JP4112322B2 - 駐車場の車両管理システム、駐車場の管理サーバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の駐車場入場・退場を管理する駐車場の車両管理システムおよびこのシステムに用いられる駐車場の管理サーバに係り、特に、大規模駐車場に適用して好適な、駐車場の車両管理システムおよび駐車場の管理サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大規模な駐車場が出現している。その中には、月極めなどの契約用と時間貸し用のものとが混在する駐車場もある。駐車場の大規模化にかかわらず、これを全体的に管理するシステムは、多くはなく、したがって案内表示や人手に頼っている場合が多い。
【0003】
駐車場の管理システムには、入口と出口とにゲートを設けることを前提として、月極め用と時間貸し用とで別ゲートを用意するものが存在する。また、駐車場の中では、駐車区画に在車検知器を設けて、駐車の空き状況の管理を行なうシステムも存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
現状の駐車場では、以下のような状況が存在する。例えば、大規模な駐車場では、その中をいくつかのエリアに分割して記号や色などで分類し利用者が帰車するときの利便を図っている場合がある。しかし、この場合には記号や色を記憶しておくことが必要であり、これを忘れてしまっていると利用者は車両の発見に手間取る。
【0005】
また、月極めと時間貸しとが混在する場合には、案内表示のみであると利用者が時間貸しと誤認して月極めスペースに駐車し、トラブルが発生することがあり得る。これは、在車検知器では、防ぐことができない。これを防止するには、例えば、月極め用と時間貸し用とに別々のゲートおよび駐車区画を設ければよいが、ゲートの設置に余計に土地を割り当てることにより、土地の有効利用が図れない。または、管理員やカメラによる監視により駐車区画の間違いを未然に防ぐことも考えられるがこの場合には省力化が妨げられる。
【0006】
また、駐車場の中では、一般に例えば屋根の有無など条件の良し悪しがあるが、条件の良し悪しに基づいて料金設定を行なうのは車両の制御が必要になる以上実際には難しい。一律の料金では、条件のよいスペースに駐車が集中し、有効な利用が達成されない。
【0007】
本発明は、上記した諸事情を考慮してなされたもので、車両の駐車場入場・退場を管理する駐車場の車両管理システムおよびこのシステムに用いられる駐車場の管理サーバにおいて、駐車場内での車両の位置管理を行なうことが可能な、駐車場の車両管理システムおよび駐車場の管理サーバを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る駐車場の車両管理システムは、駐車場への入場車両に搭載された車載器に対して入場時刻情報を発行する入口サーバと、前記駐車場内に位置する車両に搭載された車載器との通信を前記駐車場内に設けられた複数の拠点から試みるエリア制御サーバと、前記駐車場からの退場車両に搭載された車載器からETCカードID情報および入場時刻情報を取得し、取得された前記ETCカードID情報および前記入場時刻情報と退場時刻情報とを用いて利用請求データを生成する出口サーバと、前記入口サーバ、前記エリア制御サーバ、前記出口サーバそれぞれに接続され、必要に応じてこれら各サーバから情報を入手し処理を行なう管理サーバとを具備し、前記管理サーバは、契約車両に搭載されている車載器に関する情報を契約者テーブルとして保持し、前記エリア制御サーバは、前記複数の拠点のうち特定のものからの前記通信によって前記駐車場内に位置する車両に搭載された前記車載器に関する情報を取得して、この取得された情報を前記管理サーバに渡し、前記管理サーバは、さらに、前記契約者テーブルと前記渡された情報とを照合し、この照合が不一致である場合に不一致情報を生成することを特徴とする。
【0009】
本発明は、車両にETC(electronic toll collection)用の車載器が搭載されていることを利用して駐車場の利用料金の収受が可能なシステムを前提とする。ここで、駐車場への上記入場処理を行なう入口サーバと駐車場からの上記退場処理を行なう出口サーバのほかに、駐車場内に位置する車両に搭載された車載器との通信を、駐車場内に設けられた複数の拠点から試みるエリア制御サーバが設けられる。これにより、駐車場内での車両の存在する領域が捕捉できる。エリア制御サーバで得られた駐車場内での車両の存在する領域情報は、管理サーバに送られ管理され得る。したがって、駐車場内での車両の位置管理を行なうことが可能となる。これは特に、複数の拠点のうち特定のもの(例えば月極め用の駐車区画に対応する拠点)に対応する駐車場内領域に進入する無契約車両に注意喚起を促すための構成である。
【0010】
