JP4102126B2 - オゾン発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浄水処理や、パルプ漂白、排ガス処理、産業廃水処理、医療器具の殺菌等の目的で、脱臭や脱色等のためのオゾンを発生するオゾン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、上下水道の殺菌・脱臭・脱色や、工業廃水の脱臭・脱色、パルプ漂白、さらには医療機器の殺菌等、を行うためにオゾンが用いられている。このようなオゾンを発生させる手段として放電によってオゾンを発生させるオゾン発生装置が用いられている。特に、近年、水源の汚濁に伴う富栄養価に基づく水問題や、難分解性物質の混入の問題が懸念され、水道水汚染に象徴される微量レベルの有機物に対処しなければならないケースが増加するとともに、オゾンを用いた高度な処理が求められるようになっている。
【0003】
上述したような用途に用いられるオゾン発生装置として、対向電極間での無声放電によりオゾンを発生させる方式のものと、沿面電極間での沿面放電によりオゾンを発生させる方式のものが知られている。
【0004】
図8は無声放電方式のオゾン発生装置の要部構成を示す概念図である。図8に示すオゾン発生装置においては、一対の電極51a,51bを対向して配置し、各電極51a,51bの対向面にそれぞれ誘電体52a,52bを配置し、両誘電体52a,52bの間に放電空間53を形成している。放電空間53に原料ガス54が供給された状態で、電極51a,51b間に高圧電源56から高電圧を印加して無声放電を生じさせることにより、オゾン化ガス55を発生するようにしている。
【0005】
しかしながら、図8を参照して説明した従来の無声放電方式のオゾン発生装置においては、その性能が放電空間53の放電ギャップに大きく影響されるにもかかわらず、製造に際して放電領域全域にわたって放電ギャップを精度よく製作することは困難である。そのため放電密度分布に偏りが生じ、それがオゾンの発生効率の低下につながっている。特に、小ギャップ化するときの製造上の寸法管理及び誤差管理には困難が予想され、性能上の不安定さが指摘されている。
【0006】
図9は沿面放電方式のオゾン発生装置の要部構成を示す概念図である。この方式のオゾン発生装置は、放電空間のギャップ管理の容易さ、および高効率化の観点から近時多く用いられるようになっているものである。図9に示すオゾン発生装置においては、板状に構成された誘電体62の一方の面上に金属製の複数の電極61aが線状にスクリーン印刷等で一定の間隔でストライプ状に配設されており、誘電体62の他方の面には板状の共通の電極61bが配設されている。電極61aの面上に原料ガス65を流し、電極61a,61b間に高圧電源63から高電圧を印加して沿面放電64を起こさせ、オゾン化ガス66を生成させる。
【0007】
図9を参照して説明した沿面放電方式のオゾン発生装置においては、放電ギャップの管理を精度良く行うことができ、またオゾン発生性能を向上させることができるという利点を持っている反面、ストライプ状の電極61aが直接放電に曝されるので、イオン衝突により金属製の電極61aが劣化してしまうという問題があった。
【0008】
そこで、特開2001−302215号公報に記載されているように、放電ギャップの管理を精度良く行うことができるという沿面放電方式の特性を維持しつつ、放電電極の破損を防止するとともに、オゾンの高濃度化およびオゾン発生効率の向上を図ったオゾン発生装置も提案されている。しかし、ここで提案されているオゾン発生装置は、原料ガスとして比較的高濃度の酸素を用いることを意図したものであり、そのため、酸素発生装置および酸素ガスの管理手段を必要とするので、高コストの装置になる。このような不都合を回避するために、敢えて原料ガスとして空気等を用いることにすると、高濃度のオゾンを高効率で発生させることは非常に困難になる。