JP4107595B2 - 擬似ウェアラブルリフト - Google Patents

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Description

本発明は、擬似ウェアラブルリフト、すなわち荷役作業支援のためのリフト(リフタ)に関し、特に介護用のリフトに関する。
荷物の移動装置としては、比較的小型から中型の荷物を専用パレット上に積載し、荷物ごと専用パレットを持ち上げ移動するフォークリフトが良く知られている。一般的にフォークリフトは、装置本体を挟んで荷物の反対側に操作装置が置かれている。このためフォークが前方に大きく突き出た構造となり、介護福祉機器として使用すると作業中に周囲へ危害を及ぼすおそれがある。
介護福祉機器としては、据え置き型や移動型の介護用リフタ(クレーン状)が知られている。介護リフタは、スリングシートにより被介護者を吊り下げて移動する装置である。このために介護リフタ使用時には、スリングシートを被介護者の下に挿入する手間のかかる作業が必要となる。このような面倒な作業があるためか、介護リフタは、施設などで広く使われているとは言えない。
これらの荷役装置の特徴は、形状の違いはあるものの1本のアクチュエータにて荷物を昇降させる構造となっていることである。
特許文献1には、移動走行可能な基盤上に、平行リンク機構を有した複数のアーム式昇降装置を並列状態且つ連結して設置し、前記昇降装置のそれぞれのアーム先端に分割連結型の支え具を回動自在で簡易着脱可能に取り付け、前記各昇降装置を使用者たる介護人の動作に合わせて同期あるいは単独で自律的且つ強調的に昇降し得るようにする事により、被介護人の姿勢に合わせて介護人が被介護人を下から抱き抱え持ち上げる動作に合わせて自律的に介護人の作業を代替し、介護人を支援する人協調型介護支援装置が記載されている。
特許文献2には、掌を押し当てる当掌面と前記当掌面に掌を対向させた手を外側から抱持する抱持部とを有するコントローラ本体と、前記コントローラ本体に前記当掌面と略平行した平面内で変位自在に支持されているとともに、当掌面とは反対側で被介護者の身体に押し当てられる被動面を有する変位部材と、前記変位部材を前記コントローラ本体の中立位置へ復帰移動するように付勢する付勢部材と、前記コントローラ本体と前記変位部材間の相対変位を検知して介護リフトに前記相対変位に対応した駆動信号を出力する変位検知素子とを備えた介護リフト用コントローラが記載されている。
特許文献3には、駆動部と制御部と電源部とセンサ部を具備し、センサ部で人が行動時に受ける作用力を測定し、その作用力に基づいて駆動部による補助力を決める人が身体に装着することが可能なパワーアシスト機器が記載されている。
本件特許出願の発明者等は、本体と、該本体に介護用椅子を吊り上げる吊り上げ装置が設けられ、かつ吊り上げ力をアシストするパワーアシスト装置が設けられた介護リフタにおいて、
介護用の椅子に加えられた力によって、x,yおよびz方向に発生する歪を検出する歪検出手段を備えた3軸力センサを設け、該3軸力、前記で検出した歪によってx,yおよびz方向の力を算出する手段を設け、算出された力に応じた可変の補助力にて吊り上げ装置をx,yおよびz方向に操作するように前記パワーアシスト装置を構成した介護リフタについて発明をなし、同一出願人によって出願がなされている(特許文献4)。
特開平10−295744号公報 特開平10−248885号公報 特開2004−105261号公報 特開2003−63800号公報(特許第3548139)
人が直接荷物を持ち上げるならば、前記したフォークリフトの危険性はなくなり、専用パレットなども不要となる。同様に人を持ち上げる作業ならば、介護リフタにおける被介護者へのスリングシート装着作業等の二次的作業は必要としない。その理由は、人が自由度の高い両手で荷物を扱うことによる。
リフト等の装置の動作を出来る限り人の動作に近づける究極の手段は、人の力を補助するウェアラブルパワーアシスト装置と考えられる。しかし、現在開発が行われているウェアラブルパワーアシスト装置は、人が簡単に装着できる装置とはなっていない。また作業者は、常に力作業を行う訳ではなく、常時ウェアラブルな装置を装着したままでは、休息時などで邪魔になる。
本発明は、人と同様に両腕を用いる擬似ウェアラブルリフトにより、フォークリフトで発生する危険性や介護リフタ使用時のスリングシート装着手間等を、軽減するもしくは省略し、装着を小型化,簡略化することを目的としている。
本発明は、人と同様に両腕を用いる擬似ウェアラブルリフトにより、フォークリフトで発生する危険性や介護リフタのスリングシート装着手間等を、軽減するもしくは省略する擬似ウェアラブルリフトを提供する。
