JP4107677B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気箱に取り付けられたインジェクタを備えた自動二輪車に関するものである。
従来、レース用の自動二輪車に搭載されるエンジンなどの高出力エンジンとしては、最高出力がさらに高くなるように、気筒毎の吸気通路にインジェクタが二つ設けられたものがある。これらのインジェクタは、シリンダヘッドに例えばゴムジョイントを介して接続されたスロットル弁装置と、このスロットル弁装置の上流側に接続されてエアクリーナボックス内に臨むエアファンネルの近傍とに配設されている。
前記スロットル弁装置に取付けられたインジェクタを以下においてはプライマリインジェクタといい、エアファンネルの近傍に設けられたインジェクタを以下においてはセカンダリインジェクタという。前記プライマリインジェクタは、大部分のものはエンジン回転域の全域において燃料を噴射するが、一部においては、セカンダリインジェクタで噴射が行われた後には噴射が停止されるものがある。前記セカンダリインジェクタは、エンジン回転域が高回転域にあるときや、急加速時などの高負荷時に燃料を噴射する。
これらのインジェクタのうち、前記セカンダリインジェクタは、スロットル弁装置からエアクリーナボックス内に延びる柱状のブラケットや、エアファンネルの開口端部から吸気の上流側に延びる3本の脚部材などの取付用部品によって、軸線がエアファンネル内の吸気通路の中心線と略平行になるように支持されていた。
本発明に係る自動二輪車は、フレームと、前記フレームに搭載されたエンジンと、前記エンジンから後方斜め上向きに延びる吸気通路と、前記吸気通路に接続され、前記エンジンの上方に配置された吸気箱と、側面視において前記吸気箱および前記吸気通路の後方に配置された前壁を有し、前記フレームに支持された燃料タンクと、前記吸気箱に取り付けられたインジェクタと、前記インジェクタに燃料を供給する燃料パイプと、を備えたものである。
本発明に係る自動二輪車は、さらに、前記吸気箱が、箱状のボックス本体と、このボックス本体の上端の開口部に着脱可能に取り付けられた蓋体とを有し、側面視において、前記燃料パイプの一部は、前記吸気箱と前記燃料タンクの前記前壁との間で上下方向に延び、かつ、前記蓋体の最下端位置よりも上方にまで延びるように配置され、前記インジェクタは、前記蓋体に取り付けられているものである。
前記吸気箱は後壁を有し、前記燃料パイプの前記一部は、少なくとも前記吸気箱の前記後壁における上下方向の中間位置よりも上方にまで延びていてもよい。
前記吸気箱の内部には、上下方向に延びる燃料パイプが配置されていなくてもよい。
前記自動二輪車は、前記燃料パイプから前記インジェクタに至る間の燃料が流通する燃料通路が内部に形成された燃料レールを備え、前記燃料タンクは、側面視において前記前壁から前方斜め上向きに延びかつ前記吸気箱の上方に位置する前側底壁を有し、側面視において、前記燃料レールは、前記燃料タンクの前記前壁の近傍かつ前記前側底壁の近傍に配置されていてもよい。
以下、本発明に係る自動二輪車用エンジンの燃料供給装置の一実施の形態を図1ないし図3によって詳細に説明する。図1はこの実施の形態による燃料供給装置の側面図、図2は要部を拡大して示す図で、同図はエアクリーナボックスとスロットル弁装置の上流側端部を破断した状態で描いてある。図3は燃料供給装置の平面図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による自動二輪車用エンジンである。このエンジン1は、水冷式の並列4気筒エンジンで、シリンダ2が前傾する状態で自動二輪車用車体フレーム3に搭載されている。前記シリンダ2は、クランクケース4から車体前側の上方へ斜めに突出するシリンダボディ5と、このシリンダボディ5の上端部に取付けられたシリンダヘッド6と、このシリンダヘッド6の上端部に取付けられたヘッドカバー7などによって構成されている。
前記シリンダヘッド6は、車体前側の壁に図示していない排気管が接続されるとともに、車体後側の壁に後述する吸気装置8が接続されている。
前記車体フレーム3は、従来からよく知られているように、図示していないヘッドパイプから左右一対のタンクレール9が後下がりに延設されており、このタンクレール9で燃料タンク10(図1参照)を支持している。この燃料タンク10は、車体前側の下部に下方へ向けて開放する凹陥部11が形成されている。この凹陥部11は、燃料タンク10の底壁の一部を上方へ膨出させるようにして形成されており、吸気装置8のエアクリーナボックス12が収納されている。