そればかりでなく、原料ガスに窒素を含む場合、放電に伴う生成オゾン(O)との化学反応により一般にノックス(NO)と言われる窒素酸化物を生成し、オゾン生成効率を低下させるとともに、大気汚染を引き起こす一因となったりする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点を考慮し、原料ガスとしてより安価な空気を使用しつつ高濃度オゾンの発生およびオゾン発生の高効率化を達成し得るオゾン発生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のオゾン発生装置は、一方の面上に所定間隔をあけて少なくとも一対の放電電極が配置された電極基板と、少なくとも一対の放電電極を覆うように電極基板上に設けられた誘電体と、電極基板上に設けられた誘電体との間にガス流路空間を形成するように誘電体に対して所定間隔をあけて配置された第3電極と、少なくとも一対の放電電極に放電のための高電圧を印加するとともに、第3電極に少なくとも一対の放電電極の一方の電位もしくは中間電位を印加する高圧電源とを備えたことを特徴とする。
【0011】
電極基板の少なくとも一対の放電電極が配置された側とは反対側には冷却体を設けるのが望ましい。また、第3電極はガス流路空間とは反対側にコーティングされた誘電体を備えるのが好ましい。さらに、ガス流路空間内に第3電極に対向して配設された放電ピンと、この放電ピンに高電圧を印加し第3電極との間にスパーク放電を発生させるスパーク発生手段とをさらに備えるのが好ましい。さらに、ガス流路空間内に形成される放電空間に紫外線を照射する紫外線照射手段を備えるのが好ましい。
【0012】
上記目的を達成するために本発明はさらに、一対の放電ユニットと、この一対の放電ユニットのそれぞれに放電のための高電圧を印加する高圧電源とを備え、一対の放電ユニットのそれぞれは、一方の面上に所定間隔をあけて少なくとも一対の放電電極が配置された電極基板と、少なくとも一対の放電電極を覆うように電極基板上に設けられた誘電体とを備え、一対の放電ユニットは、誘電体どうしの間にガス流路空間を形成するように誘電体どうしが所定間隔をあけて対向配置されていることを特徴とするオゾン発生装置を提供するものである。
【0013】
この発明においても、一対の放電ユニットはそれぞれ、電極基板の少なくとも一対の放電電極が配置された側とは反対側に冷却体を備えるのが好ましい。
【0014】
各発明において、電極基板はセラミックス材料から構成するのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態を示すものである。図1において、圧力容器(図示せず)内に納められた、誘電体、例えばガラス材料からなる電極基板3の一方の面上に所定間隔で少なくとも一対の放電電極1a,1bを配置し、放電電極1a,1bを覆うように電極基板3上に誘電体2をコーティングしている。放電電極1a,1bは電極基板3上にスクリーン印刷やエッチング等の技術により高精度に形成することができる。電極基板3の他方の面側には電極基板3を冷却するための冷却体5が電極基板3に熱的に良好に接触する状態で配設されている。冷却体5は冷却水入口ポート9および冷却水出口ポート10を有し、冷却水入口ポート9から導入された冷却水6が内部を通る過程で電極基板3を冷却し、それによって温められた冷却水は冷却水出口ポート10から排出される。電極基板3上の誘電体2との間に所定のガス流路空間11を形成するようにガスガイドを兼ねる板状の第3電極4が配置されている。第3電極4は一般的には金属材料で構成される。ガス流路空間11は発生オゾンの高濃度化およびオゾンの発生効率の点から1.0mm程度の割に狭いものである。放電電極1a,1bには放電発生のために高圧電源13から1kH程度で数kVの高電圧が印加される。第3電極4は高圧電源13の接地電位点もしくは高圧電位点に電気的に接続される。ガス流路空間11には入口側から酸素を含むオゾン原料ガス7が供給され、ガス流路空間11内で放電作用の下にオゾンガス8が発生され出口側から排出される。ここでオゾン原料ガス7としては乾燥空気が用いられ、それ故に密閉圧力容器が用いられる。
【0017】
図2は、電極基板3および放電電極1a,1bの相互関係を平面方向から見た図として示したものである。電極基板3上の両端縁部に一対の放電電極バス22a,22b(22aのみ図示、22bは省略)が配設され、一方の放電電極1aは一方の放電電極バス22aに接続され、他方の放電電極1bは他方の放電電極バス22bに接続される。高圧電源13からの高電圧は放電電極バス22を介して放電電極1a,1bに印加される。図2には、放電電極1a,1bの線幅が図1に比べて小さく表現されている。放電電極1a,1bの線幅は各種の寸法とすることができ、例えばミクロンオーダレベルで形成することも可能である。誘電体2は破線で示すごとく、放電電極1a,1bを覆うように電極基板3上にコーティングされる。
