JP4106722B2 - トンネル内灯具の自動清掃装置 - Google Patents

トンネル内灯具の自動清掃装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガイドレールに案内されて走行する清掃車に装着された清掃ブラシ装置によって、トンネル壁面に所定間隔をおいて設置されている灯具を無人で自動清掃するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トンネル壁面には、所定の照度を確保するために、多数のナトリウムランプ等から成る灯具が奥行方向に沿って所定間隔をおいて設置されている。このトンネル内においては、通過する自動車等から排出される排気ガスや粉塵が充満しており、これにより前記灯具の照明面である前面が汚れるために、この部分を定期的に清掃する必要がある。
【0003】
このため、灯具の清掃は、トンネルの内部の一方の車線を停止させておいて、リフター類を搭載した清掃車に数人の作業者が乗り込み、この作業者の手作業により行われていた。よって、灯具の清掃中においては、交通渋滞を余儀なくされるために、頻繁に実施することはできず、2カ月に1回位の頻度でしか実施できなかった。また、当然のことながら、清掃作業の全てが手作業により行われるために、多くの作業者を必要とし、しかもその能率も悪かった。
【0004】
このため、トンネル壁面にガイドレールを設けて、該ガイドレールに案内されてトンネル壁面に沿って走行する清掃車に清掃ブラシ装置を装着して、前記トンネル内の壁面に設置されている多数の灯具に対して前記清掃ブラシ装置の清掃ブラシを進退させて、各灯具を順次清掃する構成の装置の研究がなされており、本出願人も、特願平6-254785号 (特開平8-92928 号) として特許出願を行った。この特許出願に係る自動清掃装置は、灯具の照明面に対して進退するフレームが清掃車に装着されて、該フレームの前面に、該照明面に対して垂直な回転軸を有する多数の回転ブラシが装着され、清掃車が灯具の部分に達する直前において、灯具に対してフレームを接近させて、その前面に装着された多数の清掃ブラシを灯具の照明面に押し付けて清掃し、清掃車が一つの灯具の部分を通過した後は、灯具に対してフレームを後退させる構成である。
【0005】
このため、前面に多数の清掃ブラシを装着したフレームが灯具の照明面に対して進退させる構成が不可欠になると共に、清掃車が灯具の直前に達したこと、及び灯具を通過したことの双方を検出して、灯具に対するフレームの進退を制御する必要があって、装置の構成、及びその制御が複雑となる。また、灯具の照明面の汚れの程度に応じて、該照明面に対する清掃ブラシの押付力を調整可能にすることが望ましいが、清掃ブラシの回転軸が灯具の照明面に対して垂直な構成であると、圧縮バネを使用して、その圧縮力の調整を行うことが一般的であるが、その調整のためのみの機構が必要となって、装置が複雑化する一因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、単に一つのアクチュエータによって、灯具の照明面に対する清掃ブラシの押付力の調整ができ、しかも灯具に対する清掃ブラシの退避も行えて、清掃ブラシ装置の部分の構成を簡単にしたトンネル内灯具の自動清掃装置の提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の採用した手段は、ガイドレールに案内されてトンネル壁面に沿って走行する清掃車と、該清掃車に内装された清掃ブラシ装置とを備え、前記トンネル壁面に奥行方向に沿って所定間隔をおいて、照明面が垂直面に対して傾斜して設置されている多数の灯具に対して前記清掃ブラシ装置の清掃ブラシが進退して、各灯具を順次清掃する構成のトンネル内に設置された灯具の自動清掃装置であって、前記清掃車のフレームに、前記灯具の照明面に対してほぼ垂直となるように取付けられたシリンダ取付板と前記シリンダ取付板に、前記灯具の照明面に対して垂直な傾斜面内において回動可能に支持されたブラシ取付板と、前記清掃車のフレームの側面から灯具の側に突出した前記ブラシ取付板の斜上端の突出部に、そのブラシ軸を該ブラシ取付板の回動軸心と平行にして装着された清掃ブラシと、前記ブラシ取付板の前記突出部に装着された清掃ブラシが常に突出端の側に復帰されるように、該ブラシ取付板に対して回動力を作用させるために、前記シリンダ取付板にシリンダ本体が回動可能に支持されて、ロッドの先端部が前記ブラシ取付板に連結された加圧シリンダとを備え、前記加圧シリンダによりブラシ取付板に上記方向の回動力を作用させて、その斜上端部に装着された清掃ブラシを灯具の照明面に対して押し付けるように構成したことを特徴としている。
【0008】
ブラシ取付板は、清掃車の側面から灯具側に突出した突出部に装着された清掃ブラシが清掃車のフレーム側面から最も突出する突出端と、該清掃ブラシがフレーム側面に最も近接する引込端との間において回動して、清掃ブラシの突出端においては、側面視において清掃ブラシの先端部と灯具とが重なり合っている。また、清掃時においては、加圧シリンダによってブラシ取付板には、清掃ブラシが突出端に復帰する方向の回動力が加えられている。この状態で、清掃車が走行して、清掃ブラシが灯具の部分に達すると、清掃ブラシの前部が灯具の一方のコーナー面に当接して、ブラシ取付板は、その回動軸心を中心にして、加圧シリンダの加圧力に抗して清掃ブラシが灯具から退避する引込端の側に向けて回動させられる。これにより、清掃ブラシは、加圧シリンダの加圧力に比例した押付力でもって灯具の一方のコーナー面に押し付けられて、該コーナー面を清掃した後に、正面の照明面に移動させられ、ブラシ取付板の回動が停止したままの状態で清掃車が走行することにより、その照明面が清掃される。そして、清掃ブラシが灯具の他方のコーナー面に達すると、加圧シリンダの加圧力によって、清掃ブラシが当該他方のコーナー面を押し付けながら、ブラシ取付板が上記と逆方向に回動させられて、灯具から外れる。これにより、清掃ブラシは、突出端まで回動して、前記清掃位置に復帰する。このように、清掃車の走行によって、清掃ブラシが各灯具の部分に達する毎に上記運動を繰り返して、各灯具の照明面及び両コーナー面が自動的に清掃される。
【0009】
また、灯具の照明面、或いは相隣接する各灯具の間に干渉物が存在している場合においても、清掃位置の清掃ブラシが前記干渉物に衝突することにより、該清掃ブラシが引込端の側に移動する方向にブラシ取付板が回動して、清掃ブラシと干渉物との干渉が避けられる。また、復路において清掃車が走行する場合等の非清掃時には、清掃ブラシを引込端に達するように、加圧シリンダによりブラシ取付板を回動させて、清掃ブラシを灯具の照明面から大きく退避させておく。また、灯具の照明面に対する清掃ブラシの押付力は、加圧シリンダの加圧力に比例するので、この加圧力の調整により、清掃ブラシの押付力を簡単に調整できて、灯具の照明面の汚損度に応じた清掃を行える。
【0010】
【発明の実施の形態】
最初に、請求項1の発明について説明する。図1は、請求項1の発明に係る自動清掃装置の正面図であり、図2は、同じく平面図であり、図3は、同じく一部を破断した右側面図であり、図4は、図3の清掃ブラシ装置Aの部分の拡大図であり、図5は、図4のX矢視図であり、図6は、請求項1の発明に係る自動清掃装置と灯具Lとの配置をトンネル内から見た図である。最初に、自動清掃装置の全体構成の概略について説明し、その後に、請求項1の発明に係る清掃ブラシ装置Aの部分について詳細に説明する。図1ないし図3に示されるように、請求項1の発明に係る自動清掃装置は、駆動源である主モータM1 が搭載されている清掃車Dと、主モータM1 の電源であるバッテリー10を搭載したバッテリー車Eとから成り、両車D,Eは、連結器1を介して連結されている。清掃車Dとバッテリー車Eは、いずれもトンネル壁面Wにブラケット2を介して該壁面Wと平行に取付けられた逆T字状のガイドレールGに吊り下げられた状態で走行する。
