JP2001144815A - 高速移動通信網の接続方法 - Google Patents

高速移動通信網の接続方法

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JP2001144815A
JP2001144815A JP32569999A JP32569999A JP2001144815A JP 2001144815 A JP2001144815 A JP 2001144815A JP 32569999 A JP32569999 A JP 32569999A JP 32569999 A JP32569999 A JP 32569999A JP 2001144815 A JP2001144815 A JP 2001144815A
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communication
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JP32569999A
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Toshinori Tanaka
利憲 田中
Masahiro Morikura
正博 守倉
Tetsuo Hanazawa
徹郎 花澤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は高速系と低速系の両方の無線通信シ
ステムを利用しようとする場合にシステムの使い分けに
関する利用者の操作性を改善するとともに既に全国展開
されている低速系の無線通信サービス網を有効に利用し
て局地的にでも高速な無線通信サービスを低コストで開
始可能にするための高速移動通信網の接続方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 移動局が高速通信を行う場合に少なくと
も移動局とその通信相手局との間における呼び出しもし
くはそれに対する応答を低速の第1の無線通信システム
を介して行い、前記移動局とその通信相手局との間で高
速の第2の無線通信システムに高速通信回線を確保し、
前記高速通信回線を介して前記移動局とその通信相手局
との間で第2の無線通信システムを用いてデータ通信を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速移動通信網の
接続方法に関し、特に、携帯電話やPHSのような低速
の無線通信システムと無線LANのような高速の無線通
信システムと相互に接続したシステムを用いる場合の移
動局の接続制御に関する。
【0002】
【従来の技術】低速系の無線通信サービスを提供する携
帯電話やPHS等の移動体通信網は、現在でも全国規模
で実現されている。一方、移動局との間で高速な無線通
信を可能にするシステムとして、例えば無線LAN(Lo
cal Area Network)システムがある。しかし、この種の
高速系のシステムが提供する無線サービスを受けられる
地域は、現状では一部の構内等のみに限られている。
【0003】すなわち、無線LANシステムのような高
速系のサービスを全国規模で利用することは現状では不
可能である。そのため、高速系のサービスを受けようと
する場合には、まずその場所で高速系のサービスが使え
ることを確認する必要がある。また、高速系のサービス
を使う場合には、その高速系無線通信サービス専用の端
末を使い、高速系の無線通信システムのアクセスポイン
ト(無線基地局等)を経由して、目的の通信相手(サー
バ等)にアクセスすることになる。
【0004】一方、高速サービスが使えない場所では、
低速系の端末を使って、低速系の無線通信システムから
目的の通信相手にアクセスする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような高速系の
無線通信システムを利用する場合と低速系の無線通信シ
ステムを利用する場合とでは、アクセスポイントが異な
るため、当然のことながらアクセス番号が異なる。しか
も、そのアクセスポイントで使用する通信プロトコルや
利用可能な無線端末自体も高速系と低速系とでは異なる
場合が多い。
【0006】従って、高速系と低速系の両方の無線通信
システムを利用しようとする場合には、操作の違いで両
方のシステムを使い分ける必要があり、接続のための操
作が煩わしく、使い勝手が悪かった。本発明は、高速系
と低速系の両方の無線通信システムを利用しようとする
場合に、システムの使い分けに関する利用者の操作性を
改善するとともに、既に全国展開されている低速系の無
線通信サービス網を有効に利用して、局地的にでも高速
な無線通信サービスを低コストで開始可能にするための
高速移動通信網の接続方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1は、通信速度が
低速の第1の無線通信システムと、通信速度が前記第1
の無線通信システムに比べて高速の第2の無線通信シス
テムとを備え、前記第1の無線通信システムと第2の無
線通信システムとが互いに接続された通信網を用いると
ともに、前記第1の無線通信システムに属する第1の無
線基地局との間、並びに前記第2の無線通信システムに
属する第2の無線基地局との間でそれぞれ無線通信が可
能な移動局を用いる高速移動通信網の接続方法であっ
て、前記移動局が高速通信を行う場合に、少なくとも移
動局とその通信相手局との間における呼び出しもしくは
それに対する応答を低速の第1の無線通信システムを介
して行い、前記移動局とその通信相手局との間で前記第
2の無線通信システムに高速通信回線を確保し、前記高
速通信回線を介して前記移動局とその通信相手局との間
で第2の無線通信システムを用いてデータ通信を行うこ
とを特徴とする。
【0008】移動局とその通信相手局(例えばホストコ
ンピュータ)とが通信を行う場合には、通信回線を確保
