JP4109237B2 - 微粒水滴発生装置 - Google Patents
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Description
そして、発生した微細空気は、水槽内の水に混合される。
第1・第2ノズルから、同じ水量,同じ圧力の被処理水を、同一直線上で噴射して、衝突させることができるので、効果的に、被処理水に、微細空気を混合させて、微粒水滴を形成することができる。
このように、簡易な構造でありながら、効果的に、微小かつ無数の空気粒子を、被処理水に混合させることができる。
さらに、吸引管の吸引口と、排出管の排出口とを、自在に移動することで、所望のエア供給域の水に、微粒水滴を送り込むことができる。
図1,図2,図3及び図4に示すように、本発明に係る微粒水滴発生装置は、水面8よりも所定深さのエア供給域Zに吸引口4aを開口する吸引管4と、水面8の上側に設置されエア供給域Zの水(被処理水)を吸引管4を通して吸引するポンプ装置Pと、ポンプ装置Pの近傍に設置されポンプ装置Pから圧送された被処理水に微細空気を混合させる(含ませる)微粒水滴発生体(溶存水供給体)3と、微細空気が混合された被処理水をエア供給域Zに導く排出管5と、を備える。被処理水は、水面8よりも所定深さのエア供給域Zから汲み上げられた水である。
微粒水滴発生体3と、ポンプ装置Pの吐出口とは、吐出管6で連結される。
この微粒水滴発生装置は、例えば、飲食店の食堂の排水路や、団地の排水溝の水中に、溶存酸素を多く含む微細空気を混合するためのものである。また、エア供給域Zとは、水中の、微細空気を混合したい場所である。
ケーシング30は、側面下部あるいは底面に、第1・第2ノズル1,2によって形成された微粒水滴をエア供給域Zに循環するための排出接続部31を、有し、接続部31に、排出管5が接続される。
さらに、ケーシング30は、その上壁に、ケーシング30内に外部のエアを導入するためのボール弁等のバルブ33が、ネジソケット32を介して、取り付けられる。また、分岐管6A,6Bのどちらか一方は、分岐部36で分岐して、ケーシング30の外部で、プラグ34で栓封される。
ケーシング30内の継手,管、及びケーシング30は、ステンレス等の耐蝕性を有する材質から成り、ケーシング30は、外面に、酸洗処理が施される。
第1・第2ノズル1,2は、同一直線L上で対向するように芯合わせしつつ、分岐管6A,6Bの先端に、螺着等により、接続される。ノズル噴射口11,12の離間距離Xは、約30mmに、設定される。第1・第2ノズル1,2は、例えば、夫々、外径が約10mmで、長さが約50mmである。
また、ポンプ装置Pの一例として、出力40W,60Hz(30W,50Hz)のマグネット駆動式自吸ポンプを、適用する。
タンク7内には、エア供給域Zの水が、自然流入する構成となっている。
具体的には、タンク7は、水面8よりも低位置に取水口7aを有しており、取水口7aに、(図1で既述したと同様の)吸引管4の上端が、接続され、エア供給域Zの水を、位置エネルギーに変換された高圧力により、吸引管4内を上昇させて、タンク7内に自然流入させている。
タンク7は、図5のように地面に埋設されたり、あるいは、図示省略するが、(ブイ,木材,浮力材等の)フロートを備え、水面8に浮上するものであってもよい。
ポンプ装置Pは、タンク7内に配設され、微粒水滴発生体3は、タンク7の近傍に設けられており、ポンプ装置Pと、微粒水滴発生体3とは、吐出管6で連結される。
ポンプ装置P,吐出管6,微粒水滴発生体3及び排出管5の構成は、図1〜図4で既述したものと、同様である。
図示省略するが、ポンプ装置Pを、タンク7の外部に配設し、タンク7内に貯まった水を汲み上げる吸引管を、ポンプ装置Pの吸込口に、接続してもよい。
あるいは、図示省略するが、タンク7を、水面8よりも上方に設置し、タンク7内に設置されたポンプ装置Pとは別のポンプを、タンク7の近傍に設け、このポンプに吸引管4を接続して、エア供給域Zの被処理水を、タンク7内に導くように、してもよい。
先ず、図1,図2に示す微粒水滴発生装置に於て、飲食店の食堂の排水路や、団地の排水溝等の水中のエア供給域Zに、吸引管4の吸引口4aと、排出管5の排出口5aを、配設する。
ポンプ装置Pを駆動させると、エア供給域Zの被処理水が、吸引管4,ポンプ装置P,吐出管6を介して、微粒水滴発生体3に供給される。
そして、一対の第1・第2ノズル1,2から、被処理水が、同じ水量・圧力で噴射し衝突して円盤状衝突塊20を形成しつつ、微細空気が被処理水に混合され、空気に被覆された無数の微粒水滴が、形成される。
微細空気が被処理水に混合される最中に、外部のエアが、バルブ33を介して、ケーシング30内に流入し、(ケーシング30内が負圧となるのを防止しつつ、)効率よく微粒水滴が形成される。
そして、微粒水滴が、排出管5に自然流入して、エア供給域Zに送り戻される。
そして、ポンプ装置Pを駆動させると、図1,図2に於て既述したと同様に、微粒水滴発生体3に被処理水が流れて、微粒水滴が形成され、排出管5に自然流入して、エア供給域Zに送り戻される。
ポンプ装置Pを駆動させると、タンク7内の水位は低下するが、低下した分だけ水面8との位置差が生じ、位置エネルギーに変換された高圧力によってエア供給域Zの水が、吸引管4の吸引口4aから吸い込まれて、タンク7内に自然流入する。なお、ポンプ装置Pによる汲上速度と吸引管4からの流入速度とが等しくなることで、タンク7内の水位の変動がなくなり、一定の水位bが保持される。
また、吸引管4の吸引口4aと、排出管5の排出口5aとを、移動すれば、所望のエア供給域Zの水に、微粒水滴を送り込むことができる。
2 第2ノズル
5 排出管
6 吐出管
6A,6B 分岐管
7 タンク
8 水面
11,12 ノズル噴射口
16 分岐部
L 直線
P ポンプ装置
Z エア供給域
Claims (1)
- 同一直線(L)上に対向して水平状に配設され、被処理水を噴射し大気中で衝突させて円盤状衝突塊を形成しつつ微細空気を含ませる一対の第1・第2ノズル(1)(2)を、備え、
さらに、被処理水は、水面(8)よりも所定深さのエア供給域(Z)から汲み上げられた水であって、
該被処理水を上記第1・第2ノズル(1)(2)に圧送するポンプ装置(P)と、微細空気が含まれた水を上記エア供給域(Z)へ導く排出管(5)と、を備え、
かつ、上記第1・第2ノズル(1)(2)は、上記ポンプ装置(P)に接続された吐出管(6)を、分岐部(16)で分岐した一対の分岐管(6A)(6B)に、夫々接続されると共に、同径のノズル噴射口(11)(12)を、有し、同じ水量かつ同じ圧力の被処理水を対向して噴射させることを特徴とする微粒水滴発生装置。
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