JP4100522B2 - 画像処理装置,画像処理方法およびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置,画像処理方法およびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置,画像処理方法およびこれを実現するプログラムを記録した記録媒体に関し、特に、入力されるカラー画像データに対し、その階調数を低減する処理を行なう画像処理装置,画像処理方法およびこれらの機能をコンピュータにより実現するためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カラー原稿などを読み取るスキャナや画像データを転送可能なディジタルカメラなどが知られており、これらの画像入力機器から原カラー画像データを読み取り、読み取られた画像データを、例えばCRTなどのディスプレイや、カラープリンタ等を用いて再生表示させる画像処理装置が知られている。
【0003】
こうした画像を出力する装置のうちカラープリンタなどでは、直接表現できる階調数が、原画像の階調数より小さい場合が少なくない。例えばインクジェット方式のカラープリンタでは、所定の色のドットを形成するか否かしか制御することができない。即ち、この場合、階調数は2となる。近年、インク濃度の低いインクなどを用意して数階調を直接表現できるインクジェットプリンタも提案されているが、いずれにせよ、原画像データの有する階調数には遠く及ばない。こうした画像出力装置では、原画像の有する階調数を低減し、表現し得る階調数NにN値化する処理が必要となる。例えば、上述したカラープリンタでは、ドットのオン・オフを制御することにより単位面積当たりのドット密度を変え、原画像の階調を表現している。
【0004】
また、カラーディスプレイやカラープリンタなどの画像出力装置は、それぞれ特有の色再現特性を有するから、スキャナ等を用いて入力したカラー画像の色を、出力装置の特性によらず良好に再生するため、使用する画像出力装置の色再現特性に合わせて色補正処理を行なうことが必要になる。本願出願人は、こうした色補正処理を行なう手法の一つとして、色補正テーブルの容量を増大することなく、かつ色補正の補間演算の長大な時間を必要としない画像処理の手法を提案している(例えば、特開平7−30772号公報参照)。この画像処理の手法は、色空間を所定の間隔で分割し、分割して得られた格子点についてのみ色補正データを用意すると共に、格子点以外の画像データに対しては、その近傍のいずれかの格子点に割り付け、補間演算なしで色補正を行なうというものである。この場合、本来の画像データをその近傍の格子点に割り付けるから、格子点への割付を行なうたびに誤差が生じる。そこで、画像を構成する各画素の画像データを順次処理する際、この誤差が平均的にはできるだけ小さくなるように、格子点への割り付けを行なうのである。格子点のかかる割り付けは、誤差拡散法等によっても良いが、ディザ法を採用し、適切に用意された閾値マトリックスから読み出した閾値を用いて割り付けるものとしても良い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記画像処理の手法は、一つ一つの画素に着目すれば、その色には誤差が存在するが、一定の範囲では誤差を解消しており、出力された画像の品質を低下させることなく、画像処理に要する演算時間を大幅に短くするという優れたものであるが、画素毎にディザマトリックスを参照して閾値を読み出すので、処理に時間がかかることがあるという問題があった。特に、電子カメラで撮像した320×240程度の小さな画像を、640×480に拡大して処理するような場合、通常横方向に2つ同じデータの画素が並ぶことになり、こうした場合にも、毎回ディザマトリックスを参照して閾値を読み出してこなければならなかった。
【0006】
本発明は、こうした問題を解決し、ディザマトリックスから閾値を読み出してN値化を行なう際の処理上の負担を低減することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
前記目的を達成する本発明の第1の画像処理装置は、
オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした多階調のカラー画像の階調数を低減し、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する画像処理装置であって、
前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力する入力手段と、
所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶した閾値記憶手段と、
閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)する閾値拡張手段と、
該閾値拡張手段によって該処理方向に実質的にM倍された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該入力した原カラー画像データを、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)の画像データに変換するプレ階調数変換手段と、
該プレ変換された画像データを色補正する色補正手段と、
該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数Lの画像データに変換するポスト階調数変換手段と
を備えたことを要旨とする。
【0008】
この画像処理装置に対応した画像処理方法は、
オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした多階調のカラー画像の階調数を低減して、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する画像処理方法であて、
前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力し、
所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶しておき、
閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)し、
該処理方向に実質的にM倍された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該入力した原カラー画像データを、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)の画像データにプレ変換し、
該プレ変換された画像データを色補正し、
該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数Lの画像データにポスト変換すること
を要旨としている。
【0009】
これらの画像処理装置および方法をコンピュータ上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体は、
オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした多階調のカラー画像の階調数を低減して、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力する機能と、
所定の領域に予め記憶した所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を読み出す機能と、
閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)する機能と、
該処理方向に実質的にM倍された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該入力した原カラー画像データを、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)の画像データにプレ変換する機能と、
該プレ変換された画像データを色補正する色補正機能と、
該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)の画像データに変換するポスト変換機能と
を実現させるためのプログラムを前記コンピュータに読み取り可能に記録したことを要旨としている。
【0010】
上記の画像処理装置および方法では、ディザマトリックスに記憶した閾値と原カラー画像データとを比較してN値化を行なうが、その際、所定の条件下では、ディザマトリックスの閾値を、画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)しておき、これを用いて比較を行なう。したがって、処理方向に連続するM個の画素については、同一の閾値を用いて比較を行なうことになり、ディザマトリックスから新たな閾値を読み出してくる処理を要しない。かかる手法は、原カラー画像データがオリジナルの画像を、少なくとも横方向にM倍した画像である場合に、特に有効である。
【0011】
閾値の拡張は、閾値を記憶する際、予め、処理方向にM個連続して同一の閾値を記憶しておいても良いし、一度閾値を読み出したらM回連続して同じ位置を用いるものとしても良い。後者の場合には、特に、原カラー画像データが、オリジナルの画像を横方向にM倍(Mは、2以上の整数)した画像である場合、着目しいる画素が、横方向にM・S+2ないしM・(S+1)の位置(Sは、0以上の整数)である場合には、画素がM・S+1の位置にある画素に用いた閾値と同じ閾値を用いるものとすればよい。
【0012】
本発明の第2の画像処理装置は、
多階調のカラー画像の階調数を低減し、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する画像処理装置であって、
前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力する入力手段と、
所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶した閾値記憶手段と、
該記憶された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)に変換するN値化の処理を行なうN値化手段と、
前記入力された原カラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素の原カラー画像データと同一であるか否かを判断する手段と、
該判断によって両者が同一でないと判断した場合には、前記N値化手段によるN値化を行ない、両者が同一である場合には、前記原カラー画像データを直前に入力した画素について既に行なわれたN値化の結果をそのまま用い、N値化した画像データを出力するプレ階調数変換手段と、
該プレ変換された画像データを色補正する色補正手段と、
該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数Lの画像データに変換するポスト階調数変換手段と
を備えたことを要旨としている。
【0013】
また、この画像処理装置に対応した画像処理方法は、
多階調のカラー画像の階調数を低減し、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する画像処理方法であって、
前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力し、
所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶しておき、
該記憶された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)に変換するN値化の処理を行ない、
前記入力された原カラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素の原カラー画像データと同一であるか否かを判断し、
該判断によって両者が同一でないと判断した場合には、前記N値化の処理を行ない、両者が同一である場合には、前記原カラー画像データを直前に入力した画素について既に行なわれたN値化の結果をそのまま用い、N値化した画像データを出力するプレ変換を行ない、
該プレ変換された画像データを色補正し、
該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数の画像データにポスト変換すること
を要旨としている。
【0014】
これらの画像処理装置および方法をコンピュータ上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体は、
多階調のカラー画像の階調数を低減して、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する機能をコンピュータ上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力する機能と、
所定の領域に予め記憶した所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を読み出す機能と、
該記憶された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)に変換するN値化の処理を行なう機能と、
前記入力された原カラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素の原カラー画像データと同一であるか否かを判断する機能と、
該判断によって両者が同一でないと判断した場合には、前記N値化の処理を行ない、両者が同一である場合には、前記原カラー画像データを直前に入力した画素について既に行なわれたN値化の結果をそのまま用い、N値化した画像データを出力するプレ変換を行なう機能と、
該プレ変換された画像データを色補正する色補正機能と、
該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)の画像データに変換するポスト変換機能と
を実現させるためのプログラムを前記コンピュータに読み取り可能に記録したことを要旨としている。
【0015】
かかる画像処理装置および画像処理方法は、第1発明と比べて、閾値マトリックスを拡張するのではなく、処理している画素の原カラー画像データが処理方向における直前の画素の原カラー画像データと同一である場合には、直前の画素について行なったN値化の結果をそのまま用いることにより、ディザマトリックスからの閾値の読み取りや閾値との比較などの処理を省略し、画像処理を簡略化することができる。
【0016】
本発明の第3の画像処理装置は、
オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした画像であり、2次元以上の色空間における座標値により表現された多色の画像の階調数を低減する画像処理装置であって、
前記画像の各画素について、前記座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを順次入力する入力手段と、
前記座標値を表現する前記階調数よりも少ない階調数N(Nは、3以上の整数)により前記色空間を分割し、該分割を前記各次元について行なうことにより得られた格子点の座標値を前記色空間について記憶した格子点情報記憶手段と、
所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶した閾値記憶手段と、
閾値マトリックスの該閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)する閾値拡張手段と、
前記入力されたカラー画像データの前記色空間内での座標値を、該実質的に拡張された閾値を用いて補正し、前記格子点情報記憶手段に記憶された格子点の座標値のうち、該補正後の座標値に近接する座標値に変換して、格子点カラー画像データとして出力する格子点変換手段と、
該格子点の座標値に変換された格子点カラー画像データを色補正する色補正手段と、
該色補正後の画像データの階調数を、インクを用いて画像を形成する画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)に変換する階調数変換手段と
を備えたことを要旨とする。
【0017】
また、これに対応する画像処理方法は、
オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした画像であり、2次元以上の色空間における座標値により表現された多色の画像の階調数を低減する画像処理方法であって、
前記画像の各画素について、前記座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを順次入力し、
前記座標値を表現する前記階調数よりも少ない階調数N(Nは、3以上の整数)により前記色空間を分割し、該分割を前記各次元について行なうことにより得られた格子点の座標値を前記色空間について記憶しておき、
所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶しておき、
閾値マトリックスの該閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)し、
前記入力されたカラー画像データの前記色空間内での座標値を、該実質的に拡張された閾値を用いて補正し、前記格子点情報記憶手段に記憶された格子点の座標値のうち、該補正後の座標値に近接する座標値に変換して、格子点カラー画像データとして出力し、
該格子点の座標値に変換された格子点カラー画像データを色補正し、
該色補正後の画像データの階調数を、インクを用いて画像を形成する画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)に変換すること
を要旨としている。
【0018】
更に、これらの画像処理装置および方法をコンピュータ上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体は、
オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした画像であり、2次元以上の色空間における座標値により表現された多色の画像の階調数を低減する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記画像の各画素について、前記座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを順次入力する機能、
前記座標値を表現する前記階調数よりも少ない階調数N(Nは、3以上の整数)により前記色空間を分割し、該分割を前記各次元について行なうことにより得られた格子点の座標値を前記色空間について記憶した領域から、該格子点の座標を読み出す機能、
所定の領域に予め記憶した所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を読み出す機能、
閾値マトリックスの該閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)する機能、
前記入力されたカラー画像データの前記色空間内での座標値を、該実質的に拡張された閾値を用いて補正し、前記読み出された格子点の座標値のうち、該補正後の座標値に近接する座標値に変換して、格子点カラー画像データとして出力する機能、
該格子点の座標値に変換された格子点カラー画像データを色補正する機能、
該色補正後の画像データの階調数を、インクを用いて画像を形成する画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)に変換する機能
を実現させるためのプログラムを前記コンピュータに読み取り可能に記録していることを要旨としている。
【0019】
上記の画像処理装置および方法によれば、画像の各画素について、座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを入力し、この座標値を、拡張された閾値を用いて補正し、予め用意した格子点に近接する格子点の座標値に変換する。かかる変換により、複数の格子点データを用いた複雑な補間演算を行なうことなく、画質の劣化を押さえて階調数を低減することができる。
【0020】
こうした画像処理において、各格子点に対応して、カラー画像データの色に関する補正データを記憶した色補正テーブルを用意し、変換された座標値に対応した格子点の補正データを、色補正テーブルから読み出し、補正済みのカラー画像データとして出力する構成を取ることも好適である。この場合には、色補正データも格子点の数に対応した数だけ用意すれば足り、全体のデータ量を低減することができる。また、色補正テーブルを用意することで、様々な用途に応じたカラー画像データを用意することができる。例えば、色補正テーブルに、補正データとして、出力されるカラー画像データを最終的に処理する画像出力装置の色再現特性に適合したものを記憶しておけば、画像出力装置毎に適正にカラー画像データを出力することができる。
【0021】
更に、各画素の補正データを、その画素の近傍の画素の補正データに基づいて平均化する処理を行なうことも好適である。近接する格子点の座標に変換する際に生じる量子化誤差の影響を低減することができるからである。こうした平均化の処理は、処理中の画素が拡張された閾値を用いて補正された画素以外の画素である場合には、処理方向に一つ手前の画素との間で平均化の処理を行なうものとすればよい。平均化の処理は、このほか、カラー画像データを入力する方向に交差する方向の画素との間で行なうものとすることもできる。
【0022】
なお、格子点の分割を、低濃度領域で細かくしておくことも有用である。低濃度領域で格子点の分割が細かく行なわれていれば、低濃度領域での色補正テーブルのデータの間隔も細かくなり、入力データの座標値を格子点の座標値に変換する際の量子化誤差が、それが問題となる低濃度領域で小さくなって、画質の劣化が抑制される。この結果、画像出力装置に合わせた色補正演算を高速で行ない、良好な色再生が得られ、かつ画像の品質の劣化が抑制されることになる。なお、ここで言う低濃度領域とは、画像出力装置に出力されるドットの密度が低い領域を言う。例えば、最終的な画像の出力がドットのオン・オフにより階調を表現するインクジェットプリンタである場合には、CMYなどのインクのドットの密度か低い領域を言う。また、出力装置がCRT等である場合には、白ドットに着目すれば白ドットがまばらに分布する領域(画像全体では高濃度領域)であり、黒ドットに着目すれば黒ドットがまばらに分布する領域(画像全体では低濃度領域)である。また、後述するように、同一色について濃度の高いインクと濃度の低いインクを備え、濃ドットと淡ドットを打ち分けるようなプリンタであれば、淡ドットがまばらに分布する領域(画像全体では低濃度領域)のみならず、濃ドットがまばらに分布する領域も、そのインクについての低濃度領域に該当する。
【0023】