するために最初に呼び出しやそれに対する応答を行う必
要がある。請求項1においては、高速通信を行う場合で
あっても、低速の第1の無線通信システムを介して呼び
出しやそれに対する応答を行うので、最初に相手局と接
続するために利用者が移動局から接続するアクセスポイ
ントは低速通信の場合と同じであり、利用者が指定すべ
きアクセス番号は低速通信の場合と高速通信の場合とで
違いはない。従って、利用者は同じ操作で低速通信と高
速通信とを行うことができる。
【0009】低速の第1の無線通信システムを介して呼
び出しやそれに対する応答を行った後で、高速の第2の
無線通信システムに高速通信回線が確保される。移動局
は、この高速通信回線を介して通信相手局との間でデー
タ通信を行う。つまり、呼び出しをする際には移動局は
第1の無線通信システムに属する第1の無線基地局をア
クセスポイントとして利用し、その後で高速のデータ通
信を行う場合には、第2の無線通信システムに属する第
2の無線基地局をアクセスポイントとして利用し、高速
通信回線を確保する。
【0010】このように、低速の第1の無線通信システ
ムと高速の第2の無線通信システムとの協調制御を実施
することにより、低速系の無線通信サービス網の接続制
御システムを有効に使い、高速無線通信サービスを経済
的に構築することができる。請求項2は、請求項1の高
速移動通信網の接続方法において、前記移動局が呼び出
しを開始する前に、前記移動局の利用可能な第2の無線
通信システムの状態を調べ、前記移動局の利用可能な第
2の無線基地局が見つからないか、もしくは利用可能な
第2の無線基地局が混雑している場合には、前記移動局
とその通信相手局との間で前記第1の無線通信システム
に低速通信回線を確保し、前記低速通信回線を介して前
記移動局とその通信相手局との間で第1の無線通信シス
テムを用いてデータ通信を行うことを特徴とする。
【0011】前述のように、携帯電話網のような低速の
無線通信システムは全国規模のほとんどの地域で利用で
きるが、無線LANシステムのような高速の無線通信シ
ステムが利用可能な地域は限定されている。また、高速
の無線通信システムに属する無線基地局の近傍で移動局
を利用する場合であっても、その無線基地局に空きチャ
ネルがない場合のように通信システムが混雑している場
合には、待ち時間の増大などによって実質的な通信速度
が低下する。
【0012】請求項2においては、呼び出しを開始する
前に移動局の利用可能な第2の無線通信システムの状態
を調べるので、呼び出し前に、移動局は利用可能な第2
の無線基地局の存在の有無や、第2の無線基地局の混雑
の有無等を認識できる。そして、移動局の利用可能な第
2の無線基地局が見つからない場合、又は利用可能な第
2の無線基地局が混雑している場合には、低速の通信回
線を確保し、第1の無線通信システムを用いてデータ通
信を行う。
【0013】いずれにしても、利用者は第1の無線通信
システム及び第2の無線通信システムのどちらを利用す
るかを意識する必要はなく、同じ操作で1つの移動局か
ら高速通信回線又は低速通信回線を利用してデータ通信
を行うことができる。請求項3は、請求項2の高速移動
通信網の接続方法において、前記移動局とその通信相手
局との間で前記第1の無線通信システムに低速通信回線
を確保した後で、前記移動局の利用可能な第2の無線通
信システムの状態を監視し、前記移動局の利用可能な第
2の無線基地局が見つかった場合には、前記移動局とそ
の通信相手局との間で前記第2の無線通信システムに高
速通信回線を確保し、データ通信に利用する回線を前記
低速通信回線から高速通信回線に切り替えてデータ通信
を継続することを特徴とする。
【0014】前述のように、携帯電話網のような低速の
無線通信システムは全国規模のほとんどの地域で利用で
きるが、無線LANシステムのような高速の無線通信シ
ステムが利用可能な地域は限定されている。また、高速
の無線通信システムに属する無線基地局の近傍で移動局
を利用する場合であっても、その無線基地局に空きチャ
ネルがない場合のように通信システムが混雑している場
合には、待ち時間の増大などによって実質的な通信速度
が低下する。
【0015】移動局の利用可能な第2の無線基地局が見
つからない場合、又は利用可能な第2の無線基地局が混
雑している場合には、低速の通信回線を確保し、第1の
無線通信システムを用いてデータ通信を行う必要があ
る。しかし、移動局が第2の無線基地局の無線ゾーン内
に移動した場合、あるいは第2の無線基地局に空きチャ
ネルができた場合には、第2の無線基地局の利用が可能
になる。
【0016】請求項3においては、低速でデータ通信を
行っている場合であっても、第2の無線基地局の利用が
可能になると、それを検出して高速通信回線を確保し、
データ通信に利用する回線を低速通信回線から高速通信
回線に切り替えてデータ通信を継続する。このため、移
動局が利用可能な無線通信システムを適宜切り替えるこ
とができ、転送速度や通信コストの面で有利な通信回線
を自動的に選択して利用できる。しかも、高速通信回線
の利用が可能か否かを利用者が意識する必要はない。
【0017】請求項4は、請求項1の高速移動通信網の
接続方法において、前記移動局とその通信相手局との間
に通信回線を確保する際に、前記移動局から第1の無線
通信システムに対して、前記移動局の利用可能な第2の
無線基地局を特定する識別情報及び通信速度の情報を送
信し、第1の無線通信システムが前記移動局から受信し
た識別情報に基づいて、前記高速通信回線を確保すべき
第2の無線基地局を特定することを特徴とする。
【0018】請求項4では、移動局の利用可能な第2の
無線基地局を特定する識別情報及び通信速度の情報が前
記移動局から第1の無線通信システムに対して送信され
るので、第1の無線通信システムは受信した情報から第
2の無線基地局を特定し、高速通信回線を確保するため
に必要な制御信号を第2の無線基地局に与えることがで
きる。
【0019】請求項5は、請求項1の高速移動通信網の
