JP3115131B2 - 舗装路面円形切断装置と該切断装置に用いる切断刃 - Google Patents
舗装路面円形切断装置と該切断装置に用いる切断刃Info
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- JP3115131B2 JP3115131B2 JP04310509A JP31050992A JP3115131B2 JP 3115131 B2 JP3115131 B2 JP 3115131B2 JP 04310509 A JP04310509 A JP 04310509A JP 31050992 A JP31050992 A JP 31050992A JP 3115131 B2 JP3115131 B2 JP 3115131B2
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- cutting blade
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28D—WORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
- B28D1/00—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
- B28D1/30—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor to form contours, i.e. curved surfaces, irrespective of the method of working used
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- Road Repair (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンホール等の舗装路
面占有物の周辺を円形に切断する舗装路面円形切断装置
および該切断装置に用いる切断刃に関し、特に、直径の
異なった円形の切断が容易に出来るようにすると共に、
路面占有面積が少なく且つ所定位置への設置が容易で、
しかも、従来装置と比較して構造が簡単で極めて安価に
提供できるものである。
面占有物の周辺を円形に切断する舗装路面円形切断装置
および該切断装置に用いる切断刃に関し、特に、直径の
異なった円形の切断が容易に出来るようにすると共に、
路面占有面積が少なく且つ所定位置への設置が容易で、
しかも、従来装置と比較して構造が簡単で極めて安価に
提供できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の円形切断装置として、下
記の3つのタイプの装置が提案されている。第一は、図
10に示すように、マンホールの蓋1の中心位置上に支
柱3を立設し、該支柱3の上端部よりアーム4を突設す
ると共に、該アーム4の先端に駆動部6を介して円形切
断刃5を取り付け、駆動部6によりアーム4を支柱3を
支点として回転させると共に円板状形切断刃5を図中矢
印で示す垂直方向に回転させ、言わば、切断刃を自転さ
せながら公転させて路面Rを点線で示すように円形Cに
切断するものである。(特開昭63−27519、特開
昭63−55204)
記の3つのタイプの装置が提案されている。第一は、図
10に示すように、マンホールの蓋1の中心位置上に支
柱3を立設し、該支柱3の上端部よりアーム4を突設す
ると共に、該アーム4の先端に駆動部6を介して円形切
断刃5を取り付け、駆動部6によりアーム4を支柱3を
支点として回転させると共に円板状形切断刃5を図中矢
印で示す垂直方向に回転させ、言わば、切断刃を自転さ
せながら公転させて路面Rを点線で示すように円形Cに
切断するものである。(特開昭63−27519、特開
昭63−55204)
【0003】第二は、図11(A)(B)に示すように、マ
ンホールの蓋1の中心上面あるいは補強材上に支柱3を
立設し、該支柱3に摺動自在にスリーブ7を取り付ける
と共に該スリーブ7の下端に刃部5aを下端周縁に設け
た円筒状切断刃5を固定すると共に切断刃回転モータ8
を搭載し、切断刃5を回転しながらスリーブ7をシリン
ダ9で下降して、舗装路面を円形に切断している。(特
開昭59−141611)
ンホールの蓋1の中心上面あるいは補強材上に支柱3を
立設し、該支柱3に摺動自在にスリーブ7を取り付ける
と共に該スリーブ7の下端に刃部5aを下端周縁に設け
た円筒状切断刃5を固定すると共に切断刃回転モータ8
を搭載し、切断刃5を回転しながらスリーブ7をシリン
ダ9で下降して、舗装路面を円形に切断している。(特
開昭59−141611)
【0004】第三は、図12に示すように、路面Rに支
柱3を立設し、該支柱3より第1モータ8Aで回転され
る第1アーム4Aを突設すると共に、該第1アーム4A
の先端に第2アーム4Bを第2モータ8Bにより昇降自
在に取り付け、かつ、第2アーム4Bに第3モータ8C
により水平方向に回転される第3アーム4Cを取り付
け、該第3アーム4Cの下端に刃5を取り付けた構成と
している。該装置では、第2モータ4Bにより切断刃5
を下降しながら第3モータにより切断刃5を水平方向に
自転させ、かつ、第1モータ4Aにより円形切断ライン
に沿って公転させることにより、舗装路面を円形Cに切
断している。(特開昭61−277704)
柱3を立設し、該支柱3より第1モータ8Aで回転され
る第1アーム4Aを突設すると共に、該第1アーム4A
の先端に第2アーム4Bを第2モータ8Bにより昇降自
在に取り付け、かつ、第2アーム4Bに第3モータ8C
により水平方向に回転される第3アーム4Cを取り付
け、該第3アーム4Cの下端に刃5を取り付けた構成と
している。該装置では、第2モータ4Bにより切断刃5
を下降しながら第3モータにより切断刃5を水平方向に
自転させ、かつ、第1モータ4Aにより円形切断ライン
に沿って公転させることにより、舗装路面を円形Cに切
