JP4115742B2 - 望遠マクロレンズ光学系 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、無限遠から等倍近傍までの撮影が可能な望遠マクロレンズ光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の望遠マクロレンズ光学系は、例えば焦点距離f=200mm(特開昭61−132916号)であって、等倍まで合焦可能であって、物体側先端の対物レンズ群を合焦レンズ群としている。
他の従来の望遠マクロレンズ光学系としては、合焦レンズ群である大きい重量の対物レンズ群の大きな移動量による問題を軽減するために、対物レンズ群以外のレンズ群の移動によってて合焦を行い、重量の大きい対物レンズ群を動かさずに合焦を行う構成が提案されている。
【0003】
すなわち、特開2001−21798号公報及び特開2001−33704号公報においては、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、負の第4レンズ群からなる構成で、第2レンズ群を像側へ、第3レンズ群を物体側へ移動させることによって、像面位置を一定としたとき物体をレンズに近づけることと同じ効果を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の望遠マクロレンズ光学系は、一般に、レンズ全長が長い問題に加えて、物体側先端の対物レンズ群が、その重量が大きく、また光学系の重心から離れているため、撮影時の望遠マクロレンズ光学系を装着したカメラの固定すなわち手ブレの発生等を防ぐことを困難にしている。
【0005】
従来の望遠マクロレンズ光学系においてはまた、合焦レンズ群の大きな移動量に起因して、撮影距離の変化に伴って有効Fナンバーが大きく変化するという問題がある。例えば、特開平9−21319号に開示されいる焦点距離f=180mmで、合焦レンズ群の焦点距離がf=−50.1084及びf=205.1957mmの望遠マクロレンズ光学系において、撮影距離の変化に伴って有効Fナンバーは、3.6〜5.93と変化する。
【0006】
一方、特開2001−21798号公報及び特開2001−33704号公報に開示された望遠マクロレンズ光学系においては、合焦のために第2レンズ群を像側へ、第3レンズ群を物体側へ移動させる構成であるが、第1レンズ群の口径が大きくまた望遠マクロレンズ光学系の全長が長い問題がある。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、従来技術の望遠マクロレンズ光学系における上述した問題点に鑑みてなされたものであって、レンズ全長が比較的短く、物体側先端の対物レンズ群が、その重量が小さく、撮影時の望遠マクロレンズ光学系を装着したカメラの固定すなわち手ブレの発生等を防ぎ易い望遠マクロレンズ光学系を提供することをことを目的とする。
【0008】
本発明はまた、撮影距離の変化に伴う有効Fナンバーの変化が少なく、使い勝手のよい望遠マクロレンズ光学系を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】
本発明は、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、負の第4レンズ群からなり、フォーカシングは、第2レンズ群を像側に、第3レンズ群を対物側に移動させ、第4レンズ群を非線型に移動させ又は像面に対して固定とし、第2レンズ群の焦点距離をf2、無限遠時のレンズ系全体の焦点距離をf∞、第3レンズ群の無限遠位置から等倍位置までの移動量をm3とするとき、
であることを特徴とする望遠マクロレンズ光学系である。
【0010】
本発明は、正負正負の4群構成のパワー配置を適切としたため、合焦群の移動量を削減し、かつ光学系全長を短縮している。
第2レンズ群の焦点距離をf2、無限遠時の全系の焦点距離をf∞とすると、
であれば、第2レンズ群の移動量を少なくし、また、球面収差、像面湾曲の無限遠から等倍までの変化を少なくすることができる。
【0011】
(1)式の範囲を超えて第2レンズ群の焦点距離が短くなると、球面収差と像面湾曲の撮影距離による変化が大きくなり、収差補正上好ましくない。また、(1)式の範囲を超えて第2レンズ群の焦点距離が長くなると、第2レンズ群のフォーカシングに際しての移動量が大きくなり、光学系の全長の増大を招く。
また、第3レンズ群の無限遠位置から等倍位置までの移動量をm3とすると、
であれば、第3レンズ群の移動量を適切に抑えることができ、光学系の全長を抑えることができる。
【0012】
【第1実施形態】
本発明の第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系100を、図に基づいて説明する。望遠マクロレンズ光学系100は、図1に示すように、物体側から順に、正の第1レンズ群LG1、負の第2レンズ群LG2、正の第3レンズ群LG3、負の第4レンズ群LG4からなる。近距離への合焦に際しては、第2レンズ群LG2を像側に、第3レンズ群LG3を対物側に動かし、第4レンズ群LG4は非線型に移動又は像面に対して固定となっている。
【0013】
