JP4098821B1 - Vgsタイプターボチャージャにおける可変機構並びにこれを組み込んだ排気ガイドアッセンブリ - Google Patents

Vgsタイプターボチャージャにおける可変機構並びにこれを組み込んだ排気ガイドアッセンブリ Download PDF

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Abstract

【課題】 VGSタイプターボチャージャに組み込まれ、可変翼を一斉に回動させる可変機構のドライブリングにおいて、特に別部材を後付けすることなく、外部アクチュエータからシフト駆動が入力される入力部の耐摩耗性を部分的に向上させるようにした新規な手法を提供する。
【解決手段】 本発明は、可変翼1の軸部12が接続されるドライブリング31を、ほぼ一定厚の金属素材から打ち抜いたブランク材Bから形成するものであり、ブランク取りの際には、ドライブリング31の実製品部位以外に、余剰の補強部36bkを併せ持つブランク取りを行い、この補強部36bkを適宜折り返してアクチュエータACからシフト駆動が入力される入力部36の厚さを部分的に増し、入力部36の耐摩耗性を向上させるようにしたことに加えて本願実施にあたって材種/板厚/形状因子を特定したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用エンジン等に用いられるVGSタイプターボチャージャ〔VGSはVariable Geometry Systemの略〕において、可変翼を適宜回動させ、タービンに送り込む排気ガスの流量を調整する可変機構に関するものであって、特に可変翼を回動させる際、可変翼に駆動を伝えるためのドライブリングを一定厚の板状部材から形成しながらも、アクチュエータからシフト駆動が入力される入力部においては金属素材の一部を折り返して形成することにより充分な耐摩耗性を確保するようにした新規な可変機構とこれを組み込んだ排気ガイドアッセンブリに係るものである。
自動車用エンジンの高出力化、高性能化の一手段として用いられる過給機としてターボチャージャが知られており、このものはエンジンの排気エネルギによってタービンを駆動し、このタービンの出力によってコンプレッサを回転させ、エンジンに自然吸気以上の過給状態をもたらす装置である。このターボチャージャは、エンジンが低速回転しているときには、排気流量の低下により排気タービンがほとんど働かず、従って高回転域まで回るエンジンにあってはタービンが効率的に回るまでのもたつき感と、その後の一挙に吹き上がるまでの所要時間いわゆるターボラグ等が生ずることを免れないものであった。また、もともとエンジンの回転数が低いディーゼルエンジンでは、ターボ効果を得にくいという欠点があった。
このため低回転域からでも効率的に作動するVGSタイプのターボチャージャ(VGSユニット)が開発されてきている。このものは、少ない排気流量を可変翼(羽)で適宜絞り込み、排気の速度を増し、排気タービンの仕事量を大きくすることで、低速回転時でも高出力を発揮できるようにしたものである。このためVGSユニットにあっては、別途可変翼の可変機構等を必要とし、周辺の構成部品も従来のものに比べて形状等をより複雑化させなければならなかった。
このようなことから本出願人も、VGSタイプのターボチャージャに関し、鋭意研究や開発を重ね、多くの特許出願に至っている(例えば特許文献1〜8参照)。
ところで、このようなVGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリには、周状に等配された複数の可変翼を一斉に且つ均等に開閉させる可変機構(ドライブリング)が設けられている。すなわち、外部に設けられたアクチュエータからのシフト駆動を受けて、まずドライブリングを含む可変機構が回動し、最終的に複数の可変翼が一斉に且つ均等に開閉(回動)するものである。
なお、ターボチャージャは、高温・排ガス下という極めて過酷な環境で繰り返し使用されるものであり、また可変翼はその開放量によって排気ガスの流量を制御するものであるため、作動中の可変翼には排気ガスの力が大きく作用している。このため、可変翼を回動させる際、アクチュエータACからのシフト駆動を受けるドライブリング31′、特にシフト駆動が入力される入力部36′に過大な力が作用し、また上述した環境条件も相まって、この部分がより一層厳しい環境下に晒されていた。従って、ドライブリング31′の入力部36′については、一例として図14(a)に示すように、この部分の肉が長年の使用により、部分的にえぐり取られたような状態、もしくは削ぎ落とされたような状態に摩耗(減肉)することがあり、入力部36′の耐摩耗性を向上(補強)させる手法が求められていた。
このような摩耗を極力抑えるには、ドライブリング31′の板厚を全体的に増し、全体的に耐摩耗性を高める手法や、ドライブリング31′の使用素材そのものを変更して耐摩耗性向上を材質から見直す手法等が考えられる。
しかしながら、上述した摩耗は、ドライブリング全体に生じる現象ではなく、特にアクチュエータACからのシフト駆動を受ける入力部36′において生じる現象であるため、ドライブリング31′の板厚を全体的に増す手法は、入力部36′以外の言わば不必要な部位の補強を図るものとなり、重量増加やコストアップにつながるため、容易に採用できない手法であった。もとより、この種の自動車部品業界にあっては、低コスト化、軽量化、省スペース化等が常に求められており、このため全体的に板厚を増す本手法は、この流れに反し、現実的な手法ではなかった。
一方、ドライブリング31′の素材そのものを耐摩耗性の高いものにするという手法も、高コスト化を伴うため、低コスト化が恒久的な課題となっている自動車部品業界の現状では、容易に採用できる手法ではなかった。
