JP4113110B2 - コンクリートタワー - Google Patents

コンクリートタワー Download PDF

Info

Publication number
JP4113110B2
JP4113110B2 JP2003424255A JP2003424255A JP4113110B2 JP 4113110 B2 JP4113110 B2 JP 4113110B2 JP 2003424255 A JP2003424255 A JP 2003424255A JP 2003424255 A JP2003424255 A JP 2003424255A JP 4113110 B2 JP4113110 B2 JP 4113110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tower
precast
cable structure
steel materials
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003424255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005180082A (ja
Inventor
昭夫 春日
誠二郎 内田
喜彦 平
淳二 保明
昌晴 桑野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP2003424255A priority Critical patent/JP4113110B2/ja
Publication of JP2005180082A publication Critical patent/JP2005180082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4113110B2 publication Critical patent/JP4113110B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Landscapes

  • Foundations (AREA)
  • Wind Motors (AREA)

Description

本願発明は、フーチング基礎の上方にコンクリート製のタワー本体が構築されてなるコンクリートタワーに関するものである。
従来より、放送用タワーや風力発電用風車における支持タワー等のような比較的背の高いタワーにおいては、鋼製のタワーが多く用いられているが、「特許文献1」や「特許文献2」に記載されているように、コンクリート製のタワーも提案されている。
特開2000−283019号公報 特開2002−122066号公報
このようなコンクリートタワーを採用すれば、剛性を高めることができるだけでなく、耐食性を高めることができるので、これを海岸付近等に設置した場合においてもメンテナンスを容易化することができる。
このコンクリートタワーにおいては、フーチング基礎の上方にコンクリート製のタワー本体が構築されることとなるが、上記「特許文献1」や「特許文献2」に記載されているように、そのタワー本体を、筒状に形成された複数のプレキャストセグメントを鉛直方向に積み重ねることにより構成すれば、施工管理の簡素化および工期短縮を図ることができる。
しかしながら、上記「特許文献1」および「特許文献2」に記載されたコンクリートタワーにおいては、そのタワー本体を構成する複数のプレキャストセグメント相互間にプレストレスを導入するための複数のPC(すなわちプレストレストコンクリート)鋼材が、内ケーブル構造として配置されているので、次のような問題がある。
すなわち、タワー本体を構築する際、1つのプレキャストセグメントを設置したとき、これに伴って配置すべき複数のPC鋼材の接合作業をすべて完了させなければ、次のプレキャストセグメントを設置することができないので、作業効率が良くない、という問題がある。
また、PC鋼材がプレキャストセグメントの部材断面内に配置されることとなるので、PC鋼材の保守点検が困難である、という問題がある。
さらに、タワー解体時にも、PC鋼材の破断や突出等の可能性があるので、作業安全面に細心の注意を払う必要があり、解体作業をスムーズに行うことができない、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、タワー構築の作業効率を高めることができるとともに、PC鋼材の保守点検を容易かつ確実に行うことができ、かつ解体時の作業性も高めることができるコンクリートタワーを提供することを目的とするものである。
本願発明は、プレキャスト構造を採用した上で、その際必要となるプレストレスの導入を所定の外ケーブル構造により行う構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係るコンクリートタワーは、
フーチング基礎の上方にコンクリート製のタワー本体が構築されてなり、風力発電用風車における支持タワーとして構成されたコンクリートタワーにおいて、
上記タワー本体が、筒状に形成された複数のプレキャストセグメントを鉛直方向に積み重ねることにより構成されており、
これら複数のプレキャストセグメントのうち中間部に位置する所定のプレキャストセグメントが、下端面から上端面へ向けて断面サイズが徐々に小さくなるように形成された径変化筒状部材で構成されており、
この径変化筒状部材の下方に位置する複数のプレキャストセグメントが、断面サイズ同一の大径筒状部材で構成されるとともに、この径変化筒状部材の上方に位置する複数のプレキャストセグメントが、断面サイズ同一の小径筒状部材で構成されており、
上記複数のプレキャストセグメント相互間にプレストレスを導入するための複数のPC鋼材が、上記タワー本体の内部空間に外ケーブル構造を構成するようにして配置されており、
上記外ケーブル構造が、上下方向に区分けされた複数の区間の各々に配置されており、
これら各区間の外ケーブル構造に対応するようにして、上記複数のプレキャストセグメントのうち所定の段数間隔をおいた位置にある複数のプレキャストセグメントの各々の内周面に、上記複数のPC鋼材を定着するための定着用突起部が形成されており、
これら各定着用突起部に、該定着用突起部に定着される上記PC鋼材の本数よりも多い個数のPC鋼材挿通孔が形成されており、
上記径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントの内周面に、該内周面に沿って上記複数のPC鋼材を配置するための偏向用突起部が形成されており、
上記各区間の外ケーブル構造を構成する上記複数のPC鋼材の本数が、該区間の位置が上方になるに従って徐々に少なくなるように設定されている、ことを特徴とするものである。
上記各「プレキャストセグメント」は、筒状に形成されたものであれば、その断面形状は特に限定されるものではない
