JP4115030B2 - 透過型光散乱シート及びその製造方法 - Google Patents

透過型光散乱シート及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射型液晶表示装置において、高品質の画像を表示するために有用な透過型光散乱シート(フィルム)及びその製造方法並びにそのシートを用いた反射型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置(LCD)は、パーソナルコンピューター(パソコン)、ワードプロセッサ(ワープロ)、液晶テレビ、時計、電卓などの電気製品の表示部に幅広く利用されている。液晶はそれ自体発光しないため、時計、電卓などの低輝度用途を除き、裏面から液晶部を照射するためのバックライトが使用されている。このバックライトには、LCD画面全体を均一に照射するために、サイドライト型又は直下型の面光源装置が使用されている。
【0003】
最近、インターネットなどの情報通信のインフラストラクチャーの整備、コンピュータと通信機器の融合による情報のネットワーク化が進んでいる。ネットワーク化により、情報のアクセスは時間と場所の制約を受けなくなる。このようなネットワークを効率的に利用するため、現在、PDA(Personal Digital Assistance )などの携帯情報端末が精力的に開発されている。また、ノート型パソコン(PC)に代えて、さらに薄型で軽量のモバイル型パソコン(PC)が開発されている。これら携帯型通信機器は可搬性が求められるため、バッテリ駆動時間の長時間化と、通信機器の薄型化・小型化とを両立する必要がある。したがって、これら携帯型通信機器に用いるディスプレイには、薄型・軽量であり、かつ低消費電力性であることが求められている。特に、低消費電力性を達成するため、従来のバックライトにより表示部を明るくする方法に代えて、自然光を利用して表示部を明るくする方法が考えられている。このようなディスプレイとして最も有望視されているのは反射型LCDである。
【0004】
反射型LCDはPDA用の表示素子として重要な表示デバイスであり、最近、実用化されてきている。実用化された反射型デイスプレイは、「明るさ」と「コントラスト」の観点から、偏光板を用いるディスプレイと、偏光板を用いないディスプレイとの2種類に分類することができる。偏光板を用いると、高いコントラストを実現出来るものの、偏光板で光がロスするため、明るさが低下する。一方、偏光板を用いない場合、一般に、明るさの点で有利であるが、コントラストが不十分なため、中精細のモノクロ用途にしか利用できない。このため、ディスプレイをカラー化及び高精細化するのが困難であり、今後のマルチメディアの進歩に伴う情報の多様化に対応できない。
【0005】
ディスプレイをカラー化するためには、より高い明るさ(ペーパーホワイト)が要求される。近年、こうした需要に答えるべく、徐々にカラー反射型LCDが上市されてきているが、ペーパーホワイトとコントラストが不十分である。
【0006】
これらの課題を解決するために、明るく、視覚依存性が小さく、中間調表示が可能なLCDとして、液晶セルの背面に鏡面反射板を備え、かつ、前面に透過型光散乱シートを備えた反射型LCDが提案されている。また、このための前方光散乱シートも提案されている。例えば、特開平9−105920号公報には、光学異方性を有するマルチドメイン構造を有し、かつ架橋された高分子液晶により光散乱層を設けることが開示されている。しかし、このような光散乱層を用いて反射型LCDを形成しても、表示装置の周囲の光(自然光)の取り込みが不十分であり、ディスプレイ(表示)を十分に明るくできない。
【0007】
前方光散乱シートを形成する透過型光散乱性媒体としては、さらに、樹脂層にプラスチックビーズ、鱗片状箔片(雲母、ガラス、錫、金など)などを分散させた相分離構造を有するシートが知られている(特開平7−261171号公報、特開平7−27904号公報、特開平9−96705号公報、特開平9−113902号公報、特開平7−98452)。特に、特開平7−261171号公報には、低屈折率の樹脂(フッ素系又はシリコン系樹脂など)と高屈折率の樹脂(屈折率1.6以上)を相分離状態で混合分散させた光散乱層が開示されており、また低屈折率の樹脂と高屈折率の樹脂との屈折率の差は0.05以上であることが記載されている。しかし、海ポリマーと大きく屈折率が異なる島ポリマーを用いると、広範囲の視野角にわたってペーパーホワイトが得られるのの、隣接する画素同士の色がにじみ合ってシャープな画像が得られない。逆に、海ポリマーとの屈折率の差が小さなポリマーを島ポリマーに用いると、隣接する画素同士の色がにじみ合うことなくシャープな画像を得ることができるものの、ペーパーホワイトが得られる視野角が狭く、多くの視野角において背面の鏡面反射板の金属光沢が見える。