JP4115949B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、送受信周波数を切替えながら目標を検出するレーダ装置に関するものである。
従来のレーダ装置としては、送信電力モニタ部により送信機の送信電力を検出し、送信電力制御指令部ではその検出される送信電力モニタ信号が常に一定となるように送信電力制御指令信号を出力し、減衰器ではその送信電力制御指令信号に応じて入力されるパルス波を減衰して送信機に出力することで、送信機の送信電力が温度変動および時間経過に関係なく、安定した電力で送信できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−64488号公報
従来のレーダ装置は以上のように構成されているので、送信機の送信電力は一定に制御されるものの、送信機、アンテナ、それら送信機およびアンテナ間を接続するケーブル等は、周波数によって特性が変化することから、アンテナから空間に放出される電波の送信出力は周波数毎に異なってしまう。
一方、従来からレーダ装置では、予め設定された探知能力を満足するように設計、製造されることから、送信機の一定に制御される送信電力は、その周波数毎の変動に対しても探知能力を保障していなくてはならず、その結果、所要電力の増加を招くと共に、供給側の電源設備の装置規模が増大する課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、周波数の変化に関らずアンテナからの送信出力を一定にすることで、所要電力の増加および電源設備の装置規模の増大を防ぐレーダ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るレーダ装置は、当該レーダ装置の周囲温度を検出する温度検出手段と、周波数変化および周囲温度に応じた送信機およびアンテナ間を系とする特性変化により予め設定され、選択される周波数および検出される周囲温度に応じたアンテナから送信される送信出力から当該レーダ装置の所要の探知能力を満足する一定の送信出力を差し引いた余剰出力からなる送信出力テーブルを有し、その送信出力テーブルから、選択された周波数および温度検出手段により検出される周囲温度に応じた余剰出力を抽出し、その抽出された余剰出力に相当する分だけ送信機の出力を低減する送信出力制御手段とを備えたものである。
この発明によれば、選択される周波数の他、温度検出手段で検出される周囲温度が変化してもアンテナから送信される送信出力が所要の探知能力を満足する一定値にすることで、所要電力の増加および電源設備の装置規模の増大を防ぐことができる。
また、周波数変化および周囲温度に応じた送信出力テーブルを設けたことにより、選択される周波数および検出される周囲温度に応じた余剰出力を容易に抽出することができ、送信出力制御手段では、送信機への出力を容易に且つ素早く制御することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるレーダ装置を示すブロック図であり、このレーダ装置は、反射鏡等で構成されたものである。図において、送信パルス発生器1は、送信パルスを発生し、ミキサ2aは、送信パルスを選択されたスタロー信号により変調するものである。スタロー発振器3a〜3nは、それぞれ異なる周波数f1〜fnで発振し、周波数チャンネル切替器4は、スタロー発振器3a〜3nにより発信された周波数f1〜fnのうちの周波数チャンネル設定器5で指定された周波数を選択し、ミキサ2aにスタロー信号として出力するものである。以上、送信パルス発生器1、ミキサ2a、スタロー発振器3a〜3n、周波数チャンネル切替器4および周波数チャンネル設定器5により、変調手段を構成する。
送信機6は、変調された送信パルスを増幅し、サーキュレータ7を通じてアンテナ8から送受信ビーム9を送受信するものである。以上、送信機6、サーキュレータ7およびアンテナ8により、送信手段を構成する。
周波数チャンネル毎の送信出力テーブル10は、周波数チャンネル切替器4により選択される周波数に関らずアンテナ8から送信される送信出力がレーダ装置の所要の探知能力を満足する一定値になるようなデータが予め設定されたものであり、周波数チャンネル設定器5により選択される周波数に応じた余剰出力が抽出されるものである。送信出力制御器11は、送信機6の利得を調整するものであり、抽出された余剰出力に相当する分だけ送信機6の出力を減衰するものである。以上、送信出力テーブル10および送信出力制御器11により、送信出力制御手段を構成する。