第1レンズ群LG1は、正正負正と負正の接合レンズからなる。第2レンズ群LG2は、負負正の3枚からなる。第3レンズ群LG3は、正負の接合の2枚からなる。第4レンズ群LG4は、負正の2枚からなる。絞りSは、第2レンズ群LG2と第3レンズ群LG3の間に配置される。
【0014】
望遠マクロレンズ光学系100の光学的データは以下のとおりである。No.は面番号を示し、Rは曲率(mm)を示し、Dは間隔(厚さ)を示し、Ndはd線の屈折率を示し、Vdは分散率を示し、fは焦点距離(mm)を示す。
【0015】
第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系100の無限遠での収差は、図2に示すとおりである。
第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系100の1/2倍での収差図は、図3に示すとおりである。
第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系100の等倍での収差図は、図4に示すとおりである。
【0016】
【第2実施形態】
本発明の第2実施形態の望遠マクロレンズ光学系200を、図に基づいて説明する。望遠マクロレンズ光学系200は、図5に示すように、物体側から順に、正の第1レンズ群LG11、負の第2レンズ群LG21、正の第3レンズ群LG31、負の第4レンズ群LG41からなる。近距離への合焦に際しては、第2レンズ群LG21を像側に、第3レンズ群LG31を対物側に動かし、第4レンズ群LG41は非線型に移動又は像面に対して固定となっている。
【0017】
第1レンズ群LG11は正正負正と負正の接合レンズからなり、第2レンズ群LG21は負負正の3枚からなり、第3レンズ群LG31は正と正負の接合レンズの3枚からなり、第4レンズ群LG41は負正の2枚からなる。絞りは第2レンズ群LG21と第3レンズ群LG31の間に位置する。近距離への合焦は第2レンズ群LG21を像側に、第3レンズ群LG31を対物側に、第4レンズ群LG41を非線型に移動して行う。
【0018】
望遠マクロレンズ光学系200の光学的データは以下のとおりである。No.は面番号を示し、Rは曲率(mm)を示し、Dは間隔(厚さ)を示し、Ndはd線の屈折率を示し、Vdは分散率を示し、fは焦点距離(mm)を示す。
【0019】
【0020】
第2実施形態の望遠マクロレンズ光学系200の無限遠での収差は、図6に示すとおりである。
第2実施形態の望遠マクロレンズ光学系200の1/2倍での収差図は、図7に示すとおりである。
第2実施形態の望遠マクロレンズ光学系200の等倍での収差図は、図8に示すとおりである。
【0021】
望遠マクロレンズ光学系200においては、望遠マクロレンズ光学系100に対し、第3レンズ群に正レンズを1枚追加することにより、球面収差と軸上の色収差を抑えつつ、第3レンズ群の移動量を減少させた。また、第4レンズ群を非線型に移動させることにより、撮影倍率が1/10倍から1/2倍の間における非点収差の変動を抑えることができた。
【0022】
【発明の効果】
本発明の望遠マクロレンズ光学系によれば、レンズ全長が比較的短く、物体側先端の対物レンズ群が、その重量が小さく、撮影時の望遠マクロレンズ光学系を装着したカメラの固定すなわち手ブレの発生等を防ぎ易い望遠マクロレンズ光学系を構成することができる効果を有する。
本発明によればまた、撮影距離の変化に伴う有効Fナンバーの変化が少なく、使い勝手のよい望遠マクロレンズ光学系を提供することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系の無限遠でのレンズ構成図である。
【図2】図2は、第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系の無限遠での収差図である。
【図3】図3は、第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系の1/2倍での収差図である。
【図4】図3は、第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系の等倍での収差図である。
【図5】図5は、第2実施形態の望遠マクロレンズ光学系の無限遠でのレンズ構成図である。
【図6】図6は、第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系の無限遠での収差図である。
【図7】図7は、第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系の1/2倍での収差図である。
【図8】図8は、第1実施形態の望遠マクロレンズ光学系の等倍での収差図である。
【符号の説明】
100 望遠マクロレンズ光学系
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
LG4 第4レンズ群
200 望遠マクロレンズ光学系
LG11 第1レンズ群
LG21 第2レンズ群
LG31 第3レンズ群
LG41 第4レンズ群
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