断している。(特開昭61−277704)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来提案され
ている三つのタイプの切断装置はいずれも、支柱を円形
切断部の中心位置の路面上あるいはマンホール上蓋や支
持部材上に立設しており、この支柱を保持する機構を必
要とすると共に、支柱を中心に所定位置に位置決めする
のに時間がかかる。また、小さい円形を切断する場合に
は、支柱保持機構の方が大きくなる問題がある。さら
に、支柱をマンホールの蓋上面あるいは他の支持部材の
上に設置すると、切断作業時に駆動部の振動や荷重が負
荷され、それにより、蓋あるいは支持部材に損傷が生じ
やすいと共に、作業時に大きな騒音が発生する。しか
も、マンホールの蓋の周辺の路肩が振動により緩んで、
土砂やアルファルト破片等がマンホールの下方へ落下す
る問題があった。
ている三つのタイプの切断装置はいずれも、支柱を円形
切断部の中心位置の路面上あるいはマンホール上蓋や支
持部材上に立設しており、この支柱を保持する機構を必
要とすると共に、支柱を中心に所定位置に位置決めする
のに時間がかかる。また、小さい円形を切断する場合に
は、支柱保持機構の方が大きくなる問題がある。さら
に、支柱をマンホールの蓋上面あるいは他の支持部材の
上に設置すると、切断作業時に駆動部の振動や荷重が負
荷され、それにより、蓋あるいは支持部材に損傷が生じ
やすいと共に、作業時に大きな騒音が発生する。しか
も、マンホールの蓋の周辺の路肩が振動により緩んで、
土砂やアルファルト破片等がマンホールの下方へ落下す
る問題があった。
【0006】また、通常、マンホールの蓋の大きさは、
直径が75,100,125,150,180,200cmと
多種存在し、それに応じて、切断する円形面積を変える
必要がある。そのため、上記第二のタイプに示すような
円筒形状の切断刃を用いる場合は、多種の直径の円筒状
切断刃を用意する必要がある。しかも、該円筒状切断刃
は平板を湾曲させて円筒部材を形成するため、真円度が
出にくく、また、直径の大きなものは製造が困難となっ
ている。
直径が75,100,125,150,180,200cmと
多種存在し、それに応じて、切断する円形面積を変える
必要がある。そのため、上記第二のタイプに示すような
円筒形状の切断刃を用いる場合は、多種の直径の円筒状
切断刃を用意する必要がある。しかも、該円筒状切断刃
は平板を湾曲させて円筒部材を形成するため、真円度が
出にくく、また、直径の大きなものは製造が困難となっ
ている。
【0007】さらに、上記第一のタイプの円板状切断刃
を垂直方向に回転させる場合、小さい直径の円形を切断
するには、円板状切断刃の径を小さくする必要がある
が、その場合、切断刃の強度が問題となる。よって、該
第一のタイプで小径な円形を切断することは困難となっ
ている。
を垂直方向に回転させる場合、小さい直径の円形を切断
するには、円板状切断刃の径を小さくする必要がある
が、その場合、切断刃の強度が問題となる。よって、該
第一のタイプで小径な円形を切断することは困難となっ
ている。
【0008】さらにまた、上記第三のタイプでは、切断
刃を下降しながら公転および自転させるために3つのモ
ータを必要とする等構造が極めて複雑で、そのため装置
全体の重量が大となる。よって、この大きな重量がマン
ホールの蓋等の支柱支持材に負荷されることとなり、さ
らに、切断装置が高価になる等の問題がある。
刃を下降しながら公転および自転させるために3つのモ
ータを必要とする等構造が極めて複雑で、そのため装置
全体の重量が大となる。よって、この大きな重量がマン
ホールの蓋等の支柱支持材に負荷されることとなり、さ
らに、切断装置が高価になる等の問題がある。
【0009】上記のように、従来提案されているいずれ
の円形切断装置も問題を備え、特に、支柱を路面上に立
設すると共に、該支柱以外にも路面を占有する部材が多
いために、路面占有面積が大となりやすく、路面切断時
に交通の妨げとなりやすい問題があった。
の円形切断装置も問題を備え、特に、支柱を路面上に立
設すると共に、該支柱以外にも路面を占有する部材が多
いために、路面占有面積が大となりやすく、路面切断時
に交通の妨げとなりやすい問題があった。
【0010】本発明は、上記した従来提案されている装
置の種々の問題を解消せんとすることを目的とし、円形
切断部の中心位置に配置する支柱を路面上に立設しない
と共に切断装置の路面に対する占有を出来る限り少なく
し、かつ、小径から大径まで多種の径の円形を切断で
き、しかも、構造が簡単で安価に提供できる舗装路面円
形切断装置および該切断装置に用いる切断刃を提供せん
とするものである。
置の種々の問題を解消せんとすることを目的とし、円形
切断部の中心位置に配置する支柱を路面上に立設しない
と共に切断装置の路面に対する占有を出来る限り少なく
し、かつ、小径から大径まで多種の径の円形を切断で
き、しかも、構造が簡単で安価に提供できる舗装路面円
形切断装置および該切断装置に用いる切断刃を提供せん
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、路面円
形切断部の側方に配置される支柱に、スリーブを昇降自
在に外嵌し、該スリーブに原動機等の回転駆動手段を搭
載すると共に上記原動機により回転駆動される駆動主軸
を回転自在に取り付け、該駆動主軸の軸線を路面円形切
断部の中心点と同一線上の上方に配置する一方、上記駆
動主軸の下端に径方向に突出するアームの一端を固定す
ると共に、該アームの他端に切断刃を固定し、該切断刃
の下端縁に切削用チップを固定し、駆動主軸を下降しな
がら回転して、上記アームを介して切断刃を円周に沿っ
て移動させる構成としている舗装路面円形切断装置を提
供するものである。
形切断部の側方に配置される支柱に、スリーブを昇降自
在に外嵌し、該スリーブに原動機等の回転駆動手段を搭
載すると共に上記原動機により回転駆動される駆動主軸
を回転自在に取り付け、該駆動主軸の軸線を路面円形切
断部の中心点と同一線上の上方に配置する一方、上記駆
動主軸の下端に径方向に突出するアームの一端を固定す