このように、広い視野角においてペーパーホワイトとシャープな画像を両立できる透過型光散乱シートを得ることは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、高輝度性(ペーパーホワイト)と高精細性(シャープネス)とを両立できる透過型光散乱シート及びその製造方法並びにそのシートを用いた反射型LCDを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、海島又は相分離構造のシートにおいて、海ポリマーと屈折率が異なるだけでなく、互いに屈折率が異なる複数の島ポリマーを用いると、高い光散乱性(ペーパーホワイト)を損なうことなく、シャープな画像を表示できることを見いだし、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明の透過型光散乱シートは、海ポリマーと、この海ポリマーと異なる屈折率を有する複数の島ポリマーとで構成され、かつ前記複数の島ポリマーの屈折率が互いに異なる海島構造のシートであり、前記海ポリマーと前記複数種の島ポリマーとの間の屈折率の差が、それぞれ0.005〜0.2程度であり、かつ前記複数種の島ポリマー間の屈折率の差は0.005〜0.2程度である。島ポリマーは、第1の島ポリマーと第2の島ポリマーとで構成されていてもよく、第1の島ポリマーと海ポリマーとの屈折率の差は0.005〜0.1程度であり、第2の島ポリマーと海ポリマーとの屈折率の差は0.05〜0.2程度であってもよい。複数の島ポリマーの総量は、海ポリマー100重量部に対して、5〜50重量部程度であってもよく、島ポリマーを構成する第1の島ポリマーと第2の島ポリマーとの割合は、前者/後者=25/75〜95/5(重量比)程度であってもよい。島ポリマーの平均粒径は、1〜50μm程度であってもよく、島ポリマーを構成する第1の島ポリマーの平均粒径は、例えば、5〜30μm程度であり、第2の島ポリマーの平均粒径は、例えば、1〜20μm程度である。海ポリマー及び島ポリマーは、セルロース誘導体、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、又はポリカーボネート系樹脂などで構成できる。
【0011】
また、本発明には、前記透過型光散乱シートの製造方法及びこのシートを用いた反射型液晶表示装置も含まれる。
なお、本明細書において「シート」とは、厚さの如何を問わず二次元的構造物を意味し、フィルムを含む意味に用いる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[ポリマー]
本発明では、海ポリマーと、この海ポリマーと異なる屈折率を有し、かつ互いの屈折率も異なる複数の島ポリマーとを用いる。このような海ポリマー及び島ポリマーは、種々の樹脂から適当に選択して使用できる。
【0013】
海ポリマー及び島ポリマーを構成する樹脂としては、セルロース誘導体(セルロースエステル類、セルロースカーバメート類、セルロースエーテル類など)、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、オレフィン含有樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリフェニレンエーテルなど、特にセルロース誘導体、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙げられる。なお、海ポリマーと島ポリマーは、通常、異なる樹脂から構成されており、互いに非相溶性である。
【0014】
セルロース誘導体のうちセルロースエステル類としては、有機酸エステル類、例えば、脂肪族有機酸エステル(セルロースモノアセテート、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートなどのC1-6 有機酸エステル、ジクロロメチルセルロースエステル、トリクロロメチルセルロースエステル、トリフルオロメチルセルロースエステルなどのハロアルキルセルロースエステルなど)、芳香族有機酸エステル(セルロースフタレート、セルロースベンゾエート、セルロース−4−メチルベンゾエートなどのC7-12芳香族カルボン酸エステル)、無機酸エステル類、例えば、リン酸セルロース、硫酸セルロースなどが例示でき、酢酸・硝酸セルロースエステルなどのように有機酸と無機酸との混合酸エステルであってもよい。好ましいセルロースエステル類には、セルロースC2-4 脂肪族カルボン酸エステル類(特にセルロースアセテートなど)が含まれる。
【0015】
セルロースカーバメート類としては、例えば、セルロースアリールカーバメート(セルロースフェニルカーバメートなど)、セルロース−ハロゲン置換アリールカーバメート(セルロース−4−クロロフェニルカーバメート)、セルロース−アルキル置換アリールカーバメート(セルロース−4−メチルフェニルカーバメート、セルロース−3,5−ジメチルフェニルカーバメート、アミロース−3,5−ジメチルフェニルカーバメート)、アミロースメチルベンジルフェニルカーバメートなどのセルロースアリールカーバメート類、セルロースエステルカーバメート類(アセチルセルロースフェニルカーバメートなど)、セルロースエーテルカーバメート類(エチルセルロースフェニルカーバメートなど)などが挙げられる。
