JP4110581B2 - 記録装置および記録材収容容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインク滴(ドット)を射出して画像を形成する記録装置に関し、特に、濃・淡両インクを用いて多色の画像形成が可能な記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置において多色画像の出力が可能なものがある。しかし、多色画像を出力する場合、濃インクのみでは階調表現が困難なため、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色について濃度の異なるインクを用いて階調表現を疑似的に実現した多色画像出力を得ることのできるもの(以下、濃・淡インクを用いた記録装置、と記す)がある。
【0003】
濃・淡インクを用いた記録装置では、例えば、濃色のブラックをK,シアンをC,マゼンタをM,イエローをYとし、淡色のブラックをk,シアンをc,マゼンタをm,イエローをyとするとき、図13(a)の例に示すように主走査方向に各色毎に濃・淡記録ヘッドのノズルを同じライン上に一対として配設し、副走査方向に所定数のヘッドノズルを配列し、(b)の例に示すようなインクタンク(この例では各色およびそれぞれの濃・淡インクタンクを一体型として着脱可能に形成したカートリッジタイプのインクタンク)から供給部を介して対応色のインクの供給を得ることにより、インク滴の射出によるノズル経路内のインクの減少を補うよう構成されている。
【0004】
ここで、画像をある大きさの2価ドットマトリックスの集合としたとき、そのドットマトリックス内のドット値と濃インク或いは淡インクを対応させることにより画像全体について疑似的に階調表現を実現できるので、濃・淡インクを用いた記録装置では画像データについて濃インク或いは淡インクを対応させたドットマトリックス(濃・淡ラスタデータ・テーブル)を得ておき、記録時に図13(a)のような配列の記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に往復移動させて記録紙等の被記録材に該当するノズルからインク滴を射出させ、また、送りモータを駆動して被記録材を所定距離ずつ移動させることにより、被記録材上に階調表現のある多色画像を出力(記録)している。
【0005】
このような濃・淡インクを用いた記録装置を用いる場合に、ある色について、一方の濃度のインクが他方の濃度のインクより早く消耗される場合がしばしば生ずる。このような場合にはそのインクの色成分が被記録材上に出力されなくなるので、インク残量を検出するように構成して、インク切れが生ずる直前に警告表示を行ない、その後、使用者が、無くなった色のインクを補充することにより記録装置が使用可能となるように構成されているものがある。
【0006】
しかしながら、原稿の内容によっては高品質の画像出力を必要としない場合や、淡インクの補給や交換なしに記録を続行し、早く画像出力をしたい場合等がある。
【0007】
このような要請に対応するものとして、特開平3ー5156号公報には濃・淡インクを用いるインクジェット記録装置を用いている途中で、使用者が、ある色の淡インク(濃度の低いインクをいう、以下同じ)切れを認識したが原稿の内容により濃インク(濃度の高いインクをいう、以下同じ)を用いて記録してもよいと判断するものについて、濃インクに切換えて記録できるようにする技術が開示されている。
【0008】
ここで、上記公報開示の技術は、濃・淡インクを用いたインクジェット記録装置において、淡インクを用いる記録が行なえないことを判断する判断手段と、当該判断時に濃インクを用いて2値記録を行なわせる制御手段を備えよう構成することにより、例えば、濃淡2種設けられたブラックの淡インクが無くなった場合に、少なくともそのブラックについては濃インクを用いて2値記録が行ない、装置の使用中に淡インクがなくなった場合でもインクを補充せずに画像を出力できるように構成するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公開公報に開示の技術では原稿の内容如何に拘らず、濃・淡インクを用いて画像出力を開始し、途中で、ある色の淡インク切れを検知してこれを使用者が認識してから、原稿の内容や早期画像出力の所望によって濃インクへの切換えを行なうか当該淡インクを補充するものであり、濃インクへ切換えて画像出力を行なった場合に、再生された画像から受ける全体的印象は途中でインクが切換えられたことによる影響(途中からある色だけが濃くなっているといった不釣り合いな印象等)を避けることができないという問題点がある。
【0010】
また、原稿の内容如何に拘らず濃・淡インクを用いて画像出力を行なう場合には濃インクより淡インクの消耗が多いことが経験的に知られており、濃・淡インクタンクを一体型とし着脱自在に構成したインクカートリッジ型のインクタンクでは、ある色の淡インクのみが消耗されると、全体を交換しなければならず経済性の上で不都合があった。
【0011】
ここで、原稿について考えると通常の文書のように1色の濃インクのみで良いものや、カラー写真画像のように濃・淡インクを用いて高品位な多色画像出力を必要とするものや、カラー原稿であっても濃・淡インクを用いる程でないもの等があることが知られている。
【0012】
