JP4106881B2 - ズームレンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にデジタルスチルカメラのようなCCD(charged coupled device)等のイメージセンサを使用した小型の撮像装置に用いられる高性能なズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルスチルカメラは、撮影レンズによって結像された静止画像をCCD等により電気的に取り込み、内蔵メモリや着脱可能なメモリカードなどに記録する撮像装置であるが、画像の取り込みに使用しているCCD等の撮像素子(以下CCD等)の画素数の多いものが安価に供給されるなどして、民生品であっても鮮鋭な画像を提供することが可能となったため、ここ数年で急速に普及してきた。現在では、普及判のプリントサイズなどの制限の範囲では銀塩カメラの解像力と同等の性能を有するものが既に製品化されている。
【0003】
デジタルスチルカメラの撮影レンズに注目してみる。CCDを使用した光学系としてVTRカメラの撮影レンズがあるが、デジタルスチルカメラとVTRカメラの撮影レンズの特徴を比較して見ると、イメージサークルの大きさがほぼ同等であると考えてよく、また詳しくは後述するようにテレセントリック性を要求されるなどの点で、これらの必要がない銀塩カメラよりもVTRカメラ用の撮影レンズのほうがデジタルスチルカメラの撮影レンズに類似している。従って、VTRカメラ用の撮影レンズをデジタルスチルカメラに利用することは、普及の当初では行われていた。VTRカメラも開発が進められ最近ではデジタル処理をして高画質を特徴とするものも製品化されているが、再生画像をテレビジョンあるいはモニターで見るという性質上要求される解像度についてはデジタルスチルカメラで使用されるCCDより1桁小さい35万画素クラスで十分とされている。このクラスのCCDの画素ピッチは約5.6μ程度である。従って、このようなVTRカメラ用の撮影レンズを100万画素を越えるCCDさらには200万画素クラスのCCDを使用しているデジタルスチルカメラに利用するには解像力不足で、改善の余地があり、撮影レンズの歪曲収差の量についても動画と静止画の違いから要求されるレベルが異なり、デジタルスチルカメラではさらに厳しく収差補正の必要がある。
【0004】
デジタルスチルカメラやVTRカメラのように、CCD等のイメージセンサを用いた光学系ではテレセントリック性を良好に設計しなければならない。テレセントリック性とは、各像点に対する光線束の主光線が、光学系の最終面を射出した後、光軸とほぼ平行になる、すなわち、像面とはほぼ垂直に交わることを言う。言い換えると、光学系の射出瞳位置が像面から十分離れることが要求されるのである。これは、CCD上の色フィルターが撮像面からやや離れた位置にあるために、光線が、斜めから入射した場合、実質的な開口効率が減少する(シェーディングという)ためであり、特に最近の高感度型のCCDでは、撮像面の直前にマイクロレンズアレーを配しているものが多いが、この場合も同様に、射出瞳が十分離れていないと、周辺で開口効率がで低下してしまう。また、CCDの周期構造に起因して発生するモアレ現象等を防止するために光学系とCCDの間に挿入される水晶フィルター(オプチカルローパスフィルター)やCCDの赤外波長域での感度を低下させて人の目の比視感度に近づける目的で、やはり光学系とCCDの間に挿入される赤外吸収フィルターの実効厚さが、光軸上と周辺であまり変動しないことが求められ、この点でもデジタルスチルカメラ用の撮影レンズにおいてはテレセントリック性を良好に設計する必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、デジタルスチルカメラ用の撮影レンズは、現在では、銀塩カメラの約4倍以上の解像力が求められていると同時にテレセントッリック性を良好にし、光学系と像面の間に水晶フィルターや赤外吸収フィルター等を挿入しなければならず、十分なバックフォーカスを得ることを要求される。また、ズームレンズなどの機能も一般的に要求される一方で、さらなるコンパクト化も要求されるため、これらの要求を満たす撮影レンズを供給するためには非球面レンズの効果的な導入なしには不可能なのであるが、ガラス材料を使用した非球面レンズは高価であるために、コストの面を考えると多用することは出来ない。
【0006】