【0016】
セルロースエーテル類としては、例えば、シアノアルキルセルロース(シアノエチルセルロース)、ヒドロキシ−C1-4 アルキルセルロース(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのヒドロキシ−C2-4 アルキルセルロース)、C1-10アルキルセルロース(メチルセルロース、エチルセルロースなどのC1-6 アルキルセルロース)、カルボキシアルキルセルロース(カルボキシメチルセルロース又はその塩など)、アラルキルセルロース(ベンジルセルロースなどのC6-12アリール−C1-4 アルキルセルロース)などのセルロースエーテル類、アルキルセルロースエステル類(アセチルアルキルセルロースなど)が挙げられる。好ましいセルロースエーテル類には、アルキルセルロースが含まれる。
【0017】
(メタ)アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸又はそのエステルの単独又は共重合体、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸イソブチルなどのポリ(メタ)アクリル酸C1-10アルキル;ポリ(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、ポリ(メタ)アクリル酸−2,3−ジブロモプロピルなどのポリ(メタ)アクリル酸ハロC1-10アルキル;ポリ(メタ)アクリル酸フェニルなどのポリ(メタ)アクリル酸C6-12アリール;ポリ(メタ)アクリル酸ペンタクロロフェニルなどのポリ(メタ)アクリル酸ハロC6-12アリール;メタクリル酸メチルー(メタ)アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。好ましい(メタ)アクリル系樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸C1-5 アルキルが挙げられる。
【0018】
スチレン系樹脂には、一般ポリスチレン(GPPS)、耐光性ポリスチレンなどのスチレンモノマーの単独重合体、及びスチレンモノマーと他の重合性モノマーとの共重合体などが含まれる。スチレン共重合体としては、例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂)、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−メタアクリル酸−スチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体などが挙げられる。好ましいスチレン系樹脂にはスチレンモノマーの単独重合体、AS樹脂、MS樹脂などが含まれる。
【0019】
ポリエステル系樹脂には、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸を用いた芳香族ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリC2-5 アルキレンテレフタレートなど)、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸を用いた脂肪族ポリエステルなどが含まれる。
【0020】
ポリカーボネート系樹脂には、ビスフェノール類(ビスフェノールAなど)を用いたポリカーボネート(PC)などの芳香族系ポリカーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート(CR−39)などの脂肪族系ポリカーボネートなどが含まれる。
【0021】
ポリスルホン系樹脂には、例えば、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィドなどが含まれる。
オレフィン含有樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
【0022】
酢酸ビニル系樹脂としては、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
ハロゲン含有樹脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
【0023】
(海ポリマー)
本発明では、海ポリマーとして、前記樹脂のうち、製膜性及び光透過性を有する樹脂が好適に使用でき、例えば、ポリマーの光線透過率が、例えば、85%以上(85〜95%程度)、好ましくは87%以上(87〜95%程度)、さらに好ましくは90%以上(90〜95%程度)の樹脂が使用できる。
【0024】
