JP4115069B2 - 管切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、老朽化した既設のねずみ鋳鉄管などにPE管(ポリエチレン管)などを挿入する入替工法において、施工後にPE管の分岐工事が必要な場合に、その分岐箇所の鋳鉄管を切削するための管切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の管切断装置としては、鋳鉄管の周りを回転させ、鋳鉄管を周方向に沿って切削する管切断具を設けたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
分岐箇所の鋳鉄管を切削してその破片を除去するためには、図11に示すように、鋳鉄管を管周方向4だけでなく管長手方向3に沿って切削する必要があるが、上述した従来の管切断装置によれば、鋳鉄管を管周方向4に切削する機能しか有していないため、管長手方向3に沿った切削作業には市販のグラインダーやエアーカッターなどの管切断具を手に持った作業員による手持ち作業での切削に頼らざるを得なかった。
しかしながら、作業員による手持ち作業によると、手ブレなどにより切削面が蛇行し易くなるため、管切断具の切削刃の耐久性が落ち易くなるといった問題と、切削長さが長い場合、作業時間が長くなるため、管切断具の重量を支えたまま安定した切削作業、例えば、上記の手ブレに加えて、切削深さを一定に保ちつつ切削するなどといったことが困難になるだけでなく、疲労による危険がともない易いものとなっていた。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、作業員による手持ち作業によらず、鋳鉄管の長手方向に沿ってスライドさせて、鋳鉄管を管長手方向に沿って切削する管切断具を設けた管切断装置を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1の発明の特徴構成は図1〜に例示するごとく、管壁を管長手方向3に沿って切削可能な円盤状切削刃5を駆動回転自在に備えた管切断具7と、前記管切断具7が、前記切削刃5で前記管壁を管長手方向3に沿って切削しながら、管長手方向3に沿って移動するように案内する案内具8と、前記案内具8を管2に着脱自在に固定する固定具9とを設けてあり、
前記案内具8を、前記管2の外周面に沿って管長手方向3に転動自在な複数の車輪11を設けて構成し、前記固定具9を、前記複数の車輪11で前記管2の外周面を径方向から挟み込むように、それらの車輪11の車輪支持部12を管周方向4に間隔を隔てて固定する枠体13を設けて構成し、前記管切断具7を前記枠体13に支持してあるところにあり、
前記車輪支持部12を、管周方向4で隣り合う車輪11どうしの位置が管長手方向3に沿ってずれるように固定してあるところにある。
【0006】
請求項2の発明の特徴構成は図5,6,8,9に例示するごとく、前記複数の車輪11を、管長手方向3に沿って転動する状態と、管周方向4に沿って転動する状態とに姿勢変更自在に設け、前記切削刃5を、管長手方向2に沿って切削する状態と、管周方向4に沿って切削する状態とに姿勢変更自在に設けてあるところにある。
【0007】
請求項3の発明の特徴構成は図1〜6,10に例示するごとく、前記切削刃5の前記管壁に対する切削深さを規制する規制具10を設けてあるところにある。
【0008】
【0009】
【0010】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0011】
〔作用及び効果〕
請求項1の発明により、管壁を管長手方向に沿って切削可能な円盤状切削刃を駆動回転自在に備えた管切断具と、前記管切断具が、前記切削刃で前記管壁を管長手方向に沿って切削しながら、管長手方向に沿って移動するように案内する案内具と、前記案内具を管に着脱自在に固定する固定具とを設けてあるから、安全且つ、容易に管軸方向に沿った管の切削作業が可能となる。
つまり、前記固定具によって管の切削作業が必要な箇所に前記案内具を固定し、その案内具により前記管切断具を管長手方向に沿って移動させることができるから、従来の作業員による手持ちでの切削作業に比して、安定した切削作業を行うことができ、切削面が蛇行するのを防止することができる。
その結果、管長手方向に沿った管の切削作業にともなう切削刃の耐久性を向上させることができると共に、管の切削作業を安全に行うことができるため、切削作業の作業性を向上させることができるようになった。
【0012】
【0013】
また、前記案内具を、前記管の外周面に沿って管長手方向に転動自在な複数の車輪を設けて構成し、前記固定具を、前記複数の車輪で前記管の外周面を径方向から挟み込むように、それらの車輪の車輪支持部を管周方向に間隔を隔てて固定する枠体を設けて構成し、前記管切断具を前記枠体に支持してあるから、前記管切断具を、固定具ごと管長手方向に沿って移動案内することができる。
