JP4110942B2 - 電動機用回転子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電動機用回転子に係り、特に電気掃除機などに使用される電動機用回転子の遠心力による巻線の動きを防止するワニス処理を行った電動機用回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動機用回転子において、ウェッジにガスを外部に放出するための切欠きを設け、ワニス注入時に内部にガスが篭らないようにしてワニスをコイルの隅々までくまなく浸透させるようにし、高出力化のための電動機の高速回転化に対応するため、機械的強度を大きくするようにしている(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−45693号公報(段落0009−0012、図1、2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電動機用回転子のワニス処理は、電動機用回転子を水平に配し、コイルエンドの両側からワニスを滴下注入して処理を行い、ウェッジの切欠きからガスが放出されワニスが内部に浸透させ、回転時において遠心力により巻線が外方に広がるのを防ぐようにしているものの、滴下された液体状のワニスの毛細管現象を利用して巻線内部まで浸透させるため、時間がかかり、また、電動機用回転子を回転させながらワニスを滴下しているため、ワニスが浸透せずに巻線の外表面から下に垂れ落ちる現象がおき、規定のワニス量が入らなく巻線内部に十分行き渡らないという問題があった。
【0005】
また、ワニスの浸透は鉄心を切断しないと確認できず、さらに、巻線の表面に付着するワニスの厚さも均一にすることは難しい。そのため、電動機の運転時にアンバランスが発生し、振動・騒音の要因になるという問題があった。そして、電動機用回転子にワニスが十分に浸透されない場合には、巻線内に空間が発生してしまい巻線で発生した熱が空間に溜まり電動機の運転時に回転子自体の温度が冷めにくい。このため、巻線の電気抵抗が増加し電動機の効率低下が生じるとともに、空間があるために遠心力で巻線が動いてしまい電動機用回転子がアンバランスになり振動・騒音の要因となる問題があった。
【0006】
さらに、一般的な電動機用回転子のウエッジは、スロットの数22と同数であり、このスロット数に応じて、角度割り出し機能を備えたウエッジ挿入装置によって、22/360°の角度づつ回転させて1本づつ挿入するという作業を行
なっているので、作業性が悪いという問題があった。
【0007】
この発明は上記の問題を解決するためになされたもので、定量のワニスを十分に巻線に浸透させることができ、遠心力による巻線の動きを防ぎ、回転バランスがよく振動、騒音を低減した 電動機用回転子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電動機用回転子は、シャフトに取付けられた整流子と複数のスロットを有する鉄心と、前記スロットに巻回された巻線と、前記スロット開口部に挿入されるウエッジとを備えた電動機用回転子において、前記整流子側の巻線露出部を覆い、中央部に前記整流子の整流子逃げ穴を有し、周縁部から前記ウエッジを構成するウエッジ部が突設された整流側カバーと、反整流子側の巻線露出部を覆い、中央部に前記シャフトのシャフト貫通穴を有し、周縁部から前記ウエッジを構成するウエッジ部が突設された反整流側カバーと、前記シャフト貫通穴または前記整流子逃げ穴の少なくとも一方の内周縁部に設けられたワニス滴下用の滴下部と、を備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す電動機用回転子の斜視図、図2は電動機用回転子の要部断面図、図3は電動機用回転子の分解斜視図、図4は電動機用回転子の要部断面図である。
図1〜3において、電動機用回転子1は、シャフト2に、鉄心3および整流子4が圧入されている。図4に示すうように鉄心3にはU字形状に形成され、スロット5がシャフト2を中心として放射状に22ケ設けられている。そのスロット5の開口部5bにはオーバーハング部5aが形成され、スロット5の内部には絶縁被膜18を有し、巻回された銅線の束として巻線6が収まっており、ウエッジ7がオーバーハング部5aに内接して装着されている。
【0010】
図1〜3に示すように、巻線の時、スロット5から隣のスロットへ移る際、鉄心3のシャフト2の一端方向の整流子4側の整流子側巻線露出部6a、他端方向の整流子4の反対側の反整流子側巻線露出部6bが形成されている。
整流子側巻線露出部6aは、中央部にワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11を有し、周縁部からウエッジ7aが突設された整流側カバー10aにより覆われ、反整流子側巻線露出部6bは、中央部にシャフト2のシャフト貫通穴17を有し、周縁部からウエッジ7bが突設された反整流側カバー10bに覆われている。
なお、ワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11は、整流側カバー10aを電動機用回転子1に装着する時、整流子4を通すため通常の整流子逃げ穴より内径が大きく、整流子4の外径との間隔をワニス注入が可能な大きさとして形成し、ワニス滴下用のワニス滴下部としている。