【0018】
さて、図1のオゾン発生装置において、ガス流路空間11内にオゾン原料ガス7として乾燥空気を供給しながら、放電電極1aと放電電極1b、第3電極4との間、または放電電極1a、第3電極4と放電電極1bとの間に高圧電源13から高電圧を印加することによって、ガス流路空間11内に共面放電12が形成され、オゾン発生特性のよいオゾンガス8となってガス出口から排出される。その場合、冷却体5に冷却水6を通流することによって、電極基板3および誘電体2を介してガス流路空間11内のガスを冷却することができ、それにより電極近傍での窒素酸化物の生成を抑制する。
【0019】
本実施の形態によれば、通常、オゾン原料ガス7として用いられる空気に含まれる窒素ガスから共面放電12によって誘電体2の電極近傍で多量の窒素酸化物が生成されるが、共面放電方向だけでなく、第3電極により対向側にも電界をかけることにより、共面方向の電界を緩和して、オゾンを分解する窒素酸化物の生成を抑制し、また第3電極4により共面放電12の高さを盛り上げることができ、それによって電極近傍での窒素酸化物の生成を抑制し、窒素酸化物によるオゾンの分解を抑制することができる。したがって、オゾン原料ガス7として安価な空気を用いながら、高オゾン濃度で高オゾン生成効率のオゾン発生装置を提供することができる。
【0020】
<第2の実施の形態>
次に本発明の第2の実施の形態について図3を参照して説明する。図3に示すオゾン発生装置は、図1に示す実施の形態との比較において、第3電極4のガス流路空間11側に誘電体16をコーティングしたことを特徴とするものである。他は、図1に示す実施の形態と変わりがない。誘電体16の材料としては、比較的高熱環境下で用いられる関係上、熱膨張係数が第3電極4のそれと近似したものを用いるのが望ましい。
【0021】
本実施の形態によれば、第3電極4に誘電体16をコーティングすることにより、放電による第3電極4の表面の劣化を防止し、第3電極4からの金属ダストの放散を無くすことができ、装置の長寿命化を達成し、信頼性のあるオゾン発生装置を提供することができる。
【0022】
<第3の実施の形態>
図4は本発明の第3の実施の形態を示すものである。図4に示すオゾン発生装置は、図1に示す実施の形態との比較において、第3電極4を冷却体としても機能するように構成するとともに、第3電極4に印加する電圧を、放電電極1a,1b間に印加する電圧の中間の電圧とするようにしたことを特徴とするものである。すなわち、この実施の形態における第3電極4は、まず第一に、冷却体5を背中合わせに反転したような構造を持ち、冷却水26を通流させるために冷却水入口ポート14および冷却水出口ポート15を有し、冷却水入口ポート14から導入された冷却水26が内部を通る過程でガス流路空間11内のガスを付加的に冷却する。次に、図1,3の高圧電源13は2つの高圧電源13a,13bに分割され、両高圧電源13a,13bの出力電圧の和の電圧が放電電極1a,1b間に印加され、両高圧電源の中間接続点の電位(電圧)が第3電極4に印加される。このことは換言すれば、第3電極4には、放電電極1a,1b間に印加される電圧の中間の電圧が印加される、ということである。他は、図1に示す実施の形態と変わりがない。なお、接地点は種々選定し得るが、図示のごとく、両高圧電源13a,13bの中間接続点を接地点とすることができる。この場合、第3電極4は接地電位となり、放電電極1a,1bの一方には接地点に対して正の電圧が印加され、他方の放電電極には負の電圧が印加されることになる。
【0023】
本実施の形態によれば、図1に示す第1の実施の形態の作用効果に加えて、第3電極4による冷却効果によりガス流路空間11内のガスをさらに効率的に冷却することができ、ガス温度の低減によりオゾンの分解が抑制され、より高効率のオゾン発生装置を提供することができる。また、第3電極4の機能を図1,3の実施の形態と同等に維持しつつ、両放電電極1a,1bに対して電位差を有するので、第3電極4の表面に電荷を溜めることにより放電電極1a,1b間で発生する共面放電が第3電極4側に膨らみ、共面放電電極基板3近傍での強い放電が抑制され、電極基板3近傍での窒素酸化物の生成が抑制され、オゾン生成効率をさらに向上させることができる。