つまり、前記複数の車輪で管の外周面を挟み込む状態に支持した枠体を設けて構成した固定具に管切断具が支持されているので、前記枠体を管長手方向に沿って移動させると、前記複数の車輪が転動することによって、前記管切断具が固定具に支持されたまま管の長手方向に沿って案内されることになり、管長手方向に沿った切削を行うことができる。
また、例えば、固定具によって管の切削作業が必要な箇所に案内具を固定し、その案内具により管切断具を管長手方向に沿って移動させる構成のものだと、切削長さが長くなった場合、固定具を取付け直す必要が生じると共に、案内具と固定具とが別部材で形成されているため部品コストが高くなるが、本件のものだと、管に対して前記固定具を一度セッテイングするだけで、管長手方向における切削長さに関係なく管長手方向への移動案内が可能となるだけでなく、案内具と固定具における部品の一部共有化を行うことができる。
その結果、部品コストを下げることができると共に、固定具の取付け位置の変更に伴う固定具の付け替え作業が不要となるため、容易、且つ、安全に管の長手方向に沿った管の切削作業を行うことができ、切削作業の作業性を向上させることができるようになった。
【0014】
また、前記車輪支持部を、管周方向で隣り合う車輪どうしの位置が管長手方向に沿ってずれるように固定してあるから、前記管切断具を、管周方向及び管長手方向に沿って安定移動させることができる。
つまり、例えば、前記複数の車輪支持部を、管周方向で隣り合う車輪どうしの位置が管長手方向に沿ってずれることなく一列に配置されたものだと、管と車輪の接点を中心にした管長手方向への揺動がおこり易くなるため、前記固定具に取付けた前記管切断具の支持姿勢が不安定なものとなって、前記管切断具を管周方向及び管長手方向に沿って安定移動させることができなくなるが、本件のものだと管周方向で隣り合う車輪どうしの位置が管の長手方向に沿ってずれるように固定してあるから、管長手方向に巾を有した支持となるため、管長手方向への揺動が抑制され易くなり、枠体に取付けた前記管切断具の支持姿勢を安定させることができる。
その結果、前記管切断具を管周方向及び管長手方向に沿って安定移動させることができるため、切削作業の作業性を向上させることができるようになった。
【0015】
請求項の発明によれば、請求項の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、前記複数の車輪を、管長手方向に沿って転動する状態と、管周方向に沿って転動する状態とに姿勢変更自在に設け、前記切削刃を、管長手方向に沿って切削する状態と、管周方向に沿って切削する状態とに姿勢変更自在に設けてあるから、管長手方向に沿った切削作業と管周方向に沿った切削作業とを一つの装置で兼用化できると共に、切削作業の向き変更が容易となる。
つまり、例えば、管長手方向沿って移動させて切削する管切断装置と管周方向に沿って移動させて切削する管切断装置を別々に設けたものだと、次の切削作業に移る前に先の管切断装置を取り外してから別の管切断装置を取付けて別方向の切削作業を行う必要があるため、作業に手間がかかるものであるが、前記切削刃を、管長手方向に沿って切削する状態に姿勢変更すると共に、前記複数の車輪を、管長手方向に沿って転動する状態に姿勢変更すると、管長手方向に沿って前記切削刃を移動案内することができるようになる。また、前記切削刃を、管周方向に沿って切削する状態に姿勢変更すると共に、前記複数の車輪を、管周方向に沿って転動する状態に姿勢変更すると、管周方向に沿って前記切削刃を移動案内することができるようになるため、切削作業の向き変更が容易となると共に、管長手方向に沿って移動させて切削する管切断装置と管周方向に沿って移動させて切削する管切断装置を一つの装置で兼用することができる。
その結果、車輪や切削刃の向きを変えるだけの操作で切削作業の方向を変えることができるため、切削作業の作業性を向上させることができるようになった。また、部品を一部兼用化できるため切断装置の部品コストを抑制することができると共に、部品交換に伴うメンテナンスが容易となった。
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、前記切削刃の前記管壁に対する切削深さを規制する規制具を設けてあるから、切削深さを一定に保つことが容易となる。
