JP4103297B2 - 携帯通信端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯通信端末、特に、携帯電話、PHS、メール専用携帯端末、通信機能付きPDAなどの携帯通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】
近年、2枚の基板間にコレステリック液晶又はカイラルネマティック液晶等のコレステリック相を示す液晶を挟持した反射型液晶表示素子が種々研究、開発されている。この種のコレステリック相を示す液晶は、情報を表示させた後は電圧の印加を停止しても表示が維持される(メモリ性を有する)と共に、反射型であるためにバックライトが不要であり、明るくて高精細なフルカラー表示が容易である利点を有している。従って、このようなメモリ性を有する反射型液晶表示素子を、バッテリを電源とする携帯通信端末に搭載することにより、種々の新規かつ有用な付加価値が創造されるものと期待される。
【0003】
しかしながら、コレステリック相を示す液晶は、駆動電圧が比較的大きくなるという問題点を有している。一方、携帯通信端末は携帯性が損なわれないように、限られたバッテリ容量で通信や待機状態を長時間維持できることが求められている。この種の液晶表示素子を搭載するからといってそれに見合った大容量のバッテリに変更することはできないのが実情である。
【0004】
さらに、メモリ性を有する液晶表示素子と、携帯通信端末のなかで特に大きなパワーを必要とする通信回路とを同時に駆動すると、ピーク電流が増大し、通信が中断されるおそれが生じる。このような不具合はバッテリの残量が少なくなってきたときに顕著であると予測できる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、メモリ性を有する液晶表示素子を搭載するも、該素子の駆動によって通信等の機能が極力損なわれないようにした携帯通信端末を提供することにある。
【0006】
【発明の構成、作用及び効果】
以上の目的を達成するため、第1の発明に係る携帯通信端末は、メモリ性を有する表示素子と、該表示素子の駆動手段と、電源と、通信手段と、前記表示素子の少なくとも一部の表示領域の駆動と通信とが同時に行われることを禁止し、かつ通信中は前記表示素子の一部の表示領域のみの更新を許可する制御手段とを備えている。
【0007】
第1の発明に係る携帯通信端末においては、比較的大きな電力を必要とするメモリ性を有する表示素子の少なくとも一部の表示領域の駆動と通信とを同時に行うことがない。従って、ピーク電流が増大して通信が中断されるおそれを回避できる。
【0009】
通信と並行した処理を禁止する場合、通信中は表示素子の全ての表示領域の更新を禁止してもよいが、必ずしも全ての表示領域の駆動を禁止する必要はなく、通信を中断するほどの電気的な負荷が生じない範囲で、一部の表示領域の更新を許可してもよい。通信中に表示の更新が許可される領域は付加情報表示領域であってもよく、付加情報には電源の電力残量に関連する情報を含むことが好ましい。バッテリなどの電源の電力残量に関連する情報は、携帯通信端末を有効に使用するために必要なものであり、優先的に更新すれば使い勝手が向上する。
【0010】
また、第1の発明に係る携帯通信端末において、通信中は表示素子の全ての表示領域の更新を禁止する第1のモード、又は通信中は液晶表示素子の一部の表示領域の更新を許可する第2のモードのいずれかを選択可能としてもよい。
【0011】
さらに、第2の発明に係る携帯通信端末は、メモリ性を有する表示素子と、該表示素子の駆動手段と、電源と、通信手段と、通信の入出力レベルの変化に基づいて、通信と前記表示素子との駆動タイミングを調整する制御手段とを備えている。
【0012】
通信の入出力レベルの変化に基づいて通信と表示素子との駆動タイミングを調整することにより、通信中断のおそれを回避しつつ必要な情報表示は可能とされるため、操作性が向上する。
【0013】
なお、待機時とは、回線は接続されていないが、相手方からの通話や通信の待受け状態にある期間(即ち、相手方から通話や通信の要求があれば直ちに回線接続を行える状態)や、通話や通信を行うために基地局への接続を試みている期間をいう。
【0014】
例えば、待機時又は低入出力レベルでの通信時において電力の消費はそれほど大きくはなく、表示素子の表示更新を許可しても通信の中断等の不具合を生じるおそれはなく、むしろ使い勝手が向上する。この場合、表示の更新を許可する領域は付加情報表示領域に限定してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る携帯通信端末の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0016】
