JP4107002B2 - セル電圧モニターを取り付けた燃料電池セル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルに関する。
【0002】
【従来の技術】
固体高分子電解質型燃料電池は、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )とセパレータとの積層体からなる。膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置された触媒層からなる電極(アノード、燃料極)および電解質膜の他面に配置された触媒層からなる電極(カソード、空気極)とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータとの間には、アノード側、カソード側にそれぞれ拡散層が設けられる。セパレータには、アノードに燃料ガス(水素)を供給するための燃料ガス流路が形成され、カソードに酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための酸化ガス流路が形成されている。また、セパレータには冷媒(通常、冷却水)を流すための冷媒流路も形成されている。膜−電極アッセンブリとセパレータを重ねてセルを構成し、少なくとも1つのセルからモジュールを構成し、モジュールを積層してセル積層体とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル、インシュレータ、エンドプレートを配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート)、ボルト・ナットにて固定して、スタックを構成する。
各セルの、アノード側では、水素を水素イオン(プロトン)と電子にする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カソード側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、またはセル積層方向一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通して他端のセルのカソードにくる)から水を生成するつぎの反応が行われる。
アノード側:H2 →2H+ +2e-
カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2
各セル毎に、または複数のセル毎に、セルで正常な発電が行われていることを確認するとともに、セル電圧に基づいて反応ガスの流量制御を行ったり、異常電圧の場合モータにガードをかけるために、セル電圧がモニターされる。
【0003】
特開平9−283166号公報は、セル電圧をモニタするために、各セルのセパレータに2つずつ丸穴を形成し、そこに1本1本モニタピン端子を差しこむ端子接続構造を提案している。
しかし、特開平9−283166号公報の燃料電池の端子接続構造には、つぎの問題があった。
(i) セルの厚さが薄いのでそこに丸穴を形成すると、丸穴近傍のセルの強度が弱くなったり、丸穴の径を小さくするとピンの強度が弱くなったりして、端子接続部の構造上の信頼性を得にくい。
(ii)ピンのセル穴への差し込み構造のため、また抜け止め構造が無いので、ピンがセルから抜けやすく、抜けるとモニタ不良が生じる。
(iii) 複数並列のモニタピンの各ピンに対して抜け止め構造を設ける場合は、各ピンの差し込み方向に抜け止めを配置することになるが、ピン差し込み方向には、ガス流路(ガスマニホルド含む)や冷却水路(冷却水マニホルド含む)が近接して配置されているので、抜け止め手段を設けるスペースをとりにくい。
【0004】
上記問題を解決するために、本出願人は、先に(特願2001−156453、平成13年5月25日出願、公開前の段階にある)、図8(本発明の図面のうち図6、図7も適用可能)のセル電圧モニタを提案した。
ハウジング32とハウジング32に保護された端子31を有し、
端子31は挟み込み部を有し該挟み込み部で燃料電池セルの端部を挟み込むことにより端子31がセルにコンタクトされ、
ハウジング32には爪37が形成されており爪37をセル10のセパレータ18に形成された突起38と係合することによりハウジング32のセル10からの抜けを防止されている、
セル電圧モニター30。
上記セル電圧モニター30によって、端子31のセルへの接続の強度上の信頼性を上げることができ、端子31のセルからの抜け外れを防止できた。また、端子31の抜け外れ防止構造を端子差し込み方向のスペースを増大させることなく設けることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特願2001−156453で提案したセル電圧モニターにも、セル電圧モニターのセルへの固定が不十分でセル電圧モニターの振れまわりや浮きが生じるおそれがあるという問題が、未だ、残されていた。