吸気装置8は、シリンダヘッド6にゴムジョイント13を介して接続された気筒毎のスロットル弁装置14と、このスロットル弁装置14の上流側端部に取付けられた前記エアクリーナボックス12などによって構成されている。
前記スロットル弁装置14は、内部の吸気通路が車体後側の上方に向けて斜めに直線状に延びるように形成され、スライド式のスロットル弁14aを備えている。また、このスロットル弁装置14は、左右一対のタンクレール9,9の間に形成された空間に配設されている。
スロットル弁装置14の上流側端部には、図2に示すように、本発明に係る吸気通路の開口端部としてのエアファンネル21がエアクリーナボックス12内に下方から臨むように取付けられている。
前記エアクリーナボックス12は、図1および図2に示すように、前記スロットル弁装置14に取付けられる箱状のボックス本体22と、このボックス本体22の上端部の開口を閉塞する蓋体23とによって構成されている。また、このエアクリーナボックス12の平面形状は、図3に示すように、前方に向けて凸になる半円状に形成されている。このエアクリーナボックス12によって、本発明に係る吸気箱が構成されている。
前記ボックス本体22は、車体後側の底が前記スロットル弁装置14に取付けられ、車体前側の端部に車体前側の下方へ斜めに延びる吸気ダクト24が(図1参照)一体に形成されている。また、このボックス本体22内の前部であって、吸気ダクト24との接続部には、図示していないがエアクリーナエレメントが装着されている。
このボックス本体22をスロットル弁装置14に取付けるに当たっては、図2に示すように、スロットル弁装置14の上端部にボックス本体22の底壁22aを重ね、スロットル弁装置14に螺着されるエアファンネル21に設けられたフランジ21aで前記底壁22aをボックス本体22側へ押圧する構造が採られている。
前記蓋体23は、下方に向けて開放する蓋状に形成され、前記ボックス本体22の上端の開口部に被せられた状態で図示していないゴムバンドなどの係止用部材によってボックス本体22に着脱可能に取付けられている。この蓋体23の上壁23aにおける車体後側の端部には、本発明に係る燃料供給装置25のインジェクタとしてのセカンダリインジェクタ26が取付けられている。
また、前記蓋体23は、図2に示すように、下端部の開口縁部がボックス本体22の開口縁部の外側に嵌合するように形成されている。
詳述すると、蓋体23とボックス本体22との嵌合部は、横方向(開口部が指向する方向とは略直交する方向であって前後方向および左右方向)と、上下方向(開口部が指向する方向)との両方において一方が他方の移動を規制するように形成されている。この実施の形態によるボックス本体22と蓋体23は、繊維強化プラスチックによって成形されているために嵌合部分がなだらかに形成されているが、ボックス本体22および蓋体23を大量に生産するために金型を使用して成形するときには、前記嵌合部は、例えばボックス本体22の開口縁の全域を他の部位より段差をもって開口幅が広くなるように形成し、この拡径部の内側に蓋体23の開口縁部が全域にわたって嵌入する構造が採られる。なお、この嵌合部にOリングなどのシール部材を介装することもできる。
燃料供給装置25は、前記気筒毎のスロットル弁装置14にそれぞれ装着されたプライマリインジェクタ27と、前記蓋体23に取付けられた気筒毎の前記セカンダリインジェクタ26と、これらのインジェクタ26,27に燃料タンク10から燃料を供給する燃料パイプ組立体28などによって構成されている。この実施の形態による燃料供給装置25は、エンジン1の回転域の全域でプライマリインジェクタ27によって燃料を供給し、エンジン1の回転域が高回転域にあるときや急加速時などの高負荷時に、セカンダリインジェクタ26からも燃料を供給するように構成されている。
前記プライマリインジェクタ27は、図1および図2に示すように、スロットル弁装置14の車体後側の壁に一端部が装着されるとともに、他端部に燃料レール29が接続されており、燃料をスロットル弁14aの下流側へ噴射する。前記燃料レール29は、後述する燃料パイプ組立体28から燃料が圧送される。
前記セカンダリインジェクタ26は、図2に示すように、前記蓋体23の上壁23aにブラケット31を介して取付けられ、前記エアファンネル21の上方にその軸線がエアファンネル21の軸線(吸気通路の中心線)と一致するように設けられている。このセカンダリインジェクタ26の軸線を図2中に一点鎖線Cで示す。また、この実施の形態によるセカンダリインジェクタ26は、燃料を噴射する下端部がエアファンネル21の内部に上方から臨む位置に配設されている。