(携帯電話、図1参照)
図1は本発明の一実施形態である携帯電話1を示し、外観的構成は通常の携帯電話と同様であり、液晶表示パネル11、種々の操作キーからなる操作部12、マイク部13、スピーカ部14、アンテナ15などを備えている。
【0017】
液晶表示パネル11は、メモリ性を有する液晶を含む表示素子が使用されており、その構成、駆動方法については後述する。この液晶表示パネル11は上部の幅の狭いステータス表示領域11aと、それ以外の面積の広い案内表示領域11bとに分けられている。ステータス表示領域11aには、例えば、電波の受信強度マークや内蔵バッテリの残量マークが表示される。案内表示領域11bには、電話番号、名前、通信日時、メール、メールに関連する種々の情報、各種メッセージ等が表示される。
【0018】
なお、液晶表示パネル11へは、図1に示すもの及び以下の図9,16に示すもの以外にも種々の内容が表示されてもよいことは勿論である。また、ステータス表示領域11aには、バッテリ残量や電界強度表示以外のステータス表示や他の付加情報を表示するようにしてもよい。例えば、現在の日時情報、通信時間、表示モードなどを表示してもよい。
【0019】
(液晶表示素子、図2参照)
ここで、前記液晶表示パネル11に使用されている液晶表示素子について説明する。この液晶表示素子100はコレステリック相を示す液晶を含む、単純マトリクス駆動方式による反射型のフルカラー表示素子である。
【0020】
液晶表示素子100は、光吸収層121の上に、赤色の選択反射と透明状態の切換えにより表示を行う赤色表示層111Rを配し、その上に緑色の選択反射と透明状態の切換えにより表示を行う緑色表示層111Gを積層し、さらに、その上に青色の選択反射と透明状態の切換えにより表示を行う青色表示層111Bを積層したものである。
【0021】
各表示層111R,111G,111Bは、それぞれ透明電極113,114を形成した透明基板112間に樹脂製柱状構造物115、液晶116及びスペーサ117を挟持したものである。透明電極113,114上には必要に応じて絶縁膜118、配向制御膜119が設けられる。また、基板112の外周部(表示領域外)には液晶116を封止するためのシール材120が設けられる。
【0022】
透明電極113,114はそれぞれ駆動IC131,132(図3参照)に接続されており、透明電極113,114の間にそれぞれ所定のパルス電圧が印加される。この印加電圧に応答して、液晶116が可視光を透過する透明状態と特定波長の可視光を選択的に反射する選択反射状態との間で表示が切り換えられる。
【0023】
各表示層111R,111G,111Bに設けられている透明電極113,114は、それぞれ微細な間隔を保って平行に並べられた複数の帯状電極よりなり、その帯状電極の並ぶ向きが互いに直角方向となるように対向させてある。これら上下の帯状電極に順次通電が行われる。即ち、液晶116に対してマトリクス状に順次電圧が印加されて表示が行われる。これをマトリクス駆動と称し、電極113,114が交差する部分が各画素を構成することになる。このようなマトリクス駆動を各表示層ごとに行うことにより液晶表示素子100にフルカラー画像の表示を行う。
【0024】
詳しくは、2枚の基板間にコレステリック相を示す液晶を挟持した液晶表示素子では、液晶の状態をプレーナ状態とフォーカルコニック状態に切り換えて表示を行う。液晶がプレーナ状態の場合、コレステリック液晶の螺旋ピッチをP、液晶の平均屈折率をnとすると、波長λ=P・nの光が選択的に反射される。また、フォーカルコニック状態では、コレステリック液晶の選択反射波長が赤外光域にある場合には散乱し、それよりも短い場合には可視光を透過する。そのため、選択反射波長を可視光域に設定し、素子の観察側と反対側に光吸収層を設けることにより、プレーナ状態で選択反射色の表示、フォーカルコニック状態で黒の表示が可能になる。また、選択反射波長を赤外光域に設定し、素子の観察側と反対側に光吸収層を設けることにより、プレーナ状態では赤外光域の波長の光を反射するが可視光域の波長の光は透過するので黒の表示、フォーカルコニック状態で散乱による白の表示が可能になる。
【0025】
各表示層111R,111G,111Bを積層した液晶表示素子100は、青色表示層111B及び緑色表示層111Gを液晶がフォーカルコニック配列となった透明状態とし、赤色表示層111Rを液晶がプレーナ配列となった選択反射状態とすることにより、赤色表示を行うことができる。また、青色表示層111Bを液晶がフォーカルコニック配列となった透明状態とし、緑色表示層111G及び赤色表示層111Rを液晶がプレーナ配列となった選択反射状態とすることにより、イエローの表示を行うことができる。同様に、各表示層の状態を透明状態と選択反射状態とを適宜選択することにより赤色、緑色、青色、白色、シアン、マゼンタ、イエロー、黒色の表示が可能である。さらに、各表示層111R,111G,111Bの状態として中間の選択反射状態を選択することにより中間色の表示が可能となり、フルカラー表示素子として利用できる。