なお、ドライブリング31′の入力部36′は、アクチュエータ側のシフト伝達部材を受け入れるために、スリット状の駆動用開口36a′を有することが多いため、この開口を打ち抜いてしまうのではなく、例えば図14(b)に示すように、ブランク材B′の実製品部位に対して約90度程度立ち上げ(折り曲げ)、これを入力部36′の補強に利用する試みもあるが、入力部36′の駆動用開口36a′は、もともと幅寸法Sが限られているため(狭いため)、この程度の立ち上げでは、入力部36′の耐摩耗性を充分に向上させることはできなかった。
このようなことから現状では、例えば図14(c)に示すように、ドライブリング31′の入力部36′に補強用の別部材pを溶接等で取り付け、入力部36′の耐摩耗性を部分的に向上させる手法が採られている。しかしながら、この手法は、別部材pが新たに必要となり、更にこの別部材pを溶接などで接合(後付け)しなければならないため、必然的に製造段階での工程が増し、価格競争が熾烈な自動車業界にあっては、これに替わる更なる改良が求められていた。
特開2003−49655号公報 特開2003−49663号公報 特開2003−49656号公報 特開2003−49657号公報 特開2003−49658号公報 特開2003−49659号公報 特開2003−48033号公報 特開2003−49660号公報
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、特に別部材の後付けを要することなく、外部アクチュエータからシフト駆動が入力されるドライブリングの入力部の補強が容易に行えるようにした新規な可変機構と、これを組み込んだ排気ガイドアッセンブリの開発を試みたものである。
すなわち請求項1記載のVGSタイプターボチャージャにおける可変機構は、
排気タービン(T) の外周位置に配置された複数の可変翼(1) を回動させ、
エンジンから排出された比較的少ない排気ガス(G) を、この可変翼(1) によって適宜絞り込み、排気ガス(G) の速度を増幅させ、排気ガス(G) のエネルギで排気タービン(T) を回し、排気タービン(T) に直結されたコンプレッサで自然吸気以上の空気をエンジンに送り込み、低速回転時であってもエンジンが高出力を発揮できるようにしたVGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ(AS)に組み込まれる可変機構(3) において、
前記可変機構(3) によって複数の可変翼(1) を一斉に回動させるにあたっては、外部に設けられたアクチュエータ(AC)をシフト駆動させることにより、可変翼(1) の軸部(12)が接続されたドライブリング(31)を回動させて、複数の可変翼(1) を一挙に回動させるものであり、
また、このドライブリング(31)は、ほぼ一定の板厚の金属素材から打ち抜かれたブランク材(B) から形成されるものであり、ブランク取りの際には、ドライブリング(31)の実製品部位以外に、余剰の補強部(36bk)を併せ持つブランク取りを行い、この補強部(36bk)を適宜折り返してアクチュエータ(AC)からシフト駆動が入力されるドライブリング(31)の入力部(36)の厚さを部分的に増し、入力部(36)の耐摩耗性を向上させるものであり、
また、前記ドライブリング(31)のブランク材(B) には、補強部(36bk)の折り返しを支援する切り込み(37)が形成されることを特徴として成るものである。
また請求項2記載のVGSタイプターボチャージャにおける可変機構は、前記請求項1記載の要件に加え、前記ブランク材(B) 形成される切り込み(37)は、ブランク取りの際に併せて形成されることを特徴として成るものである。
また請求項3記載のVGSタイプターボチャージャにおける可変機構は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記補強部(36bk)をブランク材(B) に形成するにあたっては、ドライブリング(31)の中心と入力部(36)とを結ぶ半径線上に展開形成されることを特徴として成るものである。
また請求項4記載のVGSタイプターボチャージャにおける可変機構は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記ドライブリング(31)のブランク材(B) には、オーステナイトポテンシャルが28以上、ASTM結晶粒度番号が6.0〜8.0の耐熱オーステナイト鋼が適用されるものであり、
また前記入力部(36)の幅寸法をb、板厚をtとした場合、b/t値を3.0以上に設定するようにしたことを特徴として成るものである。
ここでASTMとは、「American Society of Testing Materials 」の略であり「アメリカ材料試験協会」を示す。
また請求項5記載のVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリは、排気タービン(T) の外周位置に、複数の可変翼(1) を回動自在に設け、
エンジンから排出された比較的少ない排気ガス(G) を、この可変翼(1) によって適宜絞り込み、排気ガス(G) の速度を増幅させ、排気ガス(G) のエネルギで排気タービン(T) を回し、排気タービン(T) に直結されたコンプレッサで自然吸気以上の空気をエンジンに送り込み、低速回転時であってもエンジンが高出力を発揮できるようにしたVGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ(AS)において、
前記請求項1、2、3または4記載の可変機構(3) を組み込んで成ることを特徴として成るものである。
これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