色空間を分割する際、対象となる二次元以上の色空間としては、RGBやCMY系の色空間のみならず、XYZ表色系で表わされた色空間、L*a*b*表色系、L*C*h表色系、マンセル表色系など、種々の色空間を考えることができる。階調数としては、これらの座標値がnビット数のディジタルな情報により表現されている場合には、2のn乗(例えば8ビットなら256)の階調により表現されることが多いが、100階調とか17階調とか、2のn乗以外の階調数であっても差し支えない。上記の構成では、格子点の座標を、低濃度領域では細かく分割するものとしているが、色補正手段より補正された後のカラー画像データの各色成分の階調の間隔が低濃度領域で狭くなるように、選ぶことも好適である。これにより、色補正後のデータにおける低濃度領域でのプレ階調数変換の量子化誤差が小さくなるため、色空間を少ない階調数で分割したことによる画質の劣化を、より確実に抑制することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の画像処理装置の好適な実施形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1には、本発明の第1の実施の形態としての画像処理装置30を中心とするカラー画像処理システムの一例が示されている。この画像処理システムでは、スキャナなどの画像入力装置10から出力される原カラー画像データORGは、画像処理装置30へ入力される。画像処理装置30により処理された画像データは、最終的にはプリンタなどの画像出力装置20に出力され、ここで最終的な画像が得られる。
【0025】
(1)画像処理装置のハードウェア
画像処理装置30は、入力された原カラー画像データORGを画像出力装置20の色再現特性に合わせる画像処理として、色補正と階調数変換を行なっている。色補正は、例えばガンマ補正など、画像出力装置の出力特性を補正する処理である。また、階調数変換とは、画像入力装置10から出力されるカラー画像データORGの出力可能な階調数に比べ、画像出力装置20の出力可能な階調数が小さい場合には、色補正されたカラー画像データを、画像出力装置20に合わせた最終的な階調数に変換する処理である。例えば、スキャナ等から読み込んだ画像データORGが、R,G,Bの各色について階調数が256(8ビット分)であり、画像出力装置20が、C,M,YもしくはC,M,Y,Kのインクのオン・オフによる表現を行なうインクジェットプリンタであって、最終的な階調数が2であるという構成があり得る。この場合、画像処理装置30は、RGBの256階調の画像データをCMY(K)のデータに変換し、色補正を行なうと共に、更に2階調に変換し、最終カラー画像データFNLとして画像出力装置20へ向け出力する。なお、以上の説明では、一括して階調数変換と呼んだが、実際には、入力した原カラー画像データORGを色補正前に階調数の少ない格子点に割り付けることにより階調数を低減するプレ階調数変換と、色補正された後のデータをプリンタの表現可能な階調数に合わせて2値化するいわゆるハーフトーン処理による階調数変換とが行なわれる。以下の説明では、前者をプレ階調数変換と、後者をポスト階調数変換と呼ぶ。各階調数変換については、後で詳しく説明する。
【0026】
図2には、図1に示すカラー画像処理システムの具体的な構成例を示すブロック図である。ここでは、画像入力装置10としては、原稿からカラー画像を光学的に読み取るスキャナ12が用いられている。スキャナ12は、読み取ったカラー画像データを、R,G,Bの3色の色成分からなる原カラー画像データORGとして出力する。なお、実施例では、R,G,Bの各色は、各8ビットのディジタルデータで表現されており、階調数は256である。このケースでは、スキャナ12は、R,G,Bの3原色により原カラー画像データを表現するものとしており、各画素の色は、R,G,Bの各色を座標軸とする三次元の色空間内のどこに位置するかという形式、即ち座標値により表現されているが、他の形式、例えばL*a*b*などいかなる表色系を採用しても、ある画素の色は、その色空間内のどこに位置するか、即ち座標値として表現することができる。
【0027】
なお、画像入力装置10としては、このようなスキャナ12以外に、例えば、ビデオカメラ、コンピュータグラフィック作成用のホストコンピュータ、その他の手段を用いることができる。
【0028】
また、実施例の画像処理システムでは、画像出力装置20として、画素単位での階調制御ができないカラープリンタ22が用いられている。このカラープリンタ22では、スキャナ12から出力される原カラー画像データORGの各色成分の階調数を、各画素のオン/オフに対応した2階調にまで減らす2値化処理が必要となることは前述した。
【0029】
なお、画像出力装置20としては、これ以外に、例えばカラーディスプレイ21等も用いることができる。コンピュータ用のカラーディスプレイ21などでは、通常の家庭用TVに比べ、表示可能な階調数が小さなものが多い。このようなカラーディスプレイ21を用いる場合でも、原カラー画像データORGの階調数を、当該ディスプレイ21に対応した階調数に変換してやる必要がある。その他の画像出力装置としては、印刷用の製版装置、熱転写型のプリンタ、ある程度の階調表現が可能な昇華型プリンタ、カラーレーザプリンタ、など様々なものを考えることができる。
【0030】
次に、画像処理装置30に相当する具体的な構成について説明する。図2は、画像処理装置30の内部構成を示すブロック図である。画像処理装置30のハードウェアは、通常のコンピュータ90である。図示するように、このコンピュータ90は、プログラムに従って画像処理に関わる動作を制御するための各種演算処理を実行するCPU81を中心に、バス80により相互に接続された次の各部を備える。ROM82は、CPU81で各種演算処理を実行するのに必要なプログラムやデータを予め格納しており、RAM83は、同じくCPU81で各種演算処理を実行するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み書きされるメモリである。入力インターフェイス84は、スキャナ12やキーボード14からの信号の入力を司り、出力インタフェース85は、プリンタ22へのデータの出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能なCRT21への信号出力を制御し、ディスクコントローラ(DDC)87は、ハードディスク16やフレキシブルディスクドライブ15あるいは図示しないCD−ROMドライブとの間のデータの授受を制御する。ハードディスク16には、RAM83にロードされて実行される各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プログラムなどが記憶されている。このほか、バス80には、シリアル入出力インタフェース(SIO)88が接続されている。このSIO88は、モデム18に接続されており、モデム48を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。画像処理装置30は、このSIO88およびモデム18を介して、外部のネットワークに接続されており、特定のサーバーSVに接続することにより、画像処理に必要なプログラムをハードディスク16にダウンロードすることも可能である。また、必要なプログラムをフレキシブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピュータ90に実行させることも可能である。
【0031】
次に、図3を用いて、この画像処理装置30内部で行なわれる画像処理の機能的構成について説明する。画像処理装置30は、ハードウェアであるコンピュータ90上で画像処理プログラムが実行されて始めて画像処理装置として機能する。具体的には、画像処理を行なうプログラムが、これを記憶した媒体であるハードディスク46などから主記憶を構成するRAM83にロードされ、CPU81により実行されることにより、コンピュータ90は、画像処理装置30として機能するのである。このコンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの元で、画像処理を実行するアプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からはこれらのドライバを介して、最終カラー画像データFNLが出力されることになる。画像のレタッチなどを行なうアプリケーションプログラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行ないつつビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ93に画像を表示している。
【0032】
このアプリケーションプログラム95が、印刷命令を発行すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像情報をアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ22が印字可能な信号(ここではCMYについての2値化された信号)に変換している。図3に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、アプリケーションプログラム95が扱っているカラー画像データをドット単位の画像データに変換するラスタライザ97、ドット単位の画像データに対して画像出力装置(ここではプリンタ22)が使用するインク色CMYおよび発色の特性に応じた色補正を行なう色補正モジュール98、色補正モジュール98が参照する色補正テーブルCT、色補正された後の画像情報からドット単位でのインクの有無によってある面積での濃度を表現するいわゆるハーフトーンの画像情報を生成するハーフトーンモジュール99が備えられている。
【0033】
既述したプレ階調数変換は、色補正モジュール98により、ポスト階調数変換は、ハーフトーンモジュール99により行なわれる。色補正モジュール98での処理が、格子点変換処理に相当する。各モジュールの機能上の構成については、後述する。なお、こうしたモジュールは、プリンタドライバ96以外のドライバにも設けることができる。例えば、カラーディスプレイ21への表示を行なうビデオドライバ91にこれらのモジュールを設け、カラーディスプレイ21の特性に合わせた多値化を行なっても良い。
【0034】
次に、出力装置であるプリンタ22の構造について簡単に説明する。図4は、プリンタ22の概略構成図である。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御する機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されている。
【0035】
用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ23の回転をプラテン26のみならず、図示しない用紙搬送ローラに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成されている。また、制御回路40は、図示しないCPU,ROM,RAMなどを内蔵しており、予めROMに記憶されたプログラムに従い、プリンタ22の各部を制御する。
【0036】
このプリンタ22のキャリッジ31には、黒(K)インク用のカートリッジ71とシアン(C),マゼンタ(M),イエロ(Y)の3色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の下部の印字ヘッド28には計4個のインク吐出用ヘッド61ないし64が形成されており、キャリッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管65(図4参照)が立設されている。キャリッジ31に黒インク用のカートリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管が挿入され、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし64へのインクの供給が可能となる。