【0026】
液晶116としては、室温でコレステリック相を示すものが好ましく、特に、ネマティック液晶にカイラル材を添加することによって得られるカイラルネマティック液晶が好適である。
【0027】
カイラル材は、ネマティック液晶に添加された場合にネマティック液晶の分子を捩る作用を有する添加剤である。カイラル材をネマティック液晶に添加することにより、所定の捩れ間隔を有する液晶分子の螺旋構造が生じ、これによりコレステリック相を示す。
【0028】
なお、メモリ性液晶自体は必ずしもこの構成に限定されるわけではなく、従来公知の高分子の3次元網目構造のなかに液晶が分散された、あるいは、液晶中に高分子の3次元網目構造が形成された、いわゆる高分子分散型の液晶複合膜として液晶表示層を構成することも可能である。
【0029】
(駆動回路、図3参照)
前記液晶表示素子100の画素構成は、図3に示すように、それぞれ複数本の走査電極R1,R2〜Rmと信号電極C1,C2〜Cn(m,nは自然数)とのマトリクスで表される。走査電極R1,R2〜Rmは走査駆動IC131の出力端子に接続され、信号電極C1,C2〜Cnは信号駆動IC132の出力端子に接続されている。
【0030】
走査駆動IC131は、走査電極R1,R2〜Rmのうち所定のものに選択信号を出力して選択状態とする一方、その他の電極には非選択信号を出力して非選択状態とする。走査駆動IC131は、所定の時間間隔で電極を切り換えながら順次各走査電極R1,R2〜Rmに選択信号を印加してゆく。一方、信号駆動IC132は、選択状態にある走査電極R1,R2〜Rm上の各画素を書き換えるべく、画像データに応じた信号を各信号電極C1,C2〜Cnに同時に出力する。例えば、走査電極Raが選択されると(aはa≦mを満たす自然数)、この走査電極Raと各信号電極C1,C2〜Cnとの交差部分の画素LRa−C1〜LRa−Cnが同時に書き換えられる。これにより、各画素における走査電極と信号電極との電圧差が画素の書換え電圧となり、各画素がこの書換え電圧に応じて書き換えられる。
【0031】
液晶表示素子100の駆動回路130は、中央処理装置(CPU)135によって制御されるコントローラ133,134及び駆動IC(ドライバ)131,132にて構成されている。さらに、CPU135には画像処理装置136、画像メモリ137が接続されている。画像メモリ137に記憶された画像データに基づいてコントローラ133,134が駆動IC131,132を制御し、液晶表示素子100の各走査電極及び信号電極間に順次電圧を印加し、液晶表示素子100に画像を書き込む。
【0032】
ここで、コレステリック相を示す液晶の捩れを解くための第1の閾値電圧をVth1とすると、電圧Vth1を十分な時間印加した後に電圧を第1の閾値電圧Vth1よりも小さい第2の閾値電圧Vth2以下に下げるとプレーナ状態になる。また、Vth2以上でVth1以下の電圧を十分な時間印加するとフォーカルコニック状態になる。この二つの状態は電圧印加を停止した後でも安定に維持される。また、Vth1〜Vth2間の電圧を印加することにより、中間調の表示、即ち、階調表示が可能である。
【0033】
なお、部分的に書換えを行う場合は、書き換えたい部分を含むように特定の走査ラインのみを順次選択するようにすればよい。これにより、必要な部分のみを短時間で書き換えることができる。
【0034】
各画素の書換えは前述した方法で行うことができるが、既に画像が表示されている場合、この画像による影響をなくすために、書換え前に各画素を全て同じ表示状態にリセットすることが好ましい。リセットは全画素を一括して行ってもよいし、走査ラインごとに行ってもよい。
【0035】
部分的に書換えを行う場合は、各走査ラインごとにリセットを行うか、書き換えたい部分を含む走査ライン間のみを一括してリセットすればよい。
【0036】
駆動方法は種々の方法を採用可能である。
【0037】
なお、ステータス表示領域11aは表示パネル11を部分駆動することによって実現してもよいし、ステータス表示領域11aと案内表示領域11bとでパネル及び駆動回路を独立させてもよい。
【0038】
(携帯電話の制御部、図4参照)