【0011】
ウエッジ7a、7bはスロット5の長さの半分の長さであり、整流側カバー10a、反整流側カバー10bに一体に成形され、ウエッジ7を構成する。また、整流側カバー10a、反整流側カバー10bはプラスチック材等が使用される。ウエッジ7a、7bは電動機用回転子1に装着する際には鉄心3のオーバーハング部5aに内接するように装着される。
また、整流側カバー10aと整流子側巻線露出部6aの間には、ワニス9を充填するための所定の間隔の充填空間部である整流子側空間Aa、反整流側カバー10bと反整流子側巻線露出部6bの間には、ワニス9を充填するための所定の間隔の反整流子側空間Abが形成されている。
【0012】
次に、以上のように構成された電動機用回転子1の整流側カバー10a、反整流側カバー10bの組み立てと、ワニス処理について図1〜3により説明する。まず、反整流側カバー10bを反整流子側巻線露出部6bを覆うようにしてシャフト貫通穴17にシャフト2を通しながら、ウエッジ7bの全てを同時にスロット5に、オーバーハング部5aに内接させて位置決めしながら挿入して取り付ける。
次に、整流側カバー10aを整流子側巻線露出部6aを覆うようにしてワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11に整流子4を通しながらウエッジ7aの全てを同時にスロット5に、オーバーハング部5aに内接させて位置決めしながら挿入して取り付ける。
【0013】
次に、図1に示すように電動機回転子1を立てた状態に保ち、ワニス滴下用のノズル8を整流子側カバー10aのワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11の上に置き、ワニス9を整流子側巻線露出部6aを滴下する。このとき、ノズル8を固定し、電動機回転子1を回転させるか、または、電動機回転子1を固定して、ノズル8をワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11の内周に沿って移動させる。
また、ワニス9は整流子側巻線露出部6a、反整流子側巻線露出部6b、スロット5内の巻線を含む巻線6及び整流子側空間Aa、反整流子側空間Abに十分に浸透するようにあらかじめ定めた量を滴下する。
ワニス9を滴下した後に、電動機回転子1を立てた状態に保ち所定の回転数で回転させて、ワニス9を全体に浸透させる。
【0014】
以上のように、複数のウエッジ7a、7bを有する整流子側カバー10a、反整流子カバー10bに各々一体成形されたウエッジ7a、7bをスロット5に同時に挿入することができるため、作業時間も短縮できる。また、ウェッジ7a、7bは一体成形されているので、部品点数も減少することができる。
さらに、一体成形されたウエッジ7をスロット5のオーバーハング部5aに内接することで位置決めされながら挿入するため、中央にワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11の空いた整流子側カバー10aでも、シャフト2に対して偏心がなく、電動機用回転子1に固定することができるため、空間を均一に保つことができ、更に整流子側カバー10a、反整流子カバー10bの装着によるアンバランスを防ぐことができる。
【0015】
また、電動機用回転子1の巻線部6をウエッジ7とカバー10で完全に覆ったので、ワニス9をカバー内に注入した時、電動機用回転子1をワニス槽にドブ漬けした時と同じ状態を簡易的に作ることができ、ワニスを十分に巻線内に浸透させることができる。
ドブ漬けは、ワニスの浸透性については最もよい方法であるが、ワニス工程の前に鉄心3とかシャフト2にマスキング加工を施し、工程後には余分なワニス9を削る作業が発生してしまい、一般的には従来例で示した方法が採用されているが、本実施例では、マスキングやワニス9を削り取るといった面倒な作業を一切せず、ドブ漬けの浸透性が良いといった効果が得られる。
従って、十分に浸透した電動機用回転子1の巻線間には空間がなく遠心力によって巻線が動くおを防ぐことができ、さらに、巻線全体を覆っているのでワニス9で固着された巻線の露出部をさらに固定することができ、回転バランスがよく振動、騒音を低減した アンバランスを無くすこともできる。
また、ワニスの定量を整流側カバー10aと反整流側カバー10b内に入れることによって、ワニス量の管理を容易にすることができる。
【0016】
なお、本実施の形態では、整流子側カバー10aの整流子逃げ穴を、通常の整流子逃げ穴より内径が大きいワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11とし、整流子4の外径との間隔をワニス注入が可能な大きさとして形成し、ワニス滴下用のワニス滴下部としたが、整流子側カバー10aの方は通常の整流子逃げ穴とし、反整流子カバー10bのシャフト貫通穴17を大きくし、ワニス滴下用穴兼シャフト貫通穴として、シャフト2の外径との間隔をワニス注入が可能な大きさとして形成し、ワニス滴下用のワニス滴下部としてもよい。
【0017】
実施の形態2.