製膜性及び光透過性を有する樹脂には、例えば、セルロース誘導体(セルロースモノアセテート、セルロースジアセテート、セルローストリアセテートなどのセルロースアセテート)が含まれる。セルロース誘導体を用いると、反射型LCDにおいて透過型光散乱シートと偏光板とを組み合わせた場合、透過型光散乱シートを偏光板の保護膜として有効に利用できる。
【0025】
(島ポリマー)
本発明では、島ポリマーとして、前記海ポリマーと屈折率(nD )が異なるだけでなく、互いに屈折率が異なる複数の島ポリマーを使用する。このような複数の島ポリマーを用いると、シートに高い光散乱性と高精細性を付与できるため、シートを反射型LCDに適用したときに、広い視野角に亘り白色(ペーパーホワイト)を表示できるだけでなく、シャープな画像も表示でき、高品位な画質を得ることができる。
【0026】
海ポリマーと複数の島ポリマーとの間の屈折率の差は、それぞれ、0.005〜0.2程度、好ましくは0.01〜0.15程度、さらに好ましくは0.01〜0.13程度である。
【0027】
なお、複数の島ポリマーの一部が海ポリマーより高い屈折率を有し、残りの島ポリマーが海ポリマーよりも低い屈折率を有していてもよい。また全部の島ポリマーが海ポリマーよりも高い屈折率を有していてもよく、逆に全部の島ポリマーが海ポリマーよりも低い屈折率を有していてもよい。
【0028】
また、複数の島ポリマー間の屈折率の差は、例えば、0.005〜0.2程度、好ましくは0.01〜0.15程度、さらに好ましくは0.5〜0.15程度である。
【0029】
このような複数の島ポリマーは、例えば、比較的海ポリマーと屈折率が近い第1の島ポリマー(群)と、比較的海ポリマーと屈折率が離れている第2の島ポリマー(群)とで構成してもよい。なお、第1の島ポリマー(群)と第2の島ポリマー(群)は、それぞれ複数の島ポリマーで構成してもよい。
【0030】
第1の島ポリマーと海ポリマーとの屈折率の差は、比較的小さく、例えば、0.005〜0.1程度、好ましくは0.008〜0.08程度、さらに好ましくは0.01〜0.05程度である。なお、第1の島ポリマーは、前記屈折率とは別に、下記の基準に従って選択してもよい。即ち、海ポリマーと1種類の島ポリマーのみから相分離海島構造を有するシートを形成し、このシートを反射型LCDに装着した場合に、シャープな画像を形成し、かつ光源の反射角付近(例えば、反射角に対して±10゜程度の範囲内)においてのみペーパーホワイトの画像を表示する場合、このような島ポリマーは第1の島ポリマーとして用いることができる。
【0031】
第2の島ポリマーと海ポリマーとの屈折率の差は、例えば、0.05〜0.2程度、好ましくは0.05〜0.17程度、さらに好ましくは0.06〜0.15程度である。
【0032】
複数の島ポリマーの総量は、海ポリマー100重量部に対して、例えば、5〜50重量部程度、好ましくは5〜40重量部程度、さらに好ましくは10〜35重量部程度である。また、島ポリマーが第1の島ポリマーと第2の島ポリマーとから構成されている場合、第1の島ポリマーと第2の島ポリマーとの割合は、例えば、前者/後者=25/75〜95/5(重量比)程度、好ましくは40/60〜95/5(重量比)程度、さらに好ましくは50/50〜90/10(重量比)程度である。複数の島ポリマーの総量や第1の島ポリマーと第2の島ポリマーとの割合を前記範囲に調整することにより、透過型光散乱シートに入射した光を、適切な比率でシャープな散乱光及びブロードな散乱光に変換できる。このため、鏡面反射板を備えた反射型LCDに透過型光散乱シートを適用した場合、広い視野角に亘ってペーパーホワイトを達成でき、かつ画素単位レベルのシャープな画像を表示できる。
【0033】
島ポリマーの平均粒径は、例えば、1〜50μm程度、好ましくは1〜30μm程度である。島ポリマーの平均粒径が1μm未満の場合、反射型散乱成分が大きくなり、透過光強度が小さくなるため、コントラストが低下する。反対に、島ポリマーの平均粒径が50μmを超える場合、画素間の光散乱特性のむらが大きくなる。
【0034】
特に、島ポリマーが第1の島ポリマーと第2の島ポリマーとから構成されている場合、第1の島ポリマーと第2の島ポリマーの平均粒径の割合は、例えば、1/99〜99/1程度、好ましくは30/70〜90/10程度、さらに好ましくは50/50〜80/20程度である。
【0035】
またこの場合、第1の島ポリマーの平均粒径は、例えば、5〜30μm程度、好ましくは5〜20μm程度である。また第2の島ポリマーの平均粒径は、例えば、1〜20μm程度、好ましくは1〜10μm程度である。
【0036】
このような島ポリマー(第1の島ポリマー、第2の島ポリマーなど)を構成する樹脂は、前記海ポリマー及び島ポリマーを構成可能な樹脂の中から、海ポリマーと屈折率や種類の異なる樹脂を適宜選択して使用できる。
【0037】
海ポリマーと島ポリマーとの組合せとしては、次のような具体例を例示できる。
(1)組合せの一例
海ポリマー:
セルロース誘導体(特に、セルロースアセテート、nD =1.48)
第1の島ポリマー:
セルロース誘導体と非相溶性であり、かつnD がセルロース誘導体と0.005〜0.1程度異なる樹脂(例えば、nD =1.38〜1.475又はnD =1.485〜1.58である樹脂)、特に(メタ)アクリル系樹脂[例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル(nD =1.49)などのポリ(メタ)アクリル酸エステル類など]
第2の島ポリマー:
セルロース誘導体と非相溶性であり、かつnD がセルロース誘導体と0.05〜0.2程度異なる樹脂(例えば、nD =1.28〜1.43又はnD =1.53〜1.68である樹脂)、特にスチレン系樹脂[例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)(nD =1.58)などのスチレン共重合体など]
(2)組合せの他の例
海ポリマー:
スチレン系樹脂(特に、ポリスチレン、nD =1.595)
第1の島ポリマー:
スチレン系樹脂と非相溶性であり、かつnD がスチレン系樹脂と0.005〜0.1程度異なる樹脂(例えば、nD =1.495〜1.59又はnD =1.60〜1.695である樹脂)、特にポリカーボネート系樹脂[例えば、ビスフェノールA型ポリカーボネート(PC)(nD =1.585)などの芳香族系ポリカーボネートなど]
第2の島ポリマー:
スチレン系樹脂と非相溶性であり、かつnD がスチレン系樹脂と0.05〜0.2程度異なる樹脂(例えば、nD =1.395〜1.545又はnD =1.635〜1.785である樹脂)、特にセルロース誘導体[例えば、エチルセルロース(nD =1.470)などのアルキルセルロースなど]
[透過型光散乱シート]
本発明の透過型光散乱シートは、前記海ポリマーと複数の島ポリマーとを含む樹脂混合物を慣用の方法、例えば、キャスティング法、溶融押出法などにより成形することにより製造できる。
【0038】
キャスティング法としては、例えば、海ポリマーの溶液と、この溶液に対して不溶性の島ポリマー(ビーズ状)との混合物を流延する方法、海ポリマーの溶液と、この溶液に対して非相溶性の島ポリマーの溶液との混合物(液−液相分離状態)を流延する方法などが挙げられる。
【0039】
なお、前記海ポリマーの溶液又は島ポリマーの溶液は、例えば、海ポリマー又は島ポリマーを有機溶媒(ケトン類、エステル類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類、又はこれらの混合物など)に溶解することにより得ることができる。
【0040】
溶融押出法としては、海ポリマーと、海ポリマーに対して非相溶性の島ポリマーを溶融混練して成形する方法(Tダイ法など)が挙げられる。
このようにして得られた透過型光散乱シートの厚さは、例えば、10〜300μm程度、好ましくは30〜200μm程度、さらに好ましくは50〜150μm程度である。シート厚みが10〜300μm程度の場合、入射光を高透過率で透過でき、かつ十分な散乱光を生じさせることができる。
【0041】
透過型光散乱シートは、高い透明性を有している。透過型光散乱シートの全光線透過率は、例えば、85%以上(85〜95%程度)、好ましくは90%以上(90〜95%程度)である。
【0042】
また、本発明の透過型光散乱シートは、透明性が高いのみならず、光散乱性も大きい。このため、透過型光散乱シートは透明シートであるにも拘わらず、比較的大きなヘーズ値を有している。透過型光散乱シートのヘーズ値としては、例えば、30%以上(30〜100%程度)、好ましくは40%以上(40〜100%程度)、さらに好ましくは50%以上(50〜100%程度)である。
【0043】
なお、前記全光線透過率及びヘーズ値は、日本電色工業(株)製のヘイズメーター(NDH−300A)により測定できる。
なお、樹脂混合物やシートは、種々の添加剤、例えば、安定化剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤など)、可塑剤、着色剤(染料や顔料)、難燃剤、帯電防止剤、界面活性剤などを含有していてもよい。
【0044】
透過型光散乱シートの表面には種々の塗布剤、例えば、帯電防止剤、防曇剤(ショ糖脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、ポリグリコール脂肪酸エステルなど)、離型剤などを塗布してもよい。
【0045】
[反射型LCD]
本発明の透過型光散乱シートは、反射手段と偏光手段とを備えた反射型LCDに適用できる。図1は、このような反射型LCDを説明するための概略断面図である。
【0046】
図1の反射型LCDは、一対の透明基板3(ガラス板など)の間に封入された液晶4(液晶層など)を備えた液晶セル6において、一方の透明基板に入射光を反射するための反射手段5(例えば、鏡面反射板などの反射層)が積層されている。また、液晶セル6の他方の透明基板には、本発明の透過型光散乱シート2を介して、反射光を偏光するための偏光手段1(偏光板などの変更層)が、積層されている。
【0047】