本発明は、前述した事情に鑑み樹脂材料による非球面レンズを効果的に配することにより、高解像でかつ歪曲収差が小さく、バックフォーカスが長く、またテレセントリック性も良好なコンパクトで構成枚数の少ない安価なズームレンズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームレンズは物体側より順に、第1レンズ群、第2レンズ群及び第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群は負の屈折力を有し、メニスカス形状で負の屈折力を有するレンズである第1レンズ、小さい正または負の屈折力を有しメニスカス形状である第2レンズを配して構成され、前記第2レンズ群は正の屈折力を有し、正の屈折力を有するレンズである第3レンズ、小さい正または負の屈折力を有しメニスカス形状である第4レンズ、両凹で負の屈折力を有するレンズである第5レンズ、正の屈折力を有するレンズである第6レンズを配して構成され、前記第3レンズ群は正の屈折力を有し、正の屈折力を有するレンズである第7レンズのみ配して構成され、ズーミングに際して、前記第1レンズ群,及び前記第2レンズ群の位置を移動することにより変倍を実現しているズームレンズにおいて、レンズ全系の光軸方向の寸法に関して下記条件式(1)を満足しており、前記第1レンズ群のパワーに関して下記条件式(2)を満足しており、また前記第3レンズ群のパワーに関して下記条件式(3)を満足していることを特徴とする。(請求項1)
【0008】
(1) 6.0<TL/fw <9.0
(2) 2.8<|fI |/fw <4.0 (絶対値はfI <0のため)
(3) 2.2<fIII /fw <2.8
ただし、
TL:広角端における第1レンズの物体側面から像面までの距離
(ただし、平行平面ガラス部分は空気換算距離)
fw :広角端におけるレンズ全系の合成焦点距離
fI :第1レンズ群の合成焦点距離
fIII:第3レンズ群の合成焦点距離
【0009】
条件式(1)は、広角端におけるレンズ全長を規定するものである。広角端でのレンズ全長が、他のどの焦点距離の場合よりも大きくなるので、すなわち本発明のレンズの小型化に関する条件である。上限を越えると収差補正という面では有利である反面、本発明の特徴である小型化と相反することとなる。また、逆に下限を越えると、各レンズのパワーを大きくしなければならず、諸収差の悪化、敏感度の悪化を招き、実状に適さない。
【0010】
条件式(2)は、負の屈折力を有する第1レンズ群へのパワーの適切な配分に関するものである。光学系全体の大きさと諸収差を適正に補正するための条件のバランスとなる。下限を越えると、第1レンズ群の負のパワーが大きいことになり、これに伴い第2レンズ群、第3レンズ群の正のパワーを強めなければならず諸収差のバランスを取るのが困難となり性能が低下する。逆に上限を越えると、第2群との空気間隔を大きくとらねばならず光学系全体の大きさが大型化する事となりコンパクトなデジタルスチルカメラの用途に適さない。
【0011】
条件式(3)は、前記第3レンズ群のパワーに関するものである。デジタルスチルカメラ等の用途で使用される撮影レンズでは前述したように像側のテレセントリック性の制約、及び水晶光学フィルタや赤外吸収のためのフィルタをCCD直前に配置するための大きなバックフォーカスが要求を満たす必要があるが、前記第3レンズ群は歪曲収差に関する影響とともにこれらの要求に対しての負担を持たせることとなる。従って、他の各レンズ群よりも優先して適正なパワーの選択をしなければならないが、その範囲が条件式(3)で示される範囲である。条件式(3)の下限を越えると、歪曲収差の悪化を招くと同時に適切なバックフォーカスをとることが出来ず、デジタルスチルカメラの用途では成立しなくなる。逆に上限を越えると良好なテレセントリック性を得る事が出来ずシェーディング等の影響で周辺部での減光が問題となる。
【0012】
また、請求項1に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群を構成する前記第2レンズのパワーに関して下記条件式(4)を満足し、また前記第2レンズ群を構成する前記第4レンズのパワーに関して下記条件式(5)を満足していることが好ましい。(請求項2)
(4) fw /|f2 |<0.10(ただし絶対値はf2 <0の場合があるため)
(5) fw /|f4 |<0.05(ただし絶対値はf4 <0の場合があるため)
ただし、
f2 :第2レンズの焦点距離
f4 :第4レンズの焦点距離
【0013】
本発明のズームレンズでは、高解像を実現するために、前記第2レンズと前記第4レンズに非球面を採用しているが、ガラス材料を使用しての非球面レンズはコストの面で不利となるため、前記第2レンズ及び前記第4レンズを樹脂材料により製作するための設計的配慮をしている。具体的には各々のレンズのパワーをほぼ0とすることであり、このことによって、樹脂材料を採用しても、使用環境の温度や湿度が変動したとしても、樹脂材料の屈折率の変化や、形状の変化の画質への影響を最小限に押さえることができる。また、樹脂材料の成形性においても、均肉性が向上するため好ましい結果となる。条件式(4)及び条件式(5)はそのための条件式であり、条件式(4)は、前記第2レンズにおける条件で、条件式で示された範囲では、前記第2レンズに樹脂材料を使用しても問題ないが、範囲を越えると、使用環境が変わることによる特性変化が問題となり、成形性も悪化する。同様に、条件式(5)の範囲を越えると、前記第4レンズでの使用環境が変わることによる特性変化が問題となり、成形性も悪化する。
