JP4116177B2 - 熱分析装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、材料の物理的性質の温度または時間による変化を調べる熱分析装置の 新しい改良に関するものである。さらに詳しく言えば、熱分析装置内の試料から発生するガスをフーリエ変換赤外分光光度計で測定するための熱分析装置のファーナスチューブ構造の新しい改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱分析装置内の試料から発生するガスを他のガス分析装置で分析する手法は良く行なわれている。この手法を行なう熱分析装置としては特に熱重量測定装置(以降、TGと略する)を用いられることが多く、発生ガスの分析装置としてはフーリエ変換赤外分光光度計(以降FT-IR と略する)、質量分析装置、ガスクロマトグラフ質量分析装置等が良く用いられている。この中で、TG内の試料からの発生ガスをFT-IR で測定する方法としては、例えばR.Kinoshita et al., J.Thermal Anal.,38(1992)1891-1900 に示されたような構造の装置がある。この装置では、TG内の試料からの発生ガスをTGのファーナスチューブ先端に取り付けられたトランスファーラインを通してガスセルに導入する。FT-IR からのIR光はガスセルの窓を通して入射し、ガスセルを通過する際ガスセル内に導入された発生ガスによるIR吸収が行なわれ、先のディテクターにて検出される。ファーナスチューブ、トランスファーライン、ガスセルは発生ガスの凝縮を防ぐ目的で保温される。保温温度は一般的に200 ℃〜300 ℃程度が良く用いられている。ガスセルの詳細な構造はDavid A.C.Compton,David.J.Johnson, Research & Development, February(1989) に示されているように、円筒形の金属チューブに保温のためのヒーターをつけると共に、円筒形の開口部にIRを透過する窓材(ZnSe及びKBr )が取り付けられた構造となっている。TGからの発生ガスは円筒形金属チューブ側面からトランスファーラインを通して導入され、別に設けられた排出口から排出される。IR光は金属チューブの一方の開口部から窓材を通して入射し、もう一方の開口部の窓材を通して出射してディテクターに導かれる。
【0003】
またNicolet FT-IR Technical Note TN-8714には図4に示した様な構造のガスセル46とTGファーナスチューブとのインターフェースが示されている。ガスセル46は円筒形で一方の開口部は反射ミラー43、もう一方はIR光透過の窓材42で封止され、TGからの発生ガスは円筒形ガスセル46の側面からインレットライン44を通して導入、ガスセル側面に設けられたガス排出ライン45を通して排出される。ガスのインレットライン44はガラス製でTGのファーナスチューブ先端とガラスボールジョイントにて接続される。ガスセル本体は断熱されたチャンバー41に収められ最高325 ℃までの温度に保温される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
TG/FT-IR測定における重要なポイントの一つとしてリアルタイム性がある。つまりTG内の試料から発生したガスがいかにタイムラグがすくなくIR側で検出できるかの点で、このためにはTG内で発生したガスをできるだけ早くガスセルに導入する必要がある。リアルタイム性を良くする方法としては、TG側からガスセルまでの接続手段の容量をできるだけ少なくしてデッドボリュームを減らす方法と、キャリヤーガスの流量を増やしできるだけ早くガスセルに導入する方法がある。しかしキャリヤーガス流量の増加はガスセル中の発生ガス濃度の低下をもたらしIR吸収の感度低下が見られ、あまり多くすることは望ましくない。従って一般的には接続手段のデッドボリュームをできるだけ減らす方法が取られる。従来の例では、いずれの場合も接続手段のデッドボリュームをできるだけ減らすため、TGのファーナスチューブとガスセルの間はトランスファーラインやインレットライン等細いチューブ状の接続手段をもちいて接続している。またさらに移送中の発生ガスの凝縮を防ぐ目的で、接続手段、ガスセルとも保温を行なっている。
【0005】
しかし細長いチューブ状の接続手段を均一に保温するのは比較的難しく、温度分布ができやすいため、場合によっては目的の保温温度より低いコールドスポットができる事がある。特にファーナスチューブやガスセルとの接続部は形状の異なる部品どうしを接続するため保温が行ないにくくコールドスポットとなりやすい。測定によっては沸点の高いガスが発生することもあり、コールドスポットで凝縮することがある。一度凝縮が起こると、流路が狭くなるため発生ガスの詰まりがますます起こりやすく、最終的には完全に流路を塞いでしまうという欠点がある。
【0006】