接続方法において、前記移動局とその通信相手局との間
に前記高速通信回線もしくは低速通信回線の確保を完了
した時に、前記第1の無線通信システムを利用して前記
移動局の通信に対する課金を開始し、前記移動局の通信
が終了した時に、前記第1の無線通信システムを利用し
て前記課金を終了することを特徴とする。
【0020】有料の通信網を介してデータを転送する場
合には、通信に対する課金は不可欠である。従来より、
携帯電話やPHS等の低速の無線通信システムには課金
装置が接続されている。請求項5では、第1の無線通信
システムを利用して課金の開始及び終了の制御を行うの
で、第1の無線通信システムに接続された課金装置をそ
のまま利用できる。
【0021】請求項6は、請求項1の高速移動通信網の
接続方法において、前記移動局とその通信相手局との間
に高速通信回線を確保する時に、前記移動局と第1の無
線通信システムとの間の低速の通信回線を切断すること
を特徴とする。高速通信回線を利用できる場合には、呼
び出しや応答などの基本的な制御が終了した後は低速の
通信回線は不要になる。そこで、請求項6では低速の通
信回線を確保した後でそれが不要になると、低速の通信
回線を切断し、高速通信回線のみを利用してデータ通信
を行う。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の高
速移動通信網の接続方法の1つの形態について図1〜図
4を参照して説明する。この形態は請求項1〜請求項5
に対応する。図1はこの形態の制御シーケンス(高速通
信の場合)を示すシーケンス図である。図2はこの形態
の制御シーケンス(低速通信の場合)を示すシーケンス
図である。図3はこの形態の制御シーケンス(低速から
高速に切り替える場合)を示すシーケンス図である。図
4はこの形態で用いる通信システムの構成例を示すブロ
ック図である。
【0023】この形態では、図4に示すような構成の通
信システムに本発明を適用する場合について説明する。
図4の構成では、低速系の通信システムと高速系の通信
システムとを相互に接続してある。低速系の通信システ
ムとしては、PHS,携帯電話などのサービスを提供す
る移動体通信網MCNを想定している。移動体通信網M
CNには、多数の低速系の無線基地局CS(1),CS
(2),・・・が有線で接続されている。それぞれの低
速系の無線基地局CSは、無線ゾーンZ1,Z2,・・
・を形成する。
【0024】また、高速系の通信システムとして、ここ
では無線LANシステムを想定している。このシステム
に含まれる高速系の無線基地局AP(1),AP
(2),AP(3)・・・は様々な場所に分散して設置
してある。多数の無線基地局AP(1),AP(2),
AP(3)・・・が高速バックボーンネットワークHS
Nに接続されている。高速バックボーンネットワークH
SNには、インターネット15を介してホストコンピュ
ータHCが接続されている。
【0025】移動体通信網MCNは、公衆網PN,ゲー
トウェイ装置GW,協調制御装置CCUと、それぞれ網
間インタフェース21,22,23を介して接続されて
いる。また、移動体通信網MCNには課金データベース
11及び認証データベース12を含む管理装置DBが接
続されている。公衆網PNとしては、電話機13や端末
装置14が接続されるPSTN網やISDN網を想定し
ている。ゲートウェイ装置GWは、互いに通信速度が異
なる低速系の通信システムと高速系の通信システムとの
間で通信チャネルの信号の中継を行う。協調制御装置C
CUは、低速系の通信システムと高速系の通信システム
との協調制御のために、すなわち本発明の実施のために
特別に設けた制御装置である。
【0026】この形態で移動局として用いる携帯機PS
は、低速系の無線基地局CSとの間の無線通信及び高速
系の無線基地局APとの間の無線通信が可能になってい
る。但し、この例では利用者が行う呼び出しなどの操作
は通信速度とは無関係であり、呼び出しの操作の際には
常に低速系の無線基地局CSをアクセスポイントとして
用いる。
【0027】携帯機PSは、低速系の無線基地局CS
(1)の形成する無線ゾーンZ1の中では低速系の無線
基地局CS(1)との間で無線通信ができ、低速系の無
線基地局CS(2)の形成する無線ゾーンZ2の中では
低速系の無線基地局CS(2)との間で無線通信ができ
る。低速系の各無線基地局CSは、移動体通信網MCN
の指示に従って通信回線確保のための接続動作を行う。
【0028】まず、携帯機PSがホストコンピュータH
Cとの間で高速データ通信を行う場合の制御シーケンス
について図1を参照しながら説明する。なお、図1の例
では通信が終了した場合に携帯機PSが切断信号を送る
場合を示している。図1,図2,図3において、細線の
矢印は携帯電話などの低速通信用の制御信号(従来から
存在する信号)を表している。また、太線の矢印は高速
通信用の制御信号(従来から存在する信号)を表してい
る。更に、破線の矢印は本発明の実施のために追加した
信号を表している。
【0029】高速系の無線基地局APは、それが出力す
る電波の中に定期的に報知信号101を挿入する。そこ
で、携帯機PSは最寄りの高速系の無線基地局AP(例
えば図4のAP(2))が送信した電波の中から報知信
号101を受信する。この報知信号101にはそれを送
出した無線基地局APの識別番号(ID)が含まれてい
るので、その識別番号を携帯機PSは内部メモリに記憶
しておく。
【0030】携帯機PSが発呼する場合には、携帯機P
Sが受信した報知信号101に含まれていた最寄りの無
線基地局APの識別番号(ID)と、その報知信号10
1の品質(電波の受信レベル,信号の誤り率等から推
定)の情報を付加した呼設定102の無線信号を送信す
る。この呼設定102の信号は、携帯機PSが存在する
無線ゾーン(Z1)を形成する低速系の無線基地局CS
で受信され、呼設定103の信号として移動体通信網M
CNに転送される。
【0031】移動体通信網MCNは、呼設定103の信