受信機12は、サーキュレータ7を通じてアンテナ8から受信される受信パルスを処理し、ミキサ2bは、受信パルスを選択されたスタロー信号により復調し、目標検出器13は、復調された受信パルスに基づいて目標を検出し、表示器14により目標を表示するものである。以上、受信機12、ミキサ2b、目標検出器13および表示器14により、復調手段を構成する。
図2はこの発明の実施の形態1による送信出力テーブルを示す説明図である。
次に動作について説明する。
図1において、送信パルス発生器1で生成された送信パルスは、ミキサ2aでスタロー信号によりレーダ送受信周波数に周波数変換される。ここで、複数のレーダ送受信周波数を切替えて用いるレーダ装置の場合、スタロー発振器3a〜3nは、例えば、周波数f1,f2,・・・,fnを発振するn個から構成され、周波数チャンネル設定器5で指定された周波数となるように周波数チャンネル切替器4で選択されてミキサ2aにスタロー信号として出力される。
以上の動作により、所要の周波数チャンネルに対応したレーダ送受信周波数の送信パルスが送信機6に入力され、所要の電力増幅の後、サーキュレータ7を経てアンテナ8に入力され、空間へ電波発射される。
送受信ビーム9により受信された目標からの反射電波は、アンテナ8およびサーキュレータ7を経て受信機12に入力され帯域制限および増幅された後、ミキサ2bによってスタロー信号により周波数変換され、目標検出器13で目標が検出されてその結果は表示器14に表示される。
ここで、送信機6、アンテナ8およびその間を接続するケーブル等は、周波数によって特性が変化し、例えば、スタロー発振器3a〜3nの周波数f1,f2,・・・,fnにおいても、それぞれの周波数チャンネルによって、出力、アンテナ利得および損失が異なる。その結果、アンテナ8から空間に放射される電波の送信出力Ptは周波数毎に異なるが、予め設定された探知能力を満足するように設計、製造するために、所要の送信出力を上回る電波が放射される場合があり、結果として、主として送信機6で消費される所要電力の増加を招く場合があった。
上記に示した周波数毎の特性は、各構成品毎に測定しておくことが可能であることから、図2に示すような、周波数f1,f2,・・・,fnにおけるアンテナ8から送信される送信出力Ptと、送信出力Ptからレーダ装置が所要の探知能力を満足するために最低限必要な一定の送信出力を差し引いた余剰電力ΔPtとの送信出力テーブル10を準備することができる。送信出力制御器11では、この周波数チャンネル毎の送信出力テーブル10に従って、周波数チャンネル設定器5で指定された周波数における送信機6の出力を制御することで、送信出力を制御することができる。例えば、周波数f2が選択された場合、余剰出力ΔPt2に相当する分だけ、送信機6の出力を低減するように制御する。
以上のように、この実施の形態1によれば、反射鏡等で構成されたレーダ装置において、周波数チャンネル設定器5で指定される周波数が変化してもアンテナ8から送信される送信出力が所要の探知能力を満足する一定値にすることで、所要電力の増加および電源設備の装置規模の増大を防ぐことができる。
また、周波数チャンネル毎の送信出力テーブル10を設けたことにより、指定される周波数fに応じた余剰出力ΔPtを容易に抽出することができ、送信出力制御器11では、送信機6の出力を容易に且つ素早く制御することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、送信機6、アンテナ8およびその間を接続するケーブル等の周波数による特性変化に対応したものを示したが、その特性変化は、周囲温度によっても生じる。この実施の形態2では、周波数の他、周囲温度の変化にも対応可能にしたものである。
図3はこの発明の実施の形態2による送信出力テーブルを示す説明図である。
周波数毎および周囲温度毎の特性は、各構成品毎に測定しておくことが可能であることから、図3に示すような、周波数f1,f2,・・・,fnおよび周囲温度T1,T2,・・・,Tnの組合せにおけるアンテナ8から送信される送信出力PtTと、送信出力PtTからレーダ装置が所要の探知能力を満足するために最低限必要な一定の送信出力を差し引いた余剰電力ΔPtTとの送信出力テーブルを準備することができる。送信出力制御器11では、この周波数チャンネル毎および周囲温度毎の送信出力テーブルに従って、周波数チャンネル設定器5で指定された周波数、および温度検出器(図示せず)で検出された周囲温度における送信機6の出力を制御することで、送信出力を制御することができる。例えば、周波数f2が選択され、周囲温度T1が検出された場合、余剰出力ΔPt2T1に相当する分だけ、送信機6の出力を低減するように制御する。
