JP4105075B2 - 空気清浄機および天井取付型空気調和機 - Google Patents
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Description
一方、天井取付型空気調和機もその保守の便宜のために装置筐体下部のパネルに開閉扉を設けて、装置を天井に設置したままで作業者が装置内部のメンテナンス作業を行えるようにしている(特許文献2参照。)。
設置のための費用の低減や設置作業の容易さを考慮した場合、既設の天井取付型空気調和機本体とパネルとの間に空気清浄機本体を挟んで三者を一体に取付けることが最適である。その場合、元の空気調和機のパネルは空気清浄機のパネルの役目も兼用することになり、同様に元の空気調和機の開閉扉は空気清浄機の開閉扉の役目も兼用することになる。
また、可能な限り、開閉扉のフレームに当接する箇所にマイクロスイッチを設けた方が、フィルターを傷つけるおそれがなくなるが、既存の空気調和機に空気清浄機を後から設ける場合、空気調和機メーカーのパネルの種類が豊富であるため、それぞれのメーカーに対応する製品を作ることは困難であった。
図1はこの実施の形態1による空気清浄機および天井取付型空気調和機の分解斜視図である。図2はこの発明の実施の形態1を示す空気清浄機を示す図で、aは空気清浄機を下方から見た図で、bはaの断面Iの断面図である。
空気調和機1は空気調和機吊ボルト4及び固定用のナット5,6により、建物の天井裏上部から吊り下げられている。ボルト通し孔が設けられた固定用板27が空気調和機1から突出しており、ナット5により高さの位置決めをした後、ボルト通し孔にボルト4を通し、さらにナット6を締め込むことにより、空気調和機1は建物に吊り下げ固定されている。空気調和機1の下部には空気清浄機2が設けられ、そのまた下部には、その下面が室内に面するパネル3が設けられている。
空気調和機1の下面、即ち室内を向いた面の周縁部四隅には、雌ネジ部25が設けられている。空気清浄機2の筐体の上面、即ち空気調和機1と向かい合う面の周縁部四隅には、ネジが貫通する第1のネジ孔が設けられている。周縁部四隅の雌ネジと第1のネジ孔は、空気調和機1の下面に空気清浄機2を取付けると、それぞれ同軸上となる位置に設けられている。
また空気調和機1の下面には、空気清浄機2に電源を供給することのできる電源供給線7および空気調和機1の運転状況等の信号を送受信することのできる信号線8が空気調和機1の電装カバー11内に設けられている。
挿通孔9が設けられた空気清浄機2の四隅上部筐体内部は空気清浄機2を固定するために空洞になっているが、空気清浄機2の中央部分は空気調和機1の吸い込み口に連通する図示しない吸い込み通路と、空気調和機1の吹出口に連通する吹出通路とに仕切られており、吸い込み通路には図1,2には図示しない空気清浄化手段である電子式の集塵機が設けられている。
また、開閉扉60が取付けられているか否かを判別するためのスイッチ30が空気清浄機2の下面に二箇所設けられている。
スイッチ30は移動可能な部材であるレバー31、マイクロスイッチ40及び、レバーを保持するブラケット32から構成されている。レバー31は1本の棒状の部材を3箇所曲げた形状となっている。一端はその先端近傍に上方に曲げられたフィルター当接部である曲げ部33が設けられ、曲げ部33のR部分はフィルター50の面と接触し、薄いフィルター50を破損しないように緩やかな曲面が形成されている。曲げ部33から15cm程の直線部分34を形成し、直線部分34から曲げ部33とは90度異なる向きに曲げ部33より急激に90度曲げ、ブラケット32により軸支される3cm程度の直線部分となる軸部35を設け、さらには曲げ部33の先端と同方向を向くように90度曲げ、軸部35より5cm程度突出し、その先端がスイッチと当接する第2のレバー部であるスイッチ当接部36を設ける。曲げ部33と直線部分34により第1のレバー部が構成されている。
曲げ部33の外周部分、即ちフィルター50と当接する部分のRはほぼ20〜30mm、好ましくは24〜26mmにしておくと現在使用されている平面および山切り型のフィルターを傷つけることがない。
図4はこの発明の実施の形態1の変形例を示す空気清浄機のスイッチの組立図a及び分解斜視図bである。ブラケット本体部分とは別に溝を設けた別部材を設け、レバー31を別部材取付けた後に空気清浄機2の下面を別部材とブラケット本体を挟み込むようにネジにより固定し、空気清浄機2に取付けている。
図3及び4に示すように、ブラケット32の一部を屈曲させて、ブラケット32の固定面と平行で、かつ固定面から2〜3cm離れた部分にマイクロスイッチ取付面を設ける。