つまり、従来のごとく作業員による手持ちでの切削作業によるものだと、管切断具の重量を支えた作業になるため、特に、切削長さが長い場合において、切削深さを一定に保つ ことは非常に困難なものであり、例えば、鋳鉄管を切削して前記鋳鉄管内に挿入したPE管を露出させようとしたときに、管切断具の重量を支えきれずに深く切削しすぎて前記PE管をキズつけてしまう可能性があり、前記PE管の補修作業が新たに発生するといった虞を生じる場合があるが、本件のものだと前記規制具により管切断具の切削深さが規制されているため、切削長さが長い場合においても切削深さを一定に保つことができるから、深く切削し過ぎるといったことがなく、鋳鉄管内に挿入したPE管を露出させようとした場合においても、前記PE管をキズつけてしまうといったことが防止される。
その結果、深く切削し過ぎて補修作業が発生するといったことはなく、管壁を所望の切削深さに正確、且つ、安全に切削することができるため、切削作業の作業性を向上させることができるようになった。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の管切断装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明における管切断装置1は、例えば、老朽化した既設のねずみ鋳鉄管2などにPE管(ポリエチレン管)Pなどを挿入する入替工法において、施工後にPE管Pの分岐工事が必要な場合に、その分岐箇所の鋳鉄管2を切削する切削作業等に使用される。
【0017】
本発明にかかる管切断装置1は、管壁を管長手方向3に沿って切削可能な円盤状切削刃5を駆動回転自在に備えた管切断具7と、管切断具7が、切削刃5で管壁を管長手方向3に沿って切削しながら、管長手方向3に沿って移動するように案内する案内具8と、案内具8を管2に着脱自在に固定する固定具9とを設けて構成されている。
【0018】
参考例
本発明にかかる参考例の管切断装置1における管切断具7は、図1〜3に示すように、回転カッター刃6(円盤状切削刃5の一例)を取付けた電動モーター16と、その電動モーター16を着脱自在に取付け可能な基板17とからなり、基板17の略中央部には回転カッター刃6を基板17よりも下方に突出させるための開口部18が形成されていると共に、基板17下面の四隅にはスライドロッド28を貫通させてスライド移動自在に形成してある貫通孔19を設けた基板支持部20が設けられている。
【0019】
前記固定具9は、固定体21と、端部にチェーン22を取付けた第1アジャストボルト24と、端部にチェーン22を引っかけて係止できる係止片26を有した第2アジャストボルト25とを備えて形成(固定具9の一例)されており、この固定具9を使用する際には二つの固定具9をセットにして使用する。また、固定体21の上面には、固定体21の長手方向に沿って上下に貫通するアジャストボルト挿通用の長穴27が夫々の固定体21に形成されている。
【0020】
前記案内具8は、鋳鉄管2上に二つの固定体21を間隔を開けて、管長手方向3に対して固定体21の長手方向を直交するように載置したときに二つの固定体21の対向面どうしにわたって接続した二本のスライドロッド28(案内具8の一例)により形成されており、このスライドロッド28を基板支持部20のスライドロッド貫通孔19に挿通させて基板17をスライドロッド28に沿って案内可能に構成してある。
【0021】
次に参考例の管切断装置1による鋳鉄管2を長手方向に沿って切削する切削作業について、その流れに沿って説明する。
1)管切断装置1に設けた一対の固定具9間に、鋳鉄管2の長手方向に沿って切削したい箇所がくるように固定具9を鋳鉄管2上に載置し、両固定具9共に、アジャストボルト挿通用の長穴27に挿通させてナット23で抜け止め支持してある第1、第2アジャストボルト24,25のうち、第1アジャストボルト24に設けたチェーン22を、鋳鉄管2の外方に巻き付けた後に第2アジャストボルト25に形成の係止片26に引っかけてナット23を締め付けて鋳鉄管2に対して固定具9を位置固定する(図3,4参照)。このアジャストボルト挿通用の長穴27は、図3,4に示すように、各種の管径に応じて第1、第2アジャストボルト24,25の位置を変更できるように構成されたものである。
2)次に、一対の固定体21間に設けた二本のスライドロッド28によりスライド移動自在に設けた管切断具7を、鋳鉄管2上の切削箇所端部位置に位置させ、基板17上に取付けた電動モーター16を駆動回転させて、電動モーター16に備えた回転カッター刃6を上下調節機構29により下降させて、切削を開始する。そして、設定深さに達した後、作業者による手動操作で管切断具7を管長手方向3に沿ったスライド移動により、鋳鉄管2を管長手方向3に沿って切削する。このとき、設定深さに達した回転カッター刃6の位置を上下調節機構29により固定することによって、切削深さを規制する規制具10として利用できる(図1,2参照)。切削作業終了後、両固定具9の固定を解除して管切断装置1を鋳鉄管2から撤去する。
【0022】
実施形態