以上のように、この実施の形態2によれば、反射鏡等で構成されたレーダ装置において、周波数チャンネル設定器5で指定される周波数の他、温度検出器で検出される周囲温度が変化してもアンテナ8から送信される送信出力が所要の探知能力を満足する一定値にすることで、上記実施の形態1に比較してさらに所要電力の増加および電源設備の装置規模の増大を防ぐことができる。
また、周波数チャンネル毎および周囲温度毎の送信出力テーブルを設けたことにより、指定される周波数fおよび検出される周囲温度Tに応じた余剰出力ΔPtTを容易に抽出することができ、送信出力制御器11では、送信機6の出力を容易に且つ素早く制御することができる。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3によるレーダ装置を示すブロック図であり、このレーダ装置は、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダで構成されたものである。図において、電力分配器15は、送信機6により増幅された送信パルスを分配するものである。
移相器16a〜16nは、ビーム走査制御器17による制御により、分配された送信パルスを移相し、電力増幅器18a〜18nは、サーキュレータ19a〜19nを通じ入力される送信パルスを増幅し、サーキュレータ20a〜20nを通じて素子アンテナ21a〜21nから送受信ビーム22を送受信するものである。また、低雑音増幅器23a〜23nは、サーキュレータ20a〜20nを通じて素子アンテナ21a〜21nから受信される受信パルスを増幅し、サーキュレータ19a〜19nに出力するものである。以上、移相器16a〜16n、ビーム走査制御器17、電力増幅器18a〜18n、サーキュレータ19a〜19n,20a〜20n、素子アンテナ21a〜21nおよび低雑音増幅器23a〜23nにより、n個の送受信モジュール(送信手段)を構成する。
周波数チャンネル毎の送信出力テーブル24は、周波数チャンネル切替器4により選択される周波数に関らず素子アンテナ21a〜21nから送信される送信出力がレーダ装置の所要の探知能力を満足する一定値になるようなデータが予め設定されたものであり、周波数チャンネル設定器5により選択される周波数に応じた給電しない送受信モジュールが抽出されるものである。送受信モジュール制御器25は、送受信モジュールの給電を制御するものであり、抽出された送受信モジュールに給電しないように制御するものである。以上、送信出力テーブル24および送受信モジュール制御器25により、送信出力制御手段を構成する。
その他の構成については、図1と同等のものである。
図5はこの発明の実施の形態3による送信出力テーブルを示す説明図であり、図6はこの発明の実施の形態3による送受信モジュールを示す配置図である。
次に動作について説明する。
図4において、送信パルス発生器1から送信機6までの動作は、図1と同様であり、送信機6で生成された送信パルスは、電力分配器15によって複数の送受信モジュールに分配される。各送受信モジュールでは、所要の位相となるようにビーム走査制御器17に従って移相器16a〜16nが制御され、サーキュレータ19a〜19nを経由して電力増幅器18a〜18nより所定の電力に増幅された後、サーキュレータ20a〜20nを経由して複数の素子アンテナ21a〜21nから空間に電波発射される。
送受信ビーム22により受信された目標からの反射電波は、素子アンテナ21a〜21nおよびサーキュレータ20a〜20nを経て、低雑音増幅器23a〜23nで増幅され、送信時と同様の経路をたどって、電力分配器15で合成され、その後の受信機12から表示器14までの動作は、図1と同様である。
ここで、送信機6、送受信モジュールおよびその間を接続するケーブル等は、周波数によって特性が変化し、この周波数毎の特性は、各構成品毎に測定しておくことが可能であることから、図5に示すような、周波数f1,f2,・・・,fnにおける素子アンテナ21a〜21nから送信される送信出力Ptと、送信出力Ptからレーダ装置が所要の探知能力を満足するために最低限必要な一定の送信出力を差し引いた余剰電力ΔPtと、余剰電力ΔPtに応じた給電しない送受信モジュールの送信出力テーブル24を準備することができる。送受信モジュール制御器25では、この周波数チャンネル毎の送信出力テーブル24に従って、周波数チャンネル設定器5で指定された周波数における送受信モジュールの給電を制御することで、送信出力を制御することができる。