沸点の高い発生ガスの凝縮を防ぐためにはより高い温度で保温する方法もあるが、従来の例ではせいぜい325℃あたりが最高温度である。従来例では細いチューブ状の接続手段を用いてガスを移送するため、ガスセルの排出口までの密閉性が要求され、接続部やガスセルの窓部分もシール材が用いられる。しかし保温温度を上げるとシール材の耐熱性が問題になったり、シール性が弱まるという問題があるため、あまり高温での保温には適さないという欠点もある。
【0007】
最近は焼却炉等からのゴミ燃焼時の発生ガスの分析等で、500℃近い高温でないとガス状態でいない物質の同定等も要望されている。しかし従来例でのTG/FT-IRシステムでは500℃での保温は難しく、対応ができない欠点がある。
本発明の課題は発生ガス検出のリアルタイム性を損なうことなく、500℃以上の高温での保温が可能で、且つ発生ガスの凝縮に起因する流路の詰まりの無い熱分析装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
試料周辺の閉空間を形成する第1の円筒形のファーナスチューブと、ファーナスチューブを加熱する第1の加熱手段と、試料から発生するガスを上流から下流に移送するキャリヤーガスと、第2の円筒形のファーナスチューブと、第2のファーナスチューブを加熱する第2の加熱手段と、前記第1のファーナスチューブの下流側開口部と前記第2の円筒形ファーナスチューブ側面とが直接接合された一体構造を形成し、第2のファーナスチューブ両端の開口部に設置された光を透過する窓材と、第2のファーナスチューブ側面に少なくとも1カ所以上設けられたガス排出部とからなる。
【0009】
【作用】
第1のファーナスチューブの下流側開口部から流入したキャリヤーガスと試料からの発生ガスは第2のファーナスチューブ内を通過して第2のファーナスチューブ側面に設けられたガス排出部から外部に排出される。第1のファーナスチューブは従来の熱分析装置のファーナスチューブと同様に試料を加熱し、キャリヤーガスにより発生ガスを下流側に排出する。一方第2のファーナスチューブは第1のファーナスチューブから発生ガスを導入されると共に、両端の開口部からIR光を入射することにより、従来のガスセルの機能を果たす。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例を示す。
1はインコネル等の耐熱性金属またはアルミナ等のセラミックで作られた第1の円筒形のファーナスチューブで、周りに第1のファーナスチューブを加熱する加熱炉2が配置されている。加熱炉2は適切な温度プログラムに従って熱分析装置の温度コントローラにより加熱される。3は熱重量測定装置の測定部である。4は熱重量測定装置の天秤ビーム、5は天秤ビーム4に取り付けられたホルダーである。試料は試料容器6に入れられた後ホルダー5に載せられる。移動機構により熱重量測定装置3を移動することにより試料容器6を載せた天秤ビーム4は第1のファーナスチューブ1内に挿入される。挿入時、第1のファーナスチューブ1の天秤ビーム側開放口は熱重量測定装置3の測定部に取り付けられたベローズ機構7との密着により、密閉される。熱重量測定装置3ではホルダー5に載せられた試料の重量変化を計測すると共に、天秤ビーム4に挿入されている熱電対によりホルダー5の温度を試料温度として計測する。また加熱炉2の温度制御により、第1のファーナスチューブ内の試料の温度をコントロールすることができる。一方キャリヤーガスは熱重量測定装置3側(上流)から流され、第1のファーナスチューブ内を流れる。
【0011】
第1のファーナスチューブの下流側の開口部は第1のファーナスチューブと同材質で作られた第2の円筒形のファーナスチューブ10の側面に接合され、第1のファーナスチューブと第2のファーナスチューブでT字型の一体構造を形成する。11a 、11b はIR光の透過窓材であるZnSeの円盤で、第2のファーナスチューブの両端開口部から少し内側の位置に配置されている。12a 、12b もIR光の透過窓材であるZnSeの円盤で第2のファーナスチューブの両端開口部にシール材を用いて封止されている。13a 、13b は第2のファーナスチューブ側面につけられたガス排出口で、内側のZnSe11a 、11b より内側の位置に配置されている。14は第2のファーナスチューブを取り囲む加熱炉で、内側のZnSe円盤11a と11b の間のファーナスチューブを加熱コントロールする。加熱炉14は、熱分析装置の温度コントローラと接続して加熱炉2と同様に制御しても良いし、また独立に別の温度コントローラと接続して、適切なプログラムに従って温度コントロールしてもかまわない。ZnSeの円盤11a 、11b と12a 、12b の第2のファーナスチューブへの配置、封止の詳細を図2に示す。図2は第2のファーナスチューブの一方の開口部の断面図を示す。ファーナスチューブの断面は 51、52の2つの段を持つ。内側の段51には内側のZnSeの円盤11a が設置され、フランジ付きの押さえリング53により上方より押さえられる。押さえリング53のフランジ部は外側の段52に接している。外側のZnSeの円盤12a は押さえリング53のフランジ部の上部に設置されたO−リング54の上に設置される。第2のファーナスチューブ開口部の外周にはネジ部56が作ってあり、押さえ55のネジ部とかみ合う。このネジを締めることにより外側のZnSeの円盤12a をとおしてO−リング54が押しつぶされ、第2のファーナスチューブ開口部が封止される。