したがって、これら原稿に対し濃・淡インクを用いるのがよいか濃インクのみでもよいかは事前に使用者が決定できることであるから、濃・淡インクを必要とする原稿についてのみ濃・淡インクを最初からその原稿の画像再生出力が終るまで使用し、その他の原稿については濃インクを最初からその原稿の画像再生出力が終るまで使用できるように、濃・淡インクを用いる記録装置を構成すれば、画像出力途中で淡インクから濃インクに切換えたことによる再生画像の印象の違いを生じるようなことはなく、また、画像品質の高い再生出力を要するものについてだけ濃・淡インクを使うのでカートリッジ型のインクタンクを用いるものにあっても淡インクのみの消耗によるカートリッジ交換の機会を減少させることができ、更に、記録速度を2倍にし得ることが期待できて好ましい。
【0013】
本発明は上記問題点を解消すると共に、上記要請を満たすべく創案されたものであり、濃・淡インクを用いた記録装置について、少なくとも1対の記録ヘッドに対し濃・淡インク或いは濃インクのうち所望のいづれかを供給可能に構成すると共に、濃インク使用時には記録速度を濃・淡インク使用時の2倍とする記録装置の提供を目的とする。
【0014】
本発明は、また、濃・淡インクを用いた記録装置のみでなく、濃度の異なる乾性染料粒子を用いた記録装置にも適用可能とすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の記録装置は、複数色のうちの一部の色について、色ごとに、濃インク用ノズル列と、前記濃インクノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された淡インク用ノズル列と、を設けた記録ヘッドを有し、前記濃インク用ノズル列から濃インクを射出させ、及び前記淡インク用ノズル列から淡インクを射出させて、濃淡インクによる記録を行う濃淡記録モードと、前記濃インク用ノズル列から濃インクを射出させ、及び前記淡インク用ノズル列からも濃インクを射出させて、濃インクによる記録を行う濃記録モードと、を実行可能であり、前記記録ヘッドは、前記複数色のうちの前記一部の色以外の他の色について、色ごとに、第1のノズル列と、前記第1のノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された第2のノズル列と、を備え、前記濃淡記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から濃インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からはインクを射出させず、前記濃記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から濃インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からも濃インクを射出させ、前記一部の色はシアン及びマゼンタであり、前記他の色はブラック及びイエローであることを特徴とする。また、複数色のうちの一部の色について、色ごとに、濃インク用ノズル列と、前記濃インクノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された淡インク用ノズル列と、を設けた記録ヘッドを有し、前記濃インク用ノズル列から濃インクを射出させ、及び前記淡インク用ノズル列から淡インクを射出させて、濃淡インクによる記録を行う濃淡記録モードと、前記淡インク用ノズル列から淡インクを射出させ、及び前記濃インク用ノズル列からも淡インクを射出させて、淡インクによる記録を行う淡記録モードと、を実行可能であり、前記記録ヘッドは、前記複数色のうちの前記一部の色以外の他の色について、色ごとに、第1のノズル列と、前記第1のノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された第2のノズル列と、を備え、前記濃淡記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から淡インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からはインクを射出させず、前記淡記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から淡インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からも淡インクを射出させ、前記一部の色はシアン及びマゼンタであり、前記他の色はブラック及びイエローであることを特徴とする。また、記録開始時に同色で濃度の異なるインクを用いるか濃度の同じインクを用いるかを判断する手段を備えていてもよい。
【0016】
具体的には、本発明の記録装置は複数色のインクからなる記録材に対応して設けられると共に、前記複数色のうち少なくとも1色については異なる濃度の記録材に対応して設けられた記録ヘッド群によりインク滴の射出を行ない多色画像の形成を行なう記録装置であって、記録ヘッド群を構成する複数のノズルが、一対の異なる濃度の記録材のそれぞれの組について、濃度の高い記録材を射出するノズルに続いて設けられ、濃度の低い記録材を射出するノズルが主走査方向において同一ライン上ではなく副走査方向に変位するように配列され、記録開始時に、同色で濃度の異なる記録材を用いるか濃度の同じ記録材を用いるかを判断する手段と、濃度の同じ記録材を用いて記録をする場合には、濃度の高い記録材を射出するノズルと濃度の低い記録材を射出するノズルとを濃度の同じ記録材を射出するノズルとして用いて2値記録を行なわせる記録制御手段と、を備えていることが好ましい。なお、実施例では濃度の同じ記録材が、濃度の高い記録材であることが望ましいが、濃度の低い記録材であってもよい。