レバー31の軸部35からスイッチ当接部36に至る直線部分をサポートする細長孔55が2箇所設けられている。細長孔の1箇所は軸支部37近辺に設けられており、もう1箇所はマイクロスイッチ取付面で、マイクロスイッチ40を取付けている近辺に設けられている。細長孔を2つ設けることによって、レバー31が所定位置からズレて、他の部材にかみ込み、動かなくなることを防止する。
マイクロスイッチ40は、マイクロスイッチ取付面に、細長孔の長手方向と略並行に取付けられており、細長孔の長手方向と略並行な面に接点44と接点44をスムーズに押圧可能とする押圧板45を備えている。
ブラケット32にレバー31を組み込み、レバー31を支えないと自重により図5の破線A位置まで下がった状態となり、マイクロスイッチ40の接点44はスイッチ当接部36から付勢されないことから、接点44はOFF状態となっている。本実施の形態1においては、破線A位置より曲げ部33の下端が15mm上がった破線B位置においてマイクロスイッチがONとなるように設定されている。15mmのあそびで接点がONとなるようにすることで、各メーカー、各製品いずれのフィルターに対しても、カバー3の脱着の際に確実にマイクロスイッチ40がON/OFFする。実線C位置はレバーの曲げ部33を最も上方へと破線B位置からさらに55mm持ち上げた状態である。
図2のbに示したように実線C位置になった場合でも、曲げ部33の先端が空気清浄機2と干渉しないように、空気清浄機2の空洞部に対して、くぼみが設けられている。くぼみ部分と空気清浄機2の空洞部との間には仕切が設けられている。また、レバーの曲げ部33は、空気清浄機2の外部に露出しており、レバー31のスイッチ当接部36は空気清浄機2の空洞部内部に収納されていて、ブラケット32の軸支部37から、わずかではあるが、エアーが漏れる。極力軸支部からエアー漏れが少なくなるよう構成した方が有利となる。
なぜなら、空洞部と天井とは仕切られているものの、完全に仕切ることは不可能であり、空洞部に流れ込んだエアーが天井裏等に流れ込むと、天井裏が室内に比べ圧力が高くなるので、天井裏の浄化されていないエアーが室内に流れ込むからである。
図6に空気清浄機の回路図を示す。2つのスイッチ30の接点は交流電源入力端子とパワーパック15の間に設けられている。空気調和機1からの運転信号が高圧発生装置に入力され、高圧発生装置に電流が供給されている時は運転表示灯が点灯される。2つのマイクロスイッチ40がONで、空気調和機1からの空気調和機1が運転されている信号が入力されると集塵機53へと高圧電流が供給される回路になっている。
なお、本実施の形態1において、空気調和機1からの運転信号を入力するものを示したが、空気調和機1が運転信号を出力しないものに対しては、フローセンサー等を設け、空気調和機1からの運転信号に変わるものを入力するようにしても良い。
空気清浄機2の挿通孔9を図示しない板ナットで塞いだ状態で、カバー3を空気清浄機2に螺着している。開閉扉60はカバー3と着脱自在に保持されており、カバー3から開閉扉60を外すと、開閉扉60に保持されているフィルターも同時にカバー3から外れる構造になっている。
続いて、開閉扉60をカバー3から外す。すると、フィルター50により支えられていたレバー31が自重により破線A位置まで下がる。すると2つの接点44がONからOFF状態となる。
接点44がOFFとなると電源が供給されない状態となる。空気調和機1の電源の操作を忘れて、作業中に空気調和機1が運転状態となり、一方のスイッチ30が上方に操作されて接点44がONとなっても、2つのスイッチ30が両方同時に操作されない限り、集塵機に高圧電流が供給されることがないので、より安全に作業を行うことができる。
作業を終了した後、空気清浄機2に開閉扉60を取付ける。開閉扉60を取付けるとフィルター50によりレバー31が破線B位置より上方へと移動し、接点44がスイッチ当接部36によりONとされる。そして、空気調和機1の電源をONにし、空気調和機1が運転されると、パワーパック15から高圧電流が集塵機へと供給される。
図7はこの発明の実施の形態2を示す空気清浄機のスイッチの作動状態を示す側面図である。スイッチ近辺以外の構成は、実施の形態1と同様であるのでその説明は省略する。
