JP4103433B2 - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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守記 福田
裕 谷口
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄後の食器類の乾燥を行う食器洗い乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い乾燥機は図9に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図9に示すように、洗浄槽1は、食器洗い機本体A内に設け、この洗浄槽1内の底部の略中央に洗浄水を噴射するノズル2を回転自在に設けるとともに、洗浄槽1内に食器類3を配置する食器かご4を設けている。洗浄ポンプ5は洗浄槽1内の洗浄水を循環するものであり、ヒータ6は洗浄水を加熱して湯にするときなどに使用する加熱手段である。このヒータ6は、洗浄行程終了後の乾燥行程では洗浄水を蒸発させるために、洗浄槽1内の温度の上昇に、また、直接に食器類3を温めることに使用するようにしている。送風手段7は、洗浄槽1の外部底部に設けている。なお、8は排水ポンプである。
【0004】
上記構成において動作を説明する。まず、食器かご4に食器類3を配置して洗浄槽1内に収容し、運転を開始すると、給水弁(図示せず)より洗浄槽1内に所定量の給水した後、洗浄ポンプ5を駆動する。洗浄槽1内の洗浄水は、洗浄ポンプ5にて排水口9から吸い込まれてノズル2に圧送され、回転するノズル2により勢いよく噴射される。
【0005】
この洗浄水によって、食器かご4に配置した食器類3を洗浄する。その後、再び洗浄水は洗浄ポンプ5にて排水口9から吸い込まれ、上記の動作を繰り返す。この洗浄水が循環する過程で、洗浄水が洗浄槽1内に入ったとき、ヒータ6によって温水化される。洗浄水の循環の繰り返しによって食器かご4に配置した食器類3を洗浄する。
【0006】
この洗浄行程終了後に、排水ポンプ8を運転し、排水口9から洗浄水を槽外に排出し、乾燥行程が始まる。排出後、再びヒータ6を加熱することにより、洗浄槽1内の温度を上昇させ、また、直接には食器類3を温め、食器類3、食器かご4に付着した水滴、洗浄槽1内に残った水滴を蒸発させる。この蒸発した水分を多量に含んだ加熱空気は、送風手段7により洗浄槽1内に外気を供給することにより、洗浄槽1外へ排気口10から押し出される。この加熱、送風の繰り返しにより、食器類3を徐々に乾燥することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の食器洗い乾燥機で、洗浄後の食器類3を効率的に乾燥させるためには、ヒータ6などの加熱手段などにより、洗浄槽1内の温度を上昇させ、また、食器類3を直接温めて、食器類3、食器かご4に付着した水滴、洗浄槽1内に残った水滴の蒸発速度を高め、蒸発した水分を多量に含んだ加熱空気を送風手段7により洗浄槽1内に外気を供給し、洗浄槽1外へはやく押し出すことが必要である。
【0008】
しかしながら、ヒータ6の能力を高くすればするほど、また、送風手段7の風量を多くすればするほど、高温の蒸気が排気口10から一度に多量に洗浄槽1外に排出されることになる。この蒸気の温度は、約70℃〜80℃と高く、相対湿度も約100%と極めて高く、直接当たると火傷などの危険性がある。そのために、排気口10から出る蒸気を多量に含んだ加熱空気の温度、湿度を下げることが必要である。
【0009】
しかし、安全を考えて、ヒータ6の能力を低くすれば、また、送風手段7の風量を少なくすれば、逆に乾燥の効率が悪くなる。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、加熱手段の能力を低くしなくとも、送風手段の風量を少なくしなくとも、排気口から出る加熱空気の安全性を確保し、しかも、乾燥の効率も上げることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、食器類を収容する洗浄槽内の温度を加熱手段により上昇させて食器類を乾燥させ、送風手段により第1の送風通路を介して外気を洗浄槽内に供給し、洗浄槽内の加熱空気を槽外へ排出する排気口と洗浄槽内とを排気通路により連結し、さらに、第1の送風通路と排気通路とを連通する第2の送風通路を設けて、排気通路を通って排気される加熱空気に、第2の送風経路を介して送風手段からの外気を混合するよう構成し、排気通路は、細長い通路により洗浄槽と熱絶縁して構成したものである。
【0012】
