JP4103606B2 - 時系列フリーズフレームデータ作成方法および車両の制御装置 - Google Patents

時系列フリーズフレームデータ作成方法および車両の制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイアグノーシス機能を備えた車両用制御装置に適用される、時系列フリーズフレームデータの作成方法と、その方法を適用した車両の制御装置に関するものである。時系列フリーズフレームデータとは、車載センサからサンプリングされるセンサ検出データや、エンジン制御のために算出された制御データを、時間軸に沿ったいくつかの時点でバックアップRAMに保存することにより得られるデータのことである。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車のECUには、車両に異常が発生していないかどうかをセンサ類から送られてくるデータ(以下、単にセンサ検出データともいう)などに基づいて自己診断する機能、つまりダイアグノーシス機能が組み込まれている。
【0003】
ECUの持つワーク用のメモリに、一時的に格納される多数のセンサ検出データやエンジン制御などのために算出された演算データは、通常、一定周期(たとえば500msec)毎にバックアップ用のメモリに上書き保存されるようになっている。一方、ECUにおいてダイアグ異常発生である旨の判定がなされると、さらに、その異常発生時および異常発生後のセンサ検出データをバックアップ用のメモリに保存するようにしている。ダイアグ異常がいったん発生した後は、メモリ領域を切り換えて上書きを行なわないようにすると、イグニッションをOFFにした後でもバックアップ用のメモリには、少なくとも異常発生時および異常発生前後のフリーズフレームデータが保存される(図8参照)。このように時系列的に保存されたフリーズフレームデータは、これを整備工場等において読み出すことにより、異常発生時におけるセンサ検出データ等の要保存データの挙動(データが示す値の変動)を知ることができるため、異常原因の究明に有用である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−106412号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ダイアグ異常の発生に深く関連しているデータであっても、図8に例示するようなタイミングでダイアグ異常発生前、ダイアグ異常発生時およびダイアグ異常発生後のバックアップを取ると、得られる時系列フリーズフレームデータからは、ダイアグ異常発生時の挙動を正確に知ることができない場合がある。このような場合、時系列フリーズフレームデータから車両に発生した異常の原因を究明することは困難である。そうかといって、闇雲にバックアップ周期を短くすることは、CPU負荷の増大を招き、通常時の自動車制御に悪影響がおよぶ恐れがある。高性能のCPUは、コスト面での不利を避けられないうえ、時系列フリーズフレームデータの作成とは関係無い部分での大きな設計変更を強いられる可能性もあり、直ちに採用に踏み切れるものではない。
【0006】
また、センサ検出データ等の要保存データは、ワーク用のメモリにおいて更新記憶される周期(更新周期)が互いに異なるのが普通である。たとえば、あるアナログセンサからのデータは4msecおきにサンプリングされてワークメモリに更新記憶されるが、別の要保存データ(センサ検出データに限らず)の更新周期は、4msecよりも遥かに長かったりする(たとえば数十msec)。しかしながら、従来は、どのような要保存データについても、バックアップメモリへのバックアップ周期は一律としていたため、CPU資源を効率良く使用していたとはいえなかった。
【0007】
本発明の課題は、ECUにおける処理負荷の増大を抑制しつつも、時系列フリーズフレームデータの精度を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために本発明は、ダイアグノーシス機能を備えた車両の制御装置において、主記憶手段に記憶されている複数種類の要保存データのバックアップを、ダイアグ異常発生時とその前後に、第1記憶部、第2記憶部および第3記憶部を有するデータ保存用記憶手段に取ることにより、時系列フリーズフレームデータを作成する方法であって、それぞれの前記要保存データにおいて、主記憶手段において示す値の時間変化の大小に応じて要保存データのそれぞれにバックアップ周期を設定し、ダイアグ異常発生前の要保存データは、各々に設定したバックアップ周期で第1記憶部に格納するとともに、ダイアグ異常発生時には、各バックアップ周期の計測を継続しながら、そのとき主記憶手段に記憶されている要保存データを第2記憶部に格納し、その後、計測継続中の各バックアップ周期にしたがって、第3記憶部に要保存データをそれぞれ格納することを特徴とする。
