JP4101677B2 - 動作シミュレーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モデル空間に存在するオブジェクトの動作をシミュレーションする動作シミュレーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の動作シミュレーション装置は、モデル空間に存在するオブジェクトの中で、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出すると、オブジェクトの動作シミュレーションを一時的に中止して、そのオブジェクトのペアを他のオブジェクトと異なる色で表示するようにしている(以下の特許文献1を参照)。
しかし、このような動作シミュレーション装置の場合、例えば、シミュレーション対象の一部を拡大して表示しているとき、非表示のオブジェクト間で干渉が生じても、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアが画面内に存在していないため、ユーザはそのオブジェクトのペアを確認することができない。
【0003】
これに対して、オペレータが入力デバイスを用いて、オブジェクトの視線方向を変更することができる動作シミュレーション装置が以下の特許文献2に開示されている。
しかし、この動作シミュレーション装置では、オペレータが入力デバイスを用いてオブジェクトの視線方向を変更するものであって、動作シミュレーション装置が最適な視線方向や、視点位置・注視点位置を設定するものではないため、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを必ずしも確認することができないことがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−284819公報(段落番号[0037]から[0084]、図1)
【特許文献2】
特開平2−236704号公報(第23頁から第44頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の動作シミュレーション装置は以上のように構成されているので、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出しても、そのオブジェクトのペアを確認するための最適な視点位置や視線方向などを設定する機能を備えておらず、ユーザが相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを確認することができないことがあるなどの課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを容易に確認することができる動作シミュレーション装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る動作シミュレーション装置は、干渉検出手段により検出された各オブジェクトの最近接点を抽出する最近接点抽出手段を設け、その最近接点抽出手段により抽出された最近接点に応じて視線の注視点及び視線方向を設定し、その視線の注視点及び視線方向から視点位置を設定し、シミュレーション手段が、干渉検出手段が相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出すると、シミュレーションを一時的に停止するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による動作シミュレーション装置を示す構成図であり、図において、動作シミュレーション部1は任意に設定可能な周期毎に、例えば外部のシステムやプログラムから移動命令を受けると、その移動命令に従ってモデル空間に存在する全てのオブジェクトを移動させるシミュレーション手段を構成している。なお、シミュレーション対象であるオブジェクトの三次元あるいは二次元の形状データは、例えば、工作機械,ロボット,自動車などの三次元あるいは二次元の形状データであり、オブジェクトデータ格納部2に格納されている。また、オブジェクトの移動命令を示すプログラムは、計算機に設けられているメモリにロードされているものとする。
【0009】
干渉状態検出部3は動作シミュレーション部1がオブジェクトを移動させると、相互に干渉を生じているオブジェクトのペア、即ち、干渉検出距離記憶部4に記憶されている干渉検出距離よりも間隔が短くなっているオブジェクトのペアを検出する。なお、干渉状態検出部3及び干渉検出距離記憶部4から干渉検出手段が構成されている。