擬似ウェアラブルリフトは、左右それぞれの昇降装置に、例えばリンク機構を用いて水平に設置した、作業者の肘から手首間の下部もしくは全体を覆う腕カバーを、例えばアクチュエータにて昇降させる構造となっている。腕カバーは、箱型断面の右もしくは左の壁部分を撤去して、横から簡単に下腕を着脱できるようにしている。作業者は、左右昇降装置の中間の床面に立ち、腕カバーに下腕を保持され、保持された両下腕で左右の昇降装置を操作する。荷物は、手のひらで把持する、下腕もしくは腕カバー上に載せられる。このように装置は、作業者をその中に包み込む構造で、作業者の荷物持ち上げ動作を補助するものとなっている。
腕カバーの昇降操作は、下腕の下部もしくは側方の任意の位置(肘と手首のほぼ中心近傍)に設置した操作部にて行う。この操作部は、中心に山形の突起(挺子の支点)を有し、その前後にスイッチを取り付けたもので、突起を支点とし挺子としての下腕部を動かすことにより操作される。
荷物は、手で持たれる、下腕上部に載せられる、もしくは腕カバー上部に載せ指で滑らないように押さえられて、持ち運ばれる。
擬似ウェアラブルリフトの移動並びに荷物の運搬は、擬似ウェアラブルリフトの四隅に配されたキャスタを用い、左右上腕の下部(肘の直上)に接するように設置されたサポート部を押す人力にて、装置の前後進および旋回等の移動が自在に行われる。この装置をパワーアシスト走行させるには、前部もしくは後部左右のキャスタをモータ,ギア及び駆動輪より成る右用と左用の走行装置に変更し、左右の腕カバーに設置された前後のサポート部にロードセルを追加し、左右の走行装置を各々の前後方向に対応したロードセルからの出力により、一般的に知られている力とモータのトルクもしくは速度を比例させた制御方式等を採用すればよい。
本発明は、具体的には両端にキャスタを設けた左右配置の水平方向部材とこれらの水平方向部材に固く連結された縦方向部材および横方向部材とを備えて構成されるメインフレームを有し、前記水平方向部材に対して水平方向に延在し、作業者が間に立って作業し、両腕がそれぞれ到着するに充分な間隔を置いて配設され、前記メインフレームに一端側を、そして他端側を水平方向姿勢を維持して昇降させる2つの昇降機構を設け、前記昇降機構の他端側に、いずれかの横方向側は、作業者が腕を横方向から挿入する充分な空間部が形成され、水平方向に延在する枠体と、該枠体に取り付けられて前記昇降装置を動作させるスイッチを備えた腕カバーとをそれぞれ取り付け、2つの腕カバーをそれぞれに独立して水平方向姿勢を維持して前記昇降機構によって昇降させるようにした擬似ウェアラブルリフトを提供する。
前記枠体は、下板部,横板部および上板部が一体で形成され、前記下板部,横板部および上板部のいずれかに、前記枠体の内側に面して前記スイッチが配置される。
前記スイッチは2個配置され、これらのスイッチの間に台座が設けられる。
なお、擬似ウェアラブルリフト(wearable lift)とは、例えばヒューマノイドロボットのように自立もしくは遠隔操作されるものではなく、人が装着して人の動作を補助する多機能なウェアラブルパワーアシスト装置とも異なり、ある一つの作業(本発明では荷役作業)に必要な人の力の一部をアシストする、換言すれば作業に必要な動作の一部だけを、必要な人の部位(例えば腕)に作用させて、作業を補助する装置である。
本発明の擬似ウェアラブルリフトは、既存のフォークリフトや介護用リフタに比べて自由度が高いものとなり、フォークリフトで発生する危険性や介護リフタ使用時のスリングシート装着手間等を、軽減するもしくは省略し、装置を小型化,簡便化することができる。
フォークリフトと同様の荷役作業に関しては、作業中の周囲への危険性を大幅に軽減すると共に、店舗内倉庫などの狭所作業にも対応できるようになる。
介護用リフタとして使用する場合は、手間のかかるスリングシートを被介護者の下に挿入する作業を省略できる。このため擬似ウェアラブルリフトは、既存の介護リフタに代わる、使いやすい被介護者にとっても優しい介護支援装置となる。
以上のように擬似ウェアラブルリフトは、ここで示した用途以外にも工場などでの運搬作業などより広い用途が考えられ、運搬装置と組み合わせて製造業,農業,漁業,販売業、及び介護施設その他の荷役作業等の事業活動に有効な装置となる。
本発明の実施例は、左右配置の両端にキャスタを設けた水平方向部材とこれらの水平方向部材に固く連結された縦方向部材および横方向部材とを備えて構成されるメインフレームを有し、前記水平方向部材の上側であって水平方向に延在し、作業者が間に立って作業し、両腕がそれぞれ到着するに充分な間隔を置いて配設され、前記メインフレームに一端側を、そして他端側にリンク機構を連結して、かつ昇降動作させるアクチュエータを設けて2つの昇降装置を構成し、前記リンク機構の先端部であって、回転動作点とは他側の先端部に、いずれかの横方向側は、作業者が腕を横方向から挿入する充分な空間部が形成され、水平方向に延在する枠体と、該枠体に取り付けられて前記アクチュエータを動作させるスイッチを備えた腕カバーとをそれぞれ取り付け、前記枠体には、下板部,横板部および上板部が一体で形成され、前記枠体の内側に面して前記スイッチが配置され2つの腕カバーをそれぞれに独立して水平方向姿勢を維持して前記リンク機構によって昇降させるようにした擬似ウェアラブルリフトを構成する。