ると共に、該アームの他端に切断刃を固定し、該切断刃
の下端縁に切削用チップを固定し、駆動主軸を下降しな
がら回転して、上記アームを介して切断刃を円周に沿っ
て移動させる構成としている舗装路面円形切断装置を提
供するものである。
【0012】さらに、本発明は、駆動手段により回転さ
れるアームの先端に取り付けられ、切断円形部の周方向
に沿って移動される切断刃として、舗装路面に対して垂
直方向となるようにアーム先端に着脱自在に固定され、
その下端縁にダイヤモンドチップを備えている舗装路面
円形切断装置に用いる切断刃を提供するものである。
れるアームの先端に取り付けられ、切断円形部の周方向
に沿って移動される切断刃として、舗装路面に対して垂
直方向となるようにアーム先端に着脱自在に固定され、
その下端縁にダイヤモンドチップを備えている舗装路面
円形切断装置に用いる切断刃を提供するものである。
【0013】上記切断刃は水平断面が円弧形状で、該円
弧の曲率は切断円形と同一曲率を有する設定としてい
る。尚、該切断刃の周方向の長さが短く、かつ切断円形
が大径の場合には、水平断面を直線として、切断刃を平
板より形成することが出来る。
弧の曲率は切断円形と同一曲率を有する設定としてい
る。尚、該切断刃の周方向の長さが短く、かつ切断円形
が大径の場合には、水平断面を直線として、切断刃を平
板より形成することが出来る。
【0014】上記切断装置の支柱は、切断装置を搬送す
る車両上に位置決め手段を介して固定する支持台より立
設した一対の支柱からなり、これら支柱に上記スリーブ
を摺動自在に外嵌すると共に、上記スリーブを送りネジ
を回転操作することにより昇降させる構成とし、該スリ
ーブより突出したフレーム上に上記原動機および伝動機
を搭載すると共に、上記垂直方向に配置する駆動主軸の
上部を回転自在に支持している。尚、搬送用車両に作業
時も切断装置を固定して用いることが好ましいが、必ず
しも車両に搭載した状態で使用する必要はなく、円形切
断部の側方に配置した基台上等に設置してもよい。
る車両上に位置決め手段を介して固定する支持台より立
設した一対の支柱からなり、これら支柱に上記スリーブ
を摺動自在に外嵌すると共に、上記スリーブを送りネジ
を回転操作することにより昇降させる構成とし、該スリ
ーブより突出したフレーム上に上記原動機および伝動機
を搭載すると共に、上記垂直方向に配置する駆動主軸の
上部を回転自在に支持している。尚、搬送用車両に作業
時も切断装置を固定して用いることが好ましいが、必ず
しも車両に搭載した状態で使用する必要はなく、円形切
断部の側方に配置した基台上等に設置してもよい。
【0015】上記切断装置の位置決め手段は、上記支柱
を立設する支持台を車両の前後方向および左右方向に移
動して、上記駆動主軸の下端より釣り下げる下げ振りを
切断円形部の中心と一致させる構成としている。
を立設する支持台を車両の前後方向および左右方向に移
動して、上記駆動主軸の下端より釣り下げる下げ振りを
切断円形部の中心と一致させる構成としている。
【0016】上記駆動主軸の下端より径方向に突出させ
るアームは1本あるいは等間隔に突出した複数本からな
り、これらアームには駆動主軸側より冷却水通路を設け
て、アーム先端より切断刃に向けて冷却水を噴射する構
成としている。上記冷却水通路はアームに中空部を設け
て形成してもよいし、アームに沿ってパイプを取り付
け、該パイプを冷却通路としてもよい。さらに、各アー
ムを2部材に分割して構成し、これら部材を互いにスラ
イド自在に連結させてアームの長さを調節自在とし、切
断円形の径の相異に対応出来るようにしている。
るアームは1本あるいは等間隔に突出した複数本からな
り、これらアームには駆動主軸側より冷却水通路を設け
て、アーム先端より切断刃に向けて冷却水を噴射する構
成としている。上記冷却水通路はアームに中空部を設け
て形成してもよいし、アームに沿ってパイプを取り付
け、該パイプを冷却通路としてもよい。さらに、各アー
ムを2部材に分割して構成し、これら部材を互いにスラ
イド自在に連結させてアームの長さを調節自在とし、切
断円形の径の相異に対応出来るようにしている。
【0017】
【作用】本発明の舗装路面円形切断装置では、駆動主軸
が下降されながら原動機により回転され、該駆動主軸よ
り突出したアームが駆動主軸を回転中心として回転し
て、アーム先端に固定した切断刃が切断円形の外周に沿
って移動され、該切断刃の下端に取り付けた切削チップ
により路面を円形に切断していく。
が下降されながら原動機により回転され、該駆動主軸よ
り突出したアームが駆動主軸を回転中心として回転し
て、アーム先端に固定した切断刃が切断円形の外周に沿
って移動され、該切断刃の下端に取り付けた切削チップ
により路面を円形に切断していく。
【0018】上記切断作業時、切削チップにより路面を
言わば押し切りしていくが、該切削チップとて超硬度の
ダイヤモンドチップを用いているため、舗装路面の切断
をスムーズに行うことが出来る。
言わば押し切りしていくが、該切削チップとて超硬度の
ダイヤモンドチップを用いているため、舗装路面の切断
をスムーズに行うことが出来る。
【0019】また、切断する円形の径が変わった場合に
は、アームの長さを調節すると共に、該アーム先端に取
り付ける切断刃を変えることにより、対応出来る。尚、
切断刃が周方向に短く曲率を設けていない場合には、切
断刃を交換する必要はない。即ち、切断装置の構成部材
を全く交換することなく異なる径の円形を切断すること
が可能となる。
は、アームの長さを調節すると共に、該アーム先端に取
り付ける切断刃を変えることにより、対応出来る。尚、
切断刃が周方向に短く曲率を設けていない場合には、切
断刃を交換する必要はない。即ち、切断装置の構成部材
を全く交換することなく異なる径の円形を切断すること
が可能となる。
【0020】本装置による切断作業時、従来、円形切断
部の中心位置に設置していた支柱をなくし、中心位置の
上方に駆動主軸を位置させ、かつ、該駆動主軸を中心位
置へ容易に位置決め出来るようにしているため、切断作