最近接点抽出部5は干渉状態検出部3により検出された各オブジェクトの最近接点を抽出する最近接点抽出手段を構成している。干渉ペア情報リスト格納部6は干渉ペア情報として、干渉状態検出部3により検出された各オブジェクトを一意に識別する識別子や名前の他、そのオブジェクトの形状データのポインタや最近接点を格納する。また、オブジェクト間の距離、オブジェクトの干渉時表示優先順位、この干渉を起こした移動命令の内容や、この干渉を起こしたプログラムの行番号などを格納してもよい。
【0010】
入力デバイス7は例えばマウスやキーボードから構成され、ユーザによる視線情報(視線の注視点、視線方向、視点位置)や視体積の設定を受け付けて、その設定内容を視線情報・視体積設定部8に出力する。視線情報・視体積設定部8は入力デバイス7から出力された設定内容を表示部10に出力する。あるいは、最近接点抽出部5により抽出された最近接点に応じて視線の注視点及び視線方向を設定するとともに、その視線の注視点及び視線方向から視点位置を設定し、その設定内容を表示部10に出力する。設定データ記憶部9は視線情報・視体積設定部8等による設定内容を記憶する。なお、視線情報・視体積設定部8は設定手段を構成している。
【0011】
表示部10は視線情報・視体積設定部8から出力された設定内容にしたがってモデル空間に存在するオブジェクトや最近接点間を結ぶ線分を表示デバイス11(例えば、CRTなどのディスプレイ)に表示する。なお、表示部10及び表示デバイス11から表示手段が構成されている。
図2はこの発明の実施の形態1による動作シミュレーション装置の処理内容を示すフローチャートである。
【0012】
次に動作について説明する。
まず、動作シミュレーション部1は、モデル空間に存在するオブジェクトの動作をシミュレーションするに際し、例えば、外部のシステムやプログラムから任意に設定可能な周期毎に移動命令を受けると、その移動命令に従ってモデル空間に存在する全てのオブジェクトを移動させる(ステップST1〜ST3)。
この際、動作シミュレーション部1は、オブジェクトデータ格納部2に記憶されているオブジェクトの形状データを参照して、オブジェクトの包含領域を作成する。例えば、オブジェクトに外接する、モデル空間の座標系の各軸に平行な面で構成される直方体(以降、包含ボックスと呼ぶ)を作成する。
【0013】
干渉状態検出部3は、動作シミュレーション部1がオブジェクトを移動させると、動作シミュレーション部1のシミュレーション結果(移動後のオブジェクトの位置及び姿勢)とオブジェクトデータ格納部2に格納されているオブジェクトの形状データを参照して、相互に干渉を生じているオブジェクトのペア、即ち、干渉検出距離記憶部4に記憶されている干渉検出距離よりも間隔が短くなっているオブジェクトのペアを検出する(ステップST4)。
最近接点抽出部5は、干渉状態検出部3が相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出すると、動作シミュレーション部1のシミュレーション結果(移動後のオブジェクトの位置及び姿勢)とオブジェクトデータ格納部2に格納されているオブジェクトの形状データを参照して、各オブジェクトの最近接点を抽出する(ステップST5,ST6)。
【0014】
最近接点抽出部5は、各オブジェクトの最近接点を抽出すると、干渉ペア情報として、干渉状態検出部3により検出された各オブジェクトを一意に識別する識別子や名前の他、そのオブジェクトの形状データのポインタや最近接点を干渉ペア情報リスト格納部6に格納する(ステップST7,ST8)。また、オブジェクト間の距離、オブジェクトの干渉時表示優先順位、この干渉を起こした移動命令の内容や、この干渉を起こしたプログラムの行番号などを格納してもよい。
なお、最近接点抽出部5は、複数の干渉ペア情報を干渉ペア情報リスト格納部6に格納する場合、例えば、「オブジェクト間の距離が短いペアの干渉ペア情報から順番に登録する」などの規則にしたがって格納するようにする。
【0015】
視線情報・視体積設定部8は、干渉状態検出部3が相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出していなければ、入力デバイス7を操作してユーザにより設定された視線情報(視線の注視点、視線方向、視点位置)と視体積を表示部10に出力する。この場合は、ステップST16の処理に進む。
ここで、視体積とは、全モデル空間の中で画面上に表示する部分の空間を示すものであり、例えば、図5に示すような三次元空間を二次元平面に射影する際の手法として透視変換を採用する場合には、視体積は錐体の形になる。また、射影変換として、無限遠点に視点を置いたことに等しくする正射影変換を用いる場合には、視体積は錐体ではなく四角柱になる。ただし、いずれの射影手法であっても、この実施の形態1に影響するものではない。
【0016】