すなわち請求項1記載の発明によれば、可変翼を一斉に回動させるドライブリングを、ほぼ一定の板厚の金属素材から形成しながらも、板材の一部を折り返すことによって、外部アクチュエータからシフト駆動が入力される入力部の耐摩耗性を部分的に高めることができる。従って、ドライブリングの入力部に何ら別部材を後付けすることなく、入力部の耐摩耗性を高めることができる。また別部材を後付けする必要がないため、製造が能率的に行え、低コスト化、軽量化、省スペース化等を達成することができる。
また、本発明では、板状部材からドライブリングを形成しても、入力部の耐摩耗性を集中的に向上させることができるため、従来使用していたドライブリングそのものの材質を根本から見直すことができ、場合によっては従来よりも耐熱性の低い安価な素材の使用も考慮することができ、更なる低コスト化の可能性も開ける。
また、ブランク材には補強部の折り返しを支援する切り込みが形成されるため、補強部の折り返しが確実に行え、所望の入力部を確実に形成することができる。なお、排気ガイドアッセンブリは、狭い空間に種々の部材が数多く組み込まれているため、切り込みによって板部材の一部を確実に折り返して入力部を形成することは、部材間の接触防止にも寄与する。
また請求項2記載の発明によれば、切り込みの形成が、材料取りであるブランク取りと併せて行えるため、ドライブリングの製造性(量産性)をより向上させることができる。
また請求項3記載の発明によれば、ブランク材のリング中心側(リング内側)を折り返して補強部を形成することができるため、通常はブランク取り後に廃棄されるリング内側のくり抜き部位を補強部として有効に活用でき、素材の徹底活用やコスト低減をより一層促進させることができる。また、リング中心と入力部とを結ぶ半径方向(非製品部位)に補強部を展開形成する構成は、リング中心側とリング外側に形成される補強部を互い違いに折り返して行くことで、入力部の板厚を更に増す構造が比較的容易に採れる。
また請求項4記載の発明によれば、主に平面歪曲げ変形理論に基づいてブランク材において好ましい材種/材質/形状因子を特定したため、補強部を折り返す曲げ加工がより一層精緻に行える。また、本理論に基づいてブランク材の材種/材質/形状因子を選定する本発明は、ドライブリングを合理的に製作できることにとどまらず、排気ガイドアッセンブリの生産性の向上にも寄与し得る。
また請求項5記載の発明によれば、可変翼を回動させるドライブリングを、ほぼ一定の板厚の金属素材から形成しながらも、板材の一部を折り返すことによって、外部アクチュエータからのシフト駆動が入力される入力部の耐摩耗性を部分的に高めることができる。従って、ドライブリングの入力部に特に別部材を設けることなく、ドライブリングの製造ひいては排気ガイドアッセンブリの製作が効率的に行え、低コスト化、軽量化、省スペース化等を達成することができる。
また、本発明によれば板状部材からドライブリングを形成しても、部分的に入力部の補強が図れるため、従来使用していたドライブリングそのものの材質を根本から見直すことができ、場合によっては従来よりも耐熱性の低い安価な素材の使用が検討でき、更なる低コスト化の可能性も開ける。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
なお、説明にあたっては、本発明の可変機構3を組み込んだVGSタイプのターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリASについて概略的に説明しながら、可変機構3について併せて説明する。
排気ガイドアッセンブリASは、特にエンジンの低速回転時において排気ガスGを適宜絞り込んで排気流量を調節するものであり、一例として図1に示すように、排気タービンTの外周に設けられ実質的に排気流量を設定する複数の可変翼1と、可変翼1を回動自在に保持するタービンフレーム2と、排気ガスGの流量を適宜設定すべく可変翼1を一定角度回動させる可変機構3とを具えて成るものである。以下、各構成部について説明する。
まず可変翼1について説明する。このものは一例として図1に示すように、排気タービンTの外周に沿って円弧状に複数(一基の排気ガイドアッセンブリASに対して概ね10〜15個程度)配設され、そのそれぞれが、ほぼ均等に且つ一斉に回動して排気流量を調節する。また可変翼1は、翼部11と、軸部12とを具えて成り、以下、これらについて説明する。
まず翼部11は、主に排気タービンTの幅寸法に応じて一定幅を有するように形成されるものであり、その幅方向における断面が翼形に形成され、排気ガスGが効果的に排気タービンTに向かうように構成されている。なお、ここで図1に併せて示すように、翼部11の幅寸法を便宜上、翼幅hとする。また図に示すように、翼部11の翼形断面において肉厚となる端縁を前縁11a、肉薄となる端縁を後縁11bとし、前縁11aから後縁11bまでの長さを翼弦長Lとする(図4(a)参照)。
更にまた、翼部11には、軸部12との境界部(接続部)に、軸部12より幾分大径の鍔部13が形成される。なお鍔部13の底面(座面)は、翼部11の端面と、ほぼ同一平面上に形成され、この平面が可変翼1をタービンフレーム2に挿入した際の座面となり、排気タービンTにおける幅方向(翼幅hの方向)の位置規制を図る作用を担っている。
一方、軸部12は、翼部11と一体的に連続形成されるものであり、翼部11を動かす際の回動軸となる。そして、この軸部12の先端には、可変翼1の取付状態の基準となる基準面15が形成される。なお、この基準面15は、後述する可変機構3に対しカシメ等によって固定される部位であり、一例として図1に示すように、軸部12を対向的に切り欠いた二平面として形成される。
図1に示した可変翼1は、翼部11の一方のみに軸部12が形成された、いわゆる片持ちタイプの可変翼1である。しかしながら、可変翼1としては、例えば図4(b)に示すように、翼部11の両側に軸部12が形成された、いわゆる両軸タイプもしくは両持ちタイプのものも適用できる。以下、単に「可変翼1」と称した場合には、これら双方のタイプのものを総称するものとし、特に両者を区別したい場合に、両軸タイプの可変翼に1Aと符号を付して区別するものである。以下、この可変翼1Aについて説明する。