業時に支柱を円形切断部の中心より立設していた場合に
生じる従来の問題を解消することが出来る。
部の中心位置に設置していた支柱をなくし、中心位置の
上方に駆動主軸を位置させ、かつ、該駆動主軸を中心位
置へ容易に位置決め出来るようにしているため、切断作
業時に支柱を円形切断部の中心より立設していた場合に
生じる従来の問題を解消することが出来る。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図1から図7は第1実施例を示し、舗装路
面円形切断装置10は、トラック等の車両11の荷台1
1aに積載して作業位置まで搬送し、作業位置におい
て、車両11の後蓋11bを開き、該後蓋11bを荷台
11aと水平に保持した状態とし、該車両水平部を切断
装置支持面として利用している。切断装置10は図1に
示すように、車両11に搭載した状態で、路面Rの円形
切断部の中心Pに位置させる駆動主軸12を上方より垂
設し、該駆動主軸12よりアーム13を突出させ、該ア
ーム13の先端に取り付けた切断刃14で路面Rに円環
状切断Cを施すようにしている。
に説明する。図1から図7は第1実施例を示し、舗装路
面円形切断装置10は、トラック等の車両11の荷台1
1aに積載して作業位置まで搬送し、作業位置におい
て、車両11の後蓋11bを開き、該後蓋11bを荷台
11aと水平に保持した状態とし、該車両水平部を切断
装置支持面として利用している。切断装置10は図1に
示すように、車両11に搭載した状態で、路面Rの円形
切断部の中心Pに位置させる駆動主軸12を上方より垂
設し、該駆動主軸12よりアーム13を突出させ、該ア
ーム13の先端に取り付けた切断刃14で路面Rに円環
状切断Cを施すようにしている。
【0022】切断装置10は、上記駆動主軸12を切断
部中心Pにセンタリングするために、装置全体を前後方
向と左右方向に位置調節する位置決め手段を介して車両
11の上記切断装置支持面に支持しており、該位置決め
手段より立設した上下移動手段に回転駆動手段を取り付
け、該回転駆動手段により上記駆動主軸12、アーム1
3および切断刃14を含む切断手段を駆動するようにし
ている。
部中心Pにセンタリングするために、装置全体を前後方
向と左右方向に位置調節する位置決め手段を介して車両
11の上記切断装置支持面に支持しており、該位置決め
手段より立設した上下移動手段に回転駆動手段を取り付
け、該回転駆動手段により上記駆動主軸12、アーム1
3および切断刃14を含む切断手段を駆動するようにし
ている。
【0023】切断装置10の上記各手段を詳述すると、
まず、位置決め手段は切断装置10の平板状支持台15
を前後方向X(車長方向)および左右方向Y(車巾方向)
(図2に示す)に移動可能としている。 即ち、 上記車両支
持面の荷台11aの後部と後蓋11bに固定ピン16
a,16bを突設する一方、切断装置10の下端の左右
一対の前後枠17に、上記固定ピン16a、16bを挿
入する挿入穴を形成して、これら挿入穴に固定ピン16
a,16bを挿入して、切断装置10を車両支持面に固
定するようにしている。
まず、位置決め手段は切断装置10の平板状支持台15
を前後方向X(車長方向)および左右方向Y(車巾方向)
(図2に示す)に移動可能としている。 即ち、 上記車両支
持面の荷台11aの後部と後蓋11bに固定ピン16
a,16bを突設する一方、切断装置10の下端の左右
一対の前後枠17に、上記固定ピン16a、16bを挿
入する挿入穴を形成して、これら挿入穴に固定ピン16
a,16bを挿入して、切断装置10を車両支持面に固
定するようにしている。
【0024】図2に示すように、上記前後枠17には、
回転自在で移動不可に前後方向のネジ軸18を軸受を介
して取り付け、一方のネジ軸18の先端のハンドル18
aを取り付けると共に左右ネジ軸18を伝動させてい
る。該ネジ軸18と螺合する雌ネジ穴を有する前後移動
枠19を設け、これら左右一対の前後移動枠19の上面
に軸受19bを介して左右方向のネジ軸20を回転自在
で移動不可に軸架している。該ネジ軸20の先端にハン
ドル20aを取り付けると共に、該ネジ軸20と螺合す
るネジ穴を有する左右移動枠21を設け、該左右移動枠
21を上記支持台15の下面に固定している。このよう
に、支持台15を、ネジ軸18のハンドル18aを回転
して前後方向へ移動すると共にネジ軸20のハンドル2
0aを回転して左右方向へ移動するようにしている。
回転自在で移動不可に前後方向のネジ軸18を軸受を介
して取り付け、一方のネジ軸18の先端のハンドル18
aを取り付けると共に左右ネジ軸18を伝動させてい
る。該ネジ軸18と螺合する雌ネジ穴を有する前後移動
枠19を設け、これら左右一対の前後移動枠19の上面
に軸受19bを介して左右方向のネジ軸20を回転自在
で移動不可に軸架している。該ネジ軸20の先端にハン
ドル20aを取り付けると共に、該ネジ軸20と螺合す
るネジ穴を有する左右移動枠21を設け、該左右移動枠
21を上記支持台15の下面に固定している。このよう
に、支持台15を、ネジ軸18のハンドル18aを回転
して前後方向へ移動すると共にネジ軸20のハンドル2
0aを回転して左右方向へ移動するようにしている。
【0025】切断装置10の切断刃14を切断作業時に
下降させるための上下移動手段は、図3に示すように、
支持台15の上面に、2本の主柱22の下端を主軸受2
3で固定支持して上方へ突出させて並設し、これら2本
の主柱22の上端を連結板24で連結すると共に中間部
をスリーブ25を介して連結している。上記連結板24
およびスリーブ25にネジ穴24a,25aを設け、こ
れらネジ穴24a,25aに送りネジ26を貫通して垂
直方向に取り付けている。該送りネジ26はその大径上
部26aを連結板24の上面に係止して保持すると共
に、上端にハンドル27を取り付けている。送りネジ2
6はネジ穴24aの内部を遊挿し、ネジ穴25aとは螺
合し、ハンドル27の回転でスリーブ25を昇降させて
いる。
下降させるための上下移動手段は、図3に示すように、
支持台15の上面に、2本の主柱22の下端を主軸受2