図6は送受信モジュールを間引きした配置を示したものであり、図6(a)は電力制御しない場合、図6(b)は電力制御した場合を示したものである。図6(a)に示したように電力制御しない場合には、予め所要のアンテナ・パターン(ビーム幅やサイドローブ)を得るために必要な、給電する素子アンテナおよび送受信モジュールの配置(間引き)を行っている。これに対して、図6(b)に示したように電力制御した場合には、図5に示した送信出力テーブル24から抽出された送受信モジュールに給電しないように制御する。なお、この給電しない送受信モジュールは、受信利得の効率を考慮してバランス良く設定されたものである。
以上のように、この実施の形態3によれば、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダで構成されたレーダ装置において、周波数チャンネル設定器5で指定される周波数が変化しても素子アンテナ21a〜21nから送信される送信出力が所要の探知能力を満足する一定値にすることで、所要電力の増加および電源設備の装置規模の増大を防ぐことができる。
また、周波数チャンネル毎の送信出力テーブル24を設けたことにより、指定される周波数fに応じた給電しない送受信モジュールを容易に抽出することができ、送受信モジュール制御器25では、送受信モジュールの出力を容易に且つ素早く制御することができる。
さらに、送受信モジュールの給電の制御は、移相器16a〜16nの設定を始めとして予め有しているため、個別の送受信モジュールの電源をオン、オフする等の制御によって容易に行うことができる。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダにおいて送受信モジュールの給電を制御するものを示したが、送受信モジュールの送信のみをしないように制御する構成としても、さらに所要の電力を低減することができる。
図7はこの発明の実施の形態4による送信出力テーブルを示す説明図であり、図8はこの発明の実施の形態4による送受信モジュールを示す配置図である。、
図7に示すような、周波数f1,f2,・・・,fnにおける素子アンテナ21a〜21nから送信される送信出力Ptと、送信出力Ptからレーダ装置が所要の探知能力を満足するために最低限必要な一定の送信出力を差し引いた余剰電力ΔPtと、余剰電力ΔPtに応じた送信のみしない送受信モジュールの送信出力テーブルを準備することができる。送受信モジュール制御器では、この周波数チャンネル毎の送信出力テーブルに従って、周波数チャンネル設定器5で指定された周波数における送受信モジュールの送信を停止することで、送信出力を制御することができる。
図8は送受信モジュールを間引きした配置を示したものであり、図8(a)は電力制御しない場合、図8(b)は電力制御した場合を示したものである。図8(a)にに対して、図8(b)に示したように電力制御した場合には、図7に示した送信出力テーブルから抽出された送受信モジュールを送信のみしないように制御する。なお、この送信のみしない送受信モジュールは、受信利得の効率を考慮してバランス良く設定されたものである。
以上のように、この実施の形態4によれば、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダで構成されたレーダ装置において、周波数チャンネル設定器5で指定される周波数が変化しても素子アンテナ21a〜21nから送信される送信出力が所要の探知能力を満足する一定値にすることで、所要電力の増加および電源設備の装置規模の増大を防ぐことができる。
また、周波数チャンネル毎の送信出力テーブルを設けたことにより、指定される周波数fに応じた送信のみしない送受信モジュールを容易に抽出することができ、送受信モジュール制御器では、送受信モジュールの出力を容易に且つ素早く制御することができる。
さらに、送受信モジュールの制御は、移相器16a〜16nの設定を始めとして予め有しているため、個別の送受信モジュールの電源をオン、オフする等の制御によって容易に行うことができる。
さらに、上記実施の形態3に示したように送受信モジュールの送受信の両方をしないように制御するのではなく、送受信モジュールの送信のみをしないように制御することにより、上記実施の形態3よりも受信利得の低下を回避することができ、その結果、レーダ装置の所要の探知能力を満足するための送信しない送受信モジュール数を上記実施の形態3よりも多く設定することができ、レーダ装置の所要電力をさらに低減することができる。