次に、携帯電話1の制御部について図4を参照して説明する。この制御部50は、基本的には従来の携帯電話と同様であり、図3に示したCPU135を中心として構成されている。CPU135には、さらに、操作部12、マイク13、スピーカ14、通話中であることを知らせるなどの目的で点灯させるLEDなどの発光素子16、電話帳等を記憶するメモリ17が接続され、かつ、アンテナ15が無線通信回路18を介して接続されている。
【0039】
制御部50に内蔵されているバッテリ51は、電源回路52を介して、CPU135、駆動回路130及び無線通信回路18に電力を供給する。また、バッテリ51はCPU135によって制御される監視回路53によってその電力残量を監視されている。CPU135は監視回路53からの残量データに基づいて液晶表示素子100の表示更新の許否を決定する。なお、このような更新許否の制御及びCPU135による各種制御については後述する。
【0040】
(通話時の制御手順、図5〜9参照)
図5〜8はCPU135による通話時の制御手順を示す。まず、ステップS1で液晶表示パネル11に通話を促すメッセージ及びステータスを表示する(図9(A)参照)。さらに、ステップS2で電話番号入力等のため操作部12のキー操作に応じた表示を液晶表示パネル11に行う。
【0041】
次に、ステップS3で通話ボタンのオンなどによる通話の開始が確認されると、ステップS4で回線の接続処理を行い、ステップS5で接続できたか否かを判定する。接続できれば、ステップS6でその旨を表示し(図9(B)参照)、ステップS7で通話を許可する。一方、話し中などで接続できなければ、ステップS8でその旨を表示し(図9(C)参照)、ステップS2へ戻る。
【0042】
通話が許可された後は、ステップS9でステータス判定処理のサブルーチンをコールし、ステータスを判定する。ここで判定されるステータスは、通話圏内か否か、及びバッテリの残量であり、図7に示すように、まず、ステップS21で通話圏内か否かを判定する。圏内であれば、ステップS22で電波の強度変化を確認すると、ステップS23でステータス更新要求3(強度変化)を指示する。
【0043】
一方、前記ステップS21で通話圏内でないと判定すると、ステップS26でステータス更新要求2(圏外)を指示する。
【0044】
次に、ステップS24で前記監視回路53での検出に基づいてバッテリ51の残量がOKか否かを判定する。残量がなくなれば、ステップS25でステータス更新要求1(バッテリ警告)を指示する。
【0045】
以上のステータス判定処理を終了すると、図6に戻って、ステップS10でステータス更新要求の有無を判定し、更新が要求されていなければステップS14へ移行する。更新が要求されていれば、ステップS11で送信モードを判定する。
【0046】
送信モードとは、本実施形態では低出力送信モードと高出力送信モードである。図8に示すように、まず、ステップS31で基地局との距離を判定し、距離が近ければ、ステップS32で低出力送信モードに設定する。距離が遠い場合、ステップS33で一定レベル以上での音量での音声通信が継続されているか否かを判定し、継続されていればステップS34で高出力送信モードに設定する。継続されていなければステップS35で低出力送信モードに設定する。
【0047】
以上の送信モード判定処理を終了すると、図6に戻って、ステップS12で低出力送信モードに設定されているか否かを判定する。低出力送信モードであれば、ステップS13でステータス表示領域11aの表示を更新し(図9(D1),(D2),(D3)参照)、かつ、その更新要求を解除する。即ち、送信モード判定処理において、CPU135が通信中は表示素子の全領域の更新を禁止するモードと、通信中は表示素子の部分的な更新を許可するモードとの切換えを選択することになる。
【0048】
その後、ステップS14で回線切断か否かを判定し、切断されていないのであればステップS9へ戻る。切断された場合には、ステップS15で通話時間等の情報を案内表示領域11bに表示する。即ち、ステップS7の通話許可からステップS14にて回線切断と判定されるまでの間、ステータス表示領域11aを除いて表示パネル11の表示更新が禁止される。ステータス表示領域11aのみを更新する場合は全画面を更新する場合に比べて電気的な負荷の増大が抑えられるので、通話中にステータス表示領域11aを更新しても通話を中断するおそれが少ない。また、表示更新が途中で停止し、未完成の画面が表示されたままになるのを防止するのにも有効である。
【0049】
次に、ステップS16でステータス更新要求1,2が指示されているか否かを判定する。指示されていれば、ステップS17でステータスの表示を更新する(図9(D1),(D2)参照)。そして、いずれの場合もステップS18でその更新要求を解除する。なお、通話及び表示完了後は電波強度の変化があってもこれを直ちに更新表示する必要性は低いと考えられるため、ステップS16ではステータス更新要求1,2のみを判定対象としている。
