JP4106698B2 - クローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機及びクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法 - Google Patents

クローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機及びクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機及びクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法に関するものであり、特に一つの画面内に複数の映像を表示させるようにしたPIP型及びPOP型テレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、単一の画面上に複数の画面を重畳表示させる、いわゆるPIP(Picture In Picture)又はPOP(Picture Out of Picture)機能を有したテレビジョン受像機が知られている。これらのテレビジョン受像機では、ユーザーは1つの画面上で種々の異なった映像を同時に見ることができる。例えば映画を鑑賞しながらニュースを見るといったことが可能となる。
【0003】
このようなPIP又はPOP機能を有するテレビジョン受像機は、内部にメモリを備えており、このメモリに対して映像信号の書き込み、読み出しを交互に繰り返すことによって、縮小された映像を生成している。
【0004】
PIP機能を有するテレビジョン受像機では、生成された縮小映像を縮小されていない映像の一部に重複して表示を行う。また通常この縮小されていない映像に対応する音声がスピーカーから出力される。一方、POP機能を有するテレビジョン受像機では、複数の映像信号が縮小処理されて、画面上に配列表示される。また、通常複数の縮小映像の内から選択された映像に対応する音声がスピーカから出力される(以下の説明では、音声が出力されている映像を主画面と称し、音声が出力されていない映像を副画面と称することにする)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PIPやPOP機能を有したテレビジョン受像機では、視聴者は音声が出力されている主画面については、番組内容を認識することができるが、音声が出力されていない副画面については番組内容を把握しにくいという問題があった。
【0006】
一方、難視聴者に対する対策として字幕を表示するクローズド・キャプション(Closed Caption)機能を有したテレビジョン受像機が知られている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機及びクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法は、次に示す構成にすることである。
(1)クローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機は、少なくとも一つがクローズド・キャプションに対応している複数の映像ソースからの映像信号に基づく映像を主画面および副画面として同時に映像出力装置の画面上に表示するとともに、上記映像信号に対応する音声信号を音声出力装置に供給するようにしたクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機であって、上記複数の映像ソースからの映像信号の内、主画面として出力する映像信号を選択する主選択手段と、上記複数の映像ソースからの映像信号の内、副画面として出力する映像信号を選択する副選択手段と、上記主選択手段により選択された映像信号を処理して上記映像出力装置に供給する主映像処理手段と、上記主選択手段により選択された映像信号に対応する音声信号を処理して上記音声出力装置から音声として出力する音声処理手段と、上記複数の映像ソースからの映像信号の内、上記副選択手段により選択された映像信号に付随したクローズド・キャプション信号を文字表示回路に供給してクローズド・キャプション信号に対応した文字を表示するため字幕信号を発生させ、この字幕信号を上記映像出力装置に供給し、上記副画面以外の位置にクローズド・キャプションを表示するクローズド・キャプション処理手段とを備え、上記映像出力装置の画面上に主画面および副画面を同時に表示し、主画面に対応する音声を上記音声出力装置から出力し、副画面に対応する音声を上記音声出力装置から出力しないようにし、上記クローズド・キャプション処理手段は、表示すべき副画面が複数ある時に、この複数の副画面に対応する複数の映像信号に付随するクローズド・キャプション信号を処理し、処理された複数のクローズド・キャプションそれぞれを、対応する副画面と位置的に対応させて表示するようにしたことを特徴とする。
