JP4107020B2 - 液晶パネルの検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルの検査装置及びその検査方法に関し、特に投写型表示装置等のライトバルブに用いられる液晶パネルの検査装置及びその検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液晶パネルは、製造工程において、TFT(Thin Film Transistor)素子等のスイッチング素子の不良や液晶層への異物の混入等による点欠陥等の発生状況の検査が行われる。
【0003】
この種の検査を行うための検査装置として、例えば本出願人による特許文献1には、液晶パネルに検査光を照射するランプと、液晶パネルの透過光をスクリーン上に投影する投影光学系とを有し、液晶パネルを所定の検査パターンで駆動した際のスクリーン上の輝度分布をCCDカメラで撮像し、その撮像結果から液晶パネル上の点欠陥等を自動検出する技術が開示されている。
【0004】
また、点欠陥等の検査は作業者の目視によっても並行して行われることが一般的であり、目視による液晶パネルの検査装置として、液晶パネルを所定の検査パターンで駆動し、その検査画像をスクリーン上に投影する検査装置が従来より広く知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−174398号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような目視による液晶パネルの検査は、人為的なものであるため、検査を行う作業者の熟練度等によって検査結果に格差が生じる場合がある。このような検査結果の格差を是正するための対策として、例えば、検査画像の投影時に液晶パネルに照射する検査光の照度を高めて、点欠陥等を目立ちやすくすることが考えられる。
【0007】
しかしながら、液晶パネルに照射する検査光の照度を必要以上に高めることは、液晶パネルに熱害を発生させたり、作業者の目への疲労度を促進させる等、検査に悪影響を及ぼす虞がある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、検査に悪影響を及ぼすことなく投影した検査画像の視認性を向上することのできる液晶パネルの検査装置及びその検査方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る液晶パネルの検査装置は、液晶パネルに表示した検査画像を投影するための検査光路を構成する検査光学系と、上記液晶パネルの検査光路上に配設された上記検査光学系の光学部材を移動させて検査画像の投影状態を変化させる光学部材移動手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、液晶パネルの光学部材を移動させることにより、投影された検査画像が移動される。そして、投影された検査画像の移動による残像効果によって液晶パネルの検査精度を向上することができる。
【0011】
上記光学部材は、検査光の焦点距離を調整する投射レンズであることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、投射レンズの移動に伴う検査光の光軸の変動によって、検査画像を移動することができる。
【0013】
上記光学部材は、検査光を反射する反射鏡であることを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、反射鏡の移動に伴う検査光の光軸移動によって、検査画像を移動することができる。
【0015】
本発明に係る液晶パネルの検査方法は、液晶パネルに表示した検査画像を投影する手順と、上記液晶パネルの検査光路上に配設された上記検査光学系の光学部材を移動させて検査画像の投影状態を変化させる手順とを備えたことを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、投影された検査画像の移動による残像効果によって液晶パネルの検査精度を向上することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1乃至図3は本発明の実施の第1の形態に係わり、図1はレンズ移動機構部の概略構成図、図2は液晶パネルの検査装置の概略構成図、図3はレンズ移動機構部の変形例を示す概略構成図である。
【0018】
図2において、符号1は液晶パネルの検査装置を示す。ここで、本実施の形態では、モジュール化された液晶パネル、すなわち、FPC(フレキシブルプリント基板)101等が取り付けられ防塵ガラス(図示せず)等とともにケース内に収容された液晶パネル(液晶パネルモジュール)100の点欠陥等を検査する検査装置の一例について説明する。