3で固定支持して上方へ突出させて並設し、これら2本
の主柱22の上端を連結板24で連結すると共に中間部
をスリーブ25を介して連結している。上記連結板24
およびスリーブ25にネジ穴24a,25aを設け、こ
れらネジ穴24a,25aに送りネジ26を貫通して垂
直方向に取り付けている。該送りネジ26はその大径上
部26aを連結板24の上面に係止して保持すると共
に、上端にハンドル27を取り付けている。送りネジ2
6はネジ穴24aの内部を遊挿し、ネジ穴25aとは螺
合し、ハンドル27の回転でスリーブ25を昇降させて
いる。
【0026】上記スリーブ25は、両側の円筒部25b
が支柱22に摺動自在に外嵌し、この両側円筒部25b
の間に上記ネジ穴25aを有する中央部25cを有する
形状で、該中央部25cに上記回転駆動手段を連結して
いる。即ち、中央部25cの前面側に図4に示すように
駆動部搭載枠部25dを突設する一方、後面側に上記駆
動主軸12を回転自在に支持する軸受部25eを突設し
ている。
が支柱22に摺動自在に外嵌し、この両側円筒部25b
の間に上記ネジ穴25aを有する中央部25cを有する
形状で、該中央部25cに上記回転駆動手段を連結して
いる。即ち、中央部25cの前面側に図4に示すように
駆動部搭載枠部25dを突設する一方、後面側に上記駆
動主軸12を回転自在に支持する軸受部25eを突設し
ている。
【0027】上記回転駆動手段は、上記駆動部搭載枠部
25dに原動機30、該原動機30の出力軸と接続した
伝動機31、 該伝動機31の出力軸に取り付けたVプー
リ32を設けている。一方、反対側の軸受部25eに
は、駆動主軸12の上端部を回転自在に支持して垂直方
向に取り付けると共に、該駆動主軸12と伝動させたV
プーリ33を上記Vプーリ32と対応させて設置し、こ
れらVプーリ32と33との間にVベルト34を巻き掛
けしている。尚、図中、35はプーリカバーである。駆
動部搭載枠25d側に原動機スイッチ(図示せず)を設け
ており、 該スイッチをONして原動機30を駆動する
と、伝動機31、Vベルト34を介して駆動主軸12が
図中矢印で示すように回転されるようにしている。
25dに原動機30、該原動機30の出力軸と接続した
伝動機31、 該伝動機31の出力軸に取り付けたVプー
リ32を設けている。一方、反対側の軸受部25eに
は、駆動主軸12の上端部を回転自在に支持して垂直方
向に取り付けると共に、該駆動主軸12と伝動させたV
プーリ33を上記Vプーリ32と対応させて設置し、こ
れらVプーリ32と33との間にVベルト34を巻き掛
けしている。尚、図中、35はプーリカバーである。駆
動部搭載枠25d側に原動機スイッチ(図示せず)を設け
ており、 該スイッチをONして原動機30を駆動する
と、伝動機31、Vベルト34を介して駆動主軸12が
図中矢印で示すように回転されるようにしている。
【0028】図5に示すように、上記駆動主軸12は中
空軸で、その中空穴を通して上端開口より下端開口にか
けて冷却水を流通させるようにしている。駆動主軸12
の下端にはアーム13を着脱自在に固定し、該アーム1
3も中空軸として、アーム13の中空穴を駆動主軸12
の中空穴と連通させて冷却水の供給通路としている。
空軸で、その中空穴を通して上端開口より下端開口にか
けて冷却水を流通させるようにしている。駆動主軸12
の下端にはアーム13を着脱自在に固定し、該アーム1
3も中空軸として、アーム13の中空穴を駆動主軸12
の中空穴と連通させて冷却水の供給通路としている。
【0029】詳しくは、アーム13の一端に垂直方向の
カップリング13aを設け、該カップリング13aに駆
動主軸12の下端を挿入して、ボルト36により固定し
ている。該カップリング13aの下端からは外方に向か
って下方へ傾斜させて突出させ、その先端に垂直下向に
屈折させた切断刃取付部13bを設けている。
カップリング13aを設け、該カップリング13aに駆
動主軸12の下端を挿入して、ボルト36により固定し
ている。該カップリング13aの下端からは外方に向か
って下方へ傾斜させて突出させ、その先端に垂直下向に
屈折させた切断刃取付部13bを設けている。
【0030】上記駆動主軸12と同軸のカップリング1
3aの底面中央には下向きにフック37を突設し、該フ
ック37に下げ振り38を取り付けている。該下げ振り
38は、上記位置決め手段により切断装置10を前後方
向および左右方向に移動させて、切断中心点Pの上方に
位置するようにし、よって、駆動主軸12を中心点Pに
センタリングさせている。
3aの底面中央には下向きにフック37を突設し、該フ
ック37に下げ振り38を取り付けている。該下げ振り
38は、上記位置決め手段により切断装置10を前後方
向および左右方向に移動させて、切断中心点Pの上方に
位置するようにし、よって、駆動主軸12を中心点Pに
センタリングさせている。
【0031】上記アーム13は図示のようにカップリン
グ13aを設けた側の基部側部材13−1と切断刃取付
部13bを設けた側の先端側部材13−2に2分割し
て、これら部材13−1と13−2とをスライド自在に
嵌合し、所要位置でネジ等(図示せず)により連結固定す
るようにしている。このようにアーム13の長さLを調
節することにより、切断する円形の直径を調節可として
いる。
グ13aを設けた側の基部側部材13−1と切断刃取付
部13bを設けた側の先端側部材13−2に2分割し
て、これら部材13−1と13−2とをスライド自在に
嵌合し、所要位置でネジ等(図示せず)により連結固定す
るようにしている。このようにアーム13の長さLを調
節することにより、切断する円形の直径を調節可として
いる。
【0032】上記スライド自在に連結する部材13−1
と13−2は上記のように中空軸として冷却水通路を設
けていると共に、先端側部材13−2の垂直下向きに突
出する切断刃取付部13bにも冷却水通路13gを設
け、該冷却水通路13gの下端を屈折して外向に噴射口
13hを設けている。
と13−2は上記のように中空軸として冷却水通路を設