号を受信すると、呼設定受付104の信号を低速系の無
線基地局CSに送信する。この信号は、呼設定受付10
5の無線信号として低速系の無線基地局CSから携帯機
PSに転送される。移動体通信網MCNは、呼設定受付
104の信号を送信した後で、管理装置DBの認証デー
タベース12に対して、該当する携帯機PSの認証デー
タを認証データ要求106で要求し、管理装置DBから
の認証データ応答107で認証データを受信する。
【0032】更に、移動体通信網MCNは携帯機PSの
認証を行うため、認証要求108の信号を低速系の無線
基地局CSに送信する。この信号は、認証要求109の
無線信号として低速系の無線基地局CSから携帯機PS
に転送される。携帯機PSは、認証要求109の無線信
号を受信すると、認証演算を実施し、その演算結果を認
証応答110の無線信号として低速系の無線基地局CS
に送信する。この信号は、認証応答111の信号として
低速系の無線基地局CSから移動体通信網MCNに転送
される。
【0033】移動体通信網MCNは、携帯機PSから送
信された認証演算結果を認証応答111の信号により受
信し、それを認証処理112で処理することにより、端
末認証を行う。以上により、認証処理が完了し、携帯機
PSが契約された正規の移動局であることを確認した場
合にのみ呼接続処理が継続される。
【0034】上記の認証処理と並行して、移動体通信網
MCNは呼設定103の信号を解読し、携帯機PSが高
速系の通信を希望していることを検出した場合には、携
帯機PSと高速系の無線基地局APとの間の通信品質が
要求される規格を満足することを確認したうえで、認証
がOKの場合には図1に示すように制御する。すなわ
ち、移動体通信網MCNは低速系の無線基地局CSに対
して、「認証OK」の理由表示を含む解放113の信号
を送信する。そして、低速系の無線基地局CSは、解放
114の無線信号により認証に成功したことを携帯機P
Sに通知する。
【0035】次に、移動体通信網MCNは協調制御装置
CCUに対して、携帯機PSが利用可能な高速系の無線
基地局APの識別番号(ID)並びに携帯機PSの識別
番号(ID)を含む無線端末呼出信号115を送信す
る。協調制御装置CCUは、無線端末呼出信号115を
中継し、高速バックボーンネットワークHSNを経由し
て、無線端末呼出信号116として高速系の無線基地局
APに転送する。転送先の無線基地局APは、無線端末
呼出信号115に含まれるAPの識別番号(ID)によ
って特定される。
【0036】高速系の無線基地局APは、無線端末呼出
信号116を受信すると、その信号から生成した無線端
末呼出信号(無線信号)117を用いて携帯機PSを呼
び出す。一方、携帯機PSは無線端末呼出信号117を
受信すると、それを送信した高速系の無線基地局APに
対して応答118の無線信号を送信する。高速系の無線
基地局APは、応答118の信号を高速バックボーンネ
ットワークHSNを経由して応答119の信号として協
調制御装置CCUに転送する。
【0037】協調制御装置CCUは、受信した応答11
9を応答120として移動体通信網MCNに転送する。
移動体通信網MCNは、応答120の信号を受信する
と、課金指示121の信号を管理装置DBの課金データ
ベース11に送信する。課金データベース11は、課金
指示121の信号を受信すると携帯機PSの通信に対す
る課金を開始する。
【0038】携帯機PSからの応答118の無線信号が
高速系の無線基地局APに受信された時点で、無線端末
呼出信号117及び応答118の受け渡しを行った携帯
機PSと無線基地局APとの間で高速通信回線122が
確立する。その後、携帯機PSからこの高速通信回線1
22に発信されたデータ信号は、高速系の無線基地局A
P,高速バックボーンネットワークHSN,インターネ
ット15等を中継されてホストコンピュータHCに転送
され、携帯機PSとホストコンピュータHCとの間で通
信が可能になる。
【0039】通信を終了する場合には、図1の例では携
帯機PSが切断131の無線信号を高速系の無線基地局
APに送信する。この信号は、高速系の無線基地局AP
から高速バックボーンネットワークHSNを経由して、
切断132の信号として協調制御装置CCUに転送され
る。
【0040】協調制御装置CCUは、切断132の信号
を切断133の信号として移動体通信網MCNに転送す
る。移動体通信網MCNは、切断133の信号を受信す
ると、管理装置DBの課金データベース11に対して課
金終了指示134の信号を送信する。この信号によっ
て、課金データベース11は携帯機PSに対する課金を
終了する。また、高速系の無線基地局APは、携帯機P
Sからの切断131の信号を受信した際に、携帯機PS
に対して解放136の無線信号を送信し、無線区間の通
信を終了する。
【0041】次に、携帯機PSがホストコンピュータH
Cとの間で低速の通信回線を利用してデータ通信を行う
場合の制御シーケンスについて、図2を参照しながら説
明する。携帯機PSが発呼する際に、その位置が何れか
の高速系の無線基地局APの無線ゾーン内から外れてい
る場合や、携帯機PSの位置が含まれる無線ゾーンを形
成する高速系の無線基地局APに空きチャネルが存在し
ない場合には、携帯機PSは高速系の無線基地局APを
利用して通信することができない。
【0042】図2の例では、携帯機PSが無線ゾーンの
範囲外に位置するため、高速系の無線基地局APが送出
した報知信号101が携帯機PSに届かない場合を示し
ている。図2の例では、携帯機PSは高速系の無線基地
局APからの報知信号101を受信できないので、呼設
定102の信号には、高速通信する旨の情報と、通信可
能な高速系の無線基地局APは存在しない旨の情報を付
加する。
【0043】図1の場合と同様に、呼設定102の無線
信号を受信した低速系の無線基地局CSは、呼設定10
3の信号を移動体通信網MCNに転送し、移動体通信網
MCNは呼設定受付104の信号を低速系の無線基地局
