JP4107525B2

JP4107525B2 - ウッドクラブヘッド

Info

Publication number: JP4107525B2
Application number: JP17921098A
Authority: JP
Inventors: 将史西谷; 大輔三瓶; 裕志江▲崎▼
Original assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Current assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date: 1998-06-25
Filing date: 1998-06-25
Publication date: 2008-06-25
Anticipated expiration: 2018-06-25
Also published as: JP2000005351A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウッドクラブヘッドのシャフトが挿着されるホーゼルを補強したウッドクラブヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】
打球の飛距離の増大及び方向性の向上を追求するため、ウッドクラブのヘッドの重心の設定と慣性モーメントの多寡が極めて重視されている。従って、最近のウッドクラブにおいて、ヘッドの一端に設けられてシャフトが挿着される管状のホーゼルについては、できるだけ、その重量を小さくして、ヘッドの重心や慣性モーメントへの影響が小さくなるように、その管径が細くされる傾向にある。また、ホーゼルがヘッド本体と連なるホーゼルのネック部も、細目の形状とされる傾向にある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このようなホーゼルの形状の傾向は、ヘッドのトウ及びヒールへの重量配分によるヘッドの重心軸廻りの慣性モーメントの増大やヘッドの低重心化には好都合であるが、一方で、ホーゼル自体の剛性や強度を低下させるため、ボールを打撃した際に、ホーゼルの捩れや曲げの変形が増加し、ヘッドの耐久性の弱点となる惧れがクローズアップされてきた。また、打球の方向性にもこれらの変形の悪影響が懸念されている。
【０００４】
従って、上記の実情に鑑みて、本発明の目的とするところは、ヘッドの慣性モーメントや重心への影響を小さく維持しながら、ホーゼルの剛性を増大したウッドクラブヘッドを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、この発明は、ヘッドのバックサイド側のホーゼルの側面からヘッド本体の上面のクラウン部に亘って、少なくとも１枚の三角形状の補強板が設けられ、この補強板の三角形の底辺部をクラウン部の上面に連結し、三角形状の補強板の底辺部の一辺の幅を最大としホーゼルの上方にいくに従って補強板の底辺部と平行する方向の幅を狭くしたものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の好適な実施例について図面を参照にして説明する。
【０００７】
図１は、本発明に係るウッドクラブヘッド１の一実施例を示す側面図である。ヘッド本体２及びホーゼル３は、チタン系合金の鋳造によって一体に形成されている。打球に供するフェース面４からバックサイド５の末端に到るヘッド幅は８０ｍｍとされ、ソール面６を正常に接地させた際の地面からホーゼル口３Ａまで所謂ホーゼル高さは６０ｍｍとされている。また、ホーゼル３は、管径（外径）を１１．５ｍｍとされたチタン系材料のパイプ材で先端部分がヘッドの上面クラウン部７に設けられた孔を通してヘッドのヒール８の内部に埋設固着されている。図２は、図１の理解を助けるもので、本実施例のヘッドを俯瞰した平面図である。図２において、符号９はトウを示す。
【０００８】
図１及び図２にて、ヘッドのバックサイド５側のホーゼル３の側面からヘッド上面のクラウン部７に亘って、ヘッド本体２及びホーゼル３と同一材質とされた１枚の三角形状の補強板１０が熔着されている。この補強板１０は、ヘッドのクラウン部７の上面に熔着される部分とされる底辺部１０Ａでその幅が最大とされホーゼル３の上方にいくに従って補強板１０の幅が狭くなっている。前記底辺部１０Ａの幅は、ホーゼル３の側面から測り２０ｍｍとしている。また補強板１０の上方先端は、ホーゼル口３Ａの上面と一致させている。
【０００９】
なお、補強板１０の板厚は、１．５〜３ｍｍとするのが好ましく、本実施例では、１．５ｍｍとしている。また、補強板１０の上方端の高さは、ホーゼル口３Ａの端部から０〜１０ｍｍ下方の範囲に設定するのが好ましい。さらに、ヘッドのクラウン部７に連結される底辺部１０Ａの幅は、ヘッド幅対比２０〜３０％程度とするのが好ましい。
【００１０】
補強板１０の取付けは、鋳造によってヘッドと一体に形成してもよく、また補強板１０を別体に作りホーゼル３及びクラウン部７に熔着することでもよい。なお、上記実施例では、補強板１０を１枚としたが、図３の如く異形板（ＡとＢで肉厚を異ならしめる）の複数（３枚）枚とすることができる。
【００１１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヘッドのバックサイド側のホーゼルの側面からヘッド本体の上面のクラウン部に亘って、少なくとも１枚の三角形状の補強板が設けられ、この補強板の三角形の底辺部をクラウン部の上面に連結し、三角形状の補強板の底辺部の一辺の幅を最大としホーゼルの上方にいくに従って補強板の底辺部と平行する方向の幅を狭くしたので、ヘッドのフェース面で打球した際に、ホーゼルに生ずる捩り変形や曲げ変形が極めて小さく抑えられる。従って、ホーゼル部の耐久性が向上すると共に、前記の変形の抑制で打球時のヘッドの姿勢変動が少なく打球の方向性も向上する。また、補強板の設置によってホーゼルの管径を細身に維持できることから、ヘッドのヒール側内部に埋設されるホーゼル自体の重量を小さく抑えることができて、ヘッドの慣性モーメントのバランスや低重心化が設定し易くなる。
【００１２】
また、補強板の形状が三角形状とされホーゼルの上方にいく程前記補強板の幅が狭くなるものにあっては、補強板の設置によってヘッドの重心が高くならないようにすることができる。さらに、ヘッドのクラウン部に連結される補強板の底辺部の幅がヘッド幅の２０〜３０％の範囲に設定され、ヘッド本体の重心位置を大きく変位させないように配慮されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す背面図。
【図２】図１の平面図。
【図３】他の実施例を示すホーゼルと３枚の補強板のみをホーゼルの真上から見た図。
【符号の説明】
１ウッドクラブヘッド
２ヘッド本体
３ホーゼル
３Ａホーゼル口
５バックサイド
７クラウン部
１０補強板
１０Ａ底辺部

Claims

ヘッドのバックサイド（５）側のホーゼル（３）の側面からヘッド本体（１）の上面のクラウン部（７）に亘って、少なくとも１枚の三角形状の補強板（１０）が設けられ、
この補強板（１０）の三角形の底辺部（１０Ａ）をクラウン部（７）の上面に連結し、
三角形状の補強板（１０）の底辺部（１０Ａ）の一辺の幅を最大としホーゼル（３）の上方にいくに従って補強板（１０）の底辺部（１０Ａ）と平行する方向の幅を狭くしたことを特徴とするウッドクラブヘッド。
前記補強板（１０）の板厚を１．５〜３ｍｍとし、上方端の高さをホーゼル口（３Ａ）の端部から０〜１０ｍｍ下方の範囲に設定したことを特徴とする請求項１に記載のウッドクラブヘッド。
前記クラウン部（７）に連結される底辺部（１０Ａ）の一辺の幅をヘッド幅対比２０〜３０％としたことを特徴とする請求項１又は２に記載のウッドクラブヘッド。