本発明の実施例は、左右配置の水平方向部材とこれらの水平方向部材に固く連結された縦方向部材とを備えて構成されるメインフレームを有し、前記水平方向部材の上側であって水平方向に延在し、作業者が間に立って作業し、両腕がそれぞれ到着するに充分な間隔を置いて配設され、前記縦方向部材に昇降可能に連結された支持部材で昇降装置を構成し、該昇降機構に一端が連結され、他端が前記メインフレームに連結されて前記昇降機構をそれぞれ動作させる2つのアクチュエータを有し、前記昇降機構の先端部であって、昇降機構とは他側の先端部に、何れかの横方向側は、作業者が腕を横方向から挿入する充分な空間部が形成され、水平方向側の両側は腕を通すに充分な空間部が形成された水平方向に延在する枠体を設け、該枠体に取り付けられ、作業者の腕に接触し、歪ゲージに発生する歪に基づいて、xおよびy方向の曲げモーメントを計算し、これらの曲げモーメントから、x,yおよびz方向の力を算出する処理装置を設け、算出された力に応じて可変の補助力にて吊り上げ装置をx,yおよびz方向に操作するように構成されたパワーアシスト装置である前記アクチュエータを動作させ、前後左右にそれぞれ対をなし、前後左右に発生する歪を測定する歪ゲージを有する歪検出部を備え、手で握れるサイズの握り体であるスイッチを備えた腕カバーを取り付け、前記スイッチが動作されたときに、2つの腕カバーをそれぞれに独立して水平方向姿勢を維持して昇降させるようにした擬似ウェアラブルリフトを構成する。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、擬似ウェアラブルリフト100の構成を示す斜視図である。
図2は、擬似ウェアラブルリフト100の構成を示す側面図である。
図3は、図1の正面図であり、図4は図1の平面図である。
これの図において、擬似ウェアラブルリフト100は、メインフレーム1を備えて構成される。メインフレーム1は、左右両側に平行して配置された水平方向部材2(2a,2b)と図1に示すように上方に延びる縦方向部材3(3a,3b)および左右配置の水平部材2をつなぐ横方向部材4(4a,4b,4c)をそれぞれ直角配置にして備え、縦方向部材3と水平方向部材2間には補強部材14を備える。これらの部材を板状のものとしてもよい。
擬似ウェアラブルリフト100は、水平方向部材2の両端部にキャスタ11、12(11a,11b,12a,12b)を備え、移動可能とされる。水平方向部材2a,2b間には余裕を持って作業者20が入るに充分な空間部13が形成され、水平方向部材2の長さは作業者20の横幅に比べて充分に長い。背面の中央配置の横方向部材4bには左右両側にアーム支持部材24(24a,24b)が空間部13に向かって取り付けられる。
アーム支持部材24には上下2ヶ所にリンク機構5の一部を構成する一体化された上支持アーム36,下支持アーム37が回動可能に取り付けられ、上支持アーム36と下支持アーム37は平行を保つようにして回動し得る。上支持アーム36と下支持アーム37の先端には腕カバー31(31a,31b)が腕カバー支持部材41によって取り付けられる。
昇降装置26がリンク機構5とアクチュエータ8を備えて構成される。
図5〜図7は、腕カバー31と支持部材41の詳細を示し、図5は腕カバー31の側面図、図6は図5の正面図、図7は図5の平面図を示す。
図1および図5〜図7において、腕カバー31の構成について説明する。図において、左側の腕カバー31aについて説明するが、右側の腕カバー31bについても構成は同様である。
腕カバー31aは、枠体32aからなり、枠体32aは、上部板33a,横部板34a,下部板(底部板)35aおよび後方部板38aが一体となって構成される。この枠体32aの場合、横部板34aは、内方側に、すなわち作業者20が位置する空間部13の内方に向った側に設けられており、反対側である外方側は設けられておらず、空白部とされている。これは作業者20の下腕21aを外方側から枠体32aの内部の空間部に挿入できることを現わしている。そして横部板34aの先端側は下部板35aに向って斜傾した尖り状の先端部とされていて、前方部も空白部とされ、挿入された作業者20の下腕21aはこの空白部から前方部に、すなわち作業物体に対して到達して把持できるものとしている。