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5によるレーダ装置を示すブロック図であり、このレーダ装置は、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダで構成されたものである。図において、温度検出器26は、レーダ装置の周囲温度を検出するものである。
また、周波数チャンネル毎および周囲温度毎の送信出力テーブル27は、周波数チャンネル切替器4により選択される周波数および温度検出器26により検出される周囲温度にに関らず素子アンテナ21a〜21nから送信される送信出力がレーダ装置の所要の探知能力を満足する一定値になるようなデータが予め設定されたものである。具体的には、図3に示した周波数チャンネル毎および周囲温度毎の送信出力テーブルに、図5に示した給電しない送受信モジュールを組合せたものであり、周波数チャンネル設定器5により選択される周波数および温度検出器26により検出される周囲温度に応じた給電しない送受信モジュールが抽出されるものである。
送受信モジュール故障検出器28は、送受信モジュールの故障を検出するものであり、送受信モジュール制御器29は、送信出力テーブル27から抽出される給電しない送受信モジュールを、送受信モジュール故障検出器28からの故障状況に応じて調整した送受信モジュールの給電を制御するものである。以上、温度検出器26、送信出力テーブル27、送受信モジュール故障検出器28および送受信モジュール制御器29により、送信出力制御手段を構成する。
その他の構成については、図4と同等のものである。
次に動作について説明する。
この実施の形態5では、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダにおいて周波数の他、周囲温度の変化および送受信モジュールの故障状況にも対応して、送受信モジュールの給電を制御するものである。
図9において、送信出力テーブル27は、図3に示したように、周波数f1,f2,・・・,fnおよび周囲温度T1,T2,・・・,Tnの組合せにおける素子アンテナ21a〜21nから送信される送信出力と、送信出力からレーダ装置が所要の探知能力を満足するために最低限必要な一定の送信出力を差し引いた余剰電力と、図5に示したように、余剰電力に応じた給電しない送受信モジュール(制御モジュール欄)を組合せたものからなるものである。
送受信モジュール制御器29では、この周波数チャンネル毎および周囲温度毎の送信出力テーブル27に従って、周波数チャンネル設定器5で指定された周波数および温度検出器26により検出されたレーダ装置の周囲温度における給電しない送受信モジュールを抽出する。
また、送受信モジュール故障検出器28では、送受信モジュールの故障を随時検出し、送受信モジュール制御器29に故障状況として随時出力する。送受信モジュール制御器29では、送信出力テーブル27から抽出した給電しない送受信モジュールを除く、給電する送受信モジュールに送受信モジュール故障検出器28からの故障中の送受信モジュールが含まれているか判断し、含まれている場合には、代わりにどの送受信モジュールを給電するか、受信利得の効率を考慮してバランス良く決定して、送受信モジュールの給電を制御する。
以上のように、この実施の形態5によれば、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダで構成されたレーダ装置において、周波数チャンネル設定器5で指定される周波数、温度検出器26により検出される周囲温度および送受信モジュール故障検出器28により検出される故障中の送受信モジュールが変化しても素子アンテナ21a〜21nから送信される送信出力が所要の探知能力を満足する一定値にすることで、所要電力の増加および電源設備の装置規模の増大を防ぐことができる。
また、周波数チャンネル毎および周囲温度毎の送信出力テーブルを設けたことにより、指定される周波数fおよび検出される周囲温度に応じた給電しない送受信モジュールを容易に抽出することができ、送受信モジュール制御器29では、送受信モジュールの出力を容易に且つ素早く制御することができる。
さらに、送受信モジュールの制御は、移相器16a〜16nの設定を始めとして予め有しているため、個別の送受信モジュールの電源をオン、オフする等の制御によって容易に行うことができる。
なお、上記実施の形態5では、送受信モジュールを給電しないように制御したが、上記実施の形態4に示したように送受信モジュールを送受のみしないように制御しても良く、この場合、レーダ装置の所要の探知能力を満足するための送信しない送受信モジュール数を上記実施の形態5よりも多く設定することができ、レーダ装置の所要電力をさらに低減することができる。
実施の形態6.