本発明に係る別の、駐車場の車両管理システムは、駐車場への入場車両に搭載された車載器に対して入場時刻情報を発行する入口サーバと、前記駐車場内に位置する車両に搭載された車載器との通信を前記駐車場内に設けられた複数の拠点から試みるエリア制御サーバと、前記駐車場からの退場車両に搭載された車載器からETCカードID情報および入場時刻情報を取得し、取得された前記ETCカードID情報および前記入場時刻情報と退場時刻情報とを用いて利用請求データを生成する出口サーバと、前記入口サーバ、前記エリア制御サーバ、前記出口サーバそれぞれに接続され、必要に応じてこれら各サーバから情報を入手し処理を行なう管理サーバと、前記管理サーバに接続され、ETCカードリーダと表示部とを備えた利用者端末とを具備し、前記入口サーバは、駐車場への入場車両に搭載された前記車載器から車載器IDおよびETCカードIDを取得して前記管理サーバに渡し、前記エリア制御サーバは、前記駐車場内に位置する車両に搭載された前記車載器との前記通信によって得られた車載器IDを前記通信がなされた前記拠点と対応づけて前記通信がなされるごとに前記管理サーバに渡し、前記管理サーバは、前記入口サーバによって渡された前記車載器IDと前記ETCカードIDとを互いに対応づけて記録し、かつ、前記エリア制御サーバによって渡された前記拠点に対応づけられている車載器IDに時刻情報を付加し、この付加された時刻情報の時刻から一定時間内に前記車載器IDが前記エリア制御サーバから新たに渡されないときに前記対応づけられている拠点を前記車載器IDと対応づけて駐車エリア管理情報として記録し、前記利用者端末は、前記ETCカードリーダによりETCカードIDを取得して前記管理サーバに渡し、前記管理サーバは、さらに、前記利用者端末によって渡されたETCカードIDから前記記録された車載器IDを呼び出し、この呼び出された車載器IDを用いて前記駐車エリア管理情報より前記対応付けられている拠点を呼び出し、この呼び出された拠点を前記利用者端末に伝え、前記利用者端末は、さらに、前記伝えられた拠点を前記表示部に表示することを特徴とする。これは特に、ETCカードを利用者端末で読み取り、駐車した車両の駐車場内での領域を、その表示部に示すものである。
【0011】
また、本発明に係るさらに別の、駐車場の車両管理システムは、駐車場への入場車両に搭載された車載器に対して入場時刻情報を発行する入口サーバと、前記駐車場内に位置する車両に搭載された車載器との通信を前記駐車場内に設けられた複数の拠点から試みるエリア制御サーバと、前記駐車場からの退場車両に搭載された車載器からETCカードID情報および入場時刻情報を取得し、取得された前記ETCカードID情報および前記入場時刻情報と退場時刻情報とを用いて利用請求データを生成する出口サーバと、前記入口サーバ、前記エリア制御サーバ、前記出口サーバそれぞれに接続され、必要に応じてこれら各サーバから情報を入手し処理を行なう管理サーバとを具備し、前記エリア制御サーバは、前記駐車場内に位置する車両に搭載された前記車載器との前記通信によって得られた車載器IDを前記通信がなされた前記拠点と対応づけて前記通信がなされるごとに前記管理サーバに渡し、前記管理サーバは、前記エリア制御サーバによって渡された前記拠点に対応づけられている車載器IDに時刻情報を付加して特定エリア駐車情報として記録し、この記録された特定エリア駐車情報を前記出口サーバからの要求に応えて前記出口サーバに渡し、前記出口サーバは、前記利用請求データを生成するのに前記管理サーバから渡された前記特定エリア駐車情報をも用いることを特徴とする。これは特に、捕捉した車両の駐車場内での存在領域に時刻情報を対応づけ、駐車区画により料金を異ならせる場合に駐車時間の内訳の計算に対応するものである。
【0012】
また、本発明に係る駐車場の管理サーバは、車載器IDとETCカードIDとを互いに対応づけて記録する手段と、駐車場内の拠点に対応づけられて渡された車載器IDに時刻情報を付加する手段と、前記付加された時刻情報の時刻から一定時間内に前記車載器IDが新たに渡されないときに前記対応づけられている拠点を前記車載器IDと対応づけて駐車エリア管理情報として記録する手段と、渡されたETCカードIDから前記記録された車載器IDを呼び出しさらにこの呼び出された車載器IDを用いて前記駐車エリア管理情報より前記対応付けられている拠点を呼び出す手段と、前記呼び出された拠点を前記ETCカードIDの渡し元に出力する手段とを具備することを特徴とする。この管理サーバは、特に、車両が駐車した駐車場内の領域を利用者に教示することを意図するシステムに向く。
【0013】
また、本発明に係る駐車場の管理サーバは、駐車場内の拠点に対応づけられて渡された車載器IDに時刻情報を付加する手段と、前記車載器ID、前記拠点、前記時刻情報を互いに対応づけ、該車載器IDごとのまとまりで該拠点、該時刻情報を時系列に記録する手段と、前記記録された車載器ID、拠点、および時刻情報を出力する手段とを具備することを特徴とする。この管理サーバは、特に、駐車区画により料金設定を異ならせる駐車場に向く。
【0014】
なお、上記で述べた各手段は、例えば、CPU(central processing unit)やメモリなどのハードウエアとこのハードウエア上で動作するソフトウエアにより構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施態様としての駐車場の車両管理システムは、前記エリア制御サーバに接続され、前記駐車場内の車路に設けられ得る車両検知器と、前記エリア制御サーバに接続され、前記エリア制御サーバからの指示により前記駐車場内の前記車路に向けて情報を表示する表示器とをさらに具備し、前記エリア制御サーバは、前記複数の拠点のうち前記特定のものからの前記通信がなされずかつ前記車両検知器で車両検知がなされたときに前記表示器に対して注意喚起情報の表示を指示する。ETC対応車両でない車両が月極め用の駐車場領域に進入するときにその車両に注意喚起を行なうものである。
【0017】
また、実施態様としての駐車場の車両管理システムは、前記エリア制御サーバに接続され、前記エリア制御サーバからの指示により前記駐車場内の前記車路に向けて情報を表示する表示器をさらに具備し、前記管理サーバは、前記生成された不一致情報に基づいて前記エリア制御サーバに対して前記表示器上に注意喚起情報の表示をするよう指令する。無契約車両に対する注意喚起を表示器を用いて行なうものである。