【0050】
なお、本実施形態では、通話・通信の開始待ちの間はステータス表示が更新されないようになっているが、勿論、この間にステップS9のようなステータス判定処理を定期的に実行して適宜ステータス表示を更新するようにしてもよい。
【0051】
(制御モードの態様、図10参照)
本携帯電話1においては、回線が接続状態にあるとき、通信(実質的なデータの交換を意味する)と液晶表示素子100の駆動との関係について、図10に示す第1、第2及び第3の制御モードを有している。
【0052】
第1制御モードは、通信の終了を待って液晶表示パネル11への描画を開始し、かつ、描画の終了を待って通信を開始する。第2制御モードは、液晶表示パネル11への描画を優先し、描画が始まると通信を一時的に中断する。第3制御モードは、通信を優先し、通信が途切れたときに描画を開始するも、通信が再開すると描画を一時的に中断する。
【0053】
前記第1、第2及び第3の制御モードは、いずれも液晶表示パネル11の駆動と通信とが同時に行われることを禁止するものである。本携帯電話1にあっては、少なくとも液晶表示パネル11の案内表示領域11bの駆動と通信とが同時に行われることが禁止される。表示パネル11の全域の更新と通信との同時駆動を禁止してもよいし、案内表示領域11bのみ更新を禁止するようにしてもよい。なお、通信中も定期的にステータス判定を行ってステータスも定期的に更新するようにしてもよい。
【0054】
(データ構造、図11参照)
図11はデータ構造の一例を示し、ヘッダ、テキスト、イメージ、フッタなどが含まれる。ブランクB1,B2は回線の混雑などで不可抗力的に生じたものであるが、ブランクB3のように予め設けることもできる。
【0055】
(通信時の制御手順、図12〜16参照)
図12〜15はCPU135によるメール等の通信時の制御手順を示す。通信がスタートすると、ステップS41で液晶表示パネル11にメッセージ及びステータスを表示する(図16(A)参照)。さらに、ステップS42で操作部12のキー操作に応じた表示を液晶表示パネル11に行う。
【0056】
次に、ステップS43で通信の開始が確認されると、ステップS44で回線を接続し、ステップS45で接続できたか否かを判定する。接続できれば、ステップS46でその旨を表示し(図16(B)参照)、ステップS47で通信を許可する。一方、サーバメンテナンス中などで接続できなければ、ステップS48でその旨を表示し(図16(C)参照)、ステップS42へ戻る。
【0057】
前記ステップS47で通信が許可されると、ステップS49で制御モードをチェックし、設定されている制御モードに基づいて以下に説明するステップS50,60,70のサブルーチンを実行する。
【0058】
第1制御モードに設定されていれば、図13に示すように、ステップS51で1ブロックの通信が完了したか否かを判定する。完了していれば、ステップS52で次ブロックのデータ受信を保留し、ステップS53で受信データの表示を開始する(図16(D)参照)。
【0059】
次に、ステップS54で受信データの描画完了を確認のうえ、ステップS55で全ブロックの通信が完了したか否かを判定する。完了していれば、ステップS56で完了した旨のメッセージを表示し(図16(E)参照)、ステップS42へ戻る。完了していなければ、ステップS57で通信を再開し、ステップS51へ戻る。
【0060】
一方、ステップS51で1ブロックの通信が完了していないと判定されると、ステップS58で通信の中断を確認のうえ、ステップS59でその旨を表示し(図16(F)参照)、ステップS42へ戻る。
【0061】
第2制御モードに設定されていれば、図14に示すように、ステップS61で画像データの受信の有無を判定する。画像データを受信したのであれば、ステップS62で通信を一時停止し、ステップS63で受信データの表示を開始する(図16(D)参照)。
【0062】
次に、ステップS64で受信データの描画完了を確認のうえ、ステップS65で通信を再開する。そして、ステップS66で通信が完了したか否かを判定し、完了していれば、ステップS67で完了した旨のメッセージを表示し(図16(E)参照)、ステップS42へ戻る。完了していなければ、ステップS61へ戻る。
【0063】
一方、ステップS61で画像データを受信していないと判定されると、ステップS68で通信の中断を確認のうえ、ステップS69でその旨を表示し(図16(F)参照)、ステップS42へ戻る。
【0064】