(2)(1)に記載のクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機であって、さらに、表示すべき副画面が複数ある時に、この複数の副画面の外枠の色を互いに変える手段を設け、上記クローズド・キャプション処理手段は、クローズド・キャプションの色を、対応する副画面の外枠の色と同一色で表示するようにしたことを特徴とするクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機。
(3)クローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法は、少なくとも一つがクローズド・キャプションに対応している複数の映像ソースからの映像信号に基づく映像を主画面および副画面として同時に映像出力装置の画面上に表示するとともに、上記映像信号に対応する音声信号を音声出力装置に供給するようにしたクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法であって、上記複数の映像ソースからの映像信号の内、主画面として出力する映像信号を選択し、上記複数の映像ソースからの映像信号の内、副画面として出力する映像信号を選択し、上記選択された主画面として出力する映像信号を処理して上記映像出力装置に供給し、上記選択された主画面として出力する映像信号に対応する音声信号を処理して上記音声出力装置から音声として出力し、上記複数の映像ソースからの映像信号の内、上記選択された副画面として出力する映像信号に付随したクローズド・キャプション信号に対応した文字を表示するため字幕信号を発生させ、この字幕信号を上記映像出力装置に供給し、上記副画面以外の位置にクローズド・キャプションを表示し、上記映像出力装置の画面上に主画面および副画面を同時に表示し、主画面に対応する音声を上記音声出力装置から出力し、副画面に対応する音声を上記音声出力装置から出力しないようにし、表示すべき副画面が複数ある時に、この複数の副画面に対応する複数の映像信号に付随するクローズド・キャプション信号を処理し、処理された複数のクローズド・キャプションそれぞれを、対応する副画面と位置的に対応させて表示するようにしたことである。
(4)(3)に記載のクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法であって、さらに、表示すべき副画面が複数ある時に、この複数の副画面の外枠の色を互いに変え、上記クローズド・キャプションの色を、対応する副画面の外枠の色と同一色で表示するようにしたことを特徴とするクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法。
【0008】
このように構成したクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機及びクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法は、副画面の内容を表したクローズド・キャプションを表示するようにしたことにより、主画面の映像を鑑賞しているときであっても、副画面の映像の内容を容易に理解することができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法を具現化できるためのクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機1について図面を参照して説明する。
【0010】
図1に示すように、アンテナ2は分岐器3を介して主チューナ4及び副チューナ5に接続される。主チューナ4の出力は主映像中間周波数回路(主VIF)6及び主スイッチSW7を介して主映像信号回路8に接続される。
【0011】
副チューナ5の出力は主映像中間周波数回路(副VIF)16、副スイッチSW17及びスイッチ30を介して副映像信号回路18に接続される。主映像中間周波数回路6から出力される音声信号は音声信号処理回路11を介してスイッチ12に供給される。
【0012】
スイッチ12の出力は音声増幅器13を介してスピーカ14に接続される。ビデオテープレコーダ等の外部機器からの映像信号及び音声信号は外部映像信号入力端子V1〜V3及び外部音声信号入力端子A1〜A3から入力されて、外部映像信号は主スイッチSW7に供給され、外部音声信号はスイッチSW12に供給される。