【0017】
また、本発明の記録装置に記録材を供給する記録装置は、それぞれの色の記録材の収容部が形成された濃・淡記録材収容容器の両者を選択的に用いることができ、これら記録材収容容器は記録装置の録材供給部にそれぞれ着脱自在に形成されていることが望ましい。
【0018】
また、記録材収容容器の代替案として、複数色の記録材のうち1色については独立した収容容器として前記記録材供給部の一部に着脱自在に形成され、他の複数色の記録材についてはそれぞれの色の記録材の収容部が形成された濃・淡記録材収容容器の両者を選択的に用いることができ、これら両記録材収容容器は録材供給部の他の一部にそれぞれ着脱自在に形成してもよい。なお、この場合、これら両記録材収容容器の記録材の収容部を一体として形成した収容容器としてもよい。
【0019】
更に、本発明の記録装置の望ましい実施態様として、濃度の高いブラック色の記録材をK、シアン色の記録材をC、マゼンタ色の記録材をM、イエロー色の記録材をYとし、濃度の低いシアン色の記録材をc、マゼンタ色の記録材をmとしたとき、記録材供給部の第1の部分に着脱可能に形成され、Kを収容した第1の記録材収容容器と、前記記録材供給部の第2の部分に着脱可能に形成され、C,c,M,m,Yを収容した第2の記録材収容容器とを記録材供給部にそれぞれ装着したとき6色記録が可能な6色記録装置として動作し、第1の記録材収容容器と、前記記録材供給部の第2の部分に着脱可能に形成され、C,M,Yを収容した第3の記録材収容容器とを前記記録材供給部にそれぞれ装着したとき4色記録が可能な4色記録装置として動作するよう構成できる。
【0020】
この場合、また更に、K或いはkを収容した第1の記録材収容容器と、記録材供給部の第2の部分に着脱可能に形成され、c,m,y或いはYを収容した第4の記録材収容容器とを記録材供給部にそれぞれ装着したときにも4色記録が可能な4色記録装置として動作するよう構成してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
図3は本発明の記録装置の基本的構成を示すブロック図であり、記録装置100はホストコンピュータ200から受信した制御データ及びラスタデータ(2値化データ)を受信バッファメモリー101に格納すると共に、制御データをシステムコントローラ102に送出し、また、各色毎のラスタデータをゲートアレイ107を介して各色毎に設けられたイメージバッファ108にそれぞれ格納する。
【0022】
システムコントローラ102は、制御信号のうち駆動系の制御信号を主走査駆動ドライバ103或いは副走査駆動ドライバ105に送出しキャリッジ(CR)モータ102および紙送りモータ103を駆動し、キャリッジを主走査方向に往復移動させると共に記録用紙等の被記録材を副走査方向に搬送する。また、描画系の制御データを記録ヘッド駆動ドライバ109に送出する。
【0023】
記録ヘッド駆動ドライバ109は描画系の制御データを受け取りイメージバッファ108に格納されているラスタデータを逐次読み出して記録ヘッドアレイ111を構成する複数のインク滴射出用ノズルに対応するドットの値(1or0)に応じてインク滴射出を射出させ、或いは射出させないよう制御する。
【0024】
記録ヘッドアレイ111を構成する個々のノズルは図1に示すように主走査方向に各色毎に濃・淡ノズルを一対として配列し、副走査方向にそれぞれのノズルが配設されている。
【0025】
図1は本発明に基づく記録装置のインク滴射出用ノズルの配列説明図であり、本発明の特徴的な配列として、従来のように濃・淡ノズルの組を主走査方向で同じライン上に配設するのではなく、1対の濃・淡ノズルの組で濃ノズル列の次に位置する淡ノズル列を副走査方向に変位させて位置付けて一種の千鳥状に配列してある。
【0026】
例えば、図1で濃色のブラックをK,シアンをC,マゼンタをM,イエローをYとし、淡色のブラックをk,シアンをc,マゼンタをm,イエローをyとするとき、円で示されているノズルは、主走査方向にK,k,C,c,M,m,Y,yの順に配設され、副走査方向にはK,k,C,c,M,m,Y,yのそれぞれの列についてノズルをN個ずつ配設してあるが、濃・淡ノズルの対であるKとk,Cとc,Mとm,Yとyについては、k,c,m,yはそれぞれK,C,M,Yに対し副走査方向に距離zだけ変位させて配設されている(なお、zは0<z≦Z/2であればよい)。
【0027】
このように淡インク用ノズルを濃インク用ノズルから副走査方向に変位させて配設することにより、後述するように淡インク用ノズルを濃インク用ノズルとして用いる場合に記録速度を2倍にすることができる。なお、濃インク用ノズルを淡インク用ノズルから副走査方向に変位させて配設しても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0028】