【0024】
<第4の実施の形態>
図5は本発明の第4の実施の形態を示すものである。図5に示すオゾン発生装置は、図1に示す実施の形態を基本とし、それに、スパーク発生装置を付加したものである。ここでスパーク発生装置は、ガス流路空間11内の出口ポート付近に第3電極4に対向して配設された放電ピン17と、高圧直流電源19と、この高圧直流電源19から充電抵抗20を介して充電されるコンデンサ21と、コンデンサ21の充電電荷を放電抵抗24を介して放電させるスイッチ23とを備え手いる。スイッチ23は例えば1kHz程度の繰返し周波数でオン・オフされ、オフの時に、高圧直流電源19から充電抵抗20を介してコンデンサ21を高電圧に充電し、オンの時にその充電電圧を、放電抵抗24を介して放電ピン17に印加して、第3電極4との間に紫外線スパーク18を発生させ、ガス流路空間11に電子を供給する。
【0025】
本実施の形態によれば、ガス流路空間11に多数の電子を存在させることにより放電電極1a,1b間の放電電圧を低減させることができ、誘電体2の表面に強く形成される放電による窒素酸化物の生成を抑えて、高効率のオゾン発生装置を提供することができる。
【0026】
<第5の実施の形態>
図6は本発明の第5の実施の形態を示すものである。図6に示すオゾン発生装置は、図1に示すオゾン発生装置におけるガス流路空間11の入口側に紫外線照射手段として紫外線ランプ24を配置しており、紫外線ランプ24からガス流路空間11内の放電空間に電子を供給する。
【0027】
本実施の形態によれば、紫外線ランプ25を配置したことにより、ガス流路空間11に電子が多数存在することになるため、放電電極1a,1b間の放電電圧を低減させ、電界を抑えて、誘電体2の表面で強く形成される放電による窒素酸化物の生成を抑制し、高効率のオゾン発生装置を提供することができる。
【0028】
<第6の実施の形態>
図7は本発明の第6の実施の形態を示すものである。図7に示すオゾン発生装置は、図1に示す電極基板3、放電電極1a,1b、誘電体2、および冷却体5からなる第1の放電ユニット30Aと、これと同一構造を有する第2の放電ユニット30Bを用意し、両者の一方を180度回転した相対位置で、両者の誘電体2が所定の放電ギャップすなわちガス流路空間11を形成するように対向し、かつ一方の放電ユニットの放電電極1aと他方の放電ユニットの放電電極1bとが対向し、両放電ユニットの誘電体2間にガス流路空間11が形成されるように配置したものである。ここには図1における第3電極4は設けられていない。高圧電源13は両放電ユニット30A,30Bに共通に設けられ、両放電ユニットの放電電極1a,1bに高電圧を印加する。この実施の形態においては、両放電ユニット30A,30Bが互いに相手方放電ユニットに対する第3電極として機能する。
【0029】
本実施の形態によれば、一方の放電ユニットの放電電極1a,1bとそれに対向する他方の放電ユニットの放電電極1b,1aとの間にも電界が発生し、そのため一つの放電ユニットにおける放電電極1a,1b間の放電電圧が低減し、しかも共面放電12が対向側に膨らみ、特に窒素を含んだ原料ガスを用いた場合に電極基板の近傍での窒素酸化物の生成を抑制し、誘電体2の表面で強く形成される放電による窒素酸化物の生成を抑えて、高効率のオゾン発生装置を提供することができる。しかも、両放電ユニット30A,30Bでの放電作用により、効率的なオゾン発生を達成することができる。
【0030】
<第7の実施の形態>
第7の実施の形態は、以上述べた各実施の形態において、放電電極1a,1bを載置する電極基板3をセラミックス材料によって構成することを特徴とするものである。因みに、セラミックスの熱伝達率はガラスのそれに比べて10倍以上であり、セラミックスは製作が容易であるという利点を持っている。
【0031】
本実施の形態によれば、電極基板3を、一般的に用いられるガラス材料に代えて、ガラス材料より熱伝達率の良いセラミックス材料によって構成することにより、冷却効率を一層向上させてガス流路空間11内のガス温度を一層抑制することができ、生成オゾンの分解を抑制し、より高性能なオゾン発生装置を提供することができる。