これにより、蒸気を多量に含んだ加熱空気が細長い排気通路を通過する間に熱交換され、さらに、排気通路を通って排気される加熱空気に乾いた常温の外気が混合されることで加熱空気の温度が下がり、結露して湿度も下げることができて、排気口から出る加熱空気の安全性を確保することができる。また、細長い排気通路を長くすれば熱交換の能力が上がり、加熱手段の能力を高くしても、送風手段の風量を多くしても、排気口から出る加熱空気の温度、湿度を一層下げることができ、乾燥の効率も上げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、食器を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内の温度を上昇させ食器を乾燥させる加熱手段と、外気を前記洗浄槽内に供給する送風手段と、前記洗浄槽へ前記送風手段によって外気を供給する第1の送風通路と、前記洗浄槽内へ送られた外気を前記洗浄槽の外へ排出する排気通路と、前記第1の送風通路と前記排気通路とを連通する第2の送風通路とを備え、前記排気通路は、前記洗浄槽の外壁に沿って細長く形成するとともに、前記洗浄槽と熱絶縁して設け、かつ、前記排気通路を通って排気される加熱空気に前記第2の送風通路を通じて供給される前記送風手段からの外気を混合して、加熱空気の温度を下げる構成としたものであり、蒸気を多量に含んだ加熱空気が排気通路を通過する間に、排気通路壁と熱交換され、さらに、排気通路を通って排気される加熱空気に乾いた常温の外気が混合されることで加熱空気の温度が下がり、しかも、排気通路は洗浄槽と熱絶縁して細長い通路にしているので、熱交換するために加熱空気と接する排気通路の壁面の面積は、通路長×外周で表されるので非常に大きく確保でき、熱交換の能力を大きくすることができる。また、排気通路の材質を熱容量の高いものにすればその効果は高くなる。この熱交換は、加熱空気の温度が70℃〜80℃と高く、排気通路は常温であるために、大きな温度差ができて可能となる。したがって、排気通路は洗浄槽と熱絶縁することが必要である。しかも、加熱蒸気の温度が下がることにより、飽和水分量が低くなるので、加熱蒸気の水分の一部が結露して排気通路に残る。この結露水と加熱蒸気との間でも、新たに熱交換が生じ、効果は一層高くなる。よって、加熱蒸気の温度も下がり、絶対湿度も下げ、排気口からでる加熱空気の安全性を確保することができる。
【0014】
また、細長い排気通路をもっと長くすれば、熱交換の能力が上がり、加熱手段の能力を高くしても、送風手段の風量を多くしても、排気口から出る加熱空気の温度、湿度を一層下げることができ、しかも、乾燥の効率を上げることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、排気通路は、洗浄槽の外壁との間に空間を設けて熱絶縁したものであり、熱交換するために、排気通路を洗浄槽と熱絶縁する耐熱シートなどの特別な部材を新たに使用しなくとも、洗浄槽から分離することにより空気絶縁ができ、熱交換の効果を得ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1〜2に記載の発明において、乾燥運転開始から時間の経過とともに風量が多くなる行程を有したものであり、洗浄運転終了後の洗浄槽内の温度は約70℃〜80℃と高く、相対湿度も約100%ときわめて高い。この加熱蒸気が少しずつ徐々に熱交換されるので熱交換の効率もよくなる、よって、高温の蒸気が排気口から一度に多量に洗浄槽外に排出されるという危険性もさらに低くなり、一層、安全性を向上することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、排気口に吸湿素材のフィルターを設けたものであり、排気口の出口部のところで湿った加熱空気の蒸気を吸収するので、上述のように排気通路を設けた効果に加え、より一層排気口から出る加熱空気の湿度を下げることができ、安全性を向上することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜4に記載の発明において、排気通路は、前記排気通路内に流れる空気が接することによって冷却される冷却手段を設けたものであり、湿った加熱蒸気が排気通路内の冷却手段を通過するときに熱交換を行い、熱交換された加熱空気は排気口へと排出され、熱交換前の加熱空気が新たに冷却手段を通過するので、連続的に熱交換され効率がよい。しかも、吸熱側の能力が高く維持されるので、高い効率を維持することができる。よって、上述のように排気通路を設けた効果に加え、より一層排気口から出る加熱空気の温度、湿度を下げることができ、安全性を向上することができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0020】