前記セカンダリインジェクタ26を前記蓋体23に取付けるブラケット31は、図2および図3に示すように、前記蓋体23の後壁23bに沿って車幅方向へ延びる燃料レール32と、この燃料レール32から蓋体23の上壁23aに沿って車体の前方へ延びる上部アーム33と、前記燃料レール32から車体前側の下方へ斜めに延びる下部アーム34と、前記上部アーム33の横で燃料レール32から車体前側へ突設された取付座35とが設けられている。
このブラケット31の前記燃料レール32は、内部に燃料通路(図示せず)が形成されるとともに、後述する燃料パイプ組立体28が接続されている。
ブラケット31の上部アーム33と下部アーム34は、セカンダリインジェクタ26毎に設けられており、上部アーム33は、セカンダリインジェクタ26の上端部が装着するソケット33aが車体前側の端部に設けられるとともに、このソケット33aに装着されたセカンダリインジェクタ26の燃料入口(図示せず)に前記燃料レール32内から燃料を導くための燃料通路33bが内部に形成されている。
前記下部アーム34は、セカンダリインジェクタ26の下部が嵌合するリング状のホルダー34aが車体前側の端部に設けられている。この実施の形態では、この下部アーム34は前記燃料レール32に一体に形成され、前記下部アーム34の上に、これとは別体に形成された前記上部アーム33が下部アーム34と協働してセカンダリインジェクタ26を保持する状態で固定用ボルト33c(図3参照)によって取付けられている。
前記取付座35は、固定用ボルト36が螺着するねじ孔35a(図3参照)の周囲に前記蓋体23の上壁23aの下面が対接する平坦面35bが形成されている。前記固定用ボルト36は、蓋体23の上壁23aを上方から貫通して前記ねじ孔35aに螺着している。
前記燃料パイプ組立体28は、前記プライマリインジェクタ27側の燃料レール29と、前記セカンダリインジェクタ26側の燃料レール32とにそれぞれカプラ38,37を介して下流側端部が接続され、上流側端部が燃料タンク10内の燃料ポンプ(図示せず)の燃料吐出口に接続されている。なお、この実施の形態による燃料供給装置25は、前記プライマリインジェクタ27側の燃料レール29に接続されたプレッシャレギュレータ41の燃料戻し口41a(図3参照)から図示していない配管を介して余剰燃料を燃料タンク10に戻す構成が採られている。このプレッシャレギュレータ41は、従来からよく知られているように、燃料系の圧力を所定の圧力に保つためのものである。
前記カプラ37,38は、工具を使うことなく着脱できる構造のもので、燃料パイプ組立体28から外した状態では燃料通路が閉塞される構造のものが用いられている。セカンダリインジェクタ26側の燃料レール32に接続されたカプラ37は、図2に示すように、エアクリーナボックス12の後方で上下方向に延びる燃料パイプ39に上方から取付けられている。なお、このカプラ37とセカンダリインジェクタ26側の燃料レール32とは、前記蓋体23の後壁23bを貫通するパイプ40によって接続されている。
上述したように構成された自動二輪車用エンジン1の燃料供給装置25によれば、吸気通路の開口端部としてのエアファンネル21がエアクリーナボックス12の内部に臨み、このエアクリーナボックス12にセカンダリインジェクタ26が取付けられているから、吸気通路の開口端部の近傍にセカンダリインジェクタ26をいわゆる空中に保持されるように設けるに当たって、吸気通路の開口端部側から吸気の上流側へ延びてセカンダリインジェクタ26を支持する部材が不要になる。前記セカンダリインジェクタ26をエアクリーナボックス12に取付けるためのブラケット31は、セカンダリインジェクタ26とエアクリーナボックス12との間に位置するように形成すればよいから、従来用いていた取付用部品に較べて小型になる。
したがって、セカンダリインジェクタ26を吸気通路の開口端部の近傍に保持するに当たって、従来に較べて軽量で小型のブラケット31によって行うことができる。
また、セカンダリインジェクタ26は、エアクリーナボックス12の蓋体23に一体的に取付けられており、蓋体23とともにエンジン1側から取外すことができるから、従来に較べるとセカンダリインジェクタ取付用部材をスロットル弁装置14から取外す作業が不要になる。このようにセカンダリインジェクタ26を蓋体23とともに外すに当たっては、燃料パイプ組立体28のカプラ37を上方に取外すことによって、燃料供給系の大部分を車体側に取付けた状態で行うことができる。
さらに、この実施の形態による燃料供給装置25は、エアファンネル21の周囲にセカンダリインジェクタ取付用部品が設けられる従来の燃料供給装置に較べて、エアクリーナボックス12を必要最小限の大きさに形成するに当たって、前記取付用部品によって制約を受けることがない。この実施の形態で示したように、エアクリーナボックス12が燃料タンク10の内側の凹陥部11内に挿入される場合には、上述したようにエアクリーナボックス12がコンパクトに形成されることによって、燃料タンク10の容量を従来に較べて増大させることができる。
