JP4109814B2 - 温水洗浄便座の人体局部洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水洗浄便座の人体局部洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、温水洗浄便座の人体局部洗浄装置は、所定収容位置に収容されたノズルを備えている。そして、使用者の操作に応じた人体局部の洗浄時には、例えば水圧駆動にて上記収容位置からノズルを現出させて同ノズルから人体局部に対して洗浄水を噴出するようになっている。
【0003】
この種の温水洗浄便座の人体局部洗浄装置においては、そのノズル自体の洗浄に際して、例えば図6に示される態様で行っている。すなわち、ノズル収容部91に収容されたノズル92を一方の手で引き出して現出させ、この状態で他方の手に保持したブラシBにて同ノズル92をこするなどしてその汚れを落とす。そして、このように汚れのこすり落としたノズル92に水をかけて同汚れを洗い流し、その洗浄を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような温水洗浄便座の人体局部洗浄装置においては、ノズル収容部91に収容されたノズル92を引き出すために、常に一方の手が占有され、残りの手でブラシBによるノズル92の汚れのこすり落としや、こすり落とした汚れの洗い流しのためのノズル92への水かけを交互に行う必要がある。このため、その洗浄作業が極めて非効率的であった。
【0005】
なお、このような水圧駆動ではなく、例えば電動駆動の温水洗浄便座の人体局部洗浄装置の場合には、ノズル収容部に収容されたノズルの現出を電動で行い、ブラシによるノズルの汚れのこすり落としや、こすり落とした汚れの洗い流しのためのノズルへの水かけを一方及び他方の手によって同時に行うことも可能である。しかし、たとえこれらブラシによるノズルの汚れのこすり落としや、こすり落とした汚れの洗い流しのためのノズルへの水かけを同時に行うことができたとしても、洗浄で汚れた水がノズルの噴出口から同ノズルの内部に浸入して非衛生的である。
【0006】
本発明の目的は、ノズル自体の洗浄を効率的、且つ、衛生的に行うことができる温水洗浄便座の人体局部洗浄装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定収容位置に収容されたノズルと、該収容位置からノズルを現出させて該ノズルから洗浄水を噴出するノズル駆動機構とを備え、該ノズルから噴出された洗浄水により人体局部を洗浄する温水洗浄便座の人体局部洗浄装置において、前記収容位置から前記ノズルを現出させて該ノズルから該ノズルの洗浄のための微量の洗浄水を噴出するノズル洗浄手段と、ダイヤル式の操作部と、該操作部の回動操作に連結して前記ノズルに供給される制御量を調整し、該ノズルから噴出する洗浄水の水流量を増減する制御量調整弁と、便座への着座を検出する着座センサと、前記着座センサにより着座状態が検出されていないときに、前記ノズルへの前記制御量の供給を禁止する制御量供給禁止手段と、前記ノズル洗浄手段の作動時に、前記制御量供給禁止手段による前記ノズルへの前記制御量の供給禁止を無効にする供給禁止無効手段とを備え、前記ノズル駆動機構は、前記ノズルに水流量及び水圧のいずれか一方の制御量を供給して該ノズルを駆動するものであって、前記供給禁止無効手段は、前記操作部を掃除位置に回動配置することにより前記ノズルへの前記制御量の供給禁止を無効にするものであり、前記ノズル洗浄手段は、前記操作部の掃除位置への回動操作に基づき前記制御量調整弁により前記ノズルに供給される制御量を減量補正して該ノズルから微量の洗浄水を噴出するものであることを要旨とする。
【0011】
(作用)
請求項1に記載の発明の構成によれば、所定収容位置からノズルを現出させて同ノズルから同ノズルの洗浄のための微量の洗浄水を噴出するノズル洗浄手段を備えている。従って、ノズル自体の洗浄において、例えば上記所定収容位置に収容されたノズルを現出させるために一方の手が占有されることがないため、例えばブラシによるノズルの汚れのこすり落とし作業は極めて効率的なものとされる。
【0012】
また、こうしてこすり落とした汚れは、上記ノズルから噴出する微量の洗浄水によって同時に洗い流され、しかも噴出する洗浄水の勢いによって同汚れがノズルの内部に浸入することも防止されることから極めて衛生的なものとされる。
【0013】
さらに、ノズル洗浄手段の作動時においては、上記制御量供給禁止手段によるノズルへの上記制御量の供給禁止は、上記供給禁止無効手段により無効とされる。従って、上記着座センサにより着座状態が検出されていないときにおいても、上記制御量はノズルに供給され、ノズルからの微量の洗浄水の噴出は維持される。特に、ノズル駆動機構を構成する操作部の回動位置の設定を除き、上記ノズル洗浄手段に新たに必要とされる部材はないため、製造コストの増大も抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した温水洗浄便座の人体局部洗浄装置の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0018】