【0009】
上記本発明の方法においては、どのような種類の要保存データに対してもバックアップ周期を一律とするのではなく、まず、各要保存データについて主記憶手段での時間変化の大小に見合った周期を設定する。具体的には、時間変化の大きいデータについては十分に短い周期でバックアップを取る一方、時間変化の小さいデータについては従来よりも長い周期でバックアップを取るといったことが可能になる。そして、異常発生前、異常発生時および異常発生後のそれぞれの時期に1対1で対応するように第1記憶部、第2記憶部および第3記憶部を設定し、時期に応じてこれらの記憶部を切り換えながら使用して、時系列フリーズフレームデータを得るのである。その結果、各記憶部に記憶されるフリーズフレームデータは、時間軸に沿った要保存データの挙動を精度良く再現するものとなる。また、バックアップ周期を短くするものと、バックアップ周期を長くするものとを共存させるため、タスク量の相殺を期待でき、CPU負荷の増大がほとんどない場合もありうる。
【0010】
より具体的には、複数種類の要保存データを、それらが主記憶手段において示す値の時間変化の大小を基準にグループ分けして、グループ別にバックアップ周期を設定する方法を採用するとよい。この方法は、いわば要保存データの1つ1つにバックアップ周期を設定する方法と、全ての要保存データに一律にバックアップ周期を設定する従来の方法との折衷案であり、プログラムが煩雑になることを防げる。
【0011】
好適な態様において、ダイアグ異常発生前は、第1記憶部での上書きを許容することにより要保存データのそれぞれについて複数周期分のバックアップを取り続け、ダイアグ異常発生後は、要保存データのそれぞれについて1周期分のバックアップを取るものとする。このようにすると、フリーズフレームデータとしては、少なくともダイアグ異常検出前の複数周期分(複数フレーム)と、異常発生時の1フレーム分と、異常発生後の1フレーム分とが得られることとなり、異常原因の究明作業へのサービス性向上がさらに期待できる。
【0012】
別の局面において、課題を解決するために本発明の第二は、ダイアグノーシス機能を備えた車両の制御装置において、主記憶手段に記憶されている複数種類の要保存データのバックアップを、ダイアグ異常発生時とその前後に、第1記憶部、第2記憶部および第3記憶部を有するデータ保存用記憶手段に取ることにより、時系列フリーズフレームデータを作成する方法であって、それぞれの前記要保存データにおいて、主記憶手段における更新周期の長短に応じて要保存データにそれぞれバックアップ周期を設定し、ダイアグ異常発生前の要保存データは、各々に設定したバックアップ周期で第1記憶部に格納するとともに、ダイアグ異常発生時には、各バックアップ周期の計測を継続しながら、そのとき主記憶手段に記憶されている要保存データを第2記憶部に格納し、その後、計測継続中の各バックアップ周期にしたがって、第3記憶部に要保存データをそれぞれ格納することを特徴とする。
【0013】
上記本発明の方法においては、どのような種類の要保存データに対してもバックアップ周期を一律とするのではなく、主記憶手段における更新周期の長短に応じて要保存データにそれぞれバックアップ周期を設定する。具体的には、更新周期が短いデータについては短い周期でバックアップを取る一方、更新周期の長いデータについては長い周期でバックアップを取るといったことが可能になる。そして、異常発生前、異常発生時および異常発生後のそれぞれの時期に1対1で対応するように第1記憶部、第2記憶部および第3記憶部を設定し、時期に応じてこれらの記憶部を切り換えながら使用して、時系列フリーズフレームデータを得るのである。このように、バックアップ周期を短くするべきデータと、そうでないデータとを区別して、時系列フリーズフレームデータの作成に必要なタスク量を配分することにより、CPU資源の有効利用を図ることが可能であり、ひいては時系列フリーズフレームデータの精度向上を図ることができる。
【0014】
