーザーデータの通信を開始する(D3708)。このユーザーデータの通信開始と同時、あるいは前後して端末A(2321)は、リソース割当通知D3706に対応したリソース割当応答D3709をリソース管理装置2400に応答する。
以上のように、位置情報管理装置2401には、端末A(2321)が制御信号に所属する位置登録エリアであり、ページングはこの登録された制御信号の位置登録エリアに対して行われる。端末A(2321)は、ページングに対してページング応答し、ネットワーク側では、着信のユーザーデータ呼用の無線アクセス方式2の基地局2302の選定を行い、端末A(2321)に知らせる。ここで、ユーザーデータ呼が成立しても、ユーザーデータ呼に関する位置登録手順は行われない。着信に関わる手順は、すべて制御信号を扱うアクセス方式1の基地局2301と、端末A(2321)との間で通信され、ユーザーデータを扱うアクセス方式2の基地局2302は関わらない。
図38は、ページング応答のメッセージ内容を示す図表である。図37を用いて説明したページング応答D3702の各情報を一覧化した。図示のように、ページング応答D3702は、複数の情報子(IE)により構成されている。メッセージタイプ(Message Type)と、UE情報(UE information Elements)と、計測情報(Measurement Information Elements)は必須の情報子である。計測情報は、受信可能なアクセス方式の受信レベル結果報告(電波測定レポート)である。そして、ページング応答D3702には、C/U分離インジケーターがオプションとして設けられる。このC/U分離インジケーターのIEは、C/U分離機能を有する端末A(2321)において用いることができる。例えば、値が1なら、C/U分離機能を有することを示している。
以上説明した構成によれば、C/U分離機能を有する端末は、制御信号の無線アクセス方式の優先順位と、ユーザーデータの優先順位とを独立して有する。したがって、制御信号を扱わない無線アクセス方式を制御信号の優先順位に記憶しなければ、ユーザーデータ専用の無線アクセス方式(基地局)が制御信号の無線アクセス先として選択されることがない。また、端末は、制御信号の属する位置登録エリアのみネットワーク側に登録することができるため、ユーザーデータを専用に扱う無線アクセス方式(基地局)は、位置登録やページングなどの制御信号を扱わずに済む。
現状では、位置登録に関して制御信号とユーザーデータが同じ位置登録エリアに属し、これら制御信号とユーザーデータが共通した位置登録エリアとしてネットワークに登録されている。そして、端末に着信呼が来ると、位置登録されているエリア内で端末にページングをかけるが、着信呼に使われる無線アクセス方式の基地局が必ずページングの行われている位置登録エリアに属し、ページングに使われている無線アクセス方式でなければならない制約がある。現状の基地局は、制御信号と、ユーザーデータの両方を扱う能力をもつ必要があり、すべての基地局では制御信号と、ユーザーデータを同時に扱っている。しかし、今後増えるユーザーデータの伝送に適する基地局は、高速な伝送レートの無線アクセス方式が用いられており、このような無線アクセス方式は大体カバーエリアが狭く、ホットスポット的に存在し、連続した電波のカバーエリアをもたないといった特徴をもつため、制御信号の処理に使用したとしても端末は頻繁に圏外になったり、ハンドオーバーが生じるため、制御信号の使用には適していない。また、ユーザーデータ伝送用の基地局が制御信号を扱うために、処理が複雑になり、基地局自身の小型化、低コスト化が難しくなる。
以上説明した実施の形態2によれば、端末の発着信や、ハンドオーバー時にユーザーデータ呼の選択に関わる制御信号、例えば、リソース割当要求や、ページング応答、メジャーメント・レポートなどの送受信は、すべて制御信号用の無線アクセス方式を用い、制御信号用の無線アクセス方式の基地局と端末間で送受信できる。また、ユーザーデータ専用の無線アクセス方式の基地局は、端末の発着信や、ハンドオーバーの際にも制御信号を扱う必要がなく、ネットワーク側の指示にしたがって、端末とユーザーデータ呼の通信を確立できるようになる。このように、ユーザーデータのみを扱う基地局を設置することができ、この基地局は、端末との間で制御信号の処理を行う必要がないため、基地局の低コスト化を図ることができ、ユーザーデータのみを扱う基地局の普及を推進できるようになる。なお、実施の形態2では、ネットワーク側は、無線端末A(2321)からC/U分離機能を有する情報の通知を受けて、C/U分離能力の有無を判断する構成としたが、これに限らず、他の手段により無線端末が有するC/U分離能力を検出する構成にもできる。例えば、ネットワーク側では、無線端末の種別毎に予めC/U分離機能の有無を記憶しておく構成にもできる。
今後、通信事業者が提供するサービスは、映画配信などより広帯域なサービス品質を要求するものが増えてくると予想される。実施の形態1の構成によれば、従来のサービス提供を維持しながら、複数の無線アクセス方式(W−CDMAとWLAN、Bluetooth等)をサポートしつつ提供できる。そして、端末の位置および必要な伝送速度に適した無線アクセス方式を割り当てることができ、端末を保有するユーザーの利便性の向上と、ネットワーク側における最適処理による処理の効率化を図ることができるようになる。