両軸タイプの可変翼1Aは、基本的には片持ちタイプの可変翼1の形態を踏襲するものであり、大きな相違点は、上述したように翼部11の両側に軸部12を有する点である。ここで、双方の軸部12を区別して示す場合には、一例として図4(b)に示すように、互いの軸長に因み、便宜上、長軸部12aと短軸部12bと称して区別する。因みに、このような両軸タイプの可変翼1Aは、片持ちタイプのものに比べ、可変翼1Aの作動安定性(回動安定性)や強度等を向上させ得る点で有効である。
次に、タービンフレーム2について説明する。このものは、複数の可変翼1を回動自在に保持するフレーム部材として構成されるものであって、一例として図1、4に示すように、フレームセグメント21と保持部材22とによって可変翼1(翼部11)を挟み込むように構成される。
フレームセグメント21は、中央部分が開口状態に形成され、その周縁部分に可変翼1の軸部12(長軸部12a)を受け入れる軸受部25が等配されて成るものである。また、このフレームセグメント21の外周部には、後述する可変機構3が設けられる。
また保持部材22は、一例として図1に示すように中央部分を開口した円板状に形成される。
なお、可変翼1が両軸タイプである場合には、図4(b)に示すように、保持部材22にも軸受部25が等配され、ここに可変翼1の短軸部12bが回動自在に挿入される。ここで、双方の軸受部25を区別して示す場合には、長軸部12aを保持する軸受部を25a、短軸部12bを保持する軸受部を25bとする。なお、ここでは軸受部25aを貫通状態に形成する一方、軸受部25bについては非貫通状態に形成しており、これは軸受部25bからの排気ガスGのリークを特に他の部材を用いることなく防止する上で効果的な構成である。逆に言えば、軸受部25bを軸受部25aと同様に貫通状態に形成した場合には、可変翼1の逆側から軸受部25bを塞ぐような部材(例えばリング状部材)を設けることが好ましい。
そして、これらフレームセグメント21と保持部材22とによって挟み込まれた可変翼1を、常に円滑に回動させ得るように、両部材間の寸法が、ほぼ一定(概ね可変翼1の翼幅h程度)に維持されるものであり、一例として軸受部25の外周部分に、四カ所設けられたカシメピン26によって両部材間の寸法が維持される。ここで、このカシメピン26を受け入れるためにフレームセグメント21及び保持部材22に開口形成される孔をピン孔27とする。
また、ここではフレームセグメント21は、複数の部材を組み合わせて形成するものであり、これら各要素をフレーム要素とし、翼部11(排気タービンT)に近いものから順次21a、21b、21c、21d・・・と付すものである(代表符号21nとする)。なお、これら各要素の組み付けにあたってはカシメ加工やピン圧入あるいはブレージング加工等によって締結(接合)することが可能である。
またフレームセグメント21を分断構成したのは、軸受部25aに段差を形成し易いためである。すなわち、例えば図4の場合には、フレーム要素21a、21cには軸部12(長軸部12a)とほぼ同程度の孔(軸受部25a)を開口しておき、フレーム要素21bには、これよりも大きな孔(軸受部25a)を開口しておくことで、これらを一体化した際には、長軸部12aと軸受部25aとの接触を部分的なものとし、可変翼1の摺動抵抗を極力抑制する構成が容易に採れるためである。従って、短軸部12bを保持する軸受部25bについても、段差を形成し、摺動抵抗を抑えることが可能である。もちろん、軸部12に段差を設け、軸受部25をストレート状に形成することでも軸部12の部分的な接触状態、つまり可変翼1の摺動抵抗を抑えた軸受構造を実現することができる。
次に、本発明の可変機構3について説明する。可変機構3は、排気流量を調節するために可変翼1を適宜回動させるものであり、一例として図1に示すように、排気ガイドアッセンブリAS内において可変翼1の回動を生起するドライブリング31と、この回動を可変翼1に伝達する伝達体32とを主な構成部材とする。
ドライブリング31は、例えば図示したような長円形状の突起(これを駆動部33とする)を具えるとともに、伝達体32は、U字状の受動部34を具え、このU字状受動部34の内側に、突起状駆動部33を受け入れて、ドライブリング31からの回動を伝達体32に伝える。つまり、突起状駆動部33の外側と、U字状受動部34の内側とが、互いに回転滑り接触(係合)を行うことによって、ドライブリング31の回動を伝達体32に伝えるものである。
また、伝達体32には、可変翼1の基準面15(軸部12)を受け入れる挿入孔35が形成され、可変翼1は、軸部12がこの挿入孔35に適宜の角度で嵌め込まれた後、カシメ等によって締結(接合)される。これにより伝達体32が、ドライブリング31の作動(回動)を受けて一定角度振られると、可変翼1も適宜の角度、回動するものである。
なお、上記ドライブリング31は、排気ガイドアッセンブリASの外部に設けられたアクチュエータACによってシフト駆動されるものであり、ドライブリング31の周縁部に形成されたスリット状の開口部分が、アクチュエータACからのシフト駆動を受ける入力部36となる。
ここで入力部36とは、図1(b)に示すようにアクチュエータACからシフト駆動が入力される部位を全体的に示すものとし、アクチュエータAC側のシフト伝達部材(ピン状部材やリンク部材等)を受け入れるスリット状の開口を駆動用開口36aとする。また、この駆動用開口36aの両サイド、すなわちアクチュエータAC側のシフト伝達部材が直接当接し、実質的に補強を要する部位をサイド部36bとする。