図1に示されるように、この人体局部洗浄装置は水回路部11と、操作部12と、着座センサ13と、電子制御装置14とを備えている。
前記水回路部11は、流量制御弁21と、電磁弁22と、流量調整弁23と、バキュームブレーカ24と、三方切替弁25と、シャワーノズル26及びビデノズル27とを備えている。
【0019】
上記流量制御弁21は、図示しない温水タンクにその一端が連通しており、同他端は上記電磁弁22を介して流量調整弁23に連通している。この流量制御弁21は、例えば水の流速によって水流量を制御するものである。
【0020】
上記電磁弁22は、常閉型の開閉弁であって、前記電子制御装置14からの駆動信号に基づき開状態となり、上記流量制御弁21と流量調整弁23とを連通する。
【0021】
上記流量調整弁23は、例えば弁座にはめ込まれた弁棒を前記操作部12の操作に応じて締めたり緩めたりすることで水流量を調整する弁であって、上記バキュームブレーカ24に連通している。
【0022】
上記バキュームブレーカ24は、水の供給経路中に生じる真空を除いて逆流を防止するためのもので、上記三方切替弁25に連通している。
上記三方切替弁25は、図示しない操作パネルにおいて指定されたモードに応じた前記電子制御装置14からの駆動信号に基づき上記シャワーノズル26及びビデノズル27のいずれか一方との連通状態を選択的に切り替えるものである。
【0023】
上記シャワーノズル26及びビデノズル27は、温水洗浄便座の後方に配置されたケーシング30(図5参照)内に並んで収容されている。これらシャワーノズル26及びビデノズル27は同様の構造を有しているため、以下にシャワーノズル26の構造を説明し、ビデノズル27についてはその説明を省略する。
【0024】
図2に示されるように、シャワーノズル26は、大きくはシリンダ26aとノズル26bとにより構成されている。そして、シリンダ26aは、シリンダ筒体31と、シリンダ蓋体36とを有しており、上記ケーシング30に取着されている。また、ノズル26bは、ノズル本体32と、第1スリーブ33と、弁体34と、第2スリーブ35とを備えている。
【0025】
上記シリンダ筒体31は、略円筒状に形成されており、その先端側は傾斜部31aにおいてなだらかに縮径されている。また、このシリンダ筒体31の先端部は、段差部31bにおいて縮開形成されている。なお、このシリンダ筒体31の先端側の開口部は、その上側及び下側が略直線状となる扁平円状に形成されている。一方、上記シリンダ筒体31の基端側には、前記三方切替弁25に接続される水路31cが形成されている。
【0026】
上記ノズル本体32は、先端側の外周面が上記シリンダ筒体31の開口部に対応して断面略扁平円状となる有蓋筒状に形成されており、同シリンダ筒体31に対して軸線方向に摺動自在に収容されている。このノズル本体32の先端部には、上側の壁面を略径方向に貫通する複数の噴出口32aが形成されている。
【0027】
上記第1スリーブ33は、ノズル本体32の基端側に装着されている。すなわち、この第1スリーブ33は、先端側に向かって傾斜部33a、段差部33bを介して順次、縮径された略段突き円筒状に形成されており、その先端部の外周面が上記ノズル本体32の内周面に挿入・溶着される態様で同ノズル本体32に一体に設けられている。
【0028】
これらノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)は、シリンダ筒体31の段差部31bと第1スリーブ33の傾斜部33aとの間に係止されたノズル本体スプリング41により同シリンダ筒体31(シリンダ26a)に対してその基端側(図2の左側)に付勢される態様で収容されている。これらノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)は、後述する駆動時においては上記ノズル本体スプリング41の付勢力に抗して軸線方向に沿ってシリンダ筒体31(シリンダ26a)の先端から突出する。このとき、上記第1スリーブ33の傾斜部33aとシリンダ筒体31の段差部31bとが当接すると、上記ノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)の突出が規制されるようになっている。
【0029】
上記第1スリーブ33の内周面には、周方向に所定間隔をおいて中心側に略板状に突出形成された複数の支持壁33cが設けられており、これら支持壁33cの中心側には略円筒状に形成されたガイド壁33dが一体形成されている。
【0030】