【0011】
清掃車D及びバッテリー車Eの上面には、その走行方向Pの略中央部にそれぞれ2つのアーム支点軸3,4が設けられ、各アーム支点軸3,4には、案内ローラアーム5,6の基端部が回動可能に連結されている。従って、各案内ローラアーム5,6の自由端部は、それぞれの車D,Eの走行方向Pに沿った端部に向けて配置されている。各案内ローラアーム5,6の自由端部(先端部)には、多数個のローラで構成された案内ローラ装置Fが装着されている。この案内ローラ装置Fは、前記ガイドレールGのガイド板7の下方に配置される支持板8に、二対の第1案内ローラ9と、同じく二対の第2案内ローラ11とが取付けられた構成である。二対の第1案内ローラ9は、垂直軸を中心に回転して、前記ガイド板7の両端面を挟んだ状態となって相前後して配置されている。一方、二対の第2案内ローラ11は、水平軸を中心に回転して、前記ガイド板7を上下から挟んだ状態となって左右に配置されている。このため、清掃車D及びバッテリー車Eは、いずれも走行方向Pに沿った両端部において前記案内ローラ装置Fを介して前記ガイドレールGに吊り下げられた状態で走行する。
【0012】
また、清掃車Dの上面における走行方向Pの中央部には、一対の駆動ローラRがその幅方向に沿って設けられ、該一対の駆動ローラRは、前記ガイドレールGの起立板20を両側から挟んで、その少なくとも一方が駆動回転されて、バッテリー車Eを牽引、或いは押しながら、清掃車Dを前後両方向に走行させる。なお、図1において、12は、主モータM1 の回転を減速させる減速機を示し、13は、減速機12の出力軸からの動力の伝達方向を変換させるためのかさ歯車装置を示す。
【0013】
また、図3ないし図6に示されるように、トンネルの壁面Wには、所定の間隔をおいて多数の灯具Lがブラケット14を介して取付けられて、該灯具Lによってトンネル内の道路部分を照明可能なように、その前面の照明面Laは、垂直面に対して傾斜して取付けられている。ガイドレールGに吊り下げられた状態で走行する前記清掃車Dは、前記灯具Lとの間に所定の間隔をおいて、その側方を通過するようになっている。
【0014】
引き続いて、請求項1の発明に係る清掃ブラシ装置Aについて説明する。図2ないし図5に示されるように、清掃車Dには、その走行方向Pに沿って2台の清掃ブラシ装置Aが装着されている。清掃車Dのフレーム37を構成する上板15には、該清掃車Dの走行方向Pに沿って所定間隔をおいて垂直に設けられた一対のブラケット16を介してシリンダ取付板17が傾斜状態で取付けられている。このシリンダ取付板17は、前記灯具Lの照明面Laに対して垂直となって取付けられている。このシリンダ取付板17の下面には、ブラシ取付板18を回動させるためのエアーシリンダ19のシリンダ本体19aの先端部が回動可能となって取付けられている。即ち、シリンダ本体19aの先端部には、環状ブラケット21が取付けられて、該環状ブラケット21が回動ピン22を介してシリンダ取付板17に回動可能に支持されている。この構造によって、エアーシリンダ19の全体は、その回動支点である前記回動ピン22の軸心(C1)を中心にしてシリンダ取付板17に対して回動可能に支持される。また、シリンダ取付板17における清掃車Dのフレーム37の側面から灯具Lの側に突出した突出部(灯具Lに近い側の端部)18aの下面には、ブラシ取付板18を回動可能に支持するための支持筒23が、該シリンダ取付板17の板面に対して垂直に設けられている。
【0015】