CSに送信する。低速系の無線基地局CSは、呼設定受
付104を呼設定受付105の無線信号として携帯機P
Sに転送する。この後で認証の処理を行う。認証につい
ては図1の場合と同一であるので説明は省略する。
【0044】認証処理112の結果、認証がOKの場合
には、移動体通信網MCNは呼設定141の信号をゲー
トウェイ装置GWに送信する。ゲートウェイ装置GW
は、呼設定141を受信すると応答142の信号を移動
体通信網MCNに返送する。この例では、移動体通信網
MCNとゲートウェイ装置GWとは専用の信号回線と専
用の通信回線とで接続されている。
【0045】移動体通信網MCNは、応答142の信号
を受信すると、低速系の無線基地局CSに応答143の
信号を転送するとともに、管理装置DBの課金データベ
ース11に対して課金指示121の信号を送信する。こ
れにより、課金データベース11は携帯機PSに対する
課金を開始する。低速系の無線基地局CSは、応答14
3の信号を受信すると、それを中継して応答144の無
線信号として携帯機PSに送信する。携帯機PSが応答
144の信号を受け取ると、低速系の無線基地局CS及
び携帯機PSは、通信回線をオープンする。
【0046】更に、応答信号を受け取ると、移動体通信
網MCN及びゲートウェイ装置GWも通信チャネルをオ
ープンするので、この時点で携帯機PSとゲートウェイ
装置GWとの間で回線交換ベースの通信が可能になる。
ゲートウェイ装置GWとホストコンピュータHCとの間
の通信については、高速バックボーンネットワークHS
Nを介した高速通信回線154,155上のIP(Inte
rnet Protocol)通信によりデータ信号がやりとりされ
る。
【0047】このように、ゲートウェイ装置GWは回線
交換ベースの携帯機PSとの通信と、IP通信によるホ
ストコンピュータHCとの間の通信に対して、通信プロ
トコルの変換を行うことで、携帯機PSとホストコンピ
ュータHCとの間のデータ通信を実現している。また、
通信の終了時は、図1の場合とほぼ同様の手続きによ
り、課金データベース11は課金終了指示134の信号
を受信すると課金を終了する。
【0048】次に、携帯機PSがホストコンピュータH
Cとの間の通信に利用する回線を低速から高速に切り替
える場合の制御シーケンスについて、図3を参照しなが
ら説明する。携帯機PSが発呼する際に、その位置が何
れかの高速系の無線基地局APの無線ゾーン内から外れ
ている場合や、携帯機PSの位置が含まれる無線ゾーン
を形成する高速系の無線基地局APに空きチャネルが存
在しない場合には、高速系の無線基地局APが利用でき
ないので、図2に示すように低速系の無線基地局CSを
利用して低速でデータ通信を行うことになる。
【0049】しかし、データ通信の途中で携帯機PSの
移動により利用可能な高速系の無線基地局APが現れた
場合や、高速系の無線基地局APに空きチャネルが生じ
た場合には、データ通信に利用する通信回線を低速系か
ら高速系に切り替えることによって高速なデータ通信が
可能になる。図2と同様に、通信回線151,152,
153,154,155を確保して携帯機PSとホスト
コンピュータHCとの間で低速系でデータ通信を開始し
た後の動作が図3に示されている。
【0050】この例では、携帯機PSは高速系の各無線
基地局APから同報送信される報知信号101を低速系
でデータ通信を開始した後も常時監視している。また、
携帯機PSは報知信号101を受信したときの受信レベ
ルを測定するとともに、報知信号101に含まれる高速
系の無線基地局APの識別番号(ID)を検出してそれ
らの結果を内部メモリに記憶する。
【0051】図3において、携帯機PSが検出した報知
信号101の受信レベルが予め定めた規定値以上であれ
ば、該当する高速系の無線基地局APと高速系の通信が
可能であると判断する。そして、携帯機PSは高速系の
無線基地局APに制御回線で切替要求171の信号を送
信する。
【0052】高速系の無線基地局APは、携帯機PSか
らの切替要求171を受信すると、それを切替要求17
2の信号として転送する。この信号は、高速バックボー
ンネットワークHSNを経由して協調制御装置CCUに
転送される。協調制御装置CCUは、切替要求172を
受信すると切替要求173の信号を移動体通信網MCN
に送信する。
【0053】移動体通信網MCNは、切替要求173を
受信すると、ゲートウェイ装置GWに対して切替指示1
76の信号を送信するとともに、回線交換ベースの通信
回線(152,153)を解放するために、切断17
7,181の信号を送信する。更に、移動体通信網MC
Nは、低速系通信回線(151)を解放するために、低
速系の無線基地局CSに対して切断181の信号を送信
して通信回線を解放する。
【0054】低速系の無線基地局CSは、切断181の
信号を受信すると、今まで通信していた無線通信回線
(151)を解放するために、携帯機PSに対して切断
182の信号を送信する。一方、協調制御装置CCU
は、高速バックボーンネットワークHSNを経由して高
速系の無線基地局APに切替指示174の信号を送信す
る。高速系の無線基地局APは、切替指示174を受信
すると、携帯機PSに対して切替指示175の信号を送
信し、携帯機PSとの間でIP通信を開始する。
【0055】以上の手続きにより、携帯機PSは高速系
の無線基地局AP,高速バックボーンネットワークHS
Nを経由して、ホストコンピュータHCとの間で高速の
IP通信が可能になる。 (第2の実施の形態)本発明の高速移動通信網の接続方
法のもう1つの形態について図5,図6を参照して説明
する。この形態は請求項6に対応する。
【0056】図5はこの形態の制御シーケンスを示すシ
ーケンス図である。図6はこの形態で用いる通信システ
ムの構成例を示すブロック図である。この形態では、図
6に示すような構成の通信システムに本発明を適用する
場合について説明する。図6の構成では、低速系の通信
システムと高速系の通信システムとを相互に接続してあ
