JP4107314B2 - 画像処理、圧縮、伸長、伝送、送信、受信装置及び方法並びにそのプログラム、及び表示装置 - Google Patents
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Description
また、ラスタ画像を1画面分メモリに蓄積することもコンピュータ側のみならずディスプレイ側で行われるようになっている。
また、スーパーインポーズ(ある表示画面上に「文字」のような異なる画面を重ねて表示する技術)表示の場合、入力画像として、複数の画面(例えば、画像と文字)を用意しなければならないため、入力画像のデータ容量が大きくなってしまい、入力画像をメモリに蓄積したり、バス幅に制限のある伝送路を介して伝送したりすることが難しくなってしまう。
さらに携帯端末などの、表示画面の最大解像度が低いディスプレイでは、地図などの大きい画像を表示する際に画像をスクロールさせる必要がある。このスクロール表示は、一見単純な動作であるが、表示メモリの書き換え量が多くなり、これに伴って消費電力が増大してしまう。
しかしながら、フレームごとに圧縮・伸長処理を行うには高速動作が可能な演算処理部が必要であり、コスト増加につながる。また、画像の特徴によって画質が大きく変動し、どのような画像に対しても同程度の画質を得ることは困難である。
BTCによる画像データの圧縮に関する従来技術としては、例えば、特許文献1に開示される「画像符号化装置及び画像符号化復号化方法」がある。
また、ブロックが小さいと圧縮の効果がほとんど得られないため、ある程度の大きさのブロックを処理するための回路が必要となり、回路規模が大きくなってしまう。
これは、表示装置に適用する場合には、副走査方向にまたがるブロック内の画素データをひとかたまりとして処理しなければならないため、画素データを保持するためのラインメモリが必要なためである。ラスタ画像が一次元のデータであるためであり、ブロックが副走査方向にまたがると、あるラインの画像データが入力されてから少なくとも次のラインの画像データが入力されるまで画像データを保持しておく必要がある。
すなわち、BTCによる画像データの圧縮・伸長では、メモリ容量の削減のために画像圧縮を行っているにもかかわらず、ラインメモリを必要とし、メモリ容量削減の効果を小さくしてしまう。上記のように、圧縮の効果を高めるためにはブロックが大きい方が好ましいが、ブロックを大きくすると多くのラインメモリが必要となるため(ブロック内の全ての画素の画素データが揃うまで画像データを蓄積しておかないと処理が行えない)、この問題はさらに顕著となる。
特許文献2の処理は、どんな画像でも画質が変わりにくい。また、比較的小さな画像を圧縮して得られるメモリ容量の回路の削減規模よりも、特許文献2の処理を適用することによって増加する回路の規模が小さいので、携帯電話のフレームメモリ容量削減方法としても適用できる。
具体的には、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮してデータ容量を減少させる複数の第1の画像処理手段と、該データ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データを記憶するメモリと、該メモリから読み出した圧縮データを伸長する複数の第2の画像処理手段とを備えた画像処理装置であって、第1の画像処理手段のうち少なくとも一つは、入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと代表値データとの差分である差分データとで入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを備え、第2の画像処理手段の少なくとも一つは、メモリから読み出した圧縮データの差分圧縮データに対して二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部とを備え、入力画像データを基に、可逆符号化部での圧縮率とビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部と、圧縮方法切り換え制御部において決定された可逆符号化部及びビットプレーン圧縮部での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理手段の圧縮データを選択して出力する第1のセレクタと、第1のセレクタによって選択された圧縮データをメモリに蓄積する手段と、圧縮方法切り換え制御部からの出力信号であるフラグ信号をメモリに蓄積する手段と、メモリに蓄積されたフラグ信号をもとに、第2の画像処理手段の出力画像データを選択して出力する第2のセレクタとを有し、圧縮データは代表値データと差分圧縮データとであることを特徴とする画像処理装置を提供するものである。
第1の画像処理手段は、該入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと代表値データとの差分である差分データとで入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部と、入力画像データを基に、可逆符号化部での圧縮率とビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部とを備えることを特徴とする画像圧縮装置を提供するものである。
これにより、例えば、バス幅が16ビットしかない伝送路を用いてRGB各色6ビット(計18ビット)のラスタ画像のデータ伝送したい場合に、ラスタ画像に対してビットプレーン圧縮を施すことで、データをパラレルに伝送することが可能となる。
これに加えて第7から10の態様ではフラグ信号の代わりに代表フラグ信号を第1の装置から他の装置へ送信することが好ましい。
あるいは第1、2、13、14の態様ではフラグ信号の代わりに代表フラグ信号をメモリに蓄積するのが望ましい。
また、本発明の第1、2、5、6、11から14の態様のいずれ上記のいずれの構成においても、メモリに蓄積された代表フラグ信号を基に、R領域、G領域及びB領域で共通のデータ伸長を行うことが好ましい。
これにより、例えば、バス幅が16ビットしかない伝送路を用いて、RGB各色6ビット(計18ビット)のラスタ画像を伝送したい場合にラスタ画像に対してビットプレーン圧縮を施すことで、データをパラレルに伝送できるようになる。
これに加えて第21から24の態様ではフラグ信号の代わりに代表フラグ信号を第1の装置から他の装置へ送信することが好ましい。
あるいは第15又は16の態様ではフラグ信号の代わりに代表フラグ信号をメモリに蓄積するのが望ましい。
また、本発明の第15、16、19、20、25、26の態様のいずれ上記のいずれの構成においても、メモリに蓄積された代表フラグ信号を基に、R領域、G領域及びB領域で共通のデータ伸長を行うことが好ましい。
これにより、上記画像圧縮伸長処理をプログラムで実現し、画像圧縮処理側、画像伸長処理側、それぞれの構成に応じた形態を実施することができる。
本発明によれば、表示装置に送るビットマップ画像の圧縮・伸長を少ないロジック数で行うことができ、メモリ容量や伝送容量の低減を図れる。
また、本発明によれば、ビット付加を行った画像は、原画像との誤差が従来の画像処理方法と比較して小さくなることから、誤差が大きい場合に現れる粒状感を抑制でき、高画質の表示が得られる。
従来技術による画像処理で発生する粒状感は、画像処理の前後で発生する誤差によるものであり、その誤差は、高い空間周波数成分の強度が強い。このような高い空間周波数成分の誤差は、緩やかなグラデーションの画像やベタ画像の領域では目立つが、一方でエッジ部や細い線などの階調変化が激しい領域では目立たない。また、この高い空間周波数成分の誤差は、圧縮率を高くするほど大きくなる。このように誤差が目立つ領域では、ビットプレーン数を減少させることによる圧縮の圧縮率を、誤差が目立たない領域での圧縮率よりも小さくし、領域間での圧縮率の違いを粒状感の発生しない別の圧縮方法で補うことによって、画像全体での粒状感を大幅に減少させられる。
(1)上記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、一個の代表値データと、それぞれの入力階調データと代表値データとの差分である差分データとで入力画像データを表すことによってデータ変換を行う“可逆符号化”
(2)該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得る“ビットプレーン圧縮”
を行うことによって、緩やかなグラデーション画像やベタ画像で発生する粒状感を抑制している。
例えばBTCとビットプレーン圧縮を単に組み合わせただけの場合、BTCでブロック内のデータの平均値をブロック内の画素の階調データから減算し(オフセット除去)、その差分データに対して量子化を行ったあと、ビットプレーン圧縮を行うことになるが、この方法では量子化による画質劣化を抑制することはできない。そこで、量子化をビットプレーン圧縮に置き換えることになるが、この場合でも、ビットプレーン圧縮での圧縮ビット数が大きくなるとやはりブロックノイズが目立つ結果となってしまう。BTCによる圧縮率の向上はブロックの規模を大きくする、圧縮ビット数を大きくするといったことが必要である。しかしブロック規模が大きくなると、そのブロック内に含まれる最大階調と最小階調の差が統計的に大きくなるため、差分データのビット数が大きくなり、圧縮ビット数を大きくする必要がある。そして圧縮ビット数を大きくすると画質劣化が顕著にみられてしまう。この結果は、どのような画像に対しても画質劣化の小さい処理を目的とする本発明の目的にあわない。
なお、差分データを量子化するBTCは、基本的には非可逆符号化である。非可逆符号化であるBTCは、符号化を行うかどうかの選択ができるようにする必要がない。すなわち、符号化を行うか否かを選択するための構成を設けること自体も従来にはない本発明独自の手法であるといえる。
そこで、代表値データの下位ビットと差分データの上位ビットとを省略する構成とした。図中に点線で示す省略したデータには、“0”が入るものとする。
図1(b)は、代表値データを上位3ビットで、差分データを下位4ビットで表現したときの値である。代表値データは上位3ビットが“011”で、省略された下位3ビットデータは“000”であるから、“24”を表しており、差分データは、入力画像データと“24”との差分がそれぞれ格納されている。代表値データの省略ビット数と差分データの1画素分の省略ビット数との和は、「入力画像データのビット数以下」であるあれば良く、「入力画像データのビット数−1」となるのが最適である。これは、代表値データと差分データとによって、6ビットの画像データを全て表現できることが望ましいためである。「代表値データの省略ビット数と差分データの1画素分の省略ビット数との和」は、「入力画像データのビット数以下」であれば、「入力画像データのビット数−1」でなくとも実施可能であるが、ブロック符号化を行えないケースが多くなるため、画質が劣化しやすくなる。
このときの図1(b)に示すように、データ容量は、4画素×4bit+3bit=19bitとなり、1画素あたり1.25bitの可逆圧縮を行っていることとなる。
例えば、代表値データとして入力階調の上位4ビットに相当するデータ、差分データとして各画素の入力階調の下位4ビットのデータを保持する(換言すると、上から3ビット目及び4ビット目のデータを重複して保持することや、代表値データとして入力階調の上位3ビットに相当するデータ、差分データとして各画素の入力階調の下位5ビットのデータを保持する(換言すると、上から2ビット目のデータを重複して保持すること)も可能である。