また入力部36は、ブランク材Bの一部を折り返して形成するため、ブランク取りの際には、予め完成状態のドライブリング31のほぼ正面投影形状となる実製品部位の他に、非製品部位となる余剰の補強部36bkを併せ持つようにブランク取りを行うものである(図1(b)参照)。そして、この補強部36bkを、実製品部位の入力部36に重ねるように一回以上折り曲げることで、完成状態の入力部36の耐摩耗性を向上させるものである。なお、図中符号36cは、ブランク材Bの補強部36bk(駆動用開口36aの先端側)においてサイド部36bをつなぐように形成された接続部である。
また、ブランク材Bには、補強部36bkの折り返しを支援する切り込み37が形成され、これにより補強部36bkを確実に且つスムーズに折り返すことができ、所望の入力部36を実現することができる。特に、このような切り込み37の形成を、材料取りであるブランク取りと併せて行えば、ドライブリング31の製造性(量産性)をより向上させることができ合理的である。
なお、切り込み37は、例えば図1(b)に示すように、入力部36の幅方向すなわちサイド部36bの外縁に沿って形成することもできるし(リングから見ると半径方向に当たるため、これを径方向の切り込み37とする)、あるいは図2に示すように、駆動用開口36aに対しほぼ直交状態に形成することもできる(これを周方向の切り込み37とする)。
因みに、図1のような径方向の切り込み37は、補強部36bkがドライブリング31の外径(外側の円)から、はみ出さないように折り返すことができるため(いわゆるツラ位置での折り返しが行えるため)、入力部36をリング外側(リング外郭)に突出させられない場合に好適な折り返しとなる。
これに対し、図2のような周方向の切り込み37は、補強部36bkがリング外側に突出しても構わない場合に適した折り返しと言え、この場合の切り込み37は、曲げ線(折り返しの最も外側に当たる位置)の両端に形成することが好ましい。これは、曲げ加工の際、曲げ線上において、割れや鞍状の反り等の形状不良が生じることがあり、これが上記切り込み37によって防止でき、所望の折り返しが、より確実に行えるためである(図9参照)。もちろん、このような周方向の切り込み37をブランク材B(ドライブリング31)に形成する場合には、入力部36の中央に駆動用開口36aが形成されることを考慮して、補強部36bkの接続強度が充分保てるように、その切り込み長さを設定するものである。
なお、ここでは、これら二種の切り込み37を各ブランク材B(ドライブリング31)に別々に形成した実施例を示したが、ドライブリング31の素材や板厚、あるいは入力部36の幅寸法(折り返しの幅寸法)等によっては、これら二種の切り込み37を一つのブランク材Bに同時に形成することも可能である。
更に、上記図1や図2で示した切り込み37は、言わば長円形状であったが、三角形状、矩形状、円形、スリット(線状)等、適宜の形状が採用できる。
また、特許請求の範囲で記載した「補強部の折り返しを支援する切り込み」とは、これら二種の切り込み37の上述した作用・効果に着眼した説明である。
排気ガイドアッセンブリASは、以上述べた可変翼1、タービンフレーム2、可変機構3によって、エンジンが低速回転を行った際には、アクチュエータACからのシフト駆動によりドライブリング31を適宜回動させるものであり、これが伝達体32を介して軸部12に伝えられ、最終的に可変翼1を回動させるものである。そして、このような作動により図1(a)に示すように、排気ガスGが適宜絞り込まれ、その排気流量が調節されるものである。
なお、複数の可変翼1を取り付けた初期状態において、これらを周状に整列させるにあたっては、各可変翼1と伝達体32とが、ほぼ一定の角度で取り付けられる必要があり、本実施例においては、主に可変翼1の基準面15が、この作用を担っている。
排気ガイドアッセンブリASは、以上述べたような基本構造を有するものであって、以下、ドライブリング31の様々な実施例(改変例)について説明する。
すなわち上記図1に示したドライブリング31は、入力部36を形成するにあたり、まずブランク材B(補強部36bk)に予め駆動用開口36aを形成しておき、これを折り返して入力部36を形成するように図示した。しかしながら、入力部36の形成にあたっては、必ずしも駆動用開口36aを先に形成しておく必要はなく、例えば図2に示すように、駆動用開口36aが形成(開口)されていない補強部36bkを折り返してから、板厚二枚分の素材(ブランク材B)を同時に打ち抜き、駆動用開口36aを形成することも可能である。
また、上記図1に示した補強部36bkは、サイド部36bを接続部36cによって、つなげるように形成したが、例えば図3に示すように、補強部36bkは駆動用開口36aの先端側をつなげず(接続部36cを設けずに)、セパレート状に形成することも可能である。
また、上記図1〜図3に示した実施例は、いずれも補強部36bkを一回だけ折り返して、トータルで板厚二枚分の入力部36を形成するものであった。しかしながら、ブランク形状を種々工夫することにより、三枚以上の板厚を有する入力部36も形成することができるため、以下、このような実施例(改変例)について説明する。
まず図5(a)は、入力部36の内周側と外周側(リング中心側とリング外側)とに別々の補強部36bkを形成しておき、これを実製品部位の入力部36に対し、互い違いに折り返して、最終的にブランク材Bの三枚分の板厚を有する入力部36を形成した実施例である。この場合、端的には一枚で形成した入力部36に対して3倍の耐摩耗性を付与することができるものである。
なお、このように入力部36の内周側と外周側とに形成しておいた補強部36bkを、互いに異なる方向に折り返して入力部36の板厚を増強させる手法は、折り返した板厚がブランク材Bの両方の面に対して均等に増すため、他部材との接触を避けたい場合(片方の面のみに板厚を増すことが好ましくない場合)等に好適である。
また図5(b)は、入力部36の外周側(リング外側)に二枚分の補強部36bkを連続形成しておき、これを手前側と後方側とに交互に折り返して、最終的に板厚三枚分の入力部36を形成する実施例である。