る。低速系の通信システムと高速系の通信システムとの
間の接続形態は異なっているが、低速系の通信システム
及び高速系の通信システムのそれぞれの構成は図4の場
合と同様である。
【0057】図6の構成においては、低速系の移動体通
信網MCNと高速系の高速バックボーンネットワークH
SNとの間が、網間インタフェース21,公衆網PN,
信号送受信装置TA及び制御装置CUを中継して接続可
能になっている。例えば、公衆網PNとしてISDN網
を利用する場合には、信号送受信装置TAとして市販の
ターミナルアダプタを用いればよい。また、公衆網PN
としてPSTN網(アナログ加入者線)である場合に
は、信号送受信装置TAとしてモデムを用いればよい。
【0058】信号送受信装置TAと高速バックボーンネ
ットワークHSNとの間に新たに設置した制御装置CU
は、低速系の無線サービス網(MCN)の通信チャネル
からの信号を受信し、この信号に含まれる情報に基づい
て高速系システムの回線制御を行う。制御装置CUが低
速系の無線サービス網(MCN)の通信チャネルで受信
する信号には、携帯機PSが利用可能な高速系の無線基
地局APの識別番号(ID)や、その無線基地局APが
使用可能か否かの情報(例えば空きチャネルの有無)が
含まれている。
【0059】第1の実施の形態と同様に、この形態で移
動局として用いる携帯機PSは、低速系の無線基地局C
Sとの間の無線通信及び高速系の無線基地局APとの間
の無線通信が可能になっている。但し、利用者が行う呼
び出しなどの操作は通信速度とは無関係であり、呼び出
しの操作の際には常に低速系の無線基地局CSをアクセ
スポイントとして用いる。
【0060】携帯機PSは、低速系の無線基地局CS
(1)の形成する無線ゾーンZ1の中では低速系の無線
基地局CS(1)との間で無線通信ができ、低速系の無
線基地局CS(2)の形成する無線ゾーンZ2の中では
低速系の無線基地局CS(2)との間で無線通信ができ
る。低速系の各無線基地局CSは、移動体通信網MCN
の指示に従って通信回線確保のための接続動作を行う。
【0061】以下、この形態の制御シーケンスについて
図5を参照しながら説明する。なお、図5において図1
〜図3と対応する信号等についてはそれらと同じ符号を
付けて示してある。また、図5の例では通信が終了した
場合に携帯機PSが切断信号を送る場合を示している。
図5において、細線の矢印は携帯電話などの低速通信用
の制御信号(従来から存在する信号)を表している。ま
た、太線の矢印は高速通信用の制御信号(従来から存在
する信号)を表している。更に、破線の矢印は本発明の
実施のために追加した信号を表している。
【0062】高速系の無線基地局APは、それが出力す
る電波の中に定期的に報知信号101を挿入する。そこ
で、携帯機PSは最寄りの高速系の無線基地局AP(例
えば図6のAP(2))が送信した電波の中から報知信
号101を受信する。この報知信号101にはそれを送
出した無線基地局APの識別番号(ID)が含まれてい
るので、その識別番号を携帯機PSは内部メモリに記憶
しておく。
【0063】携帯機PSが発呼する場合には、携帯機P
Sが受信した報知信号101に含まれていた最寄りの無
線基地局APの識別番号(ID)と、その報知信号10
1の品質(電波の受信レベル,信号の誤り率等から推
定)の情報を付加した呼設定102の無線信号を送信す
る。この呼設定102の信号は、携帯機PSが存在する
無線ゾーン(Z1)を形成する低速系の無線基地局CS
で受信され、呼設定103の信号として移動体通信網M
CNに転送される。
【0064】移動体通信網MCNは、呼設定103の信
号を受信すると、呼設定受付104の信号を低速系の無
線基地局CSに送信する。この信号は、呼設定受付10
5の無線信号として低速系の無線基地局CSから携帯機
PSに転送される。この後で認証の処理を行う。認証に
ついては図1の場合と同一であるので説明は省略する。
【0065】認証処理112の結果、認証がOKの場合
には、移動体通信網MCNは呼設定201の信号を公衆
網PNを経由して信号送受信装置TAに送信する。信号
送受信装置TAは、呼設定201を受信すると応答20
2の信号を公衆網PNを経由して移動体通信網MCNに
返送する。その後、移動体通信網MCNは応答203の
信号を低速系の無線基地局CSに送信する。低速系の無
線基地局CSは、応答203を中継し、応答204の無
線信号を携帯機PSに送信する。
【0066】また、移動体通信網MCNは、課金指示2
05の信号を管理装置DBの課金データベース11に送
信する。これによって、課金データベース11は携帯機
PSの通信に対する低速系の課金を開始する。以上の手
続きによって、携帯機PSと移動体通信網MCNとの間
に回線交換による低速系の通信回線が形成される。次
に、携帯機PSは上記低速系の通信回線(211,21
2,213,214)を用いて、信号送受信装置TAに
接続された制御装置CUに対して、接続情報を通知す
る。この接続情報には、携帯機PSの最寄りの高速系の
無線基地局APの識別番号(ID)及び報知信号101
の品質(電波の受信レベルや信号の誤り率等から推定し
た結果)の情報が含まれている。
【0067】制御装置CUは、携帯機PSからの接続情
報の通知を受けると、呼設定221の信号を高速系の無
線基地局APに送信する。高速系の無線基地局APは呼
設定221の信号を中継し、呼設定222の無線信号を
携帯機PSに送信する。携帯機PSは、呼設定222の
無線信号を受信すると、呼設定受付223の無線信号を
高速系の無線基地局APに送信する。高速系の無線基地
局APは、呼設定受付223を中継し、呼設定受付22
4を高速バックボーンネットワークHSNを介して制御
装置CUに転送する。
【0068】制御装置CUは、呼設定受付224の信号
を受信した時点で、携帯機PSと高速系の通信システム
との接続に必要な情報が得られるので、それ以降は低速
系の通信回線を利用する必要はない。そこで、制御装置