上記構成に示すように、本願発明に係るコンクリートタワーは、そのタワー本体が、筒状に形成された複数のプレキャストセグメントを鉛直方向に積み重ねることにより構成されているが、これらプレキャストセグメント相互間にプレストレスを導入するための複数のPC鋼材が、タワー本体の内部空間に外ケーブル構造を構成するようにして配置されているので、これらPC鋼材の配置および緊張と、次のプレキャストセグメントの設置とを並行して行うことができる。そしてこれにより、タワー構築の作業工程に重大なクリティカルパスを発生させないようにして、その工期短縮を図ることができる。
また、このような外ケーブル構造の採用により、PC鋼材はプレキャストセグメントの部材断面外に配置されることとなるので、PC鋼材の保守点検を容易かつ確実に行うことができる。その際、PC鋼材はタワー本体の内部空間に配置されているので、耐食性を十分に確保することができる。
さらに、タワー解体時にも、PC鋼材を予め撤去することができるので、その破断や突出等のおそれをなくすことができ、したがって解体作業を安全かつスムーズに行うことができる。
このように本願発明によれば、タワー構築の作業効率を高めることができるとともに、PC鋼材の保守点検を容易かつ確実に行うことができ、かつ解体時の作業性も高めることができる。
しかも、本願発明に係るコンクリートタワーは、複数のプレキャストセグメントのうち所定の段数間隔をおいた位置にある複数のプレキャストセグメントの各々の内周面に、複数のPC鋼材を定着するための定着用突起部が形成された構成となっているので、数個のプレキャストセグメントに対するプレストレスの導入を一括して行うことができる。
その際、各定着用突起部には複数のPC鋼材挿通孔が形成されており、この定着用突起部、該定着用突起部に定着されるPC鋼材の本数よりも多い個数のPC鋼材挿通孔が形成された構成となっており、タワー完成後においてもPC鋼材を追加配置することが可能となるので、タワーの構造耐力を必要に応じて容易に増大させることができる。そしてこれにより、タワーに付設される機材等の変更により荷重が増大した場合、あるいは構造設計基準値の改訂などより設計的に耐力増大が必要な場合等においても、容易にこれに対応することができる。
また、本願発明に係るコンクリートタワーは、タワー本体を構成する複数のプレキャストセグメントのうち中間部に位置する所定のプレキャストセグメント、その下端面から上端面へ向けて断面サイズが徐々に小さくなるように形成された径変化筒状部材で構成されており、この径変化筒状部材の下方に位置する複数のプレキャストセグメント、断面サイズ同一の大径筒状部材で構成されるとともに、この径変化筒状部材の上方に位置する複数のプレキャストセグメント、断面サイズ同一の小径筒状部材で構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、タワー本体は、その上部に位置する部分ほど断面力が小さくなるので、その断面サイズは上端面に近づくに従って小さくすることが好ましい。その際、タワー本体の断面サイズを漸次縮小させようとすると、プレキャストセグメントのサイズが1つ1つ異なったものとなるので、これらを製作するための型枠が数多く必要になったりあるいは複雑な構造の型枠が必要になったりする。
これに対し、断面サイズ同一の大径筒状部材で構成された複数のプレキャストセグメントと、断面サイズ同一の小径筒状部材で構成された複数のプレキャストセグメントとの間に、径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントが配置された構成とすれば、多くのプレキャストセグメントを同じ型枠設備で製作することができるので、施工コスト低減および工期短縮を図ることができる。
なお、この径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントは、タワー本体の中間部の1箇所にのみ配置されるようにしてもよいし、その複数箇所に配置されるようにしてもよい。
さらに、本願発明に係るコンクリートタワーは、この径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントの内周面に、該内周面に沿って複数のPC鋼材を配置するための偏向用突起部が形成された構成となっているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、外ケーブル構造において、プレストレスの導入を効果的に行うためには、PC鋼材をタワー本体の内周面近傍に配置することが好ましいが、これを実現するためには、径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントの部分においては、PC鋼材を偏向させるようにして配置する必要がある。そこで、径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントの内周面に、該内周面に沿って偏向用突起部が形成された構成とすれば、PC鋼材をタワー本体の内周面近傍に配置することができる。その際、外ケーブル構造においては、PC鋼材としてPCケーブルが用いられるので、PC鋼材を部分的に曲線状に配置することも容易に可能となる。
この場合において、径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントの上端近傍部位には、プレストレスの導入により径方向外向きの力が作用することとなる。そこで、このプレキャストセグメントの上端近傍部位に、周方向に延びる補強鋼材が配置された構成とすれば、プレストレスの導入により発生する径方向外向きの力に対して効果的に抵抗させることができる。ここで「補強鋼材」としては、例えば鉄筋やPC鋼材等が採用可能である。
上記構成において、フーチング基礎とタワー本体との間に筒状のタワー基端部材が介設された構成とし、このタワー基端部材とフーチング基礎と間に内ケーブル構造によるプレストレスが導入されるとともに、このタワー基端部材とタワー本体との間に外ケーブル構造によるプレストレスが導入された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、フーチング基礎は一般に場所打ちコンクリートで構成されるので、このフーチング基礎とタワー基端部材との間におけるプレストレスの導入を内ケーブル構造により行うようにすれば、プレストレスの導入作業を容易に行うことができる。また、タワー基端部材とタワー本体との間におけるプレストレスの導入を外ケーブル構造により行うようにすれば、このタワー基端部材を、タワー本体を構成する各プレキャストセグメントと同様に取り扱うことができる。
その際、タワー基端部材をタワー本体よりも大径に形成しておき、上記内ケーブル構造を構成する複数のPC鋼材の上端部を、タワー本体の外部空間においてタワー基端部材の上端面に定着するようにすれば、タワー基端部材に関係する内ケーブル構造および外ケーブル構造を互いに干渉させることなく配置することができる。