さらに、今後、移動通信インフラとして、ユーザーデータと伝送のネットワークのみを所有し、サービスを提供する移動通信事業者にとっても有効利用でき、利便性を有する。すなわち、実施の形態2の構成によれば、ユーザーが発信、着信、ハンドオーバー等の通信制御を必要とする際、ユーザーデータの通信を行う基地局は、端末との間で制御信号と、ユーザーデータとを互いに独立して異なる無線アクセス方式により通信を行い、かつ、制御信号と、ユーザーデータとを異なる位置登録エリアに配属させることができる。このような基地局は、通信制御の制御信号に対して積極的に介在する必要がなくなる。このため、ユーザーデータのみを扱う基地局を含む通信ネットワークシステムが構築可能になる。
なお、本実施の形態で説明した無線リソースを管理する方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行すること
により実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能を有し、当該C/U分離機能を有する情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記C/U分離機能を有する情報をネットワークに対して送信する制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする無線端末装置。
(付記2)前記制御手段は、
前記ネットワークに対して前記ユーザーデータの伝送のためのリソース割当要求と、ハンドオーバー時のメジャーメント・レポートと、着信時のページング応答とをそれぞれ送信する際に、前記記憶手段から読み出した前記C/U分離機能を有する情報を併せて送信することを特徴とする付記1に記載の無線端末装置。
(付記3)前記ユーザーデータの送受信を行う送信/受信手段を備え、
前記制御手段は、前記ネットワークに対して前記ユーザーデータの伝送のためのリソース割当要求を送信した後に、当該リソース割当要求に対応して前記ネットワークから返答されたリソース割当通知が示す無線アクセス方式を検出し、前記送信/受信手段に対して当該無線アクセス方式にしたがった送信/受信設定を行うことを特徴とする付記2に記載の無線端末装置。
(付記4)前記ユーザーデータの送受信を行う送信/受信手段と、
前記ネットワーク内における現在の配属セルの受信レベルを監視する受信レベル監視手段とを備え、
前記制御手段は、前記受信レベル監視手段によって監視された受信レベルが低下したとき、前記ネットワークに対して前記受信レベルを含むメジャーメント・レポートを送信した後に、当該メジャーメント・レポートに対応して前記ネットワークから返答されたハンドオーバー応答が示す無線アクセス方式を検出し、前記送信/受信手段に対して当該無線アクセス方式にしたがった送信/受信設定を行うことを特徴とする付記2に記載の無線端末装置。
(付記5)前記ユーザーデータの送受信を行う送信/受信手段を備え、
前記制御手段は、着信時に前記ネットワークに対して前記ページング応答を送信した後に、当該ページング応答に対応して前記ネットワークから返答されたリソース割当通知が示す無線アクセス方式を検出し、前記送信/受信手段に対して当該無線アクセス方式にしたがった送信/受信設定を行うことを特徴とする付記2に記載の無線端末装置。
(付記6)前記制御信号の通信に用いる無線アクセス方式の優先順位の情報を記憶する優先順位記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記優先順位記憶手段に記憶された前記制御信号の優先順位の情報に基づいて、前記ネットワークとの間の前記制御信号の通信を制御することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の無線端末装置。
(付記7)前記制御信号と、前記ユーザーデータの通信に用いるそれぞれの無線アクセス方式の優先順位の情報を記憶する優先順位記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記優先順位記憶手段に記憶された前記制御信号の優先順位の情報と、前記ユーザーデータの優先順位の情報に基づいて、前記ネットワークとの間の前記制御信号の通信と、前記ユーザーデータの通信とを個別に制御することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の無線端末装置。
(付記8)前記制御手段は、前記ネットワーク内における現在の配属セルの受信レベルが低下したとき、前記優先順位記憶手段に記憶された前記制御信号の優先順位の情報を参照して、新たな無線アクセス方式による通信を選択することを特徴とする付記6または7に記載の無線端末装置。
(付記9)前記優先順位記憶手段は、前記ユーザーデータによる通信を扱う無線アクセス方式の以外の情報を前記制御信号の優先順位として記憶することを特徴とする付記6または7に記載の無線端末装置。
(付記10)前記制御信号を通信する無線アクセス方式の基地局の位置エリアを前記ネットワークに位置登録要求する位置登録要求手段を備えることを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の無線端末装置。
(付記11)前記位置登録要求手段は、前記ユーザーデータの通信に用いる無線アクセス方式以外の基地局の位置エリアに関する位置登録要求を行うことを特徴とする付記10に記載の無線端末装置。