【0020】
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る、駐車場の車両管理システムを実際の駐車場に設置した状態の一例を示す平面図である。
【0021】
図1に示すように、この駐車場は、駐車区画1が列状に並んでおり、それぞれの駐車区画1に車両が出入りできるように車路2が設けられている。さらに車路2は、入口アンテナ3が上空に備えられている入場口、および、出口アンテナ4が上空に備えられている退場口、に連通している。また、入場口および退場口には、車両に対して駐車場への入退場管理を行なうためのハードウエアが備え付けられている。このハードウエアの構成については後述する。
【0022】
なお、入口アンテナ3は入口サーバ(図示省略)に接続しており、出口アンテナ4は出口サーバ(図示省略)に接続している。入口アンテナ3、出口アンテナ4は、車両に搭載された車載器と無線で通信を行なうものである。
【0023】
駐車場内の車路2の上空の複数の位置には、エリアアンテナ11〜22が設けられている。これらのエリアアンテナ11〜22は、車載器との通信の拠点となるものである。各エリアアンテナ11〜22には、通信可能範囲11a〜22aがあり、これらの通信可能範囲11a〜22aは互いに重ならないものとされている(互いに重ならないようになっていれば、図1に示すように、いずれのエリアアンテナの通信可能範囲11a〜22aにも属さない領域が存在してもよい。)。エリアアンテナ11〜22は、エリア制御サーバ(図示省略)に接続されている。
【0024】
さらに、上記説明の入口サーバ、出口サーバ、エリア制御サーバは、管理サーバ(図示省略)に接続されている。管理サーバは、必要に応じてこれらの各サーバから情報を入手し、新しく提供する機能を果たすため処理を行なう。また、管理サーバが保持または処理した情報は、必要に応じて各サーバに出力することもできる。
【0025】
図2は、図1中に示した入口アンテナ3と、これに接続されるハードウエアの構成とを示す図である。図3は、これらの構成を用いてなされるひとつの典型的な動作フローを示す流れ図である。以下、入口アンテナ3およびこれに接続されるハードウエアを用いた動作を、図2、図3を参照して説明する。
【0026】
まず、第1の車両検知装置31、第2の車両検知装置32により、駐車場に入場しようとする車両30の検知を行なう(ステップ41)。この車両検知は、例えば、ETCシステムで通常行なわれているように、車線を横切るビームの遮断を検出することによってなすことができる。車両検知装置31、32と2つ設けているのは、検知の時間差により車両の流れ方向を確認するためである。
【0027】
入場しようとする車両30の検知がされたら入口アンテナ3より電波を車線に向けて照射する(ステップ42)。これにより、車両30に車載器が搭載されている場合には、その応答が発信されるのでこれを受信することができる(ステップ43)。車載器は、ETCシステムで用いられているものであり、ETCカード(ETCに対応したクレジットカード)が差し込まれて使用され、外部と無線で通信を行なうことができる。
【0028】
車載器から応答があった場合には、引き続いて、入口アンテナ3を介して車載器から車両情報を受信する(ステップ44)。車両情報には、例えば、車載器ID、ETCカードID、車両自体の情報などが含まれる。入口サーバ36側からは、これに対応して入口情報を入口アンテナ3を介して車載器に送信する(ステップ45)。ここで入口情報とは、例えば、入場時刻情報、駐車場の識別情報などである。これらの送信された入口情報は、車載器側で保持される。車載器では、入口情報の受信を正常に行なったことの応答を、入口アンテナ3を介して入口サーバ36側に行い、入口サーバ36はこれを受信する(ステップ46)。
【0029】
ステップ43で車載器から応答がない場合(ETC対応の車両ではない場合)、およびステップ44から46の一連の動作が正常に終了されなかった場合(ステップ47のN側の場合)には、駐車券発行機33で駐車券を発行する(ステップ51)。これらの場合には、ETCシステムを利用することなく駐車券により精算処理をすることを意図する。
【0030】
駐車券が抜き取られた場合(ステップ52のY側の場合)およびステップ44から46の一連の動作が正常に終了された場合(ステップ47のY側の場合)には、次に、発進制御機34のバーを開状態として、車両30に通過を促す(ステップ48)。そして、車両30がこの入口から駐車場内部に退出したら(ステップ49)、発進制御機34のバーを閉状態とする(ステップ50)。
【0031】
なお、車両30の退出は、発進制御機34の奥に設けられた第3の車両検知装置35により検出することができる。第3の車両検知装置35も、車両の検出原理は第1、第2の車両検知装置31、32と同様である。以上により、車両30の駐車場への入場処理が終了する。入口サーバ36には管理サーバ37が接続されている。管理サーバ37を含む動作例については後述する。
【0032】
図4は、図1中に示したエリアアンテナ11〜22と、これに接続される構成とを示す図である。図5は、これらの構成を用いてなされるひとつの典型的な動作フローを示す流れ図である。以下、エリアアンテナ11〜22およびこれに接続される構成を用いた動作を、図4、図5を参照して説明する。
【0033】