この場合において、タワー基端部材は、筒状のプレキャスト部材として構成することも可能であるが、これを場所打ちコンクリートで構成するようにすれば、クレーン等の重機を必要とすることなく、タワー基端部材の設置および該タワー基端部材とフーチング基礎との間におけるプレストレスの導入を容易に行うことができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係るコンクリートタワーを示す正面図であり、図2は、その側断面図である。また、図3〜6は、コンクリートタワーを構築する際の各工程を示す図である。さらに、図7は、図3(c)の要部詳細図であり、図8は、図5の要部詳細図である。そして、図9は、図2のIX-IX 線断面詳細図であり、図10(a)は、図2のXa-Xa 線断面詳細図であり、図10(b)は、図2のXb-Xb 線断面詳細図であり、図11(c)は、図2のXIc-XIc 線断面詳細図であり、図11(d)は、図2のXId-XId 線断面詳細図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係るコンクリートタワー10は、風力発電用風車100における支持タワーであって、その全高は60m程度の値に設定されている。このコンクリートタワー10は、フーチング基礎12の上方に、コンクリート製のタワー本体14が、コンクリート製のタワー基端部材16を介して構築された構成となっている。そして、このコンクリートタワー10におけるタワー本体14の上端部に、翼52および発電機本体54からなる風力発電機50が設置されることにより、風力発電用風車100が構成されるようになっている。
フーチング基礎12は、十字状の脚部を有する鉄筋コンクリート製の部材であって、その中心部上端面12aを地表面から露出させるようにして地盤2に埋設されている。
タワー本体14は、2段ロケット型の段違い円筒状部材として構成されている。すなわち、このタワー本体14は、その下部領域14Aが大径部として構成されており、その上部領域14Bが小径部として構成されており、これら下部領域14Aおよび上部領域14B間の中間領域14Cが径変化部として構成されており、その基本肉厚は全高にわたって250mm程度の値に設定されている。
下部領域14Aは、10個のプレキャストセグメント22を鉛直方向に積み重ねることにより構成されている。これら各プレキャストセグメント22は、断面サイズ同一の大径筒状部材で構成されており、その高さは2.2m程度の値に設定されており、その内径は3m程度の値に設定されている。
上部領域14Bは、12個のプレキャストセグメント24を鉛直方向に積み重ねることにより構成されている。これら各プレキャストセグメント24は、断面サイズ同一の小径筒状部材で構成されており、その高さは2.4m程度の値に設定されており、その内径は2.5m程度の値に設定されている。ただし、上部領域14Bの最上段に位置するプレキャストセグメント24については、その高さが1.9m程度の値に設定されている。
中間領域14Cは、1個のプレキャストセグメント26で構成されている。このプレキャストセグメント26は、その下端面から上端面へ向けて断面サイズが徐々に小さくなるように形成された径変化筒状部材で構成されており、その高さは2.4m程度の値に設定されており、その内径は、下端面において3m程度、上端面において2.5m程度の値に設定されている。
このタワー本体14の内部空間には、複数のプレキャストセグメント22、24、26相互間にプレストレスを導入するための複数のPC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eが、5つの区間S1、S2、S3、S4、S5において、外ケーブル構造を構成するようにして配置されている。なお、これについては後述する。
下部領域14Aを構成する10個のプレキャストセグメント22のうち、下から4段目および9段目に位置するプレキャストセグメント22には、その内周面の下端部にリング状の定着用突起部22aが形成されている。また、上部領域14Bを構成する12個のプレキャストセグメント24のうち、下から2段目、7段目および最上段に位置するプレキャストセグメント24には、その内周面の下端部にリング状の定着用突起部24aが形成されている。さらに、中間領域14Cを構成するプレキャストセグメント26には、その内周面の下端部および上端部にリング状の偏向用突起部26a、26bが形成されている。
タワー基端部材16は、場所打ちコンクリートで構成されており、このタワー基端部材16とフーチング基礎12と間には、内ケーブル構造によるプレストレスが導入されている。このタワー基端部材16は、タワー本体14の下部領域14Aよりも大径に形成されており、内ケーブル構造を構成する複数のPC鋼材34の上端部が、タワー本体14の外部空間においてタワー基端部材16の上端面16aに定着具62を用いて定着されている。これら各PC鋼材34は、PC鋼棒で構成されている。
また、このタワー基端部材16とタワー本体14との間には、後述する外ケーブル構造によるプレストレスが導入されている。これを実現するため、タワー基端部材16の上部領域は、その上端面16aへ向けて肉厚が徐々に増大するように形成されており、その内周面の上端部にはリング状の定着用突起部16bが形成されている。
なお、このタワー基端部材16の下部領域には、縦長のマンホール16cが形成されている。
次に、タワー本体14の内部空間に配置された外ケーブル構造について詳細に説明する。
図3(c)および図9に示すように、タワー基端部材16の定着用突起部16bと、タワー本体14の下部領域14Aにおいて下から4段目に位置するプレキャストセグメント22の定着用突起部22aとの間の区間S1には、30本のPC鋼材32Aが配置されている。これら各PC鋼材32Aは、PCケーブルで構成されており、その両端部が両定着用突起部16b、22aに定着具64を用いて定着されている。
図4および図10(a)に示すように、タワー本体14の下部領域14Aにおいて下から4段目に位置するプレキャストセグメント22の定着用突起部22aと、その9段目に位置するプレキャストセグメント22の定着用突起部22aとの間の区間S2には、26本のPC鋼材32Bが配置されている。これら各PC鋼材32Bは、PCケーブルで構成されており、その両端部が両定着用突起部22a、22aに定着具64を用いて定着されている。
図5および図10(b)に示すように、タワー本体14の下部領域14Aにおいて下から9段目に位置するプレキャストセグメント22の定着用突起部22aと、その上部領域14Bにおいて下から2段目に位置するプレキャストセグメント24の定着用突起部24aとの間の区間S3には、22本のPC鋼材32Cが配置されている。これら各PC鋼材32Cは、PCケーブルで構成されており、中間領域14Cを構成するプレキャストセグメント26の内周面の下端部および上端部に形成された偏向用突起部26a、26bを経由するようにして、その両端部が両定着用突起部22a、24aに定着具64を用いて定着されている。
