JP4101428B2 - 水槽用クーラー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば観賞魚および珊瑚や水草等の飼育用、あるいは植物栽培用などの水槽に装備する水槽用クーラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、例えば特開平11−169017号公報に開示された従来の水槽用クーラーを備えた観賞魚用水槽を示す正面図であり、同図において、1は観賞魚用の水槽、2はその水槽1の槽内水を適温に保冷する水槽用クーラーである。図8は図7中の水槽用クーラー2を示す概略的な拡大斜視図であり、同図において、3は前記水槽用クーラー2の本体ケースであり、吸込グリル3aと吹出グリル3bを有している。
【0003】
4はロータリ式の圧縮機、5は凝縮器、6は膨張弁、7は蒸発器(図示せず)を内蔵して前記水槽1の槽内水を冷却する水用熱交換器であり、これらの冷凍機器は冷媒配管で接続されて冷凍サイクルを構成するもので、前記本体ケース3内に収納されている。8は凝縮器5に外気を導入するプロペラファンであって前記本体ケース3内に収納配置されている。9は前記水槽1から槽内水を前記水用熱交換器7に導入する循環水導入管路、10は前記水用熱交換器7から熱交換後の循環水を前記水槽1内に戻す循環水導出管路、11はマイコン構成の制御部である。ここで、本体ケース3内での前記各冷凍機器の配置について説明すると、本体ケース3に着脱可能に組み付けられた吸込グリル3aの裏側近傍にはフィルタ(図示せず)を介して凝縮器5が配置され、この凝縮器5との間で間隙を存してプロペラファン8を挟む位置で前記本体ケース3の吹出グリル3bの近傍に圧縮機4が配置され、前記本体ケース3の上部に水用熱交換器7が配置されている。
30は水槽1内の槽内水を循環水導入管路9に導き、水用熱交換器7内に流通させる循環ポンプで、使用者が水槽1の大きさ等に合わせて適した搬送能力のものを選定して購入したものを取り付けるか、または、水槽用クーラーに付属のもので、この例では循環水導入管路9の先端に取り付けているが、循環水導入管路9や循環水導出管路10の途中に設けたものもある。
【0004】
次に動作について説明する。
冷凍サイクルにおいて、圧縮機4から吐出された高温高圧の冷媒ガスは凝縮器5に流入する。この凝縮器5では、プロペラファン8によって導入された外気に放熱して熱交換し、その熱交換によって液化した冷媒はドライヤ(図示せず)および膨張弁6を経て水用熱交換器7内の蒸発器(図示せず)に流入する。ここで、前記水用熱交換器7内には水槽1の槽内水が循環水導入管路9から流入しているため、前記蒸発器に流入した液化冷媒は、前記槽内水から吸熱して当該槽内水を設定温度に冷却する。そして、槽内水から吸熱した冷媒は蒸発してガス化し、配管を通って圧縮機4に戻る一方で、設定温度に冷却された槽内水は循環水導出管路10を通って水槽1内に戻る。他方、前記プロペラファン8によって本体ケース3内に吸い込まれ、前記凝縮器5で熱交換された高温空気(温風)は圧縮機4の周辺を迂回しながら吹出グリル3bから吹き出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の水槽用クーラーは以上のように構成されているので、次のような幾多の課題があった。
(1)凝縮器5に外気を導入するための凝縮用ファンとしてプロペラファン8を使用しているが、このプロペラファン8は高静圧対応とはならないため、フィルタが早期に目詰まりして冷却能力が低下するとともに、本体ケース3の内部全体が風路となるため、凝縮器5による熱交換後の温風がプロペラファン8によって水用熱交換器7に吹き付けられ、その水用熱交換器7で熱交換すべき槽内水(循環水)が加熱されて水温が上昇し、その結果、冷却効率が低下する。
(2)プロペラファン8は空気の吹出方向(排気方向)を選択的に可変できないため、室内へのクーラー据え付け時に後方排気、前方排気、側方排気、天井向け排気の何れかに吹出グリル3bが予め設定された本体ケース3で対応しなければならず、その対応によっても、後方排気の場合は、本体ケース3の背面に狭い空間しか確保できず、その狭い空間に熱が籠もり、前方排気の場合は、人体に温風が当たり、側方排気の場合は、排気方向にスペースを確保する必要があり、天井向け排気の場合は、水滴が落下するなど、クーラー据付場所の制約が多かった。