【0019】
検査装置1は、検査画像をスクリーン(図示せず)に投影するための検査光路を構成する検査光学系5と、検査光学系5を構成する投射レンズ18(後述する)を移動させる光学部材移動手段としてのレンズ移動機構部6(図1参照)と、検査光路上に液晶パネルモジュール100を保持するステージ7と、検査光路上に保持された液晶パネルモジュール100に所定の検査画像を表示するための検査信号を伝達する信号伝達手段としてのプローブユニット8と、検査光路上に任意のフィルタ手段を選択的に挿入して保持するフィルタ挿脱機構部9と、検査光路上に保持された液晶パネルモジュール100を加熱或いは冷却して液晶パネルモジュール100の温度調節を行う温度調節装置10とを筐体2内に有して要部が構成されている。
【0020】
検査光学系5は、筐体2の下部で白色光等の検査光を水平方向に出射するランプ15と、このランプ15から出射された検査光を鉛直方向上方に反射する第1の反射鏡16と、第1の反射鏡16で反射された鉛直方向の検査光を筐体2の上部で水平方向に反射する第2の反射鏡17と、第1,第2の反射鏡16,17の間の検査光路上に介装されれ検査光の焦点距離を調整する光学部材としての投射レンズ18とを有して構成され、第2の反射鏡17で反射後の検査光が、筐体2に開口された投射口19から出射されて図示しないスクリーンに投影されるようになっている。
【0021】
図1に示すように、レンズ移動機構部6は、ラックギヤ61が一体形成された台座60と、台座60をキー嵌合して筐体2内で水平移動自在に支持するガイドレール62と、投射レンズ18を台座60に一体的に固設するアーム部63と、ラックギヤ61に噛合するピニオンギヤ64と、筐体2に固設され、ピニオンギヤ64を軸支するモータ65とを有して構成されている。
【0022】
そして、レンズ移動機構部6は、例えば、モータ65が所定回動角毎に反転しながら回動するよう駆動制御されることにより、投射レンズ18を水平後方に揺動させるようになっている。
【0023】
ステージ7は、ステージ動作機構部25(後述する)を介して筐体2内に水平に支持される矩形の板状部材で構成され、ステージ7の上面には検査対象となる液晶パネルモジュール100を載置するための凹部20が形成されている。
【0024】
この場合、凹部20は、液晶パネルモジュール100の外観形状に略沿う形状をなし、さらに、図示しないピン等の位置決め部材を要部に有することにより、載置された液晶パネルモジュール100を所定に位置決めした状態で水平に保持するようになっている。
【0025】
また、ステージ7には、凹部20に載置された液晶パネルモジュール100の表示部(図示せず)に検査光を導くための開口部21が開口されている。
【0026】
また、ステージ7の基部には、当該ステージ7をステージ動作機構部25に着脱自在に装着するためのフランジ部23が設けられている。
【0027】
ステージ動作機構部25は、筐体2内に水平に固設されたエアシリンダ26を有して構成されている。エアシリンダ26には、図示しない空気圧制御装置が接続されており、この空気圧制御装置から供給される作動空気圧によって、エアシリンダ26のピストンロッド27が筐体2内を水平方向に伸縮移動するようになっている。
【0028】
また、ピストンロッド27の先端には、ステージ装着部28が固設されており、このステージ装着部28に、フランジ部23を介してステージ7が装脱自在に締結固定されている。
【0029】
この場合、ステージ7は、図2に実線で示すように、ピストンロッド27が収縮位置にあるとき、第1の反射鏡16と投射レンズ18との間に挿入されて液晶パネルモジュール100の表示部を検査光路上に保持し、一方で、図2に2点鎖線で示すように、ピストンロッド27が伸長位置にあるとき液晶パネルモジュール100の表示部を検査光路から退避させるよう、各部の諸元が設定されている。なお、図示のように、検査開始前や検査終了後等におけるピストンロッド27の伸長時には、ステージ7が筐体2に設けられた開閉窓29を押し開けることで、液晶パネルモジュール100が筐体2の外部に露呈されて交換可能となる。
【0030】
プローブユニット8は、プローブ動作機構部33(後述する)を介して筐体2内に支持されるもので、液晶パネルモジュール100のFPC101上に配列された各端子(図示せず)に対応する複数のプローブ30を有して構成されている。
【0031】