(実施例1)
図1に示すように、洗浄槽11は、食器洗い機本体12内に設け、この洗浄槽11内に食器類3を配置する食器かご4を設けている。ヒータ6は洗浄水を加熱して湯にするときなどに使用する加熱手段で、このヒータ6は、洗浄行程終了後の乾燥行程では洗浄水を蒸発させるために、洗浄槽11内の温度の上昇に、また、直接に食器類3を温めることに使用するようにしている。
【0021】
送風手段7は、洗浄槽11の外部底部に設け、第1の送風路7aを通して外気を洗浄槽11内に供給するようにしている。排気口13は、洗浄槽11内の加熱空気を槽外へ排出するもので、洗浄槽11内と排気口13とを細長い排気通路14で連結し、排気通路14は洗浄槽11と熱絶縁して構成している。
【0022】
上記構成において動作を説明する。まず、食器かご4に食器類3の配置して洗浄槽11内に収納し、運転を開始すると、給水弁(図示せず)より洗浄槽11内に所定量の給水した後、洗浄ポンプ5を駆動する。洗浄槽11内の洗浄水は、洗浄ポンプ5にて排水口9から吸い込まれてノズル2に圧送され、回転するノズル2により勢いよく噴射される。
【0023】
この洗浄水によって、食器かご4に配置した食器類3を洗浄する。その後、再び洗浄水は洗浄ポンプ5にて排水口9から吸い込まれ、上記の動作を繰り返す。この洗浄水が循環する過程で、洗浄水が洗浄槽11内に入ったとき、ヒータ6などの加熱手段によって温水化される。洗浄水の循環の繰り返しによって食器かご4に配置した食器類3を洗浄する。
【0024】
この洗浄行程終了後に、排水ポンプ8を運転し、排水口9から、洗浄水を槽外に排出し、乾燥行程が始まる。排出した後、再びヒータ6を加熱することにより、洗浄槽11内の温度を上昇させ、また、直接には食器類3を温め、食器類3、食器かご4に付着した水滴、洗浄槽11内に残った水滴を蒸発させる。
【0025】
この蒸発した水分を多量に含んだ加熱空気は、送風手段7により洗浄槽11内に、第1の送風路7aを通って外気を供給することにより、洗浄槽11外へ排気口13から押し出される。このとき、外気は洗浄槽11内へは外気を供給する入口11aから入り、加熱空気は洗浄槽11内からは加熱空気を排出する排出口11bより出る。この加熱、送風手段の繰り返しにより、食器類3を徐々に乾燥することができる。
【0026】
これにより、蒸気を多量に含んだ加熱空気が、細長い排気通路14を通過する間に、排気通路14の壁面と熱交換して加熱空気の温度が下がる。しかも、排気通路14は洗浄槽11と熱絶縁して細長い通路にしたことにより、熱交換するために、加熱空気と接する排気通路14の壁面の面積は、通路長×外周で表されるので非常に大きく確保できる。よって、熱交換能力を大きくすることができる。
【0027】
排気通路14の材質を熱容量の高いものにすれば、沢山の熱量を蓄えることができるので、その効果は高くなる。この熱交換は、加熱空気の温度が70℃〜80℃と高く、排気通路14は常温であるために、大きな温度差ができて可能となる。したがって、排気通路14は洗浄槽11と熱絶縁することが必要である。
【0028】
しかも、加熱蒸気の温度が下がることにより、飽和水分量が低くなるので、加熱蒸気の水分の一部が結露して排気通路に残る。この結露水と加熱蒸気との間でも新たに熱交換が生じ、効果は一層高くなる。よって、加熱蒸気の温度も下がり、絶対湿度も下げ、排気口13から出る加熱空気の安全性を確保することができる。
【0029】
また、細長い排気通路14を長くすれば、熱交換の能力が上がり、ヒータ6などの加熱手段の能力を高くしても、送風手段7の風量を多くしても、排気口13から出る加熱空気の温度、湿度を一層下げることができ、しかも、乾燥効率も上げることができる。
【0030】
しかも、乾燥時に排気口13より排出される蒸気は一回の運転でも約100mlと非常に多いため、住まいの湿気の問題も引き起こす。しかし、本実施例では加熱空気の湿度も下げることができるので、湿気の問題も改善される。
【0031】
また、本実施例のように、細長い排気通路14を洗浄槽11と分離して設ければ、これにより熱交換するために、細長い排気通路14を洗浄槽11と熱絶縁する耐熱シートなどの特別な部材を新たに使用しなくとも、洗浄槽11から分離することにより、空気絶縁ができ、熱交換の効果を得ることができる。
【0032】
図2は、排気通路14を用いた本実施例と、従来例の排気口13の温度変化を示したグラフ(本実施例は点線で図示し、従来例は実線で図示)であるが、本実施例の最高温度と従来例の最高温度を比較すると、温度差が約20℃あることがわかる。また、本実施例の最高温度がお風呂の浴槽温度と同じ約40℃台であることから、従来例の約70℃と比べ、非常に安全になっていることがわかる。