図6および図11(c)に示すように、タワー本体14の上部領域14Bにおいて下から2段目に位置するプレキャストセグメント24の定着用突起部24aと、その7段目に位置するプレキャストセグメント24の定着用突起部24aとの間の区間S4には、18本のPC鋼材32Dが配置されている。これら各PC鋼材32Dは、PCケーブルで構成されており、その両端部が両定着用突起部24a、24aに定着具64を用いて定着されている。
図6および図11(d)に示すように、タワー本体14の上部領域14Bにおいて下から7段目に位置するプレキャストセグメント24の定着用突起部24aと、その最上段に位置するプレキャストセグメント24の定着用突起部24aとの間には、12本のPC鋼材32Eが配置されている。これら各PC鋼材32Eは、PCケーブルで構成されており、その両端部が両定着用突起部24a、24aに定着具64を用いて定着されている。
図9、10(a)、11(c)および11(d)に示すように、タワー基端部材16の定着用突起部16bおよび各プレキャストセグメント22、24の定着用突起部22a、24aには、60個のPC鋼材挿通孔16d、22b、24bが円周方向に互いに等間隔をおいて形成されている。
また、図10(b)に示すように、タワー本体14の中間領域14Cを構成するプレキャストセグメント26の内周面の下端部および上端部に形成された偏向用突起部26a、26bにも、60個のPC鋼材挿通孔26c、26dが円周方向に互いに等間隔をおいて形成されている。
その際、図8に示すように、下端部に位置するPC鋼材挿通孔26cは、径方向外方へ向けて凸の曲線状に形成されており、上端部に位置するPC鋼材挿通孔26dは、径方向内方へ向けて凸の曲線状に形成されている。そして、これら各PC鋼材挿通孔26c、26dには、ディアボロ管36、38が挿着されている。
同図に示すように、このプレキャストセグメント26の上端近傍部位には、円周方向に延びる補強鋼材40が上下方向に所定間隔をおいて3本配置されている。これら各補強鋼材40は、PCケーブルで構成されている。
図6に示すように、タワー本体14の上部領域14Bにおいて最上段に位置するプレキャストセグメント24には、その内周面の上端部にリング状の発電機設置部24cが形成されている。そして、この発電機設置部24cに、風力発電機50の発電機本体54が、ブラケット56を介してボルト締めにより固定されている。
次に、本実施形態に係るコンクリートタワー10の構築工程について説明する。
まず、図3(a)に示すように、風力発電用風車100を設置すべき地点の地盤2を掘削して、その掘削穴2aの底面に、フーチング基礎12を場所打ちコンクリートで構築し、これを埋設する。その際、このフーチング基礎12の中心部上端面12aを地表面から露出させるとともに、複数のPC鋼材34を鉛直方向上方へ突出させるようにしておく。
次に、同図(b)に示すように、フーチング基礎12の中心部上端面12aに、タワー基端部材16を場所打ちコンクリートで構築する。その際、複数のPC鋼材34を緊張して、その上端部をタワー基端部材16の上端面16aに定着する。
次に、同図(c)および図7に示すように、タワー基端部材16の上端面16aにタワー本体14の一部を構築する。
すなわち、タワー本体14の下部領域14Aの1段目から4段目までの4つのプレキャストセグメント22を鉛直方向に積み重ねる。そして、各PC鋼材32Aの下端部を、タワー基端部材16の定着用突起部16bのPC鋼材挿通孔16dに挿通させてその下端面に定着するとともに、各PC鋼材32Aの上端部を、下から4段目のプレキャストセグメント22の定着用突起部22aのPC鋼材挿通孔22bに挿通させて、これら各PC鋼材32Aを緊張用ジャッキ110で緊張した後、該定着用突起部22aの上端面に定着することにより、タワー基端部材16の定着用突起部16bと、下から4段目のプレキャストセグメント22の定着用突起部22aとの間の区間S1にプレストレスを導入する。
その際、この区間S1には、30本のPC鋼材32Aが配置されるが、図9に示すように、これらPC鋼材32Aは、60個のPC鋼材挿通孔16d(および22b)に対して、1つおきに挿通させる。
この区間S1にプレストレスを導入するのと並行して、下から4段目のプレキャストセグメント22の上端面に、5段目以降のプレキャストセグメント22を順次積み重ねていく。
そして、図4に示すように、下から9段目のプレキャストセグメント22まで積み重ねたら、下から4段目のプレキャストセグメント22の定着用突起部22aと、下から9段目のプレキャストセグメント22の定着用突起部22aとの間の区間S2に、各PC鋼材32Bを配置して、区間S1と同様にしてプレストレスの導入を行う。
その際、この区間S2には、26本のPC鋼材32Bが配置されるが、図10(a)に示すように、これらPC鋼材32Bは、60個のPC鋼材挿通孔22bに対して、PC鋼材32Aの挿通位置を外すようにして、1つおきまたは3つおきに挿通させる。
この区間S2にプレストレスを導入するのと並行して、下から9段目のプレキャストセグメント22の上端面に、次のプレキャストセグメントを順次積み重ねていく。
そして、図5に示すように、下部領域14Aの10段目(すなわち最上段)のプレキャストセグメント22と、タワー本体14の中間領域14Cを構成するプレキャストセグメント26と、タワー本体14の上部領域14Bの下から1段目および2段目のプレキャストセグメント24を順次積み重ねたら、下部領域14Aの下から9段目のプレキャストセグメント22の定着用突起部22aと、上部領域14Bの下から2段目のプレキャストセグメント24の定着用突起部24aとの間の区間S3に、各PC鋼材32Cを配置して、区間S1と同様にしてプレストレスの導入を行う。
ただし、この区間S3においては、各PC鋼材32Cの中間部分を、プレキャストセグメント26の偏向用突起部26a、26bのPC鋼材挿通孔26c、26dを挿通させるようにして配置する。
その際、この区間S3には、22本のPC鋼材32Cが配置されるが、図10(b)に示すように、これらPC鋼材32Cは、60個のPC鋼材挿通孔26c、26d(および22b)に対して、PC鋼材32Bの挿通位置を外すようにして、1つおきまたは3つおきに挿通させる。
この区間S3にプレストレスを導入するのと並行して、上部領域14Bの下から2段目のプレキャストセグメント24の上端面に、3段目以降のプレキャストセグメント24を順次積み重ねていく。
そして、図6に示すように、下から7段目のプレキャストセグメント24まで積み重ねたら、下から2段目のプレキャストセグメント24の定着用突起部24aと、下から7段目のプレキャストセグメント24の定着用突起部24aとの間の区間S4に、各PC鋼材32Dを配置して、区間S1と同様にしてプレストレスの導入を行う。
その際、この区間S4には、18本のPC鋼材32Dが配置されるが、図11(c)に示すように、これらPC鋼材32Dは、60個のPC鋼材挿通孔24bに対して、PC鋼材32Cの挿通位置を外すようにして、1つおきまたは3つおきに挿通させる。