上部板33aは、下部板35aの上方の中央部にあって、下部板35aよりも長さが短く、そしてその一部が横部板34aの上端縁に沿って一体化され、他部は横部板34aからはずれて上方に曲板状に曲げられている。後方部板38aは、横部板34aと下部板35aとにそれぞれ縁同士が接続されて一体化され、上端部が横方向部材4の方向に向けて曲板状に曲げられている。上部板33aと後方部板38aとの間には空白部が形成され、曲板状の曲がり部の構成によって作業者20の腕21aを枠体32aに挿入したままで、枠体32aに前後方向の力を作用させることができるようにしてある。
作業者20は、下腕21aを枠体32a内に外方側および上方側から挿入して位置させると、手(腕の一部として説明する)を枠体32aから外方に突出させて作業物体に接触させた状態で、下腕から力を枠体32aに加えることによって、擬似ウェアラブルリフト100を前後、旋回及び左右方向に移動させることができる。この場合に、右側の腕カバー31bの枠体32bの横部板34bは空間部13の内方側に設けられており、この横部板34bを使用して腕カバー31bを左方に、そして横部板34aを使用して腕カバー31aを右方に移動させ、擬似ウェエアラブルリフトの左右方向移動を行う。擬似ウェアラブルリフト100の前後進及び旋回は、上部板33a、33bと後方部板38a、38bを用いて左右の腕カバー31a,31bを前後させることによって行う。擬似ウェアラブルリフト100は、これらの前後進、旋回、及び左右移動を組み合わせて自由な移動を行うことができる。
上述の例にあっては、作業者20の下腕21を外方側から枠体32に挿入するものとしているが、それぞれの横部板34を外方側に設置して空白部を内方側に設け、内方側から挿入するようにしてもよいが、作業は外方側挿入の場合の方がやり易い。下部板35a上には、枠体32aの内部の空間部に向けて、すなわち挿入される下腕21aに向けて台座39aが設けてある。この台座39aを挟んで前後方向に2つのスイッチ42Aa,スイッチ42Baが設けてある。更に上部板33a,33bおよび後方部板38a,38bに空白部に向けてロードセル43a,43b、およびロードセル44a,44bを設けて、左右の水平方向部材2a、2bのキャスタ11a,11bをモータ,ギア及び駆動輪より成る走行装置10a、10bに変更し、左右の走行装置に対応するロードセルにより計測される枠体32a,32bに加わる力に応じて、走行装置10a、10bを駆動することにより、擬似ウェアラブルリフトをパワーアシスト走行させることができる。
図2に示すように、作業者20が空間部13に位置し、下腕21を枠体32内に挿入した場合を想定する。作業者20は下腕21aの一部をスイッチ42Aa,スイッチ42Ba,ロードセル43a,ロードセル44aに接触させ、これらを作動させることができる。この場合に、台座39は下腕21aを挺子としたときの支点となり、下腕を回動さすことによっていずれかのスイッチ42Aa,スイッチ42Baを操作することができる。
このように、前記枠体には、下板部,横板部および上板部が一体で形成され、前記枠体の内側に面して前記スイッチが配置される。
図1および図2〜図4の説明に戻って、横方向部材4aと4bとの間には昇降装置26が設けられる。やはり、左側の構成部を例にとって説明するが右側の構成部も同一の機能を有し、左右の昇降装置26はそれぞれ独立して操作することができる。昇降装置26は、横方向部材4aと上支部アーム36aとこれらの間に設置される軸方向に伸縮するアクチュエータ8から構成される。アクチュエータ8は、ネジ機構を内包するロッド7Aa、ケーシング7Ba、及び駆動用のモータ7Caからなり、それぞれ上取付具22a,下取付具23aによって横方向部材4aと上支部アーム36aとの間に斜めに取り付けられる。アクチュエータ8は、ピストンロッドとシリンダロッドで構成される油圧ピストンであってもよい。アクチュエータ8aは、前述したスイッチ群からの信号に基づいて制御装置によって操作され、ロッド7Aaの伸縮によって上支部アーム36aを、すなわち上支部アーム36aと一体となって回転可能な下支部アーム37aを共にアーム支持部材24aに設けた2つの回動支点を中心として上下方向に回動させる。
このように、上支部アーム36aと下支部アーム37aとはリンク機構の一部を構成し、回動するので、その先端部に取り付けられた腕カバー支持部材41aは上下方向に垂直に上下動し、傾動することがない。従って、腕カバー31aも腕カバー支持部材41aの上下動に伴って上方方向に垂直に上下動し、傾動することがない。すなわち、上下垂直方向の動作を保持することになる。これは作業者の操作を楽にすることができる。尚、この例では腕カバー支持部材41と腕カバー31とをリジットに固定する構成としているが、弾性体を介して連結するようにしてもよい。