【0033】
(実施例2)
図3に示すように、排気口13を食器洗い乾燥機本体12の前面に設け、洗浄槽11から加熱空気を排出する排出口11bを洗浄槽11の後面に設け、排気通路14で連結している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0034】
上記構成において動作を説明する。なお、食器洗い機の基本的な動作は上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0035】
熱交換の効率を上げるために、排気通路14の長さを長くする必要があっても、洗浄槽11から加熱空気を排出する排出口11bを洗浄槽11の後面に設けたことにより、同じ場所で曲げなくても排気通路14の長さを確保できる。しかも、曲げ回数が少ないので、通路圧損も少ない。また、同じ場所で熱交換が集中しないので、熱交換の効率も低下しないようにできる。
【0036】
排気通路14が食器洗い機本体12内に構成されているので、仮に、同じ場所で排気通路14を曲げ構成すると同じ場所で熱交換が集中するので、熱絶縁しないと熱交換の効率が悪くなる。また、排気通路14圧損も高くなるので、送風手段7の大型化の必要性、駆動エネルギーの増大が生じよくない。また、ビルトインの食器洗い乾燥機の場合は設置上の問題で、前面以外の排気は流し台の部材の結露等を引き起こすので、前面にすることが絶対に必要である。
【0037】
また、本実施例において、送風風量は乾燥運転開始から所定時間は少ない風量で運転し、その後は風量が多くなるように、風量を調整すれば、洗浄運転終了後の洗浄槽11内の、約70℃〜80℃と温度が高く、相対湿度も約100%ときわめて大きい加熱蒸気が排気通路14内を流れる流速が遅くなり、少しずつ徐々に熱交換されるので、熱交換の効率もよくなる。
【0038】
よって、高温の蒸気が排気口13から、一度に、多量に洗浄槽11外に排出されるという危険性もさらに低くなり、一層、安全性を向上することができる。また、排気口13の流速も一時的に遅くなるので、そのときは、加熱蒸気の風圧も低くなり、さらに、安全性を向上することができる。
【0039】
(実施例3)
図4に示すように、排気口13に空気を通し、かつ、蒸気を吸収する特性を有する吸湿素材のフィルター15を設けている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0040】
上記構成において動作を説明する。なお、食器洗い機の基本的な動作は上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0041】
排気口13の出口部のところで湿った加熱空気の蒸気を吸収するので、上述のように排気通路14を設けた効果に加え、より一層排気口13から出る加熱空気の湿度を下げることができ、安全性を向上することができる。
【0042】
本実施例では、細長い排気通路14から湿った加熱空気が排気口13へと流入するので、通路断面積が小さく一度に排気口13へ流入する蒸気の量も断面積が大きい場合に比べ抑制され、少ない量の吸湿素材のフィルター15でも蒸気の吸湿能力を確保できる。よって、この吸湿素材のフィルター15を用いる場合の蒸気を吸湿する速度の問題も改善することができる。
【0043】
また、この吸湿素材のフィルター15は乾燥中、徐々に洗浄槽11内の加熱空気の湿度が低くなるので、途中から加熱空気で乾燥され、除湿の能力が回復することができる。
【0044】
(実施例4)
図5に示すように、送風手段7は、第1の送風路7aを通して外気を洗浄槽11内に供給するとともに、第1の送風路7aより分岐して第2の送風路7bを設け、この第2の送風路7bを排気通路14に連通させ、洗浄槽11内から排出された加熱空気と送風手段7からの外気を混合して、排気口13から排気するように構成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0045】
上記構成において動作を説明する。なお、食器洗い機の基本的な動作は上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0046】
洗浄槽11内から排出された加熱空気と送風手段7からの外気を混合して、排気口13から排気するように構成しているので、排気口13直前の排気通路14で、洗浄槽11から排出され湿った加熱蒸気と、第2の送風路7bより乾いた常温の空気とが混合され、排気口13までの通路の中で上手く混ざる。
【0047】