実施の形態1では、整流子側カバー10aの整流子逃げ穴を、通常の整流子逃げ穴より内径が大きいワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11とし、整流子4の外径との間隔をワニス注入が可能な大きさとして形成し、ワニス滴下用のワニス滴下部としたが、整流子側カバー10cの整流子逃げ穴及び反整流子カバー10bのシャフト貫通穴17を通常の大きさとして、滴下部を、整流子逃げ穴の内周縁部に設けられた少なくとも一つの切欠きとしたものである。
【0018】
図5はこの発明の実施の形態2を示す電動機用回転子の斜視図、図2は電動機用回転子の要部斜視図である。実施の形態1の図1と同じ部分には同じ符号を付し説明を省略する。図5、6において、整流子側カバー10cは整流子4の巻線接続部4aまで覆う穴周縁部18、通常の大きさの整流子逃げ穴16及びワニス滴下用切欠き15が設けられている。
【0019】
この構成において、整流子側カバー10aと反整流側カバー10cの組み立ては実施の形態1と同様に行う。
【0020】
次に、図5に示すように電動機回転子1を立てた状態に保ち、ワニス滴下用のノズル8を整流子側カバー10cのワニス滴下用切欠き15の上に置き、ワニス9を整流子側巻線露出部6aに滴下する。このとき、また、ワニス9は整流子側巻線露出部6a、反整流子側巻線露出部6b、スロット5内の巻線を含む巻線6及び整流子側空間Aa、反整流子側空間Abに十分に浸透するようにあらかじめ定めた量を滴下する。
ワニス9を滴下した後に、電動機回転子1を立てた状態に保ち所定の回転数で回転させて、ワニス9を全体に浸透させる。
【0021】
以上のように、定量のワニスを十分に巻線に浸透させることができ、遠心力による巻線の動きを防ぎ、回転バランスがよく振動、騒音を低減したアンバランスを無くすこともできる。
【0022】
なお、ワニス滴下用切欠き15を反整流子カバーbのシャフト貫通穴17にもうけてもよい。
また、切欠き15の代わりに、シャフト貫通穴17または整流子逃げ穴18の内周縁部近傍にワニス滴下穴としてもよい。
【0023】
実施の形態3.
本実施の形態は、実施の形態1で図1、2に示したワニス滴下兼整流子逃げ穴にワニスガイド壁を形成したものである。図7はこの発明の実施の形態3を示す電動機用回転子の斜視図である。図において、実施の形態1の図2に示したワニス滴下兼整流子逃げ穴11からシャフト軸端部方向に延設されたワニスガイド壁12を形成しており、他は同じ構成であり説明を省略する。
【0024】
この構成において、ワニス9が溜まりオーバーフローするのを防止するとともに、電動機用回転子1を回転させる設備の振動によりノズル8より滴下されたワニスがカバー10aの外側に付着することを防止できる。したがってカバー10aにワニスが付着しアンバランスの発生を無くすことがでる。ワニス注入量もワニスガイド壁12の高さまでワニスが浸透する量を見込んで、注入することができる。
【0025】
なお、反整流子カバー10bのシャフト貫通穴にワニス滴下部を設けたときは、ワニス滴下兼シャフト貫通穴の内周縁にワニスガイド壁を設けてもよい。
【0026】
実施の形態4.