図2は濃・淡インクを用いる記録装置100のインクタンクの類型の説明図であり、(a)は各色毎に濃度の高いインク(K,C,M,Y)を収容した濃インク収容部と濃度の低いインク(k,c,m,y)を収容した淡インク収容部を一対とし全体を一体として構成した一体型インクタンクであり、固定型タンク(図9参照)或いはインク供給部に着脱可能なカートリッジとして構成できる。固定型タンクの場合は大量且つ高速に再生カラー画像の記録を行なう業務用記録装置に適している。(b)は使用頻度の高い色(図ではブラック(K,k))を収容するインクタンク23を別体とし、その他のインクの収容部24をまとめて一体とした一部分離型のインクタンクでありカートリッジ型式としての取扱に適している(図7,図8参照)。(C)は各色毎に収容部を分離し、各々の収容部をカートリッジ型式にしたものであり、画像によって使用する色の頻度が著しく異なったり、特に、高品質なインクを一時的に用いる場合などに好適である。
【0029】
なお、図2の(a)〜(c)に共通して各々の濃インク収容部および淡インク収容部にはインク供給口(図示せず)が設けられ、インク供給管等の供給部材を備えたインク供給部を介して後述の高密度に形成された記録ヘッドの対応のノズルにインクを供給する。
【0030】
なお、図2では濃インク(K),淡インク(k)、濃インク(C),淡インク(c)、濃インク(M),淡インク(c)、濃インク(Y),淡インク(y)というように各色毎に濃インクと淡インクを1対として構成したが、これに限られず、例えば、後述する6色/4色切換えインクを用いた記録装置(図7参照)のように、使用頻度の高いブラック(K)や、濃色と淡色の区別が再生画像を全体的に視ると顕著に表われないイエロー(Y)については濃色のみとするができる。つまり、各色のうち少なくとも1色について濃インクと淡インクを1対として構成すればよい。
【0031】
図4は濃・淡インクから濃インクに切換え後のインクタンクとノズル配列の対応関係を示す図である。
【0032】
本発明では濃・淡インクを用いて再生画像を記録する記録装置の少なくとも濃・淡1対のインクを濃インクで置き換え可能にするため、濃・淡インクカートリッジ(図4(a))および濃インクカートリッジ(図4(a)’)、或いは濃・淡インク用固定タンクおよび濃インク用固定インクタンク(図9)を構成し、高画質を要しない再生画像については最初から濃インクを用いて再生画像を記録する。なお、固定タンクによる場合は、濃・淡記録モード用と濃記録モード用に予め2つの固定タンクを装置内或いは装置外に設けるよう構成することが望ましい。
【0033】
図4(a)で濃・淡カートリッジ41には濃インク(K),淡インク(k)、濃インク(C),淡インク(c)、濃インク(M),淡インク(m)、濃インク(Y),淡インク(y)が充填されており、記録ヘッドアレイ111には図4(b)に示すように、それぞれのインクに対応する各ノズルが配設されており、システムコントローラ102により駆動制御される記録ヘッド駆動ドライバ109により取込まれるイメージバッファ108のラスタデータの値が1のとき対応するノズルからインク滴の射出が行なわれる。
【0034】
使用者が濃・淡カートリッジに換えて図4(a)’に示すような濃インクカートリッジ42を用いると、記録ヘッドアレイ111の構成及び配列は固定であるため変ることなく図4(b)と同じではあるが、図4(b)で淡インク用ノズルとして用いられたノズル(ブラックを例とすると2列目のノズル)がカートリッジの交換後は濃インク用ノズルとして用いられることになるので、ノズル列は図4(b)’に示すように(K,K、C,C、M,M、Y,Y)となり、この場合カートリッジ内のインクK,C,M,Yの容量は倍増されることになる。
【0035】
なお、インクの濃度は溶液内の染料や顔料の量により決定され、濃度が変るとインクの粘度が変ってくるため、淡ノズルを濃インク用ノズルとして用いる場合には淡インクと濃インクの粘度およびその他の流体特性を一致しておくことが望ましい。
【0036】
図5は濃・淡インクから濃インクに切換え前、切換え後の記録速度の比較説明図である。
【0037】
記録密度720dpi(dot/inch)の記録装置を例とすると副走査方向のノズル間距離を1/720インチとすることが望ましいが、設計上、副走査方向のノズル間距離は1/720インチではなく、例えば、図5(a)に示すように1/90インチに設定されている。
【0038】
図5(a)は、濃・淡インクを用いる記録装置の副走査方向の濃インク用ノズル(図では黒丸で示す)と淡インクノズル(図では黒三角形で示す)の配列の例を示し、濃インク用のノズルおよび淡インク用ノズルの副走査方向のノズル間距離を1/90インチとし、淡インク用ノズルを1/180インチ副走査方向にずらして配設した(すなわち、上下2つの濃インク用ノズルの中間に相当する位置にて配設した)例である(以下、図5(b),(c)において同様)。
【0039】
図5(b)は、図5(a)の配列の記録ヘッドで、説明上、濃インク用ノズルのみを駆動した場合のパス数の説明図であり、1回目のパスでは1行分の動作を行ない動作終了後1/720インチだけ紙送りがなされ、2回目以降の動作も同様である。ノズル間距離は1/90であるからこの動作を8回繰返すと1/720インチごとに記録が行なわれることとなり、8パスで720dpiの記録が行なわれることとなる(図で番号1〜8はパスの順序を示す)。
【0040】
なお、淡インク用ノズルのみを駆動した場合も濃インク用ノズルのみを駆動した場合と同様に8パスで720dpiの記録が行なわれるから、濃インク用ノズル或いは淡インク用ノズルを用いて多色画像を再生する場合も8パスで720dpiの記録が行なわれる。