また、ブラシ取付板18は、長方形状を呈していて、前記シリンダ取付板17の支持筒23に挿通された回動ピン24の下端部が、前記ブラシ取付板18の長手方向の中央部から前記突出部18aに近い部分に溶接等の適宜手段により一体に固着されている。また、ブラシ取付板18の長手方向の中央部には、ロッド連結ピン25が垂直となって設けられていて、前記エアーシリンダ19のロッド19bの先端部がナックル26を介して前記ロッド連結ピン25に連結されている。この構造によって、ブラシ取付板18は、回動ピン24を介してシリンダ取付板17に対して平行に取付けられて、エアーシリンダ19のロッド19bを出入りさせると、回動支点である回動ピン24の軸心(C2)を中心にして、灯具Lの照明面Laに対して垂直な傾斜面内においてシリンダ取付板17に対して回動する。このブラシ取付板18の前記突出部18aには、その下面に設けられた軸受体27を介してブラシ軸28が回転可能に支持されて、該ブラシ軸28における軸受体27よりも斜下方に向けて大きく突出した部分に、清掃ブラシBが取付けられていると共に、該ブラシ軸28におけるブラシ取付板18よりも上方に突出した部分に、第1プーリ29が取付けられている。清掃ブラシBのブラシ軸28は、前記灯具Lの照明面Laに対して平行となっている。
【0016】
一方、ブラシ取付板18の斜下端部の下方には、ブラシモータM2 が取付けられて、その駆動軸31は、ブラシ取付板18の上面に突出していて、該駆動軸31に取付けられた第2プーリ32と、前記第1プーリ29との間にベルト33が掛装されている。これにより、ブラシモータM2 によって清掃ブラシBが駆動回転されると共に、エアーシリンダ19のロッド19bの出入りによって、ブラシ取付板18に取付けられている清掃ブラシBとブラシモータM2 とが一体となって、回動支点である前記回動ピン24の軸心(C2)を中心にして回動する構成となる。この清掃ブラシBとブラシモータM2 は、ブラシ取付板18の回動支点〔回動ピン24の軸心(C2)〕に対してそれぞれ反対の側に装着されていて、その装着位置と、回動支点までの距離とを考慮した重量バランスが図られているので、ブラシ取付板18の回動は、スムーズに行われる。
【0017】
また、エアーシリンダ19のロッド19bの引込み力によって、回転中の清掃ブラシBを灯具Lの照明面Laに押し付けて清掃するに先立って、該照明面Laに洗浄水を噴射させると、その清掃効果が高められる。このため、図2に示されるように、清掃車Dにおける各清掃ブラシ装置Aの清掃ブラシBの直前の部分には、灯具Lの上下方向の全ての部分に洗浄水を噴射可能なようにシャワーパイプ34がそれぞれ設けられている。また、清掃車Dには、洗浄水を貯めた水タンク35(図1及び図2参照)が搭載されている。
【0018】
次に、請求項1の発明に係る自動清掃装置によって、トンネル内の多数の灯具Lの照明面Laが順次清掃される作用について説明する。図6に示されるように、清掃車Dに取付けられた主モータM1 によって一対の駆動ローラRが駆動回転されると、前後の各案内ローラ装置FによってガイドレールGに吊下状態となった清掃車Dは、バッテリー車Eを牽引しながら、ガイドレールGに沿って矢印Pの方向に走行する。
【0019】
清掃車Dには、2台の各清掃ブラシ装置Aが設けられていて、各エアーシリンダ19には、そのロッド19bが引っ込む方向の引込圧力が作用している。このため、各清掃ブラシ装置Aの清掃時には、図7で2点鎖線で示されるように、エアーシリンダ19のロッド19bは、最も引っ込められて、ブラシ取付板18は、清掃位置である一方の回動端まで回動させられて、その突出部18aに装着された清掃ブラシBは、清掃車Dのフレーム37の灯具Lの側の側面37aから最も突出した突出端に位置している。そして、清掃ブラシBの突出端においては、側面視において、清掃ブラシBの前部は、灯具Lと部分的に重なり合っている。
【0020】