この区間S4にプレストレスを導入するのと並行して、下から7段目のプレキャストセグメント24の上端面に、8段目以降のプレキャストセグメント24を順次積み重ねていく。
そして、図6に示すように、最上段のプレキャストセグメント24まで積み重ねたら、下から7段目のプレキャストセグメント24の定着用突起部24aと、最上段のプレキャストセグメント24の定着用突起部24aとの間の区間S5に、各PC鋼材32Eを配置して、区間S1と同様にしてプレストレスの導入を行う。
その際、この区間S5には、12本のPC鋼材32Eが配置されるが、図11(d)に示すように、これらPC鋼材32Eは、60個のPC鋼材挿通孔24bに対して、PC鋼材32Dの挿通位置を外すようにして、3つおきまたは5つおきに挿通させる。
そして以上の工程により、コンクリートタワー10の構築を完了させる。
以上詳述したように、本実施形態に係るコンクリートタワー10は、そのタワー本体14が、筒状に形成された複数のプレキャストセグメント22、24、26を鉛直方向に積み重ねることにより構成されているが、これらプレキャストセグメント22、24、26相互間にプレストレスを導入するための複数のPC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eが、タワー本体14の内部空間に外ケーブル構造を構成するようにして配置されているので、これらPC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eの配置および緊張と、次のプレキャストセグメント22、24、26の設置とを並行して行うことができる。そしてこれにより、タワー構築の作業工程に重大なクリティカルパスを発生させないようにして、その工期短縮を図ることができる。
また、このような外ケーブル構造の採用により、PC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eはプレキャストセグメント22、24、26の部材断面外に配置されることとなるので、PC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eの保守点検を容易かつ確実に行うことができる。その際、PC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eはタワー本体14の内部空間に配置されているので、耐食性を十分に確保することができる。
さらに、タワー解体時にも、PC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eを予め撤去することができるので、その破断や突出等のおそれをなくすことができ、したがって解体作業を安全かつスムーズに行うことができる。
このように本実施形態によれば、タワー構築の作業効率を高めることができるとともに、PC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eの保守点検を容易かつ確実に行うことができ、かつ解体時の作業性も高めることができる。
本実施形態においては、複数のプレキャストセグメント22、24、26のうち所定の段数間隔をおいた位置にある複数のプレキャストセグメント22、24の各々の内周面に、複数のPC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eを定着するための定着用突起部22a、24aが形成されているので、数個のプレキャストセグメント22、24、26に対するプレストレスの導入を一括して行うことができる。
その際、各定着用突起部22a、24aには、該定着用突起部22a、24aに定着されるPC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eの本数よりも多い30個のPC鋼材挿通孔22b、24bが形成されているので、タワー完成後においてもPC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eを追加配置することが可能となる。そしてこれにより、コンクリートタワー10の構造耐力を必要に応じて容易に増大させることができるので、コンクリートタワー10に付設される機材等の変更により荷重が増大した場合、あるいは構造設計基準値の改訂などより設計的に耐力増大が必要な場合等においても、容易にこれに対応することができる。
また本実施形態においては、タワー本体14を構成する複数のプレキャストセグメント22、24、26のうち中間部に位置するプレキャストセグメント26が、その下端面から上端面へ向けて断面サイズが徐々に小さくなるように形成された径変化筒状部材で構成されており、そして、このプレキャストセグメント26の下方に位置する複数のプレキャストセグメント22が、断面サイズ同一の大径筒状部材で構成されるとともに、このプレキャストセグメント26の上方に位置する複数のプレキャストセグメント24が、断面サイズ同一の小径筒状部材で構成されているので、複数のプレキャストセグメント22、24、26を3種類の型枠設備で製作することができ、これにより施工コスト低減および工期短縮を図ることができる。
さらに本実施形態においては、プレキャストセグメント26の内周面の下端部および上端部には、該内周面に沿って偏向用突起部26a、26bが形成されているので、複数のPC鋼材32Cをタワー本体14の内周面近傍に配置することができる。その際、PC鋼材32CとしてPCケーブルが用いられており、また、これら偏向用突起部26a、26bには、複数のPC鋼材挿通孔26c、26dが曲線状に形成されているので、PC鋼材32Cを無理なく偏向配置することができる。しかも、これらPC鋼材挿通孔26c、26dにはディアボロ管36、38が挿着されているので、PC鋼材32Cの挿通作業をスムーズに行うことができる。
このプレキャストセグメント26の上端近傍部位には、プレストレスの導入により径方向外向きの力が作用するが、この上端近傍部位には周方向に延びる3本の補強鋼材40が配置されているので、プレストレスの導入により発生する径方向外向きの力に対して効果的に抵抗させることができる。その際、これら各補強鋼材40は、PCケーブルで構成されているので、十分な補強効果を得ることができる。
本実施形態に係るコンクリートタワー10においては、フーチング基礎12とタワー本体14との間に筒状のタワー基端部材16が介設されており、このタワー基端部材16とフーチング基礎12と間に内ケーブル構造によるプレストレスが導入されるとともに、このタワー基端部材16とタワー本体14との間に外ケーブル構造によるプレストレスが導入されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、場所打ちコンクリートで構成されたフーチング基礎12とタワー基端部材16との間におけるプレストレスの導入を内ケーブル構造により行うことにより、プレストレスの導入作業を容易に行うことができる。また、タワー基端部材16とタワー本体14との間におけるプレストレスの導入を外ケーブル構造により行うことにより、タワー基端部材16を、タワー本体14を構成する各プレキャストセグメント22、24、26と同様に取り扱うことができる。