なお図5は、どちらもドライブリング31の中心と入力部36とを結ぶ半径方向(直線上)に補強部36bkを展開形成した例であり、これによりリング中心側とリング外側に形成される補強部36bkを交互に折り返して行くことで、完成状態の入力部36の板厚をより一層増す構造が採り易くなるものである(理論上は板厚四枚分以上の入力部36を形成することも容易と考えられる)。
また、上記図5(a)では、通常、ブランク後に廃棄されることが多いリング中心側に、補強部36bkを形成するため、使用素材の徹底利用が図れ、更なるコスト低減につなげることができる。
更に図6(a)は、入力部36の外周側(リング外側)に、一枚分の補強部36bkを形成するとともに、そのサイド部分にもう一枚分の補強部36bkを形成した実施例である。この場合も折り方は異なるものの、サイド部分の補強部36bkと、リング外周側に延長状態に形成された補強部36bkとを、交互に折り返して行くことにより、最終的に板厚三枚分の入力部36を形成することができる。
また図6(b)は、入力部36の外周側(リング外側)に、一枚分の補強部36bkを延長状態に形成するとともに、その両サイドにサイド部36bとほぼ同じ短幅の補強部36bkを形成した例である。この場合も、両サイド部分の短幅の補強部36bkと、延長状態に形成された補強部36bkとを、互い違いに折り返して行くことで、最終的に板厚三枚分の入力部36を形成することができる。
次に、このようなドライブリング31の製造過程(製作過程)について概略的に説明する。なお、対象とするドライブリング31の最終形状等は、上記図1に示した仕様のものとする。すなわち完成状態の入力部36は、ブランク材Bの二枚分の板厚であり、また補強部36bkの折り返しにあたっては、駆動用開口36aを形成(開口)しておいてから折り返すものとする。
(1)ブランク材の打ち抜き(ドライブリングの形状打ち抜き)
ほぼ一定の板厚の金属素材からドライブリング31を形成するためのブランク材Bを打ち抜く。なお、使用する金属素材としては高耐熱性を有するSUH660の使用が一般的であるが、折り返しによって入力部36の耐摩耗性を部分的に向上させ得る本発明の優位性を考慮すると、このものよりも素材自体の耐熱性としては低くなるが、安価であるSUS310Sの使用も今後検討することができる。
なお、上記ブランク材Bの打ち抜きにあたっては、ドライブリング31の内形や外形などの実製品部位を打ち抜くことはもちろん、実製品部位に対して余剰部(非製品部位)となる補強部36bkをも同時に打ち抜くものである。また、このブランク取りの際に駆動用開口36aや切り込み37等を併せて打ち抜くことが可能であり、これによりドライブリング31の生産性(量産性)を、より一層向上させることができる。
(2)補強部の折り返し(入力部の補強)
次に、このようにして打ち抜いたブランク材Bの補強部36bkを、実製品部位の入力部36に重ねるように折り返して、完成状態の入力部36の厚さを増し、入力部36の耐摩耗性を向上させる。なお、補強部36bkの折り返しにあたっては、ブランク材Bに折り返しを案内する切り込み37が形成されているため、折り返しが行い易く且つ確実に行えるものである。
また、駆動部33については、適宜の段階で切削などによって形成することが可能であるが、ドライブリング31の打ち抜き(ブランク取り)に併せて形成することも可能である。特に図1では、駆動部33はドライブリング31の一方の面から突出するように形成されているが、駆動部33の本来の目的は、伝達体32に回動(駆動)を回転滑り接触しながら伝達することであるため、例えば伝達体32(接触部)をリンク状に形成すれば、駆動部33は当該リンク部を受け入れる切り欠き状に形成することができ、特にこのような場合に、ドライブリング31の打ち抜きに併せて、切り欠き状の駆動部33を同時に形成(開口)させ得るものである。
本発明は、以上述べたように素材(ブランク材B)の補強部36bkを折り返して入力部36、特にアクチュエータAC側のシフト伝達部材が直接当接する駆動用開口36aの耐摩耗性を向上させるものであり、その目的や意義は上述した通りである。ここでドライブリング31としては、耐熱オーステナイト鋼が一般に用いられるものであり、上記折り返しの工業的実施にあたっては材料力学における曲げ加工/変形理論に関する考察と、それに基づく材種/材質/形状因子を考慮した技術的な対処・工夫を行うことが好ましいとの知見を得たため、以下これについて説明する。
〈1〉曲げ加工/変形理論の概説
(1) 変形状態
塑性力学に基づく金属材料の「曲げ加工/変形」の理論によって変形状態をまとめると以下のようになる(図7;主として平面歪曲げ変形理論による)。この場合、材料の引張及び圧縮変形における真応力σと真歪εとの間には塑性変形域において以下のLudwick の式が成り立つ。
Figure 0004098821
ここでF、nは材料定数であり、それぞれ塑性係数、加工硬化指数と呼ばれる。
図7から発生応力は、板厚内の弾性変形域内では直線的に変化し(フックの法則σ=Eε(E:縦弾性係数)が成り立つゆえ)、塑性変形域内では放物線的(指数関数的)に増加し、外表面、内表面で最大となる。そして、所要荷重Pは、以下の式で表される。
Figure 0004098821
ここに
Figure 0004098821
Figure 0004098821
また、発生歪εは、次式で与えられる。
Figure 0004098821
従って、この歪εは中立軸(面)からの距離に比例して増大し、外表面及び内表面で最大になる。そして、Pの増大を抑制するためにσu を制御する必要性からオーステナイトポテンシャルγp を28以上にして加工誘起変態を抑制するのが効果的であることを見出したものである。すなわち、P及びεが関与する耐熱オーステナイト鋼の曲げ加工性がγp =28近傍において変曲点を有することを見出したもので、γp ≧28の領域で曲げ加工性が急速に改善されるのである(図10参照)。