図10はこの発明の実施の形態6による送信パルスを示す説明図である。
上記実施の形態1から上記実施の形態5では、レーダ装置の送信機または送受信モジュールを制御するものを示したが、図10に示すように、パルス高やパルス幅やパルス繰り返し周期を制御する構成としても、所要の電力を低減することができる。
図10に示すように、周波数f1では送信出力(パルス高)がPt1で周波数f2では送信出力がPt2であるとする。その時のパルス幅PWi、パルス繰り返し周期PRTi(i=1,2,・・・)の設定を、所要の探知能力が得られるようにする。例えば、周波数f2の送信出力が小さい(Pt2<Pt1)場合、パルス幅PW2を長くすることで、あるいは、パルス繰り返し周期PRT2を短くすることで探知能力を確保する。
以上のように、この実施の形態6によれば、送信出力(パルス高)の他、パルス幅やパルス繰り返し周期を制御しても良く、上記実施の形態1から上記実施の形態5と同様な効果が得られる。
この発明の実施の形態1によるレーダ装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による送信出力テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態2による送信出力テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態3によるレーダ装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による送信出力テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態3による送受信モジュールを示す配置図である。 この発明の実施の形態4による送信出力テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態4による送受信モジュールを示す配置図である。 この発明の実施の形態5によるレーダ装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態6による送信パルスを示す説明図である。
符号の説明
1 送信パルス発生器(変調手段)、2a ミキサ(変調手段)、2b ミキサ(復調手段)、3a〜3n スタロー発振器(変調手段)、4 周波数チャンネル切替器(変調手段)、5 周波数チャンネル設定器(変調手段)、6 送信機(送信手段)、7 サーキュレータ(送信手段)、8 アンテナ(送信手段)、9,22 送受信ビーム、10,24,27 送信出力テーブル(送信出力制御手段)、11,25,29 送信出力制御器(送信出力制御手段)、12 受信機(復調手段)、13 目標検出器(復調手段)、14 表示器(復調手段)、15 電力分配器、16a〜16n 移相器(送信手段)、17 ビーム走査制御器(送信手段)、18a〜18n 電力増幅器(送信手段)、19a〜19n,20a〜20n サーキュレータ(送信手段)、21a〜21n 素子アンテナ(送信手段)、23a〜23n 低雑音増幅器(送信手段)、26 温度検出器(送信出力制御手段)、28 送受信モジュール故障検出器(送信出力制御手段)。

Claims (3)

  1. 送信パルスを選択された周波数により変調する変調手段と、
    送信機およびアンテナにより構成され、上記変調手段により変調された送信パルスを増幅してアンテナから送信する送信手段と、
    上記アンテナから受信される受信パルスを選択された周波数により復調し、その復調された受信パルスに基づいて目標を検出する復調手段と、
    当該レーダ装置の周囲温度を検出する温度検出手段と、
    周波数変化および周囲温度に応じた上記送信機および上記アンテナ間を系とする特性変化により予め設定され、選択される周波数および検出される周囲温度に応じた上記アンテナから送信される送信出力から当該レーダ装置の所要の探知能力を満足する一定の送信出力を差し引いた余剰出力からなる送信出力テーブルを有し、その送信出力テーブルから、選択された周波数および上記温度検出手段により検出される周囲温度に応じた余剰出力を抽出し、その抽出された余剰出力に相当する分だけ送信機の出力を低減する送信出力制御手段とを備えたレーダ装置。
  2. 送信パルスを選択された周波数により変調する変調手段と、
    送信機および複数の送受信モジュールにより構成され、上記変調手段により変調された送信パルスを増幅して複数の送受信モジュールのアンテナから送信する送信手段と、
    上記アンテナから受信される受信パルスを選択された周波数により復調し、その復調された受信パルスに基づいて目標を検出する復調手段と、
    当該レーダ装置の周囲温度を検出する温度検出手段と、
    上記送受信モジュールの故障を検出する故障検出手段と、
    周波数変化および周囲温度に応じた上記送信機および上記アンテナ間を系とする特性変化により予め設定され、選択される周波数および検出される周囲温度に応じた上記アンテナから送信される送信出力から当該レーダ装置の所要の探知能力を満足する一定の送信出力を差し引いた余剰出力に応じた給電しない送受信モジュールからなる送信出力テーブルを有し、その送信出力テーブルから、選択された周波数および上記温度検出手段により検出される周囲温度に応じた給電しない送受信モジュールを抽出し、その抽出された給電しない送受信モジュールを除く、給電する送受信モジュールに上記故障検出手段による故障中の送受信モジュールが含まれているか判断し、含まれていない場合には、その抽出された給電しない送受信モジュールに応じて給電を制御し、含まれている場合には、故障中の送受信モジュールの代わりにどの送受信モジュールを給電するか、受信利得の効率を考慮して決定し、送受信モジュールの給電を制御する送信出力制御手段とを備えたレーダ装置。
  3. 送信出力制御手段は、
    送信パルスのパルス高、パルス幅およびパルス繰り返し周期のうちの少なくとも1つを調整することにより、送信機の出力を制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載のレーダ装置。
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