第3制御モードに設定されていれば、図15に示すように、まず、ステップS71で画像データの受信の有無を判定する。画像データを受信したのであれば、ステップS72で通信ブランクの存在を確認のうえ、ステップS73で新たな画像データであるか否かを判定する。新たな画像データであれば、ステップS74で受信データの表示を開始する(図16(D)参照)。新たな画像データでなければ、ステップS75で描画を再開する。
【0065】
次に、ステップS76で通信データの有無を判定し、通信データがあれば、ステップS77で描画を一時停止し、ステップS71へ戻る。通信データがなければ、ステップS78で通信の完了を確認のうえ、ステップS79で完了した旨のメッセージを表示し(図16(E)参照)、ステップS42へ戻る。通信が完了しない間はステップS76へ戻る。
【0066】
一方、ステップS71で画像データを受信していないと判定されると、ステップS80で通信の中断を確認のうえ、ステップS81でその旨を表示し(図16(F)参照)、ステップS42へ戻る。
【0067】
(他の実施形態)
なお、本発明に係る携帯通信端末は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0068】
特に、本発明は携帯電話以外にPHS、メール専用携帯端末、通信機能付きPDA等の携帯通信端末に広く適用することができる。
【0069】
また、前記実施形態で示した携帯電話の外観、液晶表示パネルの配置個所等は任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である携帯電話及びその表示パネルの表示例を示す正面図。
【図2】液晶表示パネルに使用されている液晶表示素子の一例を示す断面図。
【図3】前記液晶表示素子の駆動回路を示すブロック図。
【図4】携帯電話の制御部を示すブロック図。
【図5】通話時の制御手順を示すフローチャート図。
【図6】通話時の制御手順を示すフローチャート図、図5の続き。
【図7】ステータスの判定処理を示すフローチャート図。
【図8】送信モードの判定処理を示すフローチャート図。
【図9】通話時における液晶表示パネルへの表示例を示す説明図。
【図10】制御モードの態様を示すチャート図。
【図11】データ構造の一例を示すチャート図。
【図12】通信時の制御手順を示すフローチャート図。
【図13】第1制御モードを示すフローチャート図。
【図14】第2制御モードを示すフローチャート図。
【図15】第3制御モードを示すフローチャート図。
【図16】通信時における液晶表示パネルへの表示例を示す説明図。
【符号の説明】
1…携帯電話
11…液晶表示パネル
11a…ステータス表示領域
11b…案内表示領域
18…無線通信回路
51…バッテリ
53…バッテリ監視回路
100…液晶表示素子
135…CPU
Claims (7)
- メモリ性を有する表示素子と、
前記表示素子の駆動手段と、
電源と、
通信手段と、
前記表示素子の少なくとも一部の表示領域の駆動と通信とが同時に行われることを禁止し、かつ、通信中は前記表示素子の一部の表示領域のみの更新を許可する制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯通信端末。 - 通信中に表示の更新が許可される領域は付加情報表示領域であることを特徴とする請求項1記載の携帯通信端末。
- 通信中は表示素子の全ての表示領域の更新を禁止する第1のモード、又は通信中は表示素子の一部の表示領域の更新を許可する第2のモードのいずれかを選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の携帯通信端末。
- メモリ性を有する表示素子と、
前記表示素子の駆動手段と、
電源と、
通信手段と、
通信の入出力レベルの変化に基づいて、通信と前記表示素子との駆動タイミングを調整する制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯通信端末。 - 前記制御手段は、待機時又は低入出力レベルでの通信時にのみ前記表示素子の表示更新を許可することを特徴とする請求項4記載の携帯通信端末。
- 前記制御手段は、待機時又は低入出力レベルでの通信中は前記表示素子の一部の表示領域の更新を許可することを特徴とする請求項4記載の携帯通信端末。
- 待機時又は低入出力レベルでの通信中に表示の更新が許可される領域は付加情報表示領域であることを特徴とする請求項6記載の携帯通信端末。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000091610A JP4103297B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 携帯通信端末 |
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