JP4104226B2 - 竹馬さお部の上部構造およびその製造方法 - Google Patents
竹馬さお部の上部構造およびその製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、竹馬のさお部の上部の構造およびその製造方法に関し、カバーおよび上キャップに非塩化ビニル材料を使用できるようにするとともに、上キャップやカバーがさお部本体から抜けるのを防止したものである。
【0002】
【従来の技術】
工業的に量産される竹馬は、さお部と該さお部に昇降可能に取付けられた足台で構成される。さお部は一般に、金属パイプでさお部本体を構成し、該さお部本体の上部に合成樹脂製フィルムで被覆した把持部を構成し、さお部本体の上端部、下端部に上キャップ、下キャップをそれぞれ装着して構成される。
【0003】
従来の竹馬のさお部の上部構造として、本出願人の実用新案登録に係る実公昭62−5190号公報に記載されたものがあった。これは図2に示すように、金属パイプ製のさお部本体10の上部にポリプロピレン製、ポリエチレン製等の蛇腹パイプ12を被せ、その上に塩化ビニル製の色付きカバー14を被せ、該カバー14を熱収縮させて蛇腹パイプ12に密着させ、表面に蛇腹が形成された把持部16を形成し、さお部本体10の上端部付近の外周面に接着剤18を塗布して塩化ビニル製の上キャップ20をはめ込み、上キャップ20とカバー14を接着剤18で接着したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図2の従来構造においては、カバー14、蛇腹パイプ12、上キャップ20がさお部本体10から抜けないようにするためには、カバー14の下部がさお部本体10の表面に強固に密着している必要があり、このためカバー14は熱収縮性の塩化ビニルフィルムで構成されている。また、上キャップ20は接着剤18でカバー14に接着できるように、カバー14と同じ塩化ビニルで構成されている。
【0005】
塩化ビニルは焼却により毒性の強いダイオキシンを発生させるため、他の材料に代替することが望まれている。しかし、塩化ビニル以外の材料で良好に熱収縮する材料が存在しないため、図2の構造を用いる限り、カバー14と上キャップ20には塩化ビニルを使用せざるをえない。また、図2の構造においては、上キャップ20と、カバー14との接着は完全なものではなく、上キャップ20が抜けることがあった。また、カバー14とさお部本体10との密着状態も完全なものではなく、カバー14がさお部本体10に対して回転したり、さお部本体10から抜けることがあった。
【0006】
この発明は、前記従来の技術における問題点を解決して、カバーおよび上キャップに非塩化ビニル材料を使用できるようにするとともに、上キャップやカバーがさお部本体から抜けるのを防止した竹馬のさお部の上部の構造およびその製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の竹馬さお部の上部構造は、金属パイプ製のさお部本体の上部に被せられて把持部を構成する合成樹脂製の筒状のカバーと、前記さお部本体の上端部に、前記カバーの上部を挟み込んで装着された合成樹脂製またはゴム製の上キャップとを具備し、前記上キャップ、カバーおよびさお部本体の側面を貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔に締結具を通して装着してこれらさお部本体、カバー、上キャップを一体化したものである。これによれば、上キャップ、カバーおよびさお部本体の側面を貫通する貫通孔を形成して、該貫通孔に締結具を通して装着してこれらを一体化したので、カバーをさお部本体に強固に密着させたり、上キャップとカバーを接着剤で接着させる必要がなくなる。したがって、カバーおよび上キャップに塩化ビニル以外の材料を使用することができる。また、上キャップやカバーがさお部本体から抜けたりカバーがさお部本体に対して回転するのを確実に防止することができる。
【0008】
この発明の竹馬さお部の上部構造の製造方法は、金属パイプ製のさお部本体の上部に合成樹脂製の筒状のカバーを被せて把持部を構成し、前記さお部本体の上端部に、前記カバーの上部を挟み込んで合成樹脂製またはゴム製の上キャップを装着し、前記上キャップ、カバーおよびさお部本体の側面を貫通して貫通孔を形成し、該貫通孔に締結具を通して装着してこれらさお部本体、カバー、上キャップを一体化したものである。この製造方法によれば、この発明の竹馬さお部の上部構造を製造することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を説明する。図1はこの発明の竹馬のさお部の上部構造を断面図で示したものである。円筒状金属パイプ製のさお部本体10の上部には、カバー22が被せられている。カバー22は顔料を配合して色付けされた硬質ポリエチレン、軟質ポリエチレン等で構成され、ブロー成形により蛇腹22aを有する円筒状に形成されて、把持部16を構成している。カバー22の上端部は閉じて、さお部本体の上端部に係止されている。カバー22の内径はさお部本体10の外径よりもわずかに大きく形成され、製造時にカバー22内にさお部本体10を容易に差し込めるようにされている。