ただし、代表値データと差分データとが1ビットだけ重複し、それぞれのビット数の差が1である場合が最も画質と圧縮率とのバランスがとれているため好ましい。
この場合、図2(b)に示すように、ビットプレーン数の減少処理のみで非可逆圧縮を行う。このときのデータ容量は、4画素×4bit=16bitとなり、1画素に付き2bitの非可逆圧縮を行っていることとなる。このような階調変化の大きい領域では、ブロック符号化による可逆圧縮を行うことはできないが、もともと粒状感が目立ちにくい領域であるため、領域による画質の差が目立つことは無い。
一つ目は、ブロック符号化での圧縮率とビットプレーン圧縮の圧縮率を可変とし、入力した領域の入力画像データに基づいて、それぞれの圧縮率を設定する構成である。具体的には、図3に示すように、ブロック符号化での圧縮率((4q−4t−z)/4q)とビットプレーン圧縮の圧縮率((t−w)/t)とを可変とする構成である。このとき、ブロック符号化での圧縮率を“0”として(すなわち、圧縮をしないで(q=t、z=0))、ビットプレーン圧縮を行うと上記の二番目の例と同様の処理となり、それぞれ“0”よりも大きな圧縮率を設定すれば上記の一番目の例と同様の処理となる。このとき、全体の圧縮率はほぼ同じ(上記の一番目の例と二番目の例とを比べても同じとはなっていない)とすることが望ましい。そうでないときは、なるべくブロック符号化での圧縮率を高めることが好ましい。
このような圧縮率の設定は、入力画像データを基に、ブロック符号化での圧縮率とビットプレーン圧縮での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部で行い、この制御部からの出力信号であるフラグ信号をもとに、決定されたブロック符号化での圧縮率とビットプレーン圧縮での圧縮率での処理を行うのが望ましい。
まず画像処理装置として、画像データをメモリに蓄積する前に上記手法で圧縮し、メモリから出力された圧縮データを伸長することによって、メモリ容量を減少させても高画質な画像を再現することができる。このとき、画像圧縮処理、画像伸長処理それぞれに対して処理を実行する装置、プログラムやその他方法を選択することができる。例えば画像圧縮処理は画像圧縮装置で行い、画像伸長処理は画像伸長プログラムで行ってもよい。また、画像圧縮処理は画像圧縮プログラムで行い、画像伸長処理は画像伸長装置で行ってもよい。このように、画像処理装置の派生形態として、画像処理方法、画像処理プログラム、画像圧縮処理のみを抽出した画像圧縮装置、画像圧縮方法、画像圧縮プログラム、画像伸長処理のみを抽出した画像伸長装置、画像伸長方法、画像伸長プログラムがあげられる。
次に画像伝送装置として、画像データを伝送路で伝送する前に上記手法で圧縮・送信し、伝送路から送信されたデータを伸長することによって、制限された伝送路でも高画質な画像を再現することができる。このとき、画像送信処理、画像受信処理それぞれに対して処理を実行する装置、プログラムやその他方法を選択することができる。例えば画像送信処理は画像送信装置で行い、画像受信処理は画像受信プログラムで行ってもよい。また、画像送信処理は画像送信プログラムで行い、画像受信処理は画像受信装置で行ってもよい。このように、画像伝送装置の派生形態として、画像伝送方法、画像伝送プログラム、画像送信処理のみを抽出した画像送信装置、画像送信方法、画像送信ログラム、画像受信処理のみを抽出した画像受信装置、画像受信方法、画像受信プログラムがあげられる。
また、表示装置として、画像データをメモリに蓄積する前に上記手法で圧縮し、メモリから出力された圧縮データを伸長した画像を表示することによって、メモリ容量を減少させても高画質な画像を表示することができる。
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図5に、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す。この画像処理装置は、図1に示した本発明の原理に基づく処理を行う具体的な装置である。
本実施形態では、コンピュータから送り出されたラスタ画像を4画素ごとに一つの領域に分けて扱う。1領域あたりの入力データは、4画素×6ビット=24ビットである。入力データは、第1の画像処理部4で処理した後、1領域あたり15ビットのラスタ画像としてメモリ2に蓄積する。メモリ2に蓄積した15ビットのラスタ画像を第2の画像処理部5で各画素6ビットのデータに変換して出力し、画像表示部3へ送る。
なお、図5では、RGBのうち一色に対するブロック構成を示しているが、他の二色に対しても同様の構成を並列で有する。これは、他の実施形態に関しても同様である。
4画素分の入力データは、まず第1の画像処理部4のブロック符号化部201へ入力する。図6に、ブロック符号化部201の具体的な構成を示す。代表値データであるRep(x、y)は、4画素分の入力画像データIn(x、y)、In(x+1、y)、In(x+2、y)、In(x+3、y)のそれぞれの上位3ビットのうちの最小値とする。そして、差分データDifは、入力画像データInと代表値データRepとの差分値であるから、Dif=In−(Rep&“000”)という式で求められる。ここで“&”は、ビット連結を示しており、6ビットの入力画像データIn桁数を合わせて演算を行うために、上位3ビットデータであるRepの下位に3ビット分の“0”を連結する。このようにして代表値データと差分データとを求める。
圧縮用しきい値生成部205の入出力表を図10に示す。図10において、[y mod 2]はyを2で割った余りを示す。圧縮用しきい値生成部205は、[y mod 2]の結果から出力値を生成する。上記特許文献1に開示される発明では、しきい値はyのみならず画素のX座標値xも用いて出力値を決定していたが、本実施形態にかかる画像処理装置のように、4画素×1画素を領域設定すると、xを4で割った値はIn(x,y)では0、In(x+1,y)では1、In(x+2,y)では2、In(x+3,y)では3と常に同じ値となるため、xの値は入力する必要がない。y mod 2が0だとすると、(以下、y mod 2=0であるとして計算例の続きを説明する)Outa=−1、Outb=0、Outc=−1、Outd=0となる。
一方、y mod 2の値が1のときは、圧縮用しきい値生成部205の値と同じになっていることがわかる。
なお、図11(b)のような構成を取る場合には、図12に示すように、メモリ2の出力の代表値データをビットプレーン伸長部203へ入力することとなる。
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図13に本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す。本実施形態にかかる画像処理装置は、第1の実施形態にかかる画像処理装置とほぼ同様であるが、入出力ビットがn、差分データのビット数がm、ビットプレーン圧縮部でのビット減少量がkとして変数になっている点が相違する。すなわち、本実施形態に係る画像処理装置は、ブロック符号化部201及びビットプレーン圧縮部202での圧縮率が任意設定となっている。
本発明を好適に実施した第3の実施形態について説明する。図14に本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す。この画像処理装置は、入力画像に応じてブロック符号化部201及びビットプレーン圧縮部202での圧縮率を自動的に変更する。
本実施形態にかかる画像処理装置は、コンピュータから送出されたラスタ画像を4画素ごとに一つの領域として扱う。1領域あたり入力データは、4画素×nビット=4nビットである。入力データは、第1の画像処理部6で処理した後、メモリ2に蓄積する。メモリ2に蓄積した画像データは、第2の画像処理部7でnビットに変換して出力される。
圧縮方法切り換え制御部221では、m、kの値を識別するflag値を出力する。flagが決まればm、kの値も決まるようになっている。
まず、領域内の入力画像データのうち最大値Maxと最小値Minとを最大値・最小値抽出部において抽出する。そして、それぞれの上位p(2≦p≦n)ビット同士の差分を差分計算部において計算する。ここでその計算の結果、差分値が“0”か“1”であれば、上位pビットを代表値データとして持つことができるため、この計算結果に基づく出力として“1”を出力し、差分値がそれ以外であれば“0”を出力する。
このとき、上位4ビットまで差分値が“0”か“1”であれば、pが2、3のときの差分値も“0”か“1”であるため、それぞれの出力値はpが、2、3、4、5・・・n−1、nのとき、1、1、1、0、・・・、0、0となる。そして、論理演算部でこの出力列の隣り合ったデータのXORと上位2ビットデータの反転出力とをとると、flag生成部への入力値は、0、0、0、1、0、・・・0、0となり、データのうち一つだけ“1”が出力される。このとき“1”が出力されるのは、入力画像データの最大値と最小値との上位sビット同士を比較した場合に、差分値が“0”又は“1”となるsの最大値に対応する信号線である。例えば、入力画像データの最大値と最小値とで、上位4ビット同士までの差分が“0”又は“1”であり、上位5ビット同士よりもビット数が増えると差分が“0”又は“1”で無くなるのであれば、論理演算部からは1〜nのn本の信号線のうち“4”に対応する信号線に“1”が出力される。なお、上位2ビット同士を比較した場合の差分が“0”又は“1”で無ければ、論理演算部は“1”に対応する信号線に“1”を出力する。
flag生成部は、論理演算部のn本の信号線に対応してn個のflag値を備えている。各flag値は、論理演算部からの信号線に対応する値から“1”引いた値を“n+1”からさらに引いた値(換言すると、論理演算部からの信号線に対応する値を“n+1”から引いた値)である。flag生成部では、1が入力された信号線に対応したflag値をflagとして出力する。
4(1−c)n>4(m−k)+(n−m+1)
という不等式を満たせば良いことがわかる。この不等式をkについて解くと、
k>(c−3/4)n+3m/4+1/4
となる。
ただし、n=m、すなわち、ブロック符号化を行わないときは代表値データは不要であるから、
4(1−c)n>4(m−k)
k>cn
となり、図20(a)の表ができる。
上記演算例で、c=1/3としたのが図20(b)である。このとき、m=4であるのでk=1とすることによって、メモリに蓄積されるデータ量は、
4(m−k)+(n−m+1)=4×3+3=15<16=(1−1/3)×24
となり、所望の圧縮率を達成していることがわかる。なお、実際にはフラグのデータを蓄積するためのメモリが必要であるから、総合的な圧縮率はフラグのデータ分を考慮する必要がある。
そして、緩やかなグラデーションの画像やベタ画像の領域では、ビットプレーン圧縮による画質への影響を最小限にすることにより、粒状感を抑えられる。
本発明を好適に実施した第4の実施形態について説明する。上記第3の実施形態では、一組の第1の画像処理部で、mとkとを変更することによって複数の圧縮処理に対応する構成であったが、本実施形態では、ブロック符号化部又はビットプレーン圧縮部と第1の画像処理部とを並列に設けることによって、第3の実施形態にかかる画像処理装置と同様の効果を得るものである。
なお、説明の簡略化のため、図22では、二種類の圧縮・伸長手段をそれぞれ並列に設けた構成を示したが、これに限ることはなく、圧縮・伸長手段は2以上の任意の数だけ並列に配置できる。