【0013】
主映像信号回路8の出力(映像信号Ym、(B−Y)m、(R−Y)m、同期信号Vm、Hm)は画面合成回路9及び偏向高圧回路14に接続される。また副映像信号処理回路18の出力(映像信号YS、(B−Y)S、(R−Y)S、同期信号VS、HS)は画面合成回路9に接続される。
【0014】
画面合成回路9から出力されるY信号、B−Y信号及びR−Y信号は加算回路22−1、22−2、22−3を介してマトリクス回路10に供給される。マトリクス回路10の出力信号R,G,Bは陰極線管15に接続される。主スイッチSW7、副スイッチSW17、スイッチ12、30はそれぞれシステム制御回路19によって制御される。
【0015】
システム制御回路19には、リモートコマンダ24からの赤外線信号を受光する受光部23及びテレビジョン受像機のフロントパネルに設けられたキー装置25が接続されている。さらにシステム制御回路19にはラストメモリ20が接続されると共に、文字表示回路21が接続されている。文字表示回路21の出力は加算回路22ー1、22ー2、22ー3に接続されている。
【0016】
このような構成からなるテレビジョン受像機1の動作について、以下、図1を参照して詳細に説明する。
【0017】
アンテナ2により受信した受信信号は、分岐器3に供給され、この分岐器3は、受信信号を殆ど減衰することなく主チューナ4に供給すると共に副チューナ5に供給する。
【0018】
主チューナ4より出力される信号は、主映像中間周波回路(主VIF)6を介して主スイッチ回路7に供給されて、外部映像信号入力端子V1、V2、V3からの外部映像信号と切り換えられる。切り換えられた映像信号が主映像信号回路8に供給される。この主映像信号回路8において画質調整等が行なわれ、輝度信号Ymと色差信号(RーY)m、(B−Y)mが出力されて、画面合成回路9に供給される。この際に同期信号Hm、Vmが画面合成回路9に供給される。
【0019】
主映像中間周波回路6よりの音声信号は、音声信号処理回路11に供給され、その音声信号処理回路11よりの音声信号がスイッチ回路12に供給され、上述の外部映像信号入力端子V1、V2、V3に対応する、外部音声信号入力端子A1、A2、A3よりの外部音声信号と切り換えられる。このようにして切り換えられた音声信号が音声増幅器13を介して、スピーカ14に供給される。
【0020】
主映像信号回路8よりの水平及び垂直同期信号Hm、Vmは偏向・高圧回路14に供給され、偏向・高圧回路14において生成された偏向信号が陰極線管15に供給される。
【0021】
副チューナ5より出力される信号は、副映像中間周波回路(副VIF)16に供給され、これよりの映像信号が副スイッチ回路17に供給されて、外部映像信号入力端子V1、V2、V3からの外部映像信号と切り換えられる。切り換えられた映像信号がスイッチ30によりオン/オフ制御されて副映像信号回路18に供給される。
【0022】
この副映像信号回路18において画質調整等が行われて、輝度信号YSと色差信号(RーY)S、(BーY)Sが出力されて画面合成回路9に供給される。
【0023】
また主映像信号回路8及び副映像信号回路18は垂直帰線区間の所定ラインに多重されているクローズドキャプション信号CCm、CCSを抜き出してシステム制御回路19に出力する。
【0024】
画面合成回路9はA/Dコンバータ、メモリ、D/Aコンバータ等から構成される。画面合成回路9は、主映像信号回路8から主映像信号である輝度信号Ym、(B−Y)m、(R−Y)m、主映像信号の同期信号Vm、Hmを入力すると共に、副映像信号回路18から副映像信号である輝度信号YS、(B−Y)S、(R−Y)S、副映像信号の同期信号VS、HSを入力する。画面合成回路9はシステム制御回路19による制御に基づいて、PIPやPOPといった画面合成処理を行う。
【0025】
またPIPやPOP処理が行われないときには、システム制御回路18は、スイッチ30を図1に示されている状態とは反対側の端子に切り替えると共に、主映像信号回路8が入力した信号をそのままマトリクス回路10に出力するように制御を行う。
【0026】
さらにPOP機能のように、副画像として表示する画像が複数あるときには、システム制御回路19は所定時間ごとにチャンネルが変わるように副チューナ5を制御し、それぞれのチャンネルの映像(静止画)が画面合成回路9内のメモリに記憶されるように制御する。
【0027】
これにより、副画面として表示される映像は周期的に更新され、各映像毎では駒落としを行った映像が表示されることになる。
【0028】