(付記12)制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能を有し、制御信号の通信に所属する位置登録エリアをネットワーク側に登録要求する位置登録要求手段を備えたことを特徴とする無線端末装置。
(付記13)制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能を有し、制御信号の通信に所属する位置登録エリアをネットワーク側に登録要求する位置登録要求手段を備えた無線端末と、
前記無線端末に対する着信時に、前記無線端末が所属している制御信号の位置登録エリアに対するページングを行い、前記ユーザーデータの通信に使用する無線アクセス方式を、前記無線端末から送信されたページング応答および着信呼のQoS情報に基づいて選択して前記無線端末に通知する管理手段と、
を備えたことを特徴とする無線通信システム。
(付記14)収容した無線端末装置から、制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択する管理手段を備えたことを特徴とする無線ネットワーク網。
(付記15)収容した無線端末装置から、ユーザーデータの伝送のためのリソース割当要求と、ハンドオーバー時のメジャーメント・レポートと、無線端末装置に対する着信時のページング応答とを受信するごとに、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択する管理手段を備えたことを特徴とする無線ネットワーク網。
(付記16)前記管理手段は、
前記無線端末装置との間の前記制御信号の通信に用いる無線アクセス方式の基地局を、前記ユーザーデータの通信に用いる無線アクセス方式の基地局と分離して選択することを特徴とする付記15に記載の無線ネットワーク網。
(付記17)複数の無線アクセス方式を用いて、収容した無線端末装置に対するリソースの割り当てを管理する無線リソース管理装置において、
前記無線端末装置から、制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、前記無線端末装置のC/U分離機能を判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記無線端末装置がC/U分離機能を有すると判断したとき、当該無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択する無線アクセス方式選択手段と、
前記無線アクセス方式選択手段によって選択された無線アクセス方式に該当し、前記無線端末装置との間の通信を行うための基地局のリソースを確保するリソース確保手段と、
を備えることを特徴とする無線リソース管理装置。
(付記18)前記無線アクセス方式選択手段は、
前記無線端末装置から前記ユーザーデータの伝送のためのリソース割当要求と、ハンドオーバー時のメジャーメント・レポートと、前記無線端末装置に対する着信時のページング応答とを受信するごとに、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択する付記17に記載の無線リソース管理装置。
(付記19)前記無線アクセス方式選択手段は、
前記無線端末装置との間の前記制御信号の通信に用いる無線アクセス方式の基地局を、前記ユーザーデータの通信に用いる無線アクセス方式の基地局と分離して選択することを特徴とする付記17に記載の無線リソース管理装置。
(付記20)複数の無線アクセス方式を用いて、収容した無線端末装置に対するリソースの割り当てを管理する無線リソース管理装置において、
第1のリソース管理装置は、前記無線端末装置との間で制御信号(C)に関する通信のリソースを管理し、
第2のリソース管理装置は、前記無線端末装置との間でユーザーデータ(U)に関する通信のリソースを管理することを特徴とする無線リソース管理装置。
(付記21)前記第1のリソース管理装置が管理する基地局のセル内に、前記第2のリソース管理装置が管理する基地局を複数配置したことを特徴とする付記20に記載の無線リソース管理装置。
(付記22)前記第2のリソース管理装置の数は、前記基地局数にそれぞれ対応する同一数で設けたことを特徴とする付記21に記載の無線リソース管理装置。
(付記23)前記第2のリソース管理装置、および前記基地局は、それぞれ異なる無線アクセス方式に対応して複数設けたことを特徴とする付記20〜22のいずれか一つに記載の無線リソース管理装置。
(付記24)前記第1のリソース管理装置が管理する前記無線端末装置の制御信号(C)に関するリソースと、前記第2のリソース管理装置が管理する前記無線端末装置のユーザーデータ(U)に関するリソースとを集中管理する第3のリソース管理装置を設けたことを特徴とする付記20〜23のいずれか一つに記載の無線リソース管理装置。
(付記25)前記第3のリソース管理装置による集中管理の機能を、前記第1のリソース管理装置、あるいは第2のリソース管理装置がもつことを特徴とする付記24に記載の無線リソース管理装置。
(付記26)制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能を有し、当該C/U分離機能の情報をネットワークに対して送信可能な無線端末装置と、
前記無線端末装置との間で制御信号、あるいはユーザーデータによる無線通信を行う複数の基地局と、