車両30は、駐車場内では、各エリアアンテナ11〜22の通信可能範囲11a〜22aに位置する場合には、各エリアアンテナ11〜22を介した車載器とエリア制御サーバ61との通信がなされ得る。エリア制御サーバ61は、各エリアアンテナ11〜22から順繰りの電波照射がなされるよう制御する。
【0034】
すなわち、図5の流れ図に示すように、第1のエリアアンテナ11からの電波照射と付随する処理70a、第2のエリアアンテナ12からの電波照射と付随する処理70b、…、第12のエリアアンテナ22からの電波照射と付随する処理70cを行ない、さらにこれらの繰り返しというように動作がなされる。
【0035】
エリアアンテナ11〜22それぞれの電波照射と付随する処理70a〜70cそれぞれとは、具体的には以下のようになされる。まず、エリアアンテナ11(…、22)から電波が照射される(ステップ71)。エリアアンテナ11(…、22)の通信可能範囲11a(…、22a)に車両30(ETC対応車両)が位置する場合には、車両30の車載器から応答がある(ステップ72のY側)。そこで、引き続き車載器から車両情報、入口情報を受信する(ステップ73)。車両情報、入口情報は、必ずしもすべての情報の発信要求、受信を行なわなくてもよい。具体的にどの情報の発信要求と受信を行なうかはアプリケーションによる。
【0036】
車載器から上記情報を受信したらエリアアンテナ固有の識別情報を付加して(対応付けを行ない)、管理サーバ37に通知する(ステップ74)。これにより、駐車場内に位置する車両30は、エリアアンテナ11(…、22)の通信可能範囲11a(…、22a)に存在する限り、管理サーバ37によりその存在領域が捕捉されることになる。なお、エリアアンテナ11(…、22)の通信可能範囲11a(…、22a)に車両30(ETC対応車両)が位置しない場合には応答はないので、何もせずに次のエリアアンテナによる動作に移行する。具体的なアプリケーションについては後述する。
【0037】
図6は、図1中に示した出口アンテナ4と、これに接続されるハードウエアの構成とを示す図である。図7は、これらの構成を用いてなされるひとつの典型的な動作フローを示す流れ図である。以下、出口アンテナ4およびこれに接続されるハードウエアを用いた動作を、図6、図7を参照して説明する。
【0038】
まず、第1の車両検知装置81、第2の車両検知装置82により、駐車場から退場しようとする車両30の検知を行なう(ステップ91)。この車両検知も、図2ですでに説明したように、車線を横切るビームの遮断を検出することによってなすことができる。車両検知装置81、82と2つ設けているのも、同様に検知の時間差により車両の流れ方向を確認するためである。
【0039】
退場しようとする車両30の検知がされたら出口アンテナ4より電波を車線に向けて照射する(ステップ92)。これにより、車両30に車載器が搭載されている場合には、その応答が発信されるのでこれを受信することができる(ステップ93)。
【0040】
車載器から応答があった場合には、引き続いて、出口アンテナ4を介して車載器から車両情報、入口情報を受信する(ステップ94)。車両情報は、すでに述べたように、例えば、車載器ID、ETCカードID、車両自体の情報などを含むものである。入口情報は、同様に、例えば入場時刻情報、駐車場の識別情報を含むものである。
【0041】
出口サーバ86では、入場時刻情報と退場時刻とから駐車料金を計算して利用明細情報を生成し、これと退場情報と(これらを以下では出口情報という)を出口アンテナ4を介して車載器に送信する(ステップ95)。ここで退場情報とは、例えば、退場時刻情報、駐車場の識別情報などである。これらの送信された出口情報は、車載器側でその後も保持するようにしてもよい。車載器では、出口情報の受信を正常に行なったことの応答を、出口アンテナ4を介して出口サーバ86側に行い、出口サーバ86はこれを受信する(ステップ96)。
【0042】
なお、出口サーバ86では、ETCカードIDと利用明細情報とから課金情報を生成し、別途、クレジット会社との決済を行なう(決済は、出口サーバ86を用いても、出口サーバ86の生成した情報を管理サーバ37に渡して管理サーバ37を用いることによっても、あるいは、決済用のサーバを別途用意してこれを用いてもよい。)。
【0043】
ステップ93で車載器から応答がない場合(ETC対応の車両ではない場合)は、あらかじめ発行された駐車券を所持していると考えられるので、出口精算器83に駐車券が挿入されるのを待つ(ステップ101)。駐車券が挿入されないうちは、出口アンテナ4からの電波送信を再度試みる。駐車券が出口精算器83に挿入されたら出口精算器83で精算処理を行なう(ステップ102)。精算処理結果は、表示器87に表示される。これにより、運転者は出口精算器83を用いて精算を行なうことができる(ステップ103)。この精算が正常に終了されない場合には、係員が対応する(ステップ104)。以上の駐車券による精算については周知事項であるのでこれ以上の詳細説明は省略する。
【0044】
駐車券による精算処理が完了した場合(ステップ103のY側の場合)およびステップ94から96の一連の動作が正常に終了された場合(ステップ97のY側の場合)には、次に、発進制御機84のバーを開状態として、車両30に通過を促す(ステップ98)。そして、車両30がこの出口から駐車場外に退出したら(ステップ99)、発進制御機84のバーを閉状態とする(ステップ100)。車両30の退出は、発進制御機84の奥に設けられた第3の車両検知装置85により検出することができる。第3の車両検知装置85も、車両の検出原理は第1、第2の車両検知装置81、82と同様である。