また、主記憶手段における更新周期の長短に応じてバックアップ周期を設定する場合、以下に説明するような効果も期待できる。たとえば、図7に示すように、主記憶手段への更新周期(取り込み周期)は最も早い部類に属するが、単位時間あたりの変化量が大きくなることは無い要保存データ(センサ信号)のバックアップを、短い周期で取ることは一見あまり意味の無いことのように思える。しかしながら、全ての要保存データのバックアップ周期を中庸かつ一律に設定していると、センサ自体が短絡と導通とを繰り返すような断続的故障が発生した場合、その断続的故障を時系列フリーズフレームデータとして記録することができない恐れがある。したがって、本発明のように、起こりうる不具合を設計の段階で見越してバックアップ周期を設定すれば、断続的故障の発生を確実に時系列フリーズフレームデータとして記録することができるようになる。
【0015】
また、課題を解決するために本発明は、ダイアグノーシス機能を備えた車両の制御装置において、車両に設けられたセンサ類より取得されるセンサ検出データを含む要保存データを一時的に記憶する主記憶手段と、要保存データを含む異常診断用データに基づいてダイアグ異常の有無を診断するダイアグ異常診断部と、主記憶手段に記憶されている要保存データのバックアップが取られるデータ保存用記憶手段と、要保存データの各々に設定されるバックアップ周期を計測するバックアップ周期計測手段とを備え、データ保存用記憶手段は、要保存データを、その各々に設定されたバックアップ周期で格納する第1記憶部と、ダイアグ異常診断部において異常発生である旨の判定がされたときの要保存データを格納する第2記憶部と、その第2記憶部への要保存データの記憶後に、第1記憶部へのバックアップ周期と同期したバックアップ周期で要保存データを格納する第3記憶部とを含むことを特徴とする。
【0016】
上記本発明の制御装置は、どのような種類の要保存データに対してもバックアップ周期を一律とするのではなく、多数ある要保存データに個別にバックアップ周期を設定し、各記憶部にバックアップを取るように構成したものである。バックアップ周期は、たとえば、主記憶手段において示す値の時間変化の大小に応じて、要保存データの各々に設定することができる。すなわち、時間変化の大きいデータについては十分に短いバックアップ周期を設定して、データ保存用記憶手段に格納される時系列フリーズフレームデータの高精度化を図りつつ、時間変化の小さいデータは長いバックアップ周期を設定して、CPU負荷の増大を抑制するといったことが可能となる。そのため、高性能のCPUが必要になる恐れもない。
【0017】
バックアップ周期は、たとえば、主記憶手段における更新周期の長短に応じて、要保存データの各々に設定することができる。すなわち、更新周期が短いデータについては十分に短いバックアップ周期を設定する一方、更新周期の長いデータについては長いバックアップ周期を設定する。このように、バックアップ周期を短くするべきデータと、そうでないデータとを区別して、時系列フリーズフレームデータの作成に必要なタスク量を配分することにより、CPU資源の有効利用を図ることが可能であり、ひいては時系列フリーズフレームデータの精度向上を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明にかかる自動車の制御装置1と周辺装置の概略を示すブロック図である。自動車の制御装置1は、マルチプレクサ15、A/D変換器17、CPU5、ROM7、カウンタタイマ回路9、RAM11、バックアップRAM13、I/O19および図示しないバッファ回路部、波形整形回路部等を含んで構成される。
【0019】
RAM11は、CPU5が各種センサから取得するセンサ検出データや、エンジン制御などのために算出した演算データを一時的に記憶したり、プログラムの実行に使用されたりするワーク用のメモリである。他方、バックアップRAM13は、ダイアグコードやフリーズフレームデータを格納する記憶部である。バックアップRAM13には、イグニッションがOFFされた後も図示しない電源回路部から電力が供給されており、格納されているデータを記憶保持することができる。このバックアップRAM13は、EEPROMにより構成することもでき、その場合には、バッテリが外されるなどしてECU1への電力供給が断たれてもデータが記憶保持されるので好適である。
【0020】