けていると共に、先端側部材13−2の垂直下向きに突
出する切断刃取付部13bにも冷却水通路13gを設
け、該冷却水通路13gの下端を屈折して外向に噴射口
13hを設けている。
【0033】図6に示すように上記切断刃取付部13b
の下端は巾広として、その両側にボルト穴13iを設
け、切断刃14をボルト39により着脱自在に取り付け
ている。上記切断刃14は切断刃取付部13bの下部よ
り垂直下方に向けて取り付けられ、その先端が路面に当
接するようにしている。該切断刃14は水平断面が所要
の曲率を有する円弧形状とし、その曲率を切断部中心P
を中心として描く切断円形の曲率と同様としている。実
施例の切断刃14では、その周方向の長さを、切断部全
周の略1/20としている。尚、切断刃14の周方向の
長さは限定されず、非常に短いもので直線形状としても
よい。また、駆動主軸から突出させるアームの個数との
関係からも切断刃の長さが設定される。
の下端は巾広として、その両側にボルト穴13iを設
け、切断刃14をボルト39により着脱自在に取り付け
ている。上記切断刃14は切断刃取付部13bの下部よ
り垂直下方に向けて取り付けられ、その先端が路面に当
接するようにしている。該切断刃14は水平断面が所要
の曲率を有する円弧形状とし、その曲率を切断部中心P
を中心として描く切断円形の曲率と同様としている。実
施例の切断刃14では、その周方向の長さを、切断部全
周の略1/20としている。尚、切断刃14の周方向の
長さは限定されず、非常に短いもので直線形状としても
よい。また、駆動主軸から突出させるアームの個数との
関係からも切断刃の長さが設定される。
【0034】上記切断刃14の下端縁には所定間隔をあ
けてダイヤモンドチップ42を蝋着けで固着している。
本実施例では5個のダイヤモンドチップ42を固定して
いるが、切断刃14の長さにより設置個数を変えられ
る。
けてダイヤモンドチップ42を蝋着けで固着している。
本実施例では5個のダイヤモンドチップ42を固定して
いるが、切断刃14の長さにより設置個数を変えられ
る。
【0035】次に、上記構成の舗装路面円形切断装置の
作動工程を説明する。まず、図1に示すように、車両1
1をマンホールの蓋1の付近に停止させた後、後蓋11
bを開いて、荷台後部を開口すると共に、後蓋11bと
荷台後端とからなる支持面に切断装置を固定する。
作動工程を説明する。まず、図1に示すように、車両1
1をマンホールの蓋1の付近に停止させた後、後蓋11
bを開いて、荷台後部を開口すると共に、後蓋11bと
荷台後端とからなる支持面に切断装置を固定する。
【0036】上記切断装置10のアーム13の長さLお
よびアーム13の先端に取り付ける切断刃14は、マン
ホールの蓋1の直径に応じた切断円形に対応させて予め
セットしておくが、上記車両の支持面に固定してからア
ーム13の長さLを調節すると共に所要の切断刃14を
選択して取り付けてもよい。
よびアーム13の先端に取り付ける切断刃14は、マン
ホールの蓋1の直径に応じた切断円形に対応させて予め
セットしておくが、上記車両の支持面に固定してからア
ーム13の長さLを調節すると共に所要の切断刃14を
選択して取り付けてもよい。
【0037】次に、下げ振り38をフック37に取り付
け、該下げ振り38が切断円形の中心上方に位置するよ
うに位置決め手段のハンドル18aと20aとを回転操
作して支持台15を移動させる。かつ、上下移動用の送
りネジ26のハンドル27を回転して、切断刃14の下
端のダイヤモンドチップ42が路面に接触する位置まで
下降する。
け、該下げ振り38が切断円形の中心上方に位置するよ
うに位置決め手段のハンドル18aと20aとを回転操
作して支持台15を移動させる。かつ、上下移動用の送
りネジ26のハンドル27を回転して、切断刃14の下
端のダイヤモンドチップ42が路面に接触する位置まで
下降する。
【0038】上記センタリングが出来た後に、原動機3
0を起動する。この時、予め伝動機31の安全対策用の
スイッチをOFFにしておき、該伝動機31により上記
原動機30からの動力をVプーリ32、Vベルト34、
Vプーリ33を介して駆動主軸12に伝えないようにし
ている。
0を起動する。この時、予め伝動機31の安全対策用の
スイッチをOFFにしておき、該伝動機31により上記
原動機30からの動力をVプーリ32、Vベルト34、
Vプーリ33を介して駆動主軸12に伝えないようにし
ている。
【0039】次いで、図7に示すように、上記伝動機3
1のスイッチを入れ、駆動主軸12を水平方向に回転す
る。該駆動主軸12の回転によりアーム13が円形中心
点Pを支点として回転し、切断刃14が円周に沿って移
動し、その下端のダイヤモンドチップ42が路面を円形
に押し切りしていく。
1のスイッチを入れ、駆動主軸12を水平方向に回転す
る。該駆動主軸12の回転によりアーム13が円形中心
点Pを支点として回転し、切断刃14が円周に沿って移
動し、その下端のダイヤモンドチップ42が路面を円形
に押し切りしていく。
【0040】その後、ハンドル27を回転して切断刃1
4を下降しながら、かつ、原動機30により切断刃14
を円周に沿って移動させて、舗装路面を切り込んで切断
していく。切断の深さに応じて、切断刃14を全周に沿
って所要回数移動させて、所定の深さの円環状切断を施
す。
4を下降しながら、かつ、原動機30により切断刃14
を円周に沿って移動させて、舗装路面を切り込んで切断
していく。切断の深さに応じて、切断刃14を全周に沿
って所要回数移動させて、所定の深さの円環状切断を施
す。
【0041】上記切断作業時に、駆動主軸12の上端開
口の冷却水通路に冷却水を供給し、駆動主軸12および
アーム13の中空穴よりなる冷却水通路を通してアーム
先端より切断刃14に向かって冷却水を噴射する。この
冷却水の噴射によりダイヤモンドチップ42および切断
刃14の発熱および摩耗を低減している。
口の冷却水通路に冷却水を供給し、駆動主軸12および
アーム13の中空穴よりなる冷却水通路を通してアーム
先端より切断刃14に向かって冷却水を噴射する。この