本発明の目的は、セル電圧モニターの振れまわりや浮きを防止できる、セル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 燃料電池セルと、前記セルに取り付けられるセル電圧モニターとを備え、セルを積層して構成したスタックのセル積層方向を水平に向けた状態において、
前記セルはアノード側セパレータとカソード側セパレータとを含むセパレータを有し、該アノード側セパレータとカソード側セパレータの何れか一方のセパレータの端部には他方のセパレータの端部よりもセパレータ外側に張り出す突出部が形成されており、該突出部は平坦な上面を有し、
前記セル電圧モニターは、下面と側壁をもつ函部と該函部内を2つの空間に区切る仕切部を有するハウジングと、該ハウジングに保持された端子を有しており、
前記端子は、前記ハウジングの函部内に配置される部分と、前記ハウジングの函部の外にかつ下方に延びて前記セパレータの突出部を挟み込み前記セパレータの突出部の両側面にコンタクトされる挟み込み部を有しており、
前記ハウジングは、前記セパレータの突出部の両側で前記函部の前記下面より下方にセル側に向かって延びる、函部の側壁の下方に延びる第1の壁と仕切部のハウジングの下方に延びる第2の壁とを有しており、前記ハウジングの、前記第1の壁と前記第2の壁の下方の先端部には、水平方向でかつ前記突出部の側面に平行な方向に前記端子の挟み込み部からはずれた部位に、水平方向にセパレータに向かって突出する爪が形成されており、前記セパレータには前記突出部の上端部に水平方向に突出する突起が形成されており、
前記ハウジングの前記函部の前記下面を、前記セパレータの突出部の上面に密着させて、前記セル電圧モニターが、燃料電池セルの前記セパレータの突出部に取り付けられており、前記ハウジングの爪と前記セパレータの突出部の突起とが上下方向に係合している、セル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルであって、
前記セルのセパレータの前記突出部の平坦な上面の長さ(D1 )を、前記セル電圧モニターの前記ハウジングの前記函部の前記下面の、前記セパレータの突出部の前記平坦な上面に密着される部分の長さ(D2 )以上に確保したセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セル。
(2) 前記セル電圧モニターの前記端子のセパレータとの接触面に金メッキを施した(1)記載のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セル。
(3) 前記セル電圧モニターの前記端子の前記挟み込み部のばね定数を、該端子の前記挟み込み部の、前記セパレータの突出部の側面に平行でかつ水平方向の幅(W)で調整した(1)記載のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セル。
【0007】
上記(1)のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルでは、突出部のセル電圧モニター着座面の長さをハウジングのセルへの着座側の面の長さ以上に確保したので、ワイヤハーネス等からセル電圧モニターに外力がかかってもセル電圧モニターの振れまわりや、浮きがなく、安定した電圧取り出しが可能となる。
上記(2)のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルでは、端子のセパレータとの接触面に金メッキを施したので、端子とセパレータとの接触信頼性が向上する。
上記(3)のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルでは、端子のセパレータとの接触部の幅のみを増大して端子のばね定数を上げ、接触荷重を増大させることにより、端子とセパレータとの接触信頼性を向上できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルを、図1〜図7を参照して、説明する。
本発明の電圧測定装置が取付けられてセル電圧がモニタされる燃料電池は、固体高分子電解質型燃料電池10である。本発明の燃料電池10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただし、自動車以外に用いられてもよい。
【0009】
