JP4099534B2 - 節水弁及びその取付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、バルブの吐出筒と、放水パイプとの間に節水弁を介装固定することを目的とした節水弁及びその取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来パイプの端面へ節水弁を固定するには、節水弁の外側と、パイプ端内側との間へ金属スプリングを介装し、スプリングの弾力によって節水弁を固定する構造が知られていた。
【0003】
【発明により解決しようとする課題】
前記スプリングによれば、水圧変動その他において騒音を発生し、異金属(スプリングとパイプ端)の接触により電蝕を生じるなどの問題点があった。
【0004】
また、パイプの外径が異なる毎に、これに対応する節水弁及びスプリングを必要とする問題点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、弁体の外壁とパイプ内壁との間に弾性筒を介装することにより、前記従来の問題点を解決したのである。
【0006】
また、パイプの寸法が異なる場合であっても、弾性筒によって節水弁を容易確実に嵌挿固定することができる。
【0007】
即ちこの発明に用いる節水弁は、中央孔3を有し、先端部4は閉塞し、側壁に通水孔9、9を穿設した金属製の弁体1の、前記通水孔9、9の外口縁と小間隙を保って外筒12を嵌装固定し、前記外筒12の外側へ外壁に軸方向の突条を有し、放水パイプの基部内側へ嵌挿した際、前記弁体1を弾性的に嵌挿固定でき、かつ鍔6付のゴム又は合成ゴム製の弾性筒5を嵌装すると共に、弁体1に鍔2を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
この発明は、中央孔3を有し、先端部4は閉塞して、側壁に通水孔9、9を穿設した金属製の弁体1の、前記通水孔9、9の外口縁と小間隙を保って外筒12を嵌装固定し、該外筒12の外側へ、外壁に軸方向の突条を有し、放水パイプ13端内側へ嵌挿した際、前記弁体1を弾性的に嵌挿固定でき、かつ鍔6付のゴム又は合成ゴム製の弾性筒5を嵌装すると共に、前記弁体1に設けた鍔2と、前記弾性筒5の鍔6との間に、金属ワッシャー8を介装して節水弁10とし、該節水弁10を前記放水パイプ13の基部内側へ嵌挿し、バルブ15の段部16と係止し、前記放水パイプ13の基部と、前記バルブ15の吐水口17の内壁との間に環状パッキング18を介装し、該環状パッキング18の外側へ金属製の押さえリング19を介装し、該押さえリング19に被冠した袋ナット21を前記バルブ15の口部へ締付固定したことを特徴とする節水弁の取付装置である。
【0009】
前記において、弾性筒の材質は、シリコンゴムその他強靱で適度の弾性を有するゴム又は合成樹脂を用いる。
【0010】
また、弁体は、ステンレス製その他耐蝕性及び耐摩耗性の大きい金属が好ましい。
【0011】
前記弾性筒は、外壁に突条を設けることにより、着脱自在で、弾性限が大きく確実に固定できる。
【0012】
前記発明の弾性筒を用いれば、弁体の内部構造に関係なく取り付けることができるので、弁体の外側が筒状であれば、総ての弁体に用いることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明は、節水弁の弁体の外側に、パイプ端内側へ弁体を固定する為の弾性筒を嵌装固定した節水弁である。また、該節水弁の弾性筒の鍔と、弁体の鍔との間へ、前記パイプの内径より大きい外径のワッシャを介装した節水弁である。
【0014】
この発明は、取付姿勢が下向きの状態のパイプに取り付ける節水弁に使用されることを基本とするが、これに限定されることはない。
【0015】
この発明の節水弁は、パイプ端内側へ嵌挿した状態で強力に固定されるので、そのままの状態でも脱抜するおそれなく、作業性を良好にしている。
【0016】
また、弾性筒を使用するので、弁体が弾力により確保され、弾性筒の老化(弾性消失)までは耐久性がある。
【0017】
そこで、シリコンゴムなどの耐久性の高い材質を使用すれば、弁体の耐用期間は十分目的を達成することができる。
【0018】
この発明の弾性筒は、各種性能、構造の弁体に使用することができる。また、弾性筒の内径を同一にし、外径を各種サイズのパイプに対応させることにより、同一弁体を、各種サイズのパイプに堅固に固定することができる。
【0019】
従って、同一弁体と、外径の相違する弾性筒を用意しておれば、どの現場においても自由に節水工事をすることができる。
【0020】
また、パイプの内径の変動は一定の範囲に収まるので(例えば、プラスマイナス5mm以内)、これに対応する弾性筒を準備すればよいことになる。弾性筒の外壁に数条の突条を設ければ、弾性変形限度が大きいので、実用上2種又は3種のサイズの異なる弾性筒を用意すれば、実用化されているあらゆるサイズのパイプに適応させることができる。
【0021】
【実施例1】
この発明の実施例を図1、2、3、に基づいて説明する。弁体1の外側へシリコン製の弾性筒5を嵌装すると共に、前記弁体1の鍔2と、弾性筒5の鍔6の間へ金属ワッシャー8を介装して、この発明の節水弁10を構成した。
【0022】
前記弁体1は、ステンレス製であって、中央孔3を有し、先端部4は閉塞し、側壁には通水孔9、9が穿設してあり、かつ通水孔9、9の外口縁と小間隙を保って外筒12を嵌装固定して構成してある。
【0023】
前記弾性筒5の外壁には、軸方向に平行な突条7、7が等間隔に設けてある。前記突条7は、断面弧状である。
【0024】
前記節水弁10は、図3のように、放水パイプ13の基部内側へ嵌挿し、バルブ15の段部16と係止してある。
【0025】
前記放水パイプ13の基部と、バルブ15の吐水口17の内壁との間に、環状パッキング18を介装し、環状パッキング18の外側へ金属製の押さえリング19を介装し、袋ナット21で締付固定してある。前記押さえリング19の内縁突条22は前記放水パイプ13の環状溝23と係止させ、前記押さえリング19の外縁下面(図3)は、前記バルブの吐水口17の端面24と係止させてある。