【0014】
また、請求項1又は2に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群を構成する前記第1レンズの形状に関して下記条件式(6)を満足し、また前記第1レンズの材質に関して下記条件式(7)を満足していることが好ましい。(請求項3)
(6) 0.9<r2 /fw <1.5
(7) 80<n1 ・ν1
ただし、
r2 :第1レンズの像側の面の曲率半径
n1 :第1レンズの屈折率
ν1 :第1レンズのアッベ数
【0015】
条件式(6)は、曲率の大きい凹面である前記第1レンズの像側面の形状に関する条件式である。条件式(6)の範囲で曲率を与える事によって、入射瞳に対して同心的形状とすることにより諸収差の発生を基本的に小さくしている。下限を越えると、前記第1レンズの像側面の曲率半径が小さくなり加工が困難となると共に、負のパワーが過大になりすぎ、ペッツバール和が過小となってしまう。逆に上限を越えると、加工上は有利となるが、同心性が悪化し、歪曲収差や像面湾曲の補正が困難となる。
【0016】
条件式(7)は、前記第1レンズに使用されている硝材の特性についての条件である。前記第1レンズ群は前記第2レンズのパワーを条件式(4)の如く小さくしているため、前記第1レンズが前記第1レンズ群の負のパワーのほぼ全部を負担していると考えられる。従って、変倍したときの性能を考慮すると、条件式(7)を満たしていることが必要でとなる。条件式(7)の下限を越えると、例えば前記第1レンズのアッベ数が小さくなった場合、変倍時の色収差変動が大きくなり、また前記第1レンズの屈折率が小さくなった場合にはペッツバール和が小さくなりすぎてしまう。
【0017】
さらに、請求項1〜3の何れか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第2レンズ群を構成する前記第5レンズのパワーに関して下記条件式(8)を満足し、また前記第2レンズ群を構成する各レンズのアッベ数の配分に関して下記条件式(9)を満足し、前記第5レンズの形状に関して下記条件式(10)を満足し、さらに前記第3レンズ群を構成する前記第7レンズの形状に関して下記条件式(11)を満足していることが好ましい。(請求項4)
(8) 0.65<|f5 |/fw <0.95 (絶対値はf5 <0のため)
(9) 20<(ν3 +ν6 )/2−ν5
(10) 0.95<r5 /fw <1.15
(11) 0.7<r7 /fw <2.5
ただし、
f5 :第5レンズの焦点距離
ν3 :第3レンズのアッベ数
ν5 :第5レンズのアッベ数
ν6 :第6レンズのアッベ数
r5 :第3レンズの物体側の面の曲率半径
r7 :第4レンズの物体側の面の曲率半径
【0018】
条件式(8)は、第5レンズのパワーに関してのもので、ペッツバール和すなわち像面湾曲及び色収差に対して重要な役割を持っている。下限を越えると、すなわち第5レンズのパワーが大きいと像面湾曲及び色収差に対しては有利な条件となるが、球面収差及びコマ収差に対しては不利な条件となる。逆に上限をこえると、すなわち第5レンズのパワーが小さいと球面収差やコマ収差に対しては有利となるが、像面湾曲及び色収差に対しては不利な条件となる。
【0019】
条件式(9)は、第2レンズ群に使用されている正レンズと負レンズのアッベ数の配分に関するものである。第4レンズはほとんどパワーを持たないので、項としては取り上げていない。従って、色収差を良好に補正しつつ各収差とのバランスを保持するための条件となる。上限を越えると、すなわち第2レンズ群の各正レンズのアッベ数が大きくなった場合には、それぞれの屈折率は逆に低くなりペッツバール和が大きくなってしまい像面湾曲の補正が不利となる。逆に下限を越えると、色収差の補正のため各レンズのパワーが大きくなり、球面収差およびコマ収差の補正に不利となる。
【0020】
条件式(10)は、第3レンズ物体側面の形状に関する条件式である。第3レンズ物体側面は開口絞りの直後に配置されるため、球面収差の補正に関して重要な役割を受け持つ。第1レンズ群の負のパワーとも関連しているが、球面収差を良好に補正するための条件となる。条件式(10)で上限を越えると、コマ収差や非点収差などの軸外の収差に関しては補正し易くなるが、球面収差が補正過剰となる。逆に下限を越えると、球面収差は補正不足となり、同時に軸外の収差も良好な補正が困難となる。