視線情報・視体積設定部8は、干渉状態検出部3が相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出している場合、次のようにして、視線情報や視体積を設定する。
即ち、視線情報・視体積設定部8は、干渉ペア情報リスト格納部6に最初に登録された干渉ペア情報(例えば、オブジェクト間の距離が一番短いペアの干渉ペア情報)を取り出して、その干渉ペア情報から各オブジェクトの最近接点を抽出する(ステップST9)。
例えば、図3に示すように、オブジェクトAとオブジェクトBに干渉が生じている場合、オブジェクトAの最近接点SとオブジェクトBの最近接点Sを結ぶベクトル(以下、最近接ベクトルVcと称する)を求め、図3及び図4に示すように、その最近接点Sと最近接点Sの中点Pcを視線の注視点Prefとして設定する(ステップST10)。ただし、最近接点Sと最近接点Sの位置が完全に一致する場合には、その位置を視線の注視点Prefとして設定する。
【0017】
次に、視線情報・視体積設定部8は、モデル空間の座標系において、任意に設定可能な上方向を示す単位ベクトルVupを、画面の上方向を表すベクトルVyとして、図3に示すように、ベクトルVyと最近接ベクトルVcとの外積を算出し、その算出結果を正規化したベクトルVoを視線方向ベクトルVeyeとして設定する(ステップST11)。
工作機械や産業用ロボットなどの機械は、大抵の場合、地面に据付られるので、例えば、図6のような機械モデルがモデリングされているモデル座標系では、機械の上方向をVupとすれば、ユーザは、実機に機械を見ている状況と同様のシミュレーション画面を見ることができる。したがって、図6の例では、単位ベクトルVupを座標軸Zmの方向に取ればよい。
【0018】
ただし、単位ベクトルVupと最近接ベクトルVcが同一の直線上に乗る場合には、ベクトルVoが定まらないため、例えば、図7に示すように、単位ベクトルVupに対して多少傾けたベクトルVup_nを新たに単位ベクトルVupとして適用する。図7の例では、単位ベクトルVupをYmZm平面内でXm軸周りにθ傾けたものをベクトルVup_nとしている。単位ベクトルVupを傾ける際の回転中心軸の方向を示すベクトルや、どれほど傾けるかを示す角度θは、ユーザが設定してもよいし、システムに予め設定されている値を用いてもよい。
【0019】
次に、視線情報・視体積設定部8は、視線方向ベクトルVeyeとベクトルVyとの外積を算出し、その算出結果を正規化したベクトルを画面横方向ベクトルVxとする。
次に、視線情報・視体積設定部8は、オブジェクトAとオブジェクトBの形状データを参照して、オブジェクトA,Bの各頂点の位置を求め、各頂点の位置を画面横方向ベクトルVx及び単位ベクトルVupへの射影を算出することにより、画面縦横方向の最小座標(xmin,ymin)と最大座標(xmax,ymax)を求める(図5を参照)。
【0020】
次に、視線情報・視体積設定部8は、少なくともオブジェクトAとオブジェクトBを包含する領域を、例えば、動作シミュレーション部1により作成された包含ボックスを更に包含する包含ボックスを作成し、その包含ボックスに外接する図4に示すような球Sとして求める。
そして、少なくともオブジェクトAとオブジェクトBを包含する領域である球Sの半径Rと球の中心位置Psphを求め、その中心位置Psphと注視点Prefを結ぶベクトルを視線方向ベクトルVeyeに射影し、その射影長をdfとして求める。
【0021】
視線情報・視体積設定部8は、上記のようにして、注視点Pref、半径R、射影長df及び視線方向ベクトルVeyeを求め、視点位置から視線奥行き方向において、ユーザが視点に近い位置でクリップする面への距離nearを適宜設定すると、下記に示すように、視点位置Peyeを決定する(ステップST12)。
Peye=Pref−(near+R+df)×Veye
視点に遠い位置でクリップする面への距離farは、次のように決定する。
far=near+2R+df
なお、視体積は、図5に示すように、視点位置Peye、視線方向ベクトルVeye、距離near,far及び画面縦横方向の最小座標(xmin,ymin),最大座標(xmax,ymax)が得られれば、定義付けられたことになる(ステップST13)。
【0022】
表示部10は、視線情報・視体積設定部8から視線情報(視線の注視点Pref、視線方向ベクトルVeye、視点位置Peye)と視体積の設定内容を受けると、その設定内容にしたがってモデル空間に存在するオブジェクトを表示デバイス11に表示する(ステップST14)。即ち、モデル空間に存在するオブジェクトのうち、視体積の中に存在するオブジェクトを表示する。