(2) スプリングバック
材料にMの曲げモーメントをかけて曲率半径がRとなるように曲げた後、この曲げモーメントがゼロとなるように除荷すると、材料は弾性的に回復してモーメント負荷時(最初)の曲げ形状と一致しなくなり、スプリングバックが発生する。このスプリングバック量Δθは、例えば図8のように示され、次式で定義される。
Figure 0004098821
また、Δθは、板厚t、材質、曲率半径R、板幅bなどから次のように求めることができる。まず、力学的観点から、
Figure 0004098821
または、材料工学的観点から、
Figure 0004098821
後者の定式によれば、材料のν値がΔθに主体的に関与することを知見するとともに、ν値は曲げ加工後の肌あれ、ひいては高温摩耗・酸化を介して高温耐久性にも関係する。かかる観点からν=6.0〜8.0に規定するのが望ましいことを知見した(図11)。
(3) 反り、割れ
曲げ部の板厚は引張変形となる中立軸(面)より外側で薄くなり、圧縮変形となる内側で厚くなる。このため板幅方向についてみると外側では縮もうとし、内側では伸びようとする。その結果、図9に示すように板幅方向に反り(曲がり)が生じ、「鞍形状」になる。この反りCAは、次式で表され、幅方向の変形の拘束程度によって支配される。
Figure 0004098821
ここでb/t≧8では幅方向の変形が拘束されるため、この変形が板縁の近傍だけに限られるので反りは起こらず、微細亀裂発生の危険も極小となり、幅方向の中央部では完全平面歪状態と考えて良い。反り、微細割れの危険度は、式〔9〕に示すように、b/tに反比例し、上記γp ≧28、ν=6.0〜8.0なるオーステナイト鋼に関してはb/t=3近傍に変曲点を有することを確認し、b/t≧3.0なる条件を選択することにより、本願の曲げ加工による反り、微細割れを回避し得ることを現認したものである(図12)。
〈2〉曲げ理論と開発試験によるドライブリング折り返しの方法と限定
上述した基本的メカニズム検討及び実体の開発試験の結果から、ドライブリング31の使用材料・加工方法に関し、以下のような知見と限定条件を付すことに想到したものである。以上に関し、材料及び加工変形の両面から、本部品の曲げ変形の要因と特性関係の定性図面(図10、11、12)を示すこととする。
(i) 材種
耐熱オーステナイト鋼のオーステナイトポテンシャル(Ni当量、Nieq)を28以上とする(図10)。理由は、上記式〔2〕のPを過大にしないようσu を低値とし、曲げ作業を良好にするためである。
Figure 0004098821
(ii)材質
スプリングバックを極少とするため、〔8〕式のΔθ=g(ν;x、t)より、νを6.0〜8.0間で粗粒にするのがよい。しかし、6.0より小さくすると、肌あれ(ひいては高温耐久性の劣化)を助長することになる。
(iii) 形状因子
反り及び微細割れ(亀裂)の発生を回避するために〔9〕式を基に検討した結果、b/t≧3.0にする必要があることを述べた(図12)。b/t≧8.0にすれば変形が完全平面歪状態になって、「懸念」は完全に払拭することができるが、デザインによっては3.0≦b/t≦8.0になることがあるので、この場合は(ii)でスプリングバック対応主体としたν=6.0〜8.0の制御が機能することが判明したものであり、これを実現するための高温焼鈍によって(ただし肌あれに注意する必要がある)、曲げ加工の引張り側の延性が確保されるとともに、同時に耐熱オーステナイト鋼の場合、焼鈍双晶の発現が促されることによる局部変形能の増大によって、b/tの低値を補償することを見出した。
なお、上記見解(材種/材質/形状因子の知見)は、ドライブリング31(ブランク材B)に切り込み37を形成しない想定であるため、ブランク材Bに、このような材種/材質/形状等を採用・実施しながら、更に切り込み37を形成した場合には、これらが相乗的に作用して、補強部36bの折り返し加工を工業的に実施する可能性がより一層向上するものであり、ドライブリング31の量産性を極めて現実的なものとする。
〈3〉折り返しによる高温摩擦摩耗の低減
平滑面内の摩耗を原子間の作用として考察したHolmに従い、摩耗を二平面の原子の一部が他方に捕らえられる現象として、その原子数で確率的に求めると次式が得られる。
Figure 0004098821
ここにWは摩耗量、Hは材料の硬さ、Pは荷重、sは摩擦距離、zは接触する原子の一方が他に捕らえられる確率を表す。しかるに折り返し加工により、ドライブリング31においてアクチュエータACからのシフト駆動を直接受ける入力部36の板厚方向の側面積(負荷面積)がm(≧1)倍になればP′=P/m、s′=msとなるから、折り返し加工を行ったときの摩耗量W′は、
Figure 0004098821
となるので、折り返しなしの場合と総量は等しいが、この場合、重要なのは摩耗によって減少する摩耗深さ(摩耗厚さ)Tであるから(図14(a)参照)、摩耗面積AがA′=mAになると、
Figure 0004098821
から
Figure 0004098821
となるので、摩擦深さは1/mに減少することになり、高温耐久に対してプラスの効果を生ずることとなる。折り返し数(または折り返し方法)が増えるにつれ、mが増加するから、摩耗深さは漸減する(図13)。