(3)クーラーをキャビネット内に設置することもあるが、この場合、排気した高温空気がキャビネット内部に籠もってショートサイクルが起こりやすくなり、水槽1内の水温が上昇し、槽内水保冷上の冷却効率が低下する。
(4)水槽1と共にクーラーを室内に設置した場合、凝縮器5による熱交換後の高温空気(温風)が室内に排気されるため、水槽1内の水温が上昇して槽内水保冷上の冷却効率が低下する。
(5)本体ケース1内の風路上に騒音源となる圧縮機4が配置されているため、圧縮機4の運転音がプロペラファン8による吹き出し空気とともに室内に吹き出されて室内騒音が大きくなるおそれがった。
(6)本体ケース1の内部空間からなる風路に、圧縮機4および圧縮機4を含む冷凍機器の接続配管が配置されているため、余分な風路圧損が増大して風量が減少し、その風路圧損を低減して風量を確保するためには風路スペースを拡大する必要があり、そのスペース拡大によってクーラー全体(本体ケース3)が大型化する。
(7)プロペラファン8は送風圧力の損失を軽減する必要があるが、プロペラファン8の送風量に比べ本体ケース3の吹出グリル3bの開口面積が大きくなっているため、吹出風速が遅くなって吹出グリル3bまでの到達距離が短くなり、その結果、室内空気の対流の影響を受けてショートサイクルが起こりやすく、そのショートサイクルによって冷却効率が低下する。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、フィルタの目詰まりによる冷却能力の低減率を小さくすることが可能な水槽用クーラーを得ることを目的とする。
【0007】
また、この発明は、排気方向を選択的に可変でき、クーラー据付場所の制約を緩和することができる水槽用クーラーを得ることを目的とする。
【0008】
さらに、この発明は、凝縮器による熱交換後の高温空気の排気に起因したショートサイクルによる冷却効率の低下を防止することが可能な水槽用クーラーを得ることを目的とする。
【0009】
さらに、この発明は、熱交換後の高温空気が水槽周辺あるいは室内に排気されることがなく、水槽内の水温を適温に保持することができる水槽用クーラーを得ることを目的とする。
【0010】
さらに、この発明は、圧縮機の運転音が機外に漏れ難い構造として、低騒音化が図れる水槽用クーラーを得ることを目的とする。
【0011】
さらに、この発明は、余分な風路圧損の発生を防止できる風路構成とすることができるものでありながら、風路スペースの縮小化およびその縮小化に伴うクーラー全体の小型化が図れる水槽用クーラーを得ることを目的とする。
【0012】
さらに、この発明は、ショートサイクルが起こり難く、冷却効率を向上させることが可能な水槽用クーラーを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る水槽用クーラーは、冷媒を高温高圧化する圧縮機と、この圧縮機から導入した前記冷媒を外気と熱交換して液化する凝縮器と、この凝縮器に外気を導入する送風機と、循環ポンプにて循環される水槽の槽内水を導入させながら前記凝縮器から液化冷媒を導入して前記槽内水の熱交換を行う水用熱交換器と、これらの冷凍機器を内蔵する本体ケースと、前記本体ケースの内部に配置され、前記凝縮器に外気を導入するためのシロッコファンを備えた水槽用クーラーであって、前記シロッコファンのファンケーシングは、ファンモータの回転軸を中心として回動可能に支持され、前記本体ケースは、前記ファンケーシングの吹出口を選択的に連通させる複数の排気口を異なった位置に有しているものである。
【0015】
この発明に係る水槽用クーラーは、冷媒を高温高圧化する圧縮機と、この圧縮機から導入した前記冷媒を外気と熱交換して液化する凝縮器と、この凝縮器に外気を導入する送風機と、循環ポンプにて循環される水槽の槽内水を導入させながら前記凝縮器から液化冷媒を導入して前記槽内水の熱交換を行う水用熱交換器と、これらの冷凍機器を内蔵する本体ケースと、前記本体ケースの内部に配置され、前記凝縮器に外気を導入するためのシロッコファンを備えた水槽用クーラーであって、前記本体ケースの内部に、前記シロッコファンの外気吸込風路と隔絶された機械室を形成し、前記外気吸込風路に前記凝縮器を配置するとともに、前記機械室には前記圧縮機および前記水用熱交換器を配置したものである。
