JP4106614B2 - 検体ラック及び検体位置確認システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、検体容器が有するICタグに記憶された検体情報を読み取るICタグリーダを備えた検体ラック及び該検体ラックを用いた検体位置確認システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液、血漿、血清等の検体は、医療機関等において採取され、試験管等の検体容器に収容されて検査機関に搬送される。検査機関においては、搬入された検体について受付処理を行った後に、検体を検体ラックに収容して保管している。即ち、まず、受付処理、例えば、検査機関に搬送された検体を収容した検体容器に、検体を識別するための検体番号、受付日等を含む検体情報を記載したラベル等の貼り付け等が行わる。次に、受付処理が行われた検体は、検体ラックに収容され、例えば、検体ラックの収容部の位置番号とその検体ラックに保管されている検体の検体情報等を対応させることによって検体の検査や検体の保管等の管理が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
検体ラックに保管されている検体は、検査、再検査又は廃棄を指示された場合には、検体ラックから抜き取られ、検査、再検査又は廃棄が行われる。また、検査が終了し、再検査等に備えて保管を指示された場合には、検体ラックに差し込まれ保管される。なお、検体ラックから検体を抜き取る際に、抜き取りを指示された検体か否かの確認は、ラベルに記載されている検体番号等の目視により行われている。また、検体を差し込む際に、検体を差し込む検体ラックの収容部の確認は、検体ラックの収容部の位置番号を目視することにより行われている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−285855号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように検体は、検査、再検査又は廃棄を指示された場合には、指示に基づいて検体ラックから抜き取られて検査、再検査又は廃棄が行われるため、検体ラック内における検体の位置が適切に把握されている必要がある。しかし、従来は、検体に付されている検体情報と検体が収容された検体ラックの位置情報とを、検体ラックに検体を収容する毎に作業員が確認して、パーソナルコンピュータ等に入力して検体ラック内における検体の位置を管理していた。そのため、検体を検体ラックに収容する処理に多大な労力を必要としていた。また、検体の抜取指示が出された場合、検体ラック内における検体の位置を確認し、該当する検体を目視で確認して抜き取っているため、本来抜き取るべき検体と異なる検体を抜き取ってしまうという抜き取りミスが生じる場合もある。
【0006】
この発明の課題は、検体情報と位置情報とを容易に対応付けることができる検体ラック、及び該検体ラックを用いて検体ラックに収容されている検体を識別すると共に該検体の検体ラック内における位置を確認できる検体位置確認システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の検体ラックは、検体情報を記憶するICタグを有する複数の検体容器を収容する検体ラックであって、前記検体ラックの各収容部に、該検体ラック上における位置情報が記憶されたICタグリーダを備えることを特徴とする。
【0008】
この請求項1記載の検体ラックによれば、検体ラックの収容部に位置情報が記憶されたICタグリーダを備えている。従って、収容部に収容された検体を識別するための検体情報を、該収容部に配置されたICタグリーダにおいて読み取ることにより、検体情報と位置情報とを容易に対応させることができる。
【0009】
また、請求項2記載の検体ラックは、前記ICタグリーダが、該ICタグリーダに対して電力を供給するバッテリと、前記バッテリによる電力供給を制御する電力制御部とを備えることを特徴とする。
【0010】
この請求項2記載の検体ラックによれば、ICタグリーダが電源制御部を備えているため、例えば、読取指示を受けた時にのみICタグに記憶されている検体情報を読み取るようにすることができる。従って、ICタグリーダにおける電力消費を低減することによりバッテリを小型化して、ICタグリーダを容易に小型化し、検体ラックの各収容部に配置することができる。
【0011】
また、請求項3記載の検体ラックは、前記ICタグリーダが、前記ICタグから読み取った検体情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする。この請求項3記載の検体ラックによれば、ICタグリーダにおいて記憶部を備えているため、ICタグから読み取られた検体情報と位置情報とを確実に対応させることができる。
【0012】