固体高分子電解質型燃料電池10は、図1、図2に示すように、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )とセパレータ18との積層体からなる。膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜11の一面に配置された触媒層12からなる電極14(アノード、燃料極)および電解質膜11の他面に配置された触媒層15からなる電極17(カソード、空気極)とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータ18との間には、アノード14側、カソード17側にそれぞれ拡散層13、16が設けられる。セパレータ18には、アノード14に燃料ガス(水素)を供給するための燃料ガス流路27(27a)が形成され、カソード17に酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための酸化ガス流路27(27b)が形成されている。また、セパレータ18には冷媒(通常、冷却水)を流すための冷媒流路26も形成されている。膜−電極アッセンブリとセパレータ18を重ねてセル(単電池)を構成し、少なくとも1つのセルからモジュール19を構成し、モジュールを積層してセル積層体とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置し、セル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側でセル積層方向に延びる締結部材24(たとえば、テンションプレート)、ボルト・ナット25にて固定して、スタック23を構成する。
【0010】
セパレータ18は、燃料ガスと酸化ガス、燃料ガスと冷却水、酸化ガスと冷却水、の何れかを区画する。セパレータ18は、また、導電性部材であり、隣り合うセルのアノードからカソードに電子が流れる電気の通路を形成している。1つのセルで、電解質膜11を挟んでカソード側のセパレータが+のセパレータであり、アノード側のセパレータが−のセパレータであり、電解質膜11を挟んだ+のセパレータと−のセパレータとの間にセル電圧(たとえば、約1V)が発生する。
セパレータ18は、カーボン板に冷却水流路26やガス流路27を形成したもの、または、導電性粒子を混入して導電性をもたせた樹脂板に冷却水流路26やガス流路27を形成したもの、または、流路26、27を形成する凹凸のある金属板を複数枚重ね合わせたもの、または金属セパレータに樹脂フレームを組み合わせたもの、の何れかからなる。図示例は、セパレータ18がカーボン板からなる場合を示している。
【0011】
図3〜図7に示すように、燃料電池10のセルでの電圧を測定するために、各セル毎に、または複数のセル毎に、セル電圧モニター(セル電圧モニターコネクタともいう)30がセルに接続される。
各セル電圧モニター30は、ハウジング32と、ハウジング32に着脱可能に保持されハウジング32によって保護された少なくとも1つの(図では、一対の)端子31を有する。ハウジング32は非導電性材料であり、たとえば樹脂製である。端子31は導電性の金属材料(たとえば、銅に金属メッキ、たとえば、錫メッキであるが、後述するように接触信頼性を上げるために金メッキを施してもよい)からなる。各端子31はそれに対応するワイヤハーネス33に接続されている。
【0012】
端子31は、セルのセパレータ18に対して着脱可能に、かつセパレータ18を挟むように、取り付けられる。端子31は、セパレータ18に直接コンタクトされる。
端子31は、セパレータ18を挟み込むようにセパレータ18にコンタクトされるコ字状の挟み込み部31aと、ワイヤハーネスとの接続部31bと、挟み込み部31aと接続部31bとを連結する連結部31cと、からなる。
端子31は、ハウジング32の函部32aに上方から収められて保護され、抜けないように絶縁用の蓋部32bで押さえられる。蓋部32bと函部32aには、それぞれ係止突起39、40が形成され、蓋部32bが閉められた時に、蓋部32bは函部32aに係止突起39、40部位で係止する。コ字状の挟み込み部31aの2つの脚は、ハウジング32の函部32aのスリットを挿通してハウジング32の側壁間でセパレータ18側に延び、その部分でセパレータ18の端部を挟み込み、セパレータ18にコンタクトされる。
【0013】
ハウジング32は、端子31を保持する函部32aと、ヒンジ部32cで開閉可能に函部32aに連結された蓋部32bと、函部32a内を2つの空間に区切るとともに両端子31間の絶縁部となる仕切部32dと、からなる。図5は蓋部32bを開けたところを示している。ハウジング32の函部32内の2つの空間のそれぞれに端子31が配置され、その後蓋部32bが閉じられて端子31の函部32aからの抜けを防止する。
【0014】