その際、本実施形態においては、タワー基端部材16がタワー本体14よりも大径に形成されており、上記内ケーブル構造を構成する複数のPC鋼材34の上端部が、タワー本体14の外部空間においてタワー基端部材16の上端面に定着されているので、タワー基端部材16に関係する内ケーブル構造および外ケーブル構造を互いに干渉させることなく配置することができる。
しかも、タワー基端部材16は、場所打ちコンクリートで構成されているので、クレーン等の重機を必要とすることなく、タワー基端部材16の設置および該タワー基端部材16とフーチング基礎12との間におけるプレストレスの導入を容易に行うことができる。
なお、コンクリートタワー10の高さやその各構成部材の寸法、および各PC鋼材32A、32B、32C、32D、32Eの配置本数や各プレキャストセグメント22、24、26の個数等は、本実施形態において具体的に記載した値に限定されるものでないことはもちろんであり、これ以外の適当な値に設定するようにしてもよい。
ところで、上記実施形態においては、各プレキャストセグメント22、24、26が円形の断面形状を有しているものとして説明したが、これ以外の断面形状(例えば多角形等)の断面形状を有するものとすることも可能であり、このようにした場合においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、各定着用突起部22a、24aが、プレキャストセグメント22、24の内周面の下端部に形成されているものとして説明したが、この内周面における他の部位(例えば上端部等)に形成された構成とすることも可能である。
さらに、上記実施形態においては、タワー本体14が、2段ロケット型の段違い円筒状部材として構成されているものとして説明したが、径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメント26を、タワー本体14の中間部の複数箇所に配置することにより、3段ロケット型あるいはそれ以上の多段ロケット型の段違い円筒状部材として構成することも可能である。このような構成を採用することにより、コンクリートタワー10の規模が大きくなった場合にも、断面力に応じたタワー形状を実現することができる。
また、上記実施形態においては、各プレキャストセグメント22、24、26が筒状の一体成形品であるものとして説明したが、周方向に断面分割された複数の扇状セグメントが接合されてなる構成とすることも可能である。
このような構成を採用した場合には、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、コンクリートタワー10の規模が大きくなると、これに伴ってプレキャストセグメント単体の寸法および重量が大きくなるので、一般道での輸送を行うことが困難となる場合がある。そこで、施工現場まで運搬は扇状セグメントの状態で行い、施工現場において、複数の扇状セグメントを接合してプレキャストセグメントを製作し、これを順次積み重ねるようにすれば、一般道での輸送を行うことが容易に可能となる。
その際、扇状セグメントの接合方法としては、例えば、円周方向に位置合わせした複数の扇状セグメントに対してPCケーブルを円周方向に挿通させるように配置し、所定の定着具を用いてプレストレスを導入することにより接合を行うことが可能である。このように内ケーブル構造を用いて接合を行うようにすれば、複数の扇状セグメントを筒状のプレキャストセグメントとして強固に一体化することができる。
なお、上記実施形態においては、コンクリートタワー10が、風力発電用風車100における支持タワーであるものとして説明したが、放送タワーその他のタワーである場合においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本願発明の一実施形態に係るコンクリートタワーを示す正面図 上記コンクリートタワーを示す側断面図 上記コンクリートタワーを構築する工程を示す図(その1) 上記コンクリートタワーを構築する工程を示す図(その2) 上記コンクリートタワーを構築する工程を示す図(その3) 上記コンクリートタワーを構築する工程を示す図(その4) 図3(c)の要部詳細図 図5の要部詳細図 図2のIX-IX 線断面詳細図 (a)は図2のXa-Xa 線断面詳細図、(b)は図2のXb-Xb 線断面詳細図 (c)は図2のXIc-XIc 線断面詳細図、(d)は図2のXId-XId 線断面詳細図
符号の説明
2 地盤
2a 掘削穴
10 コンクリートタワー
12 フーチング基礎
12a 中心部上端面
14 タワー本体
14A 下部領域
14B 上部領域
14C 中間領域
16 タワー基端部材
16a 上端面
16b 定着用突起部
16c マンホール
16d PC鋼材挿通孔
22、24、26 プレキャストセグメント
22a、24a 定着用突起部
22b、24b PC鋼材挿通孔
24c 発電機設置部
26a、26b 偏向用突起部
26c、26d PC鋼材挿通孔
32A、32B、32C、32D、32E PC鋼材
34 PC鋼材
36、38 ディアボロ管
40 補強鋼材
50 風力発電機
52 翼
54 発電機本体
56 ブラケット
62、64 定着具
100 風力発電用風車
110 緊張用ジャッキ
S1、S2、S3、S4、S5 区間

Claims (5)

  1. フーチング基礎の上方にコンクリート製のタワー本体が構築されてなり、風力発電用風車における支持タワーとして構成されたコンクリートタワーにおいて、
    上記タワー本体が、筒状に形成された複数のプレキャストセグメントを鉛直方向に積み重ねることにより構成されており、
    これら複数のプレキャストセグメントのうち中間部に位置する所定のプレキャストセグメントが、下端面から上端面へ向けて断面サイズが徐々に小さくなるように形成された径変化筒状部材で構成されており、
    この径変化筒状部材の下方に位置する複数のプレキャストセグメントが、断面サイズ同一の大径筒状部材で構成されるとともに、この径変化筒状部材の上方に位置する複数のプレキャストセグメントが、断面サイズ同一の小径筒状部材で構成されており、
    上記複数のプレキャストセグメント相互間にプレストレスを導入するための複数のPC鋼材が、上記タワー本体の内部空間に外ケーブル構造を構成するようにして配置されており、
    上記外ケーブル構造が、上下方向に区分けされた複数の区間の各々に配置されており、
    これら各区間の外ケーブル構造に対応するようにして、上記複数のプレキャストセグメントのうち所定の段数間隔をおいた位置にある複数のプレキャストセグメントの各々の内周面に、上記複数のPC鋼材を定着するための定着用突起部が形成されており、