また、表示部10は、オブジェクトAの最近接点SとオブジェクトBの最近接点Sを結ぶ線分である最近接ベクトルVcも表示デバイス11に表示する。この際、表示部10は、オブジェクトA,Bをモデル空間に存在する他のオブジェクトと異なる色で表示するなどして、オブジェクトA,Bを強調表示するようにしてもよい。また、オブジェクトA,Bが干渉している旨を示すメッセージを表示するようにしてもよい。
因みに、表示部10は、干渉状態検出部3が干渉状態のオブジェクトを検出しない場合、ユーザが入力デバイス7を操作して設定した内容にしたがってモデル空間に存在するオブジェクトを表示する(ステップST16)。
【0023】
なお、動作シミュレーション部1は、全オブジェクトの移動を実施しても、干渉状態検出部3が干渉状態のオブジェクトを検出しない場合、表示部10が全オブジェクトの表示を完了すると、今回の移動指令に伴うシミュレーション処理を終了し、新たな移動指令を受けると、上記と同様の処理を繰り返し実施する。
一方、干渉状態検出部3が干渉状態のオブジェクトを検出すると、全オブジェクトの移動を一時的に停止し、表示部10における干渉状態の表示を保持するようにする。
【0024】
したがって、干渉状態検出部3が干渉状態のオブジェクトを検出すると、ユーザの入力待ち状態になり、ユーザは入力デバイス7を操作することにより、拡大、回転、平行移動などの画面操作や、特定オブジェクトの位置情報の確認や、干渉ペア情報の確認などを行うことができる。
なお、ユーザが干渉状態のオブジェクトを確認した旨の意思を入力すると、その他に干渉状態のオブジェクトがあれば、表示部10は、他の干渉状態のオブジェクトに係る視線情報・視体積設定部8の設定内容にしたがってオブジェクトを表示する(ステップST9〜ST15)。
【0025】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、干渉状態検出部3により検出された各オブジェクトの最近接点を抽出する最近接点抽出部5を設け、その最近接点抽出部5により抽出された最近接点に応じて視線の注視点及び視線方向を設定し、その視線の注視点及び視線方向から視点位置を設定するように構成したので、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを容易に確認することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、視線方向及び視点位置とオブジェクトの形状を考慮して視体積を設定するように構成したので、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを注視することができる効果を奏する。
【0026】
また、この実施の形態1によれば、最近接点抽出部5により抽出された最近接点間を結ぶ線分を表示するように構成したので、相互に干渉を生じているオブジェクト間の距離を容易に確認することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、干渉状態検出部3により検出されたオブジェクトのペアを強調表示するように構成したので、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを容易に確認することができる効果を奏する。
【0027】
また、この実施の形態1によれば、干渉状態検出部3により複数のオブジェクトのペアが検出された場合、最近接点間の距離が短いオブジェクトのペアに係る設定内容(視線情報・視体積設定部8により設定された当該オブジェクトのペアに係る視線情報・視体積)から順番に選択して表示するように構成したので、干渉の度合が著しいオブジェクトのペアを先に確認することができる効果を奏する。
さらに、この実施の形態1によれば、干渉状態検出部3が相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出すると、シミュレーションを一時的に停止するように構成したので、ユーザが複数のオブジェクト間で干渉が発生している事実を確実に把握することができる効果を奏する。
【0028】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、干渉状態検出部3により複数のオブジェクトのペアが検出された場合、最近接点間の距離が短いオブジェクトのペアに係る設定内容から順番に選択して表示するものについて示したが、例えば、ユーザにより予め設定された優先順位が高いオブジェクトのペアに係る設定内容(視線情報・視体積設定部8により設定された当該オブジェクトのペアに係る視線情報・視体積)から順番に選択して表示するようにしてもよい。この場合、優先順位が高いオブジェクトのペアを先に確認することができる効果を奏する。
なお、オブジェクトのペアの優先順位は、例えば、重要度の高い部品や部位等を考慮して設定される。
【0029】
実施の形態3.