【0016】
この発明に係る水槽用クーラーは、 本体ケースがキャビネットの内部に設置され、前記本体ケースに設けられた複数の吹出口のうちの1つに選択的に接続されてシロッコファンからの吹出空気を、前記キャビネットの外部に排気する着脱可能な排気ダクトを備えているものである。
【0017】
この発明に係る水槽用クーラーは、本体ケースが室内に設置され、前記本体ケースに設けられた複数の吹出口のうちの1つに選択的に接続されてシロッコファンからの吹出空気を屋外に排気する着脱可能な排気ダクトを備えているものである。
【0018】
この発明に係る水槽用クーラーは、シロッコファンのファンケーシングを、外気吸込風路よりも小さな断面積に形成したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による水槽用クーラーの外観図、図2は図1の拡大断面図、図3は図1の水槽クーラーにおける本体ケースを分解してケース内部の冷凍機器を表出させた状態を示す斜視図であり、図7および図8と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図において、12は本体ケース3のベース(底面板)であり、このベース12上に後述する冷凍機器が組み付け配置される。13,14は前記ベース12に着脱可能に組み付けられる左右一対のサイドパネル、15をそれらのサイドパネル13,14間で前記ベース12に着脱可能に組み付けられて当該ベース12上の冷凍機器を覆うトップパネルであり、このトップパネル15の一側において、前記ベース12と前記サイドパネル13,14との間にはグリル取付用の開口部が形成され、この開口部に吸込グリル3aが着脱可能に取り付けられている。したがって、本体ケース3は、ベース12とサイドパネル13,14とトップパネル15とからなって組立分解可能な構成となっている。
【0020】
ここで、サイドパネル13,14には排気口としての側方吹出口13a,14a(図1、図3参照)が設けられ、前記トップパネル15には同じく排気口としての上方吹出口15a(図3参照)が設けられ、これらの側方吹出口13a,14aと上方吹出口15aは、クーラー据付場所の状況に応じてファン吹出方向を選択的に可変するためのもので、両者はほぼ同一の開口面積に形成されている。16は前記側方吹出口13a,14aに着脱可能に止着された閉塞蓋、17は前記上方吹出口15aに着脱可能に止着された吹出グリルであり、これらの閉塞蓋16および吹出グリル17は、前記側方吹出口13a,14aと前記上方吹出口15aにおける使用側の吹出口に吹出グリル17を、かつ、不使用側の吹出口に閉塞蓋16を選択的に止着するものである。
【0021】
18は前記吸込グリル3aの裏側に配置されたフィルタ、19は前記ベース12上に設けられたハウジング構成の風路形成部材であり、この風路形成部材19は、前記吸込グリル3aから前記フィルタ18を介して凝縮器5に外気を導入する風路(外気吸込風路)19aを形成するもので、その風路19aの下流側に絞り開口部19bを有している。したがって、前記凝縮器5は前記風路19a内に配置されている。
【0022】
20は前記風路19aの下流側に配置されたシロッコファン、21はそのシロッコファン20のファンケーシング、21aはファンケーシング21の吸込口であり、この吸込口21aは前記風路19aの絞り開口部19bに回動可能に嵌め込み接続されている。21bは前記ファンケーシング21の吹出口であり、この吹出口21bは開口縁部に外向きのフランジ21cを有している。22は前記シロッコファン20のファンモータであり、このファンモータ22の回転軸を中心にして前記ファンケーシング21が回動可能に支持されている。ここで、前記本体ケース3の側方吹出口13a,14aと上方吹出口15aは、前記ファンケーシング21の回動範囲内で異なった位置に開口しているもので、ファンケーシング21の吹出口21bが選択的に接続可能となっているものである。なお、ファンケーシング21の回動範囲外に側方吹出口13aと上方吹出口15aを設け、入口・出口が可変可能なダクトにて接続してもよい。また、側方吹出口13aのかわりに側方吹出口14aを用いてもよい。