マルチプレクサ15は、エアフローセンサ21、冷却水温センサ23、吸気温センサ、酸素センサ等の複数種類のアナログセンサからのアナログ信号を選択的に取り込んで、その取り込んだアナログ信号をA/D変換器17に出力する。センサからのアナログ信号はA/D変換器にてデジタル信号に変換されて、I/O19を介してCPU5に入力される。同様に、車速センサ29、回転角センサ31、スイッチ類33等からのデジタル信号はI/O19を介してCPU5に入力される。CPU5が各種センサからサンプリングしたデータは、センサ検出データとしてRAM11に一時的に記憶される。そして、これらのセンサ検出データが参照されつつインジェクション35、イグナイタ37等を制御するための演算が実行され、その演算結果に基づいてエンジンが制御される。
【0021】
また、CPU5においては、エンジン制御に関する処理、各種センサからのデータのサンプリング処理とともに、自動車に異常が発生していないかどうかを自己診断する処理(ダイアグ処理)が実行される。すなわちCPU5は、センサ検出データ等の異常診断用データに基づいて異常の有無を判定する異常診断部としての機能を有する。また、発生した異常の種類によっては、フェイルセーフが作動したり警告灯が点灯したりする。発生した異常の種類はダイアグコードとして、RAM11にいったん記憶され、以下に説明するようにバックアップRAM13に保存される。
【0022】
CPU5が取得するセンサ検出データ、車両を制御するために算出された制御データおよび前述したダイアグコードは、RAM11にその記憶領域が割り当てられている。いったんRAM11に記憶されたセンサ検出データ、制御データおよびダイアグコード等のデータは、要保存データとして扱われ、所定のバックアップ周期でバックアップRAM13に格納される。ここで本発明においては、RAM11において示す値の時間変化の大小に応じて上記要保存データのそれぞれにバックアップ周期を設定している。そして、そのバックアップ周期にしたがって、バックアップRAM13への要保存データの格納を行なうようにしている。バックアップRAM13は、図4(a)(b)に示すように第1記憶部、第2記憶部および第3記憶部を含んで構成されている。特に、第1記憶部は、異常発生前の複数フレーム分(複数周期分)の要保存データを格納する記憶部とされている。
【0023】
多数ある要保存データについていえば、たとえば図2(a)に例示するように、予測され得る時間変化の大小に応じてグループ分けして、グループ毎にバックアップ周期を設定することができる。グループ数については適宜増減、バックアップ周期については適宜調整できることはもちろんである。ただし、グループ数を不必要に増加させると処理量の増大を招くし、バックアップ周期の差を大きくするにはメモリ容量を増やさなければならないので、システムや要件に応じてグループ数、バックアップ周期を設定する必要がある。
【0024】
一方、ダイアグ処理において異常発生である旨の判定がなされた場合は、割込み処理を発生させて、データのバックアップ領域を第1記憶部から第2記憶部に切り換えて、緊急的にバックアップが取られる。このときは、バックアップ周期に関係なく全ての要保存データがRAM11からバックアップRAM13の第2記憶部に複写されるが、各グループに設定したバックアップ周期の計測は継続されている。具体的には、バックアップ周期の計測は、カウンタタイマ回路9とRAM11の所定領域に設定したカウンタとが担っている。要するに、カウンタタイマ回路9が、ダイアグ判定とは無関係に動作するので、ダイアグ異常発生時にもバックアップ周期の計測が停止することは無い。
【0025】
ダイアグ異常発生時の要保存データを第2記憶部に格納した後には、データのバックアップ領域を第3記憶部に切り換えて、計測継続中の各バックアップ周期にしたがって要保存データをそれぞれ格納する。図3に示すように、時間変化が大きい要保存データについてバックアップ周期を十分に短く設定していると、極めて再現性のよい時系列フリーズフレームデータを得ることができる。その一方で、時間変化の小さい要保存データについてはバックアップ周期を長く設定するため、CPU5負荷の増大も抑制される。
【0026】
前述したように、第1記憶部には、各グループ(図2の例ではグループ2)について複数フレームのデータを保持するようにしている。したがって、第1記憶部には、第2記憶部および第3記憶部よりも広いメモリ空間が割り当てられる。なお、第1記憶部、第2記憶部および第3記憶部は、物理的には一体のメモリ空間に割り振られるものであってもよいし、物理的に別体のメモリチップ(パッケージ)としてそれぞれ用意されるものでもよい。
【0027】