システム制御回路19は、主映像信号回路8から入力したクローズドキャプション(字幕)信号CCm及び、副映像信号回路18から入力したクローズドキャプション(字幕)信号CCSを文字表示回路21に供給すると共に字幕表示位置、文字色、文字背景色を変えた字幕信号を発生するように文字表示回路21を制御する。
【0029】
このようにして文字表示回路21で発生されている字幕信号は加算回路22−1、22−2、22−3に供給される。またシステム制御回路19はリモートコマンダ24またはキー装置25から入力された使用者の指示に基づいて、(1)主画面の字幕のみ表示、(2)副画面の字幕のみ表示、(3)主・副画面の字幕を両方とも表示のいづれかの表示モードを文字表示回路21に設定することができる。
【0030】
さらにPOPのように表示すべき副画面が複数ある時には、システム制御回路19は副映像信号回路18から供給されるチャンネル毎の字幕信号を受信し、これらの字幕信号と映像との対応関係が分かる表示を行うように画面合成回路9と文字表示回路21を制御する。
【0031】
このような構成からなるテレビジョン受像機1においては、主画面と副画面をPIP型で表示するかPOP型で表示するかを適宜選択して表示することができる。
【0032】
図2〜図4は、PIP型画面において、1個の副画面の字幕を主画面の適宜位置に表示した表示形態の具体例を示し、図5〜図8は複数の副画面の字幕を主画面の適宜位置に表示した表示形態の具体例を示したものである。
【0033】
第1の字幕の表示例は、図2に示すように、主画面36の右下に副画面37を表示し、この副画面37の左側、即ち、主画面36の下部側に副画面37の字幕35aを半透明なバックグランド上に表示したものである。
【0034】
第2の字幕の表示例は、図3に示すように、主画面36の右下に副画面37を表示し、この副画面37の左側、即ち、主画面36の下部側に副画面37の字幕35bのキャラクタに陰影を施して表示したものである。
【0035】
第3の字幕の表示例は、図4に示すように、主画面36の右下に副画面37を表示し、この副画面37の左側、即ち、主画面36の下部側に副画面37の字幕35cのキャラクタを白抜きにして表示したものである。
【0036】
尚、上記第1〜第3の字幕の表示例35a、35b、35cに限定されることなく、要は主画面36を見ている最中に副画面37の副画像の内容が字幕35a、35b、35cを見て容易に理解できる表示であればよい。
【0037】
第4の字幕の表示例は、図5に示すように、主画面36内に複数の副画面37a、37b、37cを表示したものであり、主画面36の右側に縦に複数の副画面37a、37b、37c(実施例において3個)を表示した構成になっている。この副画面37a、37b、37cに対応するそれぞれの字幕35d、35e、35fはそれぞれの副画面37a、37b、37cの左側に表示するようにする。
【0038】
この字幕35d、35e、35fの表示形態は、上記図2〜図4で説明した第1〜第3の種々の表示形態を援用することができる。又は、それぞれの副画面37a、37b、37cの周囲に色彩を施し、この色彩と同一色、又は同系色の色彩で字幕35d、35e、35fを表示するようにしてもよい。更に、副画面37a、37b、37cに表示するチャンネル番号と同一番号、又はそれぞれの副画面37a、37b、37cの固有の番号に対応させて字幕35d、35e、35fに表示するようにしてもよい。又、副画面37a、37b、37cの物理的な位置に番号を付け、例えば上からの番号、又は下側からの番号に対応させて表示するようにしてもよく、複数の副画面37a、37b、37cと字幕35d、35e、35fとの対応付けが主画面及び副画面を見て容易に解ればよい。
【0039】
第5の字幕の表示例35g、35h、35iは、図6に示すように、主画面36内に複数の副画面37a、37b、37cを表示したものであり、主画面36の右側に縦に複数の副画面37a、37b、37c(実施例において3個)を表示した構成になっている。この副画面37a、37b、37cの字幕35g、35h、35iは最下部の副画面37cの左側であって、主画面36の下部側にまとめて縦一列に表示するようにし、その字幕35g、35h、35iの表示形態は上記図2〜図4で説明した第1〜第3の種々の表示形態、又は図5で示した第4の表示例で説明した色彩及び/又は番号等に対応させて表示することができる。
【0040】
第6の字幕の表示例は、図7に示すように、主画面36内に複数の副画面37a、37b、37cを表示したものであり、主画面36の右側に縦に複数の副画面37a、37b、37c(実施例において3個)を表示した構成になっている。この副画面37a、37b、37cの字幕35j、35k、35lは最下部の副画面37cの左側であって、主画面36の下部側に横一列に並べて表示するようにし、その字幕35j、35k、35lの表示形態は上記図2〜図4で説明した第1〜第3の種々の表示形態、又は図5で示した第4の表示例で説明した色彩及び/又は番号等に対応させて表示することができる。