本実施の形態は、滴下部を整流子側カバーに設け、反整流子側カバーにシャフト貫通穴を設けたときに、シャフト貫通穴の周縁部近傍にワニス溜まり部を形成したものである。
図8は実施の形態4を示す動機用回転子の分解斜視図である。図において、反整流子側カバー10bの巻線側の面にシャフト2が通る穴の外周に突出した所定の高さを持ったワニス溜め壁21を設けている。他は実施の形態1の図3と同じ構成であり説明を省略する。
【0027】
このような構成において、定量のワニス9を反整流側カバー10b内に溜めておいて、反整流側カバー10bを取り付け、ワニスの滴下を実施の形態1と同様に行い、ワニス注入時の時間を短縮することができる。
【0028】
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、電動機用回転子を立てワニス処理を行うものであったが、本実施の形態は電動機用回転子1を横にしてワニス処理を行うものである。図9は実施の形態5を示す動機用回転子の要部断面図である。図において、実施の形態1の図1、実施の形態2の図6と同じ部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0029】
図9において、整流子側カバー10cは、実施の形態2の図6に示すものと同じように、整流子側巻線露出部6aと整流子4の巻線接続部4aまでを覆っており、さらに、整流子カバー10cと反整流子カバー10bには、各々ワニス注入口13とエア抜き用の微小な穴14を設けた。
【0030】
この構成において、このワニス滴下穴13へノズル8を差し入れてワニス9を滴下し、ノズル8を抜いてからワニスがこぽれない所定の回転数で電動機用回転子1を回すとワニス9は整流子側空間Aa、反整流子側空間Abを満たしながらスロット5の内部まで浸透し、その際、整流子カバー10cと反整流子カバー10b内にあるエアーはワニスの粘着力で零れ落ちない程度にエア抜きより排出され、整流子カバー10cと反整流子カバー10b内とスロット5内はワニスで十分に満たされる。
【0031】
以上のように、ワニスが十分に浸透した電動機用回転子1の巻線間には空間がなく、遠心力によって巻線が動くのを防ぐことができ、さらに、巻線全体を覆っているのでワニス9で固着された巻線の露出部をさらに国定することができ、遠心力による巻線の動きを防ぎ、回転バランスがよく振動、騒音を低減したアンバランスを無くすこともできる。
また、定量のワニスを整流子カバー10cと反整流子カバー10b内に入れることによって、ワニス量の管理を容易にすることができる。
【0032】
なお、実施の形態1〜4においてもこのエア抜き穴14を設けても同等の効果が得られる。
【0033】
実施の形態6.
実施の形態1〜5では、整流子カバー10aと反整流子カバー10のウエッジ7a、7bはスロット5の半分の長さとしているが、本実施の形態では、長さと数を変えたものである。
図10は実施の形態6を示す動機用回転子の分解斜視図である。図において、整流子側カバー10aと反整流側カバーのウエッジ10bは、スロット5の一つ置きに対応するように各々設けるとともに、長さをスロット5と同じ長さとし、整流子側カバー10aと反整流側カバー10bの各々ウエッジ7a、7bを交互にスロット5に挿入するようにしている。
【0034】
この構成において、ウエッジ7a、7bの数(一般に22個)が半分(11)になり、加工性もよく、また、交互にスロットに装着されるので、中央にワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴11の空いた整流子側カバー10aでも、シャフト2に対して偏心がなく、電動機用回転子1に固定することができるため、回転バランスがよく振動、騒音を低減した アンバランスを無くすこともできる。
【0035】
なお、図11に示すようにウエッジ7a、7bは、スロット毎に対応するように設けるとともに、長さが長、短交互になるようにし、整流子側カバー10aと反整流側カバー10bの長、短のウエッジが各々突合うようにして同じスロット5に装着するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、シャフトに取付けられた整流子と複数のスロットを有する鉄心と、前記スロットに巻回された巻線と、前記スロット開口部に挿入されるウエッジとを備えた電動機用回転子において、前記整流子側の巻線露出部を覆い、中央部に前記整流子の整流子逃げ穴を有し、周縁部から前記ウエッジを構成するウエッジ部が突設された整流側カバーと、反整流子側の巻線露出部を覆い、中央部に前記シャフトのシャフト貫通穴を有し、周縁部から前記ウエッジを構成するウエッジ部が突設された反整流側カバーと、前記シャフト貫通穴または前記整流子逃げ穴の少なくとも一方の内周縁部に設けられたワニス滴下用の滴下部と、を備えたので、定量のワニスを十分に巻線に浸透させることができ、遠心力による巻線の動きを防ぎ、回転バランスがよく振動、騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1を示す電動機用回転子の斜視図である。
【図2】 この発明の実施形態1を示す電動機用回転子の側面と要部断面図である。
【図3】 この発明の実施形態1を示す電動機用回転子の分解斜視図である。
【図4】 この発明の実施形態1を示す電動機用回転子の要部断面図である。
【図5】 この発明の実施形態2を示す電動機用回転子の斜視図である。