上記弁体34は、弁部34aと、同弁部34aの先端側において上記ガイド壁33dの内径と同等の外径にて縮径された軸部34bとを有している。この弁体34は、その軸部34bが第1スリーブ33のガイド壁33dに挿入されて、同第1スリーブ33に対して軸線方向に摺動自在に収容されている。また、上記弁体34は、ガイド壁33dの外周側において支持壁33cと弁体34の弁部34aとの間に係止された弁体スプリング42により第1スリーブ33に対してその基端側(図2の左側)に付勢される態様で収容されている。
【0031】
なお、上記弁体34の弁部34aには、軸線方向に沿ってその基端側に突設された当接片34cが形成されている。
上記第2スリーブ35は、略円筒状に形成されており、上記弁体34の収容された第1スリーブ33の基端側に締結されている。この第2スリーブ35には、上記弁体34の弁部34aに対応して弁座35aが形成されている。
【0032】
図3に示されるように、駆動時において上記ノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)がノズル本体スプリング41の付勢力に抗してシリンダ筒体31(シリンダ26a)の先端から突出すると、上記弁体34の弁部34aは弁体スプリング42によって第2スリーブ35の弁座35aに付勢される。そして、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32の中空部と外部とは遮断される。
【0033】
また、図4に示されるように、駆動時において上記シリンダ筒体31の傾斜部31aに第1スリーブ33の傾斜部33aが当接して上記ノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)の突出が規制されると、代わって上記弁体34の弁部34aは弁座35aから押し出され、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32の中空部と外部とは連通される。
【0034】
上記シリンダ蓋体36は、シリンダ筒体31の基端側の内径と同等の外径を有しており、同シリンダ筒体31の基端側において液密的に装着されている。このシリンダ蓋体36の先端側には、上記水路31cの開口する凹部36aが形成されており、この凹部36aと上記第1及び第2スリーブ33,35との間は圧力形成室Rとなっている。
【0035】
また、シリンダ蓋体36の凹部36aの中心部には、上記弁体34の当接片34cに対応して軸線方向に沿って突出する蓋体当接片36bが形成されている。そして、図2に示されるように、上記ノズル26bがノズル本体スプリング41によりシリンダ筒体31に対して基端側に付勢されている状態においては、この蓋体当接片36bが弁体34の当接片34cに当接し、同弁体34の弁部34aは弁座35aから押し出されるように設定されている。従って、通常は、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32の中空部と外部とは連通状態となっている。
【0036】
前記操作部12は、ダイヤル12aを有しており、その回動操作に応じて前記流量調整弁23による水流量が増減調整されるようになっている。また、この操作部12のダイヤル12aを図1に示される[掃除]位置に回動配置すると、後述する態様で上記流量調整弁23による水流量が調整されるようになっている。
【0037】
なお、この操作部12のダイヤル12aを[掃除]位置に回動配置すると、この状態が前記電子制御装置14に出力されるようになっている。
前記着座センサ13は、図示しない便座に加えられる加重に応じて便座が着座されているかどうかを検出し、この検出結果を前記電子制御装置14に出力する。これは、便座に着座していない状態において、シャワーノズル26若しくはビデノズル27が意図しない操作で駆動することを防止するためである。
【0038】
前記電子制御装置14は、上記操作部12及び着座センサ13による各検出結果を入力するとともに、その状態に応じて上記電磁弁22及び三方切替弁25をそれぞれ好適に制御する。
【0039】
すなわち、電子制御装置14は、着座センサ13により便座が着座されていると検出されると、電磁弁22を通電状態として水回路部11を連通する。そして、図示しない操作パネルでの指定モードに応じて三方切替弁25の連通(シャワーノズル26若しくはビデノズル27)を選択的に切り替える。
【0040】
また、電子制御装置14は、着座センサ13により便座が着座されていないと検出されると、電磁弁22を非通電状態として水回路部11を遮断する。
さらに、電子制御装置14は、操作部12のダイヤル12aが[掃除]位置に回動配置されていることが検出されているとき、着座センサ13による検出結果に関わらず、電磁弁22を通電状態として水回路部11を連通する。そして、上記に準じて三方切替弁25の連通(シャワーノズル26若しくはビデノズル27)を選択的に切り替える。