冷却水の噴射によりダイヤモンドチップ42および切断
刃14の発熱および摩耗を低減している。
【0042】本発明の舗装路面円形切断装置は、上記構
成に限られず、例えば、図8および図9に示すように、
駆動主軸12の下端より直径方向に突出する2本のアー
ム13',13"を設けて、これら2本のアームの先端に
夫々切断刃14を取り付けてもよい。このように、駆動
主軸12から突出させるアームの個数は限定されない
が、切断円形の径が大きくなると、アームの個数を増加
することが好ましい。
成に限られず、例えば、図8および図9に示すように、
駆動主軸12の下端より直径方向に突出する2本のアー
ム13',13"を設けて、これら2本のアームの先端に
夫々切断刃14を取り付けてもよい。このように、駆動
主軸12から突出させるアームの個数は限定されない
が、切断円形の径が大きくなると、アームの個数を増加
することが好ましい。
【0043】さらに、駆動主軸12或いは主柱22に深
度計を設け、路面の切断深度が一見して解る構成として
もよい。また、円弧状に湾曲させた切断刃14の円周長
さは、切断円形の円周の1/20の大きさに設定してい
るが、周方向の長さは限定されず、切断円形と同一曲率
であれば良く、かつ、周方向の長さが極めて短い場合に
は、円弧状とせずに直線状としても良く、その場合に
は、切断円形の径に応じた切断刃の交換を不要とでき
る。さらに、上記駆動手段の伝動機は、Vプーリおよび
Vベルトを用いているが、ギヤ等の伝動装置を使って主
軸を回転させるようにしてもよい。さらにまた、上下移
動手段は、ハンドルを回転操作し、送りネジを介してス
リーブを昇降させているが、モータ等の原動機を用いて
もよい。かつ、本実施例では、車両11に設置して作業
性を向上させているが、運搬用の台等を用いてもよいこ
とは言うまでもない。
度計を設け、路面の切断深度が一見して解る構成として
もよい。また、円弧状に湾曲させた切断刃14の円周長
さは、切断円形の円周の1/20の大きさに設定してい
るが、周方向の長さは限定されず、切断円形と同一曲率
であれば良く、かつ、周方向の長さが極めて短い場合に
は、円弧状とせずに直線状としても良く、その場合に
は、切断円形の径に応じた切断刃の交換を不要とでき
る。さらに、上記駆動手段の伝動機は、Vプーリおよび
Vベルトを用いているが、ギヤ等の伝動装置を使って主
軸を回転させるようにしてもよい。さらにまた、上下移
動手段は、ハンドルを回転操作し、送りネジを介してス
リーブを昇降させているが、モータ等の原動機を用いて
もよい。かつ、本実施例では、車両11に設置して作業
性を向上させているが、運搬用の台等を用いてもよいこ
とは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の舗装路面円形切断装置では、切断円形の中心位置の路
面上に支柱を立設する代わりに、上方に駆動主軸を配置
する構成としているため、従来のように立設した支柱に
加わる振動および荷重により支持面に損傷が生じること
が防止出来る。また、支柱を保持する部材を路面上に設
置する必要がなく、路面占有面積を減少出来る。しか
も、切断装置全体を搬送用車両に搭載した状態で切断作
業を行うと、切断装置の設置に手数がかからず、かつ、
この点からも路面占有面積を少なく出来る。
の舗装路面円形切断装置では、切断円形の中心位置の路
面上に支柱を立設する代わりに、上方に駆動主軸を配置
する構成としているため、従来のように立設した支柱に
加わる振動および荷重により支持面に損傷が生じること
が防止出来る。また、支柱を保持する部材を路面上に設
置する必要がなく、路面占有面積を減少出来る。しか
も、切断装置全体を搬送用車両に搭載した状態で切断作
業を行うと、切断装置の設置に手数がかからず、かつ、
この点からも路面占有面積を少なく出来る。
【0045】さらに、路面切断チップとして超硬度のダ
イヤモンドチップを用いるため、ダイヤモンドチップを
下降させながら路面を言わば押し切ることが可能とな
る。その分、切断刃を切断円形の円周に沿って移動させ
る公転を行うだけでよいため、駆動機構を簡単とするこ
とが出来る。また、切断刃の下降もハンドルの回転操作
でネジ軸を回して、螺合するスリーブを下降させる構成
としているため、原動機は上記切断刃を公転させるため
の1つだけで良くなり、切断装置の構造を従来と比較し
て非常に簡単にでき、その分、価格の低下および重量の
低減、小型化を図ることが出来る。
イヤモンドチップを用いるため、ダイヤモンドチップを
下降させながら路面を言わば押し切ることが可能とな
る。その分、切断刃を切断円形の円周に沿って移動させ
る公転を行うだけでよいため、駆動機構を簡単とするこ
とが出来る。また、切断刃の下降もハンドルの回転操作
でネジ軸を回して、螺合するスリーブを下降させる構成
としているため、原動機は上記切断刃を公転させるため
の1つだけで良くなり、切断装置の構造を従来と比較し
て非常に簡単にでき、その分、価格の低下および重量の
低減、小型化を図ることが出来る。
【0046】さらに、切断刃は、円筒形状ではなく、円
弧形状としているため、大径の切断用でも容易に製造す
ることが出来る。かつ、小径から大径まで種々の径に沿
った切断刃を容易に用意しておくことが出来る。また、
アームの長さを調節自在としているため、切断する円形
の径に対向して長さ調節が可能となり、該アームの先端
に取り付ける切断刃を交換することにより、多種の円形
を切断することが出来る等の種々の利点を有するもので
ある。
弧形状としているため、大径の切断用でも容易に製造す
ることが出来る。かつ、小径から大径まで種々の径に沿
った切断刃を容易に用意しておくことが出来る。また、
アームの長さを調節自在としているため、切断する円形
の径に対向して長さ調節が可能となり、該アームの先端
に取り付ける切断刃を交換することにより、多種の円形
を切断することが出来る等の種々の利点を有するもので
ある。
【図1】 本発明の第一実施例の舗装路面円形切断装置
を車両に搭載して切断作業を行っている状態を示す正面
図である。
を車両に搭載して切断作業を行っている状態を示す正面