【図6】 この発明の実施形態2を示す電動機用回転子の要部斜視図である。
【図7】 この発明の実施形態3を示す電動機用回転子の側面と要部断面図である。
【図8】 この発明の実施形態4を示す電動機用回転子の分解斜視図である。
【図9】 この発明の実施形態5を示す電動機用回転子の斜視図である
【図10】 この発明の実施形態6を示す電動機用回転子の分解斜視図である。
【図11】 この発明の実施形態6を示す電動機用回転子の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 電動機用回転子、2 シャフト、3 鉄心、4 整流子、4a 巻線接続部、5 スロット、5a オーバーハング部、6 巻線、6a 整流子側巻線露出部、6b 反整流子側巻線露出部、Aa、Ab 空間、7、ウエッジ、7a 整流子側ウエッジ、7b 反整流子側ウエッジ、9 ワニス、10a、10c 整流子側カバー、10b 反整流子側カバー、11 ワニス滴下用穴兼整流子逃げ穴、12 ワニスガイド、13 ワニス滴下穴、14 エア抜き用微小穴、15 ワニス滴下用切欠き、16 整流子逃げ穴、17 シャフト貫通穴、21ワニス溜め壁。
Claims (13)
- シャフトに取付けられた整流子と複数のスロットを有する鉄心と、前記スロットに巻回された巻線と、前記スロット開口部に挿入されるウエッジとを備えた電動機用回転子において、
前記整流子側の巻線露出部を覆い、中央部に前記整流子の整流子逃げ穴を有し、周縁部から前記ウエッジを構成するウエッジ部が突設された整流側カバーと、
反整流子側の巻線露出部を覆い、中央部に前記シャフトのシャフト貫通穴を有し、周縁部から前記ウエッジを構成するウエッジ部が突設された反整流側カバーと、
前記シャフト貫通穴または前記整流子逃げ穴の少なくとも一方の内周縁部に設けられたワニス滴下用の滴下部と、
を備えたことを特徴とする電動機用回転子。 - 滴下部は、整流子逃げ穴の内径と前記整流子の外径、または、シャフト貫通穴とシャフトの外径、との各々の間隔をワニス注入が可能な大きさとして形成し、ワニス滴下兼整流子逃げ穴、または、ワニス滴下兼シャフト貫通穴としたことを特徴とする請求項1記載の電動機用回転子。
- ワニス滴下兼整流子逃げ穴、または、ワニス滴下兼シャフト貫通穴の周縁部からシャフト軸端部方向に延設されたワニスガイド壁を形成したことを特徴とする請求項2記載の電動機用回転子。
- 滴下部は、シャフト貫通穴または整流子逃げ穴の内周縁部に設けられた少なくとも一つの切欠きとしたことを特徴とする請求項1記載の電動機用回転子。
- 滴下部は、シャフト貫通穴または整流子逃げ穴の内周縁部近傍に設けられた少なくとも一つのワニス滴下穴としたことを特徴とする請求項1記載の電動機用回転子。
- 整流側カバーと巻線露出部間、反整流側カバーと巻線露出部間に、各々ワニスを充填するための充填空間部を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電動機用回転子。
- 滴下部を整流子側カバーに設け、反整流子側カバーにシャフト貫通穴を設けたときに、前記シャフト貫通穴の周縁部近傍にワニス溜まり部を形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電動機用回転子。
- 少なくとも滴下部を設けなかった整流子側カバー、または、反整流側カバーにエアー抜き用穴を形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電動機用回転子。
- シャフトに取り付けられた整流子と複数のスロットを有する鉄心と、前記スロットに巻回される銅線より成る巻線と、前記スロット開口部に挿入されるウエッジとを備えた電動機用回転子において、
前記整流子側の巻線露出部を覆い、中央部に前記整流子の整流子逃げ穴を有し、周縁部から前記ウエッジを構成するウエッジ部が突設された整流側カバーと、
反整流子側の巻線露出部を覆い、中央部に前記シャフトのシャフト貫通穴を有し、周縁部から前記ウエッジを構成するウエッジ部が突設された反整流側カバーと、
前記整流子側カバーと前記反整流側カバーの各々に設けられたワニス滴下用の滴下部と、
を備えたことを特徴とする電動機用回転子。 - 整流子側カバーと反整流側カバーの各々にエアー抜き用穴を形成したことを特徴とする請求項9記載の電動機用回転子。
- 整流子側カバーと反整流側カバーのウエッジ部は、スロットの一つ置きに対応するように各々設けるとともに、長さを前記スロットと同じ長さとし、前記整流子側カバーと前記反整流側カバーの前記ウエッジを交互に前記スロットに挿入するようにしたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電動機用回転子。
- 整流子側カバーと反整流側カバーのウエッジ部は、スロット毎に対応するように設けるとともに、長さが長、短交互になるようにし、前記整流子側カバーと前記反整流側カバーの長、短のウエッジが各々突合うようにして同じ前記スロットに装着するようにしたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の電動機用回転子。
- ウエッジは鉄心のオーバーハング部に内接させて装着されるように形成したことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の電動機用回転子。
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