【0026】
従って、袋ナット21を締め付け、環状パッキング18を過度に変形させるおそれはない。
【0027】
前記実施例において、放水パイプ13の内径に比し、弁体1の外径は小さいが(例えば弁体1の鍔2の外径より、放水パイプ13の内径が大きい)、節水弁10を支障なく堅固に取り付けることができる。
【0028】
【実施例2】
この発明の他の実施例を図4、5、6に基づいて説明する。図4に示す節水弁20は、前記実施例1の節水弁10かワッシャー8を除去したものに相当するので、同一部分は同一符号を付して説明する。
【0029】
弁体1の外側へシリコン製の弾性筒5を嵌装してこの発明の節水弁20を構成した。
【0030】
前記弁体1は、ステンレス製であって、中央孔3を有し、先端部4は閉塞し、側壁には通水孔9、9が穿設してあり、かつ通水孔9、9の外口縁と小間隙を保って外筒12を嵌装固定して構成してある。
【0031】
前記弾性筒5の外壁には、軸方向に平行な突条7、7が等間隔に設けてある。前記突条7は、断面弧状である。
【0032】
前記節水弁10は、図3のように、放水パイプ13の基部内側へ嵌挿し、バルブ15の段部16と係止してある。
【0033】
前記放水パイプ13の基部と、バルブ15の吐水口17の内壁との間に、環状パッキング18を介装し、環状パッキング18の外側へ金属製の押さえリング19を介装し、袋ナット21で締付固定してある。前記押さえリング19の内縁突条22は前記放水パイプ13の環状溝23と係止させ、前記押さえリング19の外縁下面(図6)は、前記バルブの吐水口17の端面24と係止させてある。
【0034】
従って、袋ナット21を締め付け、環状パッキング18を過度に変形させるおそれはない。
【0035】
前記実施例において、放水パイプ13の内径に比し、弁体1の外径は小さいが(例えば弁体1の鍔2の外径より、放水パイプ13の内径が大きい)、節水弁10を支障なく堅固に取り付けることができる。
【0036】
【発明の効果】
この発明は、弁体にパイプとの取付を堅固にする弾性筒を嵌着して節水弁を完成したので、パイプ寸法の如何に関わらず、同一弁体を取り付けることができる効果がある。
【0037】
また、弾性筒はゴム又は合成樹脂などであるから、通水時の振動(騒音)は皆無であり、異金属の接触による電蝕を生じるおそれもないなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の実施例の正面図。
(b)同じく平面図。
(c)同じく断面図。
【図2】同じく取付時の展開説明図。
【図3】同じく取付装置の実施例の断面拡大図。
【図4】(a)同じく他の実施例の正面図。
(b)同じく平面図。
(c)同じく断面図。
【図5】同じく取付時の展開説明図。
【図6】同じく取付装置の実施例の断面拡大図。
【符号の説明】
1 弁体
2 鍔
3 中央孔
4 先端部
5 弾性筒
6 鍔
7 突条
8 ワッシャー
9 通水孔
10、20 節水弁
12 外筒
13 放水パイプ
15 バルブ
21 袋ナット
Claims (1)
- 中央孔3を有し、先端部4は閉塞して、側壁に通水孔9、9を穿設した金属製の弁体1の、前記通水孔9、9の外口縁と小間隙を保って外筒12を嵌装固定し、該外筒12の外側へ、外壁に軸方向の突条を有し、放水パイプ13端内側へ嵌挿した際、前記弁体1を弾性的に嵌挿固定でき、かつ鍔6付のゴム又は合成ゴム製の弾性筒5を嵌装すると共に、前記弁体1に設けた鍔2と、前記弾性筒5の鍔6との間に、金属ワッシャー8を介装して節水弁10とし、該節水弁10を前記放水パイプ13の基部内側へ嵌挿し、バルブ15の段部16と係止し、前記放水パイプ13の基部と、前記バルブ15の吐水口17の内壁との間に環状パッキング18を介装し、該環状パッキング18の外側へ金属製の押さえリング19を介装し、該押さえリング19に被冠した袋ナット21を前記バルブ15の口部へ締付固定したことを特徴とする節水弁の取付装置。
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JP2003113654A JP4099534B2 (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 節水弁及びその取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003113654A JP4099534B2 (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 節水弁及びその取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004316310A JP2004316310A (ja) | 2004-11-11 |
JP4099534B2 true JP4099534B2 (ja) | 2008-06-11 |
Family
ID=33473484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003113654A Expired - Lifetime JP4099534B2 (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 節水弁及びその取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4099534B2 (ja) |
-
2003
- 2003-04-18 JP JP2003113654A patent/JP4099534B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2004316310A (ja) | 2004-11-11 |
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