【0021】
条件式(11)は、第4レンズ物体側面の形状に関する条件式である。第4レンズ物体側面は第3レンズの直後に配置されており、また第4レンズそのものにはほとんどパワーがないため、第3レンズの役割に対して、非球面形状の効果をもって補強する形となっている。すなわち、やはり球面収差を良好に補正するための条件となる。条件式(11)の上限を越えると、コマ収差などの軸外の収差に関しては補正し易くなるが、球面収差が補正過剰となり、逆に下限を越えると、球面収差は補正不足、軸外の収差も良好な補正は出来ない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、具体的な数値実施例について、本発明を説明する。以下の実施例1から実施例7では、いずれも物体側より順に、第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2及び第3レンズ群LG3から構成され、前記第1レンズ群LG1は物体側から順にメニスカス形状で負レンズである第1レンズL1、小さい正または負の屈折力を有しメニスカス形状である第2レンズL2を配して構成される。前記第2レンズ群LG2は最も物体側に開口絞りSを有し、以下物体側から順に、正レンズである第3レンズL3、小さい正または負の屈折力を有しメニスカス形状である第4レンズL4、両凹負レンズである第5レンズL5及び正レンズである第6レンズL6を配して構成される。前記第3レンズ群LG3は正レンズである第7レンズL7のみ配して構成される。また、前記第3レンズ群LG3と像面との間には空気間隔をおいて平行平面ガラスLPが配されている。前記平行平面ガラスLPは詳細にはCCDのカバーガラス、水晶フィルター、及び赤外吸収フィルターから構成されるのであるが、光学的には何ら問題はないのでこれらの総厚に等しい1枚の平行平面ガラスで表現している。
【0023】
各実施例において使用している非球面については、周知のごとく、光軸方向にZ軸、光軸と直交する方向にY軸をとるとき、非球面式:
Z=(Y2/r)〔1+√{1−(1+K)(Y/r)2}〕+A・Y4+B・Y6+C・Y8+D・Y10+‥‥
で与えられる曲線を光軸の回りに回転して得られる曲面で、近軸曲率半径:r、円錐定数:K、高次の非球面係数:A、B、C、Dを与えて形状を定義する。尚表中の円錐定数及び高次の非球面係数の表記において「Eとそれに続く数字」は「10の累乗」を表している。例えば、「E−4」は10−4を意味し、この数値が直前の数値に掛かるのある。
【0024】
[実施例1] 本発明の非球面レンズの第1実施例について数値例を表1に示す。また図1は、そのレンズ構成図、図2はその諸収差図である。
表及び図面中、fはレンズ全系の焦点距離、FnoはFナンバー、2ωはレンズの全画角、bf はバックフォーカスを表す。バックフォーカスbf は第3レンズ群を構成する第7レンズ像側面から像面までの距離の空気換算距離である。また、Rは曲率半径、Dはレンズ厚またはレンズ間隔、Nd はd線の屈折率、νd はd線のアッベ数を示す。諸収差図中のd、g、Cはそれぞれの波長における収差曲線である。またSはサジタル、Mはメリディオナルを示している。
【0025】
【表 1】
【0026】
[実施例2] 第2実施例について数値例を表2に示す。また、図3はそのレンズ構成図、図4はその諸収差図である。
【表 2】
【0027】
[実施例3] 第3実施例について数値例を表3に示す。また、図5はそのレンズ構成図、図6はその諸収差図である。
【表 3】
【0028】
[実施例4] 第4実施例について数値例を表4に示す。また、図7はそのレンズ構成図、図8はその諸収差図である。
【表 4】
【0029】
[実施例5] 第5実施例について数値例を表5に示す。また、図9はそのレンズ構成図、図10はその諸収差図である。
【表 5】
【0030】
[実施例6] 第6実施例について数値例を表6に示す。また、図11はそのレンズ構成図、図12はその諸収差図である。
【表 6】
【0031】
[実施例7] 第7実施例について数値例を表7に示す。また、図13はそのレンズ構成図、図14はその諸収差図である。
【表 7】
【0032】
次に実施例1から実施例7に関して条件式(1)から条件式(11)に対応する値を、まとめて表8に示す。
【表 8】
表8から明らかなように、実施例1から実施例7の各実施例に関する数値は条件式(1)から(11)を満足しているとともに、各実施例における収差図からも明らかなように、各収差とも良好に補正されている。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、非球面レンズを効果的に配することにより、高解像でかつ歪曲収差が小さく、バックフォーカスが長く、またテレセントリック性も良好なコンパクトで構成枚数の少ない安価なズームレンズを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズの第1実施例のレンズ構成図