異常発生前に、複数フレーム分の要保存データをバックアップRAM13に格納する具体的な手順を示す。図4(a)(b)に示すように、▲1▼▲2▼▲3▼のタイミングでは、要保存データはそれぞれA,B,Cの領域に格納される。次に、▲4▼▲5▼では、C領域のデータはBへ、Bの領域のデータはAへシフトし、▲4▼▲5▼のタイミングのフリーズフレームデータをC領域に格納する。次に、▲6▼のタイミングでダイアグ異常が発生したとすると、異常発生時割込み処理によりD領域(第2記憶部)にフリーズフレームデータを格納する。その後、▲7▼のタイミングでE領域(第3記憶部)にフリーズフレームデータを格納する。つまり、ダイアグ異常発生前のフリーズフレームデータは、第1記憶部において常時更新されている。
【0028】
また、RAM11における要保存データの更新周期の長短に応じてバックアップ周期を設定する方法も好適である。具体的には、図2(b)に例示すように、RAM11における更新周期の長短に応じてグループ分けして、グループ毎にバックアップ周期を設定することができる。ここで、図2(b)のグループNo.0に振り分けられたエンジン冷却水温に着目する。エンジン冷却水温は、図7に示すように、たとえば4msecおきに冷却水温センサからデータがサンプリングされて、RAM11の所定領域に更新記憶される。当然ながら、その挙動は非常に緩やかである。にもかかわらず、バックアップ周期の最も短いグループNo.0に振り分けているのは、冷却水温が著しく高いような異常だけでなく、センサ自体の断続的故障(短絡と導通とを繰り返すような故障)の発生を時系列フリーズフレームデータに確実に反映させるという目的を達成するためである。
【0029】
次に、具体的なロジックを図6のフローチャートに示す。図6のフローチャートに示す本発明の時系列フリーズ処理(時系列フリーズフレームデータ作成処理)は、主として下記(1)〜(3)ステップを含むものとして構成されており、各グループに設定された記憶周期のうち、最も短い記憶周期以下の周期で実行されるものである。
(1)バックアップ周期を計測するために各グループに1対1で設定され、かつ当該時系列フリーズ処理が終了しても値が保持されるカウンタをそれぞれインクリメント(+1)していくステップ。
(2)各グループの記憶時期が到来したかどうかを各カウンタの値を参照して判断するステップ。
(3)記憶時期となった旨の判断がされたグループについては対応するカウンタをゼロにクリアして、異常発生前ならば第1記憶部に、異常発生後ならば第3記憶部に、各グループに属する要保存データを格納するステップ。
【0030】
すなわち、バックアップRAM13にフリーズフレームデータを記憶させるためのサブルーチンがグループ別に用意されているわけではなく、1つのサブルーチンで各グループのバックアップ周期の到来を監視しているのである。これにより、CPU5のタスク量を最小限度にとどめるようにしている。以下、フローチャートを参照して各ステップを具体的に説明する。
【0031】
まず、図6の時系列フリーズ処理に用いるRAMについて説明する。カウンタ(C)の値は、グループNo.に相当する。所定値(M)は、カウンタ(C)で用いるグループ数を示す閾値である。たとえば、図2に示したようにグループ0、グループ1、グループ2にグルーピングしたのならば、M=3に設定されることとなる。T[C][j]は、二次元データ配列で、Cは上記カウンタ(C)の値と同じである。jは、パラメータ0、1、2の値をとる。データ内容は以下の通りである。T[C][0]は、対象グループの処理周期であるかを判定するカウンタである。T[C][1]は、対象グループの周期を示す定数が格納される。たとえば、図2のグループ0の例でいうと、バックアップ周期を100msecとしているので、図6の時系列フリーズ処理をコールする周期を4msecに設定すると、T[C][1]=25となる。T[C][2]は、対象グループについて、異常発生後のデータを第3記憶部に格納したかどうかを示すフラグである。
【0032】
図6の時系列フリーズ処理は、上記したように、たとえば4msecの所定時間毎にコールされる。まず、ST1においては、処理の対象グループNo.を示すカウンタ(C)の値がゼロ(初期値)に設定される。このカウンタ(C)は、図2に示した各グループにかかる周期計測およびバックアップ動作を順次的に行うためのものである。
【0033】
