JP4100745B2 - シリンダ錠における施解錠表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、キャビネットの引出し、ロッカーの扉又は出入口のドア等に設けられるシリンダ錠の施解錠の状態を、手先で触れることなく或る程度離れた位置から一見してわかるようにしたシリンダ錠における施解錠表示装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の施解錠表示装置としては、例えば、特開平9−25751号公報に記載されたものを挙げることができる。
【0003】
同公報に示された一つの施解錠表示装置は、錠前本体に対して180°回動可能なシリンダーヘッドを設け、表面と異なる二種類の色で着色した表示板及び該表示板の一部を露出させる開口部を有するケースカバーを順に取付け、シリンダーヘッドの回動に伴って表示板又はケースカバーを回動させることにより、ケースカバーの開口部から見える表示板の色により施錠又は解錠状態を確認できるようにしたものである。
【0004】
また、別の施解錠表示装置は、鍵孔の周囲を異なる二種類の色で着色したシリンダーヘッドを錠前本体に対して180°回動可能に設けるとともに、該シリンダーヘッドの着色部を露出させる開口部を有するケースカバーを外被して錠前本体に取付け、シリンダーヘッドを回動させることにより、ケースカバーの開口部から見える着色部の色により施錠又は解錠状態を確認できるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来装置においては、施解錠の状態を表示する着色部がシリンダーヘッドの前端面の大きさ以内に限定されるため、小型のシリンダ錠の場合には着色部の面積も小さく、従って、一寸離れた位置からは見えにくかったり、夕方や夜間等薄暗い環境にあっては着色の相違が判別しにくいという問題がある。
【0006】
また、着色部表面とケースカバーの内面ではお互いに向き合っており、シリンダ錠の長時間の使用による各部のガタの発生によってお互いに接して摩耗が生じ、着色部が剥げて施解錠の確認ができないという事態も想定される。
【0007】
そこで、この発明に係るシリンダ錠における施解錠表示装置は、着色部の面積の大きさの制限の解消及び、着色部とケースカバーとの間の摩耗による着色部の剥げの発生を防止することを主たる目的として提案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、夫々異なる色彩の一対の半円形の表示リングの、夫々の内周縁の一端に切欠を形成し、これらの切欠を相互に接合させるようにして表示リングを円環状に成形し、一方、内筒の外端部外周面に半径方向に突出するツクを形成し、このツクを上記切欠に係合させることにより、一対の表示リングを円環状かつ一体に接合してシリンダ錠内筒の外端外周部に装着し、他方、シリンダ錠の外筒前端には、浅いカップ状で底面に内筒の外端面を覗かせる開口と表示リングを覗かせる表示開口とを形成したケースカバーを装着して、シリンダ錠の施解錠時、施解錠の状態に応じて表示リングの何れかが選択的にケースカバーの表示開口から見えるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、表示リングの内周縁の両端に切欠を形成することにより、一対の表示リングの夫々を同形にし、表示リングを製造するための金型を一種類で済ますことができるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
【0011】
以下、図面に示す実施例に基いて、この発明について説明する。
図2において符号10はシリンダ錠が取付けられる取付対象物であるキャビネットの引出し、ロッカーの扉又は出入口のドア等を表わしている。
【0012】
この発明が実施される錠としては、それがシリンダ錠であればディスクシリンダ錠、ロータリーシリンダ錠、ピンシリンダ錠又はマグネチックタンブラシリンダ錠など任意の種類のものが採用できる。
【0013】
図示例のシリンダ錠はディスクシリンダ錠であって、鍵が差し込まれる鍵孔12を有する回動可能な内筒1とその回りに配される固定の外筒2とを備えている。
【0014】
上記の取付対象物10に固定される横断面外形が矩形、円形その他任意形状をなす外筒2は、図示例のように回動可能な内筒1を直接保持する外筒であってもよいし、その外筒の回りに直接又はスペーサ筒を介在させた上で固定的に装着させる取付筒であってもよい。
【0015】
また、図2において符号5は内筒1内に可動に装着され、図示を省略したタンブラばねで付勢されたディスクタンブラを示し、符号6は外筒2の後部に貫通させた状態で差し込まれたデッドボルト自体又はデッドボルトに連係させた連係部材で、図示はしないがそれには内筒1のテイルピースが直接又はカムを介して間接的に連係させてある。
【0016】
この発明が適用されるシリンダ錠は、施錠状態及び解錠状態における内筒の位置が回動方向に関し角度的に互いにずれるように、すなわち角度位置が異なるようなものとする。
【0017】
換言すれば、この発明が適用されるシリンダ錠としては、施錠状態及び解錠状態において、鍵(合鍵)が抜き差しされる位置が角度的に例えば90°、180°又は270°のようにずれているようなものが採用される。
【0018】
内筒1の前端部の外周の一端には円弧状のツク11が形成されており、このツクを円周方向から抱きかかえるようにして一対の半円形の表示リング3a、3bが装着されている。
【0019】
表示リング3a、3bはこれらを組合わせ接合して一体化することにより内筒1の外周に円環が形成される。
【0020】
一対の表示リング3a、3bの夫々の内周縁の一端には切欠31が形成され、この切欠がツク11に係合して、内筒1が施解錠操作により回動されたとき、そのトルクが表示リングに確実に伝達される。