【0012】
次にこの実施例での発生ガスの分析方法について説明する。まず加熱炉14は別の温度コントローラを用いて一定温度(例えば500℃)に制御されている。FT-IR からは入射赤外(IR)光16がミラー等を用いて第2のファーナスチューブ上方からを入れられ、第2のファーナスチューブ内を通して反対側より出射IR光17として出す。出射IR光17はミラー等を用いて再びFT-IR 側の検出器に戻す。これにより第2のファーナスチューブは保温されたガスセルとして機能する。
【0013】
試料は既に記述したように試料容器6に入れられ、ホルダー5に載せられ、第1のファーナスチューブ内に設置される。キャリヤーガスとしては窒素ガス200ml/min が熱重量測定装置3側から導入され、第1のファーナスチューブ内をとおり、第2のファーナスチューブ側面から入り、第2のファーナスチューブ内をとおりガス排出口13a 、及び13b から排出される。次に熱分析装置の温度コントローラで加熱炉2を加熱し試料を昇温する。ある温度で試料の分解等が開始し、試料からガスが発生すると、熱分析装置では天秤ビームを通してガス発生に伴う重量変化を捉える。一方発生したガスはキャリヤーの窒素ガスにより第1のファーナスチューブから直接第2のファーナスチューブに導入される。第2のファーナスチューブはガスセルとして機能し、発生ガスのIR吸収がFT-IR の検出器により検出される。
【0014】
この構造の装置では、従来の熱分析装置のファーナスチューブに相当する第1のファーナスチューブから発生ガスが排出されると、ほぼ同時に従来のガスセルに相当する第2のファーナスチューブに導入されるため、タイムラグはほとんどなくリアルタイム性は十分確保される。また従来例のような細長いチューブ状の接続手段を持たず、ファーナスチューブとガスセルが一体で接合された構造のため、従来問題となりやすい接続部のコールドスポットもほとんど無い。また第1のファーナスチューブの内径のまま、第2のファーナスチューブ(ガスセル)に接合されているため、仮に高温の沸点をもつ発生ガスが接合部付近で凝縮したとしても、従来の様に流路が狭くなりふさがるという事もない。
【0015】
さらに従来は難しかった500℃での保温に対しても、この例では可能である。まずファーナスチューブとガスセルの接合部は一体構造のためシール材を必要とせず、耐熱性の問題はない。次に従来例のような細いチューブ状の流路を使用しないため、ガスセルの排出口までの密閉性は従来例ほど要求しなくても発生ガスが流れる。このため、実施例の図2で示したように、内側のZnSe円盤11a 、11b は厳密なシール材で封止しなくても、発生ガスの流れを十分規定でき、排出口から排出可能となる。これによりガスセルに相当する第2のファーナスチューブは窓材自身の耐熱温度付近まで温度を上げて保温することが可能となる。実施例ではZnSeを用いており、耐熱性を評価したところ500℃でも使用可能である。さらに実施例では外側のZnSe円盤12a 、12b を図2で示したようにO−リングを用いて封止しており第2のファーナスチューブの密閉性を上げている。外側のZnSe円盤12a 、12b は内側のZnSe円盤11a 、11b から距離を離すことが可能で、シール材であるO−リングを用いても耐熱性の問題は無い。また2重の窓材にすることにより、内側の窓材の断熱効果もあり、窓材自身がコールドスポットとなるのを防ぐ効果もある。
【0016】
また実施例での発生ガスの分析方法の説明では、第2のファーナスチューブの温度を一定温度で制御する例で行なったが、熱分析装置の温度コントローラを用いて第1のファーナスチューブの温度コントロールと同様のプログラムで第2のファーナスチューブの温度コントロールを行なうことも可能である。この方法を行なうと発生ガスの凝縮を防ぎながら、且つ低い温度領域で発生してきたガスをいきなり500℃の第2のファーナスチューブ(ガスセル)に導入することも無いため、発生ガスのガスセル中での2次分解を防ぐ効果がある。
【0017】
図3は別の実施例の構造で、第1のファーナスチューブの開口部を第2のファーナスチューブの側面下方に接合し、L字型の形状に構成した例である。この場合はガス排出口は上方に一カ所設けてあり、キャリヤーガスの流れは1図の例と異なり第1のファーナスチューブの開口部から第2のファーナスチューブ上部のガス排出口への一方向となる。この場合ガスの流れは第2のファーナスチューブ内の対流にものるためさらにスムーズになる。