【0041】
図5(c)は、図5(a)の配列の記録ヘッドで、淡インク用ノズルに濃インクを供給して濃インク用ノズルとして用いた場合のパス数の説明図であり、1回目のパスでは濃インク用ノズルで1行分、濃インクを用いる淡インク用ノズルで1行分、計2行分の動作を行ない、動作終了後1/720インチだけ紙送りがなされ、2回目以降の動作も同様である。ノズル間距離は1/90であるからこの動作を4回繰返すと1/720インチごとに記録が行なわれることとなり、4パスで720dpiの記録が行なわれることとなる(図で番号1〜4はパスの順序を示す)。従って、淡インク用ノズルを濃インク用ノズルとして使用して濃インクのみの記録を行なった場合は濃・淡インクを使用して記録を行なう場合に比べ2倍(8パス/4パス=2)の記録速度となる。
【0042】
なお、この例では、説明上、淡インク用ノズルを1/180インチ副走査方向にずらして配設した場合について説明したが、淡インク用ノズルのずれを1/180インチより小さくしても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0043】
図6は、本発明の記録装置におけるインク切換え制御の基本的構成の説明図としてのフローチャートである。
【0044】
図6のステップS1で、使用者は原稿の再生記録にあたって濃・淡インクによる高品質画像の再現記録を行なうか、濃インクのみによる再現記録でよいかを選択する。
【0045】
固定型インクタンクの場合には記録装置100の操作パネル等(図示せず)に設けられた選択ボタン或いは操作スイッチ等を操作して濃・淡インク用または濃インク用インクタンクの選択を行なうと使用インクタンク情報が記録装置100からホストコンピュータ200のプリンタドライバに送信される。
【0046】
一方、インクタンクがカートリッジ型の場合には使用者が所望のカートリッジをカートリッジ収容部を兼ねたインク供給部112にセットし、記録装置100の操作パネル等に設けられた選択ボタン或いは操作スイッチ等を操作して濃・淡インク用または濃インク用インクタンクのどれを選択したかの情報を与えると、使用インクタンク情報が記録装置100からホストコンピュータ200のプリンタドライバ(図示せず)に送信される。
【0047】
なお、図8の説明で述べるように濃・淡記録用インクカートリッジおよび濃記録用インクカートリッジを着脱した場合に、着脱したカートリッジの種類を自動的に検知するようインク供給部112を構成してもよく、この場合は検知されたカートリッジが濃・淡インク用または濃インク用のいずれかを知らせる情報が使用インクタンク情報としてホストコンピュータ200のプリンタドライバ(図示せず)に送信される。
【0048】
ステップS2で、ホストコンピュータ200のプリンタドライバは受け取った使用インクタンク情報を調べ、それが濃・淡インクを使用することを意味する場合にはステップS3に移行し、濃インクのみを使用することを意味する場合にはステップS5に移行する。
【0049】
ステップS3ではプリンタドライバの色分け処理で濃・淡インクテーブルを選択するようにすると共に、紙送り制御信号として濃・淡インクでの記録用の制御信号を選択する。ステップS4ではテーブル処理されたデータをラスタ化して紙送り制御信号と共に記録装置100に送信する。
【0050】
ステップS5ではプリンタドライバの色分け処理で濃インクテーブルを選択するようにすると共に、紙送り制御信号として濃インクでの記録用の制御信号を選択する。ステップS6ではテーブル処理されたデータをラスタ化して紙送り制御信号と共に記録装置100に送信する。
【0051】
ステップS7では記録装置100は図3の説明で述べたと同様の記録処理動作を行なう。
【0052】
なお、上記説明ではプリンタドライバをホストコンピュータ200側にあるものとしたが、記録装置100側に置くよう構成してもよい。
【0053】
また、本実施の形態では濃・淡インクと濃インクとの交換の場合について述べたが、本発明はこれに限定されず、濃・淡インクと淡インクとの交換の場合にも同様に適用できる。
【0054】
すなわち、使用者が濃・淡カートリッジに換えて図12(a)’に示すような淡インクカートリッジ43を用いると、記録ヘッドアレイ111の構成及び配列は固定であるため変ることなく図12(b)と同じではあるが、図12(b)で濃インク用ノズルとして用いられたノズル(ブラックを例とすると1列目のノズル)がカートリッジの交換後は淡インク用ノズルとして用いられることになるので、ノズル列は図12(b)’に示すように(k,k、c,c、m,m、y,y)となり、この場合カートリッジ内のインクk,c,m,yの容量は倍増されることになる。そして、濃・淡インクから淡インクに切換え前、切換え後の記録速度も、濃・淡インクから濃インクに切換え前、切換え後の記録速度と同様2倍になることは図5の説明で「濃インク」とあるのを「淡インク」と、「淡インク」とあるのを「濃インク」と読み替えれば明らかであり、図6についても同様である。 これらは濃インクと淡インクとの交換の場合にも同様に適用できる。
【0055】
【実施例】
図7は、本発明の記録装置の一実施例である6色インクジェットプリンタの説明図であり、6色インクジェットプリンタは濃・淡印刷が可能な6色インクカートリッジから濃色印刷のみの4色インクカートリッジと交換可能に構成されている。