【0041】
次に、この温水洗浄便座の人体局部洗浄装置の動作について説明する。
図2に示される状態において、前記電磁弁22及び三方切替弁25が駆動され、上記シャワーノズル26(ビデノズル27についても同様)に洗浄水が供給されると、上記シリンダ筒体31の水路31cから圧力形成室Rに洗浄水が流入する。このとき、上記圧力形成室Rには、前記操作部12のダイヤル12aの回動操作に応じて流量調整弁23により増減調整された水流量に基づく水圧が供給される。
【0042】
上記圧力形成室Rに洗浄水が流入すると、図3に示されるように、そのときの水圧に基づき、上記ノズル26bはノズル本体スプリング41の付勢力に抗して軸線方向に沿ってシリンダ筒体31(シリンダ26a)の先端から突出する。このとき、上記弁体34の弁部34aは弁体スプリング42によって第2スリーブ35の弁座35aに付勢される。そして、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32(ノズル26b)の中空部と圧力形成室Rとは遮断される。従って、このときにノズル26bの中空部に洗浄水が流入することはない。
【0043】
また、上記ノズル26bがノズル本体スプリング41の付勢力に抗して軸線方向に沿ってシリンダ筒体31(シリンダ26a)の先端から更に突出すると、図4に示されるように、上記シリンダ筒体31の傾斜部31aに第1スリーブ33の傾斜部33aが当接して上記ノズル本体32及び第1スリーブ33(ノズル26b)の突出が規制される。このとき、代わって上記弁体34の弁部34aは弁座35aから押し出され、第1スリーブ33の先端側と第2スリーブ35の基端側、すなわちノズル本体32(ノズル26b)の中空部と圧力形成室Rとは連通される。そして、ノズル本体32(ノズル26b)の中空部に流入した洗浄水は、前記噴出口32aから外部に噴出する。なお、この噴出口32aから噴出する洗浄水の流量は、上記圧力形成室Rに供給される水圧、すなわち上記操作部12のダイヤル12aの回動操作に応じて前記流量調整弁23により増減調整された水流量によって制御されている。特に、本実施形態では、上記操作部12のダイヤル12aを[掃除]位置に回動配置した場合、上記噴出口32aから噴出する洗浄水の流量は、図5に示されるように微量となるように設定されている。またこのとき、電子制御装置14は着座センサ13による検出結果に関わらず、電磁弁22を通電状態として水回路部11を連通するようになっている。
【0044】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、操作部12のダイヤル12aを[掃除]位置に回動配置した場合、シャワーノズル26のノズル26bを突出させて、同ノズル26bの噴出口32aから微量の洗浄水を噴出するように設定した。従って、ノズル26b自体の洗浄において、ケーシング30(シリンダ26a)からノズル26bを引き出すために一方の手が占有されることがないため、例えばブラシBによるノズル26bの汚れのこすり落とし作業を極めて効率的に行うことができる。また、ノズル26bを手で直接触る必要がないため、衛生的である。
【0045】
また、こうしてこすり落とした汚れは、ノズル26bから噴出する微量の洗浄水によって同時に洗い流され、しかも噴出する洗浄水の勢いによって同汚れがノズル26bの内部に浸入することも防止されることから極めて衛生的なものとすることができる。
【0046】
(2)本実施形態では、操作部12のダイヤル12aの[掃除]位置への回動配置に基づき流量調整弁23によりノズル26bに供給される水流量を減量補正して同ノズル26bから噴出する洗浄水を減量する極めて簡易な構成とすることができる。
【0047】
(3)本実施形態では、操作部12のダイヤル12aの回動位置の設定を除き、ノズル26b自体の洗浄のために新たに必要とされる部材はないため、製造コストの増大も抑制することができる。
【0048】
(4)本実施形態では、操作部12のダイヤル12aが[掃除]位置に回動配置されていることが検出されているとき、電子制御装置14は着座センサ13による検出結果に関わらず、電磁弁22を通電状態として水回路部11(電磁弁22)を連通するようにした。従って、着座センサ13により着座状態が検出されていないときにおいても、ノズル26bに所要の水流量を供給し、ノズル26bからの微量の洗浄水の噴出を維持することができる。
【0049】
(5)本実施形態では、ノズル26b自体の洗浄時以外のときに、シャワーノズル26若しくはビデノズル27から意図しない洗浄水が噴出することを防止することができる。
【0050】
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