上記実施の形態1では、干渉ペア情報リスト格納部6が干渉ペア情報をリスト形式で保持するものについて示したが、例えば、干渉ペア情報を二分木形式で保持するようにしてもよい。
この際、各ノードの分木条件として、例えば、子ノードは親ノードよりもオブジェクト間の距離が長く、かつ、2つの兄弟のノードでは、右ノードのオブジェクト間の距離が左ノードのオブジェクト間の距離よりも長くなるという条件を採用すれば、オブジェクト間の距離に基づいて分岐した検索ツリーを構築することができる。
【0030】
実施の形態4.
上記実施の形態1では、視線情報・視体積設定部8が画面横方向ベクトルVxを設定するものについて示したが、ユーザが入力デバイス7を操作して、画面横方向ベクトルVxを指定するようにしてもよい。また、シミュレーションシステムに予め設定されているベクトルや、機械データと共に定義されているベクトルを用いてもよい。
例えば、工作機械の場合には、ユーザから見て明らかに正面と呼べる部分が位置付けられる。それはつまり、NC制御装置が取り付けられている面であったり、ワークを取り付けるためにアクセスする防護扉のある面であったりする。例えば、図8のような工作機械の場合、上方から見て、大まかに4面が存在するので、そのうちの1面に平行で、かつ、機械の上方向を指すベクトルVupに垂直なベクトルを画面横方向ベクトルVxとしてもよい。
【0031】
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5による動作シミュレーション装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
透明表示判定部12は干渉状態検出部3により検出されたオブジェクトのペアより視点位置Peye側に他のオブジェクトが存在し、そのオブジェクトが視体積に掛かっている場合、そのオブジェクトを透明表示する旨の指令を表示部10に出力する。なお、透明表示判定部12は表示手段を構成している。
図10は透明表示判定部12の処理内容を示すフローチャートである。
【0032】
透明表示判定部12が付加されている以外の点は、上記実施の形態1と同様であるため、以下、透明表示判定部12の動作のみを説明する。
透明表示判定部12は、視線情報・視体積設定部8が上記実施の形態1と同様にして視体積等を設定すると、次のような処理を実施する。ただし、この実施の形態5では、説明の便宜上、視線情報・視体積設定部8がオブジェクトAとオブジェクトBに係る視体積等を設定し、図11に示すように、オブジェクトAとオブジェクトBより視点位置Peye側にオブジェクトC,Dが存在するものとする。
【0033】
まず、透明表示判定部12は、動作シミュレーション部1のシミュレーション結果(移動後のオブジェクトの位置及び姿勢)とオブジェクトデータ格納部2に格納されているオブジェクトの形状データを参照して、オブジェクトAとオブジェクトBに係る視体積に一部でも掛かっているオブジェクトA,B以外のオブジェクトOi(i=1,2,・・・,n)を検出する(ステップST21)。
【0034】
透明表示判定部12は、オブジェクトOiの各頂点と視点位置Peyeを結ぶベクトルを視線方向ベクトルVeyeに投影し、その視線方向ベクトルVeyeに沿った視点位置Peyeからの距離を求め、各頂点の射影の視点からの距離が最大の距離をLiとして保持する。
また、オブジェクトAとオブジェクトBに対しては、オブジェクトAとオブジェクトBの各頂点と視点位置Peyeを結ぶベクトルを視線方向ベクトルVeyeに投影し、視点位置Peyeからの距離が最小の距離をLminとする(ステップST22)。
図11の例では、最小距離Lminを与える頂点はPezminである。
【0035】
次に、透明表示判定部12は、オブジェクトOi毎に、当該オブジェクトOiの最大距離Liと最小距離Lminを比較し、その最小距離Lminが最大距離Liより大きい場合、即ち、Lmin≧Liが成立する場合、当該オブジェクトOiがオブジェクトA,Bの表示を遮るので、当該オブジェクトOiを透明表示する旨の指令を表示部10に出力する(ステップST25,ST26,ST28)。即ち、透明表示フラグをオンにする。
一方、Lmin≧Liが成立しない場合には、当該オブジェクトOiがオブジェクトA,Bの表示を遮ることはないので、当該オブジェクトOiを通常通り表示する旨の指令を表示部10に出力する(ステップST25,ST27,ST28)。即ち、透明表示フラグをオフにする。
【0036】
表示部10は、透明表示フラグがオンの場合にはオブジェクトOiを透明表示し、透明表示フラグがオフの場合にはオブジェクトOiを通常通り規定の色で表示する。