また、請求項4記載の検体位置確認システムは、検体情報を記憶するICタグを有する検体容器と、前記検体容器を収容する複数の収容部を備え、該収容部の各々に該収容部の検体ラック内における位置情報が記憶されているICタグリーダを備える検体ラックと、前記ICタグに記憶されている検体情報及び前記ICタグリーダに記憶されている位置情報を検体位置確認情報として取得する検体位置確認情報取得手段と、前記検体位置確認情報取得手段により取得された検体位置確認情報を記憶する検体位置確認情報記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
この請求項4記載の検体位置確認システムによれば、ICタグに記憶されている検体情報とICタグリーダに記憶されている位置情報とを対応付けた検体位置確認情報を記憶している。従って、どの検体が検体ラック内のどの収容部に収容されているかを容易、かつ、的確に管理することができ、検体の抜き取りミス等を適切に防止することができる。
【0014】
また、請求項5記載の検体位置確認システムは、前記ICタグリーダが、該ICタグリーダに対して電力を供給するバッテリと、前記バッテリによる電力供給を制御する電力制御部とを備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項5記載の検体位置確認システムによれば、ICタグリーダにおける電力消費を低減してバッテリを小型化し、ICタグリーダを容易に小型化することができるため、ICタグリーダを検体ラックの各収容部の底部に配置することができる。
【0016】
また、請求項6記載の検体位置確認システムは、前記ICタグリーダが、前記ICタグから読み取った情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする。この請求項6記載の検体位置確認システムによれば、ICタグリーダにおいて検体情報及び位置情報を記憶することができるため、検体ラック単位で収容されている検体と該検体の検体ラック内における位置を把握することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、実施の形態に係る検体ラック及び該検体ラックを用いた検体位置確認システムについて説明する。なお、以下においては、血液、血漿、血清等の検体を収容している検体容器の検体ラック上における位置を確認する場合を例として説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施の形態に係る検体ラックを説明するための図である。検体ラック2は、図1に示すように検体を収容した検体容器を収容する複数の収容部4が設けられている。この検体ラック2には、左から右方向に10個の収容部4を有する列が前方から後方に5列設けられており、合計50個の収容部4が設けられている。
【0019】
また、図1に示すように、検体ラック2の各収容部4には、位置番号が付されている。即ち、検体ラック2の奥側から1列目の収容部4には、左から右方向に「01」、「02」、「03」、…と位置番号が付されており、検体ラック2の奥側から2列目の収容部4には、左から右方向に「11」、「12」、「13」、…と位置番号が付されている。また、検体ラック2の奥側から3列目、4列目、5列目の収容部4にも、同様に位置番号が付されている。
【0020】
また、検体ラック2の各収容部4の底部には、図1に示すように、円板状であって、収容部4の底部に配置可能な小型のICタグリーダ6が配置されている。このICタグリーダ6には、該ICタグリーダ6が配置されている収容部4に付されている位置番号が記憶されている。
【0021】
図2は、収容部4の底部に配置されているICタグリーダ6の一例を示す図である。ICタグリーダ6は、ICチップ10及びアンテナ12を備えている。ICチップ10及びアンテナ12は、ICタグリーダ6を形成する素材の内部に設けられている。ここで、ICタグリーダ6を形成する素材は、検体ラック2を形成する素材と同様の素材、例えば、ポリエステル等の素材により形成されている。
【0022】
図3は、検体ラック2が備えるICタグリーダ6のブロック構成図である。ICタグリーダ6は、上述のように、ICチップ10及びアンテナ12を備えている。ICチップ10は、ICチップ10におけるデータの処理を制御するデータ制御部11を備えている。このデータ制御部11には、アンテナ12を介してICタグから読み取られた検体情報及びICタグリーダ6が配置されている収容部4の位置情報(位置番号)等を記憶するデータ記憶部14が接続されている。また、データ制御部11には、バッテリ16及び振動センサ18が接続されている。
【0023】