CUは切断225の信号を信号送受信装置TAに送信す
る。信号送受信装置TAは切断225の信号を中継し、
切断信号226を公衆網PNに転送する。この信号は切
断227の信号として公衆網PNから移動体通信網MC
Nに転送される。
【0069】これにより、低速系の回線交換の通信を終
了する。従って、移動体通信網MCNは課金終了指示2
28を管理装置DBの課金データベース11に送信す
る。課金データベース11は課金終了指示228を受信
すると携帯機PSに対する低速系の課金を終了する。ま
た、移動体通信網MCNは切断信号229を低速系の無
線基地局CSに送信し、低速系の無線基地局CSは切断
信号229を受信すると携帯機PSに対して切断信号2
30を送信する。この切断信号230によって、携帯機
PSは低速系の無線基地局CSとの間の無線回線を解放
する(231)。
【0070】一方、携帯機PSは呼設定受付223の信
号を送信した後、携帯機PSに接続された通信端末の通
信準備が整ったことを確認してから、応答232の無線
信号を高速系の無線基地局APに送信する。高速系の無
線基地局APは、この応答232を中継し、応答233
を高速バックボーンネットワークHSNを介して制御装
置CUに転送する。制御装置CUは、応答233を受信
すると携帯機PSの高速系の通信に対する課金を開始す
る。
【0071】携帯機PSは、確保した高速通信回線24
1,242,243を介して、ホストコンピュータHC
との間で高速データ通信を実施する。携帯機PSが通信
を終了する場合には、携帯機PSが切断244の無線信
号を高速系の無線基地局APに送信する。高速系の無線
基地局APは、切断244の無線信号を受信すると、制
御装置CUに対して切断245の信号を高速バックボー
ンネットワークHSNを介して転送する。制御装置CU
は、切断245の信号を受信すると、携帯機PSの高速
系の通信に対する課金を終了する。また、高速系の無線
基地局APは、携帯機PSとの間の無線回線を解放する
(246)。
【0072】なお、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態のいずれについても、移動局である携帯機PSの先
に、ハンディタイプの通信端末を接続した形態や、携帯
機PS自身の中にWWWやメールなどの通信アプリケー
ションを組み込んだ形態が考えられる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、全国
展開された携帯電話やPHSのような低速通信のネット
ワークの呼制御や課金機能を使い、伝送路としては高速
の無線LANのようなシステムを使うので、新規に高速
サービスを開始しようとする場合に、比較的低コストで
サービスを開始可能である。
【0074】また、現存の移動体通信網の認証処理機能
や課金機能を利用することにより、はじめから全ての機
能を作り込む場合に比べて早期にかつ低コストでサービ
スを開始できる。更に、移動局が通信を開始する時点で
利用可能な高速系の無線基地局が近くに存在しない場合
や高速系の無線基地局に空きチャネルがない場合には、
低速系の通信システムをそのまま利用してデータ通信を
行うことができる。
【0075】また、移動局が通信を開始する時点で利用
可能な高速系の無線基地局が近くに存在しない場合や高
速系の無線基地局に空きチャネルがない場合であって
も、低速系の通信チャネルを確保して通信している間
に、利用可能な高速系の無線基地局の存在の有無を移動
局が監視することにより、自動的に高速系の通信回線に
切り替えることが可能になる。
【0076】すなわち、移動局の移動により高速系の無
線基地局の無線ゾーンに入った場合や、他局の通信が終
了して高速系の無線基地局に空きチャネルが生じた場合
には、移動局は利用する通信チャネルを低速系から高速
系にスムーズに切り替えることができる。また、低速系
の通信システムと高速系の通信システムとを公衆網を介
して接続することにより、低速系の通信システムについ
ては既存のものをそのまま利用することができ、低速系
の通信システムを所有する通信事業者と高速系の通信シ
ステムを所有する通信事業者との間で特別に情報を交換
する必要もない。従って、高速系の通信サービスをスポ
ット的ではあるが早期に実現可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の制御シーケンス(高速通信
の場合)を示すシーケンス図である。
【図2】第1の実施の形態の制御シーケンス(低速通信
の場合)を示すシーケンス図である。
【図3】第1の実施の形態の制御シーケンス(低速から
高速に切り替える場合)を示すシーケンス図である。
【図4】第1の実施の形態で用いる通信システムの構成
例を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態の制御シーケンスを示すシー
ケンス図である。
【図6】第2の実施の形態で用いる通信システムの構成
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 課金データベース 12 認証データベース 13 電話機 14 端末装置 15 インターネット 21,22,23 網間インタフェース 101 報知信号 102,103 呼設定 104,105 呼設定受付 106 認証データ要求 107 認証データ応答 108,109 認証要求 110,111 認証応答 112 認証処理 113,114 解放 115,116,117 無線端末呼出信号 118,119,120 応答 121 課金指示 122,123,124 高速通信回線 131,132,133 切断 134 課金終了指示 135,136 解放 141 呼設定 142,143,144 応答 151,152,153 低速通信回線 154,155 高速通信回線 161,162 切断 163,164 解放 165 切断 171,172,173 切替要求 