この一例を図23に示す、図23は、三種類の圧縮手段を並列に設けた構成である。なお、第1の画像処理部4aは、ビットプレーン圧縮による圧縮率が0であるから実質的にはブロック符号化部201aが単独で設置されていると見なすことができる。また、第1の画像処理部4bは、ブロック符号化による圧縮率が0であるからビットプレーン圧縮部202bが単独で配置されていると見なすことができる。ブロック符号化を行えないケースに備えて、ブロック符号化による圧縮率が0である第1の画像処理部(換言すると、ビットプレーン圧縮部単独)は必須の構成であることは上述の通りである。
なお、ここでは、入力側の構成についてのみ図示したが、出力側も入力側と同数の伸長手段が並列に配置されることとなるのは言うまでもない。
二種類の圧縮・伸長手段をそれぞれ並列に配置すれば、入力画像に適した画像圧縮・伸長を行えるが、多くの圧縮・伸長手段を並列に配置することにより、入力画像により適した画像圧縮・伸長を行えるようになる。
また、回路規模やメモリに蓄積するフラグのビット数を最適化するなどの効果が得られるように、第3の実施形態にかかる画像処理装置の第1の画像処理部、第2の画像処理部を並列に設けるように構成しても良い。
図24に、RGBの各色でフラグを共用する場合の画像処理装置の構成を示す。これは本実施形態にかかる画像処理装置をRGBの各色成分について並列に配置した構成である。なお、図中の符号の末尾のR、G、Bは各色成分を表す。例えば、第1の画像処理部4Rは、図22における第1の画像処理部4と同様の構成で赤の画像信号を処理することを表す。以下の説明においては、特に各色成分を区別する必要がないため、符号にR、G、Bは付さず、全ての色成分の構成をまとめて指すものとする。
本発明を好適に実施した第5の実施形態について説明する。図25に、本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す。本実施形態にかかる画像処理装置は、上記第4の実施形態にかかる画像処理装置とほぼ同様であるが、第1の画像処理部4の代わりにブロック符号化部201を、第2の画像処理部5の代わりにブロック復号化部202を備えている点で相違する。この構成は、画像処理ブロックとして、ブロック符号化のみを行う画像処理ブロックとビットプレーン圧縮のみを行う画像処理ブロックとを並列に設けた構成となる。
なお、第1の実施形態から第5の実施形態における第1の画像処理部を画像圧縮装置、第2の画像処理部を画像伸長装置として使用することももちろん可能である。
本発明を好適に実施した第6の実施形態について説明する。図26に、本実施形態にかかる画像伝送装置の構成を示す。この画像伝送装置は、ラスタ画像を送信する第1の装置9と、ラスタ画像を受信する第2の装置10とを有して構成され、第1の装置9はnビット階調のラスタ画像を第1の画像処理部6で1画素あたりm−k+(n−m+1)/4ビットに圧縮し、それを第2の装置10に伝送する。第2の装置10では、第1の装置9から受け取ったラスタ画像を第2の画像処理部8で処理し、6ビット階調のラスタ画像に戻して画像表示部3へ出力する。
第2の画像処理部8は、ビットプレーン伸長部213、ブロック復号化部214及びカウンタ222を有する。ビットプレーン伸長部213及びブロック復号化部214は、上記各実施形態のものと同様である。
カウンタ222は、第1の装置9からシリアルに送られてくる画素データに対応して動作し、カウント値に基づいて画素のXY座標を特定する。カウンタ222は、画素のXY座標(x、y)をビットプレーン伸長部213へ出力する。
例えば、画像を受信するための伝送路が16ビットのバス幅しか備えていない装置間で各色8ビット(計24ビット)のラスタ画像を伝送したい場合などは、送信側においてブロック符号化やビットプレーン圧縮を行い、データ量が減少した状態のラスタ画像を伝送路を介して伝送し、この画像を受信側において復元することにより、原画像と比較して画質に遜色のない画像を各色パラレルに伝送できる。
本実施形態では画像伝送装置の一例を示したが、第1の実施形態から第5の実施形態までに示した画像処理装置の種々の形態に対応して、その構成を変更することはもちろん可能である。
なお、第6の実施形態における第1の画像処理部を画像送信装置、第2の画像処理部を画像受信装置として使用することももちろん可能である。
本発明を好適に実施した第7の実施形態について説明する。図27に、本実施形態にかかる表示装置の構成を示す。この表示装置は、コンピュータなどから送出されたnビットのラスタ画像を第1の画像処理部6で圧縮した後、圧縮されたラスタ画像をメモリ2に蓄積し、蓄積した画像データを1ライン分まとめて並列にある複数の第2の画像処理装置7へ入力し、ここでnビットのラスタ画像に変換して、nビット表示可能な画像表示部3で表示する装置である。
これにより、画素データをラッチするための回路が不要となり、回路規模を縮小できる。
本発明を好適に実施した第8の実施形態について説明する。図28に、本実施形態にかかる画像表示装置の構成を示す。この画像表示装置は、第7の実施形態とほぼ同様であり、コンピュータなどから送出されたラスタ画像を第1の画像処理部6で処理し、その処理後の画像をメモリ2に蓄積し、蓄積した画像データを1ライン分まとめて第2の画像処理部12へ出力し、ここで画像伸長処理を行い、画像表示部3で表示する装置である。
本発明を好適に実施した第9の実施形態について説明する。本発明の画像処理方法は、コンピュータを用いたソフトウェア処理として実行することも可能である。すなわち、図31に示すように、第4の実施形態と同様の第1の画像処理部4、第2の画像処理部5、ビットプレーン圧縮部202、ビットプレーン伸長部203、セレクタ11a及び11b並びに圧縮方法切り換え制御部221を実質的なコンピュータ(CPU100)によるソフトウェア処理で構成する。
この画像処理方法では、6ビットのラスタ画像を4画素あたり17ビットにデータ容量を減少させて一旦メモリに格納し、メモリから読み出した画像データを伸長して再び6ビットの増加させてから表示装置に表示させる処理である。ステップS3が第4の実施形態における第1の画像処理部4及びビットプレーン圧縮部202における処理(第1の画像処理工程)、ステップS6が第4の実施形態における第2の画像処理部5及びビットプレーン伸長部203における処理(第2の画像処理工程)である。第1の画像処理の流れを図33及び図34に示す。また、第2の画像処理の流れを図35及び図36に示す。これらの処理は、コンピュータを制御する制御部(CPUなど)が不図示のROMや情報記録媒体に格納されているプログラムを不図示のRAM(又はメモリ2)上に展開して実行することによって、CPU100が第1の画像処理部4、第2の画像処理部5、ビットプレーン圧縮部202、ビットプレーン伸長部203、セレクタ11a及び11b並びに圧縮方法切り換え制御部221として機能することによって実行される。
○Maxの上位3ビットとMinの上位3ビットとの差分を計算し(ステップS302)、その値が“0”又は“1”であるか否かに応じて、第1の画像処理部4による処理を行うか、ビットプレーン圧縮部202による処理を行うかを決定する(ステップS303)。
(1)Minの上位3ビットの値を代表値データRepとする(ステップS306)。
(2)差分データを求めるため、Repの下位ビットとして“000”を付加したものをRep’とする(ステップ307)。
(3)全てのInの値からRep’を減算して、差分データDifを求める(ステップS308)。
(4)yを2で割った余り(y mod 2)から、Outa、Outb、Outc、Outdを求める(ステップS309)。
(5)Dif(x、y)−Outa、Dif(x+1,y)−Outb、Dif(x+2,y)−Outc、Dif(x+3,y)−Outdを計算し、2で除算することによって量子化を行う(ステップS312)。なお、演算結果がマイナスの時は“0”とする。量子化後のデータをDif’とする。
(6)flag(1bit)、Rep(3bit)、Dif’(4×3bit)をMemに代入する(ステップS314)。
(A)全てのInの値をDifに代入する(ステップS309)。
(B)yを4で割った余り(y mod 4)からOuta、Outb、Outc、Outdを求める(ステップS311)。
(C)Dif(x,y)−Outa、Dif(x+1,y)−Outb、Dif(x+2,y)−Outc、Dif(x+3,y)−Outdを計算し、4で除算することによって量子化を行う(ステップS313)。なお、演算結果がマイナスのときは“0”とする。量子化後のデータをDif’とする。
(D)fiag(1ビット)、Dif’(4×4bit)をMemに代入する(ステップS315)。
○Memからflag、Dir’、(あれば)Repを抽出する(ステップS601)。
○flagの値によって、第2の画像処理部5による処理を行うか、ビットプレーン伸長処理部203による処理を行うかを決定する(ステップS602)。
○フラグの値が“0”なら、第2の画像処理部5による処理を以下の順で行う。
(1)ymを2で割った余り(y mod 2)から、Outa、Outb、Outc、Outdを求める(ステップS603)。
(2)Outdif(x,y)=Dif’(x,y)×2+Outdif(x+1,y)=Dif’(x+1,y)×2+OUtb、Outdif(x+2,y)=Dif’(x+2,y)×2+Outc、Outdif(x+3,y)=Dif’(x+3,y)×2+Outdという計算を行う(ステップS605)。
(3)出力画像データを求めるため、Repの下位ビットとして“000”を付加したものをRep’とする(ステップS607)。
(4)全てのOutdifに対して、Out=Outdif+Repを計算する(ステップS609)。
(A)ymを4で割った余り(y mod 4)から、Outa、Outb、Outc、Outdを求める(ステップS604)。
(B)Outdif(x、y)=Dif’(x,y)×4+Outa、Outdif(x+1,y)=Dif’(x+1,y)×4+Outb、Outdif(x+2,y)=Dif’(x+2,y)×4+Outc、Outdif(x+3,y)=Dif’(x+3,y)×4+Outdという計算を行う(ステップS606)。
ただし、Dif’が“0”(最小値)の時はOutdifが“0”、Dif’が“15”(最大値)のときはOutdifが“63”となるようにする。
(C)全てのOutdifの値をOutに代入する(ステップS608)。
本発明を好適に実施した第10の実施形態について説明する。図37に本実施形態にかかる画像伝送方法の流れを示す。この画像伝送方法は、6ビットのラスタ画像を4画素あたり17ビットにデータ容量を減少させて伝送路でデータ伝送し、伝送された画像データを伸長して再び6ビットに増加させてから画像表示部に表示させる処理である。
上記第9の実施形態と同様に、これらの処理は、コンピュータを制御する制御部(CPUなど)が不図示のROMや情報記録媒体に格納されているプログラムを不図示のRAM上に展開して実行することによって、CPUが第1の画像処理部、第2の画像処理部、ビットプレーン圧縮部、ビットプレーン伸長部、セレクタ並びに圧縮方法切り換え制御部として機能することによって実行される。
ステップS13がラスタ画像のデータ容量を減少させる処理、ステップS6が伝送された画像データを伸長して再び6ビットに増加させる処理である。それぞれの処理の流れは、上記第9の実施形態におけるステップS3やステップS6と同様である。