【0010】
さお部本体10の上端部には、上キャップ24が被せられている。上キャップ24はポリプロピレン、ポリエチレン、ハイインパクトスチロール、ABS等で円筒状に形成され、上端部は閉じている。上キャップ24の内径はカバー22の外径と同じかわずかに小さ目に作られ、カバー22にがたつきなく被せられるようにされている。
【0011】
さお部本体10、カバー22、上キャップ24には、これらの側面を貫通する貫通孔26が形成され、該貫通孔26にリベット28が装着されて、さお部本体10、カバー22、上キャップ24が一体化されている。これにより、カバー22および上キャップ24はさお部本体10から抜けなくなり、また回転しなくなる。
【0012】
図1のさお部の上部構造の製造工程を図3を参照して説明する。
(1) さお部本体10の上部にカバー22を被せ、さらにその上に上キャップ24をはめる。
【0013】
(2) ボール盤等を用いて、上キャップ24の側面からカバー22およびさお部本体10を貫通する貫通孔26を形成する。
【0014】
(3) 貫通孔26に市販のリベット28を差し込む。リベット28は、アルミ製の筒部30aとフランジ30bが一体に構成され、スチール製のシャフト32aが筒部30a内に通されている。シャフト32aの末端部には、該シャフト32aと一体に大径部32bが構成されている。
【0015】
(4) ハンドリベッターを用いて、フランジ30bを貫通孔26の開口端面に押し当ててシャフト32aを強く引く。これにより、大径部32bが筒部30aを押し広げながら筒部30aの中に入っていく。シャフト32aの移動が係止されて、さらにシャフト32aを強く引くことにより、シャフト32aが大径部32bとの境界部で切断されて引き抜かれ、全行程が完了する。以上により、さお部本体10、カバー22および上キャップ24は一体化される。
【0016】
なお、リベットに代えて図4に示すように、貫通孔26内のさお部本体10の内壁面にめねじ26aを形成して、ビス34をねじ込んでさお部本体10、カバー22および上キャップ24を一体化することもできる。また、図5に示すように、貫通孔26に先端に先割れ状のかぎ部36aを有する合成樹脂(ナイロン、ポリプロピレン、ポリアセタール等)製または金属製のピン36(ノックピン等と称される。)を打ち込んで、さお部本体10、カバー22および上キャップ24を一体化することもできる。また、上記実施の形態では、さお部本体10、カバー22、上キャップ24を組み付けてから貫通孔を一度に形成したが、これに代えて、予めさお部本体10、カバー22、上キャップ24に個別に貫通孔を形成しておき、これらを組み付ける際に貫通孔を連通させることもできる。
【0017】
また、この発明では、カバーに蛇腹が形成されていることは必須ではない。また、この発明は、上キャップ24、カバー22を非塩化ビニル材料で構成することを可能にするものではあるが、塩化ビニルで構成することを妨げるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の竹馬のさお部の上部構造の実施の形態を示す断面図である。
【図2】 従来構造を示す断面図である。
【図3】 図1の構造の製造工程を示す拡大断面図である。
【図4】 この発明の竹馬のさお部の上部構造の他の実施の形態を示す断面図である。
【図5】 この発明の竹馬のさお部の上部構造の他の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 さお部本体
16 把持部
22 カバー
22a 蛇腹
24 上キャップ
26 貫通孔
28 リベット(締結具)
34 ビス(締結具)
36 ピン(締結具)
Claims (5)
- 金属パイプ製のさお部本体の上部に被せられて把持部を構成する合成樹脂製の筒状のカバーと、
前記さお部本体の上端部に、前記カバーの上部を挟み込んで装着された合成樹脂製またはゴム製の上キャップとを具備し、
前記上キャップ、カバーおよびさお部本体の側面を貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔に締結具を通して装着してこれらさお部本体、カバー、上キャップを一体化してなる竹馬さお部の上部構造。 - 前記締結具が、リベットまたはビスまたは先端に先割れ状のかぎ部を有するピンで構成されている請求項1記載の竹馬さお部の上部構造。
- 前記カバーおよび上キャップが非塩化ビニル材料で構成されている請求項1または2記載の竹馬さお部の上部構造。
- 前記カバーが蛇腹状に成形されている請求項1から3のいずれかに記載の竹馬さお部の上部構造の製造方法。
- 金属パイプ製のさお部本体の上部に合成樹脂製の筒状のカバーを被せて把持部を構成し、
前記さお部本体の上端部に、前記カバーの上部を挟み込んで合成樹脂製またはゴム製の上キャップを装着し、
前記上キャップ、カバーおよびさお部本体の側面を貫通して貫通孔を形成し、該貫通孔に締結具を通して装着してこれらさお部本体、カバー、上キャップを一体化してなる竹馬さお部の上部構造の製造方法。
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