【0023】
以上において、前記本体ケース3内には、前記風路形成部材19とファンケーシング21とによって、前記風路19aとは隔絶分離された機械室23が形成され、この機械室23内に圧縮機4と水用熱交換器7と制御部11および冷媒配管(図示せず)等が収納配置されている。前記圧縮機4は、前記凝縮器5との間でファンケーシング21を挟む位置に配置されてベース12上に据え付け固定されている。前記水用熱交換器7は、蒸発器を構成する冷媒配管7aを内蔵し、かつ、循環水入口7bおよび循環水出口7cを有するもので、前記凝縮器5の上部に前記風路形成部材19を介して配置され、前記循環水入口7bおよび循環水出口7cには、図7および図8中の循環水導入管路9および循環水導出管路10を接続するようになっている。前記制御部11は、制御ボックス11aと、この制御ボックス11a内に収納され電子部品等が実装された制御盤11bとからなって、前記圧縮機4の上方位置で本体ケース3のトップパネル15に吊持されている。なお、前記圧縮機4、水用熱交換器7、制御部11の配置箇所は特定されるものでなく、前記機械室11内であればよい。
【0024】
次に動作について説明する。
まず、水槽用クーラーの据え付けに際しては、ファン排気方向を本体ケース3の上方排気とするか側方排気とするかを選定する。上方排気の場合は、サイドパネル13,14の少なくとも一方を取り外し、シロッコファン20のファンケーシング21を回動調整してファンケーシング21の吹出口21bと本体ケース3の上方吹出口15aとを連通させ、前記上方吹出口15aに吹出グリル17を嵌め込み、その吹出グリル17とファンケーシング21のフランジ21bとを着脱可能にネジ止めする。そして、本体ケース3の側方吹出口13aは閉塞蓋16で塞いでおく。この状態において、本体ケース3のトップパネル15から突出している循環水入口7bおよび循環水出口7cに図7、図8中の循環水導入管路9および循環水導出管路10を接続することにより、水槽用クーラーの組み立て据え付けが終了する。
【0025】
そして、循環ポンプ30を稼動させると、図7中の水槽1の槽内水は、水用熱交換器7内に導入されて前記水槽1内に戻る循環流となり、この状態において、水槽用クーラーを稼動させると、圧縮機4から吐出された高温高圧の冷媒ガスが凝縮器5に流入する。この凝縮器5にはシロッコファン20によって外気が導入されているため、凝縮器5に流入した冷媒は前記外気に放熱して熱交換され、熱交換後の高温空気(温風)は、風路19aからファンケーシング21内を通って上方吹出口15aの吹出グリル17から吹き出される。この場合、前記風路形成部材21は風路19aよりも断面積が小さくなっていることにより、シロッコファン20からの吹出風速が速くなる。
【0026】
以上は凝縮器5による熱交換後の高温空気を本体ケース3の上方に排気する場合であり、この状態から前記高温空気を本体ケース3の側方に排気する場合について以下に説明する。図1および図2の状態から側方排気とする場合、本体ケース3のトップパネル15から吹出グリル17を取り外して前記トップパネル15に対するファンケーシング21の開口フランジ21cの止着を解除し、側方吹出口13aを有するサイドパネル13と前記トップパネル15を図3に示すように取り外す。その取り外し後に、シロッコファン20のファンモータ22の回転軸を中心としてファンケーシング21を、図4に示すように横向きに回動変位させる。この状態において、前記サイドパネル13およびトップパネル15を順次組み付けるが、その組み付け時において、前記サイドパネル13の側方吹出口13aとファンケーシング21の吹出口21bとを連通合致させ、この状態で前記ファンケーシング21の吹出口フランジ21cを前記サイドパネル13に対して吹出グリル17と共に止着する。なお、前記サイドパネル13の側方吹出口13aから取り外された閉塞蓋16は、側方排気の場合に不使用状態となる前記上方吹出口15aを塞ぐものである。
【0027】
このようにして、シロッコファン20をファンケーシング21の吹出口21bが横向きとなるように回動変位させて水槽用クーラーを組み立てることにより、凝縮器5による熱交換後の高温空気を本体ケース3の側方に排気できるように水槽用クーラーを据え付けることができる。
