JP4099629B2 - 通液補助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
腹膜透析療法において、患者腹腔に注入される透析液注入容器に使用され、より詳細には、注入前に複数に分割された隔室間の通液のために使用される通液手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで腹膜透析関連製品の内、腹膜透析液を入れる袋の材質としては、ポリ塩化ビニル(以下PVC)が最も一般的で、且つ薬剤の形態としては、1チャンバーに全ての液を収納したものが主流であった。しかしながら、最近では“内分泌撹乱物質” に対する警戒から容器材質の脱PVC化が進み、さらに腹膜透析療法の進歩により薬剤の2液分割化が進んでいる。このような中、腹膜透析液の薬剤用バッグについてもオレフィン(主にポリプロピレン)製で且つダブルチャンバーのものが主流となりつつある。
【0003】
このオレフィン製のダブルチャンバーバッグの作製方法としては、イージーピールシールと呼ばれる剥離可能なシール部で2室を分けるものと、取り外し可能なクリップで2室を分けるものの2種類に大別される。後者のクリップで2室を分けた場合、加熱滅菌によって、クリップの当接した(バッグ)シート部分に復元し難い折れ目が付き、さらに内腔面が密着するタッキングを起こしてしまう例もある。また、バッグの素材がオレフィン製であると、シートの硬さも加わって、2液を通液し混合する通液作業が困難になる。そして、上記要因によって、隔室に分割された2液が通液・混合されないで、患者腹腔に注入されると、患者の腹膜に少なからぬダメージを与え、その機能を害することがある。
【0004】
従って、隔室に分離して保存され、投与前に混合して患者に投与する薬液を使用する場合、各隔室内の薬液が充分に通液され、混合されたことを確認することが重要である。そして、可能であれば、何らかの手段によって、強制的に各隔室内の薬液が通液され、混合されるものが望ましい。特に、サイクラーを使用した夜間の腹膜透析(APD療法)では、就寝中に機械が自動で腹膜透析液を注排液することから、2室の通液・混合が確実に実施されることが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、確実且つ容易に各隔室の通液・混合を行うことができる、操作性の良い通液手段を提供することである。さらに、通液手段それ自体に動作(可動)部を有しない簡便な機構(構造)で、安価な通液手段を提供することである。そして、さらに通液・混合中は簡単に薬液容器から脱離しないように工夫された上記の通液手段を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明において、以下に示す手段によって、上記課題を解決できた。即ち、本発明は、遮蔽手段によって分離し保存された複数の隔室を備えた薬液容器に対し、(遮断手段の除去後に)遮断されていた通液部を開口せしめるように装着される通液補助装置であって、該通液補助装置は対面する両側部とこれらを連絡する連絡部からなる略コの字状であり、該両側部のそれぞれの先端には、先端側になるほど対面する導入部間の距離が大きくなるようにテーパーが形成された導入部と該テーパーの基端側に形成された段差である脱離防止部とを有しており、該両側部の先端と連絡部の間には前記連絡部と共同して両側部間に前記通液部を保持する容器保持部を有していることを特徴とする通液補助装置である。
【0007】
前記導入部においては、薬液容器の通液部を容易に、スムースに保持部に誘導することが望まれる。前記保持部においては、単に容器の通液部を保持するだけでなく、容器の(溶着されている)側方からの押圧によって、(上下方向への押圧で)遮断され、閉塞された通液部の内腔面を強制的に開口せしめる押圧機能を有することが必要である。より詳しく言えば、この押圧機能は、隔室を形成するために遮断手段によって、押圧されていた方向とは異なる方向への押圧であり、さらに遮断手段による押圧方向と実質的に垂直になるような方向への押圧が望ましい。
【0008】
さらに、前記脱離防止部においては、容器の通液部を保持部に導入する際は邪魔にならず、一旦通液部が保持部に配置されたら、脱離し難くなるように、(前進は容易であるけれども、逆行は困難となる)逆行防止機能を有することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
また本発明では、必要に応じて下記のような実施形態を取ることによって、さらに優れた効果を得ることができる。即ち、その1つの例として、前記導入部および前記容器保持部の両者を含む全体的形状が、略コ字状であり、対面する両側部とこれらを連絡する連絡部とを少なくとも有する前記の通液補助装置である。この実施態様においては、図3に示すように対面する両側部2と、連絡部3とが容器保持部として、機能する。そして、この容器保持部の特に両側部2が、通液部4を両側方向から押圧することによって、開口せしめ且つその状態を維持する。
【0010】
また、両側部2の先端側に形成したテーパー5が、薬液容器の通液部4を前記保持部に導入するための導入部である。さらに、テーパー5の基端側に形成された段部6が、本通液補助装置1から通液部4が離脱しないように保持する脱離防止部として機能する。このように、本発明の通液補助装置を略コの字状に形成することによって、簡易な構造で上記の各機能を持たせることができる。
【0011】
ここで、薬液容器7は前記両側部2間に通液部4が挟まれるように配置されることになるが、両側部間の距離t1が、両側部間に配置される前記通液部の自然状態における横断部距離t2よりも小さいものであれば、強制的に通液部4が両側部から押圧を維持され続ける。従って、開口状態を効果的に維持するために、前記両側部間距離t1は横断部距離t2より小さくするのが望ましい。
【0012】
そして、前記両側部間の距離t1が、前記通液部の自然状態における横断部距離t2の0.5〜0.9倍であると、容器保持部に通液部4を挿入し難くすることなく、通液部の開口状態を維持できるので、好ましい。