    これら各定着用突起部に、該定着用突起部に定着される上記PC鋼材の本数よりも多い個数のPC鋼材挿通孔が形成されており、
    上記径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントの内周面に、該内周面に沿って上記複数のPC鋼材を配置するための偏向用突起部が形成されており、
    上記各区間の外ケーブル構造を構成する上記複数のPC鋼材の本数が、該区間の位置が上方になるに従って徐々に少なくなるように設定されている、ことを特徴とするコンクリートタワー。
  2. 上記径変化筒状部材で構成されたプレキャストセグメントの上端近傍部位に、周方向に延びる補強鋼材が配置されている、ことを特徴とする請求項記載のコンクリートタワー。
  3. 上記フーチング基礎と上記タワー本体との間に、筒状のタワー基端部材が介設されており、
    このタワー基端部材と上記フーチング基礎と間に、内ケーブル構造によるプレストレスが導入されるとともに、このタワー基端部材と上記タワー本体との間に、外ケーブル構造によるプレストレスが導入されている、ことを特徴とする請求項1または2記載のコンクリートタワー。
  4. 上記タワー基端部材が、上記タワー本体よりも大径に形成されており、
    上記内ケーブル構造を構成する複数のPC鋼材の上端部が、上記タワー本体の外部空間において上記タワー基端部材の上端面に定着されている、ことを特徴とする請求項記載のコンクリートタワー。
  5. 上記タワー基端部材が、場所打ちコンクリートで構成されている、ことを特徴とする請求項3または4記載のコンクリートタワー。
JP2003424255A 2003-12-22 2003-12-22 コンクリートタワー Expired - Lifetime JP4113110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003424255A JP4113110B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 コンクリートタワー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003424255A JP4113110B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 コンクリートタワー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005180082A JP2005180082A (ja) 2005-07-07
JP4113110B2 true JP4113110B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=34784506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003424255A Expired - Lifetime JP4113110B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 コンクリートタワー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4113110B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103492644A (zh) * 2010-10-20 2014-01-01 维斯塔斯风力系统有限公司 用于风轮机的基座及其制造方法
CN103573562A (zh) * 2013-11-07 2014-02-12 国电联合动力技术有限公司 一种混合式风机塔筒
CN111065788A (zh) * 2017-08-02 2020-04-24 帕卡达尔有限公司 用于风力驱动的发电机的支撑结构

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4874152B2 (ja) * 2007-04-03 2012-02-15 戸田建設株式会社 プレキャスト工法による変断面塔状構造物
JP2009019550A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Kurosawa Construction Co Ltd 風力発電装置
JP4850151B2 (ja) * 2007-08-30 2012-01-11 九州電力株式会社 風力発電用ハイブリッドタワー及びその施工法
WO2010006659A1 (en) * 2008-07-15 2010-01-21 Siemens Aktiengesellschaft Method for the assembly of a tower and tower
DE102008053454B4 (de) * 2008-10-28 2012-07-19 Gisela Wendling-Lenz Hybrides Turmbauwerk
WO2010057187A2 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 Coben Larry F Tower construct suitable for wind turbines along with methods for fabricating and erecting the same
CN104595126A (zh) * 2010-02-01 2015-05-06 科耐拓有限公司 塔架结构和用于装配该塔架结构的方法
JP5901145B2 (ja) * 2011-05-25 2016-04-06 株式会社竹中工務店 塔状構造物
EP2562419A1 (de) * 2011-08-26 2013-02-27 Nordex Energy GmbH Turm für eine Windenergieanlage
CN103151659A (zh) * 2011-12-06 2013-06-12 上海电气风能有限公司 一种水平轴风力发电机组机舱电缆与塔架电缆的连接结构
DE102012004214B4 (de) * 2012-03-06 2014-04-03 Timbertower Gmbh Fundament für einen Turm einer Windkraftanlage
DE102012106321A1 (de) * 2012-07-13 2014-01-16 Green Tower Entwicklungs Gmbh Holzturm für Windkraftanlage