【0037】
インクが吐出される機構を簡単に説明する。図5に示すように、インク用カートリッジ71,72がキャリッジ31に装着されると、毛細管現象を利用してインク用カートリッジ内のインクが導入管65を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし64に導かれる。なお、初めてインクカートリッジが装着されたときには、専用のポンプによりインクを各色ヘッド61ないし64に吸引する動作が行なわれるが、本実施例では吸引のためのポンプ、吸引時に印字ヘッド28を覆うキャップ等の構成については図示および説明を省略する。
【0038】
各色ヘッド61ないし64には、図5に示したように、各色毎に複数個(この実施例では32個)のノズルnが設けられており、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEとノズルnとの構造を詳細に示したのが、図6である。図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルnまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行なう素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図6下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積は、ピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルnの先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行なわれることになる。
【0039】
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23によりプラテン26その他のローラを回転して用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし64のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行ない、用紙P上に多色の画像を形成する。
【0040】
プリンタ22の構成は、以上の通りであるが、プリンタ22の出力特性に応じた色補正などは、コンピュータ90内部で処理されており、プリンタ22では、階調数の変換や色補正などに関する処理は一切行なわれていない。プリンタ22の内部で実行される処理は、コンピュータ90から出力されるデータを受け取って、上述した紙送りとキャリッジ31の往復動作に同期して、印字ヘッド28の各色ピエゾ素子PEを駆動するだけである。したがって、プリンタ22の制御回路40の詳細な説明やその処理については、説明を省略する。
【0041】
(2)第1実施例
次に、上記実施の形態としての画像処理装置30具体的な第1の実施例について説明する。ここでは、図2に示すスキャナ12から、R,G,B各色が8ビット、256階調の原カラー画像データORGが画像処理装置30としてのコンピュータ90に入力され、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、この原カラー画像データORGを画像処理して、最終カラー画像データFNLをカラープリンタ22へ出力する場合を想定する。ここで使用されるカラープリンタ22は、シ アンC,マゼンダM,イエローYの3色インクを用いて各色ドットのオン(ドット有り)/オフ(ドットなし)の2階調で印字するものを用いる。プリンタ22における印刷の具体的な構成は、既に説明した。
【0042】
図7には、この場合に使用される画像処理装置30の具体的なブロック図が示されている。この画像処理装置30は、その処理に着目すれば、プレ階調数変換部140,色補正部142,色補正テーブルメモリ134,ポスト階調数変換部146から構成されていると捉えることができる。プレ階調数変換部140、色補正部142は、入力される原カラー画像データORGを色補正し、さらにR,G,BからC,M,Yへ表色系を変換し、色補正データCCDとして出力する。ここまでが、コンピュータ90の色補正モジュール98に相当する。そして、前記色補正データCCDを、ポスト階調数変換部146を用いプリンタ22の表示可能な階調数に対応して2値化し、最終カラー画像データFNLとして出力する。このポスト階調数変換部146がコンピュータ90のハーフトーンモジュール99に相当する。
【0043】
上述した各処理について更に説明を補足する。本実施例のプレ階調数変換部140でのプレ階調数変換処理は、各色256階調を有する原カラー画像データORGを入力し、この原カラー画像データを、RGの各色について16階調、Bについて8階調に階調数変換するものである。スキャナ12から入力される原カラー画像データORG中に、R=12、G=20、B=24という階調をもった色領域が一定面積連続すると仮定する。そして、この色領域のカラーデータが、画像処理装置30へ入力される場合を想定する。
【0044】
図8には、色空間内において、この原カラー画像データORGとこれを囲む8つの格子点からなる直方体を示している。原カラー画像データXが(12,20,24)であるとした場合のこの座標位置近傍の8個の格子点の座標位置は、次式(1)で表される。
【0045】
(Ri,Gj,Bk) =( 0,16,16)
(Ri+1,Gj,Bk) =(16,16,16)
(Ri,Gj+1,Bk) =( 0,32,16)
(Ri+1,Gj+1,Bk) =(16,32,16) …(1)
(Ri,Gj,Bk+1) =( 0,16,32)
(Ri+1,Gj,Bk+1) =(16,16,32)
(Ri,Gj+1,Bk+1) =( 0,32,32)
(Ri+1,Gj+1,Bk+1)=(16,32,32)
【0046】
なお、この画像処理装置30においては、色空間は、図9に示すように、最終的な出力装置であるプリンタ22の使用インクCMYの低濃度領域で細かく分割されている。プレ階調数変換の変換後の階調数がポスト階調数変換の最終的な階調数よりも十分大きければ、プレ階調数変換の量子化ノイズは十分に小さく、実用上の影響は小さい。しかしながら、プレ階調数変換の量子化ノイズは存在するから、これは出力画像においてオンドットの出現位置の乱れとして現れている。そのため、厳密には、この量子化ノイズの影響は、オンドットの密度が大きい高濃度や中濃度の領域では実質的に問題にならないが、ドット密度の小さい低濃度の領域において画質劣化の原因となる可能性があると言える。そこで、この問題を解消するために、本実施例では、図9に示すように、低濃度領域で間隔が狭くなった格子点500をもつ色補正テーブルCTを用いる。これに対応して、プレ階調数変換においては、この格子点500の階調値(格子点色データ)に原画像データを変換する。
【0047】
具体例を挙げれば、原画像データが0〜255までの階調値をとる場合、これをプレ階調値変換によって、R、G、Bの各色については、
0、16、32、48、64、80、96、112、128、144、
160、176、192、208、224、240、248、255
の18段階の階調値に量子化する。この例では、量子化ステップ、つまり隣り合う格子点の間隔は基本的にRGBについては値16であるが、階調値255の附近、つまり低濃度の領域では、量子化ステップは値8又は値7のように小さくなっている。このように用意された格子点に対応して、R,G,Bの各色成分の色補正値が、色補正テーブルメモリ134内に用意されている。
【0048】
第1実施例では、この格子点を用いて、プレ階調数変換部140が、ディザ法により、プレ階調数変換をおこなう。プレ階調数変換部140は、入力された原カラー画像データORGが、8つの格子点上のいずれかの色データになるように、プレ階調数変換を行なうのである。プレ階調数変換により得られた格子点データにより、色補正部142は、色補正テーブルメモリ134内の色補正テーブルCTを参照して、色補正データCc,Mc,Ycを得る。
【0049】
ここにおいて、前記色補正テーブルメモリ134には、補正データが次のようにして設定されている。補正データの決定のために、まず、図7に示した画像処理装置からポスト階調数変換部146(図2に示すハーフトーンモジュール99)のみを取り出して、対象となるカラープリンタ22を組み合わせた系を構成する。そして、いろいろなC,M,Y値をポスト階調数変換部146に与えて2値化した後、対象とするカラープリンタ22に出力した結果を色測定する。そして、ポスト階調数変換部146に与えたC,M,Y値と、カラープリンタ22の出力結果を測定したR,G,B値の対応関係を調べる。
【0050】
次に、その対応関係を逆にみて、色空間内の格子点色データに対応するR,G,B値の色を得たい場合に必要なC,M,Y値を求め、それを色補正データとして色補正テーブルメモリ134内に設定する。実際の画像処理に先立って、以上の処理を行ない、色補正テーブルCTを用意するのである。
【0051】
こうしたプレ階調数変換処理および色補正処理の後、ポスト階調数変換部146が、色補正された画像データを、画像出力装置20の表現可能な階調数に対応した最終的な階調数まで変換するポスト階調数変換処理を行なう。ポスト階調数変換部146でも、階調数変換に伴う量子化ノイズが発生する。実施例では、プレ階調数変換で生じる量子化ノイズを、最終段階でのポスト階調数変換で生じる量子化ノイズに比べ、十分に小さくしているので、プレ階調数変換部140における量子化ノイズは、実用上は問題にならず、プレ階調数変換処理に伴う画質の低下は防止されている。
【0052】
次に、プレ階調数変換部140における処理の詳細について説明する。プレ階調数変換部140は、各色256階調の入力される原カラー画像データORGのR0,G0,B0の各色成分を、RGBついて18段階に階調数変換し、格子点カラー画像データGCDとしてPk ,Gk ,Bk の各色成分を出力する。
【0053】
プレ階調数変換は、図10に示した処理により行なわれる。この実施例におけるディザマトリックスの一例を図11に示す。ディザマトリックス自体は縦横4×4であるが、図11では、これを、縦4横8として示した。これは、ディザマトリックスの各要素を、横方向に2度ずつ使用するからであり、あたかもディザマトリックスが横方向に2倍に拡張されているように考えることができるからである。即ち、このディザマトリックスを用いた後述する処理では、マトリックスの各要素は、画素の処理方向に沿って2回ずつ用いられる。
【0054】
以下の説明では、DiThはディザマトリックス番号を示し、図11に示したように、1から16の値をとる。また、プレ階調数変換のために用意された格子点は、低濃度領域で狭く分割されていることは既述したが、これを配列RSLT[0...18]で表わせば、RSLT[0]=0、RSLT[1]=16、RSLT[2]=32、RSLT[3]=48、RSLT[4]=64、・・・・RSLT[17]=255に設定されている。このほか、各格子点間距離Dist[i]を
Dist[i]=RSLT[i+1]−RSLT[i]
i=0,1,…17
と定義する。なお、原カラー画像データDaが値255を採った場合に後述する隔たりoffstを求める演算の結果を保証するために、Dist[18]=1と定義しておく。
【0055】