前記複数の基地局に接続され、前記無線端末装置が送信する制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式と、当該無線アクセス方式の基地局を選択するリソース管理装置と、
を備えることを特徴とする無線リソース管理システム。
(付記27)無線端末装置から制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報をネットワークに対して送信するC/U分離機能情報送信工程と、
前記無線端末装置と前記ネットワークとの間で前記制御信号、あるいはユーザーデータによる無線通信を行う信号送受信工程と、
前記無線端末装置から送信された要求あるいは応答に前記制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信した前記ネットワークが、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択するリソース管理工程と、
を含むことを特徴とする無線リソース管理方法。
(付記28)前記制御信号の通信に用いる無線アクセス方式の優先順位の情報を記憶する優先順位記憶工程を含み、
前記信号送受信工程は、
前記優先順位記憶工程に記憶された前記制御信号の優先順位の情報に基づいて、前記ネットワークとの間の前記制御信号の無線通信を行うことを特徴とする付記27に記載の無線リソース管理方法。
(付記29)前記リソース管理工程は、前記無線端末装置から前記ユーザーデータの伝送のためのリソース割当要求と、ハンドオーバー時のメジャーメント・レポートと、無線端末装置に対する着信時のページング応答とを受信するごとに、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択することを特徴とする付記27または28に記載の無線リソース管理方法。
以上のように、この発明にかかる無線端末装置、無線通信システム、無線ネットワーク網、無線リソース管理装置、無線リソース管理システムおよび無線リソース管理方法は、制御信号と、ユーザーデータとが同一の無線アクセス方式である既存の無線端末装置を収容しているネットワーク内に新たにC/U分離機能を有する無線端末装置を収容することができ、特に、既存のサービス提供を維持しながら、より高い伝送速度を必要とする新規サービスの提供とリソースの有効利用に適している。
この発明の実施の形態1による無線アクセス管理システムを示す概要図である。 実施の形態1による無線アクセス管理システムにおけるネットワーク側のシステムを示すブロック図である。 リソース管理装置の内部構成を示すブロック図である。 リソース集中管理装置の内部構成を示すブロック図である。 C/U分離機能を有する端末の内部構成を示すブロック図である。 端末によるユーザーデータリソース要求時の手順を示すシーケンス図である。 リソース割当要求のメッセージ内容を示す図表である。 ユーザーデータのリソース割当要求時の端末の処理手順を示すフローチャートである。 端末によるユーザーデータのリソース割当要求時におけるリソース管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 端末によるユーザーデータのリソース割当要求時におけるリソース集中管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 端末によるユーザーデータのリソース割当要求時における他のリソース管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 C/U分離機能を有する端末が他のアクセス方式のセルに移動した状態を示す概要図である。 端末が移動したときのハンドオーバーの手順を示すシーケンス図である。 メジャーメント・レポートのメッセージ内容を示す図表である。 ハンドオーバー時の端末の処理手順を示すフローチャートである。 ハンドオーバー時のリソース管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 ハンドオーバー時のリソース集中管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 ハンドオーバー時における他のリソース管理装置処理手順を示すフローチャートである。 ネットワーク側から端末に対する着信時の手順を示すシーケンス図である。 ページング応答のメッセージ内容を示す図表である。 着信時における端末の処理手順を示すフローチャートである。 端末への着信時におけるリソース管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による無線アクセス管理システムを示す概要図である。 実施の形態2による無線アクセス管理システムのネットワーク側のシステムを示すブロック図である。 C/U分離機能を有する端末の内部構成を示すブロック図である。 優先リスト記憶部に記憶される制御信号優先順位の内容を示す図表である。 優先リスト記憶部に記憶されるユーザーデータ優先順位の内容を示す図表である。 端末が電源を投入してから位置登録するまでの手順を示すシーケンス図である。 端末の電源投入時における位置登録手順を示すフローチャートである。 端末の位置登録更新の手順例を示すシーケンス図である。 端末の位置登録更新手順を示すフローチャートである。 端末によるユーザーデータリソース要求時の手順を示すシーケンス図である。 リソース割当要求のメッセージ内容を示す図表である。 リソース割当通知のメッセージ内容を示す図表である。 C/U分離機能を有する端末が他のアクセス方式のセルに移動した状態を示す概要図である。 端末が移動したときのハンドオーバーの手順を示すシーケンス図である。 メジャーメント・レポートのメッセージ内容を示す図表である。 ハンドオーバー応答のメッセージ内容を示す図表である。 ネットワーク側から端末に対する着信時の手順を示すシーケンス図である。 ページング応答のメッセージ内容を示す図表である。