加えて、この実施の形態による燃料供給装置25は、エアファンネル21の周囲を広く開放することができるから、エアファンネル21に流入する吸気を遮るものがなく、従来に較べて吸気抵抗が低減する。
また、セカンダリインジェクタ26をエアクリーナボックス12に取付けるブラケット31は、燃料をセカンダリインジェクタ26に供給する機能と、セカンダリインジェクタ26を支持する機能とを有するから、セカンダリインジェクタ26をエアファンネル21の近傍に設けるに当たって、専らセカンダリインジェクタ26を支持するだけの部材が不要になる。
したがって、セカンダリインジェクタ26をエアクリーナボックス12に取付けるために用いる部品を可及的少なくすることができ、より一層コンパクトにセカンダリインジェクタ26をエアクリーナボックス12に取付けることができる。
上述した実施の形態ではエアクリーナボックス12にセカンダリインジェクタ26を取付ける例を示したが、エアクリーナボックス12の代わりにフィルター機能をもたない吸気サイレンサーが装備される場合には、この吸気サイレンサーにセカンダリインジェクタ26を取付けることができる。
さらに、上述した実施の形態では、スロットル弁装置14にプライマリインジェクタ27が設けられるとともにエアクリーナボックス12内にセカンダリインジェクタ26が設けられる燃料供給装置25を示したが、本発明は、セカンダリインジェクタ26によりエンジン回転域の全域にわたって燃料を供給する燃料供給装置にも適用することもできる。
ところで、前述した従来の自動二輪車用エンジンの燃料供給装置においては、セカンダリインジェクタを支持する構造に問題があった。これは、セカンダリインジェクタをいわゆる空中に保持するために柱状のブラケットや脚部材を用いていたからである。
すなわち、これらの取付用部品によって車体の重量が増加するとともにコストが高くなるし、また、エンジンのメンテナンスを行うためにエアクリーナボックスやスロットル弁装置を車体から取外すときに、前記取付用部品をその都度外さなければならず、作業工数が多くなってしまうからである。
さらに、前記取付用部品とエアクリーナボックスとの間にこれら両者どうしが互いに接触するのを防ぐためにクリアランスを設けなければならないから、エアクリーナボックスが大型化するという問題もあった。なお、エアクリーナボックスが燃料タンクの内側の凹陥部内に挿入される場合には、エアクリーナボックスが大型化すると燃料タンクの容量が低減してしまう。
加えて、エアファンネルに吸気が流入するときの流入経路中に前記取付用部品が存在しており、この部品によって吸気が遮られるため、吸気が流れるときの抵抗が大きくなるという問題もあった。
本実施形態は、このような問題点を解消するものでもあり、吸気通路の開口端部の近傍に設けるセカンダリインジェクタを支持するための構造を簡素化する。
本実施形態に係る第1の自動二輪車用エンジンの燃料供給装置は、吸気通路の開口端部にインジェクタをその軸線が前記吸気通路の中心線と略平行になるように配設した自動二輪車用エンジンの燃料供給装置において、前記吸気通路の開口端部を吸気箱の内部に臨ませ、前記インジェクタを前記吸気箱に取付けたものである。
上記第1の自動二輪車用エンジンの燃料供給装置によれば、吸気通路の開口端部の近傍にインジェクタを設けるに当たって、吸気通路の開口端部側から吸気の上流側へ延びてインジェクタを支持する部材が不要になる。また、前記インジェクタを吸気箱に取付けるための部品は、インジェクタとその近傍に位置する吸気箱との間に位置するように形成すればよいから、従来用いていた取付用部品に較べて小型になる。
本実施形態に係る第2の自動二輪車用エンジンの燃料供給装置は、第1の自動二輪車用エンジンの燃料供給装置において、インジェクタを吸気箱における吸気通路の開口端部と対向する壁であって、吸気通路が貫通する壁に対して着脱可能な壁に取付けたものである。
この燃料供給装置によれば、従来に較べるとインジェクタ取付用部材をスロットル弁装置から取外す作業が不要になる。
本実施形態に係る第3の自動二輪車用エンジンの燃料供給装置は、第1または第2の自動二輪車用エンジンの燃料供給装置において、インジェクタを吸気箱にブラケットを介して取付け、このブラケットは、インジェクタに燃料を供給する燃料通路が内部に形成されているものである。