上記の状態で清掃車Dが走行して、清掃ブラシBが灯具Lの部分に達すると、図7で2点鎖線で示されるように、清掃ブラシBの前部が灯具Lの一方のコーナー面Lbに当接する。ところが、清掃車Dは、そのまま走行しているために、ブラシ取付板18は、エアーシリンダ19の引込み力に抗して、その回動支点である回動ピン24の軸心(C2)を中心にして時計方向に回動させられる。このため、清掃ブラシBは、灯具Lの一方の側面のコーナー面Lbに押し付けられて、当該部分を清掃しながら、図7で一点鎖線で示される位置を経て、その正面の照明面Laに達する。清掃ブラシBが灯具Lの照明面Laに達すると、ブラシ取付板18の回動が停止して、該清掃ブラシBは、エアーシリンダ19の引込み力に比例した押付力で灯具Lの照明面Laに押し付けられたまま高速回転しながら、清掃車Dの走行に応じて矢印Pの方向に移動するために、該照明面Laが清掃される。
【0021】
また、清掃ブラシBが、灯具Lの他方の側面のコーナー面Lcに達した場合には、上記とは逆に、エアーシリンダ19の引込み力によって、ブラシ取付板18は、前記コーナー面Lcに押し付けられて、当該部分を清掃しながら、回動ピン24の軸心(C2)を中心に反時計方向に回動する。そして、清掃ブラシBが灯具Lから完全に離れると、ブラシ取付板18は、エアーシリンダ19の引込み力によって、清掃位置である一方の回動端まで回動させられて、清掃ブラシBは、突出端に復帰する。そして、次の灯具Lの分に達すると、上記した作用が繰り返されて、トンネル壁面Wに設置されている多数の灯具Lは、高速回転中の清掃ブラシBが押し付けられて、順次清掃される。なお、灯具Lの照明面Laには、シャワーパイプ34から予め洗浄水が吹き付けられているため、湿式洗浄が行われると共に、清掃車Dには、2台の清掃ブラシ装置Aが装着されているため、同一の灯具Lは、2回の清掃が行われる。
【0022】
また、図8に示されるように、相隣接する各灯具Lの間のトンネル壁面Wに干渉物36が存在していても、清掃位置の清掃ブラシBが前記干渉物36に衝突することにより、ブラシ取付板18は、シリンダ取付板17に対して回動ピン24の軸心(C2)を支点に時計方向に回動して、干渉物36から退避し、該干渉物36を通過した後においては、再度清掃位置に復帰する。よって、トンネル壁面Wに、灯具Lの照明面Laと同程度に突出している干渉物36の場合には、清掃車Dの側面から大きく突出している清掃ブラシBは、該干渉物36を退避して、スムーズに通過できる。
【0023】
また、復路において清掃車Dが清掃時と反対方向(矢印P’の方向)に走行する場合には、図9に示されるように、エアーシリンダ19のロッド19bを最も突出させて、ブラシ取付板18を清掃位置とは反対の他方の回動端まで回動させて、清掃ブラシBを灯具Lの照明面Laと干渉しない引込端に退避させておく。
【0024】
また、請求項1の発明においては、灯具Lの照明面Laに対する清掃ブラシBの押付力は、エアーシリンダ19の引込み力に比例するので、この引込み力を調整することにより、灯具Lの照明面Laに対する清掃ブラシBの押付力を簡単に調整できて、灯具の照明面の汚損度に応じた清掃を行える特有の利点がある。なお、上記実施例は、エアーシリンダ19の引込み力によって、清掃ブラシBを灯具Lの照明面Laに押し付ける構成であるが、エアーシリンダの突出力によって、清掃ブラシBを灯具Lの照明面Laに押し付ける構成にすることも、勿論可能である。
【0025】
次に、請求項3の発明に係る自動清掃装置について説明する。図10は、請求項3の発明に係る清掃ブラシ装置A’を主体に示す概略平面図であり、図11は、主モータM'1の部分の正面図である。この清掃ブラシ装置A’は、1台の主モータM'1によって、2つの清掃ブラシB’を回転可能にしたものである。主モータM'1の駆動軸42の外側には、これと同心となって円筒状の回動案内体43が固定され、一対の回動アーム41a,41b の基端部(斜下端部)は、前記回動案内体43の外側に回動可能に支持されている。各回動アーム41a,41b の斜上端部には、その下側に向けて清掃ブラシB’が回転可能に支持されていて、そのブラシ軸44a,44b における回動アーム41a,41b から上方に突出した部分に、それぞれ第1プーリ45a,45b が取付けられている。また、主モータM'1の駆動軸42には、それぞれ第2プーリ46a,46b が取付けられていて、各第1プーリ45a,45b と各第2プーリ46a,46b とは、ベルト47a,47b が掛装されている。よって、1台の主モータM'1により、2つの清掃ブラシB’を駆動回転させられる。