そして、プローブユニット8は、各プローブ30がFPC101上の各端子と電気的に接続された際に、パネル駆動装置32で生成された所定の駆動信号を液晶パネルモジュール100に伝達するようになっている。
【0032】
プローブ動作機構部33は、筐体2内に垂直に固設されたエアシリンダ34を有して構成されている。エアシリンダ34には、図示しない空気圧制御装置が接続されており、この空気圧制御装置から供給される作動空気圧によって、エアシリンダ34のピストンロッド35が筐体2内を垂直方向に伸縮移動するようになっている。
【0033】
また、ピストンロッド35の先端には、プローブユニット装着部36が固設されており、このプローブユニット装着部36に、プローブユニット8が装脱自在に締結固定されている。
【0034】
この場合、プローブユニット8は、各プローブ30が検査光路上に保持された液晶パネルモジュール100のFPC101上の各端子に夫々対向され、且つ、ピストンロッド35が伸長位置(下降位置)にあるときFPC101上の各端子に各プローブ30が電気的に接続されるとともに(図2参照)、ピストンロッド35が収縮位置(上昇位置)にあるとき各端子から各プローブ30が離間されるよう(図示せず)、各部の諸元が設定されている。
【0035】
フィルタ挿脱機構部9は、例えば投射レンズ18と第2の反射鏡17との間の検査光路上に任意のフィルタ手段40を選択的に挿入して保持するためのもので、検査光路に平行となるよう筐体2内に立設された軸部41と、軸部41に夫々回動自在に軸支された複数(本実施の形態では4枚)のトレイ42とを有して構成されている。
【0036】
各トレイ42の上面にはフィルタ手段40を載置して保持するための凹部43が設けられ、さらに各凹部43の底部には、各凹部43に夫々載置されたフィルタ手段40に検査光を導くための開口部44が設けられている。
【0037】
フィルタ挿脱機構部9は、通常時には、各トレイ42を検査光路からの退避位置に保持するようになっており、作業者等によって所定のトレイ42が選択されて退避位置から所定の回動角だけ回動されることにより、当該トレイに保持したフィルタ手段40を検査光路に露呈するようになっている。
【0038】
本実施の形態において、各トレイ42には、フィルタ手段40として、例えば、液晶パネルモジュール100を通過後の検査光のコントラストを強調するコントラスト強調フィルタとしての視角補償フィルタや、緑(G),青(B),赤(R)等の所定の波長領域の検査光を透過する色フィルタ、光量調節フィルタとしてのND(neutral density)フィルタ等が載置される。ここで、各フィルタ手段40は、検査対象である液晶パネルモジュールを実際に搭載する液晶装置の各種フィルタと同等の光学特性を有することが望ましい。
【0039】
温度調節装置10は、検査光路上に保持された液晶パネルモジュール100に温風或いは冷風を送風することにより液晶パネルモジュール100の温度調節を行うもので、ブロア装置45と、このブロア装置45の駆動制御を行う制御部(図示せず)と、液晶パネルモジュール100の近傍でステージ7に埋設された温度センサ(図示せず)とを有して構成されている。制御部には温度設定等を行うための図示しないコントロールパネルが設けられており、制御部は、温度センサからの検出温度に基づいて、ブロア装置45から送風する温風或いは冷風の風量及びその温度をフィードバック制御することで、液晶パネルモジュール100を所望の設定温度に制御するようになっている。
【0040】
次に、上述の構成による検査装置1の作用について説明する。
【0041】
先ず、作業者は、図示しない空気圧制御装置を介してエアシリンダ26を動作させてステージ7を検査光路からの退避位置まで移動させる。そして、この状態で、ステージ7の凹部20上に検査対象となる液晶パネルモジュール100を位置決めして載置する。
【0042】
その後、作業者は、空気圧制御装置を介してエアシリンダ26を動作させ、ステージ7を第1の反射鏡16と投射レンズ18との間の挿入位置まで移動させる。これにより、ステージ7上に載置された液晶パネルモジュール100の表示部が検査光路上に所定に保持される。
【0043】
その後、作業者は、空気圧制御装置を介してエアシリンダ34を動作させることでプローブユニット8を下降させ、当該プローブユニット8のプローブ30を、液晶パネルモジュール100のFPC101上に配列された各端子に電気的に接続させる。
【0044】
その後、作業者は、パネル駆動装置32を動作させ、所定の駆動信号を液晶パネルモジュール100に印加する。これにより、図示しないスクリーン上には、所定の検査画像が投影される。
【0045】