図10に示したプレ階調数変換が開始されると、まず着目している位置[p,q]の画素の原カラー画像データDaを入力する処理を行なう(ステップS40)。その後、この画素の位置[p,q]に基づき、原カラー画像データDaの座標値を近接する格子点に割り付ける作業の準備として、ゆらぎ値DDHを求める処理を行なう。この処理は、着目している画素の位置[p,q]に対応するディザマトリクス番号DiThからこれを値0〜1の範囲で正規化したゆらぎ値DDHを求める処理を行なう(ステップS41aおよびS41b)。この処理においては、まず着目画素の位置[p,q]に基づいて、ディザマトリックス(図11)から、閾値DiThを読み込む処理を行なう(ステップS41a)。この場合、横方向には、同じ閾値DiThが2度ずつ用いられることは既述した。更に、この閾値DiThに基づいて、ゆらぎ値DDHを求める処理が行なわれる(ステップS141b)。ゆらぎ値DDHは、次式(2)により求めている。
【0056】
DDH=(DiTh−0.5)/DiMax…(2)
ここで、DiMaxは、閾値の最大値であり、この実施例では値16である。
【0057】
閾値DiThを求める処理は、注目画素の走査方向位置をp(1,2,3・・・・Pmax)、副走査方向位置をq(1,2,3・・・・Qmax)として、[p%8,q%4]の位置の値を図11に示したマトリックスから求めることにより行なわれる。ここで、%は剰余演算子である。図11のマトリックスから閾値DiThを求めるには、[0,0]〜[7,3]を要素とする関数(例えばGetMatrix[x,y])を予め定義しておけばよい。図11に示したディザマトリックスは、下欄に示した通常の4×4のマトリックスを、横方向、即ち画像処理の方向に沿って2倍に拡張したものである。したがって、このマトリックスからデータを読み出すと、2画素続けて同じ値を読み出すことになる。なお、閾値DiThを、[p%4,q%4]から求めるものとし、一度閾値DiThを得ると、これを2度続けて使用するものとして良い。
【0058】
こうして閾値DiThを正規化してゆらぎ値DDHを得る処理を行なった後、変換階調数番号を示す変数Xに値0を設定し(ステップS42)、次に、この階調数番号Xにより定まる格子点の値RSLT[X]と原カラー画像データDaとを比較する処理を行なう(ステップS43)。なお、この説明では、比較される原カラー画像データDaは、特に色成分を特定していないが、実際には、各色成分毎に比較を行なうことになる。原カラー画像データDaが格子点の値RSLT[X]以下でなければ、変数Xを値1だけインクリメントし(ステップS44)、再度両者を比較する。即ち、原カラー画像データDaが格子点の値RSLT[X]以下となるまで、順次格子点に対応した値を大きくしてゆくのである。
【0059】
この結果、いずれ原カラー画像データDaが格子点の値RSLT[X]以下となるから(ステップS43)、次に原カラー画像データDaとステップS43で比較した格子点との隔たりoffstを計算する処理を行なう(ステップS45)。隔たりoffstは、原カラー画像データDaがこれを挟む格子点間の距離Dist[X−1]に対して正規化した値として、次式(3)により計算される。
【0060】
offst=(RSLT[X]−Da)/Dist[X−1] …(3)
【0061】
そこで、続けて、この隔たりoffstとディザマトリックス番号DiThを正規化した値DDHとを比較する処理を行なう(ステップS46)。両者を比較して隔たりoffstの方が小さければ、原カラー画像データDaを、これを挟む両格子点のうち値の大きな側の格子点に割り当てるべく、変数Xに対応する格子点の値RSLT[X]を結果値RSLに設定し(ステップS47)、隔たりoffstの方が大きければ、原カラー画像データDaを、これを挟む両格子点のうち値の小さな側の格子点に割り当てるべく、変数X−1に対応する格子点の値RSLT[X−1]を結果値RSLに設定する処理を行なう(ステップS48)。その後、注目画素を次の画素に移動する処理を行ない(ステップS49)、上述した処理を、原カラー画像データの最後まで繰り返す。
【0062】
以上の処理によれば、原カラー画像データDaの階調数を256階調から18階調に変換することができ、しかも分散型のディザマトリックス(図11)を用いて、適度にばらついた格子点カラー画像データに変換することができる。本実施例では、原カラー画像データDaをこれを挟む両格子点のいずれに割り当てるかを判断する際に、ディザマトリックスを利用したばらつきを発生させている。即ち、本実施例では、ディザマトリックスとして用意されたディザマトリックス番号DiThを用いて正規化された値DDHを用いて、隣接する格子点からの隔たりの判断を行なっているので、例えば隣接する画素の原カラー画像データDaが同一の値であっても、異なる格子点に割り当てられることが生じるのである。組織的ディザ法を用いた場合を、平均誤差最小法や誤差拡散法と比較すると、誤差拡散計算が不要となるため、画像処理に要する時間を短くすることができる上に、誤差記憶のためのメモリ等が不必要になりハードウェア資源が節約されるという大きなメリットがある。
【0063】
しかも、本実施例では、図11に示したように、本来の4×4のディザマトリックスを、画像処理の方向に沿って2倍に拡張して8×4とし、画像処理の方向に同じ値を記憶している。したがって、ディザマトリックスを用いて各閾値データを読み出して処理する際、画像処理方向に沿って同じ値を2度続けて用いることができる。この結果、閾値データの読み出し処理などを簡素化することができる。プレ階調数変換を行なうとする画像は、オリジナルの画像を縦横数倍に引き伸ばした画像であることがある。こうした場合には、カラー画像データ自体が、縦横方向に数ドットずつ同じデータとなっており、同じカラー画像データであることから、同じ閾値を用いた処理で足り、画質を低下させることがない。
【0064】
更に、本実施例では、図9に示したように、色空間をその濃度が低い領域ほど細かく分割して格子点を定めているので、低濃度領域における量子化誤差を小さくすることができ、視覚上気になりやすい低濃度領域での画質劣化を防止している。なお、低濃度領域とは、画像出力装置に出力されるドットの密度が低い領域を言う。例えば、最終的な画像の出力がドットのオン・オフにより階調を表現するインクジェットプリンタである場合には、CMYなどのインクのドットの密度か低い領域を言う。また、出力装置がCRT等である場合には、白ドットに着目すれば白ドットがまばらに分布する領域(画像全体では高濃度領域)であり、黒ドットに着目すれば黒ドットがまばらに分布する領域(画像全体では低濃度領域)である。また、後述するように、同一色について濃度の高いインクと濃度の低いインクを備え、濃ドットと淡ドットを打ち分けるようなプリンタであれば、淡ドットがまばらに分布する領域(画像全体では低濃度領域)のみならず、濃ドットがまばらに分布する領域も、そのインクについての低濃度領域に該当する。
【0065】
(3)第2実施例
上述した実施例では、図11上欄に示すように、8×4の閾値データを用意したが、カラー画像データORGが、画像処理方向に2倍に拡大されたデータであることが分かっていれば、2画素ずつ処理を行なうことにし、2画素目については、最初の画素についての判断結果をそのままプレ階調数変換部140および色補正部142の変換結果としても良い。この場合には、色補正テーブルメモリ134を2画素で一度参照すれば足り、処理速度を大幅に高めることができる。
【0066】
この場合の階調数変換処理の一例を図12に示す。図12に示した処理は、ディザマトリックスを用いて原カラー画像データを近接する格子点に割り当てる処理については基本的には同じものであり、図10に示したステップS41aないしステップS48までの処理を、ディザマトリックスを用いた格子点割当処理(ステップS410)として一括して示した。なお、この実施例では用いられるディザマトリックスは、図11上欄に示したものではなく、図11下欄に示すように、横方向に拡張されていない通常のディザマトリックスである。
【0067】
この処理ルーチンが起動されると、まず原カラー画像データDaを入力する処理を行ない(ステップS400)、次に処理フラグFoddが値1であるか否かの処理を行なう(ステップS405)。フラグFoddは、初期値が値0とされており、以下の処理により交互に値1,値0に設定されることにより、着目している画素が処理の開始端から数えて奇数番目にあるか(Fodd=0)、偶数番目にあるか(Fodd=1)を示すフラグとして用いられる。開始直後には初期値が値0であることから、ステップS405の判断は「NO」となる。この場合には、先ずフラグFoddに値1を代入する処理を行なった後(ステップS408)、ステップS410に移行して、既述した実施例と同様、ディザマトリックスを用いて格子点の割り当てをおこなう処理を実行する。
【0068】
他方、フラグFoddが値1であれば、着目している画素は処理端から偶数番目(2番目、4番目・・・)であると判断し、先ずフラグFoddを値0に戻し(ステップS420)、その後、着目している位置の画素の原カラー画像データDaが、一つ前の画素のカラー画像データDapと等しいか否かの判断を行なう(ステップS430)。両者が一致していなければ、上述した場合と同様に、ステップS410に移行して、ディザマトリックスを用いて格子点の割り当てをおこなう処理を実行する。これに対して、着目している画素の原カラー画像データDaが一つ手前の画素の原カラー画像データDapと等しい場合には、上述した処理を総て行なわず、一つ手前の画素の結果値RSLpを、着目している画素の結果値RSLに代入する処理を行なう(ステップS440)。
【0069】
着目している画素の原カラー画像データDaが一つ手前の画素の原カラー画像データDapと等しくない場合には、ステップS410により格子点の割り当てを行ない、他方両者が等しい場合には、一つ前の結果値RSLpを代入して同一の格子点に割り当てた後、現在着目している画素の原カラー画像データDaと結果値RSLを、一つ前の画素の値として保存すべく、前画素の原カラー画像データDapおよび前画素の結果値RSLpに代入する処理を行なう(ステップS485)。その後、注目画素を次の画素に移動する処理を行ない(ステップS490)、上述した処理を、原カラー画像データの最後まで繰り返す。
【0070】
以上の処理によれば、第1実施例と同様、原カラー画像データDaの階調数を256階調から18階調に変換することができ、しかも分散型のディザマトリックス(図11下欄)を用いて、適度にばらついた格子点カラー画像データに変換することができる。更に、本実施例では、連続する二つの画素について、着目している画素の原カラー画像データDaが、一つ前の画素の原カラー画像データDapと等しい場合には、ディザマトリックスの閾値を参照する処理以下の総ての処理(ステップS410)を行なわず、一つ前の画素と同じ格子点に割り当てている。したがって、原カラー画像データにおいて、例えばオリジナルの画像を横方向2倍にした画像を処理する場合などには、ステップS410以下の処理は2回に1回で済み、高速に画像を処理することができる。オリジナルの画像を横方向に2倍ないし4倍するといったケースは、プリンタ22の持つ解像度に対して、印刷しようとする画像の解像度が低い場合には、しばしば生じる。また、処理の対象となっている画像が横方向に2倍した画像でなくとも、自然画像の場合は、隣接する画像データ間には大きな相関を有するから、隣接する画素の原カラー画像データが同一である場合も少なくない。こうした場合にも、処理の高速化を図ることができる。なお、図12には示さなかったが、プレ階調数変換に引き続き行なわれる色補正処理についても、同じ格子点に対しては同じ色補正データが得られることに鑑み、連続する二つの画素のカラー画像データDaが同じであれば、再度色補正テーブルCTを参照することなく、同じ色補正データを用いるものとすればよい。この場合には、処理の一層の高速化を図ることができる。