図6に示すように、ハウジング32には、爪37が形成されており、該爪37をセルのセパレータ18に形成された突起38と係合することにより、ハウジング32のセルのセパレータ18からの抜けを防止されている。爪37は、ハウジング37のセルへの差し込み方向の先端部に形成されており、たとえば函部32のセル差し込み方向に延びる壁と該壁に対向する仕切部32dのセル差し込み方向に延びる壁の、セルへの差し込み方向の先端部に形成されており、挟み込むセパレータ18側に向かって、セル電圧モニター30のセルへの差し込み方向と直交する方向に突出している。また、セパレータ18に形成された突起38は、セパレータ18の端部に形成されて、セル電圧モニター30のセルへの差し込み方向と直交する方向に突出している。爪37と突起38とが、セル電圧モニター30のセルへの差し込み方向に係合することにより、セル電圧モニター30のセルからの抜け外れが防止される。
【0015】
端子31の挟み込み部31aと、ハウジング32の爪37とは、セル電圧モニター30のセルへの差し込み方向(図3のH方向)と直交する方向(図3のL方向)に、並べて設けられている。燃料電池スタックがセル積層方向を水平方向にして設置される場合は、H方向は上下方向であり、L方向は水平方向(横方向)である。端子31の挟み込み部31aとハウジング32の爪37とを横に並べた構造では、セル電圧モニター30のサイズは、上下方向に小となり、水平方向に延長される。そして、燃料電池スタックがセル積層方向を水平方向にして設置され、セパレータ18の両側位置にガスと冷却水のマニホルドが配置される場合、セル電圧モニター30の上下方向サイズを小とすることにより、セル電圧モニター30とセパレータ18のガスと冷却水のマニホルドとの干渉が防止されている。
【0016】
セル電圧モニター30をセルを積層した燃料電池10に接続するに際し、セル電圧モニター30の一対の端子のうち一方の端子31を燃料電池10のセルのセパレータ18にコンタクトさせ、他方の端子31を前記セルに隣接するセルの、前記一方の端子がコンタクトするセパレータと同極のセパレータ18にコンタクトさせてある。
【0017】
一対の端子31がコンタクトされるセパレータ18の極性は+であっても−であってもよい。図示例は、一対の端子31が、一つのセルと隣接するセルの、+極のセパレータ18にコンタクトされる場合を示している。ハウジング32に保持される一対の端子31の間隔は、セル積層体の同じ極性のセパレータピッチに等しく、セル厚の1.5倍である。
図示例では、ハウジング32に保持された2つの端子31の一つは一つのセルの+極性をもつセパレータを挟むように該セパレータにコンタクトされており、もう一つの端子は隣接するセルの+極性をもつセパレータを挟むように該セパレータ(隣接セルのセパレータ)にコンタクトされている。
【0018】
(イ)端子31がコンタクトされない側の極性をもつセパレータ18には、端子31がコンタクトされる側の極性をもつセパレータ18の端子接続部位に対応する部位に切り欠き34が形成されている。あるいは、(ロ)端子31がコンタクトされる側の極性をもつセパレータ18には、端子31にコンタクトされない側の極性をもつセパレータ18から突出させた突出部35が形成されている。あるいは、(ハ)端子31がコンタクトされない側の極性をもつセパレータ18に切り欠き34が形成されるとともに、端子31がコンタクトされる側の極性をもつセパレータ18には突出部35が形成されている。(イ)、(ロ)、(ハ)の何れかの構造とすることによって、端子31のセパレータ18への装着時に、端子31がコンタクトされない側の極性をもつセパレータ18に、セル電圧モニター30が干渉しないようにしてある。
【0019】
図3に示すように、ハウジング32とハウジング32に保護された端子31を有するセル電圧モニター30を、燃料電池セルのセパレータ18の端部に形成された突出部35に着座させてセルに取付けるセル電圧モニター30を取り付けた燃料電池セルにおいて、セルのセパレータ18の突出部35のセル電圧モニター着座面41(突出部35の上面)の長さD1 が、セル電圧モニター30のハウジング32のセルへの着座側の面42の長さD2 以上に確保されている。
図8の特願2001−156453ではD1 <D2 であったが、本発明では、図3に示すように、D1 ≧D2 とされている。ただし、特願2001−156453も本発明も、D2 はほとんど同じである。
【0020】
また、セル電圧モニター30の端子31のセパレータ18との接触面43に金メッキが施されている。図8の特願2001−156453では端子31のセパレータとの接触面には貴金属以外のメッキ、たとえば、錫メッキが施されていたが、本発明では導電性の良好な金メッキとしてある。
【0021】
また、セル電圧モニター30の端子31のばね定数は、端子31のセパレータ18との接触部の幅Wで調整され、差し込み方向の形状寸法は図8の特願2001−156453と変えないようにする。接触抵抗を小さくするためには、端子31のセパレータ18との接触荷重が大きい方がよいので、本発明では、図8の特願2001−156453の、端子31のセパレータ18との接触部の幅Wより大としてある。たとえば、図8の特願2001−156453のWは突出部35の突出高さの約2倍であるが、本発明ではWは突出部35の突出高さの約2.5倍以上として、従来の比べて挟み込み部31aのばね定数を2.5/2=1.25倍以上としてある。