実施例1の装置は、左右それぞれ独立操作タイプの昇降装置26にリンク機構5を用いて、水平に設置した作業者20の腕21の肘から手首間の下部を覆う腕カバー31をアクチュエータ8で昇降できる構造としている。左右昇降装置26の接続は、後部コラムの上下を梁構成とした横方向部材4a,4bにつなぐ構造とした。腕カバー31は箱型断面の枠体を備え、右もしくは左の壁部分を空間部として撤去し、横方向から簡単に下腕21を挿入、すなわち着脱できるようにしている。作業者20は、左右昇降装置26の中間の床面99に立ち、腕カバー31に下腕21を保持され、保持された両下腕で左右の昇降装置26をそれぞれ操作する。作業物体である荷物は、手のひらもしくは下腕上で把持することができる。
このように実施例1の装置は、作業者20をその中に包み込む構造としており、作業者20の荷物持ち上げの動作を補助するものとなっている。このため、フォークリフトとは大きく異なり、作業中の周囲に対する安全性が高く、特に介護用の補助装置として最適なものとなる。介護用リフタとして使用すると、作業者(この場合は介護者)が被介護者と相対するので、被介護者に不安感を与えない人に優しい介護用リフタとなる。
図8は、腕カバー31aの変形例の構成を示す斜視図である。図9は、その側面図、図10はその正面図および図11はその平面図を示す。先の腕カバー31aと同一の構成については同一の番号を付し、先の説明を援用する。以下の例にあっても同じである。
この例の場合、先の例と比べて、枠体32の長手方向の長さが長くされ、手先までのほとんどを腕カバー31がカバーしている点が大きく異なる。また、上部板33aの曲板部を丸棒状としている構成において異なる。更に、右方側に開口部が形成していることにおいても異なる。ただし、開口部を左方側に設ければ先の例と同じになる。このような作業者20の下腕21の全体を覆う腕カバー31を構成することによって、荷物を上部板33aの上面に載置することができる。すなわち、手のひらもしくは下腕上で荷物を把持する代りに腕カバー31上に載せることとしている。
図12は、腕カバー31aの他の変形例の構成を示す斜視図である。図13はその側面図、図14はその正面図および図15はその平面図を示す。
より細かい装置の移動をスイッチにて行うには、指による操作が最も有効と思われる。しかし指は荷物を持つことや腕カバー上部の荷物の滑りを防ぐなどにも使われる。そこで、握るとき以外には比較的用いる機会の少ない親指で操作できる位置に、走行装置10aによる前後進操作及び昇降装置26a操作用の親指スイッチ46aを設けている。
1.1 昇降装置の操作方法
腕カバー31の昇降操作は、下腕21の下部任意の位置(肘と手首のほぼ中心近傍)に設置した操作部にて行う。この操作部は、中心に山形の台座39である突起(挺子の支点)を有し、その前後にスイッチ42A,スイッチ42Bを取り付けたもので、下腕21を挺子とし突起を支点として、下腕部を動かすことにより操作される。
その操作は、人の腕を上下させる動きを考慮し、手首側のスイッチ42Bが押された時に腕カバー31が降下し、肘側のスイッチ42Aが押されたときに上昇するようにしている。スイッチの代わりにロードセル42C,42Dを用いた場合には、一般的に知られている力とモータのトルク若しくは速度を比例させた制御方式を採用することにより、無段階に昇降速度を変えられるようになる。図2において、腕カバー31を上下動した場合を(31)で示している。
1.2 装置の移動・走行方法
荷物は、腕カバー31の上部に載せられるもしくは手で持たれ、持ち運ばれる。運搬時の装置の移動は、左右上腕の下部(肘の直上)に接する31に設置されたサポート部となる上部板33,後方部板38,横部板34を押す人力にて、装置の前後進及び旋回等の移動が行われる。この装置をパワーアシスト走行させるには、後部左右のキャスタ11a,11bをモータ,ギア及び駆動輪より成る走行装置10a,10bに変更し、左右の腕カバー31に設置されたサポート部にロードセルを追加し、一般的に知られている力とモータのトルクもしくは速度を比例させた制御方式等を採用すればよい。ロードセルに代わりにスイッチを用いても、パワーアシスト走行と同様の効果が得られる。
図16および図17は、操作用の腕カバー31に取り付ける親指スイッチ46の詳細を示す側面図および正面図である。親指スイッチ46の構造は、指ホルダ押さえ47から伸びた棒状部材に直結する指ホルダ48(指を入れる部分)を親指56で操作して、ケーシング49の上下左右に配置した各スイッチ50を押してON−OFFさせるものである。具体的には、腕カバー31の昇降をケーシング49の上下に配されたスイッチ50に、装置の前後進を同じく左右に配されたスイッチ50に割り当てる。