本発明を好適に実施した第11の実施形態について説明する。図38に本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す。本実施形態にかかる画像処理装置は、第2の画像処理部7と表示部3との間に第3の画像処理部21が追加されている点で、上記第3の実施形態にかかる画像処理装置と相違する。第3の画像処理部21は、第2の画像処理部7の出力である4画素分の画素データとフラグ信号とを入力信号とし、4画素分の画素データを出力とする。第3の画像処理部21は、レジスタ22a、22b及び補正処理部23から構成される。
上記各実施形態では、ブロック符号化を行う前に分割された複数の画素を含む領域に、緩やかなグラデーションやベタ画像とエッジ部との両方が含まれる場合にはブロック符号化による可逆圧縮が適用てきないため、出力画像に誤差を多く含み、粒状感が残ってしまった。本実施形態にかかる画像処理装置は、このような領域内に含まれる粒状感を取り除くため、その隣接領域が注目領域より誤差を含まない処理結果である場合には、第3の画像処理部21がその注目領域の隣の画素値を基に補正処理を行う。
図40においては、補正処理要素回路231でa=0,1のときは0、a=2,3のときは1を出力する。これは、補正処理要素回路231を四つ備えた構成であるためであり、現在注目している補正処理要素回路231がflagp_in及びflagm_inのどちらに近いかをa≧4/2((補正処理要素回路の個数)/(補正処理要素回路の個数の半分))という関係に基づいて特定して、flagp_inに近ければ“1”を、flagm_inに近ければ“0”を出力しているからである。
本発明を好適に実施した第12の実施形態について説明する。図42に本実施形態にかかる画像伝送装置の構成を示す。本実施形態にかかる画像伝送装置は、第6の実施形態にかかる図26の画像伝送装置とほぼ同様であるが、第3の画像処理部8と表示部3との間に第3の画像処理部21が追加されている点が異なる。第3の画像処理部21は第2の画像処理部8の出力である4画素分の画素データとフラグ信号とを入力信号とし、4画素分の画素データを出力とする。本実施形態にかかる第3の画像処理部21は、第11の実施形態と同様に、レジスタ22a、22b、及び補正処理部23から構成される。
本実施形態にかかる画像伝送装置は、第3の画像処理部21を設けることによって、ブロック符号化を行う前に分割された複数の画素を含む領域に、緩やかなグラデーションやベタ画像とエッジ部との両方が含まれていても、その領域に含まれる粒状感を取り除けることがわかる。
本発明を好適に実施した第13の実施形態について説明する。図43に本実施形態にかかる表示装置の構成を示す。本実施形態にかかる表示装置は、第7の実施形態にかかる表示装置における第2の画像処理手段12と画像表示部3との間に第11の実施形態において説明した第3の画像処理部21の補正処理部23を画像表示部3のX軸方向(主走査方向)に並べて設けており、隣接する補正処理部23間で画素データとフラグ信号とをやりとりしている。
本発明を好適に実施した第14の実施形態について説明する。図44に本実施形態にかかる画像処理方法の流れを示す。本実施形態では図38に示した第11の実施形態にかかる画像処理装置における第1の画像処理部6、第2の画像処理部7、第3の画像処理部21を実質的なコンピュータによるソフトウェア処理で構成する。
ステップS702:flag値を判定し、その値が“0”ならステップS703に進み、“1”(注目領域Xが補正処理を必要としない場合)のときは、補正処理を行わずそのままステップS8へ進む。
ステップS703:隣接領域X−1のOut(x-1,y)による補正を行う範囲を示す値であるaを0に設定する。
ステップS704:隣接領域X−1のOut(x-1,y)による補正を行うかどうかをflagm値を基に判定し、“0”ならステップS708に進み(この場合a=0のままなので、補正はしないこととなる)、“1”ならステップS705に進む。
ステップS705:補正範囲aを決定する処理を行う。Out(x-1,y)とOut(x+a,y)とがOut(x-1,y)-Tm<Out(x+a,y)<Out(x-1,y)+Tpを満たすなら、ステップS706に進み、そうでないならステップS708に進む。
ステップS706:aの値を1インクリメントする。
ステップS707:aの値をチェックする。aの値が4より小さいならばステップS705へ進んで上記の処理を繰り返し、そうでないならループを終了してステップS708に進む。
ステップS708:隣接領域X+1のOut(x+4,y)による補正を行う範囲を示す値であるbを3(=4-1)に設定する。
ステップS709:隣接領域X+1のOut(x+4,y)による補正を行うかどうかをflagp値を基に判定し、“0”ならステップS713に進み(この場合b=3のままなので、補正はしないこととなる)、“1”ならステップS710に進む。
ステップS710:補正範囲bを決定する処理を行う。Out(x+4,y)とOut(x+b,y)とがOut(x+4,y)-Tm<Out(x+b,y)<Out(x+4,y)+Tpを満たすなら、ステップS711に進み、そうでないならステップS713に進む。
ステップS711:bの値を1デクリメントする。
ステップS712:bの値をチェックする。bの値が−1より大きいならばステップS710へ進んで上記の処理を繰り返し、そうでないならループを終了してステップS713に進む。
ステップS713:Out(x-1,y)とOut(x+4,y)とによる補正処理が重複したときのa,b値の調整を行う。a>b+1なら調整が必要なのでステップS714に進む。そうでないならステップS715に進む。
ステップS714:a,bの値に応じて補正処理が重複しない値に調整する。a<4/2ならb=a-1,b≧4/2ならa=b+1、それ以外ならa=4/2,b=4/2-1とする。
ステップS715:カウンタnを0にセットする。
ステップS716:n<aのときはOut(x+n,y)にOut(x-1,y)を、b<nのときはOut(x+4,y)を代入し補正する。
ステップS717:nの値を1インクリメントする。
ステップS718:nの値が4より小さいならステップS716へ進んで上記の処理を繰り返し、そうでないなら、ループを終了してステップS8へ進む(ステップS718)。
本発明を好適に実施した第15の実施形態について説明する。図47に本実施形態にかかる画像伝送方法の流れを示す。この画像伝送方法は、1画素につき6ビットのラスタ画像を4画素あたり17ビットにデータ容量を減少させて伝送路でデータ伝送し、伝送された画像データを伸長して再び1画素につき6ビットに増加させてから画像表示部に表示させる処理で、図37に示した第10の実施形態との違いは第3の画像処理S7’が設けられているかどうかである。
例えば、上記各実施形態においては、RGBの各色に同様の構成が並列に形成されているものとしたが、ビットプレーン圧縮による各色のデータの減少量が同じである必要はない。例えば、画像信号がRGBの3系統である場合は、青のデータのビットプレーン数を最も大きく減少させ、赤のデータのビットプレーン数を2番目に大きく減少させ、緑のデータのビットプレーン数を最も小さく減少させることが好ましい。これは、人間の目は、緑の変化に対して最も敏感で、青の変化に対して鈍感だからである。このようにすれば、不可逆圧縮であるビットプレーン圧縮によってデータ量を減少させた画像データを伸長したときに生じる画質の劣化が肉眼で知覚されにくくなる。
また、RGBの一部の色のみデータ量を減少・増加させる構成であっても良い。また。ラスタ画像は必ずしも複数色の画像信号からなるカラー画像である必要はなく、単色画像であっても良い。すなわち、上記各実施形態において示した構成が必ずしも各色並列に設けられている必要はない。
また、上記各実施形態においては、画像データを可逆圧縮する方法の一例としてブロック符号化を例として説明したが、これに限定されることはなく、他の可逆圧縮方法を適用することも可能である。例えば、ハフマン符号化によって画像データを可逆圧縮することも可能である。この他の方法でも、入力画像の画像データと圧縮後の画像データとが線形の関係にあれば、本発明に適用可能である。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
2 メモリ
3 画像表示部(表示装置)
4、6 第1の画像処理部
5、7、8、12 第2の画像処理部
9 第1の装置
10 第2の装置
11a、11b、2312 セレクタ
21 第3の画像処理部
22a、22b レジスタ
23 補正処理部
100 CPU
201、211 ブロック符号化部
202,212 ビットプレーン圧縮部
203、213、223 ビットプレーン伸長部
204、214 ブロック復号化部
205 圧縮用しきい値生成部
206 伸長用しきい値生成部
207 ビット付加部
221 圧縮方法切り換え制御部
222 カウンタ
231 補正処理要素回路
2311 補正判定部
2311a 一次判定ブロック
2311b 二次判定ブロック
Claims (52)
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理手段と、
該第1の画像処理手段によってデータ量が減少させられたラスタ画像の圧縮データを記憶するメモリと、該メモリから読み出した前記圧縮データを伸長し、出力画像データを出力する第2の画像処理手段とを有する画像処理装置であって、
前記第1の画像処理手段は、該入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを備え、
前記第2の画像処理手段は、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部とを備え、
前記圧縮データは、前記代表値データ及び前記差分圧縮データであり、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部を有し、
前記圧縮方法切り換え制御部からの出力信号であるフラグ信号を前記メモリに蓄積し、
前記メモリに蓄積したフラグ信号を基に、第2の画像処理手段で行う画像処理を決定することを特徴とする画像処理装置。 - ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮してデータ容量を減少させる複数の第1の画像処理手段と、該データ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データを記憶するメモリと、該メモリから読み出した圧縮データを伸長する複数の第2の画像処理手段とを備えた画像処理装置であって、
前記第1の画像処理手段のうち少なくとも一つは、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを備え、
前記第2の画像処理手段の少なくとも一つは、前記メモリから読み出した圧縮データの差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部とを備え、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部と、
前記圧縮方法切り換え制御部において決定された前記可逆符号化部及び前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理手段の圧縮データを選択して出力する第1のセレクタと、
前記第1のセレクタによって選択された圧縮データを前記メモリに蓄積する手段と、
前記圧縮方法切り換え制御部からの出力信号であるフラグ信号を前記メモリに蓄積する手段と、