【0028】
以上説明した実施の形態1によれば、凝縮器5用の送風機としてシロッコファン20を使用し、このシロッコファン20を本体ケース3内の風路19aに配置するように構成したので、プロペラファンの場合と異なって高静圧対応となり、フィルタの目詰まり耐力が向上し、その目詰まりに起因した冷却能力の低下を抑制できるという効果がある。
【0029】
また、上記実施の形態1によれば、シロッコファン20のファンモータ22の回転軸を中心にしてファンケーシング21を回動可能に支持し、そのファンケーシング21の吹出口21bを、本体ケース3の上方吹出口15aと側方吹出口13aのいずれか一方に対して選択的に連通させるように構成したので、クーラー据付場所の状況に応じてシロッコファン20の排気方向を選定することができ、クーラー据付場所の制約を緩和できるという効果がある。さらに、上述のように、風路19aとは隔絶された機械室23内に圧縮機4を配置したことにより、吹出空気で圧縮機4が加熱され負荷の増大により振動したり、圧縮機4の運転音が本体ケース3外に漏れ難くなり、低騒音化が図れるという効果がある。
【0030】
さらに、上記実施の形態1によれば、本体ケース3の内部には、凝縮器5が配置される風路19aとは隔絶された機械室23を形成し、この機械室23内に圧縮機4および水用熱交換器7を含む他の冷凍機器や電気部品等を収納配置するように構成したので、凝縮器5による熱交換後の高温空気が水用熱交換器7に吹き付けられるようなことがなく、このため、水用熱交換器7による槽内水(循環水)を効率よく冷却することができ、水槽内を適温に保持できるという効果がある。また、風路19aに比してファンケーシング21の断面積が小さくなるように構成したので、シロッコファン20からの吹出風速が速くなり、かつ、前記ファンケーシング21によって、吹出口13aまたは15aまでの副到達距離が長くなるため、ショートサイクルが起こり難くなり、効率的な冷却を行うことが可能になるという効果がある。
【0031】
なお、上記実施の形態1では、シロッコファン21の吹出方向を上方吹出口15aから側方吹出口13aまたは14aに変化させる際、ファンモータ22の位置が水槽用クーラーに対しそのままとなるようにファンケーシング21への取り付け位置をネジ等で変えるものを示したが、ファンモータ22のリード線(図示せず)を長めに設ければ、そのままファンケーシング21とともに回転させても良い。
【0032】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2による水槽用クーラーを示す斜視図であり、図1から図4と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図5において、24は水槽用クーラーを収納設置するキャビネット、25はそのキャビネット24に設けたダクト吹出口、26は本体ケース3の上方吹出口15aに着脱可能に止着されたダクト継ぎ手であり、このダクト継ぎ手26は、上記実施の形態1における吹出グリル17の代わりに取り付けられるもので、本体ケース3の側方吹出口13aに対しても着脱可能に取付け可能なものである。27は排気ダクトであり、この排気ダクト27は一端部(吸込み側)が前記ダクト継ぎ手26に、かつ、他端部(吹出側)が前記ダクト吹出口25にそれぞれ嵌め込み保持されるものである。なお、この実施の形態2における前記本体ケース3の内部は上記実施の形態1と同一構成をなすものである。
【0033】
すなわち、この実施の形態2は、図7中の水槽用クーラー1をキャビネット24内に設置する場合であり、この場合、本体ケース3内のシロッコファン20からの高温空気を排気ダクト27に通してキャビネット24外に排気する構成としたものである。
【0034】
このように構成した実施の形態2によれば、水槽用クーラー1をキャビネット24内に設置した場合に、本体ケース3内での凝縮器5による熱交換後の高温空気が前記キャビネット24内に排気されて籠もるようなことがなく、このため、ショートサイクルによる凝縮能力および冷却能力の低下を防止することが可能になるという効果がある。