図18には、擬似ウェアラブルリフト腕カバー内の作業者の下腕によるスイッチ群のスイッチ操作(ON,OFF信号)にて、昇降装置26を操作する制御装置51を示す。昇降装置26は、スイッチ42Aである上昇信号入力SWfスイッチとスイッチ42Bである下降信号入力SWrスイッチにより上記信号を制御部52に入力し、制御部52で正転信号,逆転信号を生成して、アクチュエータ8のモータ7Cを正転,逆転させることで昇降させられる。図19は、制御部52のON,OFF制御フローを示す図である。上昇信号入力SWfスイッチと下降信号入力SWrスイッチが共にONの時は、制御部52からモータ用ドライバ53へ正転(CW)及び逆転(CCW)信号を出力しない構成としている。
擬似ウェアラブルリフトの走行制御は、上記の制御方法を走行装置10のモータ制御に用いれば、腕カバーの昇降制御と同様に使い易い走行、もしくは移動を実現できる。
以上のように擬似ウェアラブルリフトは、下腕21が腕カバーを着る(wear)に似た構成とされ左右の腕を独立して動かすことで、荷物を斜めに積むことや、被介護者の膝と肩を左右の下腕部で保持して上半身をある程度起こした姿勢で抱えることも可能となる。
なお、実施例1の装置の昇降装置26の受け部である上取付具22及びアーム支持部24を、縦軸周りに回転できるようにして、下腕部を横方向に広げられるようにし、腕の自由度をさらに向上させることもできる。
更にこの擬似ウェアラブルリフトは、メインフレーム1の水平方向部材2aと2bの間に床板を設置し作業者が搭乗することもできる。
図20〜図22は実施例2の構成を示す図であり、図20は側面図、図21は正面図および図22は平面図である。
実施例2は、ベッドから車椅子へ被介護者を移乗させることを目的とする擬似ウェアラブルリフトの例である。構造は、実施例1の腕カバー31を支持する腕カバーガイド61、ボールネジ9B、同ナット9A及びモータ9Cよりなる1軸型アクチュエータの昇降装置6、及び走行装置10の組み合わせを採用した。左右昇降装置6の接続は、狭所作業を考慮して装置長を短くしたため、作業者の歩行の障害とならないように、左右後輪の上部で繋ぐ構造のフレーム62によっている。
腕カバー31の位置は、ベッドもしくは車椅子から被介護者を持ち上げるために、低い位置では装置の前方に、持ち上げた状態では装置の中心になるようにした。このため腕カバーの昇降装置6は、斜めに配置されている。
昇降装置6の操作や装置の走行方法は、実施例1と同じ手段による。なお図は、パワーアシスト走行装置を付けた擬似ウェアラブルリフトの例ともなっている。
図23〜図25は実施例3の構成を示す図であり、図23は側面図、図24は正面図および図25は平面図である。図25は腕カバー31を含めた昇降装置66の構成を示す斜視図である。
実施例3は、腕の操作部として握り部用3軸力センサ(特許第3548139の内容をここで援用する。)を採用した、荷物専用で人の背丈程度の比較的高い位置まで対応できる。擬似ウェアラブルリフトである。
実施例3の構造は、実施例2の腕カバー31をフォーク状の形状にしたアーム72を、腕カバーガイド73で支持し、荷物を載せる形態にしている。昇降装置66は、台形ネジ74Aと台形ネジナット74Bにモータ74Cを組み合わせた1軸アクチュエータを採用している。すなわち台形ネジ74Aを回転することによって台形ネジナット74Bを上下動させ、これに連結したアーム72を上下動させる。この装置形状は、箱状の荷物を取り扱うのに適する。実施例2では、腕カバーの昇降装置6は斜めに配置されたが、実施例3のアームの昇降装置66は、垂直に設置されている。
左右の昇降装置66の接続は、狭所作業を考慮し装置長を短くしたため作業者の歩行の障害とならないように、左右前輪部を繋ぐ構造のフレーム76としている。
腕の操作方法について説明する。
実施例3は、腕部に握り部用3軸力センサ71を配したことから、アーム72の昇降の操作は、3軸力センサ71を人が握って上下に力をかけることにより行う。その方法は、一般的に知られている力とモータのトルクもしくは速度を比例させた制御方式を採用する。
実施例3は、装置長が短く背が高い構造のため、高所にアームがある場合に人力のみに頼る移動方法では、移動するための横方向力による転倒の可能性が考えられるので、パワーアシスト走行を併用する。その方法は、アームに設置された握り部用3軸力センサ71にて前後方向の力を検出し、モータ,ギア及び駆動輪より成る走行装置10により前後進,旋回を行うこととした。モータの制御方法は、一般的に知られている力とモータのトルクもしくは速度を比例させた制御方式を採用する。
アーム72には、荷物の乗せ降ろしを考慮し、上部にベルト状の荷物移動装置75を設置する。荷物移動装置75の操作は、3軸力センサ71の握り部に取り付けるON,OFFスイッチにより行う。荷物移動装置75を用いてアーム72上の荷物の前後移動を行えば、より使い易い擬似ウェアラブルリフトになる。