振動センサ18は、ICタグリーダ6に電力を供給するバッテリ16の起動を制御しており、電力制御部として機能する。即ち、ICタグリーダ6に所定の振動が加えられたことが振動センサ18により感知された場合には、バッテリ16が起動してデータ制御部11に対して電力が供給され、ICタグリーダ6が作動を開始する。ICタグリーダ6が作動を開始した場合には、アンテナ12を介して、該ICタグリーダ6が配置されている収容部4に収容された検体容器内のICタグに対して電力が供給され、ICタグに記憶されている検体情報の読み取りが行われる。即ち、電力の供給を受けたICタグにおいては、記憶されている検体情報をICタグリーダ6に対して送信するため、ICタグリーダ6においてICタグに記憶されている検体情報を読み取ることができる。なお、バッテリ16が起動してから所定の時間が経過した場合には、データ制御部11に対する電力の供給が自動的に停止され、ICタグリーダ6の作動が停止される。
【0024】
図4は、検体ラック2に収容される検体容器20を示す図である。この検体容器20は、一端が閉じ他端に開口部を有する円筒状の収容部22を有しており、収容部22内にICタグ24が収容されている。このICタグ24には、検体を識別するための検体情報、例えば、検体番号、受付日、患者氏名等を含む情報が記憶されている。
【0025】
ここで、ICタグ24としては、非接触で情報の読み取りが可能なもの、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグ等が用いられる。また、ICタグ24を有する検体容器20が収容された収容部4の底部に配置されているICタグリーダ6に対してのみ検体情報の送信を行うべく、例えば、通信距離が最大でも数mm程度の静電結合方式のICタグや、通信距離が最大でも数cm程度の電磁誘導方式のICタグが用いられる。また、このICタグ24としては、フィルム状等、ごく薄い形状のものであって、検体容器20内に検体と共に収容することが可能な程度の大きさのICタグ、例えば、微細なものとしては0.4mm×0.4mm程度の大きさのICタグが用いられる。なお、このように微細なICタグに用いることができるICチップとして、紙幣や株券等の有価証券に漉き込むことができるICチップが存在する(特開2001−260580号公報参照)。また、ICタグ24は、検体の性状に影響を与えない素材、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET(polyethylene terephthalate)等の素材によりコーティングされている。
【0026】
図5は、この発明の実施の形態に係る検体ラックを用いた検体位置確認システムのブロック構成図である。検体位置確認システム30は、医療機関において採取された検体の検査を行う検査機関等に設置されている。この検体位置確認システム30は、検体の位置の確認等の処理を行うパーソナルコンピュータ(PC)32を備えており、このPC32には、据置型のICタグリーダ/ライタ(据置型ICタグR/W)34が接続されている。
【0027】
据置型ICタグR/W34は、図示しないアンテナを介して送信される電波の届く範囲に検体ラック2が配置された場合に、検体ラック2の各収容部4の底部に配置されている複数のICタグリーダ6に記憶されている検体情報及び位置情報を読み取り、読み取った検体情報と位置情報とを対応させ、検体位置確認情報としてPC32に送信する。
【0028】
ここで、検体位置確認情報は、検体情報と位置情報とが対応付けられた情報である。即ち、検体容器に収容されたICタグ24に記憶されている検体情報が、該検体容器が収容された検体ラック2の収容部4の底部に配置されているICタグリーダ6により読み取られ、この読み取られた検体情報とICタグリーダ6により記憶されている位置情報とが対応付けられた情報となっている。そのため、この検体位置確認情報により、検体ラック2内のどの収容部4にどの検体が収容されているかを確認し、検体ラック2に収容されている検体を管理することができる。
【0029】
PC32は、図5に示すように、PC32におけるデータの処理を制御するデータ制御部40を備えている。このデータ制御部40には、据置型ICタグR/W34及び検体の受付処理や検査の管理等を行う基幹システム(図示せず)との間の通信を制御する通信制御部42が接続されている。また、データ制御部40には、据置型ICタグR/W34を介して読み取られた検体位置確認情報を記憶するデータ記憶部44及び通信制御部42を介して受信した基幹システムからの指示等を表示する表示部46が接続されている。
【0030】
次に、検査機関に搬入された検体を保管する際に、実施の形態に係る検体位置確認システムによる検体ラックに収容されている検体及び該検体の検体ラック内における位置を確認する処理について説明する。
【0031】
まず、検体が収容された検体容器20が検査機関に搬入される。搬入の際には、検体容器20の収容部22に検体と共に収容されているICタグ24に、該検体の検体情報(検体番号、受付日等)が記憶されている。
【0032】