【0041】
第7の字幕の表示例は、図8に示すように、主画面36内に複数の副画面37a、37b、37cを表示したものであり、主画面36の右側に縦に複数の副画面37a、37b、37c(実施例において3個)を表示した構成になっている。この副画面37a、37b、37cの字幕35m、35n、35oは最上部の副画面37aの左側であって、主画面36の上部側に横一列に並べて表示するようにし、その字幕35m、35n、35oの表示形態は上記図2〜図4で説明した第1〜第3の種々の表示形態、又は図5で示した第4の表示例で説明した色彩及び/又は番号等に対応させて表示することができる。
【0042】
図9は、POP型画面における、主画面及び副画面の分割の形態を示したものであり、主画面36と副画面37dの表示画面の大きさを略同じにして、適宜位置に副画面37dの字幕35p、又は35q、又は35rを表示した構成になっている。副画面37dに対する字幕35p、35q、35rは、分割された主画面36及び副画面37dから外れた位置、即ち、ブランク領域38等に表示しても良く、又は集中して観る主画面36の適宜位置(主たる画面の邪魔にならない位置)に表示するようにしてもよい。
【0043】
このような構成にしたことにより、視聴者は、例えば主画面36で野球を見ているとすると、その音声を聞きながら映像を楽しむ。同時に副画面37dの字幕35p、又は35q、又は35rを時折見ることにより、現在の副画面37dがどのような内容であるか等が容易に解る。従って、字幕によってある程度その内容を知り、副画面の方を見たくなった時には、主画面と副画面の入れ替え操作をリモートコマンダ等により行うことで、副画面であった映像を音声付きで楽しむことができるようになる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明した本発明に係るクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機は、音声出力されない副画面のクローズド・キャプションを表示させるようにしたことにより、副画面に映出されている映像の内容を容易に知ることができると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPIP型又はPOP型のテレビジョン受像機を示したブロック図である。
【図2】同PIP型の画面において、主画面に副画面に映出されている副画像の内容を半透明のバックグランドにして表示した字幕の説明図である。
【図3】同PIP型の画面において、主画面に副画面に映出されている副画像の内容を陰影を付けた文字で表示した字幕の説明図である。
【図4】同PIP型の画面において、主画面に副画面に映出されている副画像の内容を白抜きの文字で表示した字幕の説明図である。
【図5】同PIP型の画面において、複数の副画面に映出されている副画像の内容に対応させて表示した字幕の説明図である。
【図6】同PIP型の画面において、複数の副画面に映出している副画像の内容に対応した字幕を1箇所に並べて表示した説明図である。
【図7】同PIP型の画面において、複数の副画面に映出している副画像の内容に対応した字幕を主画面の下部位置に一列に並べて表示した説明図である。
【図8】同PIP型の画面において、複数の副画面に映出している副画像の内容に対応した字幕を主画面の上部位置に一列に並べて表示した説明図である。
【図9】同POP型の画面において、副画面に映出している副画像の内容の字幕を表示する位置を示した説明図である。
【符号の説明】
1;テレビジョン受像機、2;アンテナ、3;分岐器、4;主チューナ、5;副チューナ、6;主映像中間周波回路(主VIF)、7;主スイッチ(主SW)、8;主映像信号回路、9;画面合成回路、10;マトリクス回路、11;音声信号処理回路、12;スイッチ、13;音声増幅器、14;スピーカ、15;陰極線管、16;副映像中間周波回路(副VIF)、17;副スイッチ、18;副映像信号回路、19;システム制御、20;ラストメモリ、21;文字表示回路、22;加算回路、23;受光部、24;リモートコマンダ

Claims (4)

  1. 少なくとも一つがクローズド・キャプションに対応している複数の映像ソースからの映像信号に基づく映像を主画面および副画面として同時に映像出力装置の画面上に表示するとともに、上記映像信号に対応する音声信号を音声出力装置に供給するようにしたクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機であって、