本発明の可変機構を組み込んだ排気ガイドアッセンブリの一例を示す分解斜視図、並びにVGSタイプのターボチャージャの一例を示す斜視図(a)、並びにブランク材の一部を折り返してドライブリングの入力部を補強する様子を示す拡大斜視図(b)である。 ドライブリングの入力部を補強する他の手法を示すものであり、補強部を折り返してから入力部の駆動用開口を形成するようにした斜視図である。 駆動用開口の先端側(接続部)をつなげずに、サイド部をセパレート状に形成した補強部を示す斜視図である。 可変翼が片持ちタイプである場合の軸受部周辺を示す要部拡大図(a)、並びに可変翼が両軸タイプである場合の軸受部周辺を示す要部拡大図(b)である。 ドライブリングの入力部を板厚三枚分の厚さに形成する二種の折り返し手法を示す斜視図である。 ドライブリングの入力部を板厚三枚分の厚さに形成する他の二種の折り返し手法を示す斜視図である。 主に平面歪曲げ変形理論に基づき金属材料の曲げ加工/変形の理論を示すための説明図である。 スプリングバック量Δθを規定する説明図である。 折り返し部に生じる反りと割れを示す説明図である。 オーステナイトポテンシャルによって、加工性(所要荷重、発生歪)の変化の様子を示すグラフである。 ASTMの結晶粒度番号によってスプリングバック量と高温耐久性の変化の様子を示すグラフである。 b/t値による反り・微細割れの危険度の変化の様子を示すグラフである。 折り返し回数と、側面の負荷面積または摩耗量及び摩耗深さとの関係を示すグラフである。 一枚分の板厚で形成したドライブリングの入力部が長年の使用により摩耗する様子を示した斜視図(a)、並びに駆動用開口を立ち上げて入力部の補強を図った場合の斜視図(b)、並びに別部材を後付けして入力部の補強を図った場合の斜視図(c)である。
符号の説明
1 可変翼
1A 可変翼(両軸タイプ)
2 タービンフレーム
3 可変機構
11 翼部
11a 前縁
11b 後縁
12 軸部
12a 長軸部
12b 短軸部
13 鍔部
15 基準面
21 フレームセグメント
21a フレーム要素
21b フレーム要素
21c フレーム要素
21n フレーム要素(代表)
22 保持部材
25 軸受部
25a 軸受部(長軸部側)
25b 軸受部(短軸部側)
26 カシメピン
27 ピン孔
31 ドライブリング
32 伝達体
33 駆動部
34 受動部
35 挿入孔
36 入力部
36a 駆動用開口
36b サイド部
36c 接続部
36bk 補強部
37 切り込み
AC アクチュエータ
AS 排気ガイドアッセンブリ
B ブランク材(ドライブリングの)
G 排気ガス
h 翼幅
p 別部材
L 翼弦長
S 幅寸法
T 排気タービン

Claims (5)

  1. 排気タービン(T) の外周位置に配置された複数の可変翼(1) を回動させ、
    エンジンから排出された比較的少ない排気ガス(G) を、この可変翼(1) によって適宜絞り込み、排気ガス(G) の速度を増幅させ、排気ガス(G) のエネルギで排気タービン(T) を回し、排気タービン(T) に直結されたコンプレッサで自然吸気以上の空気をエンジンに送り込み、低速回転時であってもエンジンが高出力を発揮できるようにしたVGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ(AS)に組み込まれる可変機構(3) において、
    前記可変機構(3) によって複数の可変翼(1) を一斉に回動させるにあたっては、外部に設けられたアクチュエータ(AC)をシフト駆動させることにより、可変翼(1) の軸部(12)が接続されたドライブリング(31)を回動させて、複数の可変翼(1) を一挙に回動させるものであり、
    また、このドライブリング(31)は、ほぼ一定の板厚の金属素材から打ち抜かれたブランク材(B) から形成されるものであり、ブランク取りの際には、ドライブリング(31)の実製品部位以外に、余剰の補強部(36bk)を併せ持つブランク取りを行い、この補強部(36bk)を適宜折り返してアクチュエータ(AC)からシフト駆動が入力されるドライブリング(31)の入力部(36)の厚さを部分的に増し、入力部(36)の耐摩耗性を向上させるものであり、
    また、前記ドライブリング(31)のブランク材(B) には、補強部(36bk)の折り返しを支援する切り込み(37)が形成されることを特徴とするVGSタイプターボチャージャにおける可変機構。
  2. 前記ブランク材(B) 形成される切り込み(37)は、ブランク取りの際に併せて形成されることを特徴とする請求項1記載のVGSタイプターボチャージャにおける可変機構。
  3. 前記補強部(36bk)をブランク材(B) に形成するにあたっては、ドライブリング(31)の中心と入力部(36)とを結ぶ半径線上に展開形成されることを特徴とする請求項1または2記載のVGSタイプターボチャージャにおける可変機構。
  4. 前記ドライブリング(31)のブランク材(B) には、オーステナイトポテンシャルが28以上、ASTM結晶粒度番号が6.0〜8.0の耐熱オーステナイト鋼が適用されるものであり、
    また前記入力部(36)の幅寸法をb、板厚をtとした場合、b/t値を3.0以上に設定するようにしたことを特徴とする請求項1、2または3記載のVGSタイプターボチャージャにおける可変機構。
  5. 排気タービン(T) の外周位置に、複数の可変翼(1) を回動自在に設け、
    エンジンから排出された比較的少ない排気ガス(G) を、この可変翼(1) によって適宜絞り込み、排気ガス(G) の速度を増幅させ、排気ガス(G) のエネルギで排気タービン(T) を回し、排気タービン(T) に直結されたコンプレッサで自然吸気以上の空気をエンジンに送り込み、低速回転時であってもエンジンが高出力を発揮できるようにしたVGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ(AS)において、
    前記請求項1、2、3または4記載の可変機構(3) を組み込んで成ることを特徴とするVGSタイプターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリ。
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