この実施の形態5によれば、干渉状態検出部3により検出されたオブジェクトのペアより視点位置Peye側に他のオブジェクトが存在し、そのオブジェクトが視体積に掛かっている場合、そのオブジェクトを透明表示する旨の指令を表示部10に出力するように構成したので、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを確実に確認することができる効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、干渉検出手段により検出された各オブジェクトの最近接点を抽出する最近接点抽出手段を設け、その最近接点抽出手段により抽出された最近接点に応じて視線の注視点及び視線方向を設定し、その視線の注視点及び視線方向から視点位置を設定するように構成したので、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを容易に確認することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による動作シミュレーション装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による動作シミュレーション装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図3】 視線の注視点の設定を説明する説明図である。
【図4】 視線の注視点や視線方向の設定等を説明する説明図である。
【図5】 視体積を示す説明図である。
【図6】 機械モデルの一例を示す斜視図である。
【図7】 機械モデルの一例を示す斜視図である。
【図8】 工作機械の一例を示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5による動作シミュレーション装置を示す構成図である。
【図10】 透明表示判定部の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】 各オブジェクトの位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 動作シミュレーション部(シミュレーション手段)、2 オブジェクトデータ格納部、3 干渉状態検出部(干渉検出手段)、4 干渉検出距離記憶部(干渉検出手段)、5 最近接点抽出部(最近接点抽出手段)、6 干渉ペア情報リスト格納部、7 入力デバイス、8 視線情報・視体積設定部(設定手段)、9 設定データ記憶部、10 表示部(表示手段)、11 表示デバイス(表示手段)、12 透明表示判定部(表示手段)。

Claims (7)

  1. モデル空間に存在するオブジェクトの動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、上記シミュレーション手段がオブジェクトを移動させると、相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出する干渉検出手段と、上記干渉検出手段により検出された各オブジェクトの最近接点を抽出する最近接点抽出手段と、上記最近接点抽出手段により抽出された最近接点に応じて視線の注視点及び視線方向を設定し、その視線の注視点及び視線方向から視点位置を設定する設定手段と、上記設定手段の設定内容にしたがってオブジェクトを表示する表示手段とを備え
    上記シミュレーション手段は、上記干渉検出手段が相互に干渉を生じているオブジェクトのペアを検出すると、シミュレーションを一時的に停止することを特徴とする動作シミュレーション装置。
  2. 設定手段は、オブジェクトの形状を包含する視体積を算出し、算出した視体積を基に視線方向及び視点位置設定することを特徴とする請求項1記載の動作シミュレーション装置。
  3. 表示手段は、干渉検出手段により検出されたオブジェクトのペアより視点位置側に他のオブジェクトが存在し、そのオブジェクトが視体積に掛かっている場合、そのオブジェクトを透明表示することを特徴とする請求項1または請求項2記載の動作シミュレーション装置。
  4. 表示手段は、最近接点抽出手段により抽出された最近接点間を結ぶ線分を表示することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の動作シミュレーション装置。
  5. 表示手段は、干渉検出手段により検出されたオブジェクトのペアを強調表示することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の動作シミュレーション装置。
  6. 表示手段は、干渉検出手段により複数のオブジェクトのペアが検出された場合、最近接点間の距離が短いオブジェクトのペアに係る設定内容から順番に選択して表示することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の動作シミュレーション装置。
  7. 表示手段は、干渉検出手段により複数のオブジェクトのペアが検出された場合、予め設定された優先順位が高いオブジェクトのペアに係る設定内容から順番に選択して表示することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の動作シミュレーション装置。
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