その後、作業者は、レンズ移動機構部6を動作させ、投射レンズ18を揺動させる。これにより、液晶パネルモジュール100後における光軸が微小に変動し、スクリーン上に投影された検査画像が揺動される。検査画像が揺動されると、その残像効果により、作業者の点欠陥等の視認性が向上する。
【0046】
従って、作業者の熟練度等に関係なく、点欠陥等の検出精度を所定以上に維持することができる。また、検査光の照度を必要以上に高めることなく点欠陥等の検出精度を向上することができるので、検査光による液晶パネルモジュール100への熱害や作業者の目への疲労等を低減することができる。
【0047】
ここで、このような検査時に、作業者が、フィルタ挿脱機構部9の各トレイ42を選択的に検査光路上に移動させて、液晶パネルモジュール100からの出射光に各フィルタ手段40を作用させることにより、検査光の特性が任意に制御された検査画像を観察することができる。
【0048】
例えば、検査光路上に視角補償フィルタを挿入することにより、コントラストが強調された検査画像を観察することができ、点欠陥の検出等を容易なものとすることができる。
【0049】
また、検査光路上に所定の色フィルタを挿入することにより、G,B,R等の各色の波長領域に制限された検査画像を観察することができ、実機の各色光路に最適な条件下での検査を行うことができる。
【0050】
また、NDフィルタを検査光路上に挿脱すれば、高い照度が必要なパネルの輝点検査と高い照度を必要としないそれ以外の検査とをランプ15の出射光量を変化させることなく行うことができる。
【0051】
また、作業者は、温度調節装置10を作動させて、液晶パネルモジュール100の温度管理を行うことで、所定の高温条件下或いは低温条件下での検査画像を観察することができる。
【0052】
ここで、検査装置1に用いられる光学部材移動手段としては、上述のレンズ移動機構部6に代えて、例えば図3に示すレンズ移動機構部70を採用することも可能である。なお、このレンズ移動機構部70は、台座60に動力を伝達する機構が上述のレンズ移動機構部6と異なる。その他、同様の構成については同符号を付して説明を省略する。すなわち、レンズ移動機構部70は、ラックギヤ61に代えて、雌ネジ貫通孔71が台座60に設けられ、この雌ネジ貫通孔71には、雄ネジ部72が螺合されている。また、雄ネジ部72には、筐体2に固設されたモータ73の軸部が連結されている。そして、レンズ移動機構部70は、例えば、モータ72が所定回動角毎に反転しながら回動するよう駆動制御されることにより、上述のレンズ移動機構部6と同様に、投射レンズ18を水平後方に揺動させることができる。
【0053】
また、光学部材移動手段としては、上述のレンズ移動機構部6から、ラックギヤ61、ピニオンギヤ64、及び、モータ65を省略し、台座60を手動によって移動させるよう構成することも可能である。
【0054】
次に、図4,5は本発明の第2の実施の形態に係わり、図4は反射鏡移動機構部の概略構成図、図5は反射鏡移動機構部の変形例を示す概略構成図である。なお、投射レンズ18を移動させる構成の上述の第1の実施の形態に対し、本実施の形態は、第2の反射鏡17を液晶パネル(液晶パネルモジュール)後の光学部材として移動させる点が異なる。従って、本実施の形態において、検査装置1は、上述の各レンズ移動機構部6,70に代えて、光学部材移動手段としての反射鏡移動機構部80を有して構成されている。その他、上述の第1の実施の形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0055】
図4に示すように、反射鏡移動機構部80は、第2の反射鏡17を回動自在に軸支する水平軸81と、この水平軸81に連設する歯車列82と、歯車列82を介して第2の反射鏡17を水平軸81回りに回動動作させるモータ83とを有して構成されている。
【0056】
そして、反射鏡移動機構部80は、例えば、モータ83が所定回動角毎に反転しながら回動するよう駆動制御されることにより、第2の反射鏡17を水平軸81回りに所定回動角で揺動(移動)させるようになっている。
【0057】
このような反射鏡移動機構部80を備えた検査装置1による液晶パネルモジュール100の検査時において、作業者は、液晶パネルモジュール100の検査画像を投影させた状態で、反射鏡移動機構部80を動作させ、第2の反射鏡17を揺動させる、これにより、第2の反射鏡17後の検査光の光軸が上下に揺動され、スクリーンに投影された検査画像が上下に揺動される。そして、検査画像の揺動による残像効果により、上述の第1の実施の形態と同様、作業者の点欠陥等の視認性が向上する。
【0058】