このような反射型LCDにおいて、観察者側のフロント面7から入射した光(入射光)は、透過型光散乱シート2で一部散乱された後、反射手段5で反射され、再度透過型光散乱シート2により散乱される(散乱光)。本発明の透過型光散乱シートを用いて反射型LCDを構成すると、入射光の一部がシャープな散乱光として散乱され、かつ、入射光の他の部分はブロードな散乱光として散乱される。そして、前記屈折率差を利用して入射光を、好適な比率でシャープな散乱光とブロードな散乱光とに分割できるため、入射光の反射角付近の視野角では、非常に明るくクリアでシャープな像を形成することができ、かつその他の視野角においても広い範囲にわたって十分な明るさで表示することができる。
【0048】
本発明の透過型光散乱シートは、ペーパーホワイト、高コントラスト及びシャープな画像を全て高いレベルで達成できるため、偏光板を備えた反射型LCDに好適に利用できる。また、本発明の反射型LCDは、反射型LCDでありながら高品質な画像を表示できるため、携帯型情報機器のカラー型液晶表示装置として特に有用である。
【0049】
【発明の効果】
本発明によると、透過型光散乱シートに、高輝度性(ペーパーホワイト)、高コントラスト性及び高精細性(シャープネス)を付与できる。そのため、透過型光散乱シートは、反射型LCD、特に偏光板を備えた反射型LCDに有用である。
【0050】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0051】
なお、実施例及び比較例により得られたシートは、以下の方法により透明性と画像特性を評価した。
[透明性]
ヘイズメーター(日本電色工業(株)製、NDH−300A)を用い、全光線透過率およびヘイズ(HAZE)を測定した。
【0052】
[画像特性]
実施例又は比較例により得られたシートを用いて、図1の反射型LCDを構成した。反射型LCDに、白色画像又は黒色画像を表示し、表示画像の白色の度合い(白色性)、黒色の度合い(黒色性)及びシャープ性(精細性)を下記の評価基準に基づいて目視にて評価した。
【0053】
(白色性)
+ :下記のAの評価よりも若干優れている
A :広い視野角に亘って高輝度(ペーパーホワイト)な画像を表示した
- :上記のAの評価よりも若干劣っているものの、実用上十分な高輝度(ペーパホワイト)な画像を表示した
B :全体的に金属光沢色の画像を表示した
C :反射角から離れた視野角から観察したとき、金属光沢色の画像を表示した
(黒色性)
A :黒色の画像を表示した
- :上記のAの評価よりも若干劣っているものの、実用上十分な黒色の画像を表示した
C :黒色画像が白みがかっていた
(シャープ性)
AA:非常にシャープな画像が得られた
A :シャープな画像が得られた
- :上記のAの評価よりも若干劣っているものの、実用上十分シャープな画像が得られた
C :画像がぼやけていた
実施例1
セルローストリアセテート(屈折率[nD ]=1.48)255重量部を、1445重量部の塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]に溶解した(海ポリマー溶液)。また、ポリメタクリル酸メチル(PMMA、屈折率=1.49、第1の島ポリマー)36重量部とアクリロニトリル−スチレン共重合体(SAN、アクリロニトリル/スチレン=82/12(モル比)、屈折率=1.58、第2の島ポリマー)9重量部を、255重量部の塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]に溶解した(島ポリマー溶液)。なお、PMMA、SAN、及びセルローストリアセテートの3成分はお互いに非相溶である。前記海ポリマー溶液と島ポリマー溶液とを室温で1時間、1.5rpmの速度で混練したところ、PMMAの島(平均粒径約10μm)とSANの島(平均粒径約5μm)とから構成される液−液相分離構造を有する溶液が得られた。この溶液を流延して成形することにより、透過型光散乱シート(厚さ80μm)が得られた。
【0054】
実施例2
PMMA64重量部、SAN9重量部、及び塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]255重量部により島ポリマー溶液を構成[海ポリマー/第1の島ポリマー(PMMA)=100/25(重量比)]する以外は、実施例1と同様にしてシート(厚さ80μm)を得た。
【0055】
実施例3
PMMA36重量部、SAN20重量部、及び塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]255重量部により島ポリマーを構成[海ポリマー/第2の島ポリマー(SAN) =100/8(重量比)]する以外は、実施例1と同様にしてシート(厚さ60μm)を得た。
【0056】
実施例4
シート厚みを120μmとする以外は、実施例1と同様に操作した。
比較例1