【0013】
前記連絡部3の一部が、前記薬液容器を運搬するために把持する把持部を兼ねた前記通液補助装置は、患者が薬液投与中であっても、容器を持って移動できるので、便利である。
【0014】
図2に示すように、前記両側部2の先端側に前記導入部5がそれぞれ設けられ、これらの導入部は先端側になるほど、対面する導入部間の距離が大きくなるようにテーパーが形成されていると、容器保持部に通液部4を挿入し易い。
【0015】
前記脱離防止部として、前記導入部5のテーパー基端側に形成された段部6を設けると、一旦容器保持部に配置された通液部4が脱離し難くなるので、好ましい。この段部6は、挿入時には邪魔にならないが、脱離する方向に力が作用した時には、逆行防止機能が働き、脱離を防止できる。
【0016】
容器保持部に配置された通液部4の外周は、図3に示すように両側部2と連絡部3と両段部6を結ぶ仮想線で囲まれる方形によって、その形状を拘束されることになる。そのため、前記の両側部間距離t1を横断部距離t2よりも小さくし過ぎて、(略コ字状の)連絡部から前記段部までの距離t3が、t2−t1よりも小さくなると、逆に開口状態を悪化させるので、好ましくない。
【0017】
【実施例】
以下、図面によって、好ましい本発明の一実施例を説明する。
【0018】
本発明の通液補助装置は、コの字形状をしたクリップ1で、コの字の両側部2の内側間隔が、自然状態の複室容器の通液部4の幅、即ち横断部の距離:t2より狭くなるように、寸法設計されている。また、両側部2の先端部分には、通液部4をクリップ1に装着し易いようにテーパー5が形成されている。さらに、通液部4をクリップ1に装着した後には、逆に外れ難くなるように“返し”状の段部6が形成されている。図4は、本発明の通液補助装置の一実施形態の斜視図であり、図5は、この通液補助装置の平面(c)、正面(b)、側面方向(a)からみた状態を示す各概略図である。
【0019】
次に、本通液クリップ1の使用方法について、簡単に説明する。図2に示すように、隔室を遮断していた遮断手段(図示せず)を除去する。その後、薬液容器7の上方または下方から、通液クリップ4を近づける。通液部4が両側部2と連絡部3で形成される容器保持部に配置されるように、テーパー5の形成された導入部から誘導する。
【0020】
導入部に通液部4を挿入する際には、2液を十分混合した後、片側の隔室8を押さえ、通液部4を液で膨らませる。これは、通液部4を上下方向に膨らませ、導入部5に挿入し易くするためである。その状態で通液クリップ1を挿入し、片側チャンバーの押圧を解除する。
【0021】
容器保持部に配置された通液部4は両側部側から押圧され、通液部4を開口せしめる。そして、両側から押圧された通液部外周は上下方向に膨らみ、段部6に係止によって、その膨らみが係止される結果、薬液容器に通液クリップ1から脱離するような力が作用した場合でも、容易に外れないようになる。
【0022】
【発明の効果】
本発明の通液補助装置は、簡単な操作で薬液容器に装着でき、且つ薬液容器の通液部を強制的に押圧することによって、通液部を開口せしめ、隔室間の薬液の流通および混合を確実に行うことができる。さらに、この通液補助装置には脱離防止部が形成されているため、一旦保持部に配置された通液部は、簡単には脱離しなくなり、安定に開口状態を保つことができる。
【0023】
そのため、自動腹膜透析装置等の様に自動的注入・排出装置を使用した場合でも、通液部は確実に開口した状態を保持することができ、閉塞によるポンプへの過負荷もかからず、両室の液をほとんど良好に通液・混合して、患者腹腔内に薬液を投与することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通液補助装置の一実施形態の概略を示す模式図。
【図2】側面方向から見た薬液容器(b)と該容器に装着直前の通液補助装置(a)と、平面的に見た薬液容器(c)の概略を示す模式図。
【図3】薬液容器と通液補助装置の一実施例における形状・寸法を示す模式図。
【図4】本発明の通液補助装置の一実施形態を示す斜視図。
【図5】図4の通液補助装置の平面(c)、正面(b)、側面方向(a)からみた状態を示す各概略図。
【符号の説明】
1.通液補助装置(通液クリップ)
2.両側部(容器保持部)
3.連絡部(容器保持部)
4.通液部
5.テーパー(導入部)
6.段部(脱離防止部)
7.薬液容器
8.隔室
t1.両側部間の距離
t2.両側部間に配置される薬液容器の通液部の自然状態における横断距離
t3.連絡部から段部までの距離

Claims (5)

  1. 複数の隔室を備えた薬液容器に対し、(遮断手段の除去後に)遮断されていた通液部を開口せしめるように装着される通液補助装置であって、該通液補助装置は対面する両側部とこれらを連絡する連絡部からなる略コの字状であり、該両側部のそれぞれの先端には、先端側になるほど対面する導入部間の距離が大きくなるようにテーパーが形成された導入部と該テーパーの基端側に形成された段差である脱離防止部とを有しており、該両側部の先端と連絡部の間には前記連絡部と共同して両側部間に前記通液部を保持する容器保持部を有していることを特徴とする通液補助装置。
  2. 前記容器保持部が、前記両側部間に前記薬液容器の通液部が挟まれるように配置され、両側部間の距離t1が、両側部間に配置される前記通液部の自然状態における横断部距離t2よりも小さいものである請求項1に記載の通液補助装置。
  3. 前記両側部間の距離t1が、前記通液部の自然状態における横断部距離t2の0.5〜0.9倍である請求項2に記載の通液補助装置。
  4. 前記連絡部の一部が、前記薬液容器を運搬するために把持する把持部を兼ねたものである請求項1〜3のいずれかの項に記載の通液補助装置。
  5. 前記連絡部から前記脱離防止部までの距離t3が、t2−t1よりも大きいものである請求項1〜4のいずれかに記載の通液補助装置。
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