図である。
【図2】 上記切断装置の位置決め手段を示す概略平面
図である。
図である。
【図3】 上記切断装置の側面図である。
【図4】 上記切断装置の駆動手段の部分の要部拡大正
面図である。
面図である。
【図5】 上記切断装置の切断手段の部分の要部拡大正
面図である。
面図である。
【図6】 切断刃にダイヤモンドチップを取り付けた状
態を示す底面図である。
態を示す底面図である。
【図7】 上記切断装置による切断作動を示す概略図で
ある。
ある。
【図8】 本発明の他の実施例を示す図7と同様な概略
図である。
図である。
【図9】 図8の実施例の要部正面図である。
【図10】 従来の路面円形切断装置の斜視図である。
【図11】 (A)は従来の他の路面円形切断装置の正面
図、(B)は該切断装置に用いる切断刃の斜視図である。
図、(B)は該切断装置に用いる切断刃の斜視図である。
【図12】 従来の他の路面円形切断装置の正面図であ
る。
る。
10 切断装置 11 車両 12 駆動主軸 13 アーム 14 切断刃 22 支柱 24 スリーブ 26 送りネジ軸 30 原動機 42 ダイヤモンドチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 23/09 B28D 1/04 E02D 29/12
Claims (4)
- 【請求項1】 路面円形切断部の側方に配置される支柱
に、スリーブを昇降自在に外嵌し、該スリーブに原動機
等の回転駆動手段を搭載すると共に上記原動機により回
転駆動される駆動主軸を回転自在に取り付け、該駆動主
軸の軸線を路面円形切断部の中心点と同一線上の上方に
配置する一方、 上記駆動主軸の下端に径方向に突出するアームの一端を
固定すると共に、該アームの他端に切断刃を固定し、該
切断刃の下端縁に切削用チップを固定し、上記スリーブ
を下降させて駆動主軸を下降すると共に上記原動機によ
り回転して、上記アームを介して切断刃を切断円形の円
周に沿って移動させる構成としている舗装路面円形切断
装置。 - 【請求項2】 上記支柱を切断装置搬送用の車両に位置
決め手段を介して固定し、該位置決め手段により上記駆
動主軸が円形切断部の中心上方に位置するように調節す
ることを特徴とする請求項1記載の舗装路面円形切断装
置。 - 【請求項3】 駆動手段により回転されるアームの先端
に取り付けられ、切断円形の周方向に沿って移動される
切断刃であって、 舗装路面に対して垂直方向となるようにアーム先端に着
脱自在に固定され、その下端縁にダイヤモンドチップを
備え、アームの回転および下降に応じて、路面を上記ダ
イヤモンドチップにより路面を押し切りで切断していく
ことを特徴とする舗装路面円形切断装置に用いる切断
刃。 - 【請求項4】 水平断面が円弧形状で、その曲率が切断
円形の曲率と同一で、該円弧形状の下端縁に沿って所定
間隔をあけて上記ダイヤモンドチップを固定しているこ
とを特徴とする請求項3記載の切断刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04310509A JP3115131B2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 舗装路面円形切断装置と該切断装置に用いる切断刃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04310509A JP3115131B2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 舗装路面円形切断装置と該切断装置に用いる切断刃 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158612A JPH06158612A (ja) | 1994-06-07 |
JP3115131B2 true JP3115131B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=18006085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04310509A Expired - Fee Related JP3115131B2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 舗装路面円形切断装置と該切断装置に用いる切断刃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3115131B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3547082B2 (ja) * | 2000-06-20 | 2004-07-28 | 有限会社サンコー | 舗装路面円形切断装置および切断方法 |
JP2002129519A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Nippon Hodo Co Ltd | 路面切削装置 |
JP4669753B2 (ja) * | 2005-07-15 | 2011-04-13 | 株式会社ニチコン | マンホール内ステップ取付孔の削孔装置 |
JP5718669B2 (ja) * | 2011-02-16 | 2015-05-13 | 株式会社湘南合成樹脂製作所 | 穿孔装置及び穿孔用コアカッター |
-
1992
- 1992-11-19 JP JP04310509A patent/JP3115131B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06158612A (ja) | 1994-06-07 |
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Legal Events
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