【0056】
図7(a)は本実施例で用いる6色用インクカートリッジの色構成例を示す図であり、6色用インクカートリッジは文書記録等で使用頻度の高いブラック(K)用のカートリッジ71を別体とし、シアン(C,c)とマゼンタ(M,m)をそれぞれ濃・淡1対としまたイエローを濃色(Y)1色とした5色の収容部を一体としたカートリッジ72の2つのカートリッジ型インクタンクからなっている。 なお、イエローを濃色(Y)のみとしたのは濃色(Y)は明度が十分に高く、低濃度領域にドットを打っても目立たないため、特に淡インク(y)を用いる必要がないことによる。
【0057】
図7(a)’は4色用インクカートリッジであり、4色用インクカートリッジは図7(a)のブラック(K)用のカートリッジ71と濃色シアン(C),濃色マゼンタ(M),および濃色イエロー(Y)の3色の収容部を一体としたカートリッジ72’の2つのカートリッジ型インクタンクからなっている。
【0058】
図7(b)は6色濃・淡インク用ノズルの配列であり、図1の説明で述べた記録ヘッドアレイ111の濃・淡インク用ノズルの配列と同じ配列であるが、6色印刷時には淡色ブラック(b)と淡色イエロー(y)は用いられない。すなわち、記録ヘッド駆動ドライバは6色印刷時にはブラック(b)とイエロー(y)用の列のノズルを用いないように制御される。
【0059】
カートリッジを濃4色に切換えた場合には図7(b)’に示すように濃インク用ノズルと淡インク用ノズルは共に濃インク用ノズルとして濃インクを射出する。なお、4色印刷の場合は図5および図6の説明で述べたように濃インク用ノズルと淡インク用ノズルから置き換わった濃インク用ノズルによって印刷を行なうので、6色印刷の場合に比べ2倍の速度で印刷ができる。
【0060】
これによりカラー写真のような高品質の再生画像を望む場合には6色インクカートリッジを用いて印刷を行ない、その他の場合にはカートリッジ72をカートリッジ72’に交換して4色インクカートリッジとして高速印刷を行なうことができる。さらに、ブラック(K)用のカートリッジ71を別体としてあるので、文書印刷等によるブラックの消耗があってもカートリッジ全体を交換する必要がなく、カートリッジ71の交換だけでよいことになる。
【0061】
なお、本実施例ではブラック(K)を別体のカートリッジとしたが、シアン(C,c)、マゼンタ(M,m)、イエロー(Y)のいずれかまたはその組合せを別体としてそれぞれ独立したカートリッジとして構成してもよい。また、インクタンクを交換可能なカートリッジ型ではなく、固定型インクタンクとして(K,C,c,M,m,Y)の6色のインクを収容するタンクと(K,C,M,Y)の4色のインクを収容するタンクを設けるように構成してもよい。
【0062】
ので、6色印刷の場合に比べ2倍の速度で印刷ができる。
【0063】
また、本実施例では6色インクジェットプリンタは濃・淡印刷が可能な6色インクカートリッジから濃色印刷のみの4色インクカートリッジと交換可能に構成したが、これに限ることなく、淡色印刷のみの4色インクカートリッジとも交換可能に構成してもよい。すなわち、濃・淡印刷が可能な6色インクカートリッジから、或いは淡色印刷のみの淡色ブラック(k)用のカートリッジと淡色シアン(c),淡色マゼンタ(m),および淡色イエロー(y)の3色の収容部を一体としたカートリッジ2つの淡4色カートリッジと交換可能に構成してもよい。また、この場合、淡色ブラックkをブラックKとし淡色イエローyをイエローYとしてもよい。
【0064】
カートリッジを淡4色に切換えた場合には濃インク用ノズルと淡インク用ノズルは共に淡インク用ノズルとして淡インクを射出する。なお、淡4色印刷の場合にも図5および図6の説明で述べたように濃インク用ノズルから置き換わった淡インク用ノズルと淡インク用ノズルによって印刷を行なうので、6色印刷の場合に比べ2倍の速度で印刷ができる。
【0065】
また、本実施例では記録装置としてプリンタを例としたがファクシミリその他の画像出力装置にも適用できることはいうまでもない。
【0066】
図8は、図7の6色インクジェットプリンタのインク供給部80の一例の外観を示す斜視図でありブラック用カートリッジ71の収容部81と他のカートリッジ72または72’の収容部82に分けられている。83はブラック用カートリッジの供給口(図示せず)に嵌入或いは挿入してカートリッジ内のインクをインク供給部112側に導入する突起状の導入部材であり、84ー1〜84ー5は(C,c,M,m,Y)の5色を収容するカートリッジ72或いは(C,M,Y)の3色のインクを収容するカートリッジ72’の供給口(図示せず)に嵌入或いは挿入してカートリッジ内のインクをインク供給部112側に導入する突起状の導入部材である。
【0067】
また、カートリッジ72’にはシアンC用およびマゼンタM用の供給口としてカートリッジ72のシアンC,c用およびマゼンタM,m用と同じ位置に対応する供給口を設けてある。
【0068】
85,86はスイッチであり、カートリッジ71が挿入されるとスイッチ85がオンとなり、カートリッジ72または72’が挿入されるとスイッチ86がオンとなる。
【0069】