このように、X,YおよびZ軸座標について、X方向を横方向部材と同方向の横方向、Y方向を縦方向部材と同方向の縦方向、Z方向を水平方向部材と同方向の水平方向としたときに、前記歪検出部の歪ゲージに発生する歪に基づいて、xおよびy方向の曲げモーメントを計算し、これらの曲げモーメントから、x,yおよびz方向の力を算出する処理装置を設け、算出された力に応じて可変の補助力にて吊り上げ装置をx,yおよびz方向に操作するように構成されたパワーアシスト装置である擬似ウェアラブルリフトが構成される。
図27〜図28は実施例4の制御装置と制御フローを示す図である。
図27は、擬似ウェアラブルリフト腕カバー内の下腕の動きを、ロードセルにより検出し、その力にて昇降装置26,6の速度を操作する制御装置80を示す。制御装置80は昇降操作部83、上昇速度制御用ロードセル42C、下降速度制御用ロードセル42D、増幅器85A,85B、作業者の力に昇降速度を比例させるための制御部86、モータ用ドライバ87、及び速度制御用のエンコーダ88からなる。
昇降装置26及び6の動作は、上昇速度制御用ロードセル42Cと下降速度制御用ロードセル42Dにより増幅器85A,85Bを介して測定された、作業者の力に昇降速度を比例させるための制御部86により、アクチュエータのモータ7Cを速度制御するモータ用ドライバ87へ、速度指令値を送る構成としている。上昇速度制御用ロードセル42Cと下降速度制御用ロードセル42D共に閾値Δvを設けΔv以下では信号出力をゼロとする出力閾値処理を行う。更にロードセル42C,42D共に出力信号が出ている場合は、モータ用ドライバ87への速度信号をゼロとするようにした。モータ用ドライバ87には、エンコーダ88からの速度フィードバックによる速度制御機能が付属されている。さらに、モータの電流制御機能(トルク制御時)が付属されていることから、この速度制御装置の出力をトルクに比例させたトルク制御も可能である。
走行装置10の動作は、昇降装置26及び6と同様に、上昇速度制御用ロードセル42C、下降速度制御用ロードセル42D、増幅器85A、及び増幅器85Bを前進速度制御用ロードセル43、後進速度制御用ロードセル44、増幅器85C、及び増幅器85Dに置き換えて、前後進の速度制御を行う。走行装置の制御と昇降装置の制御は、おのおの個別に構成しても、制御部86に全て組み込んで行っても良い。昇降装置と同様に走行装置10a,10bもおのおの個別に制御されることから、前進速度制御用ロードセル43a,43b、後進速度制御用ロードセル44a,44bにかかる力の差異により、前後進、旋回及びその場回転が可能であることは言うまでもない。
図28は、上昇速度制御用ロードセル42Cと下降速度制御用ロードセル42Dによる検出信号によって力信号Ff,Frを制御部86に入力し、速度指令値を算出してモータ用ドライバ87に入力する制御フローを示す。
実施例1の構成を示す斜視図。 図1の側面図。 図1の正面図。 図1の平面図。 本実施例の一部構成についての詳細を示す側面図。 図5の正面図。 図5の平面図。 腕カバーの変形構成例を示す斜視図。 図8の側面図。 図8の正面図。 図8の平面図。 腕カバーの他の変形構成例を示す斜視図。 図12の側面図。 図12の正面図。 図12の平面図。 親指スイッチの構成を示す側面図。 図16の正面図。 制御装置の構成を示すブロック図。 図18のフローチャート図。 実施例2の構成を示す側面図。 図20の正面図。 図20の平面図。 実施例3の構成を示す側面図。 図23の正面図。 図23の平面図。 図23の斜視図。 他の制御装置の構成を示すブロック図。 図27のフローチャート図。
符号の説明
1…メインフレーム、2…水平方向部材、3…縦方向部材、4…横方向部材、5…リンク機構、6…昇降装置、7A…ロッド、7B…ケーシング、7C…モータ、8…アクチュエータ、9A…ボールネジ用ナット、9B…ボールネジ、9C…モータ、10…走行装置、13…空間部、20…作業者、21…作業者の下腕、22…上取付具、23…下取付具、24…アーム支持部材、26…昇降装置、27…昇降装置受け部、31…腕カバー、32…枠体、33…上部板、34…横部材、35…下部板、36…上支持アーム、37…下支持アーム、38…後方部板、39…台座、41…腕カバー支持部材、42A…スイッチ、42B…スイッチ、42C…ロードセル、42D…ロードセル、43…ロードセル、44…ロードセル、46…親指スイッチ、47…指ホルダ押さえ、48…指ホルダ、49…ケーシング、50…スイッチ、51…制御装置、52…制御部、53…モータ用ドライバ、56…親指、61…腕カバーガイド、62…フレーム、66…昇降装置、71…3軸力センサ、72…アーム、73…腕カバーガイド、74A…台形ネジ、74B…台形ネジナット、74C…モータ、75…荷物移動装置、76…フレーム、80…制御装置、83…昇降操作部、84…走行操作部、85A…増幅器、85B…増幅器、85C…増幅器、85D…増幅器、86…制御部、87…モータ用ドライバ、88…エンコーダ、99…床面、100…擬似ウェアラブルリフト。