【0022】
つぎに、セル電圧モニター30を取り付けた燃料電池セルの作用を説明する。
まず、端子31がコ字状の挟み込み部31aでセルのセパレータ18の端部を挟み込むことにより、端子31がセルのセパレータ18の端部にコンタクトされるので、端子31およびセルのセパレータ18の端部共に、強度が従来のピンのセパレータ丸穴への差し込み構造に比べて増大され、強度上の信頼性も向上される。すなわち、従来のように丸穴近傍でセパレータが欠けることもなく、またピン径が丸穴径によって制限された従来の場合のように端子の強度が丸穴によって制限されることもないので、本発明の挟み込み構造をもつ端子は、その強度が従来のピンのセパレータ丸穴への差し込み構造に比べて増大され、強度上の信頼性も向上される。
【0023】
また、ハウジング32に爪37を設け、爪37をセルのセパレータ18に形成した突起38に、セル電圧モニターのセルへの差し込み方向と逆方向に係合させたので、セル電圧モニター30がセルからセル電圧モニターのセルへの差し込み方向と逆方向に抜けることが防止される。セル電圧モニター30をセルに押し込む時、爪37が樹脂製のハウジング37の函部32aのセル側に向かって延びる壁に形成されているので、函部32aの壁が弾性変形で撓むことによって爪37は容易に突起38を乗り越えることができ、乗り越えた途端に函部32aの壁が元の位置に戻ることによって、爪37は突起38に自動的に係合する。したがって、セル電圧モニター30のセルからの抜け外れ防止に、余分の作業が必要となることはない。
【0024】
また、端子の挟み込み部31aと、ハウジング32の爪37とが、セル電圧モニター30のセルへの差し込み方向Hと直交する方向Lに、並べて設けられているので、セル電圧モニター差し込み方向Hのスペースを増大させることなく、セル電圧モニター30のセルからの抜け止め構造37、38を設けることができる。抜け止め構造がセル電圧モニター差し込み方向Hのスペースを増大させると、切り欠き34がガスマニホルド部や冷却水マニホルド部に掛かるようになるので、そのような構造をとることができなくなるが、本発明では、端子の挟み込み部31aとハウジング32の爪37とを横方向に並べて設けたので、セル電圧モニター差し込み方向Hのスペースを増大させることがなく、抜け止め構造を設けることができる。
【0025】
また、図3に示すように、セルのセパレータ18の突出部35のセル電圧モニター着座面41(突出部35の上面)の長さD1 が、セル電圧モニター30のハウジング32のセルへの着座側の面42の長さD2 以上に確保されているので、ワイヤハーネス33等からセル電圧モニター30に外力(たとえば、蓋部32bの開閉方向と同方向のモーメント力など)がかかってもセル電圧モニター30の振れまわり(たとえば、蓋部32bの開閉方向と同方向の振れまわり)や、浮きがなく、安定した電圧取り出しが可能となる。図8の例では、蓋部32bの閉方向と同方向のモーメントがセル電圧モニター30にかかると、セル電圧モニター30のハウジング32の長手方向一端部は突出部35のセル電圧モニター着座面41から浮き上がろうとするが、本発明では浮きが防止または抑制される。
【0026】
また、端子31の、セパレータ18との接触面43に、金メッキを施したので、端子31とセパレータ18との接触部が酸化することが抑制され、接触部の信頼性が向上する。また、本発明では、端子31のセパレータ18との接触部の幅Wを従来に比べて増大して、端子31の挟み込み部31aのばね定数を上げ、端子31のセパレータ18との接触荷重を増大させたので、端子31とセパレータ18との接触信頼性を向上できる。この場合、セル電圧モニター差し込み方向の形状寸法は変えずに、セル電圧モニター差し込み方向と直交方向のみの形状寸法を変えたので、セル電圧モニター差し込み方向Hの制約は図8の制約と同じにすることができる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルによれば、突出部のセル電圧モニター着座面の長さをハウジングのセルへの着座側の面の長さ以上に確保したので、ワイヤハーネス等からセル電圧モニターに外力がかかってもセル電圧モニターの振れまわりや、浮きがなく、安定した電圧取り出しが可能となる。
請求項2のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルによれば、端子のセパレータとの接触面に金メッキを施したので、端子とセパレータとの接触信頼性を向上できる。