スイッチはマイクロスイッチ40、アクチュエータである糸状部材71、フィルター当接部となる重り72、棒状部材73及び棒状部材73を回動可能に支持する棒支持部材74から構成されている。糸状部材71、重り72、棒状部材73が移動可能な部材として構成されている。重り72は糸状部材71を介して棒状部材73に連結され、棒状部材73は棒支持部材74に回動可能に支持されている。棒支持部材74には棒状部材73の動きを規制するストッパ75が設けられ、一定角度以上に棒状部材73が動かないようになっている。棒支持部材74にはマイクロスイッチ40が固定されている。棒状部材73が支持されている所から糸状部材71がつなげられている一端までの長さより、棒状部材73が支持されているところから反対側の他端までのほうが長く、重りが取付けられてなく且つ棒状部材が支えていない状態では自重により他端側に傾くようになっている。また、棒支持部材74は空気清浄機2の空洞内部の底面に固定されており、空気清浄機2の底面に糸状部材が連通可能で可能な限り小さい直径数ミリの孔があいている。
開閉扉60がカバー3に取付けられていて、重り72がフィルター50に支持されている状態では、棒状部材73の自重により図7の右手方向即ち棒状部材73が糸状部材71のつながっていない方に傾き、スイッチ当接部である棒状部材73の他端側がマイクロスイッチ40の接点44を付勢しON状態となる。
開閉扉60が取り外されると、重り72は下方へと落下し、糸状部材71により棒状部材73は糸状部材73がつながっている方へとストッパ75で回転が規制されている位置まで傾き、マイクロスイッチ40の接点がOFFとなる。実施の形態1と同様に開閉扉60を開けると安全に作業することができる。
この実施の形態2において、棒状部材73は棒状ではなく、板状であってもよく、自重により部材が傾き、接点をON/OFFさせる構造であればよい。
また、重り72の形状はフィルターと接触する下方の部分に実施の形態1のようにRを設け、フィルターをより傷つけにくい形状にしても良い。さらには、平面フィルター用に重りの下面を平らなものと、山切りフィルター用に重りの底面にRを設けたもと重りと取り替え可能にしてもよい。
2 空気清浄機
3 パネル
30 スイッチ
31 レバー
32 ブラケット
33 曲げ部
34 直線部分
35 軸部
36 スイッチ当接部
40 マイクロスイッチ
44 接点
50 フィルター
53 集塵機
60 開閉扉
71 糸状部材
72 重り
73 棒状部材
74 棒支持部材
Claims (3)
- 空気吸込用の通気孔を形成された開閉扉と、この開閉扉の天井内面側に装着されるフィルターを設けた空気吸込口かつ空気吹出口である天井開口部に取付けられるパネルと天井内部に設けられる空気調和機本体との間に一体に取付けられる空気清浄機であって、
高電圧を用いて集塵を行うことにより空気を清浄化する空気清浄化手段と、その空気清浄化手段を内蔵した筐体と、前記パネルに取付けられた開閉扉が開いた時に電源から前記空気清浄化手段への電力の供給を遮断するスイッチ機構を設けたうえ、前記スイッチ機構はマイクロスイッチとマイクロスイッチをオン/オフさせるアクチュエータとからなり、前記アクチュエータは自重により移動可能な部材を有し、前記移動可能な部材の一端に前記開閉扉の閉時に開閉扉に装着されたフィルターになだらかな面をもって当接するフィルター当接部を、他端にマイクロスイッチの接点に当接するスイッチ当接部を設け、前記フィルターによりフィルター当接部が保持されている時と保持されていない時でスイッチをオン/オフすることを特徴とする空気清浄機。 - 空気吸込用の通気孔を形成された開閉扉と、この開閉扉の天井内面側に装着されるフィルターを設けた空気吸込口かつ空気吹出口である天井開口部に取付けられるパネルと天井内部に設けられる空気調和機本体との間に一体に取付けられる空気清浄機であって、
高電圧を用いて集塵を行うことにより空気を清浄化する空気清浄化手段と、その空気清浄化手段を内蔵した筐体と、前記パネルに取付けられた開閉扉が開いた時に電源から前記空気清浄化手段への電力の供給を遮断するスイッチ機構を設けたうえ、前記スイッチ機構はマイクロスイッチとマイクロスイッチをオン/オフさせるアクチュエータとからなり、前記アクチュエータは所定の中間点を境に第1のレバー部と第2のレバー部で構成され、前記第1のレバー部は前記中間点を支点として回動可能であり、かつ、その先端近傍に上方に曲げられた曲げ部を形成されるとともに自重によりその先端部が下降し、前記開閉扉の閉時に開閉扉に装着されたフィルターにその曲げ部で当接し、前記第2のレバー部は前記第1のレバー部の回動に連動して前記中間点を支点として回動するその端部がマイクロスイッチの接点に当接してスイッチをオン/オフすることを特徴とする空気清浄機。 - 請求項1又は2に記載の空気清浄機を天井開口部に取付けられるパネルと天井内部に設けられる空気調和機本体との間に一体に取付けて構成したことを特徴とする天井取付型空気調和機。
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