よって、上述のように細長い排気通路14を設けた効果に加え、より一層、排気口13から出る加熱空気の温度、湿度を下げることができ、安全性を向上することができる。
【0048】
なお、本実施例では、排気口13の直前の排気通路14で混合したが、排気口13で混合するに十分な空間、時間が確保できれば、排気口13で混合してもよい。
【0049】
(実施例5)
図6に示すように、冷却手段16は、空気を通し、かつ、排気温度を下げる効果のあるもので、排気通路14の経路途中に設けている。ここで、冷却手段16として、ペルチェ素子16aに冷却フィン16bと放熱フィン16cを設けて構成している。ペルチェ素子を用いると、コンプレッサー方式のものを用いるより、音が静かで、騒音の問題もない。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0050】
上記構成において動作を説明する。なお、食器洗い機の基本的な動作は上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0051】
排気通路14の経路途中に、空気を通し、かつ、排気温度を下げる冷却手段16を設けているので、湿った加熱蒸気が排気通路14内の冷却手段16を通過するときに熱交換を行う、熱交換された加熱空気は排気口13へ排出され、熱交換前の加熱空気が新たに冷却手段16を通過するので、連続的に熱交換され、効率がよい。しかも、吸熱側の能力が高く維持されるので、高い効率が維持される。
【0052】
よって、上述のように排気通路14を設けた効果に加え、より一層、排気口13から出る加熱空気の温度、湿度を下げることができ、安全性を向上することができる。
【0053】
ここで、ペルチェ素子を用いた冷却手段13の原理を簡単に説明しておく。ペルチェ素子16aに直流電流を流すことにより、吸熱、放熱の現象が発生する。吸熱側を16bの冷却フィンに接し、放熱側を放熱フィン16cと接することにより熱の移動が可能となり、冷却できることになる。
【0054】
(実施例6)
図7に示すように、洗浄槽11は、内部に外気を供給する入口11aと、洗浄槽11内から加熱空気を排出する排出口11bを、洗浄槽11の対角に位置するように設け、かつ、排出口11bは、洗浄槽11の上部に設けている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0055】
上記構成において動作を説明する。なお、食器洗い機の基本的な動作は上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0056】
洗浄槽11内に外気を供給する入口11aと、洗浄槽11内から加熱空気を排出する排出口11bを対角に位置するように設けているので、洗浄槽11内の加熱空気がショートパスすることなく、洗浄槽11内を矢印で示すように流れる。また、加熱空気の排気の排出口11bを上部に設けたことにより、暖かい空気は上部に流れるという対流の効果も得られるので、より一層、洗浄槽11内の加熱空気の排出の効率と熱交換の効率がよくなる。
【0057】
よって、より一層、排気口13から出る加熱空気の温度、湿度を下げることができ、安全性を向上することができる。
【0058】
また、本実施例のように、洗浄槽11内に外気を供給する入口11aの風の流れ方向と、洗浄槽11内に設けたヒータ6などの加熱手段の長手方向とが一致するように設ければ、送風手段7により洗浄槽11内に供給された常温の外気の加熱効率がよくなる。
【0059】
したがって、外気の温度が上昇するので、飽和蒸気水分量が高くなり、洗浄槽11内の湿気を吸収する効率がよくなり、洗浄槽11内の熱交換の効率がよくなる。よって、より一層、排気口13から出る加熱空気の温度、湿度を下げることができ、安全性を向上することができる。
【0060】
図8は、排気通路14を用いた本実施例(点線)と従来例(実線)の洗浄槽11内の絶対湿度変化を示したグラフであり、本実施例の流量を従来例の約1/4の約25l/minに減らしたにも関わらず、同じ様に絶対湿度が減少している。このことより、洗浄槽11内の熱交換の効率もよくなっていることが解る。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、食器を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内の温度を上昇させ食器を乾燥させる加熱手段と、外気を前記洗浄槽内に供給する送風手段と、前記洗浄槽へ前記送風手段によって外気を供給する第1の送風通路と、前記洗浄槽内へ送られた外気を前記洗浄槽の外へ排出する排気通路と、前記第1の送風通路と前記排気通路とを連通する第2の送風通路とを備え、前記排気通路は、前記洗浄槽の外壁に沿って細長く形成するとともに、前記洗浄槽と熱絶縁して設け、かつ、前記排気通路を通って排気される加熱空気に前記第2の送風通路を通じて供給される前記送風手段からの外気を混合して、加熱空気の温度を下げる構成としたから、蒸気を多量に含んだ加熱空気が排気通路を通過する間に、排気通路壁と熱交換され、さらに、排気通路を通って排気される加熱空気に乾いた常温の外気が混合されることで加熱空気の温度が下がる。