請求項3のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルによれば、端子のセパレータとの接触部の幅のみを増大して端子のばね定数を上げたので、接触荷重を増大させることにより、端子とセパレータとの接触信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例のセル電圧モニターのセルへの取付け構造が適用される燃料電池の全体概略図である。
【図2】 図1の燃料電池の一部拡大断面図である。
【図3】 本発明実施例のセル電圧モニターのセルへの取付け構造の側面図である。
【図4】 本発明実施例のセル電圧モニターのセルへの取付け構造で用いられるセル電圧モニターの、ハウジングの蓋部を開けた状態での、平面図である。
【図5】 本発明実施例のセル電圧モニターのセルへの取付け構造の正面図である。
【図6】 図3のA−A断面図である。
【図7】 図3のB−B断面図である(ただし、セパレータの突出部の上面とハウジングの蓋部との間で、かつ、ハウジングの両側壁部と仕切部との間の、空間部は、図3のハウジングのうち該空間部に対応する部分の正面図で示してあり、端子のうち該空間部に位置する部分のみを破線で示してある)
【図8】 特願2001−156453の、本願発明の図3に対応する部分の、側面図である。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
12 触媒層
13 拡散層
14 電極(アノード、燃料極)
15 触媒層
16 拡散層
17 電極(カソード、空気極)
18 セパレータ
19 モジュール
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 スタック
24 テンションプレート
25 ボルト
26 冷却水流路
27 ガス流路
30 セル電圧モニター
31 端子
31a 挟み込み部
31b 接続部
31c 連結部
32 ハウジング
32a 函部
32b 蓋部
32c ヒンジ部
32d 仕切部
33 ワイヤハーネス
34 切り欠き
35 突出部
37 爪
38 突起
39、40 係止突起
41 セル電圧モニター着座面
42 ハウジングのセルへの着座側の面
43 端子の、セパレータとの接触面

Claims (3)

  1. 燃料電池セルと、前記セルに取り付けられるセル電圧モニターとを備え、セルを積層して構成したスタックのセル積層方向を水平に向けた状態において、
    前記セルはアノード側セパレータとカソード側セパレータとを含むセパレータを有し、該アノード側セパレータとカソード側セパレータの何れか一方のセパレータの端部には他方のセパレータの端部よりもセパレータ外側に張り出す突出部が形成されており、該突出部は平坦な上面を有し、
    前記セル電圧モニターは、下面と側壁をもつ函部と該函部内を2つの空間に区切る仕切部を有するハウジングと、該ハウジングに保持された端子を有しており、
    前記端子は、前記ハウジングの函部内に配置される部分と、前記ハウジングの函部の外にかつ下方に延びて前記セパレータの突出部を挟み込み前記セパレータの突出部の両側面にコンタクトされる挟み込み部を有しており、
    前記ハウジングは、前記セパレータの突出部の両側で前記函部の前記下面より下方にセル側に向かって延びる、函部の側壁の下方に延びる第1の壁と仕切部のハウジングの下方に延びる第2の壁とを有しており、前記ハウジングの、前記第1の壁と前記第2の壁の下方の先端部には、水平方向でかつ前記突出部の側面に平行な方向に前記端子の挟み込み部からはずれた部位に、水平方向にセパレータに向かって突出する爪が形成されており、前記セパレータには前記突出部の上端部に水平方向に突出する突起が形成されており、
    前記ハウジングの前記函部の前記下面を、前記セパレータの突出部の上面に密着させて、前記セル電圧モニターが、燃料電池セルの前記セパレータの突出部に取り付けられており、前記ハウジングの爪と前記セパレータの突出部の突起とが上下方向に係合している、セル電圧モニターを取り付けた燃料電池セルであって、
    前記セルのセパレータの前記突出部の平坦な上面の長さ(D1 )を、前記セル電圧モニターの前記ハウジングの前記函部の前記下面の、前記セパレータの突出部の前記平坦な上面に密着される部分の長さ(D2 )以上に確保したセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セル。
  2. 前記セル電圧モニターの前記端子のセパレータとの接触面に金メッキを施した請求項1記載のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セル。
  3. 前記セル電圧モニターの前記端子の前記挟み込み部のばね定数を、該端子の前記挟み込み部の、前記セパレータの突出部の側面に平行でかつ水平方向の幅(W)で調整した請求項1記載のセル電圧モニターを取り付けた燃料電池セル。
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