・前記実施形態における操作部12のダイヤル12aの回動操作としては、誤選択を回避するために、例えば同ダイヤル12aを持ち上げるなり押し込むなどしたのち行う回動操作であってもよい。この場合、意図的な操作がない限り、通常の操作において洗浄モードに移行することはない。
【0051】
・前記実施形態においては、流量調整弁23によりシャワーノズル26若しくはビデノズル27に供給される水流量を調整したが、これに代えて圧力調整弁により水圧を調整するようにしてもよい。
【0052】
・前記実施形態においては、操作部12を流量調整弁23に連結し、その回動操作に応じてシャワーノズル26若しくはビデノズル27に供給される水流量を調整したが、例えば操作部に電気的に接続される電磁式の開閉弁を利用し、操作部の操作に応じた水流量の調整を電気的に行うようにしてもよい。
【0053】
・前記実施形態においては、ダイヤル式の操作部12を採用したが、例えばボタン式の操作部であってもよい。
・前記実施形態においては、軸線方向に突出して現出するノズル26bを採用したが、例えば基端側を中心に回動して現出するノズルを採用してもよい。
【0054】
・前記実施形態においては、既存の水回路部等を共用してノズル26b自体の洗浄を行うようにしたが、このような洗浄のための水回路部等を別途、設けるようにしてもよい。
【0055】
・前記実施形態において採用された水回路部11等の構造は一例であって、例えば電磁開閉弁に代えて機械式の開閉弁を採用するなどしてもよい。
・前記実施形態においては、水圧駆動にてノズル26bを突出する構成を採用したが、電動駆動にてノズル26bを突出する構成であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、ノズル自体の洗浄を効率的、且つ、衛生的に行うことができる。また、ノズル洗浄手段の作動時においては、制御量供給禁止手段によるノズルへの上記制御量の供給禁止は、供給禁止無効手段により無効とされる。従って、着座センサにより着座状態が検出されていないときにおいても、上記制御量をノズルに供給し、ノズルからの微量の洗浄水の噴出を維持することができる。特に、ノズル駆動機構を構成する操作部の回動位置の設定を除き、上記ノズル洗浄手段に新たに必要とされる部材はないため、製造コストの増大も抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図。
【図2】同実施形態を示す断面図。
【図3】同実施形態の動作態様を示す断面図。
【図4】同実施形態の動作態様を示す断面図。
【図5】同実施形態の動作態様を示す斜視図。
【図6】従来の形態の動作態様を示す斜視図。
【符号の説明】
R ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する圧力形成室
11 ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する水回路部
12 ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する操作部
13 着座センサ
14 ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する電子制御装置
23 ノズル駆動機構及びノズル洗浄手段を構成する流量調整弁
26b ノズル
Claims (1)
- 所定収容位置に収容されたノズルと、該収容位置からノズルを現出させて該ノズルから洗浄水を噴出するノズル駆動機構とを備え、該ノズルから噴出された洗浄水により人体局部を洗浄する温水洗浄便座の人体局部洗浄装置において、
前記収容位置から前記ノズルを現出させて該ノズルから該ノズルの洗浄のための微量の洗浄水を噴出するノズル洗浄手段と、
ダイヤル式の操作部と、該操作部の回動操作に連結して前記ノズルに供給される制御量を調整し、該ノズルから噴出する洗浄水の水流量を増減する制御量調整弁と、
便座への着座を検出する着座センサと、
前記着座センサにより着座状態が検出されていないときに、前記ノズルへの前記制御量の供給を禁止する制御量供給禁止手段と、
前記ノズル洗浄手段の作動時に、前記制御量供給禁止手段による前記ノズルへの前記制御量の供給禁止を無効にする供給禁止無効手段とを備え、
前記ノズル駆動機構は、前記ノズルに水流量及び水圧のいずれか一方の制御量を供給して該ノズルを駆動するものであって、
前記供給禁止無効手段は、前記操作部を掃除位置に回動配置することにより前記ノズルへの前記制御量の供給禁止を無効にするものであり、
前記ノズル洗浄手段は、前記操作部の掃除位置への回動操作に基づき前記制御量調整弁により前記ノズルに供給される制御量を減量補正して該ノズルから微量の洗浄水を噴出するものであることを特徴とする温水洗浄便座の人体局部洗浄装置。
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