次に、ST2において上記のカウンタ(C)が所定値(M)以上であるかどうか判断される。グループNo.を示すカウンタ(C)が(M)以上となった場合に、図6の時系列フリーズ処理は終了する。時系列フリーズ処理の実行当初ならば、C=0に設定されるので、ST3に進むこととなる。ST3においては、カウンタ(T[C][0])がインクリメントされる。つまり、前述したステップ(1)は、このST3に該当するステップである。
【0034】
次に、ST4においてカウンタ(T[C][0])が、対象グループの周期(T[C][1])となったかどうかが判断される。つまり、ST4は、前述した(2)のステップに該当する。ST4において、YESの場合には、カウンタ(T[C][0])がクリアされ、フラグ(T[C][2])の状態を参照することにより、対象グループの異常発生後のデータを第3記憶部に格納したかどうかが判断される(ST5,6)。つまり、第3記憶部へのデータ書き込みは、各グループにつき1回しか行なわないようにして、意味のない上書きを行なわないようにしている。このことも、全体の処理量の増大抑制に寄与している。
【0035】
ST6においてフラグ(T[C][2])がONされている旨の判断がされた場合には、ST11にジャンプして、グループを示すカウンタ(C)をインクリメント(+1)する。他方、フラグ(T[C][2])がONされていない場合には、ST7において異常検出済みであるかどうかが判断される。異常検出済みでない場合には、対象グループの異常検出前データが第1記憶部に格納される(ST8)。そして、グループを示すカウンタ(C)がインクリメント(+1)される。
【0036】
異常検出済みである場合には、対象グループの異常検出後データを第3記憶部に格納するとともに(ST9)、フラグ(T[C][2])がONに設定され、これにより対象グループの異常発生後データの第3記憶部へのバックアップが完了したことが記録される(ST10)。これらの説明から分かるように、ST7,8,9は、前述した(3)のステップに該当する。そして、ST11において、グループを示すカウンタ(C)がインクリメントされるので、グループ0、グループ1およびグループ2の全グループについて、順次、ST2〜ST11までの処理が実行されるようになっている。
【0037】
なお、ST8においては、図4で説明したように第1記憶部を複数領域に区切って、その各々に異常発生前のフリーズフレームデータを時系列的に記憶更新していくために、図5に示す処理がコールされる。まず、図5のフローチャート中に示す略号について説明する。「P」は、バックアップRAM13の第1記憶部が記憶しているポインタであり、CPU5の起動とともに「0」にセットされる。「Y」は、第1記憶部に記憶する周期数である。図4を例示したように、本実施形態では異常発生前は、各グループ3周期分のフリーズフレームデータを保存するようにしているため、Y=3となる。「i」は、RAMを探索するカウンタである。RAM1[M][Y]は、第1記憶部に相当するRAMである。
【0038】
まず、S1,S2,S3の処理が図4の▲1▼▲2▼▲3▼のタイミングで実行されることにより、要保存データはそれぞれA,B,Cの領域に順番に格納される。ポインタPが周期数Y以上となった場合、S4に進み、RAMをサーチするカウンタiが「1」にセットされる。続くS5を経て、RAM1[C][i]に格納されているデータが、RAM1[C][i−1]にシフトされ、カウンタiがインクリメントされる(S6,S7)。つまり、S5〜S7は、フリーズフレームデータを第1記憶部の先頭側にシフトさせて、第1記憶部に格納されているフリーズフレームデータのうち、最も古いものを消去するステップである。このようなシフト処理が終了したら、第1記憶部の最後尾の領域(図4の例では領域C)に、そのときの要保存データを格納する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車(車両)のECUのブロック図。
【図2】要保存データのグループ分けおよび各グループに設定されるバックアップ周期の一例。
【図3】本発明の時系列フリーズフレームデータの作成方法より得られる効果を説明する図。
【図4】バックアップRAMへの要保存データの格納手順を示す説明図。
【図5】バックアップRAMの第1記憶部に、複数周期分の要保存データを格納する処理のフローチャート。
【図6】本発明の時系列フリーズフレームデータの作成方法の要部を示すフローチャート。
【図7】センサ検出データのサンプリング周期とバックアップ周期とを示す説明図。
【図8】従来の時系列フリーズフレームデータの作成方法の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1 制御装置(エンジンECU)