次に、搬入された検体容器20を、検体ラック2の任意の収容部4に挿入することによって検体ラック2に収容する。そして、各収容部4に検体容器20を収容した検体ラック2を、例えば、左右に振動させる等により、検体ラック2に所定の振動を加える。この時、検体ラック2に加えられた振動をICタグリーダ6の振動センサ18が感知することにより、バッテリ16が起動してデータ制御部11に対する電力の供給が開始される。電力の供給が開始されることにより作動を開始したICタグリーダ6は、アンテナ12を介してICタグ24に対して電波を送信する。即ち、各収容部4の底部に配置されているICタグリーダ6から、該収容部4に収容されている検体容器20内のICタグ24に対して電波が送信される。
【0033】
ICタグ24においては、ICタグリーダ6から送信された電波により電力伝送を受ける。例えば、ICタグ24として電磁誘導方式のRFIDタグを用いている場合には、ICタグ24のアンテナ及びICタグリーダ6のアンテナ12としてコイルを用い、2つのコイルの誘導電束による誘起電圧を利用してICタグ24において発電する。そして、発電することにより起動したICタグ24から、該ICタグ24を有する検体容器20が収容されている収容部4の底部に配置されているICタグリーダ6に対して検体情報が送信される。
【0034】
ICタグリーダ6においては、送信された検体情報をアンテナ12を介して受信し、受信した検体情報をデータ記憶部14に記憶する。なお、各収容部4の底部に配置されている全てのICタグリーダ6において、上述の処理が行われ、各収容部4に収容された検体容器20に収容されている検体の検体情報が、各ICタグリーダ6のデータ記憶部14に記憶される。
【0035】
なお、検体の採取が行われる医療機関等から検体を集荷する際に、検体ラック2を用いるようにしてもよい。即ち、採取された検体を収容した検体容器20を、医療機関等から集荷する際に検体ラック2に収容し、集荷時点において検体情報と位置情報とを対応付けるようにしてもよい。
【0036】
次に、据置型ICタグR/W34が備えるアンテナからの電波が届く範囲に、検体容器20を収容した検体ラック2を配置する。据置型ICタグR/W34においては、検体ラック2の各収容部4の底部に配置されている各ICタグリーダ6に記憶されている検体情報及び位置情報を読み取り、読み取った検体情報及び位置情報を対応させ、検体位置確認情報としてPC32に送信する。
【0037】
PC32においては、据置型ICタグR/W34により読み取られた検体位置確認情報を通信制御部42を介して受信し、受信された検体位置確認情報がデータ記憶部44に記憶される。従って、検体ラック2に収容されている検体を把握することができると共に、該検体の検体ラック2内における位置を把握することができる。
【0038】
次に、検査、再検査等のために検体ラックに収容されている検体の抜き取りが行われた場合等においては、図6のフローチャートに示すように、抜き取られた検体を確認する処理が行われる。
【0039】
まず、検査の管理等を行う基幹システムから送信された検体の抜取指示を通信制御部42を介して受信する(ステップS10)。即ち、検体ラック2からの抜き取りを指示された検体の検体情報を受信する。なお、受信された抜取指示は、データ記憶部44に記憶される。
【0040】
次に、受信した抜取指示を表示部46に表示する(ステップS11)。即ち、データ記憶部44に記憶されている検体位置確認情報に基づいて、抜き取りが指示された検体の検体情報と、検体情報に対応させて該検体が収容されている検体ラック2における収容部4の位置情報とを表示部46に表示する。
【0041】
ここで、作業者は、まず、表示部46に表示されている抜取指示に基づいて、所定の検体容器20を検体ラック2から抜き取る。次に、所定の検体容器20が抜き取られた検体ラック2を左右に振動させる等により、検体ラック2に所定の振動を与える。検体ラック2においては、与えられた振動を各収容部4の底部に配置されている各ICタグリーダ6が備える振動センサ18において感知し、バッテリ16を起動させて各ICタグリーダ6を作動させる。
【0042】
ICタグリーダ6においては、該ICタグリーダ6が配置されている収容部4に収容された検体容器20内のICタグ24に記憶されている検体情報を読み取り、読み取られた検体情報をデータ記憶部14に記憶する。
【0043】
次に、据置型ICタグR/W34から送信される電波が届く範囲に検体ラック2を配置する。据置型ICタグR/W34においては、各ICタグリーダ6のデータ記憶部14に記憶されている検体情報及び位置情報を読み取り、読み取られた検体情報と位置情報とを対応付け、検体位置確認情報としてPC32に対して送信する。
【0044】