前記メモリに蓄積されたフラグ信号をもとに、第2の画像処理手段の出力画像データを選択して出力する第2のセレクタとを有し、
前記圧縮データは前記代表値データと前記差分圧縮データとであることを特徴とする画像処理装置。 - 前記第2の画像処理手段の出力画像データと、前記メモリに蓄積したフラグ信号とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理手段をさらに有し、
前記第3の画像処理手段は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及びフラグ信号と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及びフラグ信号とを基に、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定部と、該補正判定部の判定結果に基づき前記補正処理を行い、前記出力補正画像データを得る補正処理部とを備え、
前記補正判定部は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。 - 前記ビットプレーン伸長部は、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の画像処理装置。
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理手段を有する画像圧縮装置であって、
前記第1の画像処理手段は、該入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部と、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部とを備えることを特徴とする画像圧縮装置。 - ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮してデータ容量を減少させる第1の画像処理手段を複数備えた画像圧縮装置であって、
前記第1の画像処理手段の少なくとも一つは、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを備えており、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部と、
前記圧縮方法切り換え制御部において決定された前記可逆符号化部及び前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理手段の圧縮データを選択して出力する第1のセレクタとを有することを特徴とする画像圧縮装置。 - 圧縮されたラスタ画像の圧縮データをメモリから読み出して伸長する第2の画像処理手段を有する画像伸長装置であって、
前記圧縮データは、前記ラスタ画像を構成する複数の画素からなる領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで表す可逆符号化と、前記差分データに二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行ってビットプレーン数を減少させて差分圧縮データとする処理とによって生成された前記代表値データ及び前記差分圧縮データであり、
前記第2の画像処理手段は、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部とを備え、
前記メモリから読み出したフラグ信号に基づいた伸長率で前記可逆復号化部での伸長率と前記ビットプレーン伸長部での伸長率とを決定することを特徴とする画像伸長装置。 - 圧縮されたラスタ画像の圧縮データをメモリから読み出して伸長する第2の画像処理手段を複数有する画像伸長装置であって、
前記圧縮データは、前記ラスタ画像を構成する複数の画素からなる領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで表す可逆符号化と、前記差分データに二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行ってビットプレーン数を減少させて差分圧縮データとする処理とによって生成された前記代表値データ及び前記差分圧縮データであり、
前記第2の画像処理手段の少なくとも一つは、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部と、
前記メモリに蓄積されている前記ラスタ画像に対する圧縮処理内容を表す情報に基づいて、いずれかの第2の画像処理手段の出力画像データを選択して出力する第2のセレクタとを備え、
前記メモリから読み出したフラグ信号に基づいた伸長率で前記可逆復号化部での伸長率と前記ビットプレーン伸長部での伸長率とを決定することを特徴とする画像伸長装置。 - 前記第2の画像処理手段の出力画像データと、前記メモリに蓄積した圧縮処理内容を表す情報とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理手段をさらに有し、
前記第3の画像処理手段は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及び圧縮処理内容を表す情報と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及び圧縮処理内容を表す情報とをもとに、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定部と、該補正判定部の判定結果に基づき前記補正処理を行い、前記出力補正画像データを得る補正処理部とを備え、
前記補正判定部は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定することを特徴とする請求項8記載の画像伸長装置。 - 前記ビットプレーン伸長部は、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項7から9のいずれか1項記載の画像伸長装置。
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理手段を有する第1の装置と、該圧縮したラスタ画像が前記第1の装置から伝送され、伝送された圧縮データのデータ伸長を行い、出力画像データを出力する第2の画像処理手段を有する第2の装置とを備えた画像伝送装置であって、
前記第1の画像処理手段は、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで、前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、前記差分データに対して二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを有し、
前記第2の画像処理手段は、前記第1の装置から伝送された前記圧縮データのうち、前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと該圧縮データの代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像を出力する可逆復号化部とを有し、
前記圧縮データは前記代表値データと前記差分圧縮データとであり、
前記第1の装置は、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを前記入力画像データを基に決定する圧縮方法切り換え制御部を有し、
前記圧縮方法切り換え制御部からの出力信号であるフラグ信号が、前記第1の装置から前記第2の装置へ伝送され、
前記第2の装置は、前記第1の装置から伝送されてきた前記フラグ信号を基に、前記第2の画像処理手段で行う画像処理を決定することを特徴とする画像伝送装置。 - ラスタ画像の入力データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理手段を複数有する第1の装置と、該圧縮したラスタ画像が前記第1の装置から伝送され、伝送された圧縮データのデータ伸長を行う第2の画像処理手段を複数有する第2の装置とを備えた画像伝送装置であって、
前記第1の画像処理手段の少なくとも一つは、該入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分値データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを備え、
前記第2の画像処理手段の少なくとも一つは、前記第1の装置から伝送された前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部とを備え、
前記第1の装置は、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部と、
前記圧縮方法切り換え制御部において決定された前記可逆符号化部及び前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理手段の圧縮データを選択して出力する第1のセレクタとを有するとともに、前記第1のセレクタによって選択された圧縮データと前記圧縮方法切り換え制御部からの出力信号であるフラグ信号とを前記第2の装置へ伝送し、
前記第2の装置は、
前記第1の装置から伝送された前記フラグ信号を基に、前記第2の画像処理手段の出力画像データを選択して出力する第2のセレクタを有し、
前記圧縮データは、前記代表値データと前記差分圧縮データとであることを特徴とする画像伝送装置。 - 前記第2の装置は、前記第2の画像処理手段の出力画像データと、前記第1の装置から伝送された前記フラグ信号とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理手段をさらに有し、
前記第3の画像処理手段は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及びフラグ信号と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及びフラグ信号とを基に、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定部と、前記補正判定部の判定結果に基づき前記補正処理を行い、前記出力補正画像データを得る補正処理部とを備え、
前記補正判定部は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定することを特徴とする請求項11又は12記載の画像伝送装置。 - 前記ビットプレーン伸長部は、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項11から13のいずれか1項記載の画像伝送装置。
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理手段を有し、該圧縮したラスタ画像を他の装置へ送信する画像送信装置であって、
前記第1の画像処理手段は、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで、前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、