5 CPU(異常診断部)
7 ROM
9 カウンタタイマ回路(バックアップ周期計測手段)
11 RAM(主記憶手段、バックアップ周期計測手段)
13 バックアップRAM(データ保存用記憶手段)

Claims (7)

  1. ダイアグノーシス機能を備えた車両の制御装置において、主記憶手段に記憶されている複数種類の要保存データのバックアップを、ダイアグ異常発生時とその前後に、第1記憶部、第2記憶部および第3記憶部を有するデータ保存用記憶手段に取ることにより、時系列フリーズフレームデータを作成する方法であって、それぞれの前記要保存データにおいて、前記主記憶手段において示す値の時間変化の大小に応じて前記要保存データのそれぞれにバックアップ周期を設定し、ダイアグ異常発生前の前記要保存データは、各々に設定したバックアップ周期で前記第1記憶部に格納するとともに、ダイアグ異常発生時には、各バックアップ周期の計測を継続しながら、そのとき前記主記憶手段に記憶されている前記要保存データを前記第2記憶部に格納し、その後、計測継続中の各バックアップ周期にしたがって、前記第3記憶部に前記要保存データをそれぞれ格納することを特徴とする時系列フリーズフレームデータ作成方法。
  2. 複数種類の前記要保存データを、それらが前記主記憶手段において示す値の時間変化の大小を基準にグループ分けして、グループ別に前記バックアップ周期を設定する請求項1記載の時系列フリーズフレームデータ作成方法。
  3. ダイアグノーシス機能を備えた車両の制御装置において、主記憶手段に記憶されている複数種類の要保存データのバックアップを、ダイアグ異常発生時とその前後に、第1記憶部、第2記憶部および第3記憶部を有するデータ保存用記憶手段に取ることにより、時系列フリーズフレームデータを作成する方法であって、それぞれの前記要保存データにおいて、前記主記憶手段における更新周期の長短に応じて前記要保存データにそれぞれバックアップ周期を設定し、ダイアグ異常発生前の前記要保存データは、各々に設定したバックアップ周期で前記第1記憶部に格納するとともに、ダイアグ異常発生時には、各バックアップ周期の計測を継続しながら、そのとき前記主記憶手段に記憶されている前記要保存データを前記第2記憶部に格納し、その後、計測継続中の各バックアップ周期にしたがって、前記第3記憶部に前記要保存データをそれぞれ格納することを特徴とする時系列フリーズフレームデータ作成方法。
  4. 複数種類の前記要保存データを、前記主記憶手段での更新周期の長短に応じてグループ分けして、グループ別に前記バックアップ周期を設定する請求項3記載の時系列フリーズフレームデータ作成方法。
  5. ダイアグ異常発生前は、前記第1記憶部での上書きを許容することにより前記要保存データのそれぞれについて複数周期分のバックアップを取り続け、ダイアグ異常発生後は、前記要保存データのそれぞれについて1周期分のバックアップを取るものとする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の時系列フリーズフレームデータ作成方法。
  6. 前記要保存データは、車両に設けられたセンサ類より取得されるセンサ検出データと、車両の動力源を制御するための制御データと、ダイアグコードとを含む請求項1ないし5のいずれか1項に記載の時系列フリーズフレームデータ作成方法。
  7. ダイアグノーシス機能を備えた車両の制御装置において、車両に設けられたセンサ類より取得されるセンサ検出データを含む要保存データを一時的に記憶する主記憶手段と、前記要保存データを含む異常診断用データに基づいてダイアグ異常の有無を診断するダイアグ異常診断部と、前記主記憶手段に記憶されている前記要保存データのバックアップが取られるデータ保存用記憶手段と、前記要保存データの各々に設定されるバックアップ周期を計測するバックアップ周期計測手段とを備え、前記データ保存用記憶手段は、前記要保存データを、その各々に設定されたバックアップ周期で格納する第1記憶部と、前記ダイアグ異常診断部において異常発生である旨の判定がされたときの前記要保存データを格納する第2記憶部と、その第2記憶部への前記要保存データの記憶後に、前記第1記憶部へのバックアップ周期と同期したバックアップ周期で前記要保存データを格納する第3記憶部とを含むことを特徴とする車両の制御装置。
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