PMMA45重量部のみを255重量部の塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]に溶解することにより島ポリマー溶液を調製する以外は、実施例1と同様に操作することによりシート(厚さ80μm)を得た。
【0057】
比較例2
SAN9重量部のみを255重量部の塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]に溶解することにより島ポリマー溶液を調製する以外は、実施例1と同様に操作することにシート(厚さ80μm)を得た。
【0058】
比較例3
SAN45重量部のみを255重量部の塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]に溶解することにより島ポリマー溶液を調製する以外は、実施例1と同様に操作することによりシート(厚さ80μm)を得た。
【0059】
実施例5
ポリスチレン(PS、平均分子量50,000、屈折率=1.595)255重量部を1445重量部の塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]に溶解した(海ポリマー溶液)。島ポリマー溶液として、ポリカーボネート(PC、平均分子量15,000、屈折率=1.585、第1の島ポリマー)40重量部とエチルセルロース(EC、平均粘度4cps、屈折率=1.470、第2の島ポリマー)5重量部を255重量部の塩化メチレン−メタノール混合溶液[塩化メチレン/メタノール=9/1(重量比)]に溶解した(島ポリマー溶液)。前記海ポリマー溶液と島ポリマー溶液を室温下、1時間、1.5rpmの速度で混練したところ、ECの島とPCの島とから構成される液−液相分離構造を有する溶液が得られた。この溶液を流延し、成形することにより、透過型光分散シート(厚さ80μm)が得られた。
【0060】
実施例1〜5及び比較例1〜3により得られたシートの評価結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
Figure 0004115030
【0062】
表1から明らかなように、実施例のシートを用いると、良好な白表示、黒表示、及びシャープな表示が得られ、高品質の画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の透過型LCDを説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1…偏光手段
2…透過型光散乱シート
3…ガラス板
4…液晶
5…反射手段
6…液晶セル

Claims (10)

  1. 海ポリマーと、この海ポリマーと異なる屈折率を有する複数の島ポリマーとで構成され、かつ前記複数の島ポリマーの屈折率が互いに異なる海島構造のシートであって、前記海ポリマーと前記複数種の島ポリマーとの間の屈折率の差が、それぞれ0.005〜0.2であり、かつ前記複数種の島ポリマー間の屈折率の差が0.005〜0.2である透過型光散乱シート。
  2. 島ポリマーが第1の島ポリマーと第2の島ポリマーとで構成され、第1の島ポリマーと海ポリマーとの屈折率の差が0.005〜0.1であり、第2の島ポリマーと海ポリマーとの屈折率の差が0.05〜0.2である請求項1記載の透過型光散乱シート。
  3. 第1の島ポリマーと海ポリマーとの屈折率の差が0.01〜0.05であり、第2の島ポリマーと海ポリマーとの屈折率の差が0.06〜0.15である請求項2記載の透過型光散乱シート。
  4. 複数の島ポリマーの総量が、海ポリマー100重量部に対して、5〜50重量部である請求項1記載の透過型光散乱シート。
  5. 島ポリマーを構成する第1の島ポリマーと第2の島ポリマーとの割合が、前者/後者=25/75〜95/5(重量比)である請求項1又は4記載の透過型光散乱シート。
  6. 島ポリマーの平均粒径が、1〜50μmである請求項1記載の透過型光散乱シート。
  7. 島ポリマーを構成する第1の島ポリマーの平均粒径が5〜30μmであり、第2の島ポリマーの平均粒径が1〜20μmである請求項6記載の透過型光散乱シート。
  8. 海ポリマー及び島ポリマーが、セルロース誘導体、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、及びポリカーボネート系樹脂から選ばれた少なくとも一種である請求項1記載の透過型光散乱シート。
  9. 海ポリマーと、この海ポリマーと異なる屈折率を有する複数の島ポリマーとを含み、かつ前記複数の島ポリマーの屈折率が互いに異なる樹脂組成物を成形する請求項1記載の透過型光散乱シートの製造方法。
  10. 液晶が封入された液晶セルの一方の面に入射光を反射するための反射手段が配設され、他方の面に反射光を偏光するための偏光手段が配設された反射型液晶表示装置において、偏光板と液晶セルとの間に請求項1記載の透過型光散乱シートが配設されている反射型液晶表示装置。
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