【0071】
(4)第3実施例
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第3実施例の画像処理装置30Aでは、プレ階調数変換部140,色補正部142,スムージング処理部150は、図13に示した処理により実現される。スムージング処理部150は、図2に示した構成では、色補正モジュール98に含まれている。この実施例では、注目画素の主走査方向の位置をhとして、副走査方向の位置をvとして示す。また、以下の説明では、プレ階調数変換部140により階調数変換される前の原カラー画像データORGの各色成分を、Rs[h,v]、Gs[h,v]、Bs[h,v]として記載し、プレ階調数変換後の格子点カラー画像データGCDの各色成分を、Rn[h,v]、Gn[h,v]、Bn[h,v]と表わすものとする。プレ階調数変換により、階調数は、本実施例では各色18階調に低減されており、このデータRn[h,v]等は、何番目の格子点に割り当てられたものであるかを示していると見ることもできる。第2実施例では、色補正テーブルCTは、RGBからCMYKの4色への変換を含むテーブルであり、この色補正データGCDの各色成分を、Cc[h,v]、Mc[h,v]、Yc[h,v]、Kc[h,v]と記載する。なお、図14では、図示の都合上、[h,v]を省略して記載することがある。
【0072】
図14に示した処理が開始されると、まずプレ階調数変換部140によりプレ階調数変換を行なう(ステップS500)。プレ階調数変換は、原カラー画像データORGに相当する各色成分Rs[h,v],Gs[h,v],Bs[h,v]を、第1実施例同様、ディザマトリックスを用いて、予め用意された格子点に割り当て、その階調数を低減する処理である。その手法については、第1実施例で詳しく説明した。図14に示したプレ階調数変換は、原カラー画像データ(Rs,Gs,Bs)に関数PreConvを適用し、格子点カラー画像データ(Rn,Gn,Bn)を得る処理として把握することができる。このプレ階調数変換により得られる格子点カラー画像データGCDの各色成分がRn[h,v],Gn[h,v],Bn[h,v]である。
【0073】
このプレ階調数変換の処理(ステップS500)は、詳しくは、処理している画像が横方向に2倍した画像か否かを判断する処理(ステップS502)、横方向に2倍した画像でなければ、正規のディザマトリックスを用いて閾値データを読み出し、上記のプレ階調数変換を行なう処理(ステップS504)、横方向に2倍した画像である場合には、横方向に2倍したディザマトリックスを用いてプレ階調数変換を行なう処理(ステップS506)から構成されている。なお、処理しようとする画像が横方向に2倍された画像であるか否かは、図14に示した画像処理ルーチンの実行に先立って、例えば、画像の任意の数カ所の画素のデータとその周辺のデータを比較し、どの場所でも同じカラー画像データが2回規則正しく繰り返されているか否かを判断することにより、予め行なっておくことができる。その結果を反映するフラグなどの値を見て、いずれかのプレ階調数変換を行なえば良い。ステップS504およびS506におけるプレ階調数変換は、第1実施例(図10ステップS41a以下)と同様なので、説明は省略する。
【0074】
次に、プレ階調数変換により得られた格子点カラー画像データの各色成分に基づいて、色補正テーブルメモリ134に予め記憶された色補正テーブルCTを参照し、色補正を行なう(ステップS510)。この処理は、色補正部142による処理に相当する。色補正に合わせて、RGBから、最終的なカラープリンタ22の出力するインク色であるCMYKの4色への変換も行なわれる。色補正処理により得られる色補正データCCDの各色成分がCc[h,v],Mc[h,v],Yc[h,v],Kc[h,v]である。なお、図14では、色補正の処理を、色補正テーブルCTを参照する(ルックアップする)ことから、関数RefLUT()として示した。なお、この実施例では、横方向に2倍した画像であると判断した場合でも色補正(ステップS510)を行なっているが、この場合には同じ格子点が2つ連続することから、色補正テーブルCTを参照する処理も一回おきに行なうものとし、横方向に2倍された画像では、同一の色補正結果を用いるものとすることもできる。この場合には、色補正テーブルCTを参照する処理そのものを一回おきに省略することができ、処理の一層の高速化を図ることができる。
【0075】
こうして色補正データCCDの各色成分を得た後、本実施例のスムージング処理部150によるスムージング処理を行なう。このスムージング処理では、まず、注目している画素[h,v]とこれに近接する画素との間でスムージングの処理を行なうか否かの判断を行なう(ステップS520)。どういう場合にスムージングの処理を行なうかについては、様々な手法が考えられることは、上述した通りであるが、この実施例では、図15に示したように、注目画素のプレ階調数変換後のデータRn[h,v],Gn[h,v],Bn[h,v]とこれに隣接する一つ前の画素[h−1,v]の各データとの差が、各色成分について値1以下である場合に、スムージングの処理を行なうと判断している。即ち、着目している画素の各色成分とその主走査方向に一つ前の画素の各色成分とが、プレ階調数変換部140による変換によって、同一または隣接する格子点を上にある場合に、スムージング処理を行なうと判断するのである。かかる判断により、画像に本来備わっているエッジなどではスムージングの処理を行なわないと判断する。
【0076】
スムージングの処理を行なわないと判断した場合には、注目画素の色補正された各色成分Cc[h,v],Mc[h,v],Yc[h,v],Kc[h,v]をそのまま出力データCs,Ms,Ys,Ksとし(ステップS530)、ポスト階調数変換部146に出力する。他方、スムージングの処理を行なうと判断した場合には、一つ前の画素の色補正後の各色成分Cc[h−1,v],Mc[h−1,v],Yc[h−1,v],Kc[h−1,v]と注目画素の各色成分との加算平均を演算し(ステップS540)、これを出力データとして、次のポスト階調数変換部146によるポスト階調数変換に移行する。本実施例では、ポスト階調数変換処理としては、カラープリンタ22の出力がインクドットを形成する・しないの2値的なものであることから、誤差拡散などのハーフトーニングの処理を行なっている。この処理についての説明は省略する。
【0077】
以上のように構成された第3実施例の画像処理装置30Aでは、第1実施例の効果に加えて、スムージング処理部150によりスムージングを行なうので、プレ階調数変換により生じる量子化誤差の影響を軽減でき、量子化誤差に起因する画質の劣化を防止することができる。しかも、プレ階調数変換後のデータに基づいて、注目画素の一つ前の画素と比較し、その各色成分の一つでも隣接する格子点以上離れた格子点に割り当てられている場合には、スムージングの処理を行なわない。この結果、画像に本来存在するエッジなどのシャープさを、スムージングの処理により失うということがない。また、スムージングを行なうか否かの判断を、直前に処理された画素のデータとの比較により行なっているので、比較のために記憶しておくデータに無駄がなく、記憶容量も小さなもので済ませることができる。更に、隣接する一つの画素との比較だけで済むので、演算量も小さくでき、全体の処理を高速化することができる。スムージングの対象となる画素は、画像処理方向に隣接する二つの画素に留まらず、図16(A)に示したように、画像処理方向(図示横方向)に隣接する3つの画素間でスムージングの処理を行なっても良い。更に、図16(B)(C)(D)に示すように、画像処理の方向(主走査方向)に交差する方向の画素との間でスムージングの処理をおこなっても良い。
【0078】
以上説明した第3実施例では、スムージングを行なうか否かの判断を、プレ階調数変換後のデータの各色成分の隔たりにより行なったが、この判断には、様々なバリエーションを考えることができる。例えば、プレ階調数変換後のデータRn[h,v],Gn[h,v],Bn[h,v]による判断に変えて、これを求める元になった原カラー画像データが属している範囲を示すデータRn0[h,v],Gn0[h,v],Bn0[h,v]を用いて判断しても良い。この時、データRn0[h,v],Gn0[h,v],Bn0[h,v]は、着目している画素が隣り合う8個の格子点に囲まれた直方体のいずれに属しているかを示すから、この条件は、着目している画素とこれに隣接する画素(主走査方向に一つ手前の画素)とが、8個の格子点に囲まれた同じ直方体もしくはこれに隣接する直方体に属しているか否かの判断に等しい。図15に示した条件では、各色成分についてプレ階調数変換により割り当てられた格子点が同一または隣接していれば、原カラー画像データとしてどのような関係に合ったかは問わずにスムージングの処理を行なうと判断したが、後者の例では、原カラー画像データが、隣接する格子点に囲まれた同じ空間もしくはこれに隣接する空間に入っていることが条件となる。
【0079】
更に、注目画素とこれに隣接する画素の原カラー画像データが、隣接する格子点に囲まれた同じ直方体の空間に属している場合にのみスムージングを行なうと判断することも可能である。
【0080】
また、隣接する画素同士の隔たりは値1以下とすることができるが、スムージングを行なう条件を緩くして、隔たりが値2以上でもスムージングを行なうものとしても良い。各色成分毎にプレ階調数変換後の階調数が異なることから、特定の色についての判断だけ値2以上とすることもできる。
【0081】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形、改良又は修正を加えて実施することができる。例えば、閾値を記憶したディザマトリックスは、画像処理方向に3倍あるいはそれ以上に拡張したものとしても良い。また、処理する画像の性質を判断し、オリジナルの画像をN倍(Nは2以上の整数)にした画像であると判断した場合には、画像処理方向にN倍に拡張したディザマトリックスを用いるものとしても良い。
【0082】
また、上述した実施例では、インクの吐出にピエゾ素子PEを用い、ピエゾ素子PEに所定時間幅の電圧を印可することによりインクの吐出を行なっているが、この他のインク吐出方式を採用することも容易である。実用化されているインク吐出方式としては、大まかに分けると、連続したインク噴流からインク粒子を分離して吐出する方式と、上述した実施例でも採用された方式であるオンデマンド方式に大別される。前者には、荷電変調によりインクの噴流から液滴を分裂させる荷電変調方式、インクの噴流から大径粒子が分裂する際に生じる微少なサテライト粒子を印字に利用するマイクロドット方式などが知られている。これらの方式も、複数種類の濃度のインクを利用した本発明の印刷装置に適用可能である。
【0083】
また、オンデマンド方式は、ドット単位でインク粒子が必要となったとき、インク粒子を生成するものであり、上述した実施例で採用したピエゾ素子を用いた方式の他、図17(A)〜(E)に示すように、インクのノズルNZ近傍に発熱体HTを設け、インクを加熱することでバブルBUを発生させ、その圧力によりインク粒子IQを吐出する方式などが知られている。これらのオンデマンド方式のインク吐出方式も、複数種類の濃度のインクあるいは径の異なる複数のドットを利用する本発明の印刷装置に適用可能である。また、上記実施例の中でも触れたが、同一濃度のインクを複数回吐出して濃度の異なるドットを形成する構成にも適用することができる。