【0045】
なお、ステップ94から96の一連の動作が正常に終了されなかった場合(ステップ97のN側の場合)には、上記の自動的な精算も、駐車券による精算もし得ないので、係員対応を行なう(ステップ104)。以上により、車両30の駐車場からの退場処理が終了する。出口サーバ86には管理サーバ37が接続されている。管理サーバ37を含む動作例については後述する。
【0046】
図8は、上記で述べた実施形態における第1の応用例(アプリケーション)を説明する構成図である。図8において、すでに説明した構成要素には同一番号を付してある。この応用例は、例えば、駐車場内を月極め用と時間貸し用とに分けて供用する場合に好適なものである。
【0047】
このような月極め用と時間貸し用との混在がある場合には、月極め用の駐車区画に非契約車が誤って駐車されてしまうことを効果的に防止する必要がある。ここでは、図1に示した駐車場において、エリアアンテナ13、14、17、18の通信可能範囲13a、14a、17a、18aでほぼ規定される領域に含まれる各駐車区画1が月極め用のものであるとして以下説明する。この領域を以下では月極め利用エリアという。
【0048】
エリア制御サーバ61には、これらのエリアアンテナ13、14、17、18に付随して、それらの通信可能範囲13a、14a、17a、18a内であって車路2に面する側に設けられた車両検知器13b、14b、17b、18bと、表示器13c、14c、17c、18cとがそれぞれ接続されている。管理サーバ37では、上記の月極め利用エリアの設定を行なっておき、さらに、月極め契約の車両に搭載されている車載器に関する情報(例えば車載器ID)をあらかじめ登録しておいて、これを契約者テーブル37aとして保持・管理する。なお、車両検知器13b、14b、17b、18bは、例えば、車路2を横切る方向に出射されたビームの遮断を検出することにより車両の進入を検知するものである。
【0049】
以上の構成において、車載器が搭載された車両30が月極め利用エリアに進入すると、月極め利用エリアに存在するエリアアンテナ13、14、17、または18から車載器に関する情報がエリア制御サーバ61経由で管理サーバ37に送信される。管理サーバ37では、送られた車載器に関する情報と契約者テーブル37aとを照合し、合致していれば月極め契約者の利用であると判断し、特に処理を行なわない。
【0050】
照合結果が不一致であった場合には、契約車以外の誤進入であると判断し、管理サーバ37からエリア制御サーバ61に注意喚起情報を通知する。エリア制御サーバ61ではこの通知を受けることにより、表示器13c、14c、17c、18cに対して注意喚起情報の表示を指示する。これにより、車両30の運転手に対して月極め利用エリアであることの注意喚起を行うことが可能となる。
【0051】
一方、車載器を搭載していない車両が進入した場合には、エリアアンテナ13、14、17、18を介する無線通信による情報を得ることはできないが、車両検知器13b、14b、17b、18bから車両の進入情報を得ることができる。車両検知器13b、14b、17b、18bだけが反応した場合には、ETC非対応車が月極め利用エリアへ誤進入したと判断し、エリア制御サーバ61は、表示器13c、14c、17c、18cに対して注意喚起情報の表示を指示する。
【0052】
以上のように月極め利用エリアなどの特定エリアへの誤進入車に警告(注意喚起)を発するシステムを容易に実現することが可能となる。これにより、例えば、月極め用と時間貸し用との混在がある駐車場で、月極め用の駐車区画に非契約車が誤って駐車されてしまうことを効果的に防止する可能となる。
【0053】
図9は、上記で述べた実施形態における第2の応用例を説明する構成図である。図9において、すでに説明した構成要素には同一番号を付してある。この応用例は、利用者が駐車場に戻ってきたときに車両が駐車されたエリアを利用者に教示するシステムとして好適なものである。
【0054】
規模の大きな駐車場では、利用者が駐車した場所を失念したり、夜間等で方向が判らなくなるケースが想定される。そこで、基本のシステム構成に加えて、管理サーバに接続して利用者端末111を設け、案内表示を行う。
【0055】
利用者端末111は、ETCカードリーダ111aと、案内表示を行う表示部111bと、ボタン入力可能な操作部111cと、これらの各部を制御する制御部111dとから構成される。
【0056】
この応用例の動作を説明する。車載器を搭載した車両30が入口から進入すると、入口サーバ36は入口アンテナ3を介して車載器から車載器ID、ETCカードIDを取得する。取得された車載器ID、ETCカードIDは、入口サーバ36から管理サーバ37に送信される。管理サーバ37は、この情報を保持する。
【0057】
次に、駐車場内に入場した車両30の車載器は、車両30の移動に伴い、順次、エリアアンテナ11〜22を介してエリア制御サーバ61と通信を行なう。この通信により得られる車載器IDとエリアアンテナ11〜22に固有の識別情報とは、エリア制御サーバ61から管理サーバ37に送信される。このように送信される情報の時間的な変化により、管理サーバ37は車両30の駐車エリアを以下のように推定する。ここで、「駐車エリア」は、各エリアアンテナ11〜22の通信可能範囲11a〜22aに対応して設定されているものとする。
【0058】