【0032】
なお、上記各実施の形態においては、原料ガスとして乾燥空気を用いるものとして説明した。しかし、それは原料ガスとして相対的に含有酸素の少ない空気を用いても十分高濃度で高効率のオゾン発生装置を構成することができるという意味であって、前述の特開2001−302215号公報に記載されているオゾン発生装置が意図している酸素を原料ガスとして用いることが不適当という意味ではない。本発明のオゾン発生装置においても原料ガスとして酸素を用いることは可能であり、そうすることにより、より高濃度で高効率のオゾン発生を実現することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、ガスガイドを兼ねる第3電極を設けることにより、原料ガスに含まれる窒素が共面放電によってオゾンを分解する窒素酸化物の生成を抑制することができ、高濃度で高効率のオゾン発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオゾン発生装置の第1の実施の形態を示す配置図。
【図2】図1における電極基板、放電電極および誘電体の相互関係を示す平面図。
【図3】本発明によるオゾン発生装置の第2の実施の形態を示す配置図。
【図4】本発明によるオゾン発生装置の第3の実施の形態を示す配置図。
【図5】本発明によるオゾン発生装置の第4の実施の形態を示す配置図。
【図6】本発明によるオゾン発生装置の第5の実施の形態を示す配置図。
【図7】本発明によるオゾン発生装置の第6の実施の形態を示す配置図。
【図8】無声放電方式の一般的なオゾン発生装置を示す配置図。
【図9】沿面放電方式の一般的なオゾン発生装置を示す配置図。
【符号の説明】
1a,1b 放電電極
2 誘電体
3 電極基板
4 第3電極
5 冷却体
6 冷却水
7 原料ガス
8 オゾンガス
9 冷却水入口ポート
10 冷却水出口ポート
11 ガス流路空間
12 共面放電
13 高圧電源
13a,13b 高圧電源
14 冷却水入口ポート
15 冷却水出口ポート
16 誘電体
17 放電ピン
18 紫外線スパーク
19 高圧直流電源
20 充電抵抗
21 コンデンサ
22a 放電電極バス
23 スイッチ
24 放電抵抗
25 紫外線ランプ
26 冷却水
30A,30B 放電ユニット

Claims (6)

  1. 一方の面上に所定間隔をあけて少なくとも一対の放電電極が配置された電極基板と、
    前記少なくとも一対の放電電極を覆うように前記電極基板上に設けられた誘電体と、
    前記電極基板上に設けられた前記誘電体との間にガス流路空間を形成するように前記誘電体に対して所定間隔をあけて配置された第3電極と、
    前記少なくとも一対の放電電極に放電のための高電圧を印加するとともに、前記第3電極に前記少なくとも一対の放電電極の一方の電位もしくは中間電位を印加する高圧電源と
    を備えたことを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 前記電極基板の前記少なくとも一対の放電電極が配置された側とは反対側に設けられた冷却体をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。
  3. 前記第3電極はガス流路空間側にコーティングされた誘電体を備えていることを特徴とする請求項1記載のオゾン発生装置。
  4. 前記第3電極は前記ガス流路空間とは反対側に冷却体を備えていることを特徴とする請求項1記載のオゾン発生装置。
  5. 前記ガス流路空間内に前記第3電極に対向して配設された放電ピンと、この放電ピンに高電圧を印加し前記第3電極との間にスパーク放電を発生させるスパーク発生手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のオゾン発生装置。
  6. 前記ガス流路空間内に形成される放電空間に紫外線を照射する紫外線照射手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のオゾン発生装置。
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