    上記複数の映像ソースからの映像信号の内、主画面として出力する映像信号を選択する主選択手段と、
    上記複数の映像ソースからの映像信号の内、副画面として出力する映像信号を選択する副選択手段と、
    上記主選択手段により選択された映像信号を処理して上記映像出力装置に供給する主映像処理手段と、
    上記主選択手段により選択された映像信号に対応する音声信号を処理して上記音声出力装置から音声として出力する音声処理手段と、
    上記複数の映像ソースからの映像信号の内、上記副選択手段により選択された映像信号に付随したクローズド・キャプション信号を文字表示回路に供給してクローズド・キャプション信号に対応した文字を表示するため字幕信号を発生させ、この字幕信号を上記映像出力装置に供給し、上記副画面以外の位置にクローズド・キャプションを表示するクローズド・キャプション処理手段とを備え、
    上記映像出力装置の画面上に主画面および副画面を同時に表示し、
    主画面に対応する音声を上記音声出力装置から出力し、
    副画面に対応する音声を上記音声出力装置から出力しないようにし、
    上記クローズド・キャプション処理手段は、表示すべき副画面が複数ある時に、この複数の副画面に対応する複数の映像信号に付随するクローズド・キャプション信号を処理し、処理された複数のクローズド・キャプションそれぞれを、対応する副画面と位置的に対応させて表示するようにしたことを特徴とするクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機。
  2. 請求項1に記載のクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機であって、さらに、
    表示すべき副画面が複数ある時に、この複数の副画面の外枠の色を互いに変える手段を設け、
    上記クローズド・キャプション処理手段は、クローズド・キャプションの色を、対応する副画面の外枠の色と同一色で表示するようにしたことを特徴とするクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機。
  3. 少なくとも一つがクローズド・キャプションに対応している複数の映像ソースからの映像信号に基づく映像を主画面および副画面として同時に映像出力装置の画面上に表示するとともに、上記映像信号に対応する音声信号を音声出力装置に供給するようにしたクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法であって、
    上記複数の映像ソースからの映像信号の内、主画面として出力する映像信号を選択し、
    上記複数の映像ソースからの映像信号の内、副画面として出力する映像信号を選択し、
    上記選択された主画面として出力する映像信号を処理して上記映像出力装置に供給し、
    上記選択された主画面として出力する映像信号に対応する音声信号を処理して上記音声出力装置から音声として出力し、
    上記複数の映像ソースからの映像信号の内、上記選択された副画面として出力する映像信号に付随したクローズド・キャプション信号に対応した文字を表示するため字幕信号を発生させ、この字幕信号を上記映像出力装置に供給し、
    上記副画面以外の位置にクローズド・キャプションを表示し、
    上記映像出力装置の画面上に主画面および副画面を同時に表示し、
    主画面に対応する音声を上記音声出力装置から出力し、
    副画面に対応する音声を上記音声出力装置から出力しないようにし、
    表示すべき副画面が複数ある時に、この複数の副画面に対応する複数の映像信号に付随するクローズド・キャプション信号を処理し、処理された複数のクローズド・キャプションそれぞれを、対応する副画面と位置的に対応させて表示するようにしたことを特徴とするクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法。
  4. 請求項3に記載のクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法であって、さらに、
    表示すべき副画面が複数ある時に、この複数の副画面の外枠の色を互いに変え、
    上記クローズド・キャプションの色を、対応する副画面の外枠の色と同一色で表示するようにしたことを特徴とするクローズド・キャプション機能を有したテレビジョン受像機における映像信号処理方法。
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