この場合、スイッチ86をカートリッジ72用のスイッチとカートリッジ72’用のスイッチ(何れも図示せず)に構成することが望ましい。このように構成することにより、カートリッジ72の着脱に対応してカートリッジ72用スイッチがオン/オフし、カートリッジ72’の着脱に対応してカートリッジ72’用のスイッチオン/オフするので、図6の「使用インク情報」入力が自動的に行なえて好適である。また、この場合、スイッチ86に代えてカートリッジ72用の接点とカートリッジ72’用の接点を収容部82とカートリッジ72,72’側にそれぞれ設けておき、電流の導通を検出してカートリッジ72、72’の着脱を自動的に検知し「使用インク情報」を自動的に送出するよう構成してもよい。
【0070】
図9は固定型インクタンクの一例の外観を示す斜視図であり、図9では固定用インクタンク90の蓋91、インク収容部本体92およびインク供給口部93が示されている。固定用インクタンク90は記録装置100の内部あるいは外部に付設されておりインク供給部112とインク供給口部93はチューブ等の適切な導管で連結されている。インク収容部本体92は内部で各色毎のインクを収容するインク収容部に分けられ、各インク収容部には図示されていないがインクが混合しないように中蓋あるいは逆流防止弁付インク注入部材が設けられている。
【0071】
図10、11は、インク残量検出方式を付加した場合に図1に付加するフローチャートである。
【0072】
本発明で、インクカートリッジを用いるよう記録装置を構成した場合にカートリッジ交換の頻度が多いとカートリッジ内のインク残量が記録装置側(およびホストコンピュータ)で把握できなくなるので、カートリッジ交換の頻度が高くてもカートリッジ毎のインク残量を不揮発性メモリーに記憶するなどしてインク残量を把握できるよう記録装置を構成してもよい。
【0073】
図10はドット数をカウントして(S41)メモリー(図示せず)に濃・淡インクカートリッジおよび濃インクカートリッジのインク残量を記憶させ(S42)、インク残量を所定値pと比較し(S43)、インク残量が所定値p以下のとき警告を発し(S44)、インクカートリッジの交換(S45)後、インク残量を100%にリセットする(S46)よう構成した例である。なお、図でS4、S6は図6のフローチャートからの分岐点であり、S7は復帰点を示す。
【0074】
図11はインクタンク内のインク残量を物理的手段、例えば、光学的手段を用いて光の透過率から検出したり、電気的手段により電導率を基に検出し(S81)、インク残量を所定値Pと比較し(S82)、インク残量が所定値P以下のとき警告を発し(S83)、インクカートリッジの交換(S84)後ステップS1に戻るよう構成した例である。なお、図でS8は図6のフローチャートからの継続点を示す。
【0075】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0076】
以上説明したように本実施例によれば、濃・淡インクを必要とする原稿についてのみ濃・淡インクを最初からその原稿の画像再生出力が終るまで使用し、その他の原稿については濃インクを最初からその原稿の画像再生出力が終るまで使用できるように濃・淡インクを用いる記録装置を構成してあるので、画像出力途中で淡インクから濃インクに切換えたことによる再生画像について違和感を生じるようなことはなく、また、カートリッジ型のインクタンクを用いる場合に、画像品質の高い再生出力を要するものについてだけ濃・淡インクを使うのでカートリッジ型のインクタンクを用いるものにあっても淡インクのみの消耗によるカートリッジ交換の機会を減少させることができる。
【0077】
また、記録ヘッドアレイの濃・淡ノイズ配列を千鳥状にしたことにより濃インクのみを用いた場合に記録速度を濃・淡インクを用いた場合の2倍にできる。
【0078】
更に、濃インクのみを用いる場合のカートリッジのインク量は濃・淡インク用カートリッジより多くできるので記録速度が2倍になってもカートリッジ交換頻度はそのことによっては増加しない。
<<発明の効果>>
以上説明したように、本発明によれば、複数色のうちの一部の色について、色ごとに、濃インク用ノズル列と、前記濃インクノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された淡インク用ノズル列と、を設けた記録ヘッドを有し、前記濃インク用ノズル列から濃インクを射出させ、及び前記淡インク用ノズル列から淡インクを射出させて、濃淡インクによる記録を行う濃淡記録モードと、前記濃インク用ノズル列から濃インクを射出させ、及び前記淡インク用ノズル列からも濃インクを射出させて、濃インクによる記録を行う濃記録モードと、を実行可能であり、前記記録ヘッドは、前記複数色のうちの前記一部の色以外の他の色について、色ごとに、第1のノズル列と、前記第1のノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された第2のノズル列と、を備え、前記濃淡記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から濃インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からはインクを射出させず、前記濃記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から濃インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からも濃インクを射出させ、前記一部の色はシアン及びマゼンタであり、前記他の色はブラック及びイエローであることを特徴とすること等により、効率よく画像を印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく記録装置のインク滴射出用ノズルの配列説明図である。