【0084】
更に、濃淡2種類以上のインクを吐出可能なプリンタや低濃度の淡インクの吐出回数を制御可能なプリンタなどに適用することも可能である。こうしたプリンタでは、濃度の高い濃インクとこれより低濃度の淡インクとの吐出を制御することにより、あるいは淡インクを何回か重ね打ちすることにより、3階調以上の階調表現が可能であるため、最終的な階調数を3以上とすることができる。もとより、ポスト階調数変換を伴う場合には、プレ階調数変換は、最終的に出力される画像データの階調数とは無関係に決定することができ、2階調以上の所望の階調数に変換する処理とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像処理システムを実現する態様の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す画像処理装置30の機能をブロックにより示すブロック図である。
【図4】画像出力装置20の一例としてのカラープリンタ22の構成を示す概略構成図である。
【図5】印字ヘッド28の構造を例示する説明図である。
【図6】インクの吐出の原理を説明する説明図である。
【図7】格子状に分割された色空間の一例を示す説明図である。
【図8】カラー画像データと、近傍の格子点色データの、色空間内における位置を示す説明図である。
【図9】色空間の分割の様子を示す説明図である。
【図10】画像データのプレ階調数変換処理を示すフローチャートである。
【図11】プレ階調数変換処理を誤差拡散法を用いて行なう場合の重みマトリックスの説明図である。
【図12】第2実施例としてのプレ階調数変換処理を示すフローチャートである。
【図13】第3実施例としての画像処理装置30Aの機能をブロックで示したブロック図である。
【図14】第3実施例における画像処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】スムージングを行なうか否かの判断の詳細を示す説明図である。
【図16】スムージングフィルタの具体例を示す説明図である。
【図17】インク粒子の吐出機構の他の構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…画像入力装置
12…スキャナ
14…キーボード
15…フレキシブルディスクドライブ
16…ハードディスク
18…モデム
20…画像出力装置
21…カラーディスプレイ
22…カラープリンタ
23…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…印字ヘッド
30…画像処理装置
30A…画像処理装置
31…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
61…インク吐出用ヘッド
65…導入管
68…インク通路
71…ブラックインク用カートリッジ
72…カラーインク用カートリッジ
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
93…CRTディスプレイ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…ラスタライザ
98…色補正モジュール
99…ハーフトーンモジュール
134…色補正テーブルメモリ
140…プレ階調数変換部
142…色補正部
146…ポスト階調数変換部
148…補間演算部
150…スムージング処理部
300…格子点

Claims (19)

  1. オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした多階調のカラー画像の階調数を低減し、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する画像処理装置であって、
    前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力する入力手段と、
    所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶した閾値記憶手段と、
    閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)する閾値拡張手段と、
    該閾値拡張手段によって該処理方向に実質的にM倍された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該入力した原カラー画像データを、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)の画像データに変換するプレ階調数変換手段と、
    該プレ変換された画像データを色補正する色補正手段と、
    該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数Lの画像データに変換するポスト階調数変換手段と
    を備えた画像処理装置。
  2. 閾値拡張手段は、前記閾値記憶手段に閾値を記憶する際、予め、前記処理方向にM個連続して同一の閾値を記憶しておく手段である請求項1記載の画像処理装置。
  3. 閾値拡張手段は、前記閾値記憶手段に記憶された閾値を参照する際、前記処理方向については同一の閾値をM回続けて用いる手段である請求項1記載の画像処理装置。
  4. 閾値拡張手段は、前記原カラー画像データが、オリジナルの画像を横方向にM倍(Mは、2以上の整数)した画像である場合、前記画素が、横方向にM・S+2ないしM・(S+1)の位置(Sは、0以上の整数)である場合には、前記閾値記憶手段に記憶された閾値のうち、画素がM・S+1の位置にある画素に用いた閾値と同じ閾値を用いる手段である請求項1記載の画像処理装置。
  5. 多階調のカラー画像の階調数を低減し、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する画像処理装置であって、
    前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力する入力手段と、
    所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶した閾値記憶手段と、
    該記憶された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)に変換するN値化の処理を行なうN値化手段と、
    前記入力された原カラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素の原カラー画像データと同一であるか否かを判断する手段と、
    該判断によって両者が同一でないと判断した場合には、前記N値化手段によるN値化を行ない、両者が同一である場合には、前記原カラー画像データを直前に入力した画素について既に行なわれたN値化の結果をそのまま用い、N値化した画像データを出力するプレ階調数変換手段と、
    該プレ変換された画像データを色補正する色補正手段と、
    該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数Lの画像データに変換するポスト階調数変換手段と
    を備えた画像処理装置。
  6. オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした画像であり、2次元以上の色空間における座標値により表現された多色の画像の階調数を低減する画像処理装置であって、
    前記画像の各画素について、前記座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを順次入力する入力手段と、
    前記座標値を表現する前記階調数よりも少ない階調数N(Nは、3以上の整数)により前記色空間を分割し、該分割を前記各次元について行なうことにより得られた格子点の座標値を前記色空間について記憶した格子点情報記憶手段と、
    所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶した閾値記憶手段と、
    閾値マトリックスの該閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)する閾値拡張手段と、
    前記入力されたカラー画像データの前記色空間内での座標値を、該実質的に拡張された閾値を用いて補正し、前記格子点情報記憶手段に記憶された格子点の座標値のうち、該補正後の座標値に近接する座標値に変換して、格子点カラー画像データとして出力する格子点変換手段と、
    該格子点の座標値に変換された格子点カラー画像データを色補正する色補正手段と、
    該色補正後の画像データの階調数を、インクを用いて画像を形成する画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)に変換する階調数変換手段と
    を備えた画像処理装置。
  7. 2次元以上の色空間における座標値により表現された多色の画像の階調数を低減する画像処理装置であって、
    前記画像の各画素について、前記座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを順次入力する入力手段と、
    前記座標値を表現する前記階調数よりも少ない階調数N(Nは、3以上の整数)により前記色空間を分割し、該分割を前記各次元について行なうことにより得られた格子点の座標値を前記色空間について記憶した格子点情報記憶手段と、
    所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶した閾値記憶手段と、
    前記入力されたカラー画像データの前記色空間内での座標値を、該記憶された閾値を用いて補正し、前記格子点情報記憶手段に記憶された格子点の座標値のうち、該補正後の座標値に近接する座標値に変換して、格子点カラー画像データとして出力する格子点変換手段と、
    該格子点の座標値に変換された格子点カラー画像データを色補正する色補正手段と、
    該色補正後の画像データの階調数を、インクを用いて画像を形成する画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)に変換する階調数変換手段と
    を備え、
    前記格子点変換手段は、着目している画素について入力されたカラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素のカラー画像データと同一である場合には、着目画素についての前記格子点変換手段による座標値の変換を行なわず、前記直前の画素について既に変換された座標値をそのまま用いる格子点変換省略手段を有する
    画像処理装置。
  8. 請求項6または請求項7記載の画像処理装置であって、
    前記色補正手段は、
    前記各格子点に対応して、前記カラー画像データの色に関する補正データを記憶した色補正テーブルと、
    前記変換された座標値に対応した格子点の補正データを、前記色補正テーブルから読み出し、補正済みのカラー画像データとして出力する色補正実施手段と、
    を備えた画像処理装置。
  9. 請求項8記載の画像処理装置であって、
    前記色補正テーブルは、前記補正データとして、前記色補正実施手段が出力するカラー画像データを最終的に処理する画像出力装置の色再現特性に適合したものを記憶した画像処理装置。
  10. 請求項8記載の画像処理装置であって、
    前記色補正データ読出手段が読み出した各画素の補正データを、該各画素の近傍の画素の補正データに基づいて平均化する処理を行なう平均化処理手段と