今、仮に車両30が通信可能範囲19aに対応する駐車エリアに駐車した場合には、ある一定時間経過後に他の駐車エリアに相当するエリアアンテナ11〜18、20〜22を介して、情報がエリア制御サーバ61から管理サーバ37に通知されない。これにより、管理サーバ37では車両30が通信可能範囲19aに対応する駐車エリアに駐車したと推定することができる。
【0059】
通信可能範囲19aに対応する駐車エリアが満車であった場合には、通信可能範囲15a、20aに対応する駐車エリアへ移動するため、どちらかのエリアアンテナ15、20を介して、情報がエリア制御サーバ61から管理サーバ37へ通知される。以下同様に、車両30が移動する間は、車載器IDとエリアアンテナ11〜22に固有の識別情報とが管理サーバ37に捕捉されている。
【0060】
そこで、あるエリアアンテナから得られた車載器IDが、ある一定時間経過後に次の想定されるエリアアンテナを介する通信により管理サーバ37に通知されない場合(この場合には車両30において車載器の電源がオフされ、通信されなくなった場合が含まれる。)には、その最後に通信したエリアアンテナの通信可能範囲に対応する駐車エリアが、車両30の駐車エリアと推定することができる。
【0061】
ここで、「ある一定時間」の経過を判断するためには、車載器IDとエリアアンテナ11〜22に固有の識別情報とが管理サーバ37に通知されたときに、これに時刻情報を付加しておけばよい。そして、この時刻からの経過を測定することにより、管理サーバ37では「ある一定時間」の経過を判断できる。なお、「ある一定時間」の具体的な数値は、実情に応じて例えば1分から5分程度に設定することができる。
【0062】
以上のようにして推定された駐車エリアは、管理サーバ37において車載器IDに対応づけて駐車エリア管理情報37bとして保持・管理される。なお、この駐車エリア管理情報37bは、ある車載器IDひとつについてエリアアンテナ11〜22のうちのひとつを示す固有情報の組からなっており、時間方向に蓄積されたものではないので非常に小さな記憶容量のメモリがあれば足りる。また、この駐車エリア管理情報37bは、出口サーバ86による退場処理があったときに退場の旨を出口サーバ86から管理サーバ37に通知し、この通知により消去するようにしてもよい。このようにすれば蓄積されることがないのでメモリ容量の節約になる。
【0063】
利用者がいずれかの駐車区画1内に車両30を駐車させると、利用者は車載器からETCカードを抜き車両30から離れるが、用事を済ませて車両30に戻ろうとする際には、利用者はETCカードにより利用者端末111を利用することができる。すなわち、利用者端末111のカードリーダ111aにETCカードを挿入して読ませ操作部11cで必要なボタン操作を行なうことで、利用者端末111から管理サーバ37に問い合わせが行く。この問い合わせにはETCカードIDが伴っている。
【0064】
管理サーバ37では、保持された情報から、当該ETCカードIDに対応する車載器IDを検索する。さらに、検索して求められた車載器IDを駐車エリア管理情報37bに照合し、これにより、駐車エリアを割り出すことができる。割り出された駐車エリアは、利用者端末111に送信されその表示部111bに駐車エリアの案内表示を行なうことができる。
【0065】
以上のようにこの応用例では、車両30を駐車した駐車場エリアを案内するシステムを容易に実現することが可能となる。これにより、例えば、非常に大規模で利用者が駐車位置を記憶するのに困難がある場合や、方向が入り組んでいる場合においても利用者は帰車することが容易になる。
【0066】
図10は、上記で述べた実施形態における第3の応用例を説明する構成図である。図10において、すでに説明した構成要素には同一番号を付してある。この応用例は、駐車エリアごとに異なる料金設定を行なう場合に好適なシステムである。
【0067】
このようなシステムは、上記の第2の応用例と同様な「駐車エリア管理情報37b」を用いれば駐車エリアが特定できることから、駐車エリアの情報を管理サーバ37から出口サーバ86に送信することによって一応実現できる。
【0068】
しかしながら、上記の第2の応用例は、案内を目的としているため処理が簡略化されており、駐車エリアごとに異なる料金設定を行なう場合にそのまま適用するのは実用的ではない。例えば、最も簡単には、利用者が用事を済ませて車両30に戻り車載器の電源がオンされ無線通信が再開されたときにも、その駐車エリアに対応するエリアアンテナ11〜22およびエリア制御サーバ61を介して車載器IDなどの情報を管理サーバ37に通知すれば、継続的にその駐車エリアに駐車していたことを一応確認することはできる。
【0069】
しかし、駐車エリア管理情報37bの内容と再開されたあとに得られた情報とが異なる場合には、どう判断するか問題となる。例えば、故意に設定料金の安いエリア(特定エリア)に進入して駐車エリア管理情報37bの内容を確定させておいて、その直後に設定料金の高いエリアに駐車し直した場合には、このような不一致が生じる。
【0070】
そこで、この第3の応用例では、エリアアンテナ11〜22を介する車載器との通信がエリア制御サーバ61から管理サーバ37に通知されると、管理サーバ37では、これらに時刻情報を付加して通信ログとして記録するようにする。この通信ログは、特定エリア(設定料金の安いエリア)に駐車していたことを時間を特定して確認する情報となるので以下「特定エリア駐車情報37c」という。なお、通信ログは、例えば、車載器IDごとに図11に示すような時系列に従う情報である。図11において、「エリア番号」は、エリアアンテナ11〜22に固有の識別情報である。
【0071】