本実施形態における管切断装置1は、図5,6に示すように、案内具8を、管2の外周面に沿って管長手方向3に転動自在な複数の車輪11を設けて構成し、固定具9を、複数の車輪11で管2の外周面を径方向から挟み込むように、それらの車輪11の車輪支持部12を管周方向4に間隔を隔てて固定する枠体13を設けて構成し、管切断具7を枠体13に支持してある。
【0023】
前記管切断具7は、図5,6,8,9に示すように、回転カッター刃6を取付けた電動モーター16と、その電動モーター16を、着脱自在、且つ、管長手方向3に沿って切削する状態と、管周方向4に沿って切削する状態とに90°向き変更自在に取付け可能な基板30とからなり、基板30には回転カッター刃6を基板30よりも下方に突出させるための開口部が形成されており、その基板30の一端部41は枠体13に対して連結されていると共に、他端部42には車輪支持部12を介して車輪11が取付けられている。尚、図中32は基板30に取付けられたラインゲージであり、管2上の管長手方向3に引かれた切削予定ラインにラインゲージ32を合わせながら切削することによって正確に切削作業を行うことができる。
【0024】
前記枠体13は、図6に示すように、6本の角パイプ33(フレームの一例)の端部どうしをボルト34で連結して管2を管周方向4に沿って環状に囲む状態で着脱自在に連結した管軸方向視6角形を形成してなり、各々の角パイプ33の長手方向両端部に形成した他の角パイプ33とボルト34で連結するための複数のボルト穴35に対して、ボルト34で連結する位置を選択することによって各種の管径に対応した枠体13を形成することができる(図9参照)。
このとき、角パイプ33の側面にゴム板(図示しない)を張付けると枠体13の振動防止とボルト34のゆるみ止めになる。
【0025】
角パイプ側面の長手方向略中央部には、図7に示すように、ボルト軸36が設けられており、このボルト軸36に対して車輪支持部12のボルト挿通孔37を挿通させて蝶ナット38を締め付けることにより、各角パイプ33に対して車輪11が取付け固定されている。車輪支持部12には、ボルト軸36を挿通させるためのボルト挿通孔37が、90°その位置を異ならせて設けられており、蝶ナット38を外して車輪支持部12をボルト軸36から外し、90°向きを変えて取付け直すことにより車輪11の向きを管周方向4に沿って転動する状態(図7(イ)参照)と、管長手方向3に沿って転動する状態(図7(ロ)参照)とに姿勢変更自在に構成されている。
【0026】
また、車輪支持部12には、図5〜9に示すように、車輪11の相対位置を管径方向に沿って変更自在に、鋳鉄管2に対して突出付勢させるスプリング39が設けられているため、枠体13に製作誤差及び組み付け誤差等を生じていたとしても、誤差を有した部分にある車輪11の相対位置が変更されて枠体13の中心軸を管2の軸芯に合わせることができるから、管周方向4の切削作業におけるその切削深さを管周方向4において同じ深さに切削することができる。
【0027】
前記固定具9は、図6,9に示すように、複数の角パイプ33で形成された枠体13と、各角パイプ33夫々に設けた複数の車輪11とで形成されており、複数の車輪11で管2の外周面を径方向から挟み込んで枠体13を管2に対して位置固定する働きを有している。
また、上記複数の車輪11は、枠体13を、管2の外周面に沿った管長手方向3及び管周方向4に転動案内する案内具8の働きも有している。
このとき、枠体13には管切断具7の一端部41が連結されているため、その姿勢が固定具9により安定すると共に、案内具8によってその姿勢が安定状態のまま管2の外周面に沿った管周方向4及び管長手方向3に案内される。
【0028】
また、図5,8に示すように、車輪支持部12を、管周方向4で隣り合う車輪11どうしの位置が管長手方向3に沿ってずれるように取付け固定してあるから、管長手方向3に巾を有した枠体13の支持となるため、管長手方向3への枠体13の揺動が抑制され易くなって、枠体13に取り付けた管切断具7の支持姿勢をより安定させることができると共に、管2の外周面に沿った管周方向4及び管長手方向3へ移動案内を安定状態のまま行うことができる。
【0029】
図5〜9に示すように、前記車輪支持部12には、車輪11の転動に伴って、その車輪11の外周面に付着している付着物を掻き取る板スプリング40(スクレーパ15の一例)が設けられているので、車輪11と車輪支持部12との間に土や泥が噛むといったことが防止され、車輪11の転動が阻止されることがなくなる。
【0030】
次に本実施形態の管切断装置1による鋳鉄管2を管長手方向3及び管周方向4に沿って切削する切削作業について、その流れに沿って説明する。