Claims (10)

  1. 左右配置の水平方向部材と、これらの水平方向部材に接続された上下方向に延びる縦方向部材および左右配置の水平方向部材につなぐ横方向部材とを備えて構成されるメインフレームを有し、前記水平方向部材に対して水平方向に延在し、作業者が間に立って作業し、両腕がそれぞれ到着する間隔を置いて配設され、それぞれの一端側が前記メインフレームに取り付けられた2つの支持アームを備え、それぞれの支持アームの他端側を水平方向に維持して昇降させる昇降機構をそれぞれ支持アームに取り付け、水平方向に延在する枠体と、該枠体に取り付けられて前記昇降機構を動作させるスイッチとを備え、作業者がその腕を横方向から挿入する空間部が前記枠体に形成されて構成された腕カバーが前記支持アームの他端側にそれぞれ取り付けられ、前記それぞれの昇降機は、前記腕カバーをそれぞれ独立に、かつ水平方向を維持して昇降させること
    を特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  2. 請求項1において、前記枠体には、下板部,横板部および上板部が一体で形成され、前記枠体の内側に面して前記スイッチが配置されることを特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  3. 請求項2において、前記スイッチは2個配置され、これらのスイッチの間に台座が設けられることを特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  4. 請求項2において、前記スイッチは、前後左右にそれぞれ対をなし、前後左右に発生する歪を測定する歪ゲージを有する歪検出部を備えることを特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  5. 請求項4において、x,yおよびz軸座標について、x方向を横方向部材と同方向の横方向、y方向を縦方向部材と同方向の縦方向、z方向を水平方向部材と同方向の水平方向としたときに、前記歪検出部の歪ゲージに発生する歪に基づいて、xおよびy方向の曲げモーメントを計算し、これらの曲げモーメントから、x,yおよびz方向の力を算出する処理装置を設け、算出された力に応じて可変の補助力にて吊り上げ装置をx,yおよびz方向に操作するように構成されたパワーアシスト装置であるアクチュエータを備えたことを特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  6. 請求項1において、前記腕カバーは、前記枠体に作業者の腕を挿入したときに、前記作業者の手が枠体の前方に露出される長さに形成されることを特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  7. 請求項1において、前記腕カバーは、前記枠体に作業者の腕を挿入したときに、前記作業者の手が枠体内に収納される長さとしたことを特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  8. 請求項1において、前記枠体の上面は平面状とされることを特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  9. 左右配置の水平方向部材とこれらの水平方向部材に接続された鉛直方向の縦方向部材および縦方向部材に対して直角方向で背面に延在する横方向部材とを備えて構成されるメインフレームを有し、前記水平方向部材に対して水平方向に延在し、作業者が間に立って作業し、両腕がそれぞれ到着する間隔を置いて配設され、それぞれの一端側が前記メインフレームに回転可能に取り付けられたリンク機構とされた支持アームを備えて、該支持アームを回動させる2つの昇降機構を有し、水平方向に延在する枠体と該枠体に取り付けられて前記昇降装置を動作させるスイッチとを備え、作業者がその腕を横方向から挿入する空間部が前記枠体に形成された腕カバーが前記支持アームの他端側にそれぞれ取り付けられ、前記それぞれの昇降機構は、前記腕カバーをそれぞれ独立に、かつ水平方向に維持して昇降させること
    を特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
  10. 請求項9において、前記枠体は、下板部,横板部および上板部が一体で形成され、前記枠体の内側に面して前記スイッチが配置されることを特徴とする擬似ウェアラブルリフト。
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