なお、据置型ICタグR/W34において、検体容器20が抜き取られた収容部4の底部に配置されているICタグリーダ6からは、位置情報のみが読み取られる。ここで、位置情報のみが読み取られた場合には、位置情報に対応付ける検体情報が存在しないため、読み取られた位置情報は検体情報と対応させることができずPC32に対して送信されない。従って、PC32に対しては、検体ラック2の収容部4に収容されている検体の検体位置確認情報のみが送信される。
【0045】
PC32においては、据置型ICタグR/W34から送信された検体位置確認情報を、通信制御部42を介して受信する(ステップS12)。即ち、抜取指示に基づいて、検体が抜き取られた後の検体ラック2に収容されている検体及び該検体の検体ラック2内における位置を示す検体位置確認情報を受信する。
【0046】
次に、抜き取りを指示された検体が検体ラック2から抜き取られたことの確認を行う(ステップS13)。即ち、まず、データ記憶部44に記憶されている抜き取りが行われる前の検体位置確認情報と、抜き取りが行われた後の検体位置確認情報とを比較することにより、抜き取られた検体及び抜き取られた検体が収容されていた検体ラック2内における位置を確認する。次に、データ記憶部44に記憶されている抜取指示と、抜き取りが確認された検体の検体情報とを照合することにより、指示された検体が抜き取られているか否かの確認を行う。
【0047】
検体の抜き取りに誤りがある場合には(ステップS14)、表示部46に検体の抜き取りに誤りがある旨の警告を表示する(ステップS15)。即ち、抜き取りが確認された検体の検体情報と、抜取指示が出されている検体情報とが照合不一致になった場合には、検体の抜き取りに誤りがあることが確認される。従って、この場合には、照合不一致となった検体の検体位置確認情報と共に、検体の抜き取りに誤りがある旨の警告を表示部46に表示する。
【0048】
表示部46に検体の抜き取りに誤りがある旨の警告が表示された場合には(ステップS15)、抜取指示を確認して再度検体の抜き取りを行い、検体ラック2に所定の振動を与えた後に、据置型ICタグR/W34からの電波が届く範囲に検体ラック2を配置して、ステップS12及びステップS13の処理を行うことにより抜き取られた検体の確認を行う。
【0049】
一方、抜き取りが確認された検体の検体情報と、抜取指示が出されている検体情報とが照合一致になった場合には(ステップS14)、検体の抜き取りが正確に行われたことが確認されたため、処理を終了する。
【0050】
この実施の形態に係る検体ラックによれば、検体情報を記憶したICタグを有する検体容器を収容する収容部の底部に位置情報を記憶したICタグリーダが配置されている。従って、検体ラックの収容部に検体容器を収容し、その場で検体情報と位置情報とを対応させることができるため、検体の受付処理における労力を大幅に軽減することができる。
【0051】
また、検体ラックの収容部の底部に配置されたICタグリーダにおいて検体情報を読み取っているため、検体ラックの収容部に検体容器を収容した時点において、検体ラックに収容された検体を識別することができる。また、検体情報と位置情報とを容易、かつ、的確に対応付けることができるため、検体の検体ラック内における位置を正確に把握することができる。そのため、検体ラックに収容された検体を適切に管理することができる。
【0052】
また、上述の実施の形態に係る検体ラックによれば、ICタグリーダは、所定の振動を加えられた場合に作動し、作動から所定時間経過後、自動的に作動を停止している。即ち、ICタグリーダにおける電力消費を最低限に抑え、バッテリを小型化することによって、検体ラックの各収容部の底部に収容可能な大きさにICタグリーダを小型化している。従って、検体ラックの各収容部の底部に位置情報を記憶しているICタグリーダを配置し、検体情報を読み取って記憶することができる。そのため、一つの検体容器を検体ラックに収容する毎に、作業員が検体ラック内における位置に対応させて検体情報を入力することにより、検体情報と位置情報とを対応させる処理を経ることなく、検体ラック内の任意の収容部にそれぞれ検体容器を収容した後、検体ラック単位で検体情報と位置情報とを対応させることができる。
【0053】
また、上述の実施の形態に係る検体位置確認システムによれば、ICタグリーダにおいて、検体容器に収容されているICタグから読み取られた検体情報と位置情報とを対応させた検体位置確認情報に基づいて、抜き取りを指示された検体が抜き取られているか否かを確認することができる。従って、指示された検体が抜き取られたことを確認して、検体の抜き取りミスを確実に防止することができる。
【0054】
なお、上述の実施の形態に係る検体位置確認システムにおいては、検体ラックに所定の振動が加えられた場合にバッテリを起動させているが、所定時間毎にバッテリを起動させるようにしてもよい。即ち、振動センサに代えてタイマを設け、タイマによりバッテリを起動させるようにしてもよい。
【0055】