前記差分データに対して二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部と、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部とを有することを特徴とする画像送信装置。 - ラスタ画像の入力データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理手段を複数有し、該圧縮したラスタ画像を他の装置へ出力する画像送信装置であって、
前記第1の画像処理手段の少なくとも一つは、入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分値データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを備え、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部と、
前記圧縮方法切り換え制御部において決定された前記可逆符号化部及び前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理手段の圧縮データを選択して出力する第1のセレクタとを有し、
前記第1のセレクタによって選択された圧縮データと前記圧縮方法切り換え制御部からの出力信号であるフラグ信号とを前記他の装置へ送信することを特徴とする画像送信装置。 - 他の装置から伝送されてきた圧縮されたラスタ画像を受信し、該ラスタ画像の圧縮データのデータ伸長を行う第2の画像処理手段を備えた画像受信装置であって、
前記圧縮データは、前記ラスタ画像を構成する複数の画素からなる領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで表す可逆符号化と、前記差分データに二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行ってビットプレーン数を減少させて差分圧縮データとする処理とによって生成された前記代表値データ及び前記差分圧縮データであり、
前記第2の画像処理手段は、前記他の装置から受信した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部とを備え、
前記メモリから読み出したフラグ信号に基づいた伸長率で前記可逆復号化部での伸長率と前記ビットプレーン伸長部での伸長率とを決定することを特徴とする画像受信装置。 - 他の装置から伝送されてきた圧縮されたラスタ画像を受信し、受信した圧縮データのデータ伸長を行う第2の画像処理手段を複数備えた画像受信装置であって、
前記圧縮データは、複数の画素からなる領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データに二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行ってビットプレーン数を減少させた差分圧縮データとであり、
前記第2の画像処理手段の少なくとも一つは、前記他の装置から受信した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部とを備え、
前記圧縮されたラスタ画像と共に前記他の装置から伝送されてきた前記ラスタ画像に対する圧縮処理内容を表す情報を基に、いずれかの第2の画像処理手段の出力画像データを選択して出力する第2のセレクタを有することを特徴とする画像受信装置。 - 前記第2の画像処理手段の出力画像データと、前記他の装置から受信した圧縮処理内容を表す情報とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理手段をさらに有し、
前記第3の画像処理手段は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及び圧縮処理内容を表す情報と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及び圧縮処理内容を表す情報とを基に、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定部と、該補正判定部の判定結果に基づき前記補正処理を行い、前記出力補正画像データを得る補正処理部とを備え、
前記補正判定部は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定することを特徴とする請求項18記載の画像受信装置。 - 前記ビットプレーン伸長部は、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項17から19のいずれか1項記載の画像受信装置。
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理手段と、該第1の画像処理手段によってデータ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データを記憶するメモリと、該メモリから読み出した圧縮データのデータ伸長を行い、出力画像データを出力する第2の画像処理手段と、該第2の画像処理手段が生成した画像データに応じた画像を表示する画像表示手段とを有する表示装置であって、
前記第1の画像処理手段は、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、前記差分データに対して二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を施して前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを備え、
前記第2の画像処理手段は、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、前記出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部を備え、
前記圧縮データは、前記代表値データと前記差分圧縮データであり、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部を有し、
該圧縮方法切り換え制御部からの出力信号であるフラグ信号を前記メモリにさらに蓄積し、
前記メモリに蓄積したフラグ信号を基に、前記第2の画像処理手段で行う画像処理を決定することを特徴とする表示装置。 - ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮し、データ容量が減少させる複数の第1の画像処理手段と、該データ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データを記憶するメモリと、該メモリから読み出した前記圧縮データのデータ伸長を行う複数の第2の画像処理手段と、伸長した画像データに応じた画像を表示する画像表示手段とを有する表示装置であって、
前記第1の画像処理手段の少なくとも一つは、該入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分値データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化部と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮部とを備え、
前記第2の画像処理手段の少なくとも一つは、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長部と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化部とを備え、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化部での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御部と、
前記圧縮方法切り換え制御部において決定された前記可逆符号化部及び前記ビットプレーン圧縮部での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理手段の圧縮データを選択して出力する第1のセレクタと、
前記第1のセレクタによって選択された圧縮データを前記メモリに蓄積する手段と、
前記圧縮方法切り換え制御部からの出力信号であるフラグ信号を前記メモリに蓄積する手段と、
前記メモリに蓄積された前記フラグ信号を基に、前記第2の画像処理手段の出力画像データを選択して出力する第2のセレクタとを有し、
前記圧縮データは、前記代表値データと前記差分圧縮データとであることを特徴とする表示装置。 - 前記第2の画像処理手段の出力画像データと、前記メモリに蓄積したフラグ信号とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理手段をさらに有し、
前記第3の画像処理手段は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及びフラグ信号と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及びフラグ信号とを基に、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定部と、該補正判定部の判定結果に基づき前記補正処理を行い、前記出力補正画像データを得る補正処理部とを備え、
前記補正判定部は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定し、
前記第3の画像処理手段が生成した画像データに応じた画像を表示することを特徴とする請求項21又は22記載の表示装置。 - 前記ビットプレーン伸長部は、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項21から23のいずれか1項記載の表示装置。
- 前記第2の画像処理手段は、前記画像表示手段の主走査方向の1ライン分の領域ごとに設けられており、
前記メモリからは、前記画像表示手段の主走査方向の1ライン分の画像データが各画素に対応する前記第2の画像処理手段へ一括して出力されることを特徴とする請求項21から24のいずれか1項記載の表示装置。 - 前記第2の画像処理手段の各々が前記ビット付加処理に用いるしきい値を一括して生成する伸長用しきい値生成部を有し、該伸長用しきい値生成部は、前記各第2の画像処理手段へ前記しきい値を出力することを特徴とする請求項25記載の表示装置。
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理工程と、該第1の画像処理工程によってデータ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データをメモリに記憶させる工程と、該メモリから読み出した前記圧縮データのデータ伸長を行い、出力画像データを出力する第2の画像処理工程とを有する画像処理方法であって、
前記第1の画像処理工程では、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割して、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化処理と、前記差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮処理とを含むデータ圧縮を行い、
前記第2の画像処理工程では、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいてビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長処理と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化処理とを含むデータ伸長を行い、