しかも、加熱蒸気の温度が下がることにより、飽和水分量が低くなるので、加熱蒸気の水分の一部が結露して排気通路に残る。この結露水と加熱蒸気との間でも新たに熱交換が生じて効果は一層高くなる。しかも、排気通路は洗浄槽と熱絶縁し、細長い通路にしたことにより、熱交換するために加熱空気と接する排気通路の壁面の面積は、通路長×外周で表されるので非常に大きく確保できる。よって、熱交換の能力が大きくなり、加熱蒸気の温度も下がり、絶対湿度も下げ、排気口から出る加熱空気の安全性を確保することができる。
【0062】
また、請求項2に記載の発明によれば、排気通路は、洗浄槽の外壁との間に空間を設けて熱絶縁したから、排気通路を洗浄槽と熱絶縁する耐熱シートなどの特別な部材を新たに使用しなくとも空気絶縁ができ、熱交換の効果を得ることができる。
【0063】
また、請求項3に記載の発明によれば、乾燥運転開始から時間の経過とともに風量が多くなる行程を有したから、加熱蒸気が少しずつ徐々に熱交換されるので熱交換の効率をよくすることができ、よって、高温の蒸気が排気口から一度に多量に洗浄槽外に排出されるという危険性もさらに低くなり、一層、安全性を向上することができる。
【0064】
また、請求項4に記載の発明によれば、排気口に吸湿素材のフィルターを設けたから、排気口の出口部のところで湿った加熱空気の蒸気を吸収するので、より一層排気口から出る加熱空気の湿度を下げることができ、安全性を向上することができる。
【0065】
また、請求項5に記載の発明によれば、排気通路は、前記排気通路内に流れる空気が接することによって冷却される冷却手段を設けたから、吸熱側の能力が高く維持されるので、高い熱交換効率を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の食器洗い乾燥機の断面図
【図2】 同食器洗い乾燥機と従来例の排気口の温度変化を示すタイムチャート
【図3】 本発明の第2の実施例の食器洗い乾燥機の一部切欠した斜視図
【図4】 本発明の第3の実施例の食器洗い乾燥機の要部断面図
【図5】 本発明の第4の実施例の食器洗い乾燥機の一部切欠した断面図
【図6】 本発明の第5の実施例の食器洗い乾燥機の要部断面図
【図7】 本発明の第6の実施例の食器洗い乾燥機の洗浄槽を上から見た図
【図8】 同食器洗い乾燥機と従来例の排気口の絶対湿度変化を示すタイムチャート
【図9】 従来の食器洗い機の断面図
【符号の説明】
3 食器類
6 ヒータ(加熱手段)
7 送風手段
7a 第1の送風路(送風通路)
7b 第2の送風路(第2の送風通路)
11 洗浄槽
13 排気口
14 排気通路

Claims (5)

  1. 食器を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内の温度を上昇させ食器を乾燥させる加熱手段と、外気を前記洗浄槽内に供給する送風手段と、前記洗浄槽へ前記送風手段によって外気を供給する第1の送風通路と、前記洗浄槽内へ送られた外気を前記洗浄槽の外へ排出する排気通路と、前記第1の送風通路と前記排気通路とを連通する第2の送風通路とを備え、前記排気通路は、前記洗浄槽の外壁に沿って細長く形成するとともに、前記洗浄槽と熱絶縁して設け、かつ、前記排気通路を通って排気される加熱空気に前記第2の送風通路を通じて供給される前記送風手段からの外気を混合して、加熱空気の温度を下げる構成とした食器洗い乾燥機。
  2. 排気通路は、洗浄槽の外壁との間に空間を設けて熱絶縁した請求項1記載の食器洗い乾燥機。
  3. 乾燥運転開始から時間の経過とともに風量が多くなる行程を有した請求項1または2記載の食器洗い乾燥機。
  4. 排気口に吸湿素材のフィルターを設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
  5. 排気通路は、前記排気通路内に流れる空気が接することによって冷却される冷却手段を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
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