【0026】
一方、清掃車Dの相前後する2つの清掃ブラシB’の間には、中心部から両側に向けて逆ネジが形成された逆ネジ棒48が、該清掃車Dの走行方向Pに沿って配置されて、逆ネジ棒48の互いに逆ネジとなっている部分に螺合される各ナット体49a,49b と、各回動アーム41a,41b とが、リンク51a,51b を介して互いに連結されている。このため、ネジモータM3 によって逆ネジ棒48を回転させると、各ナット体49a,49b は、互いに接近したり、離隔したりするので、一対の回動アーム41a,41b は、主モータM'1の駆動軸42の軸心を中心にして、互いに近接、或いは離隔する方向に回動する。このように、ネジモータM3 により逆ネジ棒48を正逆両方向に回転させることにより、灯具Lの照明面Laに対して清掃ブラシB’を押し付けたり、退避させたりできる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、清掃ブラシが突出端に復帰可能なように、加圧シリンダによってブラシ取付板に回動力を作用させた状態で、清掃車を走行させることにより、清掃ブラシが灯具の部分に達すると、加圧シリンダの加圧力に抗して前記ブラシ取付板が回動軸心を中心に回動させられることにより、清掃ブラシにより灯具の一方のコーナー面が清掃されて、該清掃ブラシが灯具の照明面に達すると、ブラシ取付板の回動が停止して、加圧シリンダの加圧力に比例した押付力でもって清掃ブラシが灯具の照明面に押し付けられて、該照明面が清掃され、しかも清掃ブラシが灯具の他方のコーナー面に達すると、加圧シリンダの加圧力によりブラシ取付板が上記と逆方向に回動させられて、清掃ブラシが突出端に復帰する。また、トンネル壁面に干渉物がある場合にも、清掃ブラシは、上記と同様の運動を行って、この干渉物を回避して、そのまま走行可能である。更に、非清掃時においては、加圧シリンダによりブラシ取付板を回動力付与時と逆方向に回動させて、清掃ブラシを引込端に位置させると、灯具と干渉することなく清掃車の走行が可能となる。
【0028】
このように、請求項1の発明によれば、単に一つの加圧シリンダによって、灯具の照明面に対する清掃ブラシの押付けと、該照明面からの清掃ブラシの退避とを行えるために、清掃ブラシ装置の構成が簡単になるのに加えて、加圧シリンダの加圧力の調整によって、灯具の照明面に対する清掃ブラシの押付力の調整を簡単に行える。しかも、灯具の清掃可能な部位は、その正面の照明面に限られず、この照明面に接続する両コーナー面の清掃もできる。
【0029】
請求項3の発明によれば、単に一つの主モータによって、2つの清掃ブラシを駆動回転させられて、装置全体の構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明に係る自動清掃装置の正面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 同じく一部を破断した右側面図である。
【図4】 図3の清掃ブラシ装置Aの部分の拡大図である。
【図5】 図4のX矢視図である。
【図6】 請求項1の発明に係る自動清掃装置と灯具Lとの配置をトンネル内から見た図である。
【図7】 灯具Lの清掃時における清掃ブラシ装置Aの作用説明図である。
【図8】 清掃ブラシBが干渉物36を回避する状態の作用説明図である。