【0021】
表示リング3a、3bの一体化は、表示リングと内筒との接触面及び表示リング同志の接触面を接着剤により接着させてもよいし、又、接触面間にピンを挿入してかしめ付けする等の公知の方法により行われる。
【0022】
表示リング3a、3bの材料としては相互に色彩が異なるものが採用される。 例えば、表示リング3aは青色のプラスチック、表示リング3bは赤色のプラスチックから作られるものとする。こうすることにより、後述する施解錠の表示機能が顕著となる。
【0023】
外筒2の外端面には、シリンダ錠の中心軸と同芯の円形溝21が形成され、この円形溝21の外方には四つの矩形状の凹陥部22が放射状に形成されている。
【0024】
一方、シリンダ錠の前端に装着されるケースカバー4は、全体の形状が浅いカップ状で、その底面には内筒1の前端面が臨むのに十分な円形の開口42及び開口42の外方の一端には扇形状の表示開口43が形成され、開口端縁には四つの座板41が放射状に形成されている。
【0025】
このケースカバー4は、表示リング3a、3bを一体化して内筒1に装着したあと、内筒を覆うようにして外筒2の前端面に装着される。
【0026】
このとき、ケースカバー4の開口端縁は前述した外筒の円形溝21に係合し、座板41は凹陥部22に係合して装着される。
【0027】
この凹陥部22の開口部には、図5に示すように、ピン状の小突起23が突設されており、座板41が凹陥部22に係合した後、小突起23に外側から圧力を加え、或いは打撃すると、小突起が潰れて凹陥部22が塑性変形し、座板41は外筒端面に固定される。
【0028】
上記のように構成された施解錠表示装置を備えたシリンダ錠は、ケースカバー4の表示開口43は表示リング3a、3bの外面に対向する位置に形成されており、従って、表示リング3a、3bのうちどちらかの外面が表示開口43に臨んでいる。
【0029】
この実施例においては、図3では解錠状態を示し、この時青色の表示リング3aの端面が表示窓43を通して見えている。
【0030】
図3の位置において鍵を鍵孔12に挿入してから鍵を180°回動させて施錠すると図4に示した状態となり、内筒1の回動とともに表示リング3a、3bも180°回動して、赤色の表示リング3bの端面が表示窓43を通して見える。 なお、図3、図4において格子模様は青色を、斑点模様は赤色を示すものとする。
【0031】
かくして、表示窓43を通して表示リングの色彩を見ることにより、一見して施解錠の状態を確認することができる。
【0032】
なお、上記の説明において、表示リング3aの色彩を青色、表示リング3bの色彩を赤色としたが、表示リングの色はこれらの色彩に限定されるものではなく、使用者の好みに応じて適宜色彩を選択できることは勿論である。
【0033】
請求項2に記載の発明は、表示リング3a、3bの両端に切欠31を形成させたものを使用する点において請求項1に記載の発明と相違している。
【0034】
請求項1に記載の発明においては、表示リング3a、3bの一端にのみ切欠31を形成させており、従って製造時これら両者は夫々専用の型を使用する必要がある。
【0035】
これに対して、請求項2の発明に使用される表示リング3a、3bは材料の性状が異なるだけで全く同形状であり、従って、一つの型で両者を製造することができるという長所を有している。この場合、両端部に形成された切欠31のうち片方はツクと係合せず、単に空間部となって用をなさないが、使用上別に問題はない。
【0036】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明に係るシリンダ錠における施解錠表示装置は、施解錠の状態を表示するための表示リングを内筒の外周に装着させたことにより、表示リングの大きさ(外形)に制限がなく、必要に応じて大きくすることができ、特に小型のシリンダ錠に適用することには大きな効果を奏する。
【0037】
また、一対の半円形の表示リングを夫々色彩の異なった材料から作るようにしたため、仮に表示リング端面とケースカバー内面とがお互いに接触して摩耗が生じても色彩の変化が生ぜず、施解錠の表示機能が失われないので、半永久的に使用できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に記載した発明のシリンダ錠における施解錠表示装置の構成を示す外観斜視図。
【図2】 図1の各部品を組み立てた状態の一部断面平面図。
【図3】 シリンダ錠の正面図で解錠状態を示す。
【図4】 シリンダ錠の正面図で施錠状態を示す。
【図5】 ケースカバーの座板を取付けるための凹陥部の断面図。
【図6】 請求項2に記載した発明における表示リングの斜視図。
【符号の説明】
1 内筒
11 ツク
2 外筒
3a 表示リング
3b 表示リング
31 切欠
4 ケースカバー
43 表示開口
Claims (2)
- 夫々異なる色彩の一対の半円形の表示リングの、夫々の内周縁の一端に切欠を形成し、これらの切欠を相互に接合させるようにして表示リングを円環状に成形し、一方、内筒の外端部外周面に半径方向に突出するツクを形成し、このツクを上記切欠に係合させることにより、一対の表示リングを円環状かつ一体に接合してシリンダ錠内筒の外端外周部に装着し、他方、シリンダ錠の外筒前端には、浅いカップ状で底面に内筒の外端面を覗かせる開口と表示リングを覗かせる表示開口とを形成したケースカバーを装着して、シリンダ錠の施解錠時、施解錠の状態に応じて表示リングの何れかが選択的にケースカバーの表示開口から見えるようにしたことを特徴とするシリンダ錠における施解錠表示装置。
- 表示リングの内周縁の両端に切欠を形成することにより、一対の表示リングの夫々を同形にしたことを特徴とする請求項1記載のシリンダ錠における施解錠表示装置。
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