また、振動センサに代えて磁界センサを設け、磁界センサにより所定の磁界が加えられたことが感知された場合に、バッテリを起動させるようにしてもよい。この場合には、検体容器を収容した検体ラックを所定の磁界中に配置することによって、検体ラックの収容部の底部に配置されているICタグリーダを起動させ、該ICタグリーダが配置されている収容部に収容されている検体容器が有するICタグに記憶されている検体情報を読み取ることができる。
【0056】
また、上述の実施の形態に係る検体ラックにおいては、検体ラックの収容部の底部にICタグリーダを配置しているが、側壁面に配置するようにしてもよい。例えば、検体ラックをアルミニウム等の金属製にし、各収容部の側壁面にICタグリーダを配置し、該収容部に収容された検体容器が有するICタグとのみ通信を行うようにしてもよい。
【0057】
また、上述の実施の形態に係る検体位置確認システムにおいては、検体容器の収容部に検体と共に検体情報を記憶したICタグが収容されているが、検体容器の外壁にICタグを貼り付けるようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】
この発明の検体ラックによれば、検体ラックの収容部に位置情報が記憶されたICタグリーダを備えている。従って、検体情報と位置情報とを検体ラックにおいて対応させることができるため、受付処理において必要とされる労力を大幅に軽減することができる。
【0059】
また、この発明の検体位置確認システムによれば、ICタグに記憶されている検体情報とICタグリーダに記憶されている位置情報とを対応付けた検体位置確認情報を記憶している。従って、どの検体が検体ラック内のどの収容部に収容されているかを容易に確認し、検体の抜き取りミス等を適切に防止することができると共に、検体の管理及び保管を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る検体ラックを説明するための図である。
【図2】この発明の実施の形態に係るICタグリーダを説明するための図である。
【図3】この発明の実施の形態に係るICタグリーダのブロック構成図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る検体容器を説明するための図である。
【図5】この発明の実施の形態に係る検体位置確認システムのブロック構成図である。
【図6】この発明の実施の形態に係る検体位置確認の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2…検体ラック、4…収容部、6…ICタグリーダ、10…ICチップ、11…データ制御部、12…アンテナ、14…データ記憶部、16…バッテリ、18…振動センサ、20…検体容器、22…収容部、24…ICタグ、30…検体位置確認システム、32…PC、34…据置型ICタグR/W、40…データ制御部、42…通信制御部、44…データ記憶部、46…表示部。

Claims (6)

  1. 検体情報を記憶するICタグを有する複数の検体容器を収容する検体ラックであって、
    前記検体ラックの各収容部に、該検体ラック上における位置情報が記憶されたICタグリーダを備えることを特徴とする検体ラック。
  2. 前記ICタグリーダは、
    該ICタグリーダに対して電力を供給するバッテリと、
    前記バッテリによる電力供給を制御する電力制御部と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の検体ラック。
  3. 前記ICタグリーダは、前記ICタグから読み取った検体情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の検体ラック。
  4. 検体情報を記憶するICタグを有する検体容器と、
    前記検体容器を収容する複数の収容部を備え、該収容部の各々に該収容部の検体ラック内における位置情報が記憶されているICタグリーダを備える検体ラックと、
    前記ICタグに記憶されている検体情報及び前記ICタグリーダに記憶されている位置情報を検体位置確認情報として取得する検体位置確認情報取得手段と、
    前記検体位置確認情報取得手段により取得された検体位置確認情報を記憶する検体位置確認情報記憶手段と
    を備えることを特徴とする検体位置確認システム。
  5. 前記ICタグリーダは、
    該ICタグリーダに対して電力を供給するバッテリと、
    前記バッテリによる電力供給を制御する電力制御部と
    を備えることを特徴とする請求項4記載の検体位置確認システム。
  6. 前記ICタグリーダは、前記ICタグから読み取った情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の検体位置確認システム。
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