【図9】 灯具Lの非清掃時における清掃ブラシ装置Aの作用説明図である。
【図10】 請求項3の発明に係る清掃ブラシ装置A’を主体に示す概略平面図である。
【図11】 主モータM'1の部分の正面図である。
【符号の説明】
A,A’:清掃ブラシ装置
B,B’:清掃ブラシ
1 :回動ピン22の軸心(エアーシリンダの回動支点)
2 :回動ピン24の軸心(ブラシ取付板の回動支点)
D:清掃車
G:ガイドレール
L:灯具
La:灯具の照明面
La,Lb :灯具のコーナー面
1,M'1:主モータ
2 :ブラシモータ
18:ブラシ取付板
18a:ブラシ取付板の突出部
19:エアーシリンダ(加圧シリンダ)
23:ブラシ取付板の支持筒(支持部)
28:ブラシ軸
37:清掃車のフレーム
37a:フレームの側面
41a,41b :回動アーム
48:逆ネジ棒
49a,49b :ナット体
51a,51b :リンク

Claims (3)

  1. ガイドレールに案内されてトンネル壁面に沿って走行する清掃車と、該清掃車に内装された清掃ブラシ装置とを備え、前記トンネル壁面に奥行方向に沿って所定間隔をおいて、照明面が垂直面に対して傾斜して設置されている多数の灯具に対して前記清掃ブラシ装置の清掃ブラシが進退して、各灯具を順次清掃する構成のトンネル内に設置された灯具の自動清掃装置であって、
    前記清掃車のフレームに、前記灯具の照明面に対してほぼ垂直となるように取付けられたシリンダ取付板と
    前記シリンダ取付板に、前記灯具の照明面に対して垂直な傾斜面内において回動可能に支持されたブラシ取付板と、
    前記清掃車のフレームの側面から灯具の側に突出した前記ブラシ取付板の斜上端の突出部に、そのブラシ軸を該ブラシ取付板の回動軸心と平行にして装着された清掃ブラシと、
    前記ブラシ取付板の前記突出部に装着された清掃ブラシが常に突出端の側に復帰されるように、該ブラシ取付板に対して回動力を作用させるために、前記シリンダ取付板にシリンダ本体が回動可能に支持されて、ロッドの先端部が前記ブラシ取付板に連結された加圧シリンダとを備え、
    前記加圧シリンダによりブラシ取付板に上記方向の回動力を作用させて、その斜上端部に装着された清掃ブラシを灯具の照明面に対して押し付けるように構成したことを特徴とするトンネル内灯具の自動清掃装置。
  2. 前記ブラシ取付板における回動軸心に対して清掃ブラシと反対の部分にブラシモータが装着されて、該回動軸心を中心にして清掃ブラシとブラシモータとの重量バランスが図られていることを特徴とする請求項1に記載のトンネル内灯具の自動清掃装置。
  3. ガイドレールに案内されてトンネル壁面に沿って走行する清掃車と、該清掃車に内装された清掃ブラシ装置とを備え、前記トンネル壁面に奥行方向に沿って所定間隔をおいて設置されている多数の灯具に対して前記清掃ブラシ装置の清掃ブラシが進退して、各灯具を順次清掃する構成のトンネル内に設置された灯具の自動清掃装置であって、
    前記清掃ブラシ装置は、
    その基端部が共通の主モータの駆動軸と同心となって支持されて、その先端部に清掃ブラシが装着された一対の回動アームと、
    前後の各清掃ブラシの間に清掃車の走行方向に沿って配置されて、その中央部から両端に向けて逆ネジが形成されて、ネジモータにより正逆回転される逆ネジ棒と、
    前記逆ネジ棒の逆ネジ部にそれぞれ螺合された各ナット体と、前記一対の回動アームとをそれぞれ連結する一対のリンクとから成り、
    前記逆ネジ棒の正逆回転により、前記一対の回動アームが互いに接近、或いは離隔する方向に回動して、その先端部に装着された各清掃ブラシが灯具の照明面に対して進退して、各清掃ブラシは、共通の主モータにより駆動回転させる構成であることを特徴とするトンネル内灯具の自動清掃装置。
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