    を備えた画像処理装置。
  11. 請求項8記載の画像処理装置であって、
    前記処理中の画素が前記拡張された閾値を用いて補正された画素以外の画素である場合には、前記処理方向に一つ手前の画素との間で、前記色補正データ読出手段が読み出した両画素の補正データを用いた平均化の処理を行なう平均化処理手段を備えた画像処理装置。
  12. 前記平均化処理手段が、前記入力手段が前記カラー画像データを入力する方向に交差する方向の画素との間で、前記平均化の処理を行なう請求項10記載の画像処理装置。
  13. オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした多階調のカラー画像の階調数を低減して、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する画像処理方法であて、
    前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力し、
    所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶しておき、
    閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)し、
    該処理方向に実質的にM倍された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該入力した原カラー画像データを、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)の画像データにプレ変換し、
    該プレ変換された画像データを色補正し、
    該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数Lの画像データにポスト変換する
    画像処理方法。
  14. 多階調のカラー画像の階調数を低減し、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する画像処理方法であって、
    前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力し、
    所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶しておき、
    該記憶された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)に変換するN値化の処理を行ない、
    前記入力された原カラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素の原カラー画像データと同一であるか否かを判断し、
    該判断によって両者が同一でないと判断した場合には、前記N値化の処理を行ない、両者が同一である場合には、前記原カラー画像データを直前に入力した画素について既に行なわれたN値化の結果をそのまま用い、N値化した画像データを出力するプレ変換を行ない、
    該プレ変換された画像データを色補正し、
    該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数の画像データにポスト変換する
    画像処理方法。
  15. オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした画像であり、2次元以上の色空間における座標値により表現された多色の画像の階調数を低減する画像処理方法であって、
    前記画像の各画素について、前記座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを順次入力し、
    前記座標値を表現する前記階調数よりも少ない階調数N(Nは、3以上の整数)により前記色空間を分割し、該分割を前記各次元について行なうことにより得られた格子点の座標値を前記色空間について記憶しておき、
    所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶しておき、
    閾値マトリックスの該閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)し、
    前記入力されたカラー画像データの前記色空間内での座標値を、該実質的に拡張された閾値を用いて補正し、前記格子点情報記憶手段に記憶された格子点の座標値のうち、該補正後の座標値に近接する座標値に変換して、格子点カラー画像データとして出力し、
    該格子点の座標値に変換された格子点カラー画像データを色補正し、
    該色補正後の画像データの階調数を、インクを用いて画像を形成する画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)に変換する
    画像処理方法。
  16. 2次元以上の色空間における座標値により表現された多色の画像の階調数を低減する画像処理方法であって、
    前記画像の各画素について、前記座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを順次入力し、
    前記座標値を表現する前記階調数よりも少ない階調数N(Nは、3以上の整数)により前記色空間を分割し、該分割を前記各次元について行なうことにより得られた格子点の座標値を前記色空間について記憶しておき、
    所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を記憶しておき、
    前記入力されたカラー画像データの前記色空間内での座標値を、該記憶された閾値を用いて補正し、前記記憶された格子点の座標値のうち、該補正後の座標値に近接する座標値に変換して、格子点カラー画像データとして出力し、
    該格子点の座標値に変換された格子点カラー画像データを色補正し、
    該色補正後の画像データの階調数を、インクを用いて画像を形成する画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)に変換し、
    前記座標値の変換において、着目している画素について入力されたカラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素のカラー画像データと同一である場合には、前記入力されたカラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素のカラー画像データと同一である場合には、着目画素についての前記座標値の変換を行なわず、前記直前の画素について既に変換された座標値をそのまま用いる
    画像処理方法。
  17. オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした多階調のカラー画像の階調数を低減して、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力する機能と、
    所定の領域に予め記憶した所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を読み出す機能と、
    閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)する機能と、
    該処理方向に実質的にM倍された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該入力した原カラー画像データを、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)の画像データにプレ変換する機能と、
    該プレ変換された画像データを色補正する色補正機能と、
    該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)の画像データに変換するポスト変換機能と
    を実現させるためのプログラムを前記コンピュータに読み取り可能に記録した
    記録媒体。
  18. 多階調のカラー画像の階調数を低減して、インクを用いて画像を形成する画像出力装置に出力する機能をコンピュータ上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記多階調の原カラー画像データを処理方向に沿って画素毎に入力する機能と、
    所定の領域に予め記憶した所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を読み出す機能と、
    該記憶された閾値と前記入力した原カラー画像データとを比較して、該原カラー画像データの階調数よりは少なく、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上整数)よりは大きい階調数N(Nは、3以上の整数)に変換するN値化の処理を行なう機能と、
    前記入力された原カラー画像データが、前記画素の処理方向における直前の画素の原カラー画像データと同一であるか否かを判断する機能と、
    該判断によって両者が同一でないと判断した場合には、前記N値化の処理を行ない、両者が同一である場合には、前記原カラー画像データを直前に入力した画素について既に行なわれたN値化の結果をそのまま用い、N値化した画像データを出力するプレ変換を行なう機能と、
    該プレ変換された画像データを色補正する色補正機能と、
    該色補正後の画像データを、前記画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)の画像データに変換するポスト変換機能と
    を実現させるためのプログラムを前記コンピュータに読み取り可能に記録した
    記録媒体。
  19. オリジナル画像を少なくとも縦横いずれかに引き延ばした画像であり、2次元以上の色空間における座標値により表現された多色の画像の階調数を低減する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記画像の各画素について、前記座標値を所定の階調数を用いて表現したカラー画像データを順次入力する機能、
    前記座標値を表現する前記階調数よりも少ない階調数N(Nは、3以上の整数)により前記色空間を分割し、該分割を前記各次元について行なうことにより得られた格子点の座標値を前記色空間について記憶した領域から、該格子点の座標を読み出す機能、
    所定の領域に予め記憶した所定の大きさのディザマトリックスに対応した閾値を読み出す機能、
    閾値マトリックスの該閾値を、前記画素の処理方向に実質的にM倍(Mは、2以上の整数)する機能、
    前記入力されたカラー画像データの前記色空間内での座標値を、該実質的に拡張された閾値を用いて補正し、前記読み出された格子点の座標値のうち、該補正後の座標値に近接する座標値に変換して、格子点カラー画像データとして出力する機能、
    該格子点の座標値に変換された格子点カラー画像データを色補正する機能、
    該色補正後の画像データの階調数を、インクを用いて画像を形成する画像出力装置が一つの画素当たりに形成可能な階調数L(Lは、2以上の整数)に変換する機能
    を実現させるためのプログラムを前記コンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体。
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