【図2】第1実施例のレンズの諸収差図
【図3】本発明によるズームレンズの第2実施例のレンズ構成図
【図4】第2実施例のレンズの諸収差図
【図5】本発明によるズームレンズの第3実施例のレンズ構成図
【図6】第3実施例のレンズの諸収差図
【図7】本発明によるズームレンズの第4実施例のレンズ構成図
【図8】第4実施例のレンズの諸収差図
【図9】本発明によるズームレンズの第5実施例のレンズ構成図
【図10】第5実施例のレンズの諸収差図
【図11】本発明によるズームレンズの第6実施例のレンズ構成図
【図12】第6実施例のレンズの諸収差図
【図13】本発明によるズームレンズの第7実施例のレンズ構成図
【図14】第7実施例のレンズの諸収差図
Claims (4)
- 物体側より順に、第1レンズ群、第2レンズ群及び第3レンズ群から構成され、前記第1レンズ群は負の屈折力を有し、メニスカス形状で負の屈折力を有するレンズである第1レンズ、小さい正または負の屈折力を有しメニスカス形状である第2レンズを配して構成され、前記第2レンズ群は正の屈折力を有し、正の屈折力を有するレンズである第3レンズ、小さい正または負の屈折力を有しメニスカス形状である第4レンズ、両凹で負の屈折力を有するレンズである第5レンズ、正の屈折力を有するレンズである第6レンズを配して構成され、前記第3レンズ群は正の屈折力を有し、正の屈折力を有するレンズである第7レンズのみ配して構成され、ズーミングに際して、前記第1レンズ群,及び前記第2レンズ群の位置を移動することにより変倍を実現しているズームレンズにおいて、
レンズ全系の光軸方向の寸法に関して下記条件式(1)を満足しており、
前記第1レンズ群のパワーに関して下記条件式(2)を満足しており、
また前記第3レンズ群のパワーに関して下記条件式(3)を満足していることを特徴とするズームレンズ。
(1) 6.0<TL/fw <9.0
(2) 2.8<|fI |/fw <4.0 (絶対値はfI <0のため)
(3) 2.2<fIII /fw <2.8
ただし、
TL:広角端における第1レンズの物体側面から像面までの距離
(ただし、平行平面ガラス部分は空気換算距離)
fw :広角端におけるレンズ全系の合成焦点距離
fI :第1レンズ群の合成焦点距離
fIII:第3レンズ群の合成焦点距離 - 前記第1レンズ群を構成する前記第2レンズのパワーに関して下記条件式(4)を満足し、
前記第2レンズ群を構成する前記第4レンズのパワーに関して下記条件式(5)を満足していることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
(4) fw /|f2 |<0.10(ただし絶対値はf2 <0の場合があるため)
(5) fw /|f4 |<0.05(ただし絶対値はf4 <0の場合があるため)
ただし、
f2 :第2レンズの焦点距離
f4 :第4レンズの焦点距離 - 前記第1レンズ群を構成する前記第1レンズの形状に関して下記条件式(6)を満足し、
前記第1レンズの材質に関して下記条件式(7)を満足していることを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
(6) 0.9<r2 /fw <1.5
(7) 80<n1 ・ν1
ただし、
r2 :第1レンズの像側の面の曲率半径
n1 :第1レンズの屈折率
ν1 :第1レンズのアッベ数 - 前記第2レンズ群を構成する前記第5レンズのパワーに関して下記条件式(8)を満足し、
前記第2レンズ群を構成する各レンズのアッベ数の配分に関して下記条件式(9)を満足し、
前記第5レンズの形状に関して下記条件式(10)を満足し、
前記第3レンズ群を構成する前記第7レンズの形状に関して下記条件式(11)を満足していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のズームレンズ。
(8) 0.65<|f5 |/fw <0.95 (絶対値はf5 <0のため)
(9) 20<(ν3 +ν6 )/2−ν5
(10) 0.95<r5 /fw <1.15
(11) 0.7<r7 /fw <2.5
ただし、
f5 :第5レンズの焦点距離
ν3 :第3レンズのアッベ数
ν5 :第5レンズのアッベ数
ν6 :第6レンズのアッベ数
r5 :第3レンズの物体側の面の曲率半径
r7 :第4レンズの物体側の面の曲率半径
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