前記圧縮データは、前記代表値データと前記差分圧縮データとであり、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化処理での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御工程を有し、
該圧縮方法切り換え制御工程における出力信号であるフラグ信号を前記メモリにさらに蓄積させ、
前記メモリに蓄積させた前記フラグ信号を基に、前記第2の画像処理工程での画像処理を決定することを特徴とする画像処理方法。 - ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮するために複数個が並行して実行される第1の画像処理工程と、データ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データをメモリに記憶させ、該メモリから読み出した前記圧縮データのデータ伸長を行うために複数個が並行して実行される第2の画像処理工程とを有する画像処理方法であって、
前記第1の画像処理工程の少なくとも一つは、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで前記入力画像データを表すことでデータ変換を行う可逆符号化処理と、前記差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮処理とを含み、
前記第2の画像処理工程の少なくとも一つは、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長処理と、前記出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化処理とを含み、
前記入力画像データを基に、前記可逆復号化工程での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮工程での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御工程と、
該圧縮方法切り換え制御工程において決定された前記可逆符号化処理及び前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理工程の圧縮データを選択して出力する第1のセレクト工程と、
前記第1のセレクト工程において選択された圧縮データを前記メモリに蓄積させる工程と、
前記圧縮方法切り換え制御工程での出力信号であるフラグ信号を前記メモリに蓄積させる工程と、
前記メモリに蓄積された前記フラグ信号を基に、前記第2の画像処理工程での出力画像データを選択して出力する第2のセレクト工程とを有し、
前記圧縮データは、前記代表値データ及び前記差分圧縮データであることを特徴とする画像処理方法。 - 前記第2の画像処理工程の出力画像データと、前記メモリに蓄積したフラグ信号とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理工程をさらに有し、
前記第3の画像処理工程は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及びフラグ信号と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及びフラグ信号とを基に、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定処理と、該補正判定処理の結果に基づき前記出力補正画像データを得る補正処理とを備え、
前記補正判定処理は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定することを特徴とする請求項27又は28記載の画像処理方法。 - 前記ビットプレーン伸長処理では、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項27から29のいずれか1項記載の画像処理方法。
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理工程を備えた画像圧縮方法であって、
前記第1の画像処理工程では、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割して、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化処理と、前記差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮処理とを含むデータ圧縮を行い、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化処理での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮処置での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換えることを特徴とする画像圧縮方法。 - ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮し、データ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データをメモリに記憶させるために複数個が並行して実行される第1の画像処理工程を有する画像圧縮方法であって、
前記第1の画像処理工程の少なくとも一つは、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで前記入力画像データを表すことでデータ変換を行う可逆符号化処理と、前記差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮処理とを含み、
前記入力画像データを基に、前記可逆復号化処理での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御工程と、
該圧縮方法切り換え制御工程において決定された前記可逆符号化処理及び前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理工程の圧縮データを選択して出力する第1のセレクト工程とを有することを特徴とする画像圧縮方法。 - メモリから圧縮されたラスタ画像の圧縮データを読み出してデータ伸長を行う第2の画像処理工程を有する画像伸長方法であって、
前記圧縮データは、前記ラスタ画像を構成する複数の画素からなる領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで表す可逆符号化と、前記差分データに二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行ってビットプレーン数を減少させて差分圧縮データとする処理とによって生成された前記代表値データ及び前記差分圧縮データであり、
前記第2の画像処理工程は、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長処理と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化処理とを含むデータ伸長を行い、
前記メモリから読み出したフラグ信号に基づいた伸長率で前記可逆復号化処理での伸長率と前記ビットプレーン伸長処理での伸長率とを決定することを特徴とする画像伸長方法。 - メモリから圧縮されたラスタ画像の圧縮データを読み出してデータ伸長を行うために複数個が並行して実行される第2の画像処理工程を有する画像伸長方法であって、
前記圧縮データは、複数の画素からなる領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データに二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行ってビットプレーン数を減少させた差分圧縮データとであり、
前記第2の画像処理工程の少なくとも一つは、前記メモリから読み出した前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長処理と、前記出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化処理とを含み、
前記メモリに蓄積された前記フラグ信号を基に、前記第2の画像処理工程での出力画像データを選択して出力する第2のセレクト工程とを有することを特徴とする画像伸長方法。 - 前記第2の画像処理工程の出力画像データと、前記メモリに蓄積したフラグ信号とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理工程をさらに有し、
前記第3の画像処理工程は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及びフラグ信号と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及びフラグ信号とを基に、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定処理と、該補正判定処理の結果に基づき前記出力補正画像データを得る前記補正処理とを備え、
前記補正判定処理は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定することを特徴とする請求項34記載の画像伸長方法。 - 前記ビットプレーン伸長処理では、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項33から35のいずれか1項記載の画像伸長方法。
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理工程と、該圧縮したラスタ画像を前記第1の装置から第2の装置へ伝送する工程と、前記第2の装置へ伝送された圧縮データのデータ伸長を行い、出力画像データを出力する第2の画像処理工程とを有する画像伝送方法であって、
前記第1の画像処理工程は、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素への入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで、前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化処理と、前記差分データに対して二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮処理とを有し、
前記第2の画像処理工程は、前記第1の装置から伝送された前記圧縮データの前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいてビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長処理と、該出力差分データのそれぞれと該圧縮データの代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像を出力する可逆復号化処理とを有し、
前記圧縮データは前記代表値データと前記差分圧縮データとであり、