この燃料供給装置によれば、インジェクタを吸気箱に取付けるブラケットは、燃料をインジェクタに供給する機能と、インジェクタを支持する機能とを有するから、前記インジェクタを吸気通路の開口端部の近傍に設けるに当たって、専らインジェクタを支持するだけの部材が不要になる。
以上説明したように上記第1の燃料供給装置によれば、吸気通路の開口端部の近傍にインジェクタを設けるに当たって、吸気通路の開口端部側から吸気の上流側へ延びてインジェクタを支持する部材が不要になる。また、前記インジェクタを吸気箱に取付けるための部品は、インジェクタとその近傍に位置する吸気箱との間に位置するように形成すればよいから、従来用いていた取付用部品に較べて小型になる。
したがって、前記インジェクタを吸気通路の開口端部の近傍に保持するに当たって、重量が増加するのを可及的少なく抑えることができるとともに、製造コストを低減することができる。また、前記インジェクタは、吸気箱に一体的に取付けられており、吸気箱とともにエンジン側から取外すことができるから、メンテナンス時の作業工数が低減する。
さらに、吸気箱と吸気通路の開口端部との間にインジェクタ取付用部品が設けられていないから、前記部品に制約を受けることなく、吸気箱を必要最小限の大きさに形成することができる。なお、吸気箱が燃料タンクの内側の凹陥部内に挿入される場合には、従来に較べて燃料タンクの容量を増大させることができる。
加えて、吸気通路の開口端部の周囲を広く開放することができるから、前記開口端部に流入する吸気を遮るものがなく、従来に較べて吸気抵抗が低減してエンジンの出力を増大させることができる。
上記第2の燃料供給装置によれば、従来に較べるとインジェクタ取付用部材をスロットル弁装置から取外す作業が不要になるから、メンテナンスを簡単に行うことができる。
上記第3の燃料供給装置によれば、インジェクタを吸気箱に取付けるブラケットは、燃料をインジェクタに供給する機能と、インジェクタを支持する機能とを有するから、前記インジェクタを吸気通路の開口端部の近傍に設けるに当たって、専らインジェクタを支持するだけの部材が不要になる。したがって、インジェクタを吸気箱に取付けるために用いる部品を可及的少なくすることができ、より一層コンパクトにインジェクタを吸気箱に取付けることができる。
この実施の形態による燃料供給装置の側面図である。 要部を拡大して示す図である。 燃料供給装置の平面図である。
符号の説明
1…エンジン、12…エアクリーナボックス、14…スロットル弁装置、21…エアファンネル、23…蓋体、25…燃料供給装置、26…セカンダリインジェクタ、29,32…燃料レール、31…ブラケット、33…上部アーム、33b…燃料通路、34…下部アーム、37,38…カプラ。

Claims (4)

  1. フレームと、
    前記フレームに搭載されたエンジンと、
    前記エンジンから後方斜め上向きに延びる吸気通路と、
    前記吸気通路に接続され、前記エンジンの上方に配置された吸気箱と、
    側面視において前記吸気箱および前記吸気通路の後方に配置された前壁を有し、前記フレームに支持された燃料タンクと、
    前記吸気箱に取り付けられたインジェクタと、
    前記インジェクタに燃料を供給する燃料パイプと、を備え、
    前記吸気箱は、箱状のボックス本体と、このボックス本体の上端の開口部に着脱可能に取り付けられた蓋体とを有し、
    側面視において、前記燃料パイプの一部は、前記吸気箱と前記燃料タンクの前記前壁との間で上下方向に延び、かつ、前記蓋体の最下端位置よりも上方にまで延びるように配置され、
    前記インジェクタは、前記蓋体に取り付けられている自動二輪車。
  2. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記吸気箱は後壁を有し、
    前記燃料パイプの前記一部は、少なくとも前記吸気箱の前記後壁における上下方向の中間位置よりも上方にまで延びている自動二輪車。
  3. 請求項1または2に記載の自動二輪車において、
    前記吸気箱の内部には、上下方向に延びる燃料パイプが配置されていない自動二輪車。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動二輪車において、
    前記燃料パイプから前記インジェクタに至る間の燃料が流通する燃料通路が内部に形成された燃料レールを備え、
    前記燃料タンクは、側面視において前記前壁から前方斜め上向きに延びかつ前記吸気箱の上方に位置する前側底壁を有し、
    側面視において、前記燃料レールは、前記燃料タンクの前記前壁の近傍かつ前記前側底壁の近傍に配置されている自動二輪車。
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