ここで、検査装置1に用いられる光学部材移動手段としては、上述の反射鏡移動機構部80に代えて、例えば図5に示す反射鏡移動機構部85を採用することも可能である。
【0059】
図5に示すように、反射鏡移動機構部85は、第2の反射鏡17の傾斜方向に沿って配設され第2の反射鏡17を回動自在に軸支する軸86と、この軸86に連設する歯車列87と、歯車列87を介して第2の反射鏡17を軸86回りに回動動作させるモータ88とを有して構成されている。
【0060】
そして、反射鏡移動機構部85は、例えば、モータ83が所定回動角毎に反転しながら回動するよう駆動制御されることにより、第2の反射鏡17を軸86回りに所定回動角で揺動(移動)させるようになっている。
【0061】
このような反射鏡移動機構部85を備えた検査装置1による液晶パネルモジュール100の検査時において、作業者は、液晶パネルモジュール100の検査画像を投影させた状態で、反射鏡移動機構部85を動作させ、第2の反射鏡17を揺動させる。これにより、第2の反射鏡17後の検査光の光軸が左右に揺動され、スクリーンに投影された検査画像が左右に揺動される。そして、検査画像の揺動による残像効果により、作業者の点欠陥等の視認性が向上する。
【0062】
なお、上述の各実施の形態においては、何れも液晶パネル(液晶パネルモジュール100)後の光軸を変動させる場合の例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばランプ15や第1の反射鏡16等に光学部材移動手段を設けて液晶パネルへの入射側の光軸を変動させるよう構成してもよい。
【0063】
また、上述の各実施の形態では、検査装置をモジュール化された液晶パネル(液晶パネルモジュール)に適応した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、モジュール化される前の液晶パネル等に対しても適用が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の第1の形態に係わり、レンズ移動機構部の概略構成図
【図2】 同上、液晶パネルの検査装置の概略構成図
【図3】 同上、レンズ移動機構部の変形例を示す概略構成図
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係わり、反射鏡移動機構部の概略構成図
【図5】 同上、反射鏡移動機構部の変形例を示す概略構成図
【符号の説明】
1…検査装置
5…検査光学系
6…レンズ移動機構部(光学部材移動手段)
17…第2の反射鏡(光学部材)
18…投射レンズ(光学部材)
70…レンズ移動機構部(光学部材移動手段)
80…反射鏡移動機構部(光学部材移動手段)
85…反射鏡移動機構部(光学部材移動手段)
100…液晶パネルモジュール(液晶パネル)
Claims (4)
- 液晶パネルに表示した検査画像を投影するための検査光路を構成する検査光学系と、
上記液晶パネルの検査光路上に配設された上記検査光学系の光学部材を移動させて検査画像の投影状態を変化させる光学部材移動手段とを備え、
上記光学部材は、検査光の焦点距離を調整する投射レンズであり、
上記光学部材移動手段は、上記投影レンズを上記検査光路と垂直な方向に揺動させることを特徴とする液晶パネルの検査装置。 - 液晶パネルに表示した検査画像を投影するための検査光路を構成する検査光学系と、
上記液晶パネルの検査光路上に配設された上記検査光学系の光学部材を移動させて検査画像の投影状態を変化させる光学部材移動手段とを備え、
上記光学部材は、検査光を反射する反射鏡であり、
上記光学部材移動手段は、上記反射鏡を回動自在に軸支する軸周りに上記反射鏡を揺動させることを特徴とする液晶パネルの検査装置。 - 上記光学部材は、上記液晶パネルの上記検査光の射出側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶パネルの検査装置。
- 上記検査光路上の上記液晶パネルの上記検査光の射出側に任意のフィルタ手段を選択的に挿入して保持するフィルタ挿脱機構部を備え、
上記フィルタ挿脱機構部は、上記検査光路と平行に立設された軸部と、該軸部に夫々回動自在に軸支される複数のトレイと、を有し、
上記トレイには、上記フィルタ手段を載置して保持する凹部が形成されると共に、該凹部に載置された上記フィルタ手段に検査光を導くための開口部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液晶パネルの検査装置。
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