このような特定エリア駐車情報37cによれば、出口サーバ86で実際の駐車料金を決定する際に、管理サーバ37に記録された特定エリアでの通信が途絶した時刻と、特定エリアで再通信を開始した時刻とからその差を算出し、これを特定エリア駐車時間とすることができる。また、エンジンを停車しないで駐車した場合であってその位置がエリアアンテナ11〜22のいずれかの通信可能範囲11a〜22a内である場合であっても、車載器との通信が継続されて管理サーバ37では通信ログが記録されていき、これにより特定エリアの駐車時間を算出することが可能である。
【0072】
さらに、駐車スペースを漏れなくカバーするようにエリアアンテナが配置されているのであれば、例えば特定エリアを通信可能範囲14aに設定した場合、通信可能範囲14aでの通信時刻と隣接する通信可能範囲13a、17a、18aでの通信時刻の差分を計算して、特定エリア駐車時間としてもよい。この場合には、車載器がオンになっている間(つまり車両30が移動可能な間)は、常にいずれかの通信可能範囲に車両が位置するからである。
【0073】
管理サーバ37で作成・管理されている特定エリア駐車情報37cは、出口サーバ86からの要求により車載器IDに基づいて出口サーバ86に向けて出力される。これにより、出口サーバ86では、退場しようとする車両30に対して利用明細情報の送信など退場処理を行なうことができる。
【0074】
以上実施形態について説明したが、エリアアンテナの設置については、図1に示した例以外にも種々考えられる。例えば、駐車場内を複数の領域に分け、それらの領域への入口に当たる車路2のみに電波を照射するエリアアンテナを設けるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、駐車場への入場処理を行なう入口サーバと駐車場からの退場処理を行なう出口サーバのほかに、駐車場内に位置する車両に搭載された車載器との通信を、駐車場内に設けられた複数の拠点から試みるエリア制御サーバが設けられる。これにより、駐車場内での車両の存在する領域が捕捉でき、エリア制御サーバで得られた駐車場内での車両の存在する領域情報は、管理サーバに送られ管理され得る。したがって、駐車場内での車両の位置管理を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る、駐車場の車両管理システムを実際の駐車場に設置した状態の一例を示す平面図。
【図2】図1中に示した入口アンテナ3と、これに接続されるハードウエアの構成とを示す図。
【図3】図2に示す構成を用いてなされるひとつの典型的な動作フローを示す流れ図。
【図4】図1中に示したエリアアンテナ11〜22と、これに接続される構成とを示す図。
【図5】図4に示す構成を用いてなされるひとつの典型的な動作フローを示す流れ図。
【図6】図1中に示した出口アンテナ4と、これに接続されるハードウエアの構成とを示す図。
【図7】図6に示す構成を用いてなされるひとつの典型的な動作フローを示す流れ図。
【図8】図1ないし図7に示した実施形態における第1の応用例(アプリケーション)を説明する構成図。
【図9】図1ないし図7に示した実施形態における第2の応用例を説明する構成図。
【図10】図1ないし図7に示した実施形態における第3の応用例を説明する構成図。
【図11】図10中に示した特定エリア駐車情報(通信ログの記録)の構造例を示す図。
【符号の説明】
1…駐車区画 2…車路 3…入口アンテナ 4…出口アンテナ 11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22…エリアアンテナ(第1〜第12) 11a、12a、13a、14a、15a、16a、17a、18a、19a、20a、21a、22a…通信可能範囲(第1〜第12) 13b、14b、15b、16b…車両検知器 13c、14c、15c、16c…表示器 30…車両 31…第1車両検知装置 32…第2車両検知装置 33…駐車券発行機 34…発進制御装置 35…第3車両検知装置 36…入口サーバ 37…管理サーバ 37a…契約者テーブル 37b…駐車エリア管理情報 37c…特定エリア駐車情報 61…エリア制御サーバ 81…第1車両検知装置 82…第2車両検知装置 83…出口精算器 84…発進制御機 85…第3車両検知装置 86…出口サーバ 87…表示器 111…利用者端末 111a…カードリーダ 111b…表示部 111c…操作部 111d…制御部
Claims (7)
- 駐車場への入場車両に搭載された車載器に対して入場時刻情報を発行する入口サーバと、
前記駐車場内に位置する車両に搭載された車載器との通信を前記駐車場内に設けられた複数の拠点から試みるエリア制御サーバと、
前記駐車場からの退場車両に搭載された車載器からETCカードID情報および入場時刻情報を取得し、取得された前記ETCカードID情報および前記入場時刻情報と退場時刻情報とを用いて利用請求データを生成する出口サーバと、
前記入口サーバ、前記エリア制御サーバ、前記出口サーバそれぞれに接続され、必要に応じてこれら各サーバから情報を入手し処理を行なう管理サーバとを具備し、
前記管理サーバは、契約車両に搭載されている車載器に関する情報を契約者テーブルとして保持し、
前記エリア制御サーバは、前記複数の拠点のうち特定のものからの前記通信によって前記駐車場内に位置する車両に搭載された前記車載器に関する情報を取得して、この取得された情報を前記管理サーバに渡し、
前記管理サーバは、さらに、前記契約者テーブルと前記渡された情報とを照合し、この照合が不一致である場合に不一致情報を生成すること