【図2】一体型および分離型インクタンクの説明図である。
【図3】本発明の記録装置の基本的構成を示すブロック図である。
【図4】濃・淡インクから濃インクに切換え後のインクタンクとノズル配列の対応関係を示す図である。
【図5】濃インクに切換え前、切換え後の記録速度の比較説明図である。
【図6】本発明の記録装置におけるインク切換え制御方式の基本的構成の説明図としてのフローチャートである。
【図7】本発明の記録装置の一実施例である6色インクジェットプリンタの説明図である。
【図8】6色インクジェットプリンタのインク供給部の一例の外観を示す斜視図である。
【図9】固定型インクタンクの一例の外観を示す斜視図である。
【図10】インク残量検出方式を付加した場合に図1に付加するフローチャートである。
【図11】他のインク残量検出方式を付加した場合に図1に付加するフローチャートである。
【図12】濃・淡インクから淡インクに切換え後のインクタンクとノズル配列の対応関係を示す図である。
【図13】濃・淡インクを用いた記録装置のノズル配列の従来例である。
【符号の説明】
41 濃・淡インクカートリッジ(濃・淡記録材収容容器)
71 濃インクカートリッジ(第1の記録材収容容器)
72 濃・淡インクカートリッジ(第2の記録材収容容器)
72’ 濃インクカートリッジ(第3の記録材収容容器))
80,112 インク供給部(記録材供給部)
81 ブラック用インクカートリッジ収容部(第1の部分)
82 その他のインクカートリッジ収容部(第2の部分)
85,86 スイッチ
100 記録装置
111 記録ヘッドアレイ
113 インクタンク
200 ホストコンピュータ
Claims (3)
- 複数色のうちの一部の色について、色ごとに、濃インク用ノズル列と、前記濃インクノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された淡インク用ノズル列と、を設けた記録ヘッドを有し、
前記濃インク用ノズル列から濃インクを射出させ、及び前記淡インク用ノズル列から淡インクを射出させて、濃淡インクによる記録を行う濃淡記録モードと、
前記濃インク用ノズル列から濃インクを射出させ、及び前記淡インク用ノズル列からも濃インクを射出させて、濃インクによる記録を行う濃記録モードと、を実行可能であり、
前記記録ヘッドは、前記複数色のうちの前記一部の色以外の他の色について、色ごとに、第1のノズル列と、前記第1のノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された第2のノズル列と、を備え、
前記濃淡記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から濃インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からはインクを射出させず、
前記濃記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から濃インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からも濃インクを射出させ、
前記一部の色はシアン及びマゼンタであり、前記他の色はブラック及びイエローである
ことを特徴とする記録装置。 - 複数色のうちの一部の色について、色ごとに、濃インク用ノズル列と、前記濃インクノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された淡インク用ノズル列と、を設けた記録ヘッドを有し、
前記濃インク用ノズル列から濃インクを射出させ、及び前記淡インク用ノズル列から淡インクを射出させて、濃淡インクによる記録を行う濃淡記録モードと、
前記淡インク用ノズル列から淡インクを射出させ、及び前記濃インク用ノズル列からも淡インクを射出させて、淡インクによる記録を行う淡記録モードと、を実行可能であり、
前記記録ヘッドは、前記複数色のうちの前記一部の色以外の他の色について、色ごとに、第1のノズル列と、前記第1のノズル列に対して副走査方向に変位するように配列された第2のノズル列と、を備え、
前記濃淡記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から淡インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からはインクを射出させず、
前記淡記録モードを実行する場合には、前記他の色については、前記第1のノズル列から淡インクを射出させ、及び前記第2のノズル列からも淡インクを射出させ、
前記一部の色はシアン及びマゼンタであり、前記他の色はブラック及びイエローである
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1又は2に記載の記録装置において、
記録開始時に同色で濃度の異なるインクを用いるか濃度の同じインクを用いるかを判断する手段を備えていることを特徴とする記録装置。
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