1)各角パイプ33の長手方向両端部に形成した複数のボルト穴35のうち、これから切削作業を行おうとしている管径になるボルト穴35を介して角パイプ33どうしをボルト34で連結して鋳鉄管2の周りに枠体13を形成し(図6参照)、各角パイプ33側面の長手方向略中央部に設けたボルト軸36に対して車輪支持部12のボルト挿通孔37を挿通させて蝶ナット38を締め付けて枠体13に対して車輪11を取付け固定する(図7参照)。このとき、鋳鉄管2の長手方向に沿って切削したい場合には、枠体13を形成する1本の角パイプ33の側面に連結する電動モーター16を取付けた基板30を、電動モーター16に取付けた回転カッター刃6が、管長手方向3に沿って切削可能な状態になるように取付けると共に、車輪11が管長手方向3に沿って転動するように取付けて、基板30上に取付けた電動モーター16を駆動回転させて、電動モーター16に備えた回転カッター刃6を上下調節機構29により下降させて、切削を開始する(図5,6参照)。そして、設定深さに達した後、作業者による手動操作で管切断具7を管長手方向3に沿ってスライド移動させ、管長手方向3に沿って切削する。
2)次に、鋳鉄管2の周方向に沿って切削したい場合には、電動モーター16を取付けた基板30を、電動モーター16に取付けた回転カッター刃6が、管周方向4に沿って切削可能な状態になるように取付けると共に、車輪11が管周方向4に沿って転動するように取付けて、基板30上に取付けた電動モーター16を駆動回転させて、電動モーター16に備えた回転カッター刃6を上下調節機構29により下降させて、切削を開始する(図8,9参照)。そして、設定深さに達した後、作業者による手動操作で管切断具7を管周方向4に沿ってスライド移動させ、管周方向4に沿って切削する。
【0031】
〔別実施形態〕
以下に他の実施形態を説明する。
〈1〉規制具10は先の実施形態で説明したカッター刃6の上下調節機構29に限るものではなく、例えば、図10に示すように、枠体13に取付ける基板30の一端部41を揺動自在に枢止連結すると共に、他端部42に車輪支持部12を介して車輪11を取付け、この車輪支持部12に高さ調節機構43を設けて高さ調節をすることによりカッター刃6の切削高さを規制するものであっても良い。〈2〉切断具のスライド移動は先の実施形態で説明した作業者が切断具を直接移動させる構成のものに限るものではなく、例えば、切断具を送りネジによる回転によってスライドさせる構成のものであっても良い。送りネジの回転操作には電動モーターであっても、ハンドル回転によるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる参考例の管切断装置を示す全体正面図
【図2】本発明に係わる参考例の管切断装置を示す全体平面図
【図3】本発明に係わる参考例の管切断装置を示す部分断面全体側面図
【図4】本発明に係わる参考例の管切断装置を示す部分断面全体側面図
【図5】本発明に係わる実施形態の管切断装置を示す全体正面図
【図6】本発明に係わる実施形態の管切断装置を示す全体側面図
【図7】本発明に係わる実施形態の固定具及び案内具を示す斜視図
【図8】本発明に係わる実施形態の管切断装置を示す全体正面図
【図9】本発明に係わる実施形態の管切断装置を示す全体側面図
【図10】別実施形態の規制具を示す正面図
【図11】管の切断方向を示す説明図
【符号の説明】
1 管切断装置
2 管
3 管長手方向
5 円盤状切削刃
7 管切断具
8 案内具
9 固定具
10 規制具
11 車輪
12 車輪支持部
13 枠体
15 スクレーパ

Claims (3)

  1. 管壁を管長手方向に沿って切削可能な円盤状切削刃を駆動回転自在に備えた管切断具と、前記管切断具が、前記切削刃で前記管壁を管長手方向に沿って切削しながら、管長手方向に沿って移動するように案内する案内具と、前記案内具を管に着脱自在に固定する固定具とを設けてあり、
    前記案内具を、前記管の外周面に沿って管長手方向に転動自在な複数の車輪を設けて構成し、前記固定具を、前記複数の車輪で前記管の外周面を径方向から挟み込むように、それらの車輪の車輪支持部を管周方向に間隔を隔てて固定する枠体を設けて構成し、前記管切断具を前記枠体に支持してあり、
    前記車輪支持部を、管周方向で隣り合う車輪どうしの位置が管長手方向に沿ってずれるように固定してある管切断装置。
  2. 前記複数の車輪を、管長手方向に沿って転動する状態と、管周方向に沿って転動する状態とに姿勢変更自在に設け、前記切削刃を、管長手方向に沿って切削する状態と、管周方向に沿って切削する状態とに姿勢変更自在に設けてある請求項1に記載の管切断装置。
  3. 前記切削刃の前記管壁に対する切削深さを規制する規制具を設けてある請求項1又は2のいずれか1項に記載の管切断装置。
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