を特徴とする駐車場の車両管理システム。 - 前記エリア制御サーバに接続され、前記駐車場内の車路に設けられ得る車両検知器と、
前記エリア制御サーバに接続され、前記エリア制御サーバからの指示により前記駐車場内の前記車路に向けて情報を表示する表示器とをさらに具備し、
前記エリア制御サーバは、前記複数の拠点のうち前記特定のものからの前記通信がなされずかつ前記車両検知器で車両検知がなされたときに前記表示器に対して注意喚起情報の表示を指示する
ことを特徴とする請求項1記載の駐車場の車両管理システム。 - 前記エリア制御サーバに接続され、前記エリア制御サーバからの指示により前記駐車場内の前記車路に向けて情報を表示する表示器をさらに具備し、
前記管理サーバは、前記生成された不一致情報に基づいて前記エリア制御サーバに対して前記表示器上に注意喚起情報の表示をするよう指令する
ことを特徴とする請求項1記載の駐車場の車両管理システム。 - 駐車場への入場車両に搭載された車載器に対して入場時刻情報を発行する入口サーバと、
前記駐車場内に位置する車両に搭載された車載器との通信を前記駐車場内に設けられた複数の拠点から試みるエリア制御サーバと、
前記駐車場からの退場車両に搭載された車載器からETCカードID情報および入場時刻情報を取得し、取得された前記ETCカードID情報および前記入場時刻情報と退場時刻情報とを用いて利用請求データを生成する出口サーバと、
前記入口サーバ、前記エリア制御サーバ、前記出口サーバそれぞれに接続され、必要に応じてこれら各サーバから情報を入手し処理を行なう管理サーバと、
前記管理サーバに接続され、ETCカードリーダと表示部とを備えた利用者端末とを具備し、
前記入口サーバは、駐車場への入場車両に搭載された前記車載器から車載器IDおよびETCカードIDを取得して前記管理サーバに渡し、
前記エリア制御サーバは、前記駐車場内に位置する車両に搭載された前記車載器との前記通信によって得られた車載器IDを前記通信がなされた前記拠点と対応づけて前記通信がなされるごとに前記管理サーバに渡し、
前記管理サーバは、前記入口サーバによって渡された前記車載器IDと前記ETCカードIDとを互いに対応づけて記録し、かつ、前記エリア制御サーバによって渡された前記拠点に対応づけられている車載器IDに時刻情報を付加し、この付加された時刻情報の時刻から一定時間内に前記車載器IDが前記エリア制御サーバから新たに渡されないときに前記対応づけられている拠点を前記車載器IDと対応づけて駐車エリア管理情報として記録し、
前記利用者端末は、前記ETCカードリーダによりETCカードIDを取得して前記管理サーバに渡し、
前記管理サーバは、さらに、前記利用者端末によって渡されたETCカードIDから前記記録された車載器IDを呼び出し、この呼び出された車載器IDを用いて前記駐車エリア管理情報より前記対応付けられている拠点を呼び出し、この呼び出された拠点を前記利用者端末に伝え、
前記利用者端末は、さらに、前記伝えられた拠点を前記表示部に表示すること
を特徴とする駐車場の車両管理システム。 - 駐車場への入場車両に搭載された車載器に対して入場時刻情報を発行する入口サーバと、
前記駐車場内に位置する車両に搭載された車載器との通信を前記駐車場内に設けられた複数の拠点から試みるエリア制御サーバと、
前記駐車場からの退場車両に搭載された車載器からETCカードID情報および入場時刻情報を取得し、取得された前記ETCカードID情報および前記入場時刻情報と退場時刻情報とを用いて利用請求データを生成する出口サーバと、
前記入口サーバ、前記エリア制御サーバ、前記出口サーバそれぞれに接続され、必要に応じてこれら各サーバから情報を入手し処理を行なう管理サーバとを具備し、
前記エリア制御サーバは、前記駐車場内に位置する車両に搭載された前記車載器との前記通信によって得られた車載器IDを前記通信がなされた前記拠点と対応づけて前記通信がなされるごとに前記管理サーバに渡し、
前記管理サーバは、前記エリア制御サーバによって渡された前記拠点に対応づけられている車載器IDに時刻情報を付加して特定エリア駐車情報として記録し、この記録された特定エリア駐車情報を前記出口サーバからの要求に応えて前記出口サーバに渡し、
前記出口サーバは、前記利用請求データを生成するのに前記管理サーバから渡された前記特定エリア駐車情報をも用いること
を特徴とする駐車場の車両管理システム。 - 車載器IDとETCカードIDとを互いに対応づけて記録する手段と、
駐車場内の拠点に対応づけられて渡された車載器IDに時刻情報を付加する手段と、
前記付加された時刻情報の時刻から一定時間内に前記車載器IDが新たに渡されないときに前記対応づけられている拠点を前記車載器IDと対応づけて駐車エリア管理情報として記録する手段と、
渡されたETCカードIDから前記記録された車載器IDを呼び出しさらにこの呼び出された車載器IDを用いて前記駐車エリア管理情報より前記対応付けられている拠点を呼び出す手段と、
前記呼び出された拠点を前記ETCカードIDの渡し元に出力する手段と
を具備することを特徴とする駐車場の管理サーバ。 - 駐車場内の拠点に対応づけられて渡された車載器IDに時刻情報を付加する手段と、
前記車載器ID、前記拠点、前記時刻情報を互いに対応づけ、該車載器IDごとのまとまりで該拠点、該時刻情報を時系列に記録する手段と、
前記記録された車載器ID、拠点、および時刻情報を出力する手段と
を具備することを特徴とする駐車場の管理サーバ。
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