前記可逆符号化工程での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮工程での圧縮率とを前記入力画像データを基に決定する圧縮方法切り換え制御工程を有し、
前記圧縮方法切り換え制御工程での出力信号であるフラグ信号を、前記第1の装置から前記第2の装置へ伝送し、
前記第2の装置は、前記第1の装置から伝送されてきた前記フラグ信号を基に、前記第2の画像処理工程で行う画像処理を決定することを特徴とする画像伝送方法。 - ラスタ画像の入力データのデータ容量を圧縮するために複数個が並行して実行される第1の画像処理工程と、データ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データを第1の装置から第2の装置へ伝送する工程と、該第2の装置へ伝送された圧縮データのデータ伸長を行うために複数個が並行して実行される第2の画像処理工程とを有する画像伝送方法であって、
前記第1の画像処理工程の少なくとも一つは、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分値データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化処理と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮処理とを備え、
前記第2の画像処理工程の少なくとも一つは、前記第2の装置へ伝送された前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいてビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長処理と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化処理とを備え、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化処理での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御工程と、
前記圧縮方法切り換え制御工程で決定された前記可逆符号化処理及び前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理工程での圧縮データを選択して出力する第1のセレクト工程と、
前記第1のセレクト工程で選択された圧縮データと前記圧縮方法切り換え制御工程での出力信号であるフラグ信号とを前記第1の装置から第2の装置へ伝送する工程と、
前記第2の装置へ伝送された前記フラグ信号を基に、前記第2の画像処理工程の出力画像データを選択して出力する第2のセレクト工程とを有し、
前記圧縮データは、前記代表値データと前記差分圧縮データとであることを特徴とする画像伝送方法。 - 前記第2の画像処理工程の出力画像データと、前記第1の装置から受信したフラグ信号とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理工程をさらに有し、
前記第3の画像処理工程は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及びフラグ信号と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及びフラグ信号とを基に、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定処理と、該補正判定処理の結果に基づき前記出力補正画像データを得る前記補正処理とを備え、
前記補正判定処理は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定することを特徴とする請求項37又は38記載の画像伝送方法。 - 前記ビットプレーン伸長処理では、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項37から39のいずれか1項記載の画像伝送方法。
- ラスタ画像の入力画像データのデータ容量を圧縮する第1の画像処理工程を有し、該圧縮したラスタ画像を他の装置へ送信する画像送信方法であって、
前記第1の画像処理工程は、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素への入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで、前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化処理と、前記差分データに対して二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮処理とを有し、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化処理での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御工程を備え、
前記代表値データと前記圧縮差分データとを前記他の装置へ送信することを特徴とする画像送信方法。 - ラスタ画像の入力データのデータ容量を圧縮するために複数個が並行して実行される第1の画像処理工程を有し、データ容量が減少させられたラスタ画像の圧縮データを他の装置へ送信する画像送信方法であって、
前記第1の画像処理工程の少なくとも一つは、前記入力画像データを複数の画素からなる領域に分割し、該領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分値データとで前記入力画像データを表すことによってデータ変換を行う可逆符号化処理と、該差分データに対して、二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行って前記差分データのビットプレーン数を減少させて差分圧縮データを得るビットプレーン圧縮処理とをそれぞれ備え、
前記入力画像データを基に、前記可逆符号化処理での圧縮率と前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率とを決定する圧縮方法切り換え制御工程と、
前記圧縮方法切り換え制御工程で決定された前記可逆符号化処理及び前記ビットプレーン圧縮処理での圧縮率でデータ圧縮を行う第1の画像処理工程での圧縮データを選択して出力する第1のセレクト工程と、
前記第1のセレクト工程で選択された圧縮データと前記圧縮方法切り換え制御工程での出力信号であるフラグ信号とを前記他の装置へ送信する工程とを有することを特徴とする画像送信方法。 - 他の装置から伝送されてきた圧縮されたラスタ画像の圧縮データのデータ伸長を行う第2の画像処理工程を有する画像受信方法であって、
前記圧縮データは、前記ラスタ画像を構成する複数の画素からなる領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データとで表す可逆符号化と、前記差分データに二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行ってビットプレーン数を減少させて差分圧縮データとする処理とによって生成された前記代表値データ及び前記差分圧縮データであり、
前記第2の画像処理工程は、前記他の装置から伝送されてきた前記圧縮データの前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいてビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長処理と、該出力差分データのそれぞれと該圧縮データの代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像を出力する可逆復号化処理とを有し、
前記メモリから読み出したフラグ信号に基づいた伸長率で前記可逆復号化処理での伸長率と前記ビットプレーン伸長処理での伸長率とを決定することを特徴とする画像受信方法。 - 他の装置から伝送されてきた圧縮されたラスタ画像の圧縮データのデータ伸長を行うために複数個が並行して実行される第2の画像処理工程を有する画像受信方法であって、
前記圧縮データは、前記ラスタ画像を構成する複数の画素からなる領域の各画素に共通する階調成分である代表値データと、それぞれの画素の入力階調データと前記代表値データとの差分である差分データに二次元ディザマトリクスに基づいた多値ディザ処理を行ってビットプレーン数を減少させた差分圧縮データとであり、
前記第2の画像処理工程の少なくとも一つは、前記他の装置から伝送されてきた前記差分圧縮データに対して前記二次元ディザマトリクスに基づいてビット付加処理を行って出力差分データを得るビットプレーン伸長処理と、該出力差分データのそれぞれと前記代表値データとを合算することによってデータ変換を行い、出力画像データを出力する可逆復号化処理とを備え、
前記圧縮されたラスタ画像と共に前記他の装置から伝送されてきた前記ラスタ画像に対する圧縮処理内容を表す情報を基に、前記第2の画像処理工程の出力画像データを選択して出力する第2のセレクト工程を有すことを特徴とする画像受信方法。 - 前記第2の画像処理工程の出力画像データと、前記他の装置から受信した圧縮処理内容を表す情報とを基に補正処理を行って、出力補正画像データを出力する第3の画像処理工程をさらに有し、
前記第3の画像処理工程は、前記補正処理を行う注目領域の出力画像データ及び圧縮処理内容を表す情報と、前記注目領域に隣接した隣接領域の出力画像データ及び圧縮処理内容を表す情報とを基に、前記補正処理を行うか否かを判断する補正判定処理と、該補正判定処理の結果に基づき前記出力補正画像データを得る前記補正処理とを備え、
前記補正判定処理は、前記注目領域の出力画像データの持ちうる誤差が前記隣接領域の出力画像データの持ちうる誤差より大きく、かつ前記注目領域の出力画像データと前記隣接領域の出力画像データとの差が一定範囲内であるときに、前記補正処理を行うと決定することを特徴とする請求項44記載の画像受信方法。 - 前記ビットプレーン伸長処理では、前記二次元ディザマトリクスに基づいたビット付加処理を行った前記差分圧縮データに対して、前記差分圧縮データに基づいてオフセット値を付加することを特徴とする請求項43から45のいずれか1項記載の画像受信方法。
- 請求項27から30のいずれか1項記載の画像処理方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
- 請求項31又は32記載の画像圧縮方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする画像圧縮プログラム。
- 請求項33から36のいずれか1項記載の画像伸長方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする画像伸長プログラム。
- 請求項37から40のいずれか1項記載の画像伝送方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする画像伝送プログラム。
- 請求項41又は42記載の画像送信方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする画像送信プログラム。
- 請求項43から46のいずれか1項記載の画像受信方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする画像受信プログラム。
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