174,175,176 切替指示 177 切断 178 解放 181,182 切断 183,184 解放 185,186,187 高速通信回線 201 呼設定 202,203,204 応答 205 課金指示 211,212,213,214 低速通信回線 221,222 呼設定 223,224 呼設定受付 225 切断 226 切断信号 227 切断 228 課金終了指示 229,230 切断信号 231 解放 232,233 応答 241,242,243 高速通信回線 244,245 切断 246 解放 AP 高速系の無線基地局 CCU 協調制御装置 CU 制御装置 CS 低速系の無線基地局 DB 管理装置 GW ゲートウェイ装置 HC ホストコンピュータ HSN 高速バックボーンネットワーク MCN 移動体通信網 PN 公衆網 PS 携帯機 TA 信号送受信装置 Z1,Z2 無線ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 15/00 H04L 11/00 310B 9A001 // H04L 12/14 11/02 F (72)発明者 花澤 徹郎 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K025 AA05 BB06 DD06 EE04 EE05 FF17 5K030 HB08 HC09 JL01 JT09 LB03 LB09 MB02 MB16 5K033 DA19 5K067 AA21 BB04 BB21 DD23 EE04 GG04 HH01 HH11 JJ33 5K101 LL12 NN21 PP03 QQ08 TT06 9A001 CC05 CC07 CC08 DD11 KK56 LL09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信速度が低速の第1の無線通信システ
    ムと、通信速度が前記第1の無線通信システムに比べて
    高速の第2の無線通信システムとを備え、前記第1の無
    線通信システムと第2の無線通信システムとが互いに接
    続された通信網を用いるとともに、前記第1の無線通信
    システムに属する第1の無線基地局との間、並びに前記
    第2の無線通信システムに属する第2の無線基地局との
    間でそれぞれ無線通信が可能な移動局を用いる高速移動
    通信網の接続方法であって、 前記移動局が高速通信を行う場合に、少なくとも移動局
    とその通信相手局との間における呼び出しもしくはそれ
    に対する応答を低速の第1の無線通信システムを介して
    行い、 前記移動局とその通信相手局との間で前記第2の無線通
    信システムに高速通信回線を確保し、 前記高速通信回線を介して前記移動局とその通信相手局
    との間で第2の無線通信システムを用いてデータ通信を
    行うことを特徴とする高速移動通信網の接続方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の高速移動通信網の接続方法に
    おいて、 前記移動局が呼び出しを開始する前に、前記移動局の利
    用可能な第2の無線通信システムの状態を調べ、 前記移動局の利用可能な第2の無線基地局が見つからな
    いか、もしくは利用可能な第2の無線基地局が混雑して
    いる場合には、前記移動局とその通信相手局との間で前
    記第1の無線通信システムに低速通信回線を確保し、 前記低速通信回線を介して前記移動局とその通信相手局
    との間で第1の無線通信システムを用いてデータ通信を
    行うことを特徴とする高速移動通信網の接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の高速移動通信網の接続方法に
    おいて、 前記移動局とその通信相手局との間で前記第1の無線通
    信システムに低速通信回線を確保した後で、前記移動局
    の利用可能な第2の無線通信システムの状態を監視し、 前記移動局の利用可能な第2の無線基地局が見つかった
    場合には、前記移動局とその通信相手局との間で前記第
    2の無線通信システムに高速通信回線を確保し、 データ通信に利用する回線を前記低速通信回線から高速
    通信回線に切り替えてデータ通信を継続することを特徴
    とする高速移動通信網の接続方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の高速移動通信網の接続方法に
    おいて、 前記移動局とその通信相手局との間に通信回線を確保す
    る際に、前記移動局から第1の無線通信システムに対し
    て、前記移動局の利用可能な第2の無線基地局を特定す
    る識別情報及び通信速度の情報を送信し、 第1の無線通信システムが前記移動局から受信した識別
    情報に基づいて、前記高速通信回線を確保すべき第2の
    無線基地局を特定することを特徴とする高速移動通信網
    の接続方法。
  5. 【請求項5】 請求項1の高速移動通信網の接続方法に
    おいて、 前記移動局とその通信相手局との間に前記高速通信回線
    もしくは低速通信回線の確保を完了した時に、前記第1
    の無線通信システムを利用して前記移動局の通信に対す
    る課金を開始し、 前記移動局の通信が終了した時に、前記第1の無線通信
    システムを利用して前記課金を終了することを特徴とす
    る高速移動通信網の接続方法。
  6. 【請求項6】 請求項1の高速移動通信網の接続方法に
    おいて、前記移動局とその通信相手局との間に高速通信
    回線を確保する時に、前記移動局と第1の無線通信シス
    テムとの間の低速の通信回線を切断することを特徴とす
    る高速移動通信網の接続方法。
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