【0035】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3による水槽用クーラーを示す斜視図であり、図5と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図6において、28は部屋の開閉窓、29は窓穴であり、この窓穴29を利用して屋外に水槽用クーラーのダクト排気を行うようにしたものである。すなわち、上記実施の形態2では、キャビネット24内に水槽用クーラーを設置してキャビネット24外にダクト排気する構成としたが、この実施の形態3では、水槽用クーラーを部屋に設置し、部屋の窓穴29を利用して屋外にダクト排気するようにしたものである。なお、この実施の形態3においても、本体ケース3の上方吹出口13aには、上記実施の形態2の場合と同様に図6中のダクト継ぎ手26が着脱可能に取り付けられ、そのダクト継ぎ手26に排気ダクト27が接続されるものである。
【0036】
上述のように構成された実施の形態3によれば、水槽1(図7参照)および水槽用クーラー2を部屋に設置した場合に、本体ケース3内での凝縮器5による熱交換後の高温空気が屋外にダクト排気されるため、その高温空気が前記水槽1の周辺および部屋内に排気されるようなことがなく、槽内水の冷却を効率的に行うことができるという効果がある。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、水槽用クーラーの本体ケースに内蔵された凝縮器に外気を導入する送風機としてシロッコファンを前記本体ケース内に配置するように構成したので、凝縮器用送風機としてプロペラファンを用いる場合に比べ高静圧対応となり、凝縮器の外気吸込側に配置されるフィルタの目詰まりに起因した冷却能力の低減率を小さく抑えることが可能になるという効果がある。
【0038】
この発明によれば、シロッコファンのモータ回転軸を中心としてファンケーシングを回動可能に支持するとともに、本体ケースには、前記ファンケーシングの吹出口を選択的に連通させるための複数の排気口を異なった位置に設けるように構成したので、クーラー据付場所の状況に応じてシロッコファンの排気方向を選択することができ、このため、クーラー据付場所の制約を緩和できるという効果がある。
【0039】
この発明によれば、本体ケースの内部にシロッコファンの外気吸込風路と隔絶された機械室を形成し、前記外気吸込風路に凝縮器を配置するとともに、前記機械室には圧縮機および水用熱交換器を配置するように構成したので、凝縮器による熱交換後の高温空気が水用熱交換器に吹き付けられるようなことがなく、このため、水用熱交換器による槽内水の冷却を効率よく行うことができるという効果がある。
【0040】
この発明によれば、冷凍機器を内蔵した本体ケースをキャビネット内に設置し、前記本体ケースに設けられた複数の吹出口のうちの1つに排気ダクトを接続し、その排気ダクトによって、シロッコファンからの吹出空気をキャビネット外に排気するように構成したので、水槽用クーラーをキャビネット内に設置した場合に、前記本体ケース内での凝縮器による熱交換後の高温空気が前記キャビネット内に排気されて籠もるようなことがなく、このため、ショートサイクルによる凝縮能力および冷却能力の低下を防止することが可能になるという効果がある。
【0041】
この発明によれば、冷凍機器を内蔵した本体ケースを部屋に設置し、前記本体ケースに設けられた複数の吹出口のうちの1つに排気ダクトを接続し、その排気ダクトによって、シロッコファンからの吹出空気を屋外に排気するように構成したので、水槽用クーラーを部屋内に設置した場合に、凝縮器による熱交換後の高温空気が、部屋内に設置された水槽の周辺および部屋内に排気されるようなことがなく、槽内水の冷却を効率的に行うことができるという効果がある。
【0042】
この発明によれば、凝縮器の外気吸込風路に比してシロッコファンのファンケーシングの断面積が小さくなるように構成したので、シロッコファンからの吹出風速を速くすることができ、このため、ショートサイクルが起こり難くなって効率的な冷却が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による水槽用クーラーを示す外観斜視図である。
【図2】 図1の拡大断面図である。