ES2642193T3 (es) * 2012-12-18 2017-11-15 Wobben Properties Gmbh Anclaje, dispositivo tensor, instalación de energía eólica y procedimiento para el tensado a tracción de cables de tracción en un anclaje
JP2014184863A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fuji Ps Corp プレキャストpc円筒浮体構造
DE102013211750A1 (de) * 2013-06-21 2014-12-24 Wobben Properties Gmbh Windenergieanlage und Windenergieanlagen-Fundament
DE102013226536A1 (de) 2013-12-18 2015-06-18 Wobben Properties Gmbh Anordnung mit einem Betonfundament und einem Turm und Verfahren zum Errichten eines Turms
CN104033340B (zh) * 2014-04-17 2016-07-27 中国电建集团西北勘测设计研究院有限公司 一种风力发电预制混凝土塔架体内预应力张拉方法
DE102016115042A1 (de) * 2015-09-15 2017-03-30 Max Bögl Wind AG Turm für eine Windkraftanlage aus ringsegmentförmigen Betonfertigteilen
CN105443322B (zh) * 2015-12-24 2018-04-10 惠宏工程技术(北京)有限公司 一种预应力风机塔架结构
JP6685560B2 (ja) * 2018-05-28 2020-04-22 中村物産有限会社 風力発電装置用基礎構造
CN111287905B (zh) * 2018-12-06 2024-04-19 上海风领新能源有限公司 塔筒
CN111022267A (zh) * 2019-12-27 2020-04-17 重庆大学 一种基于分段预应力多腔组合壳体的混合风电塔筒
KR102361716B1 (ko) * 2020-09-08 2022-02-09 두산중공업 주식회사 풍력 발전기용 타워 및 이를 갖는 풍력 발전기

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103492644A (zh) * 2010-10-20 2014-01-01 维斯塔斯风力系统有限公司 用于风轮机的基座及其制造方法
CN103492644B (zh) * 2010-10-20 2015-12-16 菱重维斯塔斯海上风力有限公司 用于风轮机的基座及其制造方法
CN103573562A (zh) * 2013-11-07 2014-02-12 国电联合动力技术有限公司 一种混合式风机塔筒
CN103573562B (zh) * 2013-11-07 2017-03-22 国电联合动力技术有限公司 一种混合式风机塔筒
CN111065788A (zh) * 2017-08-02 2020-04-24 帕卡达尔有限公司 用于风力驱动的发电机的支撑结构
CN111065788B (zh) * 2017-08-02 2021-09-10 帕卡达尔有限公司 用于风力驱动的发电机的支撑结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005180082A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4113110B2 (ja) コンクリートタワー
US7546656B2 (en) Method of installing prefabricated, segment concrete filled tube members
US11795653B2 (en) Foundation for a wind mill
US10934679B2 (en) Foundation for a wind mill
US7805895B2 (en) Foundation for enabling anchoring of a wind turbine tower thereto by means of replaceable through-bolts
EP1947328B1 (en) Joining device for hybrid wind turbine towers
US11578698B2 (en) Foundation for a windmill
FI3516121T3 (fi) Perustus tuulimyllyä varten
JP2005517849A (ja) ウインドタービン
AU2010214700A1 (en) Wind turbine tower and system and method for fabricating the same
JP4874152B2 (ja) プレキャスト工法による変断面塔状構造物
CN113195835A (zh) 一种用于风力涡轮机塔架的地基件
US20160265514A1 (en) Support device and methods for improving and constructing a support device
CN210766856U (zh) 预制拼接的中心筒及具有其的塔筒基础
CN114729626A (zh) 用于风力发电设备的基座
CN110886204A (zh) 一种装配式预制节段桥墩
US20240003112A1 (en) Foundation for a wind turbine
CN210263121U (zh) 塔架基础结构及风力发电机组
EP3246493A1 (en) A method for construction of a mast for a windmill
RU2782228C2 (ru) Фундамент для ветроэнергетической установки
CN111287458B (zh) 锚固塔筒段的施工方法
US20240003159A1 (en) Foundation for a wind turbine
AU2021351145A1 (en) Foundation for a wind turbine
EP3401445A1 (en) Anchoring section for a foundation structure
WO2022103348A1 (en) A multi-pod support structure for a wind turbine tower

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4113110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term