【0018】
実施例では第2のファーナスチューブの配置を上下方向にして説明したが、IR光を水平方向に通す場合は第2のファーナスチューブの配置を水平方向に配置してもかまわない。
また第2のファーナスチューブの径及び長さは規制を受けず適切な寸法を設定することができる。これにより例えばIR吸収の感度が足りない場合は第2のファーナスチューブの長さを伸ばし、IR光の光路を増やすことでIR感度をかせぐことができるメリットがある。
【0019】
また実施例では熱分析装置として水平型の熱重量測定装置で説明したが、吊り下げ式や上皿式といった縦型の熱重量測定装置を用いても第1のファーナスチューブを縦方向に配置することで、実施例と同様の構造の構成が可能であることは言うまでもない。また試料側、リファレンス側の2本の天秤ビームを用いて差動型TGと同時に示差熱分析を行なう装置でも、本実施例と同様の構造の装置を構成できる。さらに熱重量測定装置でない他の構造の熱分析装置、例えば示差走査熱量計や熱機械的分析装置でも第1のファーナスチューブ中に試料設置部を入れることにより、各分析と同時に発生するガスの分析ができる構成が可能である。
【0020】
【発明の効果】
試料周辺の閉空間を形成する第1の円筒形のファーナスチューブと、ファーナスチューブを加熱する第1の加熱手段と、試料から発生するガスを上流から下流に移送するキャリヤーガスと、第2の円筒形のファーナスチューブと、第2のファーナスチューブを加熱する第2の加熱手段と、前記第1のファーナスチューブの下流側開口部と前記第2の円筒形ファーナスチューブ側面とが接合された一体構造を形成し、第2のファーナスチューブ両端の開口部に設置された光を透過する窓材と、第2のファーナスチューブ側面に少なくとも1カ所以上設けられたガス排出部とからなる構成とした事により、従来の熱分析装置のファーナスチューブに相当する第1のファーナスチューブから発生ガスが排出されると、ほぼ同時に従来のガスセルに相当する第2のファーナスチューブに導入されるため、発生ガス検出のリアルタイム性を損なうことなく熱分析と発生ガスの分析が行える効果がある。また接合部やシール材による耐熱性の制限も無いため500℃以上の高温での保温も可能である効果もある。且つ従来のような細長い接続部を持たないため、発生ガスの凝縮に起因する流路の詰まりの無いという効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構造図を示す。
【図2】第2のファーナスチューブ開口部の断面図を示す。
【図3】L字型に構成した実施例の構造図を示す。
【図4】従来例のガスセル構造を示す。
【符号の説明】
1 第1のファーナスチューブ
2 加熱炉
3 熱重量測定装置
4 天秤ビーム
5 ホルダー
6 試料容器
7 ベローズ機構
10 第2のファーナスチューブ
11a 、b 内側のZnSe円盤
12a 、b 外側のZnSe円盤
13a 、b ガス排出口
14 加熱炉
16 入射IR光
17 出射IR光
51 内側の段
52 外側の段
53 押さえリング
54 O−リング
55 押さえ
56 ネジ部
Claims (5)
- 試料周辺の閉空間を形成する第1の円筒形のファーナスチューブと、ファーナスチューブを加熱する第1の加熱手段と、試料から発生するガスを上流から下流に移送するキャリヤーガスと、第2の円筒形のファーナスチューブと、第2のファーナスチューブを加熱する第2の加熱手段と、前記第1のファーナスチューブの下流側開口部と前記第2の円筒形ファーナスチューブ側面とが直接接合された一体構造を形成し、第2のファーナスチューブ両端の開口部に設置された光を透過する窓材と、第2のファーナスチューブ側面に少なくとも1カ所以上設けられたガス排出部とからなり、前記第1のファーナスチューブの下流側開口部から流入したキャリヤーガスと試料からの発生ガスは第2のファーナスチューブ内を通過して第2のファーナスチューブ側面に設けられたガス排出部から外部に排出される構造を持つことを特徴とする熱分析装置。
- 第1のファーナスチューブの下流側開口部と第2の円筒形ファーナスチューブ側面とが直接接合された一体構造がT字型またはL字型の形状を持つ、請求項第1項記載の熱分析装置。
- 第1の加熱手段と第2の加熱手段を同じ温度プログラムにしたがって温度制御するように構成した、請求項第1項記載の熱分析装置。
- 第2の加熱手段は、第2のファーナスチューブ両端の開口部に設置された光を透過する窓材の耐熱温度を越えない一定温度にコントロールする機能を持った、請求項第1項記載の熱分析装置。
- 第1のファーナスチューブ及び第2のファーナスチューブは耐熱性のある金属材料で構成される、請求項第1項記載の熱分析装置。
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