【図3】 図1の水槽クーラーにおける本体ケースを分解してケース内部の冷凍機器を表出させた状態を示す斜視図である。
【図4】 図3中のシロッコファンを回動変位させた状態の水槽用クーラーを示す分解斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による水槽用クーラーを示す外観斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による水槽用クーラーを示す外観斜視図である。
【図7】 従来の水槽用クーラーを備えた観賞魚用水槽を示す正面図である。
【図8】 図6中の水槽用クーラー2を示す概略的な拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 水槽、2 水槽用クーラー、3 本体ケース、3a 吸込グリル、4 圧縮機、5 凝縮器、7 水用熱交換器、7a 冷媒配管、7b 循環水入口、7c 循環水出口、9 循環水導入管路、10 循環水導出管路、11 制御部、11a 制御ボックス、11b 制御盤、12 ベース、13,14 サイドパネル、13a,14a 側方吹出口、15 トップパネル、15a 上方吹出口、16 閉塞蓋、17 吹出グリル、18 フィルタ、19 風路形成部材、19a 風路、19b 絞り開口部、20 シロッコファン、21 ファンケーシング、21a 吸込口、21b 吹出口、21c フランジ、22 ファンモータ、23 機械室、24 キャビネット、25 ダクト吹出口、26 ダクト継ぎ手、27 排気ダクト、28 開閉窓、29 窓穴、30 循環ポンプ。

Claims (6)

  1. 冷媒を高温高圧化する圧縮機と、この圧縮機から導入した前記冷媒を外気と熱交換して液化する凝縮器と、この凝縮器に外気を導入する送風機と、循環ポンプにて循環される水槽の槽内水を導入させながら前記凝縮器から液化冷媒を導入して前記槽内水の熱交換を行う水用熱交換器と、これらの冷凍機器を内蔵する本体ケースと、前記本体ケース内に配置され、前記凝縮器に外気を導入するシロッコファンを備えた水槽用クーラーであって、
    前記シロッコファンのファンケーシングは、ファンモータの回転軸を中心として回動可能に支持され、前記本体ケースは、前記ファンケーシングの吹出口を選択的に連通させるための複数の排気口を異なった位置に有していることを特徴とする水槽用クーラー。
  2. 冷媒を高温高圧化する圧縮機と、この圧縮機から導入した前記冷媒を外気と熱交換して液化する凝縮器と、この凝縮器に外気を導入する送風機と、循環ポンプにて循環される水槽の槽内水を導入させながら前記凝縮器から液化冷媒を導入して前記槽内水の熱交換を行う水用熱交換器と、これらの冷凍機器を内蔵する本体ケースと、前記本体ケース内に配置され、前記凝縮器に外気を導入するシロッコファンを備えた水槽用クーラーであって、
    前記本体ケースの内部には、前記シロッコファンの外気吸込風路と隔絶された機械室が形成され、前記外気吸込風路に前記凝縮器が配置され、かつ、前記機械室に前記圧縮機および前記水用熱交換器が配置されていることを特徴とする水槽用クーラー。
  3. 本体ケースの内部には、シロッコファンの外気吸込風路と隔絶された機械室が形成され、前記外気吸込風路に凝縮器が配置され、かつ、前記機械室に圧縮機および水用熱交換器が配置されていることを特徴とする請求項1記載の水槽用クーラー。
  4. 本体ケースはキャビネットの内部に設置され、前記本体ケースに設けられた複数の吹出口のうちの1つに選択的に接続されてシロッコファンからの吹出空気を、前記キャビネット外に排気する着脱可能な排気ダクトを備えていることを特徴とする請求項記載の水槽用クーラー。
  5. 本体ケースは室内に設置され、前記本体ケースに設けられた複数の吹出口のうちの1つに選択的に接続されてシロッコファンからの吹出空気を屋外に排気する着脱可能な排気ダクトを備えていることを特徴とする請求項記載の水槽用クーラー。
  6. シロッコファンのファンケーシングは、外気吸込風路より小さな断面積に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の水槽用クーラー。
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