符号の説明
101,102,103,104,2301,2302,2303 基地局
111,112,113,114 セル
121,122,123,2321 端末
201,202,203,2400 リソース管理装置
210 リソース集中管理装置
303,404,504,2504 送信/受信部
304,405,505,2505 信号解析部
305,406 リソース割当部
306,407 リソース利用状況記憶部
501,502,503,2501,2502,2503 アンテナ
506,2506 受信レベル監視部
507 ユーザーデータリソース要求部
509 C/U分離インジケーター記憶部
a,b,c,1,2,3 アクセス方式
2401 位置情報管理装置
2402 IPルーター
2507 位置登録要求部
2508 優先リスト記憶部
2509 位置登録エリア記憶部

Claims (4)

  1. 収容した無線端末装置から、制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択するとともに、前記C/U分離機能の情報を受信しないときに、当該無線端末装置との間において前記制御信号および前記ユーザーデータについて同一の無線アクセス方式を選択する管理手段を備えたことを特徴とする無線ネットワーク網。
  2. 複数の無線アクセス方式を用いて、収容した無線端末装置に対するリソースの割り当てを管理する無線リソース管理装置において、
    前記無線端末装置から、制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、前記無線端末装置のC/U分離機能を判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記無線端末装置がC/U分離機能を有すると判断したとき、当該無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択するとともに、前記判断手段によって前記無線端末装置がC/U分離機能をもたないと判断したとき、当該無線端末装置との間において前記制御信号および前記ユーザーデータについて同一の無線アクセス方式を選択する無線アクセス方式選択手段と、
    前記無線アクセス方式選択手段によって選択された無線アクセス方式に該当し、前記無線端末装置との間の通信を行うための基地局のリソースを確保するリソース確保手段と、
    を備えることを特徴とする無線リソース管理装置。
  3. 制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能を有し、当該C/U分離機能の情報をネットワークに対して送信可能な無線端末装置と、
    前記無線端末装置との間で制御信号、あるいはユーザーデータによる無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局に接続され、前記無線端末装置が送信する制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信したときに、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式と、当該無線アクセス方式の基地局を選択するとともに、前記判断手段によって前記無線端末装置がC/U分離機能をもたないと判断したとき、当該無線端末装置との間において前記制御信号および前記ユーザーデータについて同一の無線アクセス方式と、当該無線アクセス方式の基地局を選択するリソース管理装置と、
    を備えることを特徴とする無線リソース管理システム。
  4. 無線端末装置から制御信号(C)と、ユーザーデータ(U)とを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報をネットワークに対して送信するC/U分離機能情報送信工程と、
    前記無線端末装置と前記ネットワークとの間で前記制御信号、あるいはユーザーデータによる無線通信を行う信号送受信工程と、
    前記無線端末装置から送信された要求あるいは応答に前記制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信した前記ネットワークが、当該C/U分離機能の情報に基づき、前記無線端末装置との間において前記ユーザーデータを通信可能な無線アクセス方式のうち最適な無線アクセス方式を選択するとともに、前記無線端末装置から送信された要求あるいは応答に前記制御信号と、ユーザーデータとを異なる無線アクセス方式を用いて通信できるC/U分離機能の情報を受信しない前記ネットワークが、前記無線端末装置との間において前記制御信号および前記ユーザーデータについて同一の無線アクセス方式を